※この作品はR-18です。

盗みのチャンスは一度だけ BAD END   作:muzineki

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24:従順なる囚人

それから少し時が経った、平山邸地下の防犯設備用実験施設。

防犯ロボットの性能テストの労働を与えられた瞳は、今日もメカドックの群れに追い回されていた。

 

「キャァァァッッ!!」

 

メカドックの攻撃を避けた瞳が、慌てて近くの階段を駆け上がる。

そして暗闇の中を必死に逃げた。

 

「侵入者ハッケン、侵入者ハッケン、直チニ攻撃シマス」

 

ハッと振り返った瞳の目に、円筒型のロボットがゴム弾を構えているのが見えた。

瞳は必死に走り、ロボットを振り切ろうとする。

 

「あうっ!!」

 

前のめりにゴロゴロと瞳が転がる。

ゴム弾が背中へ命中したのだ。

急いで逃げなければならないのに、息が詰まって呼吸すらできない。

 

「ぐっ……うぐぅ……」

 

近くに部屋を見つけた瞳は、這うように逃げ込んで扉を閉めた。

扉にもたれかかりながら、ガクガクと身体を震わせる。

そんな彼女の背中に、無慈悲な合成音声の警告が投げられる。

 

「侵入者ハッケン! 侵入者ハッケン!」

 

「ひ、ひいっ!」

 

恐怖の混じった悲鳴を上げる瞳。

振り向くと、天井から警備員の恰好をした3人の大男が降りて来た。

壁を背にして立ち上がった瞳へ、男達は無造作に間合いを詰める。

 

「くっ!」

 

一瞬のスキを突いて、瞳は男達の間をすり抜けた。

そして背後から鋭い蹴りを放つ。

しかし痛んだのは、瞳の脚だけであった。

 

「こ、これもロボットなの!?」

 

すぐに戦意を失った瞳は、わき目も降らずロボット達から逃げた。

太い金属の腕を必死にかいくぐり、入って来た扉から外に出る。

だがそこには、ゴム弾を構える警備用ロボットが待ち構えていた。

 

「がはっ!」

 

至近距離から鳩尾にゴム弾を受けた瞳が、くの字に身体を折り曲げ吹っ飛ぶ。

背中から弾んだ身体は、勢いよくゴロゴロと転がって部屋の中へ戻された。

 

「うぐぅ……あああっ……」

 

暗い部屋の中で瞳は悶えた。

呼吸が完全に止まり、地獄のような鈍痛が動きを縛る。

かろうじて失神だけは免れたが、それは瞳にとって更なる不幸を与えた。

 

「侵入者、未ダ活動中、攻撃ヲ継続シマス」

 

人型ロボットはゆっくりと腕を伸ばすと、左手で瞳の肩を掴んだ。

そして右手を瞳の股間へ差し入れ、ひっくり返すように抱え上げると、思い切り床へ叩きつけた。

 

「がふっ!」

 

ボディスラムに肺の中の空気を吐き出す瞳。

もはや身体を起こす事すらできず、床に伸びきったまま身動きが取れない。

 

「こ、降参……大人しく捕まるわ……だからもうやめて……」

 

降参の意志を示す為、俯せになり両手を後ろに回そうとする瞳。

しかしそれは、ロボットの強烈なキックに阻まれた。

 

「がはっ!」

 

脇腹を蹴られた瞳の身体がゴロゴロと転がる。

その先には別のロボットがいて、更に瞳の腹を蹴った。

 

「ぐふっ!」

 

口から涎を垂らしながら、瞳の身体が元の場所へと飛ばされる。

更にロボットは瞳を蹴り飛ばし、別のロボットへとパスをする。

青いレオタードに包まれが肢体は、まるでサッカーボールのように床をゴロゴロと転がり続けた。

 

「た、助けて……」

 

瞳は這って逃げようとした。

だがすぐに足を掴まれ、引きずり戻されてしまう。

ロボット達は瞳を羽交い絞めにして無理矢理立たせると、胸に掌底突きを打ち込んだ。

 

「がふっ!」

 

一撃で呼吸を困難にさせる衝撃が、何度も瞳のバストを押しつぶす。

胸は女の急所の一つである。

そこへ強烈な打撃を受けた瞳は、涙を流しで悶絶した。

 

「がはっ! ぐふっ! あがっ!」

 

ロボットによる掌底の連打が瞳の胸へ打ち込まれる。

10も打ち込まれた所で、羽交い絞めは解かれた。

床の上にどさりと崩れた瞳は、懸命に空気を貪る。

 

「がっ……がはっ! はぁ、はぁ……も、もうやめて……お願い……」

 

瞳は悶えながらうつ伏せになると、両手を背中に回して降参を必死にアピールした。

戦意を失った目からは涙が流れていて、これがあの怪盗キャッツアイと言われても信じる者などいない、それくらい惨めな姿であった。

そんな瞳を嘲笑うかのように、ロボット達は瞳を囲む。

そして背中の後ろで組まれた両手に、対キャッツアイ用の専用手錠をあてがった。

 

「囚人番号WLA0116ヲ逮捕シマス」

 

カチャリと音がして、瞳の両手が縛められる。

さらに首輪にも鎖が繋げられる。

そこでようやく瞳は安堵の表情を見せた。

後ろ手に縛められ犬のように扱われる屈辱よりも、これでロボット達の暴力が終わること方が嬉しかった。

 

「逮捕ノ場所ハエリア55。コレヨリ外部へ連行シマス。囚人番号WLA0116、歩キナサイ」

 

「うっ!」

 

ロボット達に乱暴に引っ張られながら、瞳はヨロヨロとついていく。

身体のあちこちが痛むし、後ろ手に拘束されているためひどく歩きづらいが、それでも抗弁は一切しない。

平山私設刑務所の囚人である瞳にとって、看守であるロボットの命令は絶対だ。

今の瞳は身も心も平山の泥棒コレクションに成り下がっていた。

 

 

 

施設の外には、平山が待っていた。

ご主人様の姿を見た瞬間、瞳は思考する前に跪いて三つ指を付く。

そして頭を下げ、床に額をこすりつけて挨拶した。

 

「ご機嫌麗しゅう存じます、ご主人様」

 

「フン、その様子だと今日も上手く行かなかったようだなホイ」

 

ビクッと反応した瞳は、床に鼻をこすりつけて更に頭を下げる。

許可が出るまで囚人が頭を上げることは許されない。

もし破れば即座に首輪への電気ショックが待っている。

 

「この程度の実験でも役に立たんとはな。世間を騒がせたキャッツアイも、捕まえてみればつまらんコソ泥だったホイ」

 

「はい、おっしゃる通りです。キャッツアイは無能で卑しいコソ泥でございます、ご主人様」

 

額を床に付けながら、瞳は自己を卑下する言葉を吐く。

どうすれば平山の機嫌を損なわずに済むか、頭の中ではそれだけを考えている。

 

「お前が盗みに成功してきたのは、相手の無能と運に助けられただけのようだホイ。これがお前の真実の姿だホイ、それを理解できたかホイ」

 

「はい、おっしゃる通りです。これからは罪人としての立場をわきまえ、真人間として生まれ変われるよう努力します。どうかこの無能で卑しい泥棒猫が、一日も早く社会復帰できるよう厳しく躾てください、ご主人様」

 

頭を下げたまま卑屈な言葉を吐く瞳に、平山は満足する。

囚人らしい態度を身に付け、日に日に従順になっていく瞳が、平山は可愛くて仕方がない。

 

「もう頭を上げて良いぞ、ワシにその顔を見せろホイ」

 

「はい、このような物でよろしければ、どうぞご覧ください」

 

命じられた瞳は、床に指を付きながらゆっくりと顔を上げた。

そして再びビクッと身体を震わせる。

平山の隣に『審査会』にいたメンバーの一人がいたからだ。

瞳は必死に記憶を手繰り寄せ、男の名前を思い出す。

 

「お久しぶりです矢崎先生。今日は私のような卑しい囚人に時間を割いてくださり、ありがとうございます」

 

上げた頭をもう一度下げる瞳。。

床に鼻をこすりつけながら、内心では叱責されなかったことにホッとする。

ここで『先生』の名前を間違えれば、どんな折檻を受けるかわかったものではない。

 

「少しは礼儀が身に付いたようだな、キャッツアイ」

 

矢崎はつま先を瞳の顎に入れて、足で顎を持ち上げた。

屈辱的な扱いを受けながら、瞳は上目使いで矢崎の表情を眺めつつ、機嫌を損ねない返答を懸命に考える。

 

「ありがとうございます。これも愛情をもってご指導下さるご主人様のおかげです。これからもキャッツアイとして犯した罪を反省し、礼儀正しく殿方に尽くす大和撫子として生まれ変われるよう努力します」

 

「フン、言葉だけでは無いといいのだがな」

 

鼻を鳴らしながら言う矢崎に、これまで従順に耐えてきた瞳に若干の反発心が湧き上がる。

だが指を床に付き、頭を下げたまま気持ちをこらえた。

 

「矢崎先生、今晩はこの囚人がご奉仕します。どうか厳しく躾けてやってくださいホイ」

 

(ああ、やっぱり……)

 

三つ指をついたまま、瞳は小さなため息を漏らした。

あの審査会の日から、夜の奉仕はほぼ毎日のように強要されている。

男たちが要求する屈辱的なプレイに、今日も耐えねばならぬと思うと泣きたくなる。

 

「ありがとうございます、このような薄汚い泥棒猫の身体でよろしければ、どうぞお使いください」

 

そう言うと瞳は両手を頭の後ろで組み、服従のポーズをした。

これから抱く女の身体を、矢崎に品定めさせるためだ。

矢崎は膝を付くと、青い極薄レオタードに包まれた肢体をじっくりと観察する。

 

「ふむ……悪くないな……」

 

瞳の身体を触りながら矢崎が呟く

まず胸の揉み心地を試し、次いで脇や太腿、そして股間を愛撫する。

その遠慮のない手つきに、ここまで卑屈な態度に徹していた瞳も嫌悪を露にした。

 

「まあいいだろう。薄汚れた犯罪者とはいえ、顔と身体は悪くない、今晩は楽しませてやるぞ」

 

「ありがとうございます、矢崎先生。今晩はよろしくお願いします」

 

そう言うと瞳は再び正座をして、矢崎の前で頭を下げた。

そして矢崎の靴に服従を示すキスをした。

 

「それにしても、あのキャッツアイをよくぞここまで躾ましたな、平山さん」

 

感嘆する矢崎の足元では、瞳が矢崎の靴をペロペロと舌で清めている。

 

「なに、自分の立場を教えてやっただけですホイ。囚人であることを自覚した以上、今のこの娘は舐めろと言えばどこでも舐めますし、どんなプレイにも従いますホイ」

 

「やはり犯罪者は力でねじ伏せるのが一番ですな。ならば今晩は、私が厳しく躾けてやりましょう」

 

はっはっはっと高笑いをする平山と矢崎。

その間も瞳は、矢崎の靴を丁寧に舌で舐めて清めている。

女としての尊厳さえ奪われた瞳は、男たちの暴虐にただ怯えるしかない。

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