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聖杯戦争、それはこの冬木の地で行われる、何でも願いが叶う願望機・聖杯を巡って七人のマスターが七人のサーヴァントを召喚して殺し合わせる、血塗られた儀式。
遠坂・間桐・アインツベルンが始めたこの儀式はこれまでこの冬木で2回行われ、結局その2回とも聖杯の顕現に至っていない。
そして時は大正時代、3回目の聖杯戦争が始まった。
俺こと五河螢太郎は、元魔術師で聖杯戦争に参加してるわけではない。
参加したのは、俺の親父だ。
召喚したサーヴァントのクラスはアーチャーだ。
だが。
「ごほっげほ!」
「親父!」
屋敷の部屋で病床についた親父が吐血する。
病気でもう長くない親父は、マスターに選ばれたからと無理が祟ったんだ。
「ぐぅ…、アーチャーがやられたか…。
俺も、ここまでか」
「病人が無理しやがって。
これじゃあもう聖杯戦争に勝ち抜くなんて無理だろ!
急いで棄権して、聖堂教会に令呪を」
「いや、それには及ばない。
…螢太郎、お前がマスターになれ」
と、親父は俺に令呪を譲渡し、俺の手の甲に刻んだ。
「親父っ、何で」
「螢太郎、お前が魔術を嫌って魔術師を辞めたのは知ってる。
だから、この聖杯戦争は俺一人でどうにかしたかった…。
だが、ここまでのようだ。
螢太郎、お前はまだ若い。
だから聖杯戦争に勝ち残るチャンスがある」
「だからって!」
「それにな、俺はもう長くない。
もうじき死ぬだろう」
と、親父は力なく笑う。
「…螢太郎、お前の体質ならいけるさ。
今この冬木には逸れサーヴァントもいるし、やられたアーチャーも、スキルで戻って来るようになっておる。
無理して勝ち残れとは言わん。
しぶとく生き残れ。
そしてこの戦いが終われば、もう魔術師も聖杯戦争もない所へ、どこへでも行ってしまえ。
俺のようにはなるなよ」
「親父!」
その後、親父は命を落とした。
親父の遺体はすぐさま聖堂教会に預けられて保管された。
「俺にどうしろって言うんだよ」
一人だけになった屋敷で、俺はポツリと呟く。
すると、どこからともなく姿を現す誰かがいた。
赤と黒の外套を纏う白い髪の少女だ。
幼い見た目に対して、幾千もの戦場を潜り抜けてきた凄みを感じる。
「君は」
「サーヴァント アーチャー。
雑賀孫一。
二代目雑賀孫市が倒れたから私が召喚された。
…確かわたしのマスターは病床についてるって話だったけど」
「……親父なら、さっき病気で死んだよ。
死ぬ前に、マスター権が俺に譲られた。
だから俺が君のマスターだ。
…それでもついてきてくれるか」
手の甲の令呪を孫一に見せる。
「…マスターの最期は、どうだった?
あなたに何て言ったの?」
「…勝ち残れとは言わないからしぶとく生きろって。
自分みたいになるなってな。
少なくとも、最期まで俺のこと心配してたよ」
「そう…。
あなた自身は、聖杯を求めるの?」
「…正直、俺は聖杯に興味はない。
でも、生きていたいんだ。
負けても最後まで抗いたいし、勝ったらその時はその時で、聖杯をどう使うかを考える。
それだけだよ」
「そう…、わかった。
それがあなたの意思なら、わたしはあなたを生かすために戦う。
だからよろしくね」
「ああ」
と、握手を交わす。
「それで早速で悪いんだけど、わたしと契約するに当たって約束してほしいことがある」
「約束?」
すると、2本指を立てる。
「1つ目、3食昼寝付きでお願い」
「3食昼寝付き?
それだけで良いのか?」
「うん、朝昼晩ってご飯を食べさせてほしい。
あとお昼寝も」
「構わないけど、サーヴァントは食事はいらないんじゃないのか?
魔力でどうにかできるから」
「確かにそうだけど、気分の話。
腹が減っては戦は出来ぬ。
実際に空いてなくても、それに似た冷めた気分になる。
だからご飯をいっぱい食べて、気分が高揚してるくらいが丁度いい。
お昼寝もそう」
「分かった。
……じゃあ2つ目は?」
と、今度は指を1本立てる。
「2つ目、魔力供給をしてほしい」
「魔力供給?」
「そう。
実はわたし、魔力がほとんどない状態だから、こうして実体化してるのが精一杯。
恐らく二代目雑賀孫市が魔力が殆どない状態で倒れたから。
だからあなたには、わたしに魔力供給してほしい」
「魔力供給って、どうやって?」
「こう」
すると、孫一は背伸びし、唇と唇を重ねた。
そう、接吻だ。
少しずつ、魔力が吸われるのを感じる。
それに、孫一からする甘い匂いにも心奪われる。
「……ぷはっ。
……これ、魔力供給」
「そ、そうか」
「…でも、どうしよう。
あなたの魔力が、美味しすぎる」
「……は?」
孫一が、いきなり外套を脱ぎ始める。
晒された白い肌にほんのりと赤みがあり、胸も平らだけど確かに女性らしい膨らみがある。
「……何を」
「あなたから漂うこの魔力が、あまりに甘くて……。
もう我慢できない」
彼女は俺に抱きつき、今度は舌を入れてキスをする。
口内にねじ込まれた舌が、俺の舌と絡み合い、口の中の唾液を吸う。
そして俺の唾液を飲み始めた。
「んむ……あむ……おいし……はむ」
「ちょ、孫一さん!?」
「蛍で良いよ。
これからはそう呼んで」
「え、あ、はい」
まぁ蛍って名前自体ありふれた名前だし、クラス名で言うよりかはましだよな。
「ああん。
もっと、もっと飲みたい……」
そう言って今度は俺の胸や腹に吸い付く。
その可愛い仕草に俺はたまらなくなる。
だから思わず押し倒してしまった。
「きゃん! もう、いきなり過ぎだよ」
「……ごめん。でも蛍が可愛くてつい」
「……かわいいって言われると嬉しいけど恥ずかしいな。
じゃあわたしを可愛くした責任は取ってね?」
完全に服を脱がせ、足を開かせるとぴっちりと閉じられた割れ目に息子を挿入した。
「く!」
「あ、ごめん! 痛かったか?」
「大丈夫。でも初めてだから優しくしてね? 乱暴にされると痛いから」
それを聞いてゆっくりと腰を動かす。
始めは痛がってた蛍も徐々に痛みが引いたのか、喘ぎ声を出し始める。
そして遂に痛みが消え去り快楽だけが体を走るようになった時、蛍の両足が俺の腰を固定し逃げられないようにした。
「蛍?」
「……ねぇ、このまま中に出してくれる? 子宮に直接、あなたを受け入れたいの」
「分かった。いくよ」
腰の速さを上げると蛍の喘ぎ声も段々早くなる。
ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ
「あ、ああ、あっあっ、あん! もうイク……イッちゃう!」
「俺ももうまずいっ! 出る!」
そして2人は果てた。
蛍の中に全て出し切った俺は体を起こすと蛍と口づけをする。
「わたしの中にあなたの魔力がいっぱい出てる……。
とても温かくて気持ちいい……」
そう言って蛍は俺の胸に頰ずりをした。
そんな蛍を撫でながら親父から以前言われたことを思い出す。
親父が言うには、俺の体には魔術師や英霊でさえ魅了するほど濃厚な魔力があるらしい。
しかもその気になればサーヴァント数人分を賄えるほどの魔力があるって。
唾液とかのような体液だけでも、むちゃくちゃ濃厚で一滴あればしばらくは持つとか。
それが原因で他の魔術師から狙われて、下手すれば実験台か何かされそうになったことがあったな。
そういうことが嫌で、俺は魔術師をやめたんだけど。
こうなったら仕方ないよな。
親父、あんたの言うようにこの聖杯戦争を生き抜くよ。
勝っても負けても、必ず生き残る。
例え聖杯がなくてもな。
「螢太郎…♡」
「ん?」
欲情の表情で蛍が見つめる。
「わたし、こんなに凄い魔力供給初めて♡
だから、あなたのことはちゃんと守るから、これからも魔力供給させてね♡」
「ああ、これからもよろしくな」
「うん♡」
蛍は俺の唇を奪い、行為を再開した。