※R18Gの仄めかしがあります。
前回の続きです。
ニシカの『遊び』と独白。
おっ、ニシカじゃん。
あ、ニシカちゃん。どうした、こんな所で。
え、暇だから一緒に遊ぼうって?いいけど、今日俺ら結構遅くまでうろつくつもりよ?
……いいんか。いや、俺らは構わないけど。
それにしても結構薄着だよなあ。ブレザーとかどうした?いっぱい動いて暑いから脱いだって……すげえな、なんか。
動き回ったってことは、どっかで遊んできた帰りかな。そんで次は俺達と。いやあ元気元気、色々と若いねえ。
んじゃあ、行こうか。
さて、何をしようか?
--------------------------------------------------------------
───予想以上に面白い事になったじゃねえの。
本当はあの場であいつを喰らって、増援に来るだろう奴らもまとめて、別の場所に逃げた奴らも追いかけて、とやるつもりだった。
本当はもっと多い方が腹持ちがいいが、十分待ったしそこまで粘るようなもんじゃねえな、と、気が向いたらもっと別の集まりにもちょっかい掛けようという程度で、そこで終いにするつもりだったんだ。
だがここに来て、あいつは予想外の動きを見せてきた。
ああやって強気を見せ付けたら動揺でもすると思ったのか、戦意を削いでやっても、あいつは立ち向かってきた。
そして、得物を失い膝を着くしかない惨めったらしい姿で、あたしですら知らなかった事をわざわざ伝えてきたんだ。
一向に来ねえなとは思ってたけど、まさか死んでいたとはな。
だって生きてるなら、このガキがこうして喰われていない訳が無い。
あたし達と刃を交えようとなんて思って生きて帰れる奴は居ない。進む方向にたむろしているなら、うじゃうじゃとそのままになっているなんて事もない。
あたしらが遊んでやって生きていた奴らなんて居ないんだ。
それは、いつもそうだった。
それは、変わりようなど無い筈だから。
そういえば虔彌の阿呆はよく「何かと見定め、明日の道が決まってしまっている壮年の者の肉など、今が強靭というだけで、恒常的な強壮の役には立たぬ」だの「年端もいかぬ童はあらゆる道に通じている。どんな形でも、どうとでも進めるというのがいいのだ。形が定まらぬからこそ、無限に力を得る事が出来る」だのほざいていたな。
「だから童の見つめる展望、男児の肉こそが妙薬じゃ。他の固くなった肉は薬にはならんよ」
「姉者は間違っておるぞ」なんてな。
けど、こうして死んじまったじゃねえか。
柔い肉なんぞを尊び、好きこのんでそんなもんを拾って喰ってるからこうなるんだ。
そうでなくとも弱ぇんだよ、お前は。
やっぱり強壮の為に喰うなら、その効果が出てくれるのはある程度年を経た達人たちじゃねえか?
あいつらは何かと見定め、明日の道を決めている。ふやふやとして形も成していない物なんかじゃなく、自らが築いた基盤の上に立ち、その上で力の粋を見せつけ、磨き続けている。
まあ、幼かろうと壮年だろうと、適当に殺す、喰らう分には何も問題ないんだけどな。
それでも、今回はいい物を見つけたよ。
あいつも馬鹿だな、あんな良さそうな物を喰わないままに死ぬなんて。ちょっとでも削り取って喰ってたら、死ぬ羽目になんかならなかったんじゃねえの?
……食い歩き行脚をしようなんて思い付いたのといい、これといい、何だかさかしげで煩雑な事ばかりやっているな。
戦場を駆け回って、うじゃうじゃとした奴らを引き潰して引き摺り回すのが好きなこのあたしが、今回ばかりはなんだか妙に地味になっちゃってるじゃあねえか。
もしかしたらまだ若いとか言いつつ、実は脳味噌の中まで婆ァ趣味に落ち着いちまってるのか?
いやだねそんな、あたしはまだまだ元気だ。そんな歳は取っちゃいない。老いさらばえて耄碌する、なんてのには早すぎる。
───おっと、肉粥に聞いても意味ねえわな。
婆ァ趣味に落ちたかはともかく、今回はそれなりに長丁場。気長にゆっくり待たせてもらおうじゃないか。あせらないあせらない、そんな必要はない。
肉粥どもから引き抜いた脚をふらふらさせると、全身が震え、先への期待が湧いてきた。湧いてくる期待のままに声を張り上げ、笑う。
虚空に響く声はびりびりと震え、ああ、やっぱりあたしは絶好調なんだと教えてくれる。
───とりあえず何をするにしても、今はこのべたついた脚を何とかするのが先だな。
そんな『次』への考えをまとめるのもすら今は惜しい。
声を響かせ楽しさに身を震わせていると、更に満足感と期待が募った。
精々頑張って、大勢連れて来てくれよ。
そんな呟きさえ、溢れた。
この小説にどのような描写を求めていますか。
-
アクション・動きのある描写
-
独白に近い心理描写
-
登場人物同士の交流描写
-
ぼかしている部分の明示
-
R18描写(性的な描写)
-
R18G描写(グロテスクな描写)