※この作品はR-18です。

俺、聖騎士になります   作:虚飾縫合

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どうも虚飾縫合です。コロナからのインフルのコンボもらいました。投稿遅れてすいません。次はなる早でいきます。


13話

「ここが学校だよ。降りよっか」

 

案内に従い中へ入っていく。中の方は馬車と同じように年季は感じさせるが手入れが行き届いている印象を受けた。

 

「ここが教室ね。1番奥だから分かりやすいでしょ」

 

玄関を入って右、突き当たりで左へ曲がり左側に教室、右側に窓が定期的に並べられた廊下をしばらく進んででそう言われた。位置としてはHの字の右上に当たるだろう。

 

「さ、入って」

 

御者の人が扉を開けて誘導してくる。教室の中を見てみるとそこには沢山の女子が既に座っていた。女子達もコチラを見て何か話してるが流石に聞こえない。

 

「「……」」

 

ナオとヘシの方を見ると2人は固まってしまった。入らないことには話は進まないので俺が1番最初に入っていくと2人も我に返って後に続いてきた。

 

俺たちが中に入ったのを確認した後御者も中に入って教室の前にいる大人の女性と話をしている。多分彼女が担任なのだろう。要件を話し終えたのか御者は前の扉から教室を出ていき、担任(?)の人がコチラに向き話しかけてきた。

 

「席はナオ君がココで、ヘシ君がソコで、ルカ君がアソコね」

 

空いている席を指さしていく。呼ばれた順番と席の配置的に多分50音順なのだろう。指示に従い席に着く。席の配置としては横が2列で縦5行の号車が5つ並んでいるので全員で50人と言ったところか。

 

「やった男子の隣だ…!」

 

席に着くと隣の子が何か言ってるのが聞こえたがコチラに向かって話している様子ではなさそうなのでそっとしておいた。

 

「これで全員だね。改めまして私はこの教室を担当するチカと言いますよろしくねー。早速だけど体育館で入学式があるから机に書いてある番号の順番で並んでねー。1~25番までの列と26〜50番までの2列で行こっか」

 

机を見てみると右上に番号と名前が書いてある。因みに俺の番号は46だ。

 

先生が指示を出しつつ各々が席を立ち番号順に並んだのを確認した後新入生の列は教室を後にした。

 

先生を先頭とした列は御者に案内された道をそのまま戻り外に出ると教室のある建物の隣にある別のドーム状の建物を目指していく。多分体育館だろう。

 

中の方はと言うとやはり体育館なのだろう。前にステージやピアノがあり、今は入学式の為に壁やステージの上に入学式用の装飾が施されている。中央前方には誰も座っていない椅子が幾つも並べられていて、向かって左側前方には椅子と長机が並べられスーツの大人が何人か座っている。よく見ると市長のレナさんもいた。

 

「じゃあ1番から順番に座ってね。場所は教室と一緒だよー」

 

指示に従ってしばらくすると

 

「ただいまより入学式を開式します」

 

異世界で初の入学式が始まった。気になる入学式の内容だがコレは前世とそう変わらなかった。偉い人が公用の言葉で入学おめでとうだとか、勉強頑張ってとかそんな事を順番に言っていくだけだった。

 

「これにて入学式を閉式します」

 

閉式になり来賓の人が順番に体育館を後にしていく。最後レナさんがこちらに小さく手を振っていたので振り返しておいた。

 

(やっぱ美人なOLだよなあの人…)

 

来賓が退出した後チカ先生が初めて見る女性の人をつれてみんなの前に立つ。

 

「入学式お疲れ様ー。次は魔力、聖力測定があるからその説明をしてもらいます。よく聞いて下さいねー」

 

聖力測定、その言葉を聞いた途端胸が踊る。今までずっと気になっていた特典の聖力のボーナスがどれくらいかを知れる初めての機会というのもあるし、何より早く聖力を使って魔法なり身体強化なりしてみたい。そんな事を思っているとチカ先生の隣にいた人が話始める。

 

「初めまして、騎士団専属医師長のメディクです。測定についてですが、まず測定は男女別に行います。女子は女性の先生に、男子は男性の先生に身体に触れて魔力もしくは聖力を流して貰います。この時は上の服を脱いでください。初めて身体に魔力、聖力が通るのでくすぐったいかもしれませんがじっとしていてくださいね。数値次第で我らが騎士団を目指す事も出来るので頑張ってください」

 

そこまで言い終えると再度チカ先生が話し出す。

 

「まだ測定の準備をしているからもう少し待ってねー」

 

後ろを見てみると何人かの大人が椅子やら敷居やらを配置していた。程なくして配置をし終え男女別に別れていく。

 

「聖力多いといいな」

 

「僕はどっちでもいいな」

 

「僕も」

 

話しながら敷居で作られた道を進んでいると長机が出てきた。長机の上にカゴが置かれていて机には 着替えを入れて と書かれた紙が貼ってある。3人は指示に従って上裸になりそのまま順路を進んでいくと少し広い空間がでてきた。空間には椅子が2つ配置されていてそのうちの一つに白衣の男が座っている。多分医者だろう。椅子以外には机が1つだけありその上に紙と何やら黒い四角い箱のようなものが載っている。

 

「3人ともいるね、早速測定を始めよっか。まずはナオ君、次にヘシ君、最後にルカ君の順番でするからね。それじゃあナオ君おいで」

 

「は、はい」

 

「後ろ向いてじっとしていてね」

 

医者に背を向けた状態で座るナオに対し、医者は背中に手をあてる。

 

「……」

 

「…ぁ…ふぁ…」

 

ナオが顔を赤くしくすぐったそうに身をよじっている。説明にもあったとおりくすぐったいのだろう。

 

「はい、おしまい。次はそこの測定機に手をかざして」

 

「……」

 

赤くなった顔で手をかざすナオ、すると黒い箱に白色で12という数字が浮かび上がってきた。

 

「ナオ君は聖力12ね。お疲れ様。次、ヘシ君おいで」

 

「……はい」

 

ナオの様子をみて若干抵抗があるのだろう。返事に少し間があった。医者の方はこの反応は慣れてるのか意に介さず淡々と同じ流れで測定を行っていく。結果として8という数字が出た。

 

「最後にルカ君」

 

「はい」

 

前のヘシとは違い抵抗なく返事をし椅子に座る。本来なら後ろを向けば良いのだが少し気になることがあるので聞いてみる。

 

「あのー」

 

「なに?」

 

「一般の男子の聖力ってどれくらいなんですか?」

 

まずは男子の平均聖力だ。2人を見ると10となるが2人は流石にデータとして少ないので聞いてみる。

 

「大体10前後かな」

 

どうやら2人は綺麗に平均のところらしい。まだ気になることがあるのでもう1つ聞いてみる。

 

「女子はどれくらいなんですか?」

 

「そうだね…女子は結構差が激しいけど一般となると大体120くらいかな」

 

(え、そんな差あんの?男ザコ過ぎでしょ…いや、もしかしたら聖力の1=魔力の10なのかも…)

 

「因みになんですけど聖力の1って魔力に換算するとどうなります?」

 

「1だよ」

 

マジで男ザコやないかい!

 

(ま、まぁ俺はボーナスで女性と比べても大分多いらしいから魔法が使えないみたいなことは無いだろうけどこれだと俺の数値は普通の男子との差エグいだろーな…)

 

「もういいかい?」

 

「はい、ありがとうございます」

 

「どういたしまして、それじゃ後ろ向いて」

 

そう言って医者は俺の背中に手を当ててきた。

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