R18タグはつけているものの序盤と言うこともありなかなかソッチの展開に行けません。しばらくは非エロが続くと思います。期待していた方はすいません。
「おぎゃーおぎゃー」
赤ちゃんの産声が響きそれに続き赤ちゃんの周りにいた幾人かが話し始める。何を話しているかはその産声に掻き消され詳しくは聞き取れないが声のトーンとかから喜んでいるようだ。
(大人の姿は見えるけど泣いてる赤ちゃんが見えない…どこにいるんだ?)
ぼーっとそんなことを考えていると段々と意識と五感が鮮明になっていく。地に足がついておらず、抱き抱えられているのが分かる。皆がこっちを見て笑顔を咲かしている。取り敢えず降ろして貰おうかなと手で抱いている手を解こうとし、降ろしてくださいと声をかける。
「あぅ~」
しかし発せられた音は言葉としての意味はもたないもので、また手を動かしたときに視界に写った手は小さく非力なものであった。
(泣いてた赤ちゃん俺かよ!これ…赤ちゃんからやるやつか…てっきり16とかそこら辺からかと思ってた)
まぁ赤ちゃんからやるのも別にいいかと納得したあたりで思い出す。泣いてたの自分だったと。
(取り敢えず泣き止むか)
そう思い泣くのを止めるよう意識する。だがその体は赤ちゃん故か、はたまた転生直後とか他に理由があるのか中々泣き止む事は出来ず少し時間を要した。そして泣き止んで改めて周りを見ると金髪やピンク髪、白髪といったやや現実離れした髪色。瞳も緑、黄、赤といった感じで本当に異世界に来たんだとも思う。
(皆容姿整ってるな。あと2人はやたら大きいしスタイルも良い。小さい金髪の人が多分男なんだろな。)
そこまで考えた辺りで気づく。先程までの賑やかさはなく皆こちらを驚いた様に見つめている事に。
「黒い瞳…嘘でしょ…」
「原初…」
「……」
言葉に出されて合点がいく。
(そういやボーナスにそんな事あったな。黒髪黒目が珍しいのか…俺からしてみればせっかく転生したのならそこの人みたいに金髪碧眼が良かったな…)
そんな事を思ってる間にも時は進む。3人が打って変わって真剣な面持ちで話し始める。
「どうしよう…市に報告した方がいいかな?」
「分かんない…リサはどう思う?」
「このヒューマノイド王国は国王のおかげで夜は分かりませんが昼なら男性が1人で歩いていてもナンパはともかく手荒なことは起きない程治安がいいです。ですが原初なんて明らかに他の子より狙われるリスクが高いです。一応報告するだけしておくのが無難かと」
(黒髪黒目ってそんなに珍しいのか…でもまぁ急に絶滅したと思ったものが出てきたらそりゃビビるか)
まだこの体になってから間もないためかどこか他人事の様に思う。
「そうね…じゃあ報告する方で行きますか」
「その前に1つ良いですか?」
リサと呼ばれた白髪の人物が呼び止める。
「どうしたの?」
「その…大変言いにくいのですが、もう一度抱っこさせて貰えないでしょうか。とってもかわいくて…」
そう言われた2人は目を合わせて少し笑ったあとピンク髪の人が口を開く。
「えぇどうぞ。やっぱりリサからみてもかわいいのね」
そう言って俺をリサさんに手渡す。
「それはもう。男の子というのは目に入れても痛くないのにそれが原初ときたら…はぁーかわいい」
リサさんが俺に頬ずりしてくる。スベスベで柔らかいし何より美人というのもあって気分が良い。
(異世界…悪くないかもな…)
呑気にもそんな事を思うのであった。
文字も進展も少ないですが一旦この辺で。ですがその分2話はすぐかけると思うのでお許しを。では2話でお会いしましょう。