筆が乗ったので投稿します。良ければ見てって下さい。
エロシーン?知らない単語ですね…
「あぅ~!(デケー!)」
「かわぃ…ハッ失礼しました。これより王城に案内します。それと…おいアレをもってこい」
カヤが近くにいた兵士に命令する。しばらくしてやってきた兵士はカゴのようなものを押していた。
「最近開発された赤子を入れるカゴです。カゴには車輪が着いており押すことで楽に移動できます」
(なるほどベビーカーね)
「これは便利そうね」
そう言ってエリスは俺をカゴの中に入れる。中はふかふかと柔らかく赤ちゃんでも負担になりにくそうな材質だった。カゴに入るのを見たあとカヤは頷き歩き出す。
カヤに続き歩き始める2人。カゴの中から辺りを見渡す。道は綺麗に舗装され庭園の中心には白を基調とした噴水がある。他にもお茶が出来るような空間やベンチなどがポツポツと調和を乱さない程度に存在していた。庭園に植えられた花に目を向けると地球と似たような花もあれば見たこともない花があり赤や黄色、緑など様々な色が咲き乱れておりとても美しかった。
庭園は美しかったが中も負けてない。まず入った最初のエントランスでは大きく煌びやかなシャンデリアや整列された兵士が出迎えてくれる。エントランスから広がる装飾が凝らされたでかい階段(階段の時はリヒトが俺を抱えカヤがベビーカーを持ってくれた)や赤いカーペットが中心に敷かれ、壁にに定期的に高そうなものが飾られた廊下は
歩くだけでこの城の主の権力を嫌という程思い知らされる。
「ここが玉座の間になります。中へお入り下さい」
周りを見回してばかりだったから全く気にしてなかったがどうやら目的地に着いたようだ。待機していた兵士が扉を開きカヤを先頭とし3人が中へと入る。玉座の間も城内の様に煌びやかな空間であり、左右には兵士の他にも役人と思われる者が何人かいる。
(一般人だった俺にはとにかくスゲェ事しか分かんねぇな)
3人が玉座の間の真ん中まで進んだ辺りでカヤが振り返る。
「これより国王がお見えになる。ここで跪いて待て。赤ん坊はそのままでいい」
その指示に従い2人が跪き、カヤが所定の位置のを兵士が確認した後声を出す。
「国王陛下、入場」
その声に続き奥から出てくる人物が1人。頭にそれはそれは綺麗なティアラをのせ、純白のドレスを纏っている。そしてそれらを着用する人物はその装飾に負けず劣らず美しい。ツヤツヤとした金の長髪をたなびかせ、眉は細く整っていて、目はパッチリと大きく、瞳は曇を知らない澄んだ水色を宿し、スッとした鼻筋、薄ピンクの小さな唇をそれぞれ綺麗に配置し肌は透き通る様な白色である。スタイルも胸元が露出したドレスから見える深い谷間、ドレスの上からでも分かるおおきなお尻、ドレスで生で見えないがお尻の位置からして長く伸びた足。思わず少し見惚れてしまったその人物はタイミング的にも気品的にも溢れるオーラの様な何かからも王様と一発で分かる。
玉座の間にある玉座に座ったあと口を開き発声する。見た目通りの綺麗な澄んだ声であった。
「表を上げよ」
そう言われ表を上げるエリスとリヒト。2人ともやや緊張の顔持ちを携えているようだ。
「ドットレー市から報告があったのだが黒目の男子が産まれその子の対応について助言が欲しいのとの事だがあっているか?」
「はい」
「その子を抱っこして確認しても?」
「はい」
「カヤ」
「かしこまりました」
そう言ってカヤはベビーカーまで移動し俺を抱え王様の近くに移動する。カヤから王さまへと手渡された俺は王様に顔を覗かれる。
(うわ…美人だな。でも王様だし無礼のないようにしないと)
そう思い声も出さずただ抱かれる。しかしそんな思いはすぐなくなる。
「本当に黒目ですね…お~よちよちかわいいですね〜。私は王様のフラン・ヒューマノイドですよろしくね〜」
王様はそう言い微笑んで頬をぷにぷにしながら話しかけてくる。まさかそんな事をされるとは思わず少し狼狽えるがすぐ我に返り対応をする。
「きゃう~あぅきゃあ!」 手フリフリ
手を振りながら対応すると手に人差し指が近づけられたので手で掴む。
「あぁ~…かわいいわ~!」
(異世界きて良かったわ。いやほんとに。)
笑顔で戯れる王様。しばらくすると周りから声があがる。
「フラン陛下そろそろおやめ下さい。羨ま…いえ本題に入るべきかと」
「…私としたことが失念していました。どうやら黒目なのは本当のようですね」
そう言いながらも俺を抱きながら指と手を繋げて上下に動かしている手は止めない王様。いやご褒美だから良いんだけども。
「確かにこれは攫われるリスクは他の男の子より高いでしょう。ですが何時でも護衛を雇うような金額を上乗せするのは効率が悪いのも事実です。そこで城にいる兵士を幾人か貸します。それでいいですか?」
王様からの疑問に2人は喜色を浮かべて返事をする。
「ありがとうございます!」
「フラン陛下の心遣いに感謝を!」
「ではそのように。これにて今回はお開きです。カヤは後で護衛の兵士を選んでおきなさい。先に言っておきますがくれぐれも護衛になりたいからと言って手荒な真似はしないように。では解散とします」
そう言ったあと兵士を除く人達は王様の元へ集い口々に言う。
「陛下!ずるいですぞ私にも抱っこさせて下さい」
「いいや!先に抱っこするのは私だ!」
「ええい静かにせんか。赤子が泣いてしまうぞ。陛下もこんな騒ぐやつらは放っておいて私めに抱かせては如何でしょうか」
「まだ渡さないわよ」
「そんな…」
エリスもリヒトもそんな騒ぎを微笑ましくと見つめる。どうやら呆然としているのは俺だけのようだ。
地球の王城と違って異世界の王城随分フレンドリーな雰囲気に満ち溢れていた。
一通り抱かれ皆が満足したあとカヤの案内のもと2人は玉座の間を後にして来た道を戻っているのだが…
「モテモテだったわね、ルカ」
「こんなにかわいいならしょうがないよ」
「ほっぺ柔らかいな〜ほれほれ…あぁ~かわいい」
カヤは案内しつつ俺を抱っこしている。ちゃっかりした人だ。庭園を抜け帰りの馬車に着いた段階でようやく俺をエリスに返した。地味に王様に継いで抱っこの時間が長かった。返したあとは行きのように馬車の護衛をするようだ。馬車に乗せられ走り出す馬車に揺られながら今日の事を振り返る。
(色々あって楽しかったな)
そんな事を思いつつ帰り道を進んでいるうちに赤子故の体力の無さか俺は自然と眠りについていた。