蚕の悪魔がハズビンホテルに泊まったり泊まらなかったり 作:Bookmarklet
罪を犯して死んで悪魔になった罪人たちが住む地獄。
罪人たちが溢れかえる地獄では
年に一度に天使たちが駆除(エクスターミネーション)の名の下に悪魔たちの虐殺を行うことで人口を減らしていた。
直前の記憶は拉致監禁されてドラッグ漬けの毎日
死ぬ前に出された"謎の肉"料理が忘れられない…。
牛も豚も鳥も違う、猪も鹿も雉も全部違うケミカル臭、
芳ばしくてどんな"肉"とも違う食感に味、仄かに甘い脂肪
"謎の肉"料理を食べたはずなのに、私は餓死してしまった様で自分の体が見える。
あぁ、謎の肉は私だったんだ…、
道理でケミカル臭がする訳だと冷静に考えてしまったけれども、けれども"あの肉"を食べた多幸感も至福もキマった感が忘れられない。
生もステーキも腸詰めもパイも全部、全部忘れられない。
あぁもっと、もっと食べたいお腹が空いたのあの肉が食べたい早く早く早く、Harry!Harry!Harry!!ヨダレが止まらない!!
眼をかっぴらいてふと周りを見渡すとなんだか良く見えない、なんでだ??
《hi~~~?お元気かしら??地獄行きの惨めな惨めなbitti〜!!まぁ死んで元気も何も無いでしょうけど》
その通りね、どちら様でしょうかお元気そうなお姉様。と呟いてカーテシーをする私と対称的にガムをクッチャクッチャさせてる悪魔が見える、あの外見は…なんだ?
《外見なんてそいつを把握するのに関係ないわ〜、だって私男だものってそんなのはいいのよ》
どうやってこの悪魔を食べよう…、その前にあの肉と同じ味はするのかしら?ちょっと齧るのが早そうね。
悪魔に近付いて掌にキスをする様に片腕を拝借すると
《あら親愛のKissね、礼儀が良すぎないかしらフロライン??》とギザギザの歯を立ててニタっと笑いを浮かべてる悪魔の掌を思いっきり噛みちぎった。
《だ"ァ"ァ"ァ"!このクソアマァ!!何しやがる!!》
あぁ、"あの肉"と同じだぁ芳ばしい硬い肉滴る血液、ケミカル臭は余りないけどあれだけ毎日ドラッグに浸ってないとしないものかしら??
《聞いてんのか!!fuck!!クソっ離せ!!》
いつの間にか腕が増えてる…?まぁいいやそれより丸かじりとはハシタナイけど確認する為だものしょうがないわよね?さっきとは逆に私がモッチャモッチャさせているが1口だけでどれだけ騒いでいるのやら…先が知れてる。
あぁ、もっともっとよ。早く!早く!次の一口を!興奮が止まらない!!指を噛みちぎる、コリコリと骨の食感も堪らない恍惚の表情を浮かべ食べる私を見て青ざめる悪魔ふと気になって名前を聞いてみる。
《人喰いだったとはな!!しかも踊り食いが好きな酔狂に名乗るか!!》
言われて確かにそうだ、まぁ地獄に落ちてまで人喰いたい酔狂なのは間違ってないわ骨美味しい。でも私の事はジェーンドウって呼んでくれないかしらboy?
《ジェーンドウなら取引をしよう、俺を食べないでくれるなら魂をやってもいい。俺の名前はシスだ》
ふぅん、まぁここが何処かも分からないから1人くらい連れが居てもいいかしら取引完了ねシス。
シスの首に首輪が付き鎖が私の手に伸びてくる、シスは恍惚な顔をして靴にキスをしている、マゾヒスティックかコイツ。
《ジェーンドウ私は貴女のものになったわ、お望みなら攫ってこようか?どうせ逃げられない取引なんだし》
それなら目が見づらくなったの、眼鏡かなにかあるかしら?