蚕の悪魔がハズビンホテルに泊まったり泊まらなかったり 作:Bookmarklet
さてシスの家に当然のように向かっているがこの五月蝿い肉はシスの元カレらしい、ずっといかに優れたカレシだったかシスをベッドの上で満足させていたか鳴かせていたかをピーチクパーチク語っている
シスも私もスタスタと前を歩き無視しているが何ともまぁ頭がお花畑な事。
<なぁふわふわなフロライン今日お前も可愛がってやるよ>
間に合ってます、もうココでバラして仕舞わない?と目をシスにやるがパチッと長い睫毛をまだダメよと見せ付けてくる割とこいつ楽しんでないか?
シスにも腹が立って来た所で
《ここよ、この4階404早く上がりましょ〜、フロラインが御怒りだからネ》
待ってたと言わんばかりに五月蝿い肉がエスコートしだしたが無視だ、今後の事を考えようシスの部屋に上がり込むのはいいが自分の住む部屋はどうしようかな、狩り…"食事"は1人でも成功するとは思うけどこいつ五月蝿い肉の様なやつがわんさか居そうだから一人で出歩くには気が重くなる。
何となしに考えてたら部屋の前だ、
《いらっしゃいませ、我が家へジェーンドウ》
ドアを開け入った部屋はまず綺麗な額縁に入れられた絵画が目に入る、それとスケッチの道具?かしら
それに部屋の3分の1は大きめなバスタブとくるぶしまでの浅いプール、シャワー…水場になっている、やはりサカナもどきはサカナ系の悪魔で間違いないらしい。
その他は小綺麗なキッチンと立派なテーブル、カーペットはふかふかだ床で寝ても痛くなさそう。と観察していたら
<おい!どっちも俺は無視か!シス!!まぁいいどっちも今夜は可愛がってやるから楽しみにしとゴボボッ>
五月蝿い肉が急に静かになったと思ったらシスがバスタブに沈めてる、シスも怒っていたのかな?
《良い?フロライン地獄では自分のペースを乱さない奴が強いのよ、それに》
と悪魔をおおよそ殺しながらでは無さそうな爽やかな表情で続ける
<ダズゲっ>
《舐められたら負けよ》
<ボギッ>と鈍い音を鳴らして五月蝿い肉は静かになった。
《ふふっ、鳴かせたのは私だったわね、どうフロライン?コレが狩りで私の美学よ》
おぉぉぉ、思わず口にしてしまったが
そう語るシスは凄い格好良いし綺麗だった。
さて地獄での美学とやらをシスな学ばされてしまった、もしや不意打ちしなければうちの子って凄いのかもしれない
《貴女も見た目だけで判断されそうだから、先に狩りのやり方を見せた方が早いかと思ってね》
ほほー、コレがシスが言っていた狩りかコレなら地獄での食事に困らなそうだシスも居るし。
さて大きなご馳走が目の前にあるから
して待ては出来そうとない、
折角キッチンがあるのだ調理して食べようと肉をもぎりシスに包丁を研いでもらう。
取り敢えずはステーキだ、ステーキ
《ねぇ?1口私にも食べさせて貰えるかしら。》
シスがまさか人喰いに乗り気とはびっくりだ、どういう心境の変化だろう?
《勝利の美酒…肉か、あれだけ美味しそうに食べるんだもの気になるわよ》
そう言われればそうか
まぁ共有出来た方がこの先楽しみが増えるだろうと思いフォークで刺し生で取り敢えず1口シス食べさせる。
なんだか悪い事を唆している様で
少し、ほんの少しだけ
興奮している私が居る
《モグ…》
《モグモグ》
《………》
1口頬張らせて、発言の間にドキドキする、私と同じく美味しいと感じるだろうか。
《案外イケるわね》
とペロッと唇を舐めるシス、思わずガッツポーズを取るそれならもっと肉を食べさせたい、私も食べたい、食べさせたい、食べたい、2人は言葉を発さずにモグモグモッチャモッチャ咀嚼音とカランと骨が皿に置かれる音が響く。
全く捌くだけの筈がハシタナイがキッチンで淑女2人立ったまま肉を平らげてしまった、そしてステーキにするはずの肉が生のまま全て無くなってしまった。
1口だけのハズが止まらなかった…。とシスが独りごちているのを
これから先ホワイトフロライン、ジェーンドウは知らなかった。
そして単独犯、人喰いホワイトとして恐れられるとシスも知らなかったのである。