現地人でモモンガを名乗るタイプの転生者 作:圓上あゆむ
申し訳ありませんが取り敢えず書いてある分だけ不法投棄させていただきます。
聖王国編の劇場版で上がったテンションで何とか書けたら良いのですが...モチベが上がりませぬ...。
それにしても意外な展開だな。
俺が予想していたのはセバスとソリュシャンの原作の商会メンバーに加えられる形……少し異なる進行になりそうだ。
それにまさかアルベドがこんなにすぐ接近してくれるとは……タレント様々なのか?
その上ソリュシャンとナーベラルのおまけ付き。
ナーベラルは天然のポンコツだし簡単に丸め込めそうだ……アルベドと関係を持ったとしても上手く誤魔化せたり…下手したら手伝ってくれる可能性もあったりしちゃったりして……いかん興奮してきた…おちけつ…落ち着け…。
ソリュシャンの方は……四肢の摘み食いでもされたら目も当てられない…が彼女は公私の分別がつけられるタイプだからそれはない……かな?
まあアインズ様への忠誠心というか執着やら嫉妬が強いからアインズ様と顔合わせる度にソリュシャンを褒めたりアインズ様関連の物品を融通することで一定の我儘や要求は容認してくれるかもしれない…そういう意味でもアインズ様とは仲良くしておかねば……。
こう考えればこの人員は当たりだったかもな。
ユリは善良ではあるが融通が利かないかもしれないしルプスレギナは趣味趣向を優先して任務に支障が出るかもしれないしエントマは人外が過ぎるから無理。
あとはシズ・デルタだが……あんな良い子に酷いこと出来ない…他のメンバーにもする予定はないけど。
うん…本当にナイス人事。
「これで今回の会合は終了とする…以降は各部門長の指示に従うように…。部門長は何か疑問点などあれば今期の総指揮官…パンドラズ・アクターに聞け……あとモモンガさ……モモンガは打ち合わせや交流が一段落ついたら私の執務室へ来るように……以上!」
「ではこれより…行動開始!」
ほーい。
各々が自身の部門長の下へ赴く。
それじゃあ俺もアルベド様の所へ行こうかね…周囲から奇異の目……いや物珍しさから来る目線か?…を浴びながら進む……珍獣か何かですかね?
まあおそらく内実は…主の趣味で自由に歩き回ることを保証されてしまったため部下が手出しできなくなった珍獣…という表現が正しいのかもしれないが……。
良い所で
悪いと…下限が無くなるくらいに悍ましい想像がされていることだろう。
内心を不安が埋め尽くしそうになった……だがよそ行き用の笑顔のアルベドが出迎えてくれた……ふつくしい…まるで絵画のようだ……不安とか吹き飛んだわマジで。
ふー…よしっ、他のナザリック勢の視線もあるから…欲望に流されずアルベドの体を見ないことを意識して…顔だけを見ることに集中を…。
「それではモモンガさ――ん」
「アルベド様?さーんとは随分と間延びした……なるほど……"様"ではなく"さん"で結構ですぞ…貴族であれば"様"でなければ不自然ですが雇用主が平民であれば"さん"呼びが普通でしょう」
「そ…そうね…」
「それにこれだけお美しく高貴な気配をお纏いの方々が平民商人へ様付けで呼んでいたら私がゲスな勘ぐりをされますぞ…弱みを握って脅して雇っているのか…と」
「きひっ……そ…そんな褒めたって…。……もしかして私を誘w」
アルベドは出鼻から盛大に挫いてしまったようだ…最後なんてゴニョゴニョしすぎて何を言っているか分からなかったし……物騒な内容でなければいいが…。
というか"モモンガさ――ん"とか
まーたそんなに鼻息荒くしちゃって…と思っていたらキリッとした顔に戻っていた…メイドの2人がアルベドの元へ来たようだ。
「
「至高の方々に創造されたしもべが美しいのは当然でしょ?」
はーい黒髪ロングと金髪縦ロールの美人メイド姉妹が追加されましたー!
うんうんこうして本物を見れば……2人ともゾッとするほど整った外見をしてるな…うん知っていれば肌がきめ細かすぎて人工物っぽさを感じる…けどやっぱり可愛いし綺麗だわ。
絶対に敵わない人外の怪物だと知ってるけど原作知識と前提の認識があるからついつい胸元に目線が行きそうになる……後で好きなだけ見る機会はあるから初見時くらいは目を見て話をしよう。
よしよし…堪えた。
それにしても不遜とも高慢とも受け取れるその態度……まあナザリックだと初期好感度の通常営業だけど……もしアルベドの俺への好感度が一定以上高ければ………。
「ナーベラル・ガンマ、ソリュシャン・イプシロン。先程アインズ様は行動開始と仰った…つまり任務はすでに始まっているのよ?人間相手とはいえ…そういう態度は感心しないわね」
「はっ申し訳ありませんアルベド様。よろしくお願いするわね…モモンガさん」
「こちらこそソリュシャン・イプシロン様……いや護衛相手なら殿が普通ですな…。よろしくお願いしますぞ…ソリュシャン殿」
「ええ」
流石ソリュシャン…プレアデスでも1位2位を争う優秀さ…おそらく現地へ行けばその口調と態度で接そうと予め想定していたようだな…言い淀みもない。
それにしても…。
「…分かれば問題ないわソリュシャン……。それでナーベラル?どうしたのかしら…その不満気な表情は……もしかして分かっていないの?」
「これからモモンガさ――んとはどの様に接するつもりか教えてもらえるかしら?」
「あ…アルベド様!?…えっ…その…そこの
…ソリュシャンに比べナーベラルは…本当に戦闘以外はダメダメだな…。
外から小説やアニメを通して見る分にはポンコツ可愛いだけど…当事者…しかも一般クソ雑魚転生者からするとただただ恐怖の対象でしかないだろう。
まあ確かに俺はクソ雑魚転生者だが原作知識チート+チートタレント持ちの上にアルベドという守護女神が付いてるから目の前にしても幾分か心に余裕があるけどな。
下等生物を敵から守るというナザリックの常識とはかけ離れた言葉を出せたナーベラルは正解を導き出せた!と得意気な顔をしている……。
それを見たアルベドは額を押さえている……それはそうだ。
これからするのは商人として人間社会に潜入して情報収集をする任務…例え平民相手とはいえ主人より偉そうな使用人なんぞ…中々いないだろう。
美人過ぎる使用人を無理矢理侍る平民商人が突然現れたら……怪しすぎるな……おそらくデミウルゴスはナーベラルの不出来もアインズ様の計算の内で…手が広く耳がよく聞こえる権力者・智者・実力者を炙り出した上でその手足の構成員に食指を伸ばし組織を乗っ取る……という策…だと勘違いしていることだろう。
アインズ様はそこまでは考えていないと思う…原作でもナーベラルのポンコツさを知らずに冒険者メンバーに選んだしな……まあそのポンコツさのお陰で俺の入り込める余地があるのだが……。
この後アルベドとソリュシャンの説得でナーベラルは俺のことを"モモンガさん"俺はナーベラルを"ナーベラル殿"と呼び合うことだけは何とか確約出来た。
そして出立は明日の早朝にカルネ村へ転移したのちエ・ランテルへ向かうということが決まった。
タイミング的に原作とほぼ同時期にエ・ランテルへ行ける……であればクレマンティーヌを確保しておきたい…彼女は戦闘面でも性的な面でも都合良く使いやすく魅力的だ……。
一通りこの場で話しておかなければならなかったことは話し終えたと思う…。
さてと…予定通りこの後はアインズ様とお話をしてこよう…。ただの世間話や情報提供では終わらせない…メイドの2人を誘導したり説き伏せられるようなツールを入手しておきたい。
アルベド班と共に案内をされながらアインズ様の執務室へ歩を進めていると何やら前方から…スーツを着た悪魔がやってきた。
いやはや何もかも予定よりも早いな…デミえもんはもう少し立場を確立してから話をしたかったのだがねぇ。
「アインズ様との対話が終わった後に…少し時間を作れるかい?モモンガ殿」
「へ?あ…はい問題ございませんが……えーと」
「ナザリック地下大墳墓第7階層守護者デミウルゴス。…少し話しておきたいことがあってね」
「ご存知の通りナザリック地下大墳墓協力者…モモンガです。よろしくお願いします。…勿論ですデミウルゴス様…。丁度良かった…私もどなたかアルベド様のグループ以外の方から接触があれば話しておきたいことがありまして……。それでは後ほどお話いたしましょう」
「ええ…お待ちしておりますよ」
うっひょー怖い怖い。
疑われてる訳では無い…と思いたいが…デミウルゴスのことだ。俺の不手際や違和感から不審な点を汲み取って揚げ足取り出来る要素を見つけられていたとしたら目も当てられない。
一瞬で処分…もそくはタレントを吐き続けるだけのマーライオンの人間版にはなりたくはない。
まあ決定的に疑われ始めるまで怯えを悟られないように気を付けねば…動揺は後ろめたさの証…堂々としないと。
アインズ様の執務室前まで来た。
扉前に待機しているメイド…確かフィースとリュミエール…がこちらを目視するとノックして声掛けをしたあと…扉を開いた。
「良く来てくれた…モモンガ殿…。そこのソファーへ座るといい」
「はっ…失礼いたします」
「うむ…その方ら…これからモモンガ殿と内密の話がしたい…。下がっていてくれるか」
「はっ畏まりました」
控えていた一般メイドたちが名残惜しそうに出ていき扉が締まり足音が遠のく……アインズ様の纏う空気が弛緩した気がした。
「ふう…周囲の目も無くなった…気楽に行こうじゃないか…無礼講だ」
「……本当に宜しいので?」
「ああ、構わないとも…アインズ・ウール・ゴウンの名において保証しよう」
「ありがとうございます、アインズ様」
「では早速聞かせてもらいたい……まずは世界の歴史を…」
「そうですな…まずは竜王たちの時代…現代の位階魔法とは異なる古い魔法を使っていた時代がございましてな」
「ほう!それは興味深い…」
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本当に素晴らしい拾い物をした…。
スレイン法国の特殊部隊…陽光聖典の構成員たちには特殊な魔法がかけられていて碌に情報を得られなかった。
その上得られた数少ない情報もすでに知っているものばかり…唯一得られた価値ある情報は漆黒聖典と呼ばれる英雄の領域を越えた逸脱者たちの集団があるということだけ。
それを考えるとこの商人のモモンガは優秀な上に異形種への抵抗や偏見もなくNPC達とも上手くやれている…理想的な協力者だ。
更には忠誠心の高すぎてむず痒さを覚えてしまうNPC達よりも幾分以上に接しやすいのだ...この人間を絶対に逃すまい。
素でブラック労働を喜んで行うし行えるスペックのしもべ達とは違い普通の人間のモモンガには働きやすいホワイトな労働環境を心掛けねばならない。
何か始まりそうで何も始まらない。
はい...日和りました。