第九十三話
この流れを期待していなかったと言えば、流石に嘘になるだろう。
ただし、やるとすれば二年女子二人のどちらかだと思っていたので、三年女子二人がやってきたのは健太にとって若干予想外だった。
無事夕食を終えた健太が、しばし休んだ後「俺は風呂に入ります」と宣言すると、当たり前のように三年女子二人がついてきたのである。
夕食の支度は健太と一年女子の二人が担当したため、後片付けはそれ以外の人間が担当した。
とはいえ、明日も移動する関係上、作り直せる食器の類は一々洗う必要もないのだが。
『職人』の巨乳二年女子が作ってくれた木製の介護用バスチェアを持ち込んだ三年女子に、その椅子に座るよう促される。
「いや、先輩、俺自分で洗いますから」
「大丈夫」「任せて」
断る健太の両手を引いて、裸の三年女子二人が健太を介護用バスチェアに座らせる。
まるで女子二人に強引に座らされているように見えるが、健太に毛ほどでも抵抗の意思があれば、非力な補習組のそれも『文官』と『術士』の女子に健太を動かせるはずない。
そんな背景を考えると、口先だけで遠慮する健太が実に白々しい。
万能石鹸はあまり泡立ちは良くないが、滑りは良い。
三年女子二人は、その万能石鹸を濡らした両掌に挟んで擦り、己の肢体に塗る。
「あ……ん……」
椅子に座る健太の右の太腿の上に、『文官』の猫毛茶髪ミディアムロング三年女子が、
「ん……んん……」
左の太腿の上に、『術士』の艶なし黒髪ミディアムショート三年女子が跨り、万能石鹸を塗布した己の胸で健太の体を洗う。
三年女子はどちらも中肉中背だ。胸も大きくもなく、小さくもなく。爆乳、巨乳の二年女子コンビとは対照的だが、肌と肌をこすり合わせている健太には、今まで肌を合わせた女子の誰より柔らかく、性感を刺激される。
この学園の女子は、拒めないフリーセックス状態に体が順応し、性的に成熟を果たすと原作に記されていたが、その意味を健太は今実感していた。
「先輩、こっちに」
「はい」「どうぞ」
もはや、口先だけの遠慮も投げ捨てた健太が筋トレの成果で少し筋張ってきた左右の腕で、二人の三年女子を抱き寄せる。
「ちゅっ……んん……」
「んちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……」
健太が右を向けば『文官』の猫毛茶髪ミディアムロング三年女子が、左を向けば『術士』の艶なし黒髪ミディアムショート三年女子が心得たとばかりに大胆な口づけを交わす。
同時に『文官』三年女子の右足と、『術士』三年女子の左足が健太の熱く固く反り立つペニスを左右から挟み込み、巧みに刺激する。
「あ、ぐっ……!」
左右の足の持ち主が別人だとはとても信じられないくらいに息の合った動きだ。
蘭をパートナーとしてからはセックス漬けの日々を過ごしている健太だが、上級生女子から見ればその程度の経験などまだまだひよっこだ。
まして、ハーレム状態の日々を過ごしてもなかなか消えない童貞臭を纏う健太が、学園で二年以上生きてきた女子二人に好きなようにさせては、こらえきれるはずもなく。
「あっ……!」
健太はあっけなく射精する。
「うふ」「よし」
三年女子二人の顔には、イキイキとした達成感がにじみ出ていた。
あまり無事とは言えないが、ひとまず入浴を終えた健太が自分から三年女子二人に「お二人はこのまま、俺の部屋に来てください」と言ったのは、一応成長の証と言えるだろう。
蘭たちパートナーとなった女子以外に健太が自分から「セックスしよう」と誘いかけたのだ。
補習レイド内で保護した女子と一緒に入浴まで果たしたのだから、セックスに至るのは当たりお前だろう。という考えは、常人の考えだ。
健太のようなヘタレ童貞タイプの恋愛弱者はとにかく、女子に拒絶されることを嫌う。怖がる。「いける」と思っても「いや、俺の自意識過剰? ただの勘違い?」という疑念が一筋でも残っている限り自分から行動に移れない。
それを乗り越えたのは成長したと言っても良い。ほとんど誤差のような成長だが。
ちなみに、脱衣所で二年女子二人が「私達は?」と(裸で)アピールしてきたが、今夜は遠慮してもらった。
健太の精力を考えれば四人纏めても余裕というか、全然足りないレベルなのだが、あいにくと予定外の五人目――一年女子がいる。
一年にとっては初めて過ごすレイド内の一夜だ。たとえ安全が保障されていると言われても、普通の神経の持ち主ではまともに眠ることも出来ないだろう。
ましてここ『轟天の石榴山』は極級レイド。その瘴気圧は地下二十階層以下に相当する。瘴気圧は生物の能力、本能を剥き出しにして増幅させる、とされている。
その瘴気圧に適応できる人間の多くが、元から本能に忠実な輩――セックスモンスターや暴力主義者たちになる理由でもある(強い本能をより強い理性で完全に御しながらダンジョンに適応する、礼治副会長のような例外も存在するが)。
つまり、通常は普通科のエリートである第四段階職が主戦場とするレベルの瘴気圧の中で、ノービスの女子が一夜を明かすのだ。まともに眠れるはずがない。
幸いこの地下空間は地蔵菩薩が守護が働いているので外と比べるとかなりマシだが、それでも瘴気圧の影響をゼロに出来ているわけではない。
そうした健太の説明に、二年女子二人は苦笑しながらも「分かったわ」「了解、リーダー君」と承知してくれた。
無論、明日は彼女たちとセックスすることを約束することとなったが。健太としては当然、否はない。
健太用の寝室は、一人用のつもりだったため、そこまで広くない。
入口の対面の壁に設置した月天の梵字金属片が冷光で照らし出す室内の片隅に、健太が持ち込んだ大きなバックパックと大剣、小剣、方形小型盾、鎧などが並べられている。
そして、部屋の中央に広げられているのは、健太が持ち込んだ寝具だ。ウレタンと空気の二重構造になったインフレーターマットの上に、薄手の毛布が掛けられている。
レイドクエスト用の寝具は寝袋を持ち込む者が多数派だが、健太のようにマットと毛布を持ち込む者も珍しくはない。
寝袋を袋状の形態で全身を入れてしまえば、緊急時に時問題が生じる。この学園の生徒の場合、身動きが取れないことが問題なのではない。使用者のパワーでとっさに跳ね起きた時に破損させてしまうことが問題なのだ。
それを防ぐには、常に寝袋を開いて使うことになる。それならば、最初からマットと毛布を持ち込む方が寝心地が良い、という判断だ。
もちろん、寝袋と比べるとマットと毛布の組み合わせは、体積も重量も遥かに増す。だが、戦闘職の上位勢にとってはその程度は誤差の範囲だ。
そのマットに毛布を敷いた上に裸の健太が仰向けに寝そべっている。
一枚しかない毛布を下に敷いているが、ちゃんと掛布団も被っている。
「はあ、はあ、はあ……」「う……んん……」
裸の健太の上に被さっている、二つの裸の女の肢体。それが、今夜の健太の掛布団だ。
どちらも股の間から、粘度の高い白濁液を滴らせている。息も荒い。そして、身体はぐったりと力が入らず、健太に全体重を預けるようにして目を瞑っている。
あいにく健太のペニスはまだ全く萎える様子を見せないが、この状態の女子にこれ以上無体を働ける健太ではない。
上に被さる二人が苦しくないように下から両腕で支えながら、健太は二人を起こさないように頭の中で呟く。
(これはどっちも堕ちてるよな。分かっていたことだけど)
二人とも複数回の性交を経た今、明らかに健太に対する態度が変わっている。
健太に友好的で健太のどんな言動も受け入れるというのは最初からだが、当初はそこに打算があった。口数こそ少ないものの「この人の言うことをきけば守ってもらえる」「この人には逆らわない方が良い」という判断の下の友好、服従だ。
だが、今の二人にはそのような「正しい判断」は下していない。もっと単純に本能から健太というご主人様に従っている。
今のように意識が落ちて寝息を立てている状態でも、ベッタリと健太にしがみ付き、接触面積を一平方メートルでも広げようとしてるのがその証だ。
第一段階職の女子が今の健太と複数回セックスを行えば、隷属してしまうのは当然の結果と言える。
(むしろお互いのレベル差を考えたら、この人たちは堕ちるの遅かった方だよな。第二段階職になってた風音先輩より長くかかったし。その辺は個人差なのか?)
肌触りの良い女子二人の背中を優しくなでながら、健太はそんなことを考える。
健太は知る由もないが、三年女子二人がレベルが低いわりに、隷属に回数を必要としたのは単純に器と容量の問題である。
これまでの学園生活で自我を大きく摩耗させていた三年女子二人は、自我が減った分健太の精気を受け入れる器の容量が増していたのだ。そこに健太という「一度も死んでいない強者男子」の精が大量に注ぎ込まれた。
そこで起こる現象は、「染められる」というより「埋められる」に近い。
それは表面上は同じ隷属現象でも、通常の隷属現象とは比べ物にならないくらいに上書きが難しい状態だ。それこそ、剥き出しの『魂魄結晶』を直接染めるのにも匹敵するような強さで健太の精が二人の三年女子の中にしみこんでいる。
一般的な学園の男子では、十年単位で犯しても上書きが不可能な強さで、二人の三年女子は健太に隷属していた。
「みんな、忘れ物はないですか?」
翌朝、健太と五人の女子は完全装備で地上に姿を現していた。
朝、と言ってもここ『轟天の石榴山』の空模様は常時夕暮れ時だ。時間間隔は持ち込んだ時計に従うしかない。
「大丈夫よ」「ええと……うん、問題なし」「はい、旦那様」「忘れ物確認、よし」「はい、だ、大丈夫、ですっ」
女子達は地蔵菩薩の守護空間から十数時間ぶりに外に出て来たことで、再び瘴気圧に気圧されている。良くも悪くも瘴気圧には長時間身を晒すことで慣れることが出来る。
地下施設の住み心地を良くし過ぎた弊害とも言える。その弊害が一番強く出ているのは、やはり唯一の一年女子だ。
流石に、昨日出会ったばかりの時と比べれば雲泥の差だが、それでも一目でわかるくらいに体を震わせている。
朝に確認したところ昨晩は思ったよりもしっかり睡眠がとれていたのは幸いだったが。朝食も昨晩の残り物で中で済ませて来たので、体力的にはかなり回復していると思われる。
とはいえ、昨日の様子から見るに、彼女がダントツで足が遅くて体力がないことは間違いない。
一応、その対策を考えていた健太は、『文官』の猫毛茶髪ミディアムロング三年女子に指示を出す。
「先輩、お願いします」
「はい、旦那様」
先ほどからずっと健太に抱き着いて、うっとりと健太の左胸に顔を埋めていた猫毛茶髪ミディアムロング三年女子は粘度の高い笑みを浮かべると、先ほど最愛の人からもらった愛の証を胸ポケットから取り出す。
「《いでよ》」
その短い言葉でモンスターカードは『具象化』された。
健太たちの前に、黄色い毛皮のネコ科の大型肉食獣が姿を現す。『剣牙虎』。ダンジョンの地下四階層から六階層に出没するモンスターである。
健太はしばらく観察して、『剣牙虎』が暴走していないことを確認する。
この『剣牙虎』はレベル1の状態のため、第一段階職である『文官』の彼女にも御せる可能性が高かったが、相性が悪くて無理という可能性もある。
「大丈夫そうですね。先輩、お願いします」
「分かったわ。間に合わせだからちょっと不格好だけど」
次に健太に声を掛けられたのは『職人』の巨乳くっきりメイク二年女子だ。彼女が取り出したのは、大きな鞍である。
蔦と木材を『職人』のスキルで変形させて作り上げたものだ。本人の美意識にはかなっていないようだが、健太の眼には十分洗練されているように見える。
その鞍を『剣牙虎』に装着させる。
「では、人を乗せて歩かせみましょう」
「はい、旦那様。《伏せ》《立て》《歩け》」
健太の左胸に頬釣りをしながら『文官』の猫毛茶髪ミディアムロング三年女子が指示を出す。すると鞍を装着した『剣牙虎』がその指示通り伏せさせて、眼鏡三つ編み一年女子がどうにか鞍に跨ったところで立ち上がる。
さらに、その巨体からは想像もつかないほど軽い足取りで、広間を一周してみせる。
「大丈夫そう?」
「は、はい。大丈夫、です。ちょっと怖いけど、思ったより揺れないですし」
『剣牙虎』の背中の上で、眼鏡三つ編み一年女子はコクコクと首を縦に振る。
『剣牙虎』は乗馬用の馬よりも体高がある。そのため、騎乗すると思った以上の高さがある。慣れなければその視界の高さには恐怖を感じるだろうし、実際ノービスの眼鏡三つ編み一年女子の場合、下手な落ち方をすれば危険でもある。
とはいえ、ほぼ常人の体な眼鏡三つ編み一年女子が自分の足で歩くよりは随分ましなはずだ。
「それならひとまずはこの状態で出発しましょう。一番体力がないのが彼女なのは間違いないでしょうけど、先輩達にも移動は結構な負担でしょうから、様子を見て交代しましょう」
そう健太が指示したのは、実用的な問題よりもむしろ心理的な問題を重視してのことだ。
単純な能力と効率だけを考えれば、曲がりなりにも一時段階職を得ている上級生女子四人はずっと徒歩で、唯一のノービスである一年女子を騎乗させるのが正解だ。だが、そんな一人だけをお姫様扱いすれば、それ以外の女子が良い気分がするはずもない。
『戦士の不動心』がオンになっている今の健太は冷静にそんな判断を下したのだが、あいにくとそれは現状を正しく把握できているとは言えなかった。
「私は大丈夫です、旦那様』
「私もこっちが良い」
先ほどからずっと健太の左胸に抱き着く『文官』の猫毛茶髪ミディアムロング三年女子と、右胸に抱き着き頬ずりをする『術士』の艶なし黒髪ミディアムショート三年女子がそう健太の左右の耳元で囁く。
一晩を共に過ごしてから今まで、二人の三年女子は可能な限り健太に抱き着くようになっていた。
まあ、昨日一日守られて、(学園基準で)大切にされて、隷属させられたのだ。
その上で、ベタベタに身を寄せても拒絶や不快の意思を一切示さないとなれば、甘え倒すのが一般的な学園女子という人種だ。
「うわあ……」
昨日はほとんどの時間を物静かに穏やかな表情で過ごしていた三年女子二人が、顔、声、態度の全てでメスを全開にして一人の男子に甘えついている様子に、眼鏡三つ編み一年女子は『剣牙虎』の上で顔を引きつらせる。
「……うん、緩んでもいないしひとまずは大丈夫みたいね。あら、あなた堕ちた女子を見るのは初めてかしら?」
自分が作成した鞍の状態を確認するため、『剣牙虎』の腹の下に潜っていた『職人』のくっきりメイク巨乳二年女子は、腹の下から出て来ると顔を引きつらせる一年女子を見てそう言う。
「あ、はい。多分。話には聞いていたんですけど」
正確に言えば一年女子の寮にも隷属している女子はいるので見てはいる。ただし、その先輩女子が隷属先の男子と一緒にいるところを見ていないので、隷属の凄さ怖さは理解できていなかった。まして今回は、隷属のビフォー、アフターを目の当たりにしたのだ。
まだすれていない一年女子がしり込みするのも無理はない。
「んふー、私達も明日には多分あんな感じになるからよろ。一年ちゃんも覚悟を決めたら、多分一発でああなるよん」
「あ、あ、あ……」
『遊び人』のくせ毛ショートヘア褐色爆乳二年女子の軽い口調の重い言葉に、眼鏡三つ編み一年女子はまたフリーズを起こしたように固まった。
昨日と比べれば、道中は実に順調だ。
先頭で健太が大剣で草木を切り裂き道を作り、一年女子を乗せた『剣牙虎』を中心に女子達がそれに続く。
体力的にお荷物になる一年女子が『剣牙虎』という移動手段を得たことで移動速度は昨日よりずっと上がっている。
こっそり使用した『地図帳』の表記を見れば、蜜柑達『旧匠工房』を示す十二本の青いピンは一か所に固まってほとんど動いていないので、そちらに向かって一直線に進んでいる。
その周囲を一本の青いピンが高速で動き回り、黄色のピンに接触するたびに黄色のピンが消滅している。
叶馬が、拠点周囲のモンスターを掃除しているのだろう。もしくは、食料の確保か。
いずれにせよ、向こうは順調のようだ。一番怖いのは、誰かがはぐれることだったため、何度も数え直したが間違いなく固まっている青いピンはちゃんと十二本ある。
文字通り森を切り開いて、一直線に進むことしばし。途中で何度か、『地図帳』に移る黄色いピン――モンスターを健太が単身高速移動で瞬殺したぐらいで、これといったハプニングもなく目的地近くまで来たその時。
深い森の木々の影を貫く、眩い光と轟音が放たれた。
「きゃっ!」「ひっ!?」「はうっ!」「あぐっ」「っ!?」
女子一同から悲鳴が漏れる。その光と音は、「あれは自分の命を脅かすものだ」と本能で察せられる。
三年女子二人は当然のように健太に全力でしがみ付く。
『遊び人』のくせ毛ショートヘア褐色爆乳二年女子が、蒼白な表情で健太に告げる。
「リ、リーダーヤバい、ヤバいよ、あれ。私知ってるんだ。このレイドエリアにはボスが二匹いて、どっちも雷属性だって。あれ、絶対そのどっちかだよ」
その言葉に健太は内心で「なるほど、知らない人間ならそう捉えるか」と納得していた。
「大丈夫です、先輩。あれは、違います。あれは俺の合流しようとしてる仲間ですから」
『戦士の不動心』がオンになっている健太の落ち着いた言葉を、女子達の頭は理解を拒む。
「え? は? 仲間?」
「はい。先輩は覚えてませんか? ほら、結構最近まで先輩達の寮に俺以外の一年男子がもう二人入り浸ってたでしょ。そのうちの一人です」
健太の言葉に、最悪の心当たりがあったくせ毛ショートヘア褐色爆乳二年女子は、その厚めの唇を恐怖で震わせながら問う。
「それってどっち? ヤバい方? チャラい方?」
「ヤバい方です」
その場で失禁しそうな絶望の表情を浮かべるくせ毛ショートヘア褐色爆乳二年女子に、健太は口下手なりに精一杯説得の言葉を重ねる。
「大丈夫、大丈夫ですから、先輩。あいつはああ見えて、学園男子の中ではむしろマシな部類です。実際寮でも、被害者は出ていないでしょう?
女好きなのは否定しませんが、あいつなりの分別はあります。あいつは俺の女には絶対手を出しません」
たとえ『戦士の不動心」がオンになっていても、口下手があまり考えずに口を回せば失言が漏れるものだ。
「だから私達は安心していい。ってリーダー君は言いたいのかしら?」
ギラリと目を光らせる『職人』のくっきりメイク巨乳二年女子の言葉に、特に否定する理由がなかった健太は首肯する。
「はい、そうです」
「そう、なら良いわ」
はっきりと自分たちが「健太の女」だという言質を貰った上級生女子達は、先ほどまでの恐怖も忘れて上機嫌で健太にすり寄るのだった。