『
広さは、
だが、一番印象を変えているのは、ベッドの横にある照明だろう。それは、それなりに値の張るスタンドで、光量はもちろんのこと、光色も変更させることができるタイプだ。
今、烏琉羽の部屋は、天井の照明は消されていて、そのスタンドの青みを帯びた明かりが、薄暗く室内を照らしていた。
「
夕食後に入浴を済ませたのだろう、白いワンピースドレス姿の烏琉羽は、そう言って綺麗に整えられたベッドに腰を下ろすよう、
「はい、お邪魔します」
緊張を隠せないまま、健太は素直にベッドに腰を下ろす。ピッタリと膝をそろえて両手を足の上に載せている座り姿勢が経験の少なさを如実に物語っており、烏琉羽は思わず目元を緩ませてしまう。
だが、その反応は、健太にとっても朗報だろう。慣れていない年下の男子を「面倒くさい」と思わずに「微笑ましい」と好意的に取られてくれるということは、
「何か飲まれますか?」
烏琉羽はそう言って、部屋にある小さな冷蔵庫を開ける。
「あ、はい……あれ?」
それなら、お茶か水を、と言おうとして、健太の言葉は止まった。烏琉羽が明けた冷蔵庫の中に、健太が想像していたようなモノ――水やお茶のペットボトルが見当たらなかったからだ。見えるのは、小さなガラス瓶。大きさは、飲料水というより、香水やマニュキュアの瓶くらいの小さなものが主だ。
「あの、烏琉羽先輩」
「はい、何でしょう?」
「それは、いったい何なのでしょうか?」
それらの小瓶に見覚えはないが、ここが豊葦原学園で、彼女が『
「これは、ダンジョンドロップの『
烏琉羽の言葉に、健太はホッと安堵の息を漏らした。
「あ、ああ。そうですか、へー、『
生徒一人一人の視点で見ると滅多にドロップしない『回復薬』だが、学園全体で見れば毎日結構な数がドロップし、それらの大半は購買に売却される。瘴気の薄いところに持ち込まれた『回復薬』は急速にその効能が劣化していく。しかし、効能が落ちたと言ってもすぐにゼロになるわけではない。そのため、売り物ならない程度に効能が落ちた回復薬は、こうして裏で流されているのだ。
色も形も多種多様なガラス瓶に、健太はつい今自分が置かれている状況も忘れて好奇心を優先させてしまう。
「『回復薬』って一種類じゃないんですね」
「一般的な『回復薬』はこの、一番数が多い青い大きめの瓶ですね。その隣は、『
そう言って、烏琉羽はコロコロと笑う。『中級回復薬』、『上級回復薬』は、より回復効果の高い『回復薬』だ。しかし、瘴気圧の薄い地上に持ち出せば、急速に劣化するという条件に変わりはない。そのため、ある程度日数の過ぎた『上級回復薬』は「中級回復薬相当」として、さらに日数が過ぎた物は「通常回復薬相当」として、それ相応の値段で、売りに出される。
結果、見切り品を買い集めている烏琉羽の冷蔵庫に入っている『回復薬』は、元はどうあれ現状の効能はすべて同じ程度になっていた。
「なるほど。そういうことなんですね」
知らない知識に感心仕切りの健太は、それを踏まえてもガラス瓶の種類が多すぎるという点に気づき、ついそれを指摘してしまう。
「では、その下にある小さな瓶は何なんでしょう?」
「そちらは、『
そう言って笑う烏琉羽は、小さく舌で唇を舐めた。
「あ、あえ」
最初に抱いていた「嫌な予感」がしっかりと当たっていた健太は、一時的に言葉を失う。
ダンジョンには、人型に近いモンスターが存在し、それらのモンスターを倒したとき、『
ゴブリン、オークのような牡しかいない種族がドロップする『媚薬』は女だけに、ハーピー、ラミアのような牝しかいない種族がドロップする『媚薬』は男だけに作用する。
一般的には、武器や防具よりもよっぽど多くドロップするのだが、『既知外』領域の種族レベルの限界モンスターばかり相手にしている健太は、逆にお目に罹ったことがない。
だが、原作で『媚薬』のヤバさは十分理解している健太は、全力で拒絶する。
「い、いや、良いです、そう言うのは止めておきます!」
「そうですか。では、こちらだけ置いておきましょう」
健太の言葉に、烏琉羽は笑顔で『回復薬』だけを取り出し、ベッドの上の棚に置く。今夜のセックスは、烏琉羽がお客様で健太が頑張る側のはずなのだが、烏琉羽は基本的に健太の主張を受け入れてくれるようだ。誰にとっても幸いだったと言えよう。これで、健太に媚薬の服用を強制していたら、大変なことになっていた。
「『回復薬』は、傷だけではなく疲労や消耗も回復させてくれますからね。いくつか、ここに並べてきますから、ご自由に使ってください」
優しい声でそう言う烏琉羽に、健太は少し困ったように言葉を返す。
「あー、それはその、多分必要ないと思います。俺、全然経験なくて下手くそですけど、その、レベルアップと『
だが、それを「学園の常識」の範囲内で受け止めた烏琉羽は、優しい笑顔で首を横に振る。
「ええ、主観ではそう感じますよね。確かに体力自体は、戦闘職の男の人の方がずっとありますけれど、性行為ではまた勝手が違うのですよ。私たち『
烏琉羽の言葉は、原則としては間違っていない。
通常の体力と言う意味では、『
そのため、セックスに限れば、同レベル帯の戦闘職の男を相手にしても、「あしらう」ことが出来る。そう、『同レベル帯』ならば。
「では、始めましょう。健太さん、服を脱いでくださいますか」
そう言いながら、烏琉羽は優雅な仕草で両手を自分の首の後ろの回し、男の目を引き付ける仕草で白いワンピースをその肢体から滑り落した。
お互いが服を脱ぎ棄て、始まった健太と
健太の最初の感想は「『
裸の健太の首に、同じく裸の烏琉羽は両腕を絡ませ、ゆっくりと健太の体に、唇を這わせる。
「うっ!?」
それだけで、恐ろしいまでの快感が背筋を走る。健太は、純血のオッパイ星人だ。巨乳が好きだ。尻もどちらかと言えば大きい方が好みだ。パートナーの
それなのに、こうして裸で抱き着かれているだけで、暴発しそうな気配があって焦る。触れ合う肌が気持ち良い。吐息の音を聞くだけで興奮が高まる。鼻孔をくすぐる体臭が媚香なのだと言われた方が納得がいくくらいだ。
(いや、これ本当に『
『
ただ、『娼婦』である烏琉羽の体は、全て性行為に適した変貌を遂げている。その肌触りは男の性感をダイレクトに刺激し、その声色は男を奮い立たせ、その香りは男の理性を溶かす。
「ふふ、身綺麗にしているのですね、ちょっと残念です。チュッ」
「でも、ここはもういい香りを漂わせていますね。初々しいのに強い牡の臭いがします。チュッ」
「あ、ああ!」
キスの雨を降らされながら、いつの間にかベッドに仰向けに押し倒された健太は、限界まで固くなり、先端から先走り液を滲ませるペニスの先端に口づけを受け、情けない声を漏らしてしまう。
「ふふ、我慢しないでください。ん、ンンン、ジュッ」
そのまま烏琉羽はフェラチオに入る。健太のペニスは確かに特別大きくはないのだが、それでも烏琉羽のその小さな口が丸ごとそれを飲み込むのは、視覚的にも背徳的な喜びを克己させる。
「ン、ンン、ジュッジュルジュ、ンンン」
しかも、どう動かしているのか、口の中に加えこんだまま、烏琉羽は舌で巧みに健太のペニスをしごきあげているのだ。精力、体力は学園基準でも図抜けているところまで上がっている健太だが、セックス経験自体は
『娼婦』の性技に我慢などできるはずもなく、
「あ、出る、烏琉羽先輩!」
反射的になんとか烏琉羽の口内に射精するのだけは避けようとする健太だったが、烏琉羽の言う通り性行為における身のこなしに関しては、『娼婦』は卓越している。何とか引きはがそうとする健太の両手を巧みにそのか細い両手でブロックし、逆に健太の腰をガッチリと抱き込み、より口内深くペニスを加えこんだところで、健太のペニスは盛大に精液を放った。
「あ、ああ!」
「ん、ん。……凄い、この味、この臭い。とても濃い。酔ってしまいそうです」
健太の精液を一滴残らず飲み干した烏琉羽は、その言葉通り、トロンと蕩けた幸せそうな笑顔で、ペロリと唇を舐めた。
初戦は、健太の完敗と言うしかないだろう。正直、蘭とのセックスよりも気持ちよかったと、頭の片隅で認めている自分に罪悪感を覚える。
不幸中の幸いは、連続して再戦が行われることだろう。
健太はフェラチオで一発目を出したときと同じ、仰向けに寝そべったままだ。違いは、健太の腰に覆いかぶさっているのは烏琉羽の頭部はなく、烏琉羽の尻だということだ。
現在健太と烏琉羽は、騎乗位で繋がっていた。
「あ、は、ん、!」
ベットのスプリングの助けを借り、烏琉羽は巧みに尻を振る。
肌も、声も、体臭も、異性を性的に奮い立たせるように変貌している『娼婦』。となれば
「あ、ぐ!」
蘭相手ならば、かなり持つようになっていた健太が、全く我慢がきかず、あっという間に二度目の射精を強いられる。
「はあ!」
健太の大量の精液を、膣内で感じた烏琉羽は、恍惚とした表情で歓喜の声を上げる。
「凄い、まだまだ元気。このままいきますね」
「はい……あぐっ!」
二度の射精でも、健太のペニスが全く衰えていないことを、
普段の烏琉羽のセックスを知っている人間が、今の烏琉羽を見れば、驚くだろう。普段の烏琉羽は、このように身勝手に相手を貪るようなセックスはしない。男子を満足させることに喜びを感じる、奉仕精神が強いタイプの『
「あ、凄い! 健太さんのまだ、こんなに硬い。熱い。私を支配してる!」
いや、どう考えても支配されてるだろ。頭の中でそんなツッコミを入れながら、健太は歯を食いしばって、三度目の射精を最大限まで我慢する。そのかいあって、今度は烏琉羽が十回ほど腰を上下させるくらいは我慢が出来た。
「あ、出る!」
「はう! あ、ああ……染まる、私が健太さんに染められる……!」
恍惚を通り越し、目の焦点を失った烏琉羽はだらしなく開いた口から、小さな舌を垂らしながらそんな言葉を漏らす。しかし、その間も尻振りは止まらない。最近では、「やりすぎで立たなくなる」ことがなくなった健太のペニスが連続する刺激に、もう次弾を装填している。
「ああ、烏琉羽先輩!」
こんなの我慢できるか。開き直った健太は、仰向けに寝そべったまま両手を烏琉羽の双乳に伸ばす。
「はう!」
「うわ、すげえ柔らか」
いきなり両乳房を握られた烏琉羽が歓喜の声を上げ、握った健太が思わず感嘆の声を上げた。それくらいに、健太は両手のひらで感じる柔らかな感触に、強烈に性感を刺激された。蘭で童貞を卒業する前の健太ならば、こうして裸の乳房を触っただけで射精していただろう、と確信が持てるほどだ。
性器同士の結合だけでも、我慢できないほどなのに、そんな刺激を加えれば当然我慢などできるはずもない。
「あっ、クソ!」
「ああ、凄い、また熱い、健太様の熱い!」
どのみち、出しても出しても萎えることはないのだ。連続射精上等の精神で、自分も下から積極的に突き上げる。
「あ、ああ、凄い……来る! あ、また! え? まだ!? ああ、駄目! も、戻れない……あは……!」
健太の上にまたがったまま、烏琉羽はその長く美しい黒髪を振り乱し、全身を痙攣させる。
どのみち何度射精しても、萎えない体になっているのならば、射精で動きを止める必要もない。
ダンジョンでレベル上げをするようになってから、一回の射精量も増えている健太だ。連続射精で流石に
だが、今の健太にはそれが見えていない。あまりに心地よすぎる『娼婦』とのセックスに、健太は夢中だ。
下半身を結合したまま上体を起こした健太は、今度は両手で
すっかり力の抜けた烏琉羽は、されるがままだ。両腕も首も長い黒髪も、ただ慣性に従ってゆらゆらと揺れているだけで、全く力が入っていない。
「あ、う、ふぁ、ん……健太……様!」
連続する射精。それでも萎えないペニス。こうなると、セックスに区切りと言うものがなくなる。
枕元に並べて置いた『
翌朝。
寝不足の健太が目を覚ますと、視界には上機嫌に笑う美女の顔が映る。
「…………
「はい、健太様」
満面の笑顔で健太を見る烏琉羽の視線は、どこがどうとは言えないのだが、なにかが根本的に変化している。
健太が頭を持ち上げ、周囲を見渡すと自分も烏琉羽もまだ一糸まとわぬ裸のままであることが分かる。
しばらくすると、健太の脳裏に昨晩の記憶が戻ってきた。結局あのまま、夜明け近くまで一度も結合を解かずに、何度も何度も健太は烏琉羽の中に、精を放った。最終的な回数は覚えていない。烏琉羽の具合がよすぎて最後まで慣れなかったため、とんでもない回数をこなしたことは事実だ。少なく見積もっても十回や二十回ではない。
烏琉羽は健太の全ての情欲を、健気にその華奢な体で受け止めた。主導権を取れていたのは最初の数回だけで、そこからはただひたすら健太に振り回されるだけの人形のようになっていたが、最後まで気を失わなかったのは、流石『
蘭などは、毎晩早い段階で気を失っているのだ。失神させてしまった恋人を無理矢理起こしてセックスを再開するような健太ではないため、健太と蘭は閨を共にしても、意外と寝不足になることはない。
それに比べて、烏琉羽はなまじ耐えられてしまう分だけ、睡眠時間を奪う結果になっている。
「す、すみません、烏琉羽先輩。俺が、勝手にやりたい放題やっちゃって」
昨晩のセックスは、健太から烏琉羽に支払う『報酬』だったのだ。それなのに、暴走して身勝手なセックスをしてしまった自覚がある健太は、反省で冷や汗を流す。正直「話が違う」と言われても、反論できる余地がない。
だが、その言葉に、烏琉羽は即座に首を横に振る。
「問題ございません、健太様。とても、ええ、とても素晴らしい一夜でした。心の底から満足させて頂きました。ありがとうございました」
そう言って、烏琉羽は裸のまま、ベッドの上で正座をすると、深々と頭を下げる。
「そう言っていただけると、ホッとします。本当は俺が烏琉羽先輩を満足させなくちゃいけないのに、もう完全に逆になってしまって」
恥ずかしそうに頭をかく健太に、優しく、目敏く、気が利く烏琉羽はクスリと笑って首を横に振る。
「とんでもございません。『報酬』は十分に頂きましたから、喜んで
「あ、はい。それは、ありがとうございます」
今こうして肌を合わせている美女が、早ければ今夜来斗に抱かれる。健太の指示で抱かせる。軽い嫉妬を覚える健太だったが、流石にそれは身勝手が過ぎるというものだろう。それでも万が一の可能性を確かめるため、健太ははっきりと尋ねる。
「その、失礼ですけど、烏琉羽先輩。隷属はその、大丈夫でしたか?」
「フフ、大丈夫ですよ、健太さん。『
耳に心地よい笑い声と共に、そうハッキリと告げる。
「あ、そうですか」
ホッとしたと同時に、健太は急に恥ずかしくなる。
今の健太の発言は、四月の一年の分際で、「自分は二年の『
「あ、お、俺、もう行きます!」
起き上がった健太は、一刻も早くここを逃げ出したくて、大急ぎで服を着る。幸い、昨晩の性交の汚れは、眠りにつく前に最低限濡れタオルで拭っているので、直接服を着こんでもそこまで大変なことにはならない。ぜいたくを言えば、シャワーを使いたいところだ。
「承知いたしました。それでは、私は念のため、閉門時間に『
「はい、すみません。よろしくお願いします。それじゃ、俺はこれで!」
「はい、行ってらっしゃいませ」
エリは立っている、ズボンからシャツは出ている、と滅茶苦茶だが一応服を着こんた健太が逃げるように出ていくのを、烏琉羽は一糸纏わぬ裸のまま、見送る。そして、扉が閉まり、早歩きで廊下を去っていく健太の足音が聞こえなくなったところで、付け足す。
「ご主人様」と。
「…………」
健太を見送った烏琉羽は、裸のままベッドにうつ伏せに倒れこんだ。
「……はあ、ご主人様の匂い」
ベッドに残る健太の残り香(と呼ぶには少々強すぎるが)を胸いっぱいに吸い込み、恍惚とした声を上げる。
「クフフフフ。ええ、嘘はついていませんよ、ご主人様。本当に私は大丈夫です。全く問題ございません。『
そう呟いた烏琉羽の吐息は、桃色の色がついていないのが逆に不自然なほどに、甘く爛れていた。
烏琉羽も「隷属した状態で、ご主人様とするセックスはこの上なく気持ちが良い」、という噂は何度となく聞いていた。興味はあったが、『
噂は真実だった。隷属状態でのセックスはとてつもなく気持ちが良く、幸せで、頭がおかしくなりそうな夜だった。
以前、所属倶楽部の男子全員に『ハーピーの
「ですが、ご主人様は強さとは裏腹に、純真でお優しいお方のようですからね。私の隷属がバレないようにしないと」
男を見る目には少々自信がある烏琉羽は、一晩で健太の価値観をある程度見抜いていた。「私、貴方に隷属してしまいました」と告げれば、健太は恐らく自分をパートナーとし、可能な限り守ろうとするだろう、と。
それこそ、現パートナーである
「それはそれで甘美ですけれど、ちょっと退屈ですからね」
生粋の『
烏琉羽は想像する。この身も心をご主人様のものとなってしまった状態で、他の男に抱かれたら、どんな風になるだろう?
ご主人様を裏切っている罪悪感、ご主人様のモノである自分の体を他の男の精液で汚しているという嫌悪感、それなのに体は感じてしまっているという背徳感。それらを土台にした浮気セックスは、絶対にとても気持ちが良いはずだ。
まだ、経験していないが、確信できる烏琉羽である。
「しかも、来斗さんに抱かれるのは『ご主人様のご命令』」
最愛のご主人様の命令で、ご主人様以外の男に抱かれる。これはもう、暴走する感情が交通渋滞を起こして、身も心もバラバラになるような衝撃に違いない。
「ンフフフフ、もうこれは、今日は放課後まで英気を養っておくべきでしょうね。来斗さんはご主人様の大切な配下候補。頑張ってサービスしてあげましょう」
上手く相手を自分の体に夢中にさせることが出来れば、「健太様の倶楽部に入れば、また相手してあげる」と
そのためならば、学校を一日サボるくらいはどうということもない。元々ダンジョン実習さえこなしていれば、うるさく言われない学校である。
「こういうのも内助の功と言うのでしょうか?」
そんな惚けたことを言いながら、烏琉羽は寝不足を補うため、健太の臭いが充満するベッドの上で、幸せそうに二度寝を始めるのだった。