正常位で二回。後背位で一回。すでに三度、
ベッドの上で足を放り出して座る
「ア……気持ちいいですか? ご主人様」
その声、その顔、その瞳。今の
「はい、
健太は、両腕でガッチリと
健太より背が高い
堕ちた女子にとって、自分を墜とした男子――ご主人様が自分に夢中になっていることは、最高の幸せだ。貪るような稚拙な健太のセックスが、今の
「嬉しい……アアッ……」
四度目の射精を受けて、
「はあ、はあ、はあ……」
まだ意識はあるが、その脱力感と荒い息遣いから
「あ……」
一瞬
その後も健太はずっと裸の
ちなみに健太のペニスは、四度の射精を経ても全く萎えることなく、今も隆々とソリ立っている。レベルが上がった学園生男子は、一度や二度の射精で萎えたりはしない。ましてや二十近い
一方、
今の
蘭と過ごすいつもの夜ならば、このまま「お休みなさい」の流れなのだが、今夜の相手は蘭ではない。そもそも二人きりの夜でもない。
「駄目ですよ、
それまでずっと気配も感じさせず、後ろで控えていた
「はうっ!?」
ダメージはないだろうが、結構大きな音を立てて尻を張られた
「はあ、
健太に抱きかかえられたまま、
「はい、
「あっ……」
現状、健太と
「さあ、続けましょうね」
「いや、
と慌てたのは健太だ。
四度目の射精時に、
だが、そんな健太の常識的な判断は、この場では全く受け入れられなかった。
「あら、
「ヤダ」
「あの、
健太は困った顔で、二人の先輩を見る。
「では、一緒に頑張りましょう、
「ン」
「もう少し足を広げてください。そう、そんな感じです。では、失礼します」
ベッドに寝そべり、膝を曲げて両足を左右に開いた
簡単に言えば、正常位の体勢を取る
先ほどまで、四回に及ぶ健太との性交を行っていた下の
「さあ、健太さん。その欲望を思う存分私達の中で吐き出してください。私たちはそれを望んでいます。ほら、
「ご主人様、ください。入れてください」
「
元から萎えるという機能を失ったかのように元気な自分の肉棒が、目の前の淫靡な美女の二段重ねに、更なる力を充填させるのを健太は意識する。
「順番とか、公平にとか、そんなことを何も考えないで。ただ、欲望をそのまま解き放てばいいです。それが私達には一番うれしいのですから」
「ご主人様、お願いします。もっと、可愛がって……」
その光景に健太が、何時までも抗えるはずがない。そもそも、抗わなければならない理由もない。
健太は、二人の尻に襲い掛かった。
初めての複数の女性とのセックス。今の自分には難易度が高い、としり込みをしていた健太だったが、終わってみればそれはただただ興奮し、最高に気持ちよいだけの時間であった。
当たり前である。女二人に男一人で、女二人はどちらも男に隷属しているのだ。どのような扱いでも、不満を漏らすはずがない。その上、二人の女のうちの一人である
その
健太にとって、今夜が至福の時間となったのは、当然と言えよう。
健太はベッドの真ん中で仰向けに寝そべっていた。
右腕で寝息を立てる
あの後、最低でも
それが分かっているのだろう。
「スースース―……」
「ウフフ、ご満足いただけましたか?」
健太の体を挟んだ反対側で、静かな寝息を立てる
「はい、それはもう」
右腕を
実際、健太にとってレベルアップを重ねて以降、もっとも性欲を発散したと言える夜だった。残念ながら蘭と二人で過ごす夜は、精神的な幸福感は勝っても、肉体的な充実感は遠く及ばない。
賢者タイムと呼ぶにはまだ股間の強度が全然萎えていない健太だが、精神的は満足しているため、ある程度冷静に頭を働かせることができる。
「でも、
今夜が突然、
健太の言葉に少し目を細めた
「……早めに覚えた方が良いからです。複数の女を同時に抱くやり方を。誰でもとは言いませんが、健太さんの場合はですね」
「覚えた方が良い?」
この学園で生活する以上、セックスは日常とならざるを得ないし、その場合一対一はむしろ珍しい。一番多いのが男多数と女少数の乱交で、その次に多いのが男多数に女一人の輪姦。それに比べるとグッと頻度が下がるのが、男一人に女複数のハーレムプレイだ。
ハーレムプレイを日常に出来るのは、学園でもごく一部のトップ層男子だけだ。
「はい。パートナーが一人二人程度でしたら、一対一のローテーションでも大丈夫ですけど、五人、十人と増えていけばそうもいきません。女の都合を押し付けることになるので、あくまで健太さんがお嫌ではなければの話ですが、健太さんが複数の女子を同時に可愛がって下さるようになれば、かなり問題が解決しますから」
「ご、五人、十人ってそこまで増やすつもりありませんよっ」
隣で寝る
だが、
「増えますよ?」
そう、まるで決まりきった未来を告げるように言い切った。
「増えるって、それは」
「健太さんは、この部屋を開けて最初に会った
健太の反論と重なるようにして放たれた
「それはもう、びっくりしましたよ。当たり前ですけど」
ドアを開けたら、グラマラス美女に裸土下座で迎えられて驚かない男が果たしているだろうか? 世間ならば九十九%の同意を得られそうな健太の感想は、残念ながらこの学園ではそこまでの賛同は得られない。
「その後、
「チョロいって、いや、だって」
健太としては心外な評価である。
そして、そんな健太の感想は、ある意味で非常に正しかった。
この学園では、ダンジョン勢の戦闘職の男子ならば、(SPを使用して)ベンチプレス百キロを上げらない男は実際非力だし、たかが裸土下座程度で押し切られる男は「チョロい」のである。
「健太さん。健太さんの強さと、パートナーに対する待遇ですと、裸土下座『程度』でパートナーになれると知られれば、寮の廊下の左右に裸土下座女子の列が出来てしまいますよ」
「そんな」
馬鹿な、と笑い飛ばそうとした健太は、
「え? 冗談ではなく」
「冗談でも、大げさでもありません。庇護を求める女子にとって、それくらい魅力的な立場です、健太さんのパートナーというのは」
この学園では強い男子の庇護を求める女子がいる。精神的にダンジョンダイブに適応できなかった女子、
そんな女子達にとって、男子の庇護は切実に欲するものだ。学園最底辺の女子などは、エンジョイ勢と呼ばれる男子の庇護でも、ないよりはましなのだという。
そんな中、健太の能力とパートナーとなった蘭の扱いが知られれば、とてつもない数の女子が押し寄せるというのは、決して大げさな話ではない。
「それなら、
だから、
「叶馬さんは、強いことは一目で確信が持てるでしょうけど、あの方の懐に飛び込むことができる者は限られているでしょう。
誠一さんは、すでに学園の流儀に適応してらっしゃいます。自分が女子に狙われていることを自覚して、綺麗にあしらってますよ」
叶馬は来る者は拒まずなのだが、そもそも叶馬のところに来る者がごく少数だ。目のところに穴をあけた紙袋を被っただけで、モンスターと間違われる叶馬のオーラに負けずに飛び込んでくるのは、本質を見抜く目を持っているか、完全に切羽詰まっているかどちらかだ。だから、叶馬のパートナーには異常に重い女子が多い。
一方誠一は、実はかなり情に厚いタイプであり、本人もそのことを自覚している。だから、パートナーは麻衣一人だけで、それ以外の女子は適度に楽しむだけで、あえて深い関係にならないようにしている。
対して健太は、モテない男子の典型で、自分に好意を向けてくれる女子を拒むもしくは、あしらうスキルが極端に低い。一応、巨乳好きという
この学園の女子ならば、九割以上が健太のお眼鏡にかなってしまうだろう。切実に庇護者を求める女子には、絶好の駆け込み寺に見えてしまう。
「そもそも、健太さんはパートナーを何人くらい抱えるつもりなのですか? それとも、『お気に入り』以外は別な形で確保するつもりなのでしょうか?」
この学園で男子が女子を『確保』する一番スタンダードなやり方は公式のパートナー制度だが、女子の『確保』手段はパートナー制度だけに限らない。
それ以外にも倶楽部の仲間と一緒に多数の女子を墜とし、その女子だけで俱楽部を作らせて、自分の倶楽部と完全な上下関係の『
もっと雑に『墜とす』だけですませ、使いたいとき呼び出す。別な男に『墜とし取られ』ていたら、文句を言いながら諦めるだけ、というやり方の者もいる。
正式にパートナーとし、自分の倶楽部に所属させるというのは、女子からすると一番マシ、一番望ましい『確保』のされ方だ。
「ええと、考えたこともなかったです。元々、一人でもパートナーとなってくれる女子がいたらラッキー、くらいの感覚でしたから。蘭先輩がパートナーになってくれて滅茶苦茶嬉しくて、今日
健太は知識として、「この学園では今の自分は、女子を選べる立場である」という認識は持っている。だが、それまでの彼女いない歴イコール年齢な人生を通して一度出した「俺はモテない」という結論を、上書きするのは難しい。
健太の答えは、流石の
「……そのスタンスですと、際限なく増えてしまいますね」
「増えますか?」
「増えます」
期待半分、不安半分。恐る恐る確認する健太に、
「あまり増やし過ぎると、隷属が利かなくなるという問題もございますね。まあ、健太さんの扱い方でしたら、隷属が解けても離れていく女子はほとんどいないでしょうけれど」
例えば、五人が限界の男子が六人目を隷属させてしまった場合、自動的に一人目の隷属が外れてしまう。
同時に隷属可能な人数以上のパートナーを抱えると、常に一定数隷属していない女子が生まれてしまう。これはこれで、もめ事の種だ。
開き直ってハーレム状態を受け入れてしまった女子にとって、隷属はむしろ精神の安定という意味でも、快楽を助長する意味でも望ましい状態だ。自分の隷属を外す他のパートナーを疎み始める例もあるという。
(そう言えば、俺は同時に何人くらい隷属させられるんだろう?)
健太は、自分がチート能力のせいで学園の常識に当てはまらないことを自覚している。
原作の
対して健太は、複数の
ただし、叶馬と誠一が、『
「そうですね……少し考えておきます」
先延ばしと分かっていても、今の健太には、それ以外の答えが出せない。
「それがよろしいかと。幸い、健太さんのパートナーはお二人とも上級生ですので、この学園での男女の付き合い方に関しては、それなりに詳しいでしょう。
ただ、いずれにしても、この学園のパートナー制度では全ての決定権は殿方にございます。
健太さんご自身がどうしたいのか、それをまず明確にしておくことが肝要かと」
「はい、助言、ありがとうございます」
素直に礼を言う健太に、