※この作品はR-18です。

ハイスクール転生アンド巻き込まれ   作:ミタライ

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第六十九話 幸子の隷属、蘭の助言

 

 

 

幸子(さちこ)さんはすでに準備万端で待っておいでです」

 

 そんな烏琉羽(うるは)の言葉に見送られ、烏琉羽(うるは)の部屋を後にした健太(けんた)は、白鶴(はくつる)荘二階の廊下を一人歩み進む。

 向かう先は、(らん)の部屋。今そこには、(らん)竹海(たけみ)だけでなく新パートナーである幸子(さちこ)もいるらしい。

 

 烏琉羽(うるは)は見事な手管と絶妙な見切りで、健太(けんた)の性感を刺激し、性欲を高め、我慢の限界が来る手前で健太(けんた)を送り出した。おかげでズボンの前が突っ張って歩きづらい。

 鎮めたければ『戦士の不動心(マインドスイッチ)』をオンにすればよいだけの話だが、それをやってはいけないことは今の健太(けんた)にも分かる。

 烏琉羽(うるは)の忠告。

 

幸子(さちこ)には、健太(けんた)がやりたいようにやってやれ」

 

 を守るには、健太(けんた)の場合ある程度性欲が暴走している方が望ましい。

 

 これまでに(らん)烏琉羽(うるは)竹海(たけみ)と三人の女性と性行為の経験を持つ健太(けんた)だが、良くも悪くもその三人は三人とも、性行為に不慣れで思い切りが悪い健太(けんた)を優しくさりげなくリードしてくれる人ばかりだった。そのため、自分が主導する「俺様的セックス」の経験値はあまり上がっていない。さらに言えば健太(けんた)の心に中には、幸子(さちこ)に対する同情の念が強く根付いている。

 ある程度勢いを付けなければ、オドオドする幸子(さちこ)に対して伸ばす手が止まってしまう恐れがある。

 

 そうして、烏琉羽(うるは)の手によって性欲を暴走寸前まで高めた健太(けんた)が、(らん)の部屋のドアを開けるとそこには、床に正座をして床に額が付くまで深々と頭を下げる、全裸女子の姿があった。

 

「ッ!?」

 

 思わずビクッと跳びあがりかけた健太(けんた)の足元で、全裸土下座少女――幸子(さちこ)が言葉を発する。

 

「お帰りなさいませ、ご主人様」

 

 まだ一度も抱いていない、つまり現状では健太(けんた)に隷属していないはずなのに、土下座の体勢で発する幸子(さちこ)の言葉からは、すでに完全に服従している心理状態が伝わってくる。

 思わず健太(けんた)は、室内に目を向ける。すると、向かって左のベッドに(らん)と並んで座っている竹海(たけみ)が苦笑しながら、首を横に振った。

 

 全裸土下座から「これは竹海(たけみ)先輩の入れ知恵か?」と疑った健太(けんた)だったが、竹海(たけみ)の表情と首を横に振る仕草からすると誤解のようだ。ただ、偶然の一致とは思えないので、竹海(たけみ)がけしかけたのではなくても、情報の出どころが竹海(たけみ)であることは間違いないだろうが。

 

 すでに勝手知ったる(らん)とルームメイトの二人部屋。その二つあるベッドの一つに、ラフな部屋着姿の(らん)竹海(たけみ)が並んで腰を掛けており、もう一つのベッドは、綺麗に整えられた上で空の状態になっている。

 部屋は普通に電気がつけられているので、十分に明るい。

 

 (これは、(らん)竹海(たけみ)に見守られながら、幸子(さちこ)とセックスすることになるのか)

 

 一瞬健太(けんた)の脳裏を『保護者参観型セックス』という言葉がよぎる。まあ、この学園でパートナー女子の視線まで気にしていたら生きていけないことは、流石の健太(けんた)にも分かる。

 

幸子(さちこ)先輩。これから先輩を俺のものにします」

 

戦士の不動心(マインドスイッチ)』がオンになっていない健太(けんた)は、精一杯迫力を込めた(つもり)の口調でそう裸土下座女子に告げる。

 

「はい。ありがとうございます、ご自由にお使いください」

 

 と答える幸子(さちこ)はその間も、額を床に付けた土下座の体勢から顔すらあげようとしない。これは下手に「顔を上げてください」とか「立ってください」とか言うのも負担になりそうだ。

 烏琉羽(うるは)の助言からそう判断した健太(けんた)は、無言のまま裸土下座をしている幸子(さちこ)の前でしゃがみ込むと、「失礼します」とことわって出来るだけ恐怖を刺激しないようにゆっくりと両手を幸子(さちこ)の方へと伸ばす。

 

「っ!」

 

 近づく新たなご主人様の気配に、幸子(さちこ)はビクリと体を震わせる。だが、抵抗はしない。ただ、その場で何をされても受け入れる。そんな態度だ。

 健太(けんた)は、裸土下座をしている幸子(さちこ)の背中と尻の下に両腕を差し込むようにして、裸の幸子(さちこ)を抱き寄せた。そして、幸子(さちこ)を抱き上げて、立ち上がる。

 

 健太(けんた)の左腕を椅子のようにして幸子(さちこ)の尻が乗り、右腕が背もたれのように幸子(さちこ)の背中を支えるその抱き方は、抱く側に高い腕力が求められるのだが、今の健太(けんた)には楽勝だ。それよりも、そうして触れる幸子(さちこ)の裸の尻や背中の感触が健太(けんた)の精神を侵食する。

 

(柔らかっ!?)

 

 幸子(さちこ)の体は驚くほど柔らかく、触り心地が良い。

 幸子(さちこ)(らん)竹海(たけみ)のような、肉付きの良い体格ではない。胸以外は華奢でほっそりとした体形だ。それなのに、左腕に乗っている尻も、右腕で抱いている背中もなぜ、これほどまでに触り心地が良いのだろう。

 健太(けんた)は無意識のうちに、密着度を上げるため幸子(さちこ)の背中に回している右腕を自分の方へと引き寄せた。

 

「あ」

 

 細く華奢な体つきを裏切る、大きく豊かな幸子(さちこ)の乳房が健太(けんた)の胸板の上で潰れる。欲情の赴くまま力を加えると、傷を負わせてしまいそうだ。裸の幸子(さちこ)を抱き上げた健太(けんた)は、そのまま早歩きで空いているベッドに歩み寄ると、ゆっくりそっとベッドの上に幸子(さちこ)を寝かせた。

 壊れ物のような、宝物のような、お姫様のような扱いに、幸子(さちこ)は従順に振る舞いながらも戸惑いを隠せない。

 

「思っていたのと違う」展開に幸子(さちこ)は思わず視線を隣のベッドの二人――(らん)竹海(たけみ)に向けるが、二人はただニコニコ笑うだけだ。

 一方、健太(けんた)は裸の幸子(さちこ)を仰向けに寝かせたベッドの足元で、膝立ちの体勢で自分の服を脱ぎだす。

 

「あ、お、お手伝いします」

 

「ありがとうございます、幸子(さちこ)先輩」

 

 急いで起き上がり、健太(けんた)のズボンのベルトに手をかける幸子(さちこ)に、健太(けんた)は出来るだけ柔らかい口調でそう答えると、素直に幸子(さちこ)の手に委ねた。

 男子の服を脱がせるその手際は、(らん)竹海(たけみ)はもちろん、烏琉羽(うるは)にすら劣らない。それだけ厳しく仕込まれているのだろう。もちろん、脱がすときに必要以上に体を密着させるような、風俗店でのサービスを思わせる脱がし方だ。

 

 最後にトランクスを脱がせてもらうと、ずっと限界まで固く熱を帯びたペニスがばね仕掛けのようにピンと上を向いて反り起つ。

 

「抱きます」

 

 健太(けんた)は半ば本能に操られるようにそう宣言すると、今一度幸子(さちこ)を抱き寄せ、再びそっと仰向けにベッドに押し倒す。先ほどと違うのは、今度はその上から、裸の健太(けんた)が覆いかぶさることだ。

 

「はい……ん」

 

 抱き寄せ方、押し倒し方、そして覆いかぶさってからの口づけ。その全てが、幸子(さちこ)の知るそれとは別物と言えるくらいに、不器用だが優しく気遣いに溢れたものだった。

 

 

 

 

 

 

「あっ、あっ、ああ! はあ、御主人……様……ああ!」

 

 シングルベッドの上。正常位で健太(けんた)に突かれている幸子(さちこ)が、嬌声を上げ続けている。

 健太(けんた)の最初の射精を膣で感じた瞬間、幸子(さちこ)はいとも容易く堕ちていた。これは、健太(けんた)が異常だからではない。

 ろくでなしチンピラ倶楽部でオモチャ、オナホ女扱いだった幸子(さちこ)は、公式のパートナーだった角刈り男子だけでなく、『餓狼戦団(ヴォルフリッター)』のメンバーに良いだけ()られている。十人以上の男子部員全員に、最低一度、人によっては複数回、隷属した経験があるのだ。

 隷属は別な男子による隷属で染め変えられる度に、浅くなる代わりに堕ちやすくなるという特徴がある。さらに、隷属には本人の意思である程度抗うことも出来る。もちろん、力の差があれば無意味だし、回数を重ねればいずれ堕ちる運命に変わりはないのだが、本人が「堕ちたくない」と強く思っている者と「早く堕ちて楽になりたい」と思っている者では、明確に堕ちやすさに差が生じる。

 

 今の幸子(さちこ)は典型的な後者だ。完全に心が折れて、摩耗しきっており、自分を犯す男に抵抗するという選択肢が思い浮かびもしない状態だ。

 

 だから、健太(けんた)でなくとも、ある程度格上の男子であれば、今の幸子(さちこ)は一度の膣内射精(なかだし)で隷属させられる。

 だが、今健太(けんた)によって墜とされた隷属は、それとは深さが違う。記憶の遥か彼方にある、初めて墜とされた時の隷属と同じか、もしくはそれよりも深く(くさび)を打ち込まれたと、幸子(さちこ)は実感してた。

 

 今の健太(けんた)は一度や二度射精した程度で、勃起が萎えることはない。固く熱いペニスは、深々と幸子(さちこ)に膣内に打ち込まれたまま、圧倒的な存在感で幸子(さちこ)を支配している。

 

「あっ、あっ、あっ……!」

 

 健太(けんた)は、正常位の体勢のままゆっくりを自分の上体を倒し、幸子(さちこ)の体の上に覆いかぶさる。幸子(さちこ)の荒い息遣いから、一瞬インターバルを置くことも考えたのだが、烏琉羽(うるは)の「健太(けんた)さんのやりたいようにやってあげてください」という言葉を思い出し、己の欲望に従う。

 

幸子(さちこ)先輩、口を」

 

「は、い……ん、んん」

 

 覆いかぶさる正常位のまま、健太(けんた)は左腕を幸子(さちこ)の首の後ろに回して口づけを交わし、同時に右手で幸子(さちこ)の乳房を揉む。

 

(大きい、柔らかい、すごい)

 

 幸子(さちこ)のバストサイズは、確かに(らん)竹海(たけみ)と比べれば一段落ちる。だが、そのきゃしゃな細身の体についているせいで、より強い視線吸引力を持っている。

 健太(けんた)幸子(さちこ)の首の後ろに回した左腕で、ガッチリと幸子(さちこ)の左肩を掴んだまま、キスと乳房の愛撫と、そして荒腰を使い続ける。

 

「あ、ん、んん、んー!?」

 

 乳房への優しい愛撫と、膣内を激しく前後する肉棒の刺激。だが、嬌声は全て貪るような口づけに飲み込まれる。いや、一方的に飲み込まれているのではない。むしろ、健太(けんた)の口内に幸子(さちこ)の舌が入り込む勢いで、幸子(さちこ)は深く激しい口づけを交わしている。

 それは、口づけだけに限らない。健太(けんた)が左腕一本で幸子(さちこ)を拘束しているの対し、幸子(さちこ)は両腕を自分の上に覆いかぶさる健太(けんた)の背中に回し、強く強く抱き着いている。両者のレベル差から、幸子(さちこ)が全力で抱き着いたところで健太(けんた)には何のダメージもないだろうが、背中にはしばらく消えない幸子(さちこ)の手の跡が残りそうなくらいの強さだ。

 それは、愛情や欲情よりも、奇跡的な確率で目の前に垂れてきた命綱にしがみ付くがごとき、必死さに見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 烏琉羽(うるは)からの忠告通り、「欲望に任せてやりたいようにやった」健太(けんた)であるが、所詮健太(けんた)である以上そこには学園標準より遥か手前に限界がある。

 具体的に言えば、数度目の膣内射精(なかだし)の快楽に幸子(さちこ)が耐え切れず、気を失ったところで健太(けんた)の「やりたい放題」は終了となった。

 学園の常識ならば、男子が満足していなければ、女子が気を失おうがセックスは続行される。文字通り、オナホ女として使われ、その衝撃でまた目を覚まし、次の衝撃で失神し、その次の衝撃で目を覚まし……と、どこまでも続くのだ。

 だが、そんな真似がたとえ性欲が爆発寸前まで高まっていたとしても、健太(けんた)に出来るはずもない。

 

「すーすーすー……」

 

 健太はベッドの真ん中に仰向けに寝そべっている。その左側に寝る幸子(さちこ)は、両手両足でガッチリと健太(けんた)にしがみ付いたまま、安らかな寝息を立てていた。

 こうなると健太(けんた)には、なすすべもない。力と頑健さが違いすぎるため、無理矢理引きはがそうとすると怪我をさせる恐れがあるからだ。やりたいようにやらせてやるしかない。

 幸子(さちこ)は深く寝入っていた。その寝顔は非常に穏やかだ。昼間の常にオドオドビクビクしていた様子と比べると、別人レベルに落ち着いて見える。

 一晩の性行為で彼女に安らぎを与えられたというのは流石に自惚れが過ぎるだろうが、「今までよりはマシ」と思わせることは出来たのかもしれない。

 健太(けんた)がそんな都合の良いことを考えてしまうくらいには、幸子(さちこ)健太(けんた)の腕の中で熟睡していた。ちょっとやそっとでは目を覚まさないくらいには深い眠りだ。

 具体的に言えば、男を挟んでベッドの反対側に、裸の女が二人忍び込んできても目を覚まさないくらいには。

 

 裸の女――いつの間にかルームウェアを脱いでいた(らん)竹海(たけみ)は、(らん)健太(けんた)の右上半身、竹海(たけみ)健太(けんた)の右下半身にその豊満な体を摺り寄せながら、小声で囁く。

 

健太(けんた)君、お役目ご苦労様」

 

「流石はご主人様。死んだ目の女子も、ご主人様に可愛がってもらえば、たちまち元気な恋する乙女だね」

 

 優しい声で健太(けんた)の右耳を擽るのが(らん)で、笑いを隠さない声色と共に健太(けんた)の足の付け根に何度も口づけをしているのが竹海(たけみ)だ。

 耳に吹き付けられる熱い息も、足の付け根への口づけもくすぐったいのだが、下手に身をよじると幸子(さちこ)を起こしてしまうかもしれないので、健太(けんた)はただ耐えるほかない。

 

「すみません、(らん)先輩、竹海(たけみ)先輩。くすぐったいのでやめて欲しいのですが」

 

 小声で訴える健太(けんた)に、(らん)竹海(たけみ)はわざとらしい、ちょっと不機嫌そうな声で答える。

 

「あら、サービスのつもりなのだけれど。なんだか、私たちのご奉仕が足りていなかったみたいだし」

 

「そうだね。私たちのご奉仕が足りていないから、ご主人様が新しい牝奴隷を増やしたかと思ったのだよ」

 

「本当にすみませんでした。ただ流れで」

 

 健太(けんた)が本当にすまなさそうな声で謝罪したところで、内心慌てた(らん)はすぐに訂正する。

 

「ごめんなさい、冗談。ただの冗談よ。ちょっと揶揄(からか)ったの」

 

「そう。これはただ単に、私たちが我慢できなくなったからやってるだけさ」

 

 (らん)に同調して、竹海(たけみ)もそう付け加える。ついでに、健太(けんた)の足の付け根から股間にかけてゆっくりと舌を這わせる。

 すでに複数回、幸子(さちこ)(なか)に出した健太(けんた)のペニスだが、もちろん今の健太(けんた)がその程度で萎えるはずもなく、竹海(たけみ)が舌を這わせているすぐそばで、今も隆々と起っている。直接触れていないのに、竹海(たけみ)は顔にその熱気を感じられるほどだ。

 

 内心慌てたのは竹海(たけみ)も同様である。健太(けんた)の反応は、二人が思っている以上に臆病なものだった。この程度のからかいの言葉にも、反射的に謝罪が返って来るとなると、へたにからかうことも出来ない。学園の一般的な男子とは真逆の方向で、扱いが難しいご主人様だ。

 

 学園の常識が通用しない戦闘力と墜とす力を有しているのに、その精神は未だにヘタレの陰キャオタクのままなのだから、ギャップが凄い。

 今もこうやって、(らん)竹海(たけみ)がその豊かな乳房を健太(けんた)の肩や足に押し付けるだけで、健太(けんた)は恍惚とした表情で股間の肉棒をビクンビクンと戦慄かせている。その反応は、五月に入ってそろそろ絶滅しかかっている初心な可愛い一年男子のそれだ。

 これで実態は、二年女子を三人(実は烏琉羽(うるは)も入れて四人)まとめて隷属させている化け物だと、見抜ける人間はいないだろう。

 ダンジョンダイブでは堅い防御がストロングポイントなのに、性行為では化け物じみた攻撃力(墜とす力)に比べてまるで成長しない防御力である。

 

「あの、(らん)先輩と竹海(たけみ)先輩のお相手もしたいのですが、幸子(さちこ)先輩を起こすわけには」

 

 右上半身を(らん)、右下半身を竹海(たけみ)の大きな乳房に愛撫されてすっかりやる気を取り戻している健太(けんた)だが、左半身はいまだに幸子(さちこ)が両手両足を絡めて寝入ったままだ。

 正直、体力のない幸子(さちこ)が寝入る程度の回数では、今の健太(けんた)には全く足りていない。だから、(らん)竹海(たけみ)が相手をしてくれるならば拒否する理由はないのだが、いかんせん下手に動けば幸子(さちこ)を起こしてしまう。

 自分の性欲よりも、(今日あったばかりの)パートナーの睡眠を優先する。学園男子では相当少数派の価値観だろう。

 

「それなら、健太(けんた)君はじっとしていて」

 

「そうだね。ご主人様は、「される」より「する」方が好きだろ? でも、牝を多頭飼(たとうが)いするご主人様は、一方的にご奉仕されることにも慣れた方が良いよ、こんなふうにね」

 

 (らん)竹海(たけみ)はそう言って、健太(けんた)の腕をパイズリしたり、硬く下腹部に張り付くほどにいきり立っているペニスにチロチロと舌を這わせたりする。

 

「あ……ぐっ!」

 

 これはご主人様が複数の牝に奉仕させているというより、一人の男子(えもの)を複数の女子(メスライオン)が捕食しているというほうが近いのではないだろうか? そんな思考が健太(けんた)の頭をよぎるが、だからと言って現状を拒否する気にはなれなかった。

 

 三人の巨乳美女(一人は熟睡中だが)に、全身を覆われているなど、今が幸せの絶頂だと言われれば、その通りだとしか答えようがない。

 

竹海(たけみ)が言うのはちょっと大げさだけど、間違ってはいないわね。すでに三人、風音(かざね)を加えたら四人よ。今までの健太(けんた)君のように私達を健太(けんた)君が積極的に愛してくれていたら、大変よ。たまにはこういう受け身も楽しんで、ね?」

 

 

 右腕に大きな乳房を押し付けながらそう言ってくる(らん)に気を取られていると、下では竹海(たけみ)健太(けんた)のペニスを口に加えこんで、本格的な奉仕を開始する。

 

「あぐ、ンン、ジュル、ジュッジュッッジュ」

 

「は、はい、あっ……」

 

 竹海(たけみ)の慣れた口茎奉仕(フェラチオ)に、健太(けんた)は情けない声を凝らした。この学園の女子ならば、ほぼ全員がフェラの技巧に長けている。

 それは女子よりも男子に原因がある。この学園の男子は、自分のモノにした女子――オナホ女にフェラを仕込むこと者が非常に多いのだ。

 単純に犯すだけならば拒絶していても無理矢理突っ込むことができるが、フェラは女子側に受け入れる意思が無ければ成立しづらい。その分「調教の成果」が出るとして、フェラは仕込み甲斐があるとしている男子が多い。

 

 健太(けんた)は、暴発しないように意識を出来るだけ自分の下半身から引き離さんと、小声で会話を試みる。

 

「その……風音(かざね)先輩も本当に、俺のパートナーになってくれるんですか?」

 

 昼時に健太(けんた)幸子(さちこ)を連れて、白鶴荘に来た時、(らん)竹海(たけみ)側から伝えられた話がそれだったのだ。

 どうやら風音(かざね)は以前一緒にダンジョンダイブした時、健太(けんた)に高い価値を見出したらしく、「健太(けんた)の倶楽部に移籍したい。可能なら健太(けんた)のパートナーになりたい」と言っているらしい。

 

 倶楽部設立の人数集めに四苦八苦している健太(けんた)としては、渡りに船の話である。しかも、健太(けんた)のパートナーまでなってくれるという。

 この学園という閉鎖世界では、強者男子はそれだけで女が寄って来るという知識がやっと現実味を帯びて感じられた。

 (らん)は「困っている先輩を助けたら、その優しい先輩がパートナーになってくれた」、幸子(さちこ)は「『学生決闘(メンズ―ア)』で問答無用でパートナーにした」という認識で、自分がモテているという実感にはつながらなかったのだ(竹海(たけみ)は、人格も価値観もあまりに特殊過ぎてはなから例外である)。

 

 俺のパートナーになってくれる。健太(けんた)のそのもの言いに、健太(けんた)の耳たぶを甘噛みしていた(らん)と、健太(けんた)のペニスを咥えて激しく顔を上下させていた竹海(たけみ)は、一瞬視線を交わして苦笑する。

 

 健太(けんた)は、断じて「俺のパートナーになってくれる」などと下から有難がるポジションではない。風音(かざね)は、この学園では極々ありふれた平均的な女子だ。

 学園の常識を知る第三者が客観的に見れば、風音(かざね)程度の女子が健太(けんた)ほどの男子のパートナーになるのは、望外の幸運と言えるレベルである。

 学園でもちょっと珍しいレベルの長身巨乳美女の竹海(たけみ)と、『案内人(パスフェンダー)』という高レベル倶楽部でも引っ張りだこの(クラス)に就いている(らん)は、辛うじて分不相応ではない、と言ったところか。

 二年にしてまだ第一段階職の『遊び人(ニート)』に過ぎない、(学園基準)で上の下程度の容姿の幸子(さちこ)などは、ほとんどシンデレラストーリーだ。

 

「本当よ。健太(けんた)君がそれで良いなら、近いうちに風音(かざね)に話を通しておくわ」

 

「はい。で、でも大丈夫でしょうか? (らん)先輩、竹海(たけみ)先輩に風音(かざね)先輩が加わって……幸子(さちこ)先輩が」

 

 竹海(たけみ)のフェラでフィニッシュが近い健太(けんた)の言葉は、言葉足らずで今一要領を得ないものだったが、健太(けんた)がどういうことを気にする人間か理解している(らん)には、何を心配しているのか伝わった。

 

「確かに、四人のうち三人が友達、一人が見ず知らずというのは、幸子(さちこ)さんが少し居心地が悪いかもしれないわね」

 

 人が集まればどうしても、仲の良い者とそうではない者が生まれてしまう。

 今回の場合、(らん)竹海(たけみ)風音(かざね)という元々仲が良かった三人がまとめて健太(けんた)のパートナーとなり、それとは別口で幸子(さちこ)もパートナーとなるのだ。どうしても幸子(さちこ)の存在が異物感を発してしまう。

 しかも、健太(けんた)は全く自覚していないが、健太(けんた)のパートナーと言うのはこの学園の女子にとって垂涎の立ち位置だ。

 普通にいじめに発展してもおかしくはない。というより、普通はいじめに発展する状況である。ただし、それはパートナーが健太(けんた)でなければ、の話だ。

 

「だから、健太(けんた)君がいっぱいエッチしてあげて。幸子(さちこ)さんを、そして私達も。そうすれば、全員安定するから」

 

 乱暴な話だが、(らん)の言葉は嘘ではない。隷属している女子にとって、一番の恐怖はご主人様である男子に捨てられることだ。それを分かっていれば、ご主人様に嫌われる行為は、極力避ける。

 同じ男子のパートナー同士がギスギスするのは、ご主人様である男子が女子同士の仲が良くても悪くても気にしない場合が大半だ。もちろん、学園女子にもヤンデレやメンヘラもいるので(恐らくは一般社会より多い)、ご主人様に嫌われると分かっていても自分の言動を制御できない女子もいるが。

 幸い健太(けんた)のパートナーの中には、その手のヤバい女子はいない。今のところ。

 

 ならば、セックスを重ねることで隷属を深めて、「お前ら仲良くしろ」と命令するのが一番手っ取り早い。

 

 そんな乱暴な。と冷静な状態の健太(けんた)ならば呆れただろうが、左半身を細身の巨乳美女に拘束され、右下半身に抱き着く長身巨乳美女にフェラをされながら、右上半身に体を摺り寄せる最愛の巨乳美女に囁かれれば、もはやそれは洗脳に近い。

 

「わ、分かりました、あっ!」

 

 丁度そのタイミングで、健太(けんた)竹海(たけみ)の口内に、熱い精液を放つ。

 

「ん……ごちそうさま」

 

 竹海(たけみ)は一瞬のためらいもなくその粘度の高い白濁液を飲み干すと、ペロリと上唇を舐めて会心の笑みを浮かべた。

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