※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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ヒャッハー!
アサシンクリード発売キター!

という訳でGERはまだ途中ですが、暫しそっちに進みたいと思います。
1日40分間エアロバイク漕ぎつつGERやりますが、現在装備が弱くなってきているので強化中。
とりあえずリンドウさんは帰還しました。


第101話

 

魔禍月なんか左目が痛い日

 

 

 タケイクサと俺が戦ってるうちに、里にヒノマガトリが襲来して結界が破られ大わらわになっていようとは、この狩りの転生人の目を以てしても見抜けなんだわ…。

 と言うか、タケイクサをチクチク虐めていた俺が申し訳なくなるくらい、里で戦っていたメンバーは大変だったようだ。

 

 息吹達が助けに来れなかったのも、この為か。

 ちなみに昨日の日記にも書いたように、物見隊が言っていた空を飛ぶ鬼は出任せである。

 里に何か起きているのは間違いないのに、自分達の為に戦力を割かせる訳には…と考えて嘘をついたのだ。

 見事に騙された…クヤシイ!ベツニカンジナイ!

 

 まぁ、おかげで重傷者が2人増えたけど、死人が出なかったので良しとしよう。

 

 

 結局、俺が戻った時にはヒノマガトリは既にトドメを刺される寸前であり、他の雑魚鬼達もほぼ掃討されていた。

 結界を破られた橘花が危険な状態に陥ったらしいが、結界を強化していなかったのが良かったのか、何とか意識を失わずに済み、前もって作っておいた特効薬のおかげで、明日には自由に動ける状態になる見込みらしい。

 戻ってきた意味なかったかなー。

 

 

 そうそう、共にピンチを潜り抜けたからなのか、富獄の兄貴と暦のギクシャクした感じが無くなっている…ような気がした。

 互いに何か言い合った様子は無かったが、それでも死線を共にすれば、何かしら心持が変わる事はある。

 結局何もしなかった俺が言うのもなんだが、まぁ目出度し目出度し、だ。

 

 

 

 

 

 変わりに桜花と橘花の中が拗れてるみたいだけどな!

 

 「やはり結界の強化は必要だったのでは」「あの襲撃ではどの道防げない、橘花の負担が増えるだけだ」「皆さんが命をかけて戦っているのに、私だけ安穏と(ry

 

 ……面倒くさいと叫ぶのも面倒くさい…。

 もう正直関わり合いたくないと思い始めたんだが、流石にそれは無責任だろう。

 この二人は、律儀に一日一時間の話し合いの場を設けているようだし。

 それが返って中途半端な話しかできなくなって、更に拗れているっぽい。

 

 ううむ、どうするべきか…。

 

 

 

 

 差し当たり、「よく生きてたな!」とテンション高く背中を叩いてくる息吹をどうにかしたい。

 結局死者も出ず、物見班の一人の恋人(よく見れば、前ループで死んでた人…ゲームで言えば恋人が死んで息吹を責める人だった)から涙ながらに感謝された。

 主に感謝されたのは息吹じゃなくて俺だったけど、息吹の表情を見れば多少気が晴れているようだった。

 もしもあの状況で俺が乙ってたら、下手すると一生立ち直れなかったんじゃなかろうか。

 …まぁ、一生って言っても、オオマガドキが再発するまでの数ヶ月足らずだけど。

 

 トラウマを克服できたかといわれると怪しいけどね。

 言っちゃ悪いが、物見隊救出については息吹は結局何もできなかった訳だし。

 だが、死者を出さなかったという事で、それなりに信頼は得られたっぽい。

 結果的には、任せろと言っておいた物見隊の負傷者達を放置してきた訳だから、それを差し引いて…の話だが。

 

 

 まぁ、息吹との巡回のお蔭で、ゲームで言う息吹が落ち込むイベントを回避できたと思おう。

 信頼関係もそれなりに構築できているし、いつぞやの様にイベントスルーしただけとは違う…と思いたい。

 

 

 

魔禍月厨二病や魔眼とかじゃなくて、怪我の後遺症だけど日

 

 何時の間にやら、初穂が一皮剥けていた。

 具体的に言うと、旧AIの行動から、強化されたAIに変わったかの如く。

 分銅の使い方がえらく上手い。

 

 むぅ、これはアレか?

 行動パターンが無印討鬼伝から、新発売との話だった討鬼伝極バージョンに変わったのか?

 プレイした事ないから分からんけど。

 

 そして暦と仲がいい…のか?

 相変わらず、暦は俺の後ろをコソコソと隠れて監視しているし、初穂もそれに付き合っているようだ。

 …別に惚れられてストーカーされてる…訳じゃないよな。

 

 

 特に俺と樒さんと話をしている時は、興味津々で覗いてくるんだが。

 …そんなに期待してても、日中からエロい事はしないぞ?

 日中からは。

 

 夜は夜で樒さん的にはミタマがやかましいらしく、あんまり気分や雰囲気が出なくてお流れになる事が多いけどさ。

 

 

 

 それはともかく、当面なんとかせにゃならんのが、桜花と橘花だ。

 イベントの流れ的に、次は冨獄の兄貴のダイマエンか、初穂のミズチメだが…まぁどっちもブチのめすだけなら問題ない。

 ダイマエンは空から引きずり落とさなきゃいかんし、ミズチメは夢患いを解かなければいけないが。

 

 

 結界に関しても、今の決定権は桜花にある。

 里長代理だからな。

 勿論、あまり強権を発動させたり、おかしな判断をすれば大和のお頭が戻ってきた時に問題になるが…今回に関しては難しい問題だからなぁ。

 明らかにおかしい判断でなければ、後から追及される事もないだろう。

 

 で、相変わらず橘花は結界の強化を、桜花は結界強化は不要と言い張っている訳だ。

 あからさまに対立している訳ではないが、夜に彼女達の家の近くを通りかかったら、言い争っている声が聞こえた…と、存在を忘れかけていた秋水が教えてくれた。

 「互いを思うが故に相容れない…皮肉なお話ですね」だそうだ。

 それに異論は無いが、そんな軽い口調と表情で言っても寒々しいぞ。

 むしろ仲違いを見て愉悦している悪党に見える。

 

 どうしたものか…。

 

 

 

 

 

 

 と思っていたら、夜中に桜花がやってきた。

 色っぽい気配は無い。

 と言うか明らかに戦装束なんですけど。

 表情が鬼気迫ってるんですけど。

 

 そんでもって、殺気を向けるのは…鬼じゃなくて俺?

 

 

 …おい、このループでは橘花には何もやってねーぞ。

 

 

 

 

 

魔禍月短期間に2回も目をぶつけて、角膜に傷が入っています日

 

 不動金縛り・ホールドトラップ・麻痺罠・落とし穴・閃光玉・その他諸々、3つの世界の状態異常(毒まで!)を片っ端から叩き込んで、ようやく止まった。

 里のハズレの俺の家が完全に崩壊してしまったが、さっきまでの桜花を相手に生き残った代償と思えば安いもんだ。

 

 で、ようやく落ち着かせた桜花から話を聞いてるんだが……というか聞き出そうとしているんだが。

 何を聞いても、顔を真っ赤にして答えやしない。

 むしろセプクしようするザマだ。

 取り押さえたら今度は舌を噛み切ろうとしたんで、現在口に手を突っ込んで止めています。

 犬にするように。

 

 

 …というかその状態からでも俺の手ごと舌を噛み切ろうとする辺り、マジ狂犬状態。

 

 なんだ、橘花とケンカでもしたのか…と言うと、目付きが厳しくなったんで、これが当たりだろう。

 それがどうして俺を殺そうとするのか……。

 

 と言うか、結構騒いだ筈なのに誰も来ない…と思ったら、何時の間にやら結界が張られていた。

 これは…橘花じゃないな、樒さんか。

 何故ここに?

 と言うか取り押さえるの手伝ってほしかった。

 

 …基本的に荒事しない樒さんには難しいか。

 

 

 

 

 暫くして、暴れ疲れたのかようやく大人しくなった。

 会話が出来るようになったが、解放はできん。

 話を聞かせてもらう間に、また暴走するよーな気がする。

 

 

 さて、ポツポツ話をしてくれるようになったんだが、やはり橘花とのケンカらしい。

 秋水が言っていたように、最近は口論に発展する事も珍しくないとか。

 うーん、話し合いの時間が完全に裏目に出たかな。

 間を取り持つ役も居ないし、頭を冷やしてクールダウンする時間も無かったのが最大の原因だ。

 

 …うん、俺が決めた事が裏目に出たのは分かったが、それだけで斬りに来たんか?

 何か他に言ってない理由があるんじゃね?

 

 

 そう言ったらまた暴れだした。

 まぁ、しっかり捕縛したままだから、もがき出したって言った方が正確か。

 と言うかコイツ、気合で金縛りを抜けやがったよ…鬼だって自力じゃ抜けられねーってのに。

 

 で、また宥める事約1時間、噛み付かれる事2桁以上、間接を外す事7回、間接を外される事4回、こんな夜中に俺何やってんだろという疑問が過ぎる。

 

 

 

 そして何とか話を聞きだそうとしたらまたジタバタし、同じパターンをもう1セット。

 もう疲れたよ。

 パトラッシュ、何だかとっても眠くて面倒くさいんだ…もうゴールしてもいいよね……具体的には桜花をキュッとして。

 

 と言うか、樒さんは相変わらず結界を張ったままのよーだが、何をやってるんだろうか。

 夜でも比較的暖かい季節とはいえ、外に居ると風邪ひきますぜ?

 

 

 まぁ、それはともかくとして、暴れる桜花から幾つか聞き出した言葉の断片。

 曰く、俺が橘花に余計な事を教えた。

 曰く、橘花にだけは知られたくなかったのに。

 曰く、このような恥辱、腹を切るしかない…元凶の貴様を道連れにして。

 

 …うーん?

 橘花とケンカして、どうにもならない程仲違いしたのかと思ったんだが…ちょっと違うっぽい?

 よく分からんが、桜花の知られたくない秘密を、俺が橘花に教えてしまった…?

 

 

 

 

 心当たりは一つしかねぇが……アレ、俺のせいじゃねーよ。

 

 

 酔っ払って、自分でケツで善がってたのアンタやん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 家屋が消し飛びました。

 

 

 

 刀振り回すなよ。

 太刀筋も呼吸も霊気も完全に滅茶苦茶だったから、あれじゃ当たっても斬れないと思うけど。

 

 いやまぁ、確かにそりゃ死にたくもなるわな。

 妹にG・E(ゴッドイーターに非ず)の現場を目撃されて、しかもそれがアブノーマル…。

 どっちにとってもトラウマものだ。

 

 と言うか、なんだ?

 橘花がそれを言ったのか?

 

 

 ……口論がエスカレートした結果、橘花が「姉様なんて! お尻で気持ちよくなってた癖に!」って言われたらしい。

 ………ああ、うん…まぁ、なんだその…すまん、言葉が見つからん。

 

 …?

 いやでも、なんかちょっと引っかかるが…。

 

 ともかく、一度言ってしまったら閊えが取れたのか、桜花は涙ダラダラ流しながら愚痴り始めた。

 …まぁ、見られたのは桜花だけど、そこまで酔ったのは俺の洋酒も一因ではあるだろうし…吹き曝しになった家でなんだけど、愚痴くらいは聞くよ。

 樒さんは相変わらずステルスして結界を張ってるみたいだ。

 そのまま続けておいてくれ。

 

 

 

 

魔禍月再発すると目に光が入るだけでイタイイタイ日

 

 

 もう空が白み始めてるよオイ。

 まぁ、夏だからまだ4時5時だと思うけど。

 結局オールナイトになってしもうたのう。

 まぁ、今日は桜花も俺も休みだからいいけどさ。

 

 愚痴が吐き出る吐き出る…そんなに橘花との擦れ違いがキツかったか。

 

 

 そんな事をやってたら…「姉様!」って声が…。

 まぁ、言うまでも無く橘花である。

 ただし、目が赤くなってて微妙にクマがある。

 そして隣には樒さん。

 

 …ああ、結界張って何やってたのかと思ったら、橘花と一緒にこっそり聞いてたんですかい。

 多分、桜花が何を考えているのか、聞かせてやりたかったんだろう。

 

 …という事は、桜花のケツ趣味は樒さんにも知られたのか。

 まぁいいけど。

 

 

 目の前では、「姉様、ごめんなさい、ごめんなさい…」「橘花…いいや、橘花は悪くない、私が悪かったんだ…」とフツクシイ光景が繰り広げられています。

 まぁ、仲直りはしたようで、良かった良かった。

 とは言え、結界強化についてはまだ問題も残ってるけどな。

 意見が合わずに、またヒートアップする危険はある。

 

 …この状況でそれを言うのも無粋だな。

 

 

 

 

 

 

 だがここでこの空気を粉砕するのが俺クヲリテヰ!

 

 ちょいといいかね橘花さんや!

 

 「あ、はい…すみません、ご迷惑をおかけしました」って、まぁ確かに迷惑っちゃ迷惑だけどね!

 そこじゃなくて、桜花に言った件だけど!

 

 「ご、ごめんなさい…恥ずかしい事だから、気付いてないようにしろって言われたのに…」と、そこは俺には別に謝らんでいい。

 桜花と橘花の問題だ。

 

 で、ちょいと気になった事があるんだけどね、迷惑料代わりにちょっと正直に答えてくれんかね。

 桜花もおk?

 

 

「は、はい…私でいいなら…」

 

「む、むぅ…迷惑をかけたしな…」

 

 

 よし言質とった。

 で、橘花さんや、桜花に言った問題の一言なんだけど。

 

「お尻で気持ちよくなってた癖に!」でええんよね?

 

「…………あ、ああ、一言一句違わずそうだ」

 

「ね、姉様…本当に…」

 

「落ち着け、迷惑料だ、迷惑料…」

 

 

 また暴れだしそうな桜花だが、まだギリギリセーフ。

 …うーむ、俺も徹夜と疲れでちょいとハイになっとるな。

 セクハラが止まらん。

 

 それはともかく。

 

 

 あの桜花を目撃した日、俺は『普通は人に見せるような物でも語るような物でもない。 知られたら羞恥のあまり切腹しかねないから、今後は見つけても知らない振りをしてよくように』と言ったよな。

 

 

「…はい、そう言われましたけど…」

 

 

 …桜花がやってた事が、『気持ちよくなる事』だなんて、俺は一言も言ってないんだが?

 

 

「…は?」

 

「!」

 

 

 普通は尻を弄ったら気持ちよくなるなんて思わんぞ。

 なのにどうして「気持ちよくなってた癖に」なんて言うたのかね?

 

 

「そ、それはその」

 

 

 試したな?

 自分で試してみたんだな?

 そんでハマったんだな、桜花みたいに!

 桜花みたいに!

 桜花みたいに!!

 桜花みたいに!!!

 

 顔が赤いぞ、図星か!

 正直に言って見なさい、お兄さん怒らないから!

 

 

 姉妹で尻に嵌るとか業が深いな!

 いやいや怒ってる訳じゃない、経験も無いのに自分でやって感じられるとかすごい素質だよ素晴らしいね!

 だが自己流はオススメしない、やっぱ不浄の部分を触るだけあって、ちゃんと下準備と洗浄と後始末をしないと感染症の類にかかる危険もあるからな!

 まずはちゃんと爪を切って手入れするんだ、尖ってたり長かったりしたら内部に傷が付く!

 ちゃんとしてるか!?

 してないな!?

 それは良くない、ちゃんとしたやり方を覚えるべきだ!

 

 桜花、お前はどうだ!?

 ちゃんと奥までキレイにしてから突っ込んで「死ね」ですわぁぷ!?

 

 

 

 

 

魔禍月でもゲームはやる日

 

 

 起きたら2日過ぎていた。

 斬られた事と、睡眠不足の合わせ技か。

 デスワープはしていなかった。

 

 起きたら那木さんに得体の知れない物を見る目で見られたんですが。

 だが蔑んだりする様子が無いので、何故斬られたのかは知らないようだ。

 幾ら那木さんでも、理由を知られたらそのまま放置されたろうしな。

 

 まぁ、それでも死ななかったと思うけど。

 傷跡から見て(もう殆ど消えてるけど)、間違いなく殺す気で振り抜きやがったし、ジッサイ普通の人間ならサヨナラ!コースだったろう。

 那木さんが、治りかけのトラウマを抑えて必死で治療してくれたらしいが……すまん、放っておいても多分死ななかったんだ。

 ハンター&ゴッドイーター&モノノフだからね。

 

 まぁ、俺がしっかり助かった事により、トラウマ克服の目途が立ったっぽいから、いいとしよう。

 

 …で、樒さんが気を失っている間の俺を、ジロジロ見回したり、触っていたりしたらしい。

 診察かな?

 医療的な意味ではなく、ミタマ的な意味の。

 今度、何か分かったか聞いてみよう。

 

 

 で、桜花と橘花だが…まぁ、何とか上手くやっているようだ。

 俺をぶった斬った事については…斬った理由が理由だし、追放も半ば覚悟していたが、まぁ、迷惑をかけたのと相殺という事で、水に流してくれるらしい。

 サーセン。

 

 

 

 

 …そして何故か、俺は橘花と桜花の家に居候する事になりました。

 今まで住んでいた家?

 もう廃材しか残ってないよ。

 桜花が散々暴れたからな。

 

 しかし…本気か?

 自分で言うのもなんだが、あんだけセクハラした俺を家に置いておくとか。

 言い触らさないように監視をつける、って言われてもまぁ分からんではないが。

 

 

 一応聞いてみたんだが、やはり言い触らされるかもしれない、という一抹の不安がある事と、二人の緩衝材になる事を期待されているようだ。

 うーん、確かに二人の秘密を知っていて、明け透けに発言できる人材って言うと、俺か…精々樒さんくらいか。

 しかし…これはいつものパターン入ったな。

 色事に溺れて破滅するパターンだ。

 

 

 

 だが姉妹丼の誘惑に勝てぬ。

 勝とうとすら思えぬ。

 

 …ま、今回はクリア目的より、俺の体の謎の解明が優先だし……ま、いいか。

 

 

 

追記

 

 俺が寝込んでいたのは、鬼と戦って手傷を負った、という話になっていたようだ。

 隠蔽されたw

 

 

 

魔禍月涙と鼻水が止まらないのにやるから大変なことになる日

 

 

 桜花と橘花の家に居候する事になった件について、なんか暦が憤慨していた。

 「樒さんとの事はどうするんだ!」って言われたんだが…何の話だ?

 

 …いや、俺別に樒さんと恋人じゃないんだけど。(下半身の交流はしてるが)

 前に暦と橘花と初穂が覗き見てたのって、単なる診察だよ?

 まぁ、密着してたから逢瀬に見えたのも分からんではないが。

 

 

 「気付いていたのか!?」って、尾行が下手すぎるんだよ。

 と言うか、お前凛音さんに何か密命受けてて、しかも最近俺を疑ってただろ。

 内容までは分からんし聞かないが、もーちょっと腹芸覚え……いや、やっぱ覚えなくていいわ。

 要領よくて表情が自由自在な暦なんて暦じゃない。

 ぷくーっとフグみたいに頬を膨らませてこその暦だ。

 

 どーいう意味だってそーいう意味だよ。

 …真面目な話、何を命じられたのか知らんが、少なくとも大和のお頭は気付いてると思うぞ。

 それで放置してるって事は、里の害にはならんと思うが。 

 

 

 まーなんだ、話しても問題ないって思ったら話してくれよ、凛音さんからの任務。

 一応言っておくが、迂闊に言うなよ?

 凛音さんの思惑がどうなのか今ひとつ分からんが、この手の任務は聞いた方にもリスクが出るからな。

 

 

 …と言ってるのに、何故にぺらぺらと話すかね、この子は…。

 俺を信頼できると確信したから、と言ってたが、暦との間にそんなイベント無かったと思うんだが。

 日々の積み重ねの結果と考えるにしたって、そんな誠実な人種じゃないと思うんだが。

 

 

 

 とにかく、暦の任務はウタカタに潜伏していると思われる、間者を炙り出す事、らしい。

 ウタカタに間者?

 陰陽寮の奴だったら秋水だが…。

 

 何でも凛音さんは、近いうちにウタカタで大きな騒乱があると考えていたらしい。

 根拠までは暦も教えてもらってないそうだが、少なくとも凛音さんは何かしらの確信を得ていたようだ…とは暦の談。

 それに関わる何者かが、ウタカタに現れる筈。

 暦はそれを見つけて、監視するのが任務だったと言う。

 

 

 容疑者として考えられるのは、里に現れて日が浅い者か…これから現れる者。

 つまり、現状だと容疑者は俺一択になる訳だが。

 だが、暦は俺ではないようだと主張した。

 実際心当たりは無い訳だが、その根拠を是非とも教えてほしいものだ。

 照れくさいから言わない、と断言していたけど。

 

 

 

 しかし、間者ねぇ…。

 正直心当たりは無いな。

 これから起こる騒動って言うと、第二次オオマガドキか…ストーリーを知らないが、討鬼伝極の何か。

 

 …ひょっとして、暦も極の新キャラの一人だったりするのか?

 いや、それを考え出すと、前ループで会った千歳や虚

 

 

 

 

 ………そう言えば、虚海って千歳が現れてなければ何かやらかすつもりだったっぽいな。

 ひょっとして暦が言う間者ってアイツか?

 

 …秋水を通せば、連絡は取れるかもしれん。

 ちょっと考えてみるだけの価値はあるか…。

 

 

 

 

追記

 

 橘花が俺を家に置こう、と言い出した理由がよく分かった。

 尻の下準備やら後始末やら、あとどーやったらもっと気持ちいいか知りたいからだ。

 こっそり聞かれたんで答えたが…まぁ、どーやら今回も橘花の尻をイタダキマスするのは決まったようだ。

 

 

 

 

追記の追記

 

 桜花にも聞かれた。

 やっぱ我流でやってたから、病気は怖いらしい。

 

 

 

魔禍月まだ再発はしてないと思う日

 

 

 大和のお頭が戻ってきた。

 何の為に霊山に行っていたのか、未だによく分からんが…とりあえず、これで桜花も戦線に出られるようになったな。

 

 さて、代わりって訳じゃないが、そろそろ初穂が百日夢にかかる頃か。

 前回は確か千歳が精神的な支えになって、夢にかからなかったんだっけ。

 

 里の状況を調べてみると、やはりというべきか百日夢だと思われる人が何人か居た。

 とは言え、前回ループと違い寝たきりになっている訳ではないようだ。

 眠りが異常に深く長くなり、放っておくと2~3日起きない事がある。

 ただし、それ以上長引きはせず、起きたら起きたでゆ~っくり休んだお蔭で体も快調、だそうな。

 飲まず食わず状態だから、メッチャ腹が減ってるらしいがね。

 

 そう聞くと、悪い事ばかりではないのかもしれないが……どうなってんだ?

 百日夢じゃないのか?

 

 樒さんに相談してみたところ、やはり百日夢、それもまず間違いなくミズチメの仕業だと答えてくれた。

 ただ、里の結界が強い為、従来の寝たきり状態にまでは及んでいないと思われる…との事。

 

 ああ、確かに今回は結界が壊れたままの状態が殆ど無かったもんな。

 結界のない状態でミズチメが術をかけたはいいが、充分な効果が出る前に結界が再始動されてしまった為、中途半端な効果になってしまったのか。

 とは言え、呪いの一種である事には変わりないし、結界の内外を通じるルートが出来てしまっているのも事実。

 このまま時間が経ってしまうと、徐々に結界の穴を広げられ、そこから崩壊、ないし橘花の負担が増える事にも繋がりかねない。

 やはり迅速な対応が必要か。

 

 今回も、今までと同じ場所にミズチメが居るのかね?

 しかしあそこは瘴気が強く、基本的にモノノフは立ち入らないんだよな。

 そこに何が居るか、何があるか分からないし、とにかくリスクが高すぎる。

 

 

 …そこを調べよう、という話に持って行くには……百日夢の事だけでは足りるか?

 この手の搦め手の術は、早期に対処するに越した事は無いんだが、確証が無いからな…。

 切羽詰ってる訳でもないし。

 

 …まぁ、切羽詰ってないなら、切羽詰るまで準備を整えておけばいいか。

 それに、あそこを調査する建前ならある。

 

 強力な鬼が潜む場所というのは、やはり瘴気も強い場所だ。

 一概には言い切れないが、そういう傾向があるのは否定できない。

 なら、今探している鬼の指揮官が居る場所も、やはり瘴気が強い場所では?という理屈も成り立つ訳だ。

 

 そんなら誰が偵察に行くか、という話だが…まぁ、忍者の速鳥がまず第一候補。

 で、異界での活動時間が長い俺が第二候補なんだが………よく考えてみれば、異界での活動時間の事は、今回のループでは知られてなかったな。

 今までの鬼はさっさとカタをつけてウタカタに帰還していたんで、一般的なモノノフの活動時間のリミットに迫った事すら無い。

 

 うーむ、大人しくしてたら変な所で弊害が出たな。

 まぁ、実際どれくらい活動していられるかを示せばいいだけだが。

 

 

 

 

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