「あ゛~~!!」と事務所内で声を上げる程度でしたが、仮にもアルバイトさんの上に立つ人間の態度じゃないな。
前から直せって言われてるし…反省反省。
と言うか複数の案件が同時に来ると異様にイライラするのは何故だろう。
ゲームなら平然と対処できるとゆーのに。
アサシンクリードシンジケート面白い!
ロープ移動が便利すぐる!
でもギャングウォーやってたら、いきなり横っ面をはたかれて何もできないうちに死んだんですけど、これナニ?
QTEでもないようだし…。
MHX、体験版が19日から…だと…、
魔禍月朝に掃除をすると目が覚めるらしい日
何度か活動時間限界の証拠を見せて、偵察の許可が下りた。
大和のお頭としても、可能であれば瘴気が濃い部分の偵察はやっておきたかったらしい。
偵察は速鳥とコンビを組まされた。
別に問題は無いんだが、今までのループに比べると、ちょっと口調が硬いな。
まぁ、あまり係わり合う機会が無かったからな、今回は。
暦のように天狐と一緒に住んでいる訳でもないから、尚更だ。
警戒されている…というより、単純に心を開いてない感じだ。
むぅ、任務帰りに天狐との会話シーンでも見せてみるかな。
さて、偵察の結果だが、ミズチメが居る事は確認できた。
やっぱり夢患いを仕掛けているのはコイツだ。
その場で叩き切る事もできなくはなかったが、速鳥の行動限界が近かったため、今回は撤収。
後日、討伐隊が結成される事になった。
俺、富獄の兄貴、初穂、暦。
…初穂が入ってるのは大丈夫かね?
途中で百日夢が発症して、ぶっ倒れるんじゃないか?
まぁ、そうなったら残りの3人で狩ればいいだけか。
一応、大和のお頭には、初穂の心境からすると百日夢にかかる危険がある事だけ伝えておいた。
…話は変わるんだが、今の俺は桜花・橘花の家に居候している身だ。
流石にただ飯喰らいをやるのも何だから、炊事くらいはやっている。
…というか、討鬼伝世界に居ると和食ばっかりで、しかもウタカタの場合薄味が多いから飽きるんだよな…。
まぁ、とにかくメシ係りをやりつつ、桜花と橘花の仲を受け持っています。
仲直りしたとは言え、結界強化に関する考え方は相容れないままだしな。
またヒートアップしてもいかんから、緩衝材になっています。
頭に血が昇りそうになったら珍しい料理で誤魔化したり、適度に酒を入れさせてグチらせたりね。
おかげで…と言うべきか、橘花の本心もチラリチラリと毀れてきている。
命を削って結界を張るような役目だ。
ストレスだって溜まって当然、それを放置しておくから極端な考えに走るんだ。
と言うか、私服の二人を初めて見たな。
ラフな格好だと二人とも無防備というかサッパリしていると言うか。
刀も持ってないし、何重もの衣装もない、よく分からないアクセサリも無い…。
うーん、これはこれで素朴な美人感が…。
それはともかく、この二人……ちゃんとした安全なやり方を教えてから、益々「息抜き」にド嵌りしたっぽい。
いや、風呂とかにね…ちょっとだけそーいうニオイが残っていると言うか。
まぁ普通の人なら気付かないレベルだけど。
ただ、姉妹の直感なのか同好の士(?)のシンパシーなのか、お互い「あ、やったな」「今からするつもりだ」っていうのは分かる…っぽい?
時々、二人がバッタリ鉢合わせして、気まずそうに目を逸らす場面があった。
そこの所にこっちから関わるつもりは無い。
幸いと言うべきか、お互いに嫌悪感を持っている様子は無いし、言わない、触れない、聞かないの不文律が既に出来上がっているようだから。
ただ、だからこそ余計に…なんだろうか?
なんか、好奇心があるっぽい。
血を分けた姉妹が、どういうコトをしているのか、と。
…普通は身内のそういう話って、ダメージでかいものなんだけどな…。
良くも悪くも普通の状況じゃないからか?
…興味がある、か…。
つまり上手いこと誘導すれば、姉妹で尻を愛撫しあうシーンもワンチャン…?
……じ、自発的に誘導するのはナシで。
でもそうなったら拒みません。
例え俺がハブられる、純粋な姉妹百合(使うのは菊門だが)だったとしても。
ただ、今でも時々「正しいやり方」の他に、「別のやり方」とかも聞かれている。
もっと多いのは、道具…所謂ローションとか、中をキレイにする為の薬とかの調達だが。
そんで、ちょっと推せば触らせてくれそうなレベルなんだよな。
「正しいやり方を実演する」とかで。
お互いそういう雰囲気というか状況にあるのには気付いている筈なのに、桜花が何も言わないのが予想外だ。
いつぞやの那木さんのループの時みたいに、「何を教えている!」って斬りにくるのも覚悟してたのに。
それともアレか、ヘタな事をして桜花・橘花・俺の関係が崩れるのが怖いのか?
三角関係って訳じゃないが、今の状況は物凄く微妙なバランスの上に成り立っているからな…それこそ、棉ボコリ一つ分の重さで崩壊しかねないくらいに。
斬りかかったら橘花に嫌われてしまうかもしれない、ついでに「気晴らし」の道具も手に入らなくなるかも知れない、ってトコか。
…まぁ、それを置いておいても、現状で里の戦力を減らすのは悪手でしかないか。
あ゛あ゛~~、それにしても同じ屋根の下で美人姉妹が尻で試行錯誤していると思うと、下半身がムラムラするんじゃあ…。
よし、樒さんの診察兼お楽しみで尻使わせてもらおう。
もう開発はしてるし。
魔禍月起床直後に、前日の晩酌の片付けと掃き掃除日
ミズチメの討伐に出発する…んだが、予想が大当たりした。
て言うか予想以上に当たった。
里の結界の外に出たからだろうか?
それとも百日夢の原因のミズチメとの距離が縮まったからだろうか。
初穂が倒れた。
暦まで倒れた。
討伐の為に普通に歩いてて、初穂がフラフラ…とし始めた時には、「お?」と思ったんだよ。
暦はそれに気付かずに先に進んでたけど。
で、初穂がコケて、そのままオネム。
起きろ起きろって騒いでいるのに、暦はというとそ知らぬ顔で先に歩いていく。
どうなってんのかと思ったら…こいつ、寝ながら歩いてやがった。
さっきから黙りっぱなしだったのはこの為かい!
無駄に器用な真似をしおって…。
多分、シラヌイの里で身に付いた習慣なんだろう。
休んでいる時でも神経は動いていると言うべきか、それともどんな状況でも少しでも体を休められるように、なのか…。
流石に二人も倒れたのなら、討伐は中止だ。
幸い、百日夢の名の通り、この呪いは発生してから死に至るまで、それなり以上に時間がかかる。
3ヶ月くらい放置したりしない限り、二人は死なない…筈。
呪いよりも目覚めさせる方法が確立されてないのが問題なんだが…。
それはともかく、暦まで倒れるとはな…。
しかし、考えてみればそれも納得か。
初穂同様、暦にとってこの世界は全くの異世界同然。
それを受け入れられてない、かつて平和だった頃の世界に戻りたがっているのは、暦自身も認めている。
「戻りたい過去がある者が発症する」と言う、百日夢の発生条件そのままだ。
まぁ、そういう人が全員発症する訳じゃないんだろうけども。
息吹は……別に落ち込んではいないな。
ゲームや前とは違って、死人が出て間に合わなかった、その上その恋人に罵られたりしてないからか?
それとも、里の結界の中に居るから、呪いが阻まれていると思っているからか?
…とりあえず、息吹は里の守りを担当するから、今回は留守番である。
魔禍月ゴミを片付けたら心なしか部屋が広くなった日
倒れた二人は百日夢と診断された……那木さんとか医者の人じゃなく、近所の爺ちゃんに。
まぁ、正式な病気じゃないみたいだしな。
呪いの類だから、どっちかと言うと樒さんの領分か。
俺はゲームストーリーやら前ループやらの知識があるから分かっていたけど、他の人にしてみればモノノフが何故か突然ぶっ倒れたようにしか見えない。
一体何故だ!?と結構な騒ぎになった。
那木さん達も診察はしたが、サッパリ理由が掴めなかったところに、前述したように近所の爺ちゃんが教えてくれた訳だが…。
百日夢の資料を秋水に探してもらい、原因はミズチメと推測。
既に場所は割れているので、後は叩き斬るだけである。
…しかし大和のお頭よぉ、予想通り初穂が百日夢にかかってしまった訳だが、どうするつもりだったんだ?
こうなる可能性があるってのは、伝えておいた筈だよな。
まぁ、あくまで可能性だし、一々気にしてたらモノノフなんぞやってられんってのも分かるけどね。
相手は鬼だし。
ミズチメじゃなくても、呪いとか使える奴は珍しくなさそうだし。
差し当たり、呪いの元であるミズチメを再度討伐に向かう。
今度は俺、速鳥、桜花の3人。
これ以上は里の守りに支障が出る。
まぁ、制限時間が短いと言っても、所詮は下位の鬼。
叩き潰すのはそんなに難しくなかった。
うん、もう過去形なんだ。
…昨日、倒れた二人を富獄の兄貴に任せて、俺一人でミズチメ叩き斬ってきてもよかったな、これは…。
さて、呪いの元が消えた訳だが、やはり初穂も暦も回復しない。
眠りは浅いように見えるが……マブタがピクピク動いているし。
ゲームと違って神木の主にも手を貸してもらう事はできない。
さてどうしたものか…。
確か以前は、そもそもかからなかったか、のっぺらを送り込んで叩き起こしたんだっけ。
…最終手段だな。
確かあの時の初穂は、暫くロクに眠れなくなってしまったし。
初穂もそうだが、暦もヘタするとノイローゼになってしまいかねない。
うむ、しかしのっぺらを送り込むという事は、つまりプレイヤーの残骸を送り込むという事か…あくまで現時点での推測が正しければ、だが。
……初穂ファンののっぺらを選んで送り込めれば、害は無い…か?
でもそんなの区別つかないしな。
那木さん相手だったら、那木パイを間近で見たい奴で募集をかければ大挙して立候補してくる気がするが。
暦の場合は……デコか頬?
魔禍月今後は埃が溜まっている場所を一日一箇所やろうと思う日
意外な所から救いの手が出た。
樒さんだ。
なんか夢渡りだか夢違えだか、よく分からない新技を身につけたらしい。
その名の通り、対象の夢の中に入ってアレコレしたり、見た夢を解釈して占いみたいな事をするらしい。
丁度いい実験台、とか言ってたが……他に手段も無いしな。
他にもミタマの力を更に引き出す術も身につけたらしいが、生憎とのっぺらミタマには効かないっぽい。
ただ、桜花が試しにそれを受けてみたところ、明らかにミタマの力が増したとか何とか。
…これはアレか?
討鬼伝極で追加されていた、ミタマの更に上のレベル的なアレか?
確か最大レベルまで上げたら、一回登録したら消せなかったスキルを選択できるようになるとか、そんな感じだったが…生憎、桜花はそのような事は出来なかったらしい。
ゲームと違うのか、それとも単に更にミタマを鍛えなければ最大レベルに至らないだけなのか。
ま、暫く見物かな。
しかし、何でまた唐突にそんな事が出来るようになってんだ?
…俺?
ああ、そういやオカルト版真言立川流って、房中術だもんな。
エロい事するテクとしか見てなかったから、すっかり忘れてた。
房中術の元々の目的って、性と適度に付き合う事によって健康を保って長生きしよう、ってものだ。
オカルト版になると、互いの霊力とか気とかを交換し合って増幅し、一時的に霊力をブーストしたり、相手の気を吸い取ったり、逆に与えたりできる。
つまり、診察ついでに色々ヤッてたのは、パワーアップを狙っての事だったのか?
「それもある…けど、それだけでお触りを許すほど安くない…」だそうだ。
その後、軽く額にキス…この世界風に言えば接吻…してくれた。
…夢に侵入する術を使うなら、ちょっとでも霊力を増幅させておいたほうが良くない?
…良くない?
繊細な術だから、あまり霊力が大きすぎると逆に事故る可能性がある?
そうですか…。
さて、結論から言えば、どうやら成功したようだ。
まずは暦から。
夢の中の光景を見る事ができるのは樒さんのみなので、この辺は全て伝聞だが…暦は夢の中で普通に生活していたらしい。
奇妙な建物と服装、と言ってたが、それ多分オオマガドキで滅ぶ前の世間一般だろ。
暦はそこで、普通の学生として過ごしているらしい。
実年齢から考えれば、高校3年か。
…ただ、学生のイメージはどう聞いても小学生のものだったが。
オオマガドキが起こったのが、暦が10歳の頃だもんなぁ…そりゃ中学や高校なんて想像する事しかできんかったろう。
何せ、体育の時間はブルマ着用だったっぽい。
多分、水泳の時間にはスク水着用だったのだろう。
ぬぅ、是非とも見てみたかった…。
あと昼飯は給食だったようだ。
では、これをどうやって叩き起こすか、だ。
樒さん曰く、この夢は暦の願望だ。
願望通りの世界だからこそ、暦はずっとそこに居たいと思い、違和感を感じず居座り続けている。
なら、暦に「ここには居たくない」と思わせればいいのだ。
本心からでなくていい、本の一時だけそういう風に感じさせれば、暦が見ている夢の世界は崩れ去る…らしい。
理屈はともかく、そういう事なら話は簡単だ。
暦の耳元で、延々と囁き続けるだけでいい。
テスト勉強テスト勉強テスト勉強テスト勉強テスト勉強受験受験受験受験受験受験宿題宿題宿題宿題宿題宿題赤点赤点赤点赤点補修補修補修補修居残り居残り居残り居残り小遣いカット小遣いカット小遣いカット小遣いカット内申書内申書内申書内申書授業参観授業参観授業参観授業参観通知表通知表通知表通知表通知表。
…あっという間に暦の眉間に皺が寄った。
息吹に一体何をやったんだ?と聞かれたが…なぁに、学生の天敵を思い出させてやっただけさ。
当時の暦は小学生。
特に試験勉強とかしてなくても、学校の授業をちゃんと聞いていればテストで80点以上は取れる。
これはテストの問題を作る会社が、そういう風に作ってるらしいが…とにかく、中学校以降と違い、小学校はテスト勉強なんてそうそうしない。
期末とかで何時テストがある、というのがハッキリしてないから、尚更だ。
つまり…暦にとって、試験勉強というのは未知の苦しさな訳だ。
体験した事が無いモノだし、理想の夢の中に再現させてる筈が無い。
それを強引に体験させてやったのだ。
…暦に経験が無いのに、どうして囁くだけでそんな苦しいイメージが夢に現れるのかって?
暦自身に経験が無くても、陰気な声で延々と囁かれてれば苦しくもなるさ。
少なくとも、俺にとってテスト勉強とはこの世の地獄の代名詞だからな…。
で、結局延々と囁き続けた結果、汗だくになって暦は飛び起きた。
樒さん曰く、起きる直前の夢の光景は、見ていて可哀想になるくらい勉強漬けだったそうだ。
誰だって嫌になるよな、そんな状況だったら…。
突然異世界に召還されて、これで勉強しなくていいんですねヤッター!な妄想を抱くのだって、一度や二度ではないだろう。
もうちょっと続けてたら、それこそノイローゼになったかもしれん。
で、次に初穂。
夢の中に入り込めたはいいんだが、肝心の初穂が蹲ってまるで動きやしなかったらしい。
要するに、目を覚ましたくない、夢の中で思い出に浸っていたい、だから何も見ず何も聞かず何もしない、という状態だったんだろう。
そりゃ呪いが解けても目を覚まさん訳だわ。
とりあえず、全員で片っ端から声をかけた。
戻って来い、起きろ、その他諸々。
結局、決定打になったのは暦と俺の声だったようだ。
元々ウタカタの里の住人ではなく、かつての里を思い起こさせない、完全な異邦人…だから、か?
単純に、暦と初穂の仲がよかったからかもしれない。
何はともあれ、初穂もお目覚めだ。
その後、初穂と暦が以前よりも仲良くなったように見えるんだが……「お姉様」「タイが曲がっていてよ」な関係にハッテンしたかは定かではない。
魔禍月あとは嫌な生物が出ないのを祈るばかりである日
ミズチメも潰して、ちょっと順番は狂ったが息吹・初穂・那木さんのイベント終了。
となると、次は富獄の兄貴、速鳥、桜花か。
ああ、それと鬼の指揮官ことゴウエンマの討伐。
ゴウエンマ討伐については、今のところ特に不安要素は見当たらない。
未だに位置が割れていないが、今までと同じだとすれば武の領域。
あまりに見つからない状態が続くなら、適当に出撃して、「それっぽいのを見かけた」とでも言い出せばいいだろう。
富獄の兄貴に関しては、単独出撃させないように見張っていれば、それで済むだろう。
良くも悪くも自分で完結している人だから、仇のダイマエンさえ倒せれば、それで一区切りつく筈だ。
暦とも信頼関係を結べているようだし、ダイマエンを倒した後も、暫くは里で戦ってくれる。
速鳥はどうだ?
…今までのループで何度かデレた(という表現を男に使いたくは無いが)事はあったが、正直何が切欠だったのかよく覚えてない。
速鳥イベントは確か、あの陸亀だ。
アレをぶっ潰すの自体はそう難しくない。
ゲームでも道場なんて呼ばれてたくらいだ。
一番ややこしい事になりそうなのが、今回の桜花なんだよな。
今までのループと違い、里の結界は強化されていない。
また、橘花と一度仲違いし、切欠はどうあれ本心でぶつかり合い、また仲直りしている。
意見の相違は未だ解決されていないものの、橘花を守ろうという意思は一層強くなっているだろう。
が、それだけにどう動くのか予想がつかない。
結界を強化していない分、橘花の体力にはまだ余裕がある。
…外での健全な遊びによる気晴らしも、屋根の下でコッソリやっている不健全な気晴らしもしているから、精神的にも余裕があるだろう。
確か桜花のイベントは、オオマガドキを呼ぶための塔を破壊する直前…塔を守る結界を破ろうとしている時だった。
そこで桜花がどう動くか、それにどうやって対応するか。
…それより何より、俺・桜花・橘花の3人の関係がどう動くかが綱渡りである。
ちなみに既に関係を持っている樒さんは、三角関係を昼ドラを見ている気分で見物している。
「振られたら拾ってあげる」と言われているが…ありがたいのかありがたくないのか…。
そして肝心の俺達の関係だが…実を言うと、卑猥な事は話くらいしかしていない。
セクハラじゃないよ?
むしろあっちから聞いてきてるんだからな、「気晴らし」の正しいやり方を。
2~3日に1度の頻度で、桜花か橘花のどちらかが夜中にコッソリと訪ねてくるんだが、「気晴らし」のやり方を色々聞いて戻っていく。
二人ともカチ会わないように、無言の取り決めをしているっぽい。
と言うか、訪ねてきた翌日には「気晴らし」に没頭している節があるんで、その間にもう一人が訪ねてくるんだが。
ちなみに状況は、桜花は道具の使い方を覚えてきて、橘花は一人でイケるようになるまでもう少し…と言ったところだ。
…橘花は最近アレだ、気持ちよくなってきてはいるらしいんだが、イケない分ムズムズが溜まっているらしい。
ですので、今度訪ねてきたら、性感を上手いことランクアップさせる為、お手伝いをしてあげようと思います。
直接俺が触るか、それとも橘花がシている所をジロジロ視姦しつつ指示を出すかは、橘花の反応次第ですな。
…そんな事を考えつつ桜花の相談(ローションの使い方とか)に乗っていたら、「この期に及んで、橘花に変な事を教えるな、とは言わんが…泣かせるような事をするなよ」と釘を差された。
分かってますよー。
手を出すにしても、ちゃんとした大義名分を元に出しますよ。
…怒って拳が飛んでくるかと思ったら、真面目な顔で問い詰められた。
ただし俺と桜花の間には、ローションやら張り型やらの淫具が転がっているが。
ちなみに自作だ。
「…なぁ、今更聞くが、君は一体何者だ?」と問い詰められる。
本当に今更だ。
「君が間諜の類だと疑っている訳ではない。
こんな破廉恥な事を相談できるくらいには、信頼しているつもりだ。
君のおかげで……切っ掛けはどうあれ、橘花ともよく話すようになったしな。
だが、君が申告していたような新人のモノノフではあり得ない程の実力。
霊山に向かったお頭が、ついでに君の事を調べたようだが、君が居た痕跡は一切発見されなかったそうだ。
勿論、隠蔽されたという事を考慮に入れてもだ。
この前の宴会の酒だってそうだ。
あれは西洋の酒だろう?
オオマガドキで日ノ本が異界に沈む前ならともかく、今となっては入手どころか知識としてしか伝わってない。
他にも色々あるが…その全てが、この世界にそぐわない……そう、違和感、異物感。
君は一体何者だ?
何処から来て、何をしようとしている?」
…エログッズを前にしてこんな話をするのも、どうかと思うけどな。
まぁ、俺の目的と言えば…やっぱこれだよな。
…分かりやすく言うなら、鬼を一匹叩き潰したい。
何処にいるのかも分からんし、どうやったら引っ張り出せるのかも分からん。
ついでに言うと、今の俺が隠し玉全部使っても、倒せるかどうか分からない。
どーにもそいつのお蔭で、俺は妙な状況に放り込まれているみたいなんでな。
ひょっとしたらそいつの仕業じゃないのかもしれないが、怪しいのはあいつだ。
「…名は?」
イヅチカナタ。
文字通り、何地彼方より来たりて、何地彼方へ去るもの。
「聞いた事がないな…文献はあるのか?」
無いに等しい。
一人だけ、コイツに関して知ってそうな奴が居るんだが、現在行方不明。
ちなみに虚海の事である。
とにかく、俺の標的はその鬼だ。
そいつがどうも、近いうちにウタカタに現れる可能性がある…らしい(少なくとも前ループの時は出た)。
ちょっと裏技を使って入り込ませてもらった。
「裏技?
……確か、君は暦と一緒にシラヌイから来たのだったな。
シラヌイの里と、何か取引をしたという事か?」
いいや、それは単なる成り行き。
暦もシラヌイの里の凛音さんも、イヅチカナタの事は話してない。
…ああ、別に俺はどっかの組織に所属している訳じゃないぞ。
あくまで個人で行動している。
それだけ聞いた桜花は、暫く考え込んだ。
俺の話を信じるかどうか、迷っているんだろうか。
まぁ、知りもしない、記録にも残ってない鬼を倒す為にやって来たとか、ホラを吹いていると思われてもおかしくないしなぁ…。
「…そんな顔をするな。
別に君自身を疑っている訳じゃない。
仮に今話した事が全て出任せだったとしても、君は里に…橘花に危害を加えるような人間だとは思ってないよ。
…少し夜更かしが過ぎたな。
悪いが今日はこれまでにしよう」
…ま、信用は勝ち取れたと思っておくかね。
桜花は立ち上がり、エログッズをしっかり持って自室へ帰っていった。
…ところで、橘花にやり方を実践形式で教えるのは、危害に分類されるのかね?