※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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アサシンクリード、一通りクリア。
後はコンプ要素かな。

MHX、ノロノロと進行中。
知らない武器の操虫昆とかチャージアックスとか試してみてましたが…正直、よく分からりません。
操虫昆は虫を敵に取り付かせ、帰ってこさせたらパワーアップ、チャージアックスは攻撃をガードポイントで受けて反撃、というのは分かるんですが…。
…これに加えてスタイルによっても操作が違うとなれば、無理に全般を使おうとするのは悪手ですね。
暫くは、太刀・大剣のストライカー・エリアルをメインにやってみようかと思います。
ロマン的には太刀のブシドーなんだけどな、組み合わせの語呂的に…玄人向けみたいだし…。


第106話

黄昏月株という時が妹に見えてしまう、という格言がある日

 

 

 さて、無印クリアしたしこれからどうすんべぇ、と考えていたら、暦が訪ねてきた。

 相談した事があるとの事。

 そういや、この子がウタカタにきても結局あんまり変わらなかったなー、などと考えたが、それはともかく。

 

 最初になにやら礼と恨み節を言われた。

 ミズチメの術にかかった時の事らしい。

 あの一件がどう影響したのやら、この世界でも一歩一歩しっかりと歩いていこうと思えるようになったらしい。

 ただ、あの時の呪詛が余程イメージに残ったのか、今でも時々悪夢を見るそうだが。

 

 それはそれとして、暦の相談は、凛音さんから受けた密命…即ち、内通者の炙りだしについてだった。

 そういやそんな話もあったな。

 すっかり忘れてたわ。

 

 結局、ウタカタの里に来てから約3ヶ月が過ぎ、その間にえらく大事があったものだが、結局内通者とやらは見つかっていない。

 強いて言うなら秋水が陰陽寮の人間だが、これは凛音さんも知っているので除外。

 暦自身、ウタカタの里の人間達を強く信頼・信用するようになっているので、どうにも内通者が居るとは思えなくなっていると言う。

 

 まぁ、それは俺も同感だ。

 主要メンバー達は言うに及ばず。

 戦う力の無い一般人も含めて、内通者が居るとは思えない。

 スパイの類の役目は「まさかあの人が」と思われる事が基本だとは言うが…。

 

 

 結局、今回も虚海は出てこなかったし。

 千歳にも会えないし…。

 

 

 だがまぁ、どっちにしろシラヌイから「戻って来い」とか「どうなってる?」とかの手紙が来た訳でもなし。

 暫くはこのまま、里に居るしかないんじゃね?

 

 

 …「やはりそうなるか…」と納得していた。

 実際他の結論は無いね。

 …討鬼伝の続編の事を考えると、この何ヵ月後かにウタカタの里でもう一騒動起こる可能性は非常に高い。

 そこで新しい誰かが関わってくる可能性もある。

 ちゅーか、確か新キャラ云々の話もあったしね。

 

 しかし、新キャラの誰かが内通者だとして、それがどういう末路を辿るかは微妙だな。

 狩りに連れて行けるNPCキャラだったとしたら、形はどうあれ最終的に死ぬ事は…いや、ジュリウスやロミオみたいな例だってあるし…そもそもリンドウさんだって、バーストじゃない無印時代はリタイヤしたままだったし…。

 と言うか追憶のジュリウスは居たのに追憶のロミオが居なかったのはどういう訳だゴルァ。

 

 

 …話が逸れた。

 とにもかくにも、暦も暫くはウタカタで戦うつもりだそうだ。

 既に大和のお頭にも許可は貰っている。

 凛音さんが何か言ってきても、そっちで対処してくれるそうな。

 …「あいつの事だから、多分何も言って来ないとは思うがな」とも言っていたそうだが。

 ………それって、暦を見放してるって事にならねーか?

 

 うーむ、この期に及んでも、凛音さんの考えが分からない。

 

 

 

 

黄昏月人参をうっかり人妻と見間違えてしまった日

 

 

 ゲームシナリオをクリアしても油断は禁物。

 GE世界じゃストーリーとはまるで関係ないところでオダブツしたからな。

 

 現在、一番死因として懸念されている女性関係は、まぁ…問題ない。

 と言うのも、先日のリ乱パの後の全員揃ってのお遊びで、桜花が想像以上にアレな子だったことが判明したからだ。

 判明してしまったからだ。

 

 

 うーん、なんて表現すればいいんだろうか…。

 一言で言えば……ね、寝取られ趣味?

 最初の時と同じように、橘花と繋がらせてみたんだが…例によって必死で腰を使っていたが、橘花はまだまだ余裕。

 それを見てうわ言を繰り返すたびに、興奮しているように見えたんで、まさかと思って橘花に「俺のとどっちがいい?」って聞いてみたんだが。

 まぁ、返答は言うまでもないだろう。

 で、それを受けた桜花がポロポロ涙を零しながら、ビクンビクンと…。

 

 

 相乗効果かなぁ…。

 本当なら大事で綺麗で可愛い橘花。

 それが俺に汚されきっている。

 そして他ならぬ自分が橘花と繋がって汚そうとしているけど、自分程度じゃ上書きできないくらい俺に染め上げられている。

 それがわかっているのに、自分に出来る事は腰を振るだけ。

 でも腰を振れば振る程、自分ではどうにもできないと突きつけられ、その惨めさが興奮に繋がっている…ようだ。

 

 

 なんでそんなに興奮しているか、分かるのかって?

 まぁ、確かに顔だけ見ればひどくグシャグシャで、とても興奮しているようには見えないだろうが…その、締め付けとか突っ込んだときの具合とかでね、一発で分かります。

 明らかに感触とか熱さ違うもの。

 そのまま続けてちょっと善がらせてやれば、いい声で鳴き始めるし。

 

 

 姉妹レズ×尻狂い×寝取られ趣味とか、業が深すぎる…橘花の方がまだマシ…いや似たようなもんか。

 橘花を解き放ったのは俺だけど、桜花のこの性癖を育てた覚えは無いぞ。

 いや、尻に関してはともかく。

 ……でも名前を呼びながらの自慰とかも教えたし……もしかしなくてもこれ、俺のせいなんだろうか…。

 

 まぁ、切っ掛けはどうあれ、桜花はこの件に関しては牙を折られたも同然だ。

 このまま上手く手綱を取り続ければ、公認三股生活を維持できるだろう。

 オカルト版真言立川流の効果もあってどんどん霊力も強くなっているし、討鬼伝極への準備にもなる。

 生活の潤いもバッチリ。

 いい事尽くしである。

 

 強いて不安材料を挙げるとするなら、これを知った里の男衆が嫉妬の心は父心状態になったり、爛れた関係を持っている事に対して女性陣から女の敵認定されたりしないかって事だが。

 ……でも、モノノフ達の風習だと、妾とかも残ってるみたいなんだよな。

 正式にそっちにできればいいんだが。

 

 …というか、那木さんもこっち側に引っ張りこめるような気がしてきた。

 那木とイチャコラしていたループで聞いたが、かつては許婚が居たが、既に命を落とし、巨乳手付かず奥手未亡人モノノフとなっている。

 そして婚期の遅れも気にしている。(モノノフ基準なので、世間一般ではまだまだ若いが)

 

 言っちゃ何だが喪…いや、いつだったか似たような事考えて、記憶が飛んだよーな気がするし、余計な事は書くまい。

 とにかく、経験無いのを気にしている節もあったし、肉体関係の興味で言えば釣れるんじゃないかなーと思うんだよ。

 

 …とは言え、そうそうモーションはかけられんな。

 これ以上見境が無いと思われると、里の和も乱れそうだし、それ以前に射られる気がする。

 と言うか実際浮気がバレて射られたし。

 

 

 ま、今回の巨乳枠は樒さんにお任せって事で。

 

 

 

黄昏月ゆかりをスーパーで買う時、某BBAだったら全部買い占めるのになと思った日

 

 

 秋水からモノノフ全員にお呼びがかかった。

 今回ループじゃ影薄いんだよな、コイツ…。

 

 それはともかく、秋水の用件は2つ。

 1つはオオマガトキの塔を浄化した際に使った、複数人での同時鬼祓いについて。

 もう一つは、鬼を誘き寄せる方法について。

 

 前者については、どうやらこれを用いた秘術の文献を発見したらしい。

 その名も鬼千切・極。

 複数人の霊力を同期・同調させ、一気に敵に叩き付ける。

 

 …名前からして、討鬼伝極の新要素だな。

 まぁ、覚えておいて損は無い。

 複数人の霊力使いが必要なため、討鬼伝世界でしか使えそうにないのがネックだが。

 

 また、これを鬼祓いに用いる為の術式は、現在研究中だという。

 

 

 そして鬼を誘き寄せる方法については、異界で見つけた怪しげな素材を使い、鬼を里の近くにまで誘き寄せるのだと言う。

 里の近くと言っても、暴れても里に被害が無く、かつ結界の内側(と言うかギリギリ影響下)なので瘴気もすぐに浄化される場所だ。

 要するに、こっちの土俵に引きずり込んで戦う訳ね。

 そして鬼は結界の内側に侵入するだけでもかなりの消耗を強いられるので、自然とその力も弱まっている、と。

 

 なるほどねー、よく考えられてら。

 実験してみた秋水が死に掛けたらしいが…そーいう面白そうな事をするなら、俺も誘えよ!

 

 と言うか実用化はいつだ!

 今回のループじゃ大人しくしてたから、狩欲が溜まってんだよぉぉぉ!!!

 

 

 

 

 

 てな訳で、俺の一存で早速試してみました。

 暦からは「もう少しテストしてからの方がいいんじゃないか?」と言われたが、テストするにしたって被験者が必要だろう。

 俺が被験者になるから、まー休んでなって。

 

 

 

 

 

 

 結果。

 うーん、まぁ…腹6分目、くらいかな?

 一体一体…時々2体同時に来たけど…現れる鬼達は、確かに秋水が言っていたように随分と弱体化していた。

 ぶっちゃけ物足りん。

 だから数をこなして狩欲を満足させようとしたんだが…うーん、やっぱイマイチだな。

 

 

 討伐数?

 さぁ…2桁後半を過ぎた辺りから、数えるの止めたし。

 遠くから実験経過観察という事で見ていた秋水から、「もうその辺にしておいてください」とストップが入った。

 ぬぅ、まだまだ行けるのに。

 備え付けられていた地祇石もまだ使ってないと言うのに。

 

 

 でもこの術はいい術だ…。

 弱体化しすぎてロクに素材が取れないのが残念だが、シミュレーターの類だと思えば充分だ。

 是非とも次のループにも持って行きたい。

 

 俺の趣味だけではない、戦略的な事にも使えそうだ。

 鬼達の大攻勢があった時、この術があれば一箇所に多くの鬼を集める事も出来るだろう。

 一番厄介な、数の力に任せての浸透戦術を妨害する事が出来る。

 大型鬼まで集まったらそれはそれで厄介だけど、大型と言っても時期的に考えれば所詮は下位の鬼だ。

 最悪、集めた火薬で纏めて吹っ飛ばしてしまえ。

 

 

 という訳で、秋水、これどうやってやるんだ?

 異界の中で見つけた素材って言ったが、ウタカタ近辺の異界でも取れるか?

 

 

 

 

 

 

 

 …術を教えてもらったはいいが、大和のお頭から無断で使うなと禁止令が出されてしまった。

 まぁ、強弱はどうあれ、鬼を結界内に呼び込むのは変わらないしな。

 それに、どうやら狩った量が多すぎたらしい。

 浄化しきれなかった鬼達の瘴気が結界内に染み付くところだったとか。

 

 便利な術でも程度を考えて使わにゃならんな。

 ただでさえ、ゲーム無印のシナリオが終了して、これからどうなるか分からない状態なのだ。

 一人で好き勝手狩りをするなんて、いつちょっとした失敗から死亡のコンボが発生するか分からない。

 狩欲も満足とはいかないが、一応満たした事だし、暫くゆっくりしていってね!するとしましょうか。

 

 

 

追記

 

 秋水から無限討伐任務(と名付けられたらしい)の報酬だと言って、えらく大量のハクを貰った。

 こんなに渡して財政とか大丈夫なのかと思ったが、俺が狩った鬼達の素材(殆どが塵芥同然に見えたが)がそれ以上の収入源になるらしい。

 新種の鬼まで発見された、とか言ってたし。

 

 …そー言われてみれば、ツチカツギだと思ってたが、キンキラキンに全然さりげなくない亜種が居たような…。

 飛び跳ねる度に貴金属っぽい何かを撒き散らしてたんで、とりあえず回収してから甲羅ごとカチ割っておいたけど。

 

 

 

 

黄昏月エロは単品でも力を発揮する。だが日常と絡ませるとエロスになる日

 

 

 那木さんからキンキラキンのツチカツギモドキについて聞かれた。

 黄金狢という正式名称が決まったそうだが…狢…ムジナ?

 ムジナって狸だろ?

 いや、アナグマだったか?

 狩った時はテンション上がっててよく覚えてないけど、どう見ても亀だったような。

 

 誰が名付けたかは知らんけど、とりあえず那木さんの興味は、鬼そのものよりも撒き散らされる貴金属にあるようだった。

 確かに宝石とかもばら撒いてたなぁ。

 女性のサガというべきか、キラキラした物が好きらしい。

 そーいや、先日は「かれいどすこぉぷなる物で、宝石が増えると聞きました」とか言って作ろうとしてたけど……まぁ、結果は言うまでもないな。

 それでも綺麗だったから、割と落ち込んではいなかったけど。

 

 

 

 それはそれとして、モノノフ全員でちょっとした会議が開かれた。

 議題は里の風紀の乱れ…というのは冗談で、鬼達の今後の動きとそれにどう対応するか、だ。

 

 オオマガトキを防ぎはしたが、それで鬼との戦いは終わりではない。

 と言うか無限討伐任務を使ってでも戦うから終わらせられない。

 

 

 だが、ゴウエンマを筆頭とした鬼の一大勢力が潰れたのも事実だ。

 暫くは向こうも(組織だって行動するつもりがあるなら)再編成にかかりきりになるだろう。

 そう易々と集結させるつもりはないが、仮に集結したとして…次の鬼達は、何を狙うだろうか。

 

 最終的な目的は、再度オオマガトキを開く事だとして、そこに至るまでに何をするか。

 軍勢での戦いは、俺達に叩き潰された。

 

 次は何か別の手を打ってくるだろう。

 なら、それは一体何か?

 色々紛糾したが、大体の意見は次の通りだ。

 

 

桜花の考え:結界をすり抜けてウタカタに入ってくる方法を探す。

那木さんの知識:そもそも鬼の性質では…(話が長くなるからと止められた)

息吹の意見:亜種などの種類を増やそうとする。

初穂の予想:どの鬼が指揮官になるかで内輪揉め。

速鳥の見解:ウタカタに発見されないよう、隠密に事を成そうとする。

富獄の兄貴の脳筋:自分達をより強力にしようとする。

暦の想像:仲間を増やそうとする。

大和のお頭の勘:各地から鬼を呼び集めようとする。

樒さんの貯蓄:黄金狢もっと来い。

俺のゲーム脳:黒幕が現れる。

秋水の考察:異界を自分達の有利なように変えようとする。

橘花の懸念:えっと……た、食べられるものを探す?(意訳:回復に使えるような道具を探そうとする、かな?)

木綿ちゃんの心配:大型鬼が単独で行動しなくなる・危険になると仲間を呼ぶようになる。

 

 

 ぬぅ、なんか性格が出てるような気がするな。

 まぁ、どう考えたって想像でしかない。

 今の鬼達の状態の情報を集めている訳でもないので、ありそうな事を列挙した感じだ。

 

 とは言え、当面の方針は決まった。

 上記の中で一番厄介なのは、速鳥が言う隠密だ。

 影で勢力を蓄えられ、再度攻勢をかけられるのが一番危険だ。

 

 そして影で、と言うのは隠れてという意味ではなく、俺達が普段は踏み込まない土地でやればいい。

 例えば、ウタカタとシラヌイの里の間付近…或いは、既に滅んだ里の近辺などで。

 

 なので、暫くの間は哨戒をもう少し離れた場所まで行う。

 鬼を倒すだけでなく、どこでどのような鬼を倒したのか記録し、分布を調べてみよう、という事になった。

 尚、これについては最低限3人以上のチームで行う事。

 二番目に怖いのが、調査に出て孤立した所を待ち伏せ・狙い撃ちされる事だからな。

 

 

 

黄昏月疲れてはいない。だが溜まっている気がする日

 

 

 とりあえず足を伸ばして巡回範囲を伸ばしてみたものの、やっぱ何も無いな。

 と言うより、何処に何があるのか把握するのが先決か。

 シラヌイからウタカタに来る時も、必要最低限しか地理把握はしてなかったからな。

 

 まーとりあえず、暫くはウタカタの北を中心に調査を進めようと思う。

 理由?

 

 …気温が下がってるからな。

 ウタカタ近辺じゃ取れにくい食材も採れるんだよ。

 ウタカタは比較的暖かいからな…過ごしやすくていい事だが。

 

 あと久しぶりにちょっと雪が見たくなった。

 別に特に意味は無いが。

 

 

 

 そういや、結局虚海はどうしているんだろうか。

 秋水に何かあったら知らせてくれとは言っておいたが、どこまでアテになるやら。

 虚海の性格からして、秋水が協力者だったとしてもホイホイ情報を教えるとは思えない。

 うっかり漏らすところなら簡単に想像できるが。

 

 今考えると、虚海も千歳もかなりキャラが立ってたからなぁ…。

 やっぱり討鬼伝極の登場人物なんだろうか。

 だとしたら、今後千歳に再会できる確立もグッと上がりそうなものだ。

 まぁ、俺の事を知っている千歳ではないだろうけども。

 

 

黄昏月…訂正、やはり疲れている日

 

 巡回の傍ら、初穂から特訓しようという提案が出された。

 何事?と思ったが、聞いてみれば尤もな理由だった。

 

 以前の会議でもあったが、敵が今後増えるなり強力になるなりするなら、それを妨害するだけでなく、俺達の地力も上げていかなければならない。

 現在、モノノフの戦闘力には、富獄の兄貴が頭一つ飛びぬけている状態と言える。

 勿論単純に戦いに強いだけで鬼には勝てない。

 回復も必要だし、攻撃の手を止めて鬼祓いをする事だって必要だ。

 富獄の兄貴が強いのは、その辺の補助系能力を攻撃に全振りした結果だ。

 

 が、それを差し引いても、富獄の兄貴が強いといえる。

 先日、ダイマエンを討った時に会得した、無我の境地(?)のパワーアップが凄すぎる。

 最近は随分その扱いに慣れてきたらしく、連携をとりつつブースト状態を維持できるようになったようだ。

 

 

 …富獄の兄貴の強さは置いといて、実際強くなっておくに越した事は無い。

 パワーアップの道標も、幾つかはある。

 

 まず鬼千切・極の会得。

 それから鬼千切・極を鬼祓いに転化する、現在研究中の手法。

 桜花・橘花・樒さんが相手なら、更に霊力をブーストさせる事もできるだろう。

 

 

 他のメンバーは…どうするかな。

 地道に地力を上げていくのが修行の本道なんだろうが、鬼が相手って事を考えるとあんまり時間をかけていられない。

 あいつらの進化・変化の速度は、通常の生物の比じゃないからな。

 何か劇的なパワーアップ方法を考えないと…。

 

 ネタ技に走りたいところだが(速鳥にヘルタツマキ)、それを鬼にも有効な術に変えるのが非常に難しい。

 となると……他の世界の技を、討鬼伝式で再現できないか試してみるか?

 

 そういや、以前に他の世界の技をミックスして新しい戦闘スタイルを生み出そうとした事があったな。

 今でも使っている技はごく一部だけど…。

 

 専ら使っているのは、討鬼伝太刀×MH太刀方式だ。

 錬気と残心・残影心が異様に相性がいいんで。

 

 

 

 教えるだけ教えてみるか?

 実際に実現可能かはともかく、アイデアとして。

 俺だけが実現可能であっても意味無いしな…。

 

 

 

 

 

 幾つかアイデアを出してみた。

 …息吹がガンランススタイルを会得した。

 富獄の兄貴がオラオラVer.2を体得した。

 速鳥が擬似鬼人化(薬物によるので一日2回まで)を覚えてしまった。

 初穂が何かアイデア寄越せといってたが、鎖鎌なんざ類似武器が全然みつからねーんだよ。

 暦が気刃斬りを練習して「ヒーローの必殺技みたいだな」と言っていた。

 まぁ、確かに見栄え的にね。

 

 

 …会得したといっても、試してみたら出来た、というレベルであり、ここから鬼に通じるように鍛えていくのはまた別の話だ。

 今は形だけ再現してるようなものだしな。

 

 息吹のガンランススタイルは、霊力を槍の穂先に集め、突き出すと同時に解放する。

 刺突の強さが上がるだけでなく、ちゃんと出来ていれば突き刺さって内部でボン!も出切るようになりそうだが、まだそこまで上手く霊力を集められていない。

 これを鷹襲突にも応用しようとしているのだが、どうしても飛び上がる際に霊力が散ってしまうのが問題だ。

 どっちかと言うと、これは槍衾に応用した方がよさそうだ。

 敵が当たった瞬間に、カウンター気味にボン!な感じで。

 

 

 

 富獄の兄貴のオラオラVer.2は、GE世界のハンマーの扱いを元にしたものだ。

 俺もパール型神機を使うようになったのは、GE無印が終わって現在ループに至るまでの短い期間だったが、何とか再現できた。

 オラオラの前に一端霊力の溜めを作る(GE世界で言うブースト)、更に拳に霊力を注ぎ、それを一定方向に噴出し続ける事で拳の加速を増す(ブーストラッシュ)、足回りにも霊力を応用して打撃体勢のまま移動する(ブーストドライブ)、最後に残った霊力を全て注いだパンチ(ブースとインパクト)。

 従来のオラオラスタイルよりも溜めが必要なので起動に時間がかかり、更に消耗も激しいが、短時間に火力を集中するという意味では更なるパワーアップである。

 …ちゃんと制御できるようになれば、な。

 拳が無闇に加速するので体重移動が間に合わず、手打ち状態になってしまっているそうな。

 

 と言うか、富獄の兄貴ってば今でさえ頭一つ飛びぬけてるのに、これ以上強くなったらバランスが…まぁ崩れても問題ないな。

 これは現実なんだから、ゲームバランスなんぞ考えても仕方ない。

 

 

 速鳥に至っては…なんというか、いくら耐性をつけてるからって、その薬はヤバいだろ。

 平時であれば不法所持でタイーホされてもおかしくないぞ。

 いや、成分を確かめてみたら、確かにハンターが使ってる狂走薬とかに通じるものだったけどさ。

 …こうして考えると、ハンターも結構ヤバいもの使ってるな。

 

 暦の気刃斬りは…習得したばかりにしては上手く使えてるな。

 薙刀だから少々勝手は違うようだが、極端な話、エネルギーを篭めて威力を増してるだけだからな。

 目に見えない力を操るのは、ハンターよりもモノノフの領分だ。

 上手く出来るのも当然と言えば当然かもしれない。

 

 

 

 さて、こんな按配で皆レベルアップやスキルアップを目論んでいる訳だが、肝心の俺はどうするべきか。

 自分の技量が完成しているなんて思い上がる気はないが、実際ちゃんとした師匠が居ないから、手探りでやるしかないんだよなぁ…。

 現状、俺が知っている中で教えを仰げそうな相手と言えば…MH世界のレジェンドラスタの皆さんに、GE世界ではリンドウさんを初めとしたトップクラスの人たち。

 この世界だと……そうさな、大和のお頭…一線を引いてるから、どれだけ強いかは分からないけど…と、随分前に世話になった相馬さんくらいか。

 

 まぁ、これは強い=俺に教えられる、という図式で考えた場合だが。

 単純な殴り合いの技量なら富獄の兄貴に遠く及ばないし、剣の腕は桜花に一歩劣る。

 自分でない誰かを護る為の戦術なら、息吹に一日の長がある。

 生き延びる為の戦術や逃げ足ならリンドウさんに敵う奴はちょっと知らないし、そもそも術の類はモノノフとして基本くらいしか覚えてない。

 

 俺がウタカタの里で…いや、里の限らず何かを学ぼうと思えば、それができる相手はあちこちに居る。

 学ぶべき相手を見つけたら学ぶ、を実践できればいいんだが…中々なぁ。

 

 

 ともあれ、俺の『ウリ』は3つの世界の力と技術を束ねて、相手が想定してないモノを使って攻める、言うなれば世界観をぶっ壊すと言うか、将棋の中にオセロを突っ込むような、相手の予想や考えをマルッとひっくり返すような戦い方だ。

 コイツを伸ばそうと思ったら、今までとは全く違う力をどうにかして手に入れるか、或いは今までとは違う力の使い方、組み合わせ方を使うかだ。

 後者に関しては、今もアイデアを何とか捻り出そうと唸っている。

 

 前者に関しては……そんなもんどこにあるんだよ、という話だ。

 時々見る夢の中にありそうではあるんだが、内容を全部覚えている訳じゃないし、そもそも見たいと思って見られる夢ではない。

 大体、夢を見られたとしても望んだ能力が手に入る訳じゃないしな。

 

 

 うーん、どうするべきか…。

 弱点と言うか苦手分野を克服するのは当然だが、それだけじゃなぁ…。

 

 

 俺の苦手分野?

 …人間関係とかはこの際さておくが、エイム力が低い事かな。

 基本的に近接武器を使うか、乱射するか、外しようのない近距離でブッパするかばかりだったし。

 

 

 

 

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