激務の間の清涼剤です。
それでは、今年最後の投稿です。
思えば去年の今頃は、まだ40話くらいの投稿でした。
一年を通してお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
第112話
HR月今年も色々ありました日
訓練所もサクッと卒業。
他の訓練生からも「なんで一端のハンターが訓練所に?」って顔をされたんだが、突っ込んで聞いてくる奴は居なかった。
まぁ、元々常人がこなすには厳しい訓練しているんだから、俺の事なんぞ気にするヒマもなかったんだろう。
それでも一応先達(?)として意見を求められる事はあったが、俺の返答で参考になったかは非常に微妙である。
真っ当な返答と言えたのは、武器よりも防具と道具の備えを怠らない事、無意味にソロで狩りに挑まない事、そしてハンターに限らずご近所さん付き合いを大切にする事…この3つくらいである。
どれも俺が言えた義理ではないのは、語るまでも無い。
その他のコメントは…奇襲上等、ハメ技前提、見つからずに忍び寄って急所を一撃、そして奇人変人と呼ばれる事を恐れない事。
…最後の一つに関しては、「確かにアンタは恐れてないな」と呆れたようなコメントを貰った。
もう既に奇人変人として認識されていたらしい。
何故だ。
…最初は貧弱一般人だった筈なのに、マラソンの途中で気がつけば突然一端ハンター並みになっている、ドスファンゴに乗り上げて乱打、ハンターとしても明らかに規格外の身体能力。
……考えてみりゃ無理も無かった。
別に奇人変人扱いは今更だからいいけどね。
まあ、そんな阿呆の意見でも、参考になれば嬉しい。
この訓練所の皆には、ヒヨッコだった頃には世話になった。
特に行き急いでいるかのような、双剣使いの3人組…放っておくと、ほぼ初期装備のまま先生に挑みに行くからな。
最低限、こいつらにだけは慎重さを叩き込んでおかないと。
さて、A.BEEさんに追いつかれない内に出発するか。
いや、一端身を潜め、A.BEEさんが何処かに行ってから出発する手も………やめとこう。
ふと気がつけば、隠れ場所に居る俺の背後からガシッと捕まえてきそうな気がする。
…まぁ、唐突に暴行に及ぶとは思わないけど、それ抜きにしても割と怖いしな…。
さて、そうと決まれば出発出発。
まずは人目につかないようにメゼポルタの外に出て、ある程度都市から離れたらダッシュだな。
何だかんだ言っても、短時間で長距離移動と考えると、この世界では自前の足で走るのが一番いい…俺に限定した場合の話だが。
今の俺なら……蝕鬼の触媒に浸食されきった事で、どういう訳だか身体能力がまた上がっている。
馬車などの待ち時間や手続き時間を考えれば、ノンストップで駆け抜けた方が早い。
…死ぬほど疲れるけどな。
死ぬよりも掘られる方がイヤだし。
て言うか、俺にとって死のデメリットって極めて少ないもんな。
…こんな事言ってる場合じゃなかった。
ダッシュだダッシュ。
アサシンのように、丸一昼夜駆け抜けてもスピードすら落ちないダッシュだ。
HR月このSSが投稿されている頃、時守はきっと店舗でテンテコマイしていると思われます日
さて、メゼポルタからは充分距離を取れた。
全力のA.BEEさんなら追いついて来れない事もないと思うけどどうかなぁと思う距離だが、これ以上の強行軍は逆にペースが落ちる。
ベルナ村へ辿り付くには、非常に遠い経路を超える必要がある。
ポッケ村よりも、ユクモ村よりも。
それら二つの村の、更に先の海を越えた場所にベルナ村はある…らしい。
ちなみに「先の海」に隣接する村は、モガの村という…らしい。
らしい、と言うのは……単に俺が地図を読むのが極端に苦手ってだけでね。
とりあえず、ここからは馬車やら何やらに乗り、海まで行ったら船に乗って、その上陸先から更に進んでベルナ村に到着する。
うーむ、本当に遠いな。
言っちゃなんだが、本当に辺境…人間の生息地の端の端と言っても過言ではない。
恐らく、ここもある種の開拓地…最前線であるMHFことメゼポルタ付近よりも何歩か劣るが、そう言っても過言ではないだろう。
そんな所に腰を据えるからこそ、飛行船を保持しているのかもしれない。
いざという時の脱出経路と……まぁ、単純に不便そうだしな。
聞いた話じゃ、ユクモ村やポッケ村にも飛行船がやってくる事はあったらしいんだが…マジで?
俺がその二つの村に居たのは、ポッケ村に至極短期間だったが…そんな話、聞いた事も無い。
知っていれば是非とも乗せてもらったというのに。
と言うか、そっちから乗せてもらった方が早かったかな?
でも関係者以外も乗れるんだろうか。
どっちにしろ、今更考えても仕方ないが。
HR月年始行事の準備もあるので、間違いなく朝の4時~5時帰宅です日
色々すっ飛ばして、モガの村に到着。
途中の雪山でティガレックスを蹴り飛ばしたりジンオウガに襲われたりした気がしたが、多分気のせいだ。
適当にやりあっただけで、仕留められた訳じゃないからな。
…むぅ、もうちょっと深追いしてでも仕留めるべきだったか。
一時期とは言え、ポッケ村にもユクモ村にも世話になったからな。
だが、プレッシャーが…プレッシャーが……ビハインド・プレッシャーが消えないんだ!
なんか追われてる気がするんだ!
この感じはA.BEEさんじゃない、でも同類の…だが決定的に違う『何か』の気配なんだ!
気のせいなのか?
俺の自意識過剰なのか?
そうであってくれ!
という訳で、俺は暫く追っ手の霍乱に集中しようと思う。
ベルナ村への到着が遅れてしまうが、仕方ない。
このプレッシャーの主が、もしも訓練所時代から追いかけてきていたのだとしたら、尚更それを知らねばならない。
A.BEEさん以外に、コッチ系の脅威があるかもしれないのだ。
A.BEEさんばかりにかまけていたら、後ろからザックリ脾腹を刺されかね…もとい、ブッスリケツを掘られ…………脾腹刺されるほうがマシやがな…。
さて、俺の感覚が正しければ、プレッシャーの主はここに辿り付くまで3日くらいかかる筈。
常識ハズレのスピードと手法で痕跡を消したと言うのに、たったそれだけで俺を捕捉できる追跡能力に戦慄を感じるが、何とか煙に撒く事はできる…と思う。
最悪、刺し違える…いや、自決する覚悟を決めておこう。
死のデメリットは、俺であるなら非常に小さい。
龍暦院は次回、MHFは次々回って事で。
HR月幸い翌日が休みなので、そのままくたばるまで飲み倒します日
カムフラージュに徹底する事2日。
その後の1日は、隠れ場所から滞在地の出入り口を鷹の目鬼ノ目で監視すること丸一日。
目が疲れた。
あと徹夜。
それらしい人物は誰も居ない。
自意識過剰だったのか?
と思い始めた頃…ソイツは現れた。
『一見』しておかしな所は無い。
見た目はどうって事のないお嬢さん。
強いプレッシャーを感じている訳でもない。
初発見後、4日ほど監視したが、印象は同じ。
ついでに言えば、見覚えもあった。
訓練所の同期ではないが、一つ上の先輩……だったと思う。
同期以外のハンターと接する機会は、訓練所ではあまり無いから定かじゃないが…合同訓練で、1,2度みた覚えがあるような無いような…。
だが、何故にコイツが俺にそれ程までのプレッシャーを与えていたのか?
暫し監視していたが、行動から読み取れる行動規範・思想に至るまで、ちょっとばかり常識から外れてはいるっぽいが、そこまでヤバい奴だとは思わない。
人違いかと思ったのだが、こっそりとストーキもとい監視してみた結果、少なくともコイツは俺を探しているのは確実だった。
俺について、その辺の商人とかに聞き込みしてたし。
そして、俺が仕掛けておいたカムフラージュを、戸惑いながらも全て見通した。
現在は、俺が何処にも行ってないんじゃないか?という疑念を持ったのか、船の搭乗口の前で乗るべきかどうかウロウロしている。
これで追跡や狩りになれてないってんなら、コイツは俺なんかじゃ比較にならないくらいの天然モノのハンターだろう。
だと言うのに、仕草や身のこなしは殆ど初心者…訓練所を卒業して、ちょっとした程度のアマチュアだ。
なんだコイツ?
HR月色々な意味で荒れた正月になりそうですが、良いお年を日
暫く逡巡していたが、こうして監視していても埒が明かない。
開き直って接触してみる事にした。
「 どう見たって、ちょっとアレなだけの一般人だ。
|俺に危害を加えられるとは思えない。
|万一の事があっても、充分撃退できると考えた。
|
|ここ数日で、奴の行動範囲や能力レベルは大分把握できた。
|荒事さえなかったが、性格もほぼ。
|
|いざという時の逃走ルート及び暗殺方法も確保した。
|某所に裏金を握らせて、2番目くらいに最悪のパターンになった場合の為の、嘘の証言者も用意した。
|準備万端。
|
|
|
|
|
L後にして思えば、こう考えてしまった時点で俺の精神状態は色々な意味で狂っていたと思う。
いい加減ループの繰り返しが精神的に来たのか、それとも触媒の影響なのかはわからないが…。
HR月そして来年もよろしくお願いいたします日
接触した。
ただし性的な意味ではない。
純粋に……なんとも予想外な事に、純粋に話し合いによってカタが付いた。
俺を追ってきていた子は、なんかコンビを組みたかったらしい。
つまりチームだ。
…俺を?
あれ、今までMH世界でお誘い受けた事あったっけ?
一時チームならあったし、気が付けば弟子にされていた事ならあったけど、正式にチームを組むとな?
……イマイチ記憶が無いな。
これはアレだ、俺がボッチなんじゃなくて、イヅチの野郎に因果と記憶食われてるからだよ。
きっとそうだよ。
それはともかくとして、何で俺を追いかけてきてまでチームを組もうとしたかと言うと…答えは単純。
こいつがベルナ村…の近辺の村出身だったからだ。
何でもハンターになる為に龍暦院の訓練所に入ろうとしたらしいのだが、色々規定やら年齢制限やら……何より学力テストとかに引っかかって入れなかったのだそうな。
なので、遠く離れたメゼポルタまで遥遥やってきて、そこでハンターの訓練を受けていたのだとか。
学力テスト云々については俺も他人事じゃないが、とりあえずその熱意には素直に感服する。
ちなみに龍暦院・訓練所への所属は、当時は無理だったというだけで、今なら年齢制限含め充分イケる自信があるのだそうだ。
学力テストに関しては、覚えている限りでは、メゼポルタの訓練所の話を真面目に聞いていれば充分突破可能…との事だった。
その言葉、信じるぞ。
うう、前討鬼伝世界のループで暦に囁いた呪詛が、自分に返ってきた気分だよ。
これが呪詛返しか。
…ふむ。
俺が感じていたプレッシャーの元は分からないままだが(だからこそ尚更放置できない)、どの道個人の進路を俺がどうこう言う権限は無い。
自分が明確な不利益を蒙るなら、権限が無くても横槍を入れるが、現在はその不利益が明確な形になっていない。
正直、どうこう言えない。
だからと言って、形の見えない脅威に怯え、俺の進路を変えるのも癪な話だ。
このまま同行するのもいいだろう。
ベルナ村付近出身だと言うのなら、地の利もあるだろう。
現地人とのコミュニケーションは重要だ。
俺が苦手なそれを担ってくれると言うのなら、それに不満は無い。
決して正式にチームを組める事に浮かれているのではないぞ?
まぁ、単に浮かれているのではないにせよ、チーム結成当日くらいはちょっとくらい騒いでもいいだろう。
という訳で、ちょっと二人で飲む事にした。
新しくできた相棒も、割と酒には強い…と自称していたしね。
さー、MH世界の酒も久々だ。
達人ビール、飲むぞー!
俺が感じていたプレッシャーの訳がわかったよ…。
酒が入ると性格変わるよコイツ。
別に俺に襲い掛かってくるんじゃない。
逆だ。
俺に、襲わせようとしてくるんだ。
この『男の娘』、誘い受けだ。
そして酒が入ると何でもアリになって迫ってくる。
『一見して』どうって事のないお嬢さん。
どう見たって、ちょっとアレなだけの一般人。
そう、女装しているだけの一般人!
某性別不明の、理性が蒸発した騎士でないだけマシと思うべきなのか!?
でも酒が入ると理性が一部ふっとびます!
具体的には俺を口説いてきます!
「こんなに可愛い子が女の子のはずが無い!」と叫ばせようと!
やっぱりコイツだ、あのプレッシャー!
A.BEEさんとは違う。
強引にでも引きずり込もうとするA.BEEさんが剛の剣なら、コイツはまさに柔!
○○○をCuっとね!
俺を真正面から(酒の席限定だが)口説いて、「もう男の娘でもいいよね!」って言わせようとしている!
この恐るべき脅威の存在を、我々は退けねばならない。
というか今更ながらにトラウマが蘇ってきた。
ああ、思い出したよ、思い出したとも!
道理で能力の割りに、俺をこれだけ怯えさせる筈だよ!
その名はJUN=NYAN。
通称JUN。
最初の最初の最初のループで、ドスファンゴに吹っ飛ばされて気絶した俺を、エグっていったのは!
間違いなくっ!
訓練が終わってアルコールが入り理性が蒸発したコイツだァァァァ――――z____ッ!
HR月そうそう、年末年始のお年玉代わりという事で日
色々考えてみたものの、チームは続行となった。
いや、実際酒が入らなければ、ちょっと控えめな性格の男の娘なんだ。
俺に対して露骨なモーションをかけてくる訳じゃないし、自分が一般的に考えて異常な性癖をしているのも理解している。
多少酒が入っても、俺に対して女の子っぽい動作で話しかけ、モーションをかけてくるだけで、そうそう強引な手段には出ない。
多量に酒が入ると、強引な手段に出てくるが、余程嫌な事や辛い事があった時でもなければ、そこまで飲まない。
飲んだとしても能力が向上する訳じゃないから、今の俺なら力尽くで容易く振り解ける。
勿論、「神すら眠る」と謡われる(その割に古龍は眠らない)捕獲用麻酔玉等の薬物を考慮に入れても、だ。
二人揃って泥酔するような事でもなければ、そうそう惨劇は起きない。
…或いは、俺が本当に口説かれたりしなければ。
いくら容姿が女性寄りだと言っても、男と寝る趣味は無い。
が、千歳のようなフタナリがオッケーだった辺り、俺のイカレっぷりを考えると若干不安になる。
……本当に口説かれてしまったのだとすれば、多分その時の俺は『これはこれで!』と考えるようになってるんだろうが、少なくとも今現在の俺は、そう考えるのも、考えるようになるのも御免蒙る。
ちょっと話が逸れたが、平時はマトモ、平時でなくても十二分に対抗できる以上、JUNとチームを組む事に問題は無い。
本心なのかはともかくとして、JUNも俺に懸想している様子は見せない。
単純に、酔った上での乱行なのだろうか?
まぁ、その辺はこれから見極めるとして、だ。
A.BEEさんの時もそう接したつもりだが、倒錯的嗜好の持ち主=犯罪者、という考えは持っていないつもりだ。
仮にJUNが俺に本当に懸想していたとしても、理性が残っている間は寝込みを襲われるとは思っていない。
と言うか、相手が男の娘じゃ起たないだろうから、襲われたってナニも……いや、でも朝起きたらいつもオッキしてるしな…。
…そんな余計な疑念は放り投げてだ。
A.BEEさんともそれなりには付き合えていた俺である。
最低限の警戒は解かないつもりだが、JUNは信用に値する性格だと思っている。
一度は信じると決めた以上、撤回するつもりはない。
今回ループに限定してはな。
HR月1/1にも投稿しようかと企んでいます日
JUNの観光案内に連れられて、海辺の村に到着。
うむ、大海原が眩しいのう。
ここで水着の美人さんが居ればもっと眩しかったんだが、居るのは海女さんばかりである。
それはそれで眼福だが。
あとJUN、ビキニ水着に突っ込む気はないけど、どーやって下半身のモッコリを隠しているのかは疑問に思うぞ。
いや解説は要らないけどさ。
一日休んで、明日には船に乗る予定だ。
JUN曰く、「船を甘くみない方がいいよ。 あの時は船を沈没させてでも逃げたいと、本気で思った」だそうな。
うーん、確かに長期間(と言っても2日程度だが)の間、船に乗りっぱなしだった事は無いな。
各世界のスキルにも、船酔いを防止する類の物は無い。
しかし、いざと言うときに動けるかどうかは重要だ。
詳しい事はJUNも知らなかったが、今回の船の航路も、安全が確保されている訳ではない。
事実、数年前にベルナ村からメゼポルタに向かう時にJUNも船に乗ったそうだが、海を眺めていたら船のすぐ傍をガノトトスが横切っていったとか。
その時は襲われなかったそうだが、次もそうだとは限らない。
ここらで都合よく、ベルナ村行きの飛行船でも来てくれればよかったんだが…いや、考えてみりゃ飛行船でも酔うかもしれないのは同じか。
船に慣れるのに、いい機会だと思っておこう。
HR月感想への返信は後日となりそうですが日
海のド真ん中なう。
うーむ、砂漠の船とは違うなぁ…。
船酔いってほど気分は悪くないんだが、常に体が左右に揺れている感じがする。
潮のニオイは嫌いじゃないが、四六時中嗅いでると鼻がマヒしそうだ。
幸いと言うべきか、船旅は順調。
モンスターに襲われる気配も無いし、乗組員に聞いたところ、想定していたルートをしっかり辿っているらしい。
だからと言って、暢気に甲板で甲羅干し…なんて事はやってられない。
船の上では乗組員が忙しく動き回っているし、ハンターはお客さんであっても周囲の警戒をしなければならない。
俺は船の前方・右側を、JUNは後方・左側を警戒している。
幸い、荒事の気配は全く無いが…延々と続く大海原を見続けるのはもう飽きた。
今となっては、休憩時間中にベルナ村でどう過ごすのかをJUNと相談するのが唯一の暇潰しだ。
JUN曰く、ベルナ村ではムーファという羊が放牧されているらしく、この手触りがまたスバラシイそうな。
ベルナ村付近の住民は、生涯に少なくとも一度はケモナーとして覚醒する程だとか。
存分にモフってくれようぞ。
その他の行動の指針としては、俺は龍暦院直属の訓練所へ通いたいと思っている。
以前にも考えた通り、乗り上げを初めとした諸々の技術を学び、また場合によってはこちらからも技術を提供したい。
JUNとしては、訓練所に通うよりもハンターとして働きたいらしい。
元々ハンターになりたいが為に、メゼポルタまで態々やって来たくらいだからなぁ…思い入れもあるか。
…ついでに、実家を飛び出してきたようなものなので、そのまま帰るのはちょっと気まずいそうな。
故郷や家族の人達に気付かれる前に、それなりに実績を上げておきたいらしい。
うーむ、チームを組んだとは言え、常に一緒に行動する必要はないんだが、JUNは訓練所を卒業して少し経った程度の素人でしかないんだよな。
到着して初っ端から死の危険があるようなクエスト(採取ツアーであっても、危険はあるっちゃあるが)を任せられるとは思わないが、ポッケ村・ユクモ村での経験を考えると、それも怪しい。
始まったばっかりだと言うのに、ティガやらジンオウガやらと遭遇するのは、ある種の伝統ではなかろうか。
前回のユクモ村に至っては、手傷を負わせたジンオウガがエライ事になってたし。
今回も来るかなぁ…。
と言うか、考えてみればジンオウガにせよティガにせよ、野放し状態になってんだよな。
俺が行かなきゃ解決しないんだろうか?
でも、ヘタに行ったらそれこそ大惨事になるような気がするんだよな…。
何だかんだ言って、今までMH世界で出向いた先では、ほぼ全てトンデモモンスターの襲撃を受けていたし。
ベルナ村では何が来るのやら…。
HR月新年のお祝いとなりましたら幸いです日
狂竜ラオとか見えないイビルジョーとか煽動クルペッコとか霊力咆哮使うティガが纏めておいかけてくる夢を見た。
多分、あのまま魘され続けていたらルコディオラとかも現れただろう。
ガチで叫びながら目を覚ました。
うう、フラグじゃないよな、コレ…。
日も昇らないうちにやかましいぞ、と乗組員の人から睨みつけられたんで、素直に謝る。
…でも正直、船乗りの皆様の歌の方がうるさいと思うよ。
いや、聞いてて不快感は無いんだけどね。
船乗りが謡うって、本当だったんだなぁ。
船の穂先やマストの上に乗って、風を浴びながら合唱を聞いていると、何となく自分も船乗りになったような気分になってくる。
歌詞の意味は分からないけど。
骸骨の演奏家とか居ないかな。
やや岩礁の多い海域を抜け、夕日を背に受けて進み、対岸が薄っすらと見えている。
明日の朝型には上陸だ。
HR月仕事が終わったら新しいパンツに履き替えて日
いやぁ、船旅楽しかったなぁ。
あんまり船のユラユラに慣れすぎたせいか、上陸したら逆に揺れない足場が気持ち悪くなってきた。
これが陸酔いという奴か。
…その陸酔いで動けなくなってる船乗りが何人か。
船の上に乗ったら即完全回復していたが…根っからの船乗りだなぁ。
俺もいい船乗りになれるって言われたが、残念ながら辞退します。
船は良いが、海の上だけに活動を絞る訳にはいかないんでね。
何より暑苦しくて女っケが無いし。
唯一いるのがJUNだけとか、色々な意味で拷問である。
さて、何はともあれ、目的地までもうちょっと。
ここからは完全に陸路である。
この辺のモンスターの生態は俺も全然知らないし、情報収集しながら行くとしますか。
ここら辺が故郷である筈のJUNも、この辺りのモンスターの事はあまり知らないらしい。
一応知識では教えられていたらしいが、当時はハンターでもなんでもない身。
大型モンスターに接触するのは即ち死を意味し、そもそもそんなデカブツが出てくるような所まで入り込む事はない。
精々が、畑をジャギィとか、マッカォとやらに荒らされていたくらいらしい。
「僕が精魂篭めて作ったトマトを…」と、前GE世界を思えば非常に共感できる怨嗟をブツブツ漏らしていたが、それはそれとしてマッカォとやらの事を詳しく。
ちなみに、始めて自力で育て、収穫しようとしたキュウリをマッカォに食われたのが、JUNがハンターになろうと決意した切っ掛けだったそうな。
…ジャギィみたいに身軽に人里に忍び込む連中って、基本的に肉食だったと思うが…この世界じゃ、草食モンスターは基本的に図体がデカくて動きが鈍いし(モノブロスは幾らなんでもデカすぎだが)。
マッカォだけが草食か雑食なのか?
それとも、単に実は人間が盗み食いしただけなのか。
あえて何も言うまい。
と言うかだな、以前「飛び出してきて気まずいから、帰る前に一旗あげたい」って言ってたが、それ以前にJUNの親ってどうなってんだ?
女装の事知ってんのか?
ハンターになるよりも、まずそっちが問題だと思うんだが。
…まぁ、家庭の問題はそっちで担当してくれ。
俺は部外者でしかないからな。
HR月噴上をフッ飛ばした丈助のような気分で酒を飲むとしますか日
現地でのモンスターに関する生態の情報を集めつつ、ベルナ村へ向かう。
情報自体は龍暦院にもあるだろうが、現場の声は大事だ。
今のところ、特に「あのモンスターが何故ここに?」という情報は見つかっていない。
とりあえず、今のところは平和…なのかなぁ?
俺が行く先行く先、トラブルが待ち構えてたもんなぁ。
阿呆みたいな確率で鉢合わせした妙な紅玉とか、感染するはずのない狂竜ウィルスに感染したラオとか…。
単にこの世界は、何処に行っても危険だらけなだけか、或いは俺がゲームの舞台と思しき場所ばかりに行っているからそう感じられるだけなのか。
偶には狩りの相手もいない世界で、のんびりダラダラしたいものだ。
一週間くらいで飽きると思うけど。
目的地への移動中も、フリーのハンターとして依頼を2.3受けた。
と言っても、狩りではなく納品依頼だったが。
久々にガーグァの卵でも食べたいな。
そうそう、JUNから聞いていたムーファと遭遇した。
ただし野生だったんで、ノンビリモフれはしなかった。
でも一度触った手触りだと、そこまで気持ちよくはなかったなぁ…。
そんな事を言っていると、JUNが訳知り顔でチッチッチッと指を振って言う。
野生のムーファと、家畜として買われているムーファはまるで別物だ、と。
気性が違う、手触りが違う、サイズまで明らかに違う。
…それ本当に別の生き物なんじゃね?と思わなくもない。
家畜として世話されるだけでそうまで違うのかね。
まぁ狼だって犬に変わるくらいだから、そうなってもおかしくはないが。
野生のムーファの天然毛玉の納品を頼まれたのだが、まぁ弾力がスゴイってのには同意するな。
まさか太刀での一撃を受けて無傷で済ませるとは。
久々にこの世界の生物の脅威に触れた気分である。
それでは皆様、良いお年を~。