※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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奈落の妖星まであとちょっと…。
しかし剣士タイプだと辛いかな。
今までガンナー、全くと言っていい程使ってないんだけど。
むしろ太刀と大剣しか作ってない。

と言うかガンランス動きが鈍すぎる…。
まだ使って3度目っていうのもあるけど、よくこれで戦えるなぁ。
流石に初っ端から獰猛化フルフルを相手にしたのは阿呆だったと思うけども。


第131話

PS4月最近鍋ばかりだったから、新しいツマミに挑戦する日

 

 

 一先ず、新しい必殺技は思いついた。

 ただし、これはハンターとしては到底運用できる技ではないと思う。

 何せ、一発使えばその場で武器がオシャカになる可能性が非常に高いのだ。

 

 というかなった。

 使ったのがユクモノ銃槍とは言え、造り自体はしっかりとしていた新品。

 何度か使ってみて、おかしな所が無いのも確認している。

 

 手入れこそ必要だが、普通の砲撃も竜撃砲も、何発使おうと破損する事が無い、工房の技巧が詰まった一品。

 …実を言うと、頑丈さ、メンテナンスの必要性という意味では、この世界のガンランスはGE世界の神機すら凌ぐ一品なんだが、それは置いといて。

 

 原理を言えば、非常に単純だ。

 ぶっちゃけた話、ガンランスを使う上で基本技巧と言える、突き上げ砲撃と大差ない。

 一言で言ってしまえば、突き上げで相手の肉を抉り、そのまま傷口を砲撃でブッ飛ばす、以上である。

 ただし、それを徹底的に強化させたものだ。

 

 

 どれくらい強化するかって言うと、狩り技を三つ…いや、四つムリヤリ乗っけるくらいだ。

 覇山竜撃砲。

 竜の息吹。

 スーパーノヴァ。

 火薬装填。

 

 ガンランスとヘヴィボウガンの狩り技をムリヤリ一つの形にした。

 どの狩り技も出来上がって間もなく、言わばプロトタイプの技だ。

 だからこそ、と言うべきなのか…ちゃんとした「型」がまだ無いので、本来なら致命的な部分までアレンジできてしまう。

 

 だからってこれはアレンジしすぎだが。

 

 

 理屈としては、そう難しいものではない。

 竜の息吹で予め内部のエネルギーを極限まで高めておき、更に火薬装填で過剰に火薬を詰め込む。

 その状態で突き上げ、敵の体に槍がめり込んだ所で、覇山竜撃砲とスーパーノヴァの同時発射。

 

 そりゃ武器に負担がかかりまくるのも当然である。

 そもそもこの荒業の最後のキモは、敵の体内で爆裂したガンランスの破片が、体内を荒らすってグロ要素だからな。

 最も、こっちにも破片が飛んでくる上、超爆発の爆炎爆風だって来るから、どう考えたって無傷じゃいられない。

 

 相手がもうちょっと柔らかい相手なら、討鬼伝式の槍・鬼千切方式で使い捨て飛び道具として活用できるんだが。

 相手が頑丈すぎて、それじゃ上手いこと刺さりそうにないんだよな。

 角とかを部位破壊するだけなら、それで充分なんだろうけど。

 

 

 

 

 …改めて考えてみるが、鬼千切って何故かあんまり(俺は)使わないけど、充分すぎる程強力な技なんだよなぁ。

 当たれば一発で部位破壊。

 雑魚なら一撃。

 流石に鬼以外には多少効き目は落ちるけども、それでも多大な威力を発揮し、鬼と同様に一撃で部位破壊(流石に腕とか足はそうそう吹っ飛ばせないが)できる事も珍しくない。

 リオ夫妻の尾やら古龍の角やらドドブラの牙やら、まだやりあった事はないけどラージャンの尾やらを初撃で潰せるのだと思えば、その威力のみならず戦略的な価値は計り知れない。

 …まぁ、古龍の角とかラージャンの尾とか、ゲームじゃある程度弱らせないと壊せなかったり、特定の属性じゃないと破壊できなかったりしたが、その辺は試してみないとどうなるか分からない。

 クシャと遭遇した時も、ナナ・テスカトリとやりあった時も、すっかり鬼千切の事自体忘れてたからな。

 …哀れ。

 

 

 アマツを相手に試してみるか?

 

 

 

 

 

 

PS4月まずはホットサラダ日

 

 

 根本的な問題に行き当たった。

 

 ギルドがアマツへの挑戦を認めてくれない。

 ナンデ!?

 …そもそもハンターランク足りないし、当然か。

 

 

 と思ったら、それ以外にも色々と思惑があるらしい。

 これまでも、妙なモンスターを何度も撃退した実績があるハンターを、あまり無謀な戦いに行かせる訳にはいかない。

 ハンターの仕事に危険は付き物だが、それを考慮しても、だ。

 最近、モンスターの妙な行動が増えており、曲りなりにもそれに対処できる者、更に言うなら霊力なんぞという怪しげな力だが、幽霊のようなモンスターを相手にできる、現状唯一のハンターが俺だ。

 そんなハンターを、古龍討伐なんぞに行かせて死なせてしまったら、一体誰が責任を取るのだ…という保身もあるらしい。

 

 これを保身と言い出したら、消極的な意見はほぼ全て保身扱いしなければならないが…。

 何れにせよ、俺のアマツへの挑戦は認められなかった。

 新しく作り上げた狩り技(という名の使い捨て武器)を見せても、だ。

 

 

 ならばどうするか?

 諦める、という選択肢は無い。

 と言うか諦めてたら、あっちが回復してきた状態で逆襲を喰らうのがオチだ。

 ならば……。

 

 

 

 

 

 再びあっちから出向かせるまで。

 

 

 

 普通の採取クエストと主張して、霊峰の麓にある渓流で只管にウロウロする。

 ここに居るぞ、と伝えるように、時間を置きながらも霊力を全開にして挑発する。

 

 多分、こっちに挑発されている事は感知していると思う。

 時々だけど、季節外れ、場所外れな強風が吹いたり、そう言う時に限って霊峰の頂上付近で若干雲が出ていたり。

 …だが、それだけしか反応が無いという事は、やはり嵐を起こす能力はほぼ喪失していると見ていいだろう。

 そして、こっちの挑発を無視しきれず、反撃しようとしている事も。

 

 このまま挑発を続ければ、そう遠くない内に出てくるだろう。

 その時に奴がどれくらい回復しているか、また新技がどれくらい通じるか…それがキモである。

 

 

 

 

 

 

 

 とか言ってるうちに、何だってまたベースキャンプまで襲撃かましてきやがるか!

 しかも飛んでないし!

 ガララジャアラみたいに這いずってきやがったよ!

 空飛ぶ古龍のプライドはどうしたんだ!

 と言うかキレるの速すぎィ!

 最初に突撃カマしてきた時から怒り狂ってやがった。

 

 ええい、とにかく応戦応戦、日記書いてる場合じゃねぇ!

 

 

 

 

 

 

 

 

PS4月とろろ焼き、串焼き、その他諸々日

 

 空を飛ばないアマツマガツチとかいう希少種(?)を、何とか討伐。

 飛ばなきゃ飛ばないで鬱陶しいのなんのって。

 

 ほら、アマツって基本的に空飛んで行動する生物な訳で、だったら当然地面を移動するような体じゃない訳だ。

 海を泳ぐ魚が、地面を歩行できる訳がないだろ?

 

 それをムリヤリ押し通しやがったんだ、あの蛇モドキ。

 地面をバウンドするように跳ね、頑丈な肌と筋力にモノを言わせて突き進み、霊峰の頂点から一気に駆け下りてきたのだ。

 当然、その余波は酷いものだった。

 あの巨体が跳ねる度に地面が砕け岩が飛び散り、木々は薙ぎ払われてそれが突風(区域限定)でぶつかりあって、もう阿鼻叫喚の有様だ。

 登場の瞬間からして、霊峰から駆け下りてきた勢いを存分に生かして、新幹線を連想させるような勢いでの超速体当たりで駆け抜けていきやがったし。

 しかもご丁寧に、自分の体と付近には風を纏わせていた。

 

 何が何だか分からない内に吹っ飛ばされて、グルグルと空中遊泳していたドスぷーさんには心底同情する。

 今度あったらハチミツと服をあげよう、色は……アレが怖いから青にして。

 

 …あのドスぷーさん、なんか妙にデカくて赤くてトゲトゲしてたような気がするが……まぁいいか。

 

 

 ともあれ、アマツとの戦いはとにかく荒れた。

 弱くはなかったが、強かった訳じゃない。

 

 いや、誤解を恐れず言ってしまうが……はっきり断言しよう。

 弱かった。

 

 

 それも当然と言えば当然である。

 ただでさえ傷ついた体で、弱った能力。

 それに加えて、自分のステージである霊峰を捨て、空中浮遊するでもなく、なれない地面を強引に進む。

 一日足らずの挑発に我を忘れ、「てめえなんか怖くねぇ!やろう、ぶっころしてやる!」と言わんばかりに突撃してきた結果がコレである。

 如何に天災の代名詞である古龍と言えど、自分のあるべき形から引き摺り下ろされればこうなってしまう。

 

 

 …これは他人事じゃないな。

 ハンター、ゴッドイーター、モノノフに加えてアサシンやらアラガミやら色々な力を身につけている俺だけど、それを活かす場所と機会を奪われてしまえば、あっという間に一般人程度に成り下がる。

 キモに命じておかないと。

 

 老いた麒麟は駄馬にも劣ると言うが、地に落ちた竜はミミズにも劣る。

 この世界にキリンにこの言葉が当てはまるかどうかは別として(何せ古龍種には老いるって機能があるのかさえ怪しい)、少なくともミミズよりは強かったな。

 古龍については、どっちかと言うと腐っても鯛のコトワザの方が合いそうだ。

 

 

 

 ま、今回の最大の敗因は、アマツマガツチの油断かな?

 自分よりもずっと弱くてちっぽけな筈の俺に逆撃を喰らい、挙句挑発に乗っての大暴走。

 天敵が居ない大空で生活し、今まで強敵らしい強敵と出会わなかった為に、自制心も危機感も養われなかった。

 強者であるが故の弱点だ。

 

 

 

 そうそう、満を持して使った新しい狩り技(まだ名前も決めてない)だが、決め手にはならなかった。

 考えてみれば当然だったが、ガンランスが使い捨てになる為、武器自体は安物を使っていた。

 …で、その武器でアマツの体を突いて、刺さったところで爆発させるのが狩り技だった訳だが………うん、初期武器で古龍を突いたって、そりゃ弾き返されるだけだわな。

 刺さらなかったんだよ、ガンランスが…。

 構造的欠陥だったな。

 

 まぁ、それでも強力は強力だから、アマツの傍で大爆発させて、かなりのダメージを与えられた。

 口の中で狙えればそれで決まっていたと思うが、暴れまくって狙いが付けられなかったんだよなぁ…。

 

 肌も肉も削れてたからな…そりゃー痛かった事だろう。

 で、その状態で這いずりなんかしやがったら、傷口が地面に擦りつけられる訳で。

 痛みで怒るは大暴れするは、その痛みでまだ激昂するはで大騒ぎだった。

 

 

 

 ま、意表は突かれたものの、若干肩透かしな感じでアマツ討伐は終了。

 これで枕を高くして、飛行船を使えるってもんだ。

 …でもそれって居眠り運転だな。

 あんな風がビュービュー吹いててクソ寒いところでも寝られるのがハンターだけど。

 

 

 

 

 

 

 追記

 鬼千切を試すの忘れてた。

 

 

 

 

 

PS4月茄子にトマトにタマネギに日

 

 

 ハンターランクが足りない俺が、アマツを討伐(しかも採取依頼で襲われて返り討ちにした)したという事で、結構な騒ぎになった。

 と言っても、悪い意味での騒ぎではない…と思う。

 過程はどうあれ古龍の脅威は去った訳だし、俺自身が意図的にハンターとしてのルールを侵した訳ではない。

 グレーゾーンもいいトコだが、霊峰の頂上に居るアマツを麓から挑発するなんて、普通は考えもしないし実行もできないからな。

 塔で襲われた時も今回襲われた時も、アマツの方から襲ってきた形になるんで、「古龍の気に障るような何かがあるのではないか」という議題が上がっているだけだ。

 そういう意味で、アマツの縄張りでもない空も飛んでないのに、何故か一介のハンターが襲われた…つまりアマツが積極的に縄張り外の人間を襲う可能性がると考えられている訳だが、その辺は好きに喧々囂々やってくれ。

 多少間違った認識が出来上がったとしても、アマツ自体そうそう遭遇するようなもんじゃないからな。

 

 コノハとササユからは、「心配かけさせるな、バカぁ!」と思いっきり怒られました。

 形式的にはともかく、実態は挑発しまくって襲わせた訳だから、どうにも後ろ暗くて正座で積極受けてました。

 

 

 あと「今夜はオシオキに、後ろから掘ってやる」とダイレクトに宣言されたよ。

 ……し、舌でならいいよ?

 指は……まぁ、実はちょっとくらいなら経験ある…。 

 

 

 

 ともあれ、アマツは何だかんだで倒したし、ジンオウガも随分前に倒しているし、イビルジョーの気配も無い。

 差し当たり、ユクモ村で外回りハンターが必要な依頼は残っていない訳だ。

 ただ、これからまた生態系と言うか、縄張り分布が入り乱れる事にはなると思う。

 そうなるとまた厄介で、寝床の奪い合いと言うのは、下手な生存競争よりも激しく厄介なものだ。

 

 今までの流れだと、アマツが霊峰にやってきて、そこに居たジンオウガその他のモンスターが、下位領域…つまり村の近くにまで下りてきていた。

 今度はそれとは逆の流れが起きるだろう。

 霊峰は今の所、縄張りの主が居なくなってぽっかり空白状態になっているからな。

 そこを巡って上位級のモンスター達が縄張り争いし、敗れたモンスターが再度下位領域にやってくる。

 …数は減ってると思うがね。

 

 ま、そこからは流石に村付きのハンターさんの領域になる。

 何故かまだ一度も顔を合わせた事はないけれど、クエスト記録を見ると何とか下位の中くらいにまでは腕をあげてきたみたいだし、頑張ってほしいと思う。

 

 ユクモ村は結構有名な温泉街だから、最悪の場合、フリーのハンターを雇うという手もあるしな。

 実力・性根共に兼ね備えたハンターを引き当てるのは、結構苦労すると思うが…。

 まぁ、ここらで確認されたモンスターが、今までだけでもアマツ、ジンオウガ、ラギア、更にタマミツネだ。

 ある意味ポッケ村に続く魔境状態である。

 こんなトコに生半可なハンターが参加したらどうなるか、目に見えているだろう。

 小悪党でも、ちょっと頭が回れば敬遠するわ。

 

 

 

 

PS4月思うに、間食を作る手間を考えれば、過食は防げる日

 

 

 ガチで嘗め回されました。

 メインは穴、サブは玉。

 

 二人揃って、前から後ろから上から下から…。

 何がそこまで君達を駆り立てるんだってくらいに嘗め回された。

 穴に至っては、ふやけるんじゃないかと思うくらい執拗に。

 

 と言うか竜人族って4本指なのは知ってたが、人間に比べて舌も長いのか?

 トカゲじゃあるまいし…。

 こう、ヌルヌルっとした感触が入り込んできてだな…。

 そんで、前の方は俺が突っ込んでるだろ?

 その状態で前後運動したらだな、俺のナニが観音様に出入りしつつ、入り込んできている舌を自分で前後させる事になって……これも一種の連結車プレイだろうか。

 

 念の為、簡易的ながら自分で『処置』しておいてよかった…処置のやり方は橘花で慣れてたし。

 うーん、自分が尻を責める方に回ってなら、何度もプレイした事があったが、受ける方はあんな感じなのか。

 今後のいい参考になりそうだ。 

 

 

 と言うか最初の囁きプレイといい足の嘗め回しといい今回の挿入といい、この双子ってはレベル高すぎる。

 誰が仕込んだのか、いっそ尊敬するレベルだ。

 いや、足の嘗め回しについては、自発的に…しかも労わってやってたのかもしれんけど。

 …もしや自前?

 それはそれで。

 

 

 さて、何だかんだ大騒ぎしたような気がするが、実際の期間は意外と短い。

 だがそろそろココット村に向かわなければならない頃だ。

 正直、あっちには減るブラザーズを筆頭とした凄腕ハンターも居るし、受付嬢兼ギルドナイト疑惑のあるベッキーさんも居るし、ココット村での期間を短くしてユクモ村に滞在してもいいと思うんだが…生憎、一応ルールで決められてるんだよな。

 特にココット村は、最初の2つの村での滞在時間が長引いたら、その煽りを食う形になるから、最低限の滞在期間を決められてしまっている。

 

 色々理由はあるが、要するにもうタイムリミットって事だ。

 これについてはコノハもササユも知っている。

 遅くても明後日には出発しなければいけない。

 

 

 うーん、二人へのお返し、準備できなかったな。

 シモ関係にしたって、どっちかと言うと二人から奉仕してもらうパターンが多かったし。

 

 事ここに至って、サプライズとか見栄とか言ってても仕方ない。

 二人に向かって直接、何か欲しいモノが無いかと訪ねてみた。

 壊してもいいオモチャとか答えられたらどうしようかと思ったが、二人からの要求は意外なものだった。

 

 ユクモ村以外の場所にいる時の事を、手紙で知らせて欲しいとの事。

 それがお返しになるのか?

 やれと言われれば、リクエストに答えはするけども…。

 

 

 

 聞いてみたところ、単に暇潰しにネタが欲しい、的な意味だったようだ。

 俺が行く所行く所、妙なモンスターが出るは遺跡が出るは、とにかくイベントに事欠かない。

 そういう話を、俺自身から聞きたいのだそうだ。

 …要するに野次馬根性?

 まぁいいけどさ。

 

 

 

 

 

 ついでに「現地妻を増やしたら、ちゃんと教えてね」「どんな遊びをしたかも詳細にね」と言われたよ。

 そう言えば、今回のユクモ村では現地妻増えなかったなぁ。

 まぁ、別々の場所にいるとは言え、既に5人も関係を持っているんだし、これ以上増やしてどうすんだって話だが。

 

 

 

 

PS4月手軽に食べられるから食べ過ぎるのです日

 

 

 ユクモ村を出て、ココット村に到着。

 今度は嵐もなくライゼクスも襲ってこず、平和な船旅だった。

 

 …何故かベッキーさんが直接お出迎えしてくれましたけども。

 

 

 

 俺、何かやった?

 そりゃ心当たりは色々あるけどさ。

 塔に行ったら何故かアマツマガツチという天災級の古龍に襲われるは、しかも撃退した後挑発して引っ張りだして、とうとう狩ってしまっている。

 全てが俺の実力だ、と胸を張れる内容ではなかったが、ハンターランク詐欺と言われても仕方ないか。

 

 更に受付嬢に加えて、レジェンドラスタと関係は持っている。

 要人を篭絡して、何か企んでいる…と思われてるんだろうか?

 

 

 実際、出迎えてくれた初っ端から、なんか食いつくような視線を感じる。

 うぅ~む、アマツと遭遇した時以上の圧迫感を感じるぜ…。

 でも殺気の類じゃなさそうなんだよな。

 この人が威圧目的で気を放ったら、この程度じゃ済まない。

 あの時はケツの穴がブワッと開いたような感覚すら覚えたもんだ。

 

 闇系のお仕事する気なら、そもそもこんな威圧感は放たないだろう。

 この人なら、俺を即座に仕留めるくらいは楽にできそうなもんだ。

 

 

 目的が見えない。

 

 更に言うなら、この展開も読めていなかった。

 何故かベッキーさんが、俺に宛がわれた貸家の管理人になっていた。

 要するに、家に居たアイルーの代わりをしているんだが…当のアイルーは何処へ?

 

 

 …ああそうですか、一緒について行きたいハンターを見つけて、そっちに行っただけですか。

 いや本当ならいいんだ、本当なら。

 別に疑っちゃいないってホントに。

 

 

 

 うーん……どう対処したもんか。

 実力行使は無理。

 勝てる気がしない。

 

 ベッキーさんがギルドナイト、G級の類だとしたら、搦め手もやはり無理。

 彼女には相応の権限が与えられているだろう。

 一介のハンターである俺の意思なんぞ、軽く無視できるくらいの権限が。

 

 武力にせよ権力にせよ、俺を軽く一蹴できるくらいの力はあるだろうに、部屋に泊まりこみまでして一体何を狙っているのか。

 迂闊な動きはできない……けど、正直この村では特に動く必要もないんだよな。

 

 ゴア・マガラかシャガル・マガラも、今のところ確認されていない。

 相変わらず、狂竜ウィルスの痕跡は見つかるらしいが。

 しかし今までのパターンから行くと、俺が居る所に異変の元凶が突っ込んでくる可能性が高いんだよな…。

 

 

 …よし、ベッキーさんが近くに居る時に襲われたら、巻き込んでしまえ。

 

 

 

 

 

 

PS4月食べる為に面倒な手順が必要なら、人は食べ過ぎない日

 

 恒例の減るブラザーズによる、飛行船に乗せろコールを適当に受け流す。

 ベッキーさんが近くに居ると、あの二人も静かになるから平和だね。

 

 

 さて、ココット村で何をするかだが…狂竜ウィルスの元凶を探そうとしてない以上、取り立ててすぐに動く必要は無い。

 が、家に居るとベッキーさんと二人きりになって、色々な意味で気まずい…というか、サボっていると思われてしまいそうだ。

 流石にそれで闇系される事はないと思うが、ちゃんと仕事しているのと怠けているのでは、評価が違うのは当たり前だろう。

 レジェンドラスタや受付嬢と関係を持った事により、詐欺師の疑いがかかっている俺としては、割と重要な問題だ。

 

 んじゃ何をするかってーと。

 

 とりあえずトレーニングである。

 ユクモ村でフローラさんやフラウさんから教わった技術も、完全にモノに出来た訳ではない。

 動き回りながら、戦いながらでも出来るように、体に染みこませなければならない。

 

 要するに、採取依頼と称してあちこちを歩き回り、モンスターの痕跡を追ったり、遭遇したモンスターを相手に見に徹して間合い維持や行動予測の練習をしたり、だ。

 

 

 

 

 落ち着いてじっくりとやっていたからか、徐々に要領がわかってきた。

 なんとなくではあるが、狂竜ウィルスに感染しているかどうかの違いが判断できる…ような気がする。

 

 それはいいんだが、なんか変なのと遭遇した。

 モンスター自体は、普通のロアルドロスだったんだが……狂竜ウィルスにも感染している、と、思う…多分、メイビー。

 ただ、狂竜ウィルスに感染したモンスターって、一度倒してからじゃないと発症しないんだよ。

 少なくとも、それまで見た目に差異は無い。

 

 が、今日遭遇したのは、一度倒す前から妙なオーラみたいなのを噴出しているロアルドロスだった。

 何だあれ?

 普通のロアルドロスに比べて、明らかに凶暴だったぞ。

 しかも予想通りにウィルスに感染してたから、倒した後に第二ラウンドが待ってたし。

 

 そんで疲れないし、討伐一歩手前でも眠る気配も無いし。

 見たところ、異様な興奮状態に陥っていたように見えたが……。

 

 これがいつぞや話しに聞いた、獰猛化って奴なのだろうか。

 となると、先日の剣術バルドは獰猛化個体とはまた違った奴って事になるな。

 少なくとも、アイツはオーラみたいなものは出していなかった。

 

 これも狂竜ウィルスの影響なんだろうか?

 それとも別の何かが?

 

 …後者のような気がするな。

 狂竜ウィルスにこんな効果は無かったように思う。

 

 

 

 

 …アレか?

 ひょっとして獰猛化してる理由はアレか?

 話を聞いたところ、極度の興奮状態に陥った個体が、あのようなオーラを出して獰猛化個体となる、という話だったが…イライラして眠れないからか。

 

 

 シモが。

 

 オニンニンが。

 

 

 極度の興奮状態ってアレじゃね、高校生くらいの男子が一日3回処理しても、次の日にはまた同じような状態になってたり、エロい写真とか見ただけでまたビキビキきちゃうのと同じ状態が続いているんじゃね?

 

 そりゃイライラもするよなぁ。

 番が相手してくれりゃ発散もできるだろうが、獰猛化している個体にわざわざ近寄るような奴は同族でも居ないだろう。

 欲求不満が過ぎて、犯罪者どころか文字通りケダモノ一歩手前になってるような奴に、誰が好き好んで近付くよ。

 で、人間だったら自分の手でG・E(神食いに非ず)して発散できるけど、モンスター達の体じゃそうはいかない。

 結果、欲求不満が募り、相手が更に遠のき、イライラが深まってまた欲求不満…という悪循環に陥る。

 

 

 

 つまりは水商売的なお店にもいけず、自分で処理する事もできない、どっかの会社寮とかに監禁されてるオジサン社蓄の心境か。

 喪女とか喪男から、日々の楽しみを奪ったらこんなんなるんじゃなかろうか。

 

 

 

 なんか狩るのが可哀想になってきた。

 上手く番を紹介してやれないだろうか。

 

 

 

 

 …去勢は最後の手段だな。

 まぁ狩りの最中にやったらまず死ぬだろうけど。

 

 

 メスが獰猛化してた場合は……どうなんだろ。

 オスなら睾丸を切り取って男性ホルモンを抑えるって話だけど、メスの場合は…乳房か子宮?

 でもそれを刈り取ったとしても、抑えられるのは女性ホルモンじゃないの?

 ホルモンバランスが崩れて体調不良になったりするとは思うが、大人しくなるのとはまた違うんじゃないかな。

 

 どっちにしろ、乳房にせよ子宮にせよムリヤリ引きちぎれば失血死かショック死するだろうし、結局獰猛化したら狩るしかないのかな。

 まぁ、チャンスがあればお見合いのセッティングしてやるか…。

 で、フラれて落ち込んでるようだったらその隙をついて狩る。

 

 

 …でも下手にモンスターにお見合いさせて上手くいってしまったら、そこからモンスターが増えかねないんだよな…。

 家畜ならともかく、野生のモンスターを増やして生態系ピラミッドが崩れたりしないだろうか。

 どーもこの世界、その辺のバランスがちょっと怪しいし、そもそもハンターとしてモンスターを自分から増やす真似はどうよ?

 

 

 …ま、機会があったら、な。

 モノは試しだし、一対くらい余計に番が出来上がったところで、そうそう影響ないだろ。

 

 

 

 

 

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