※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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進撃の巨人プレイ中。
大分慣れてきた…と思う。
移動する場合、スピードを出したいなら道なりに進んだほうが良さそうですな。
前方の左右にアンカーを引っ掛けられる場所があり、高所からの立体軌道であれば尚良し。
振り幅の大きなブランコを作るようなイメージで?

あと巨人の部位を破壊したら、すぐに次のターゲット(大抵はうなじか報酬部位)に切り替えてアンカー射出。
これが基本かな。

うーん、外伝として組み込むにはちょっと厳しいか?
巨人の頑丈さを考えると、ハンターでも充分対処は可能そうですね。
立体軌道装置で勢いをつけているとは言え、人間の剣一振りで手足を切断できてる訳ですし。
頑丈さで言ったらモンスターの方が高そうだ。
と言うか、明確に名前出した訳じゃないけど、進撃3人組+1名はMH世界の訓練所で出してたわ…。


第135話

PS4月夜の酒を控えようとも思うんだけど日

 

 

 ベッキーからの要請で、狂竜化しているモンスターを何匹か狩る。

 ドリスさんが「先輩の無茶な要求に付き合わなくてもいいんだよ」と言ってくれてたが、ギルドナイトの要請と思えばな…下手に断る訳にもいかん。

 

 それに、いい訓練にもなるしな。

 相手が単なる獰猛化・狂竜化モンスターだったとしても、狂竜ウィルスの攻撃は俺には致命的だ。

 一発も喰らわないように、と考えての狩りなら、精神的にも肉体的にもいいプレッシャーになる。

 

 実際、MH世界のモンスター相手に無傷ってマジで難しいからな。

 タフだし攻撃範囲広いし怯まないし取り巻きがワラワラ居るし。

 

 ま、そこで理由を作って言い訳しちゃうあたりが、俺の弱さなんだと思うけど。

 

 

 ところでドリスさんなんだが、よく複雑な表情で俺とベッキーを見ている。

 時々ベッキーが居ないところで、「本当に大丈夫か? 先輩が負担になってないか?」って聞いてくるんだが…まぁ、負担にはなってないな。

 何だかんだで規律をしっかり護って(破る時は建前を上手く使う)る人だし、一見すると無茶苦茶な事を言い出したように見えても、その実態はギルドナイト。

 それを加味して考えれば、無茶苦茶どころか朝飯前だろうってあっさり思えてしまう。

 

 しかし、それがドリスさんからしてみれば摩訶不思議に見えるらしい。

 ベッキーがギルドナイトだって事も知らないんだしな…。

 自分と同じように無茶振りされている俺が平然としているのが、本当に理解できないらしい。

 

 この前も、背景はよく分からないけど「ちょっとドスイーオス系装備で、リオレウス狩ってくる」って言い出したベッキーさんを必死で止めて(無論、効果は全く無かったが)その後俺に「最早一刻の猶予も無い。 すぐに先輩が狩ろうとしている相手を、君が先に行って仕留めるんだ」なんて迫ってきたし。

 

 

 

 結局、俺がわざわざ狩るまでもなく、ベッキーがさっさと仕留めてしまった訳ですが。

 ちなみに誰が狩ったかについては、ギルドナイト権限で俺の功績という事にしてしまったらしい。

 表向き、単なる受付嬢であるベッキーがこんなトンデモ功績を残す訳にはいかないからな。

 

 一介のハンターとしてはモヤモヤする部分もあるが、ベッキーからのお願いとあっては断る事もできない。

 ギルドナイトからの要請とあっては、下手に断ると闇系されてしまう、俺とベッキーの間柄でも。

 

 実際、こういう事は今までにも何度かあったようだ。

 そういう「口外したらシヌ」的な状況で、ベッキーの事を知っている人も何人か居るらしい。

 口外どころか、二度と口を効けなくなったやつも居るっぽいけど。

 

 

 

 ともかく、そーいう状況なもんで、ベッキーのやる事成す事にあまり動揺しない俺である。

 が、ドリスさんとしては、それが…不思議、なだけじゃないな。

 気に入らないのか?

 

 トンデモ狩猟に乗り込もうとしたのに心配すらしてない俺。

 何を言い出しても大して動揺せず、子供をあしらうようにベッキーを扱う(甘えさせる)俺。

 

 

 

 

 ベッキーが何をしても、お構いなしのように見える俺。

 

 

 

 どうにも、ドリスさんからはそう見えるらしい。

 こればっかりは、どうにもな…。

 俺がベッキーを適当にあしらっている、なんて事は無い。

 不誠実な関係である事は否定できないが、俺は俺なりにちゃんと向き合っているつもりだ。

 ベッキーが何を言い出しても動揺しないのは、その実力に対する信頼と、余波で何か起きても自分でしっかり受け止めるという意思の賜物…のつもりだ。

 或いは、「ベッキーが動いた事で何かあっても、遠慮せんでもええんやで? 甘えてええんや、ええんやで」的な。

 

 

 ベッキーとしても背景事情をある程度知っていて、それでいて必要以上に詮索しない相手というのは貴重らしく、存分に俺に頼ってくれているようだ。

 狂竜ウィルスの調査しかり、獰猛化の調査しかり、今回のような表沙汰にできない件についてしかり。

 

 

 でも他人からどう見えるかについて、考えた事は確かに無かった。

 それが当人同士…俺とベッキー…の問題と言ってしまえばそれまでだが……ある意味では、ドリスさんは『当人』であるとも言える。

 

 

 

 

 

 

 

 ツンデレ系のレズか。

 新しいな。

 そうでもないか。

 だが惹かれる。

 

 

 

 本人絶対に認めないだろうけどね。

 なぁんか妙に突っかかってくるなぁ、とは思ってたんだよ。

 どうにも本人は冷静かつ公平に、を座右の銘にしているらしく、漫画や小説であるような引き立て役みたいな言動をする訳じゃないんだが、「こう見えるんだが、君はどう考えているんだい?」みたいな事をよく言ってくる。 

 あんまりにもその回数が多いから、フラウさん直伝の内面を感じ取る術で観察してみた。

 別に心の中が読めるようになる訳じゃないんだが……まぁ、大体の感触は分かる。

 

 なんともまぁ、面倒と言えば面倒な人だった。

 口では色々と「ベッキー先輩に迷惑をかけられた」と言っていたが、むしろ内心ではそれに喜びを見出していた。

 他人から頼られる事で自分の価値を認識するタイプだ。

 

 で、ベッキーが色々と「やらかした」事で迷惑をかけられ、つまりはそれを『頼られている』と認識していた訳だ。

 そんなんだから、ベッキーは遠慮なくやらかす…ギルドナイト系の仕事の後始末や隠蔽を押し付けるし、本人が実は喜んでいたりするから、周囲の人間も押し付けるのに躊躇いが無い。

 そんな状況が続けば、「自分は最も迷惑をかけられている」つまり「最も頼られている人間である」という自負も出てくるだろう。

 そして、自分の価値を最も認めてくれているベッキーに対して、好感度が上がっていくのも頷ける。

 表向きは、迷惑をかけてくる先輩として邪険に扱っているつもりのようだったが。

 

 そこからレズ系に走ったのか、それとも元から素質があったのかは知らないが…これ、ベッキー気付いているのかなぁ?

 色恋沙汰もそうだが、ドリスさん、なんか不安定になってきてないか?

 無理もないっちゃ無理もないが。

 

 だって自分を一番認めてくれていたベッキーが突然職場から離れ、追いかけてきてみれば男を作って自分には見せた事もないような甘えっぷりを披露している。

 更に自分から覗いたとは言え、R-18まで見せ付けられた。

 ドリスさんの視点で見れば、片思いしていた相手が少し見ない間に、それこそアヘ顔Wピースするまで仕込まれていたようなものだろう。

 寝取られ系エロゲの主人公みたいな状態だな。

 

 俺自身には寝取り趣味も寝取られ趣味も無いが…桜花と橘花? あれは当人の趣味嗜好だ…、今更ベッキーと別れる気もない。

 

 

 だったら……いっそ、俺から迷惑かけるか?

 でもどうやって。

 受付嬢に対して妙な事企むようなら、それこそギルドナイト案件でベッキーに粛清されるのがオチだしなぁ…。

 

 

 

ゲーム用PC月仕事が終わるのが夜2時とかなんで、大抵空腹日

 

 

 5ヶ月目に突入。

 MH世界じゃ新記録だな。

 とは言え、GE世界でも討鬼伝世界でも、そろそろ死亡の前兆が見えてくる頃だ。

 油断禁物。

 

 特に今はドリスさんという地雷が埋まっているかもしれないんだからな。

 ちなみに、ベッキーはドリスさんの真意に気付いていなかった。

 後輩から男女関係的(両方女だが)な好意を受けているとは、夢にも思わなかったらしい

 

 一応言っておくが、ドリスさんの真意を俺がバラした訳じゃない。

 少なくとも意図してバラしてはいない。

 ただ、ちょっと探りを入れてみようと思ったところ、何故そういう話題が出たのかと逆にツッコミ入れられて、あれよあれよと言う間に気付かれてしまっただけだ。

 

 とは言え、流石にすぐには信じられなかったみたいだが。

 まーそうだよな。

 普通に接していた知人が、「あいつホモだぜ」「実はレズだよ」なんていわれても、そりゃタチの悪いジョークだと思うだろうよ。

 

 しかし、気付かれてしまったのは本当に失敗だった。

 人の心情を勝手に暴露してしまった事もあるが、ベッキーはドリスさんとどう顔を合わせればいいのか戸惑っているようだ。

 最大の心の支えであるベッキーを俺に奪われた(ドリスさん視点では)上、当のベッキーから拒まれるような顔をされてしまったら、精神的ダメージはどれ程のものか。

 

 怒りのあまり、俺をnice boatしにこなければいいんだが。

 一般人に刺された程度で死ぬような体じゃなくなってるが、nice boatじゃなぁ…。

 或いはハラモトコ。

 ミノ助のパンチや、鍛え方によってはスキュラのレーザーが直撃してもまだ死なない、絢爛舞踏と言う人の形をした人でない何かですら、原さんの一撃は確実に仕留めるからなぁ…。

 

 ターバンのガキなら、確定で刺されても死にはしないと思うが。

 足をやられるだけだし。

 ただし同じ場所を、機械のように正確に刺してくるが。

 

 

 注意深く観察してみれば、ドリスさんが何だか不安定になっているようにも思える。

 まさか人間の身で獰猛化はしないだろうが、嫉妬に狂った女に理屈が通じないのもまた事実。

 下手をすると物理法則だって通じるか怪しい。

 

 ベッキーとしても、今まで心労をかけた(ドリスさんはそれが嬉しかったんだが、認めようとしない)ドリスさんを、「はいサヨナラ」みたいに扱うのは気が引ける。

 後輩としては気に入っているらしい。

 

 …対処療法となるが、何でもいいからベッキーがドリスさんを頼るというのはどうだろう。

 夜の遊びが激しすぎて腰が抜けたんで、お世話してください、とか。

 ちなみに俺は仕事で面倒を見られないって設定で。

 

 

 

 …流石にイヤだと拒否された。

 まぁ、情事の後始末を手伝ってくれって言ってるようなものだしな。

 そもそもベッキーの腰が抜けるまでヤったのであれば、俺だって無事に狩りに行けるような体力は残ってないだろうに。

 

 んじゃ、この村に居る間で、ベッキーが悩む事。

 何かある?と本人に聞いてみたら……赤い服が少ない、だそうな。

 相変わらず赤が好きね。

 でもそれってドリスさんにどうにかできる?

 

 んー、そんじゃ他には…というか、大抵の事はベッキーさん自身でどうにかできてしまうんだよな。

 実力も高い、ギルドナイトであるなら権力だってある、本人も正確な額は把握してないそうだが、生活資金に悩まない程度(この場合の生活と言うのは、ハンターとしての道具の強化も含まれる)には懐だって暖かい。

 さっき言ってた赤い服云々だって、適当に素材を集めて加工屋に持ち込んでしまえば解決できてしまう。

 気に入ったデザインになるかは、また別の話だが。

 

 

 一番の悩みどころになりそうなのは…やはりギルドナイト案件の隠蔽か。

 でもそれは現状、俺の役割になってる事だし…別に俺一人に限定する必要もないが、知っている人間が少ないに越した事は無い。

 尤も、俺が隠蔽に協力できるのもあと僅か…もう少ししたら、ベルナ村に戻らなければならない。

 

 と言うか、この件でドリスさんに甘えようとしても、ベッキー=ギルドナイトの事実を隠したままじゃあね。

 知ってしまったら、ドリスさんどうなるかな…。

 今までのベッキーのイメージが総崩れになってしまうのは確かだろう。

 下手をすると、今まで頼られていた、世話していたという認識が全て崩壊し、自分の立ち居地を見失ってしまいかねない。

 

 むぅ…どうしたものか。

 

 

 

ゲーム用PC月夜食と酒で腹を満たそうとすると日

 

 ベッキーに「レズプレイってあり?」と聞いてみたら、「流石に悩む」と返された。

 ここで断固として断ったり、或いは拳が飛んできたりしない辺り、充分毒されているな。

 まー、ポッケ村とユクモ村でヤりまくったアレやコレやに興味を持ってたくらいだし。

 

 …あの頃は、まだベッキーも甘えたがりな本性に気付いていなかったし、欲求を激しさやアブノーマルさで満たそうとしてたからなぁ。

 もしもあの頃にレズプレイを仕込んでおけば、ドリスさんを襲わせるという計画だって立てられただろうに。

 …受付嬢を襲うとか洒落にならんけど、それがドリスさんの為になるとなれば、見逃してくれるんじゃないかね。

 ベッキーだって当人な訳だし。

 

 

 はー、しかし実際どうしたものか。

 最近じゃ獰猛化モンスターを狩るのも日常になってきた。

 狂竜ウィルスのせいなのかはともかくとして、明らかな異常だ。

 ココット村はそこそこ腕のいいハンターが揃っているから問題ないが、他の場所はどうだろうな。

 心配になってきた。

 

 せめてシャガルマガラだけでも始末してしまいたいが、ベッキーは無理、俺も戦えない。

 他のハンターも厳しい…村で頭一つ飛びぬけているのは減るブラザーズの二人だが、それでも足りない。

 

 レジェンドラスタを呼べないか?と思ったが、自由に動けないという点ではギルドナイトと同じだ。

 G級ハンターは数が少ない。

 開拓地の方々は、自分達が生きていくのに精一杯で、他の所を回るような余裕は無い、らしい。

 

 

 どうする…?

 ベッキーと二人で頭を抱えていると、そこをドリスさんに見られてしまった。

 

 「どうかしたのかい?」と落ち着いて(ただし、よくよく観察すれば声が弾んでいる)話の輪に入ってくる。

 ここで秘密と言い切ってしまうのは簡単だが、これ以上ドリスさんに精神的ダメージを与える訳にはいかない。

 

 多分、ドリスさんも自覚はしてないと思うが、「二人で悩んでいる」⇒「つまり先輩達だけでは解決できない」⇒「頼ってもらえるかもしれない」的な思考回路で入ってきたんだろう。

 尤も、「悩んでいる先輩を放っておけば、何をしでかすか分からない」という建前付きでだが。

 

 結局話せたのは、獰猛化現象及び狂竜ウィルスの発生源がココット村近くに居る事、そしてそれを討伐できるだけのハンターは現状居らず、また他所から派遣してもらう事も現状できない、と言う点までだ。

 

 

 それを聞いたドリスさんはと言うと、「先輩にしては真っ当に悩んでいるんですね」という反応だった。

 どーゆー意味だとベッキーさんは怒るが、自覚はしているのか騒ぐだけで治まった。

 自覚と言うか、『真っ当』の定義が酷く違うだけだしな。

 

 とは言え、ドリスさんが入っただけで妙案が浮かぶ筈も無い。

 ああでもない、こうでもない。

 そうやって袋小路で悩んでいる時も、ドリスさんは少し楽しげに見えた。

 

 まぁ……答えの出せない袋小路だと知っていてつき合わせて、時間を無駄にさせてしまったんだし。

 迷惑かけちゃったかな。

 

 そう言ったら「先輩のやらかす事にしては、軽すぎるくらいさ」と返された。

 …自覚しているのか知らないが、やる事なす事の中心にベッキーを置く人だ。

 

 

 

 ま、それは置いといて、結論としては、やっぱり無理、そうでなければ…俺が行くしかない、となった。

 だからそれが出来ないんだって…といいたい所だが、やはりそれしかないかという思いもある。

 『俺がやらなきゃ誰がやる』なんてのは、平時であれば自意識過剰か、単なる意地でしかないんだが、現状ではそうも言っていられない。

 実際、出来るだけの人が見当たらなくて、俺には一つ二つ課題をクリアすれば、多少の希望が見える。

 だったらその課題をどうにかするしかない。

 

 ドリスさんがこうまで俺を推したのは、無謀な狩りに向かわせて抹殺…ではなく、他の村でやってきた実績を知られたからだ。

 アマツマガツチなんてトンデモ古龍を相手に生き残ったんだから、一番可能性があるのは君だろう、と。

 

 それはそうなんだが、どうにも体質だけはなぁ…。

 狂竜化ウィルスを取り込んだら、酷く体調を崩す体質だと伝えた。

 そこだけ聞くと、なんともまぁ都合が悪い…都合がいい?…体質だ。

 実はビビッて逃げようとしているんじゃないか、と思われても仕方ない程度には。

 

 狂竜ウィルスは克服できるものだから、それで何とか…という案も出た。

 また、オトモの技の中にはウィルスをある程度追い払えるようなものもある、というのも。

 しかし俺の場合はウィルスが体に侵入した時点で、体調不良が引き起こされる。 

 克服どころか発祥前に行動不能になってしまうのだ。

 

 せめて、体が慣れるまで安全を確保できるような状況があればいいんだが。

 

 

 

ゲーム用PC月ついつい2本3本と飲んでしまう日

 

 

 ドリスさんが勢い込んで駆け込んできた。

 「あった! あったよ先輩!」と大騒ぎだ。

 

 ちなみに駆け込んできた時、ベッキーはブラを…いや止そう、男がやったならともかく、同性だったし…でもレズっ毛…。

 

 

 とにかく、駆け込んできたドリスさんの手にはなんか妙な結晶が…・・・ががががが

 

 

 

 思い出したらまた気分悪くなってきた。

 

 

 

 

 日記を書くのもしんどくなってきたので、結論だけ先に。

 

 ドリスさんが持って来たのは狂竜結晶と呼ばれる、狂竜ウィルスの結晶だった。

 

 

 

 

ゲーム用PC月ホットミルクじゃ腹は膨れないし日

 

 

 そういやあったね、そんな素材。

 考えてみれば、今まで狩った狂竜ウィルス感染個体の近くにもあったような。

 近寄るだけで気分が悪くなるから、採取もしてなかったし、報酬として渡されそうになっても全部清算してたわ。

 すっかり忘れてた。

 

 

 

 ともあれ、昨日はこれを近づけられるだけで盛大にぶっ倒れてしまった(ドリスさんが目を丸くして、起きた時には申し訳無さそうな顔をしてたよ)が、これを相手に訓練すれば、狂竜ウィルスの耐性ができる…かもしれない。

 神機に食わす…のはアカンな。

 いつぞやの謎のパワーアップ現象からこっち、相変わらず調子がいいのか悪いのかよく分からん状態が続いている。

 

 やっぱり、素の体で慣れるしかない。

 実を言うと、今も訓練の最中だ。

 壁を一枚隔てた場所に狂竜結晶が置かれているのだが、こうしているだけでも割と真面目に気分が悪い。

 そういう体質だって本当だったんだね、とドリスさんが申し訳無さそうにしている。

 

 いや、そんな縮こまられても。

 むしろこっちとしては大助かりなんですが。

 確かにしんどい思いはしてますけど、これは自分の意思でやってる訓練なんだし。

 むしろベッキーと一緒に色々と世話をやいてくれて、本当に助かってます。

 

 

 

 特にここ2時間ほど吐き気がががががががあggggg

 

 

 

 

 

ゲーム用PC月食っても太らない夜食は無いものか日

 

 

 たった1日程度で割りと耐性ができるとか、俺の体ってつくづく分からない。

 まぁモンスターだって、睡眠なり毒なりの異常攻撃に対して、その場で耐性がついていくし、そんなに不思議ではないけどさ。

 

 それより、ドリスさんが妙に好意的なのが気になるんですが。

 元々、突っかかってくるだけで敵意を感じていた訳じゃないんだが、昨日一日を終えた辺りから妙に優しい。

 

 

 …これはアレか、ベッキーさんが甘える俺が、更にドリスさんの世話になるって構図が良かったのか?

 それとも日ノ本に伝わる古き良き(?)伝統のアレをやってみたのが良かったのか。

 

 

「コホンコホン」(←俺)

 

「大丈夫かい? お粥が出来たよ」(←ドリスさん)

 

 

 …ここでシチュエーション的にピンと来たんで、折角だからと言ってみた訳よ。

 

 

「いつもすまないねぇ。 苦労ばかりかけちまって。

 こんな時、お母さんが居てくれたらなぁ」

 

「ははは、先輩に比べればカワイイものさ。 そういう事は言わないのがお約束だよ」

 

 

ガラッ

 

 

「おうおう、いちゃいちゃ手なんか握りおって。

 えれえ、見せ付けてくれるじゃねえかお二人さんよぅ」(乱入者ベッキー)

 

「…先輩、別に手なんか繋いでないじゃないか」

 

「代わりにアーンしてくれると嬉しい」

 

「……あ、あーん」

 

「…私にもあーんしてー!!」

 

 

 

 …途中から微妙に別のシチュエーションが混ざったけど、まぁお約束ではあるから問題ない。

 お呼びでない?でもよかったけど、ベッキーだったら幾らでも呼ぶさね。

 

 まぁ、こんな按配で一日世話されていました。

 流石にトイレとかは自分で行ったけど。

 

 とりあえず、ドリスさんが精神的に安定してくれたようで何よりだ。

 

 というかひょっとしてアレか、ベッキーにもあーんしたのが良かったのか?

 考えてみりゃ、甘える対象が一人でなければいけない理由は無い。

 俺にもドリスにも甘えりゃええねん。

 

 

 

 さて、何とか狂竜結晶を手に持てるくらいには耐性が出来たようだが、これで戦えるかと言われると、疑問を持たざるを得ない。

 この結晶は、狂竜ウィルスの機能を持っていても、おそらくは劣化しきった状態。

 それを何とか手に持てる状態なんだよな…。

 シャガルマガラ本体に近付いた日には、耐性が追いつかなくてまた動けなくなってしまう可能性もある。

 

 だがそんな事は言ってられん。

 不安を言い出したらキリが無いし、一応狂竜化ウィルスに対する目途は立っているんだ。

 流石にいきなり突撃しようとは思わないが、腹は括った。

 いつでも出撃可能だ。

 そこから先はなるようになる。

 

 

 

ゲーム用PC月結局量を食うから意味無いんだけど日

 

 

 狂竜結晶を常に持ち歩き、折角得た耐性が下がらないようにする。

 とは言え、やっぱり時々気持ち悪くはなるんだよな。

 

 村の人からは、「飲みすぎか? それとも搾り取られたか」としか言われなかったが。

 その2択で言えば飲みすぎですな、酒じゃなくて狂竜ウィルスを、だけど。

 

 

 さて、狂竜ウィルスに対する耐性が多少できたとは言え、それでシャガルマガラ討伐が許可される訳ではない。

 ハンターランク足りてないし。

 居場所が禁足地だと思われる為、こちらから出向く事も不可能。

 古代林なんかと違って、普通は近付くような場所でもないし。

 

 霊力使って挑発すれば、出てきてくれるだろうか。

 そういや、ギルドマスターやってたループでは、狙ったように村を襲来してきたな。

 あれは…そうだ、推論でしかないが、狂竜ウィルスに感染したラオシャンロンが目印になったんじゃないか、って事だったな。

 

 もしもそれが当たりなら、その辺で狂竜ウィルスに感染している奴らを相手にしている時、シャガルがすっ飛んできてもおかしくないと思うんだが…。

 聞いたところによると、幼態であるゴア・マガラは目が未発達であり、狂竜ウィルスを宿した個体の熱量を感知していると言う。

 成体してシャガル・マガラになれば、目も見えるようになり、狂竜ウィルス感知機能を使う機会は減る…だろうが、狂竜ウィルスはゴアにとってもシャガルにとっても最大の武器だ。

 それに関する能力を劣化させるとは、考えづらい。

 となると、折角感染させた獲物を放置している事になるが……あまりにも広範囲にウィルスをばら撒いているから、一匹二匹取られた程度では気にしないんだろうか?

 

 

 結局、色々考えてみたが、正直言ってこれ以上はどうしようもない。 

 かくして、ドリスさんが言うようになる訳だ。

 

 

「真っ当に働きたまえ。

 先輩のように段階をすっ飛ばして楽をしようとすると、ロクな事にならないよ」

 

 

 である。

 つまり真面目に仕事してハンターランクをあげろって事だな。

 シャガルマガラに挑むのにはハンターランクが足りない。

 ならば狩りをしてランクを上げればいい。

 成程、これ以上無い程理に適っている話だ。

 緊急事態に対して即効性が無いというのは欠点だが、実際他に出来る事は無いものな。

 

 差し当たり、狂竜ウィルスに感染している個体を優先的に倒して、狂竜結晶を探そう。

 幾つか結晶を持っても体調が悪くならなければ、シャガルマガラとマトモに戦えるという確信になるだろう。

 と言っても、ようやくスタート地点に立っただけなんだけども。

 普通のハンターなら、勝敗はともかく戦う前に勝負が決まる事はないからなぁ…恐怖心で心が折られればともかく。

 

 

 

 

 

 

 

 話は変わるんだが、ここの所完全に存在を忘れ去っていた、のっぺらミタマ達の件なんだが。

 狂竜ウィルスのおかげで魘されながら寝ていた時に、ご丁寧に追い討ちをかけるように夢に出てきやがった。

 しかも、なんか妙に多芸になってるし。

 

 前から組み体操したり空を飛んだりと、見ているだけでイライラしてくるような動作に枚挙が無かったのだが、それに輪をかけて酷くなっていた。

 妙な軌道で前転した後ダッシュしたり、別ののっぺらミタマを踏みつけて大ジャンプしたり、よく分からんけどガッツポーズしていたり。

 

 …昨日は色々な意味で考える余裕がなかったが…あいつらの行動、考えてみればブシドースタイル、エリアルスタイル、それに狩り技か?

 単に俺を煽る為だけの行動だったのか、それともあいつらがスタイル的な何かを覚えたのか。

 行動は鬱陶しいし、普段はそのウザさから極力意識しないようにしているのっぺらミタマ達だが、俺の戦力の中核を成すパーツでもあるんだよな。

 考えてみれば、蝕鬼の触媒を取り込んで、こいつらにどんな影響が出たかも調べていない。

 視界にも意識にもあまり入れたい相手ではないが、しばらくは注意しておくようにしよう。

 

 

 

 

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