※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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もうすぐ帰省の日です。
4日毎に投稿予約はしておくつもりですが、感想返しはできそうにありません。

最近、進撃に飽きてきたんでまたmhxやってます。
一気に話を進めたりしようとするから詰むんだよな。
槍やガンナーへの転向にしたって、下位依頼からちょっとずつやってくべきなんだよなぁ…。

あと今日は仕事終わりが深夜3時なのに、明日は10時には出ないといけないよ畜生。
まぁ、以前は2時終わりの8時出勤とかあったけどさ…。


追記
外伝2発目~。


第139話+外伝18

 

ゲーム用PC月2~3日開くと、何を作ろうとしていたか忘れる日

 

 

 飛行船の修理、完了!…はしていなかったりする。

 何せぶっ壊れまくった所を丸ごと取り替えるは、前々から検討されていた新機軸の技術を山盛りぶっこんでいるは、職人達が好き勝手やってるらしい。

 

 んで、言っちゃ何だけど、この世界は航空力学とかがあんまり発達していない。

 何せ、理屈を捏ね回しても検証が死ぬほど難しいのだ。

 実際に空を飛べるかもそうだが、仮に飛べたとして途中で突然落下しないか、無事に着地できるか、そもそもヘタに高い所を飛んだりしたら好奇心に釣られて飛竜が飛んで来る。

 そんなもんだから、試験をハンターに頼む訳だが、幾らハンターだってそんな怪しげな理論の実験台なるのは嫌だし、基本的に脳筋のハンターが空を飛んだとしても、周囲のアレコレを考察してそれを理論に直すなんて出来る筈もなかったりする。

 

 で、結局…色々な新しい機能を盛り込んだ飛行船は、ちゃんと飛べるかも分からないし、飛んだら飛んだでバランスが崩れるかもしれない。

 新しい機能を使ったら、そこから異常が生じる可能性まである。

 一応、単品での試験運用は済ませたらしいが、それも地上での話。

 実際に飛行船に取り付けて実験するのは………言うまでもなく、この俺のお仕事だったりする。

 

 

 まぁ、仮に落下したって生き延びる自信はあるけどさ…。

 極端な話、爆発に巻き込まれたとしても、アラガミ状態になれば充分凌げるハズ。

 というか、そもそも本来であればアラガミって、同じアラガミ細胞でないと傷付ける事もできないんだよな…。

 それにしちゃ、俺の体は剣術バルドに叩き切られたり、ラギアとタマミツネの合体攻撃で骨がバキベキになったり、霊力を使った半自爆技で再起不能寸前になったりしてるけど。

 

 

 

 とにかく、今日は一日、飛行船でのテストになる。

 まずはちゃんと飛べるか、バランスがとれるか、しっかりと曲がれるか。

 その後にテストしてほしいと言われている内容としては、モンスターの骨を使った軽量かつ頑丈な装甲、備え付けのバリスタ、閃光玉、ガスを使ったブースト、ライトボウガンの速射機能を応用したバァルカン(Gガン調に)、そして超大型回転衝角試作品。

 他にも色々と内蔵されている機能があるらしいが、とりあえずテストしろと言われているのはこれだけだ。

 何でも、これらの機能は他の機能にとっても基幹となる部分であり、これが上手く行かないと他の機能にも支障をきたすのだとか。

 

 

 …他の部分はともかく、超大型回転衝角が基幹になる機能って何ですかね。

 というか試作品って銘打ってあるじゃないか。

 そんなトコを基幹にすな!

 

 というか、むしろ最初にテストすべきは、ようやく取り付けてくれた風防と復座の方じゃないですかね。

 ちなみに風防は、全面を特殊なガラスで覆い、上に屋根をつけているだけのものです。

 

 空気量?

 与圧?

 ……えっと、理屈も分からん!

 やってるかどうかも分からんが、ハンターなら問題ない!

 

 

 

 そして、何故かネコ嬢のカティさんが、複座に搭乗しているのですが本当に何故でしょう。

 …どうも、正宗に触発されたのか、以前からオトモの新しい形を模索しているらしい。

 成程、飛行船の捜査員としてのオトモを考えている訳か。

 

 他にも、別の村に住む斡旋業者の方々と連絡を取り、所謂交換留学みたいな事も考えているそうな。

 うーむ、何歳だこのネコ嬢。

 竜人族だから、外見年齢が当てにならんのだよなぁ…。

 見た目、コノハやササユよりも年下なんだが、外見年齢を基準にすると冗談抜きで幼稚園児レベルの背丈だ。

 幾ら竜人族だからって、そんな年齢から行商は…しないよな?

 まぁ、本人は立派にネコ嬢やってるし、年齢に拘らずに出来るんだったらやればいい、とは思うが。

 

 

 

 さて、カティ嬢の事情はともかく、複座役をやってくれるのはありがたい。

 空を飛ぶのは初めてのようなので、ゆっくり楽しんでもらおう…。

 

 

 

 

 と思ってたのだが。

 うん、予想通りだったね、忘れてただけで。

 実験なんて失敗が付き物じゃないか。

 試作品の実験に一般人を付き合わせるとか、俺も考え無し通り越して無能、害悪の一言である…。

 マジでヤバかった。

 俺じゃなくてカティがヤバかった。

 

 

 大体の機能は上手く動いてたのよ?

 最初に飛び立った時から、複座は安定していたし…流石に乗り心地は良くなかったようだが。

 風防も音を立ててはいたけど割れる様子も無かったし、バランスも安定していた。

 モンスターの骨を補強に使った分、重量は増していたハズだが、以前と変わらないくらいのスピードは出ていたし、旋回性能だって見劣りはしない。

 

 バリスタ、閃光玉、バァルカン!も順調だった。

 難があったのはブーストか。

 確かにスピードアップは出来るのだが、ガスを余剰に使用するという性質上、長時間の使用は不可能だし、何よりも使いすぎると引火・爆発の危険性がある。

 その辺の安全装置が上手く動いてなかったようだ。

 致命的である。

 

 

 だが何よりもアカンかったのは、最後の超大型回転衝角試作品である。

 そもそもこの機能、前述したブーストと連動して使うようになっている。

 幾ら衝角を回転させたとしても、こっちから当たりに行かなければ攻撃は出来ない。

 ある程度スピードが無ければ、当てる事もできないし、当たったところでゆっくりとした動きであれば殆ど威力は無い。

 いや、回転のスピードだけでもそこそこの威力は出るかもしれないが、使用対象はモンスターである。

 それも上空を飛べる連中となると、かなり強い種類だ。

 通常のスピードでは、いろんな意味で使い物にならない訳だ。

 

 で、そのブーストの時間があまり長くなかったんで使いどころが難しい、という点が一つ。

 もう一つは……使おうとした瞬間に、様々な安定が一気に崩れ去った、という事だ。

 

 機能を作動させると、衝角が猛烈な勢いで回転する。

 これによって、慣性の法則やらモーメントナンタラやらで、空中に居て固定されていない飛行船にダイレクトに影響する。

 クッション機能的なものはつけていたようだが、それでも足りなかったようだ。

 おかげであっと言う間に船体がガタガタ揺れる揺れる。

 

 更に、先端部分の回転の為か、よく分からんが乱気流っぽいのが生まれるらしい。

 それを受けて、風防がガタガタガタガタガタガタガタガタバリン。

 

 

 

 

Q.高高度で飛行機の窓が割れたらどうなりますか?

A.逆掃除機されます。

 

 

 

 危うくカティが吸い出されるところでした。

 咄嗟に鷲掴みにした俺を褒めてくれ。

 それ以前に実験にこんなロリっ娘を連れて来る俺を罵ってくれ割とマジで。

 

 

 強風ってレベルじゃなかったぞ。

 しかも風が荒れ狂って周囲の防風が全て割れるは、破片が飛びまくって腕やら胸やらに結構デカい破片が刺さるは…。

 カティを抱え込んで庇いはしたが、えらい目にあった…そしてカティも血だらけだ。

 幸いな事に、全部俺の血だったけど。

 

 風防が全て無くなった事が、逆に幸いだったんだろうか。

 桁外れに強い風が数秒荒れ狂って、それ以後は平和なものだった…血ィドクドク出てたけども。

 

 強く抱きしめすぎたのか、カティは気絶していた。 

 おかげで、どう見ても致命傷サイズのガラスの破片がぶっ刺さっても平然としている俺を、見られずに済んだよ。

 と言うかアラガミ化一歩手前だった…。

 

 

 今考えると、タマフリの天岩戸でも使っておけばよかったな。

 アレなら霊力的なダメージも、物理的なダメージもほぼ全て無効化できる。

 

 

 

 

 さて、そんな状態で降りて、風防全破壊+カティ血塗れ状態なのを見て、ニャンコックが死ぬ程動転していたのが印象的だった。

 体を張って庇ったから無傷、と分かった時、ニャンコクックに物凄く感謝されたんだが…なんだ、その、居心地が悪い。

 危険があるかもしれない実験に、子供を連れていくような真似をしたのは俺なんだし。

 

 とりあえず、カティは暫くネコ嬢の仕事もオヤスミして、回復に努めてもらわねばなるまい。

 物理的なダメージはほぼ無いと思うが、高所恐怖症になっている可能性もあるし、神経とかのダメージは後日突然現れる事だってあるからな。

 

 

 

 

 

 追記

 

 俺の非もあったが、そもそも実験が失敗した原因を追究するのを忘れてた。

 

 

 

ゲーム用PC月メモするのも面倒くさい(←苦戦の原因)日

 

 

 カティは昨晩の遅くに目が覚めて、今のところ目だった被害は無し。

 高い所も平気だし、ムーファに襟首を摘まれて持ち上げられても(不本意だろうけど)平気です。

 マー何はともあれ、一息つけた気分である。

 

 カティに助けてくれてありがとう、と言われたが…だから俺が君を連れてった事自体が過失なんだってば…。

 

 

 

 それは置いといて、実験失敗の原因調査。 

 別に、誰かが設計ミスしたから、とかが原因だったとしても、別にそれを責める気は無い。

 試運転は何度も試して問題なかったそうだし、実際に空を飛ばせた状態での結果に、何かしら想定外の要素があったんだろう。

 例えば、空の上は想像以上に風が強かったとか、気圧の差による力がとても大きかった、とか。

 

 

 

 

 と思ってたんだけどねぇ…。

 

 

 張り倒したろかコイツら…。

 

 飛行船を弄り回していた技術者達、どうやら風防にはロクに手をつけていなかったらしい。

 どいつもコイツも、自分の作りたい新機能にばかり注力し、それ以外の部分はノータッチ。

 風防にしたって、「他の飛行船につけて飛ばしてみたけど、別に問題なかったね。 面白い機能でもないから、これだけでいいよね」って認識だったらしい。

 

 そりゃ、風防に妙な機能をつけたり、無闇に頑丈にしろとは言わんがな…。

 確かに、普通に飛ばすだけなら全く問題はなかった。

 ただ、大型回転衝角の余波が思っていた以上にデカかっただけだ。

 

 それでも、他の機能を作るのに使う情熱を、もうちょっと風防に向けてくれてれば、あんな事にゃーならんかったと思うんだが。

 それを言い出したらキリが無いのも分かるが……普通、乗務員の安全に直結する部分に一番力を注ぐべきじゃないかねぇ…。

 いくら俺が、古龍に撃墜されても平然と帰ってくるようなハンターだからって。

 

 

 

 流石に悪いと思ったのか、超大型回転衝角担当の技術者達が改善策を練っている。

 まぁ、風防の頑丈さの問題が解決できなけりゃ、実用化も無理だしな。

 使うと同時に風防が全部破れて、中身が吸い出されるとか自爆以外の何者でもないよ。

 

 

 …使うだけなら、風防を全部とっぱらって、以前と同じ状態にしてしまえばいいんだけどね。

 余計な事は言わぬが華…。

 

 

 

 

 

 ところで、龍暦院から依頼が来た。

 竜ノ墓場に関する調査協力の依頼だ。

 あそこにはオストガロア以外のモンスターは今のところ発見されていないが、あの物凄い量の骨を見るに、他の『何か』がある可能性が高い。

 いくらオストガロアが大食いだったとしても、島が出来るくらいの量のモンスターを食い尽くせるだろうか?

 と言うか、あの場所から動かずにそれだけの量のモンスターを捕獲できるだろうか。

 

 

 そこで研究者が立てた仮説は、あの場所は文字通りの「墓場」なのではないか、という事だ。

 これは未確認の情報なのだが…まだ未開の地には、霊木ヒヨスと名付けられた、毒を持つ大樹があるのだそうだ。

 王立書士隊のアーサーという人のスケッチに書かれていたその木は、森の毒性の強い生物にとっては聖域と呼べる場所であり、ベノムワイバーン(これまたスケッチでしか確認されてない)の最後の時を迎える場所でもある。

 死期を迎えたベノムワイバーンは霊木ヒヨスの元で朽ちて地に返り、それを栄養としてヒヨスは育ち、また強く毒を溜め込む。

 ヒヨスの樹液を啜って育ったモンスターは更に強い毒を持つようになり……まぁ要するに、ベノムワイバーンが死ぬ時、自らそこを訪れる(とスケッチには描かれていたそうだ)

 

 

 同じように、竜ノ墓場も死が近いモンスターを引き寄せる『何か』があるのではないか。

 あの膨大な量の骨は、オストガロアが食ったものだけでなく、そうやってやってきたモンスター達の残骸でもあるのではないか。

 

 …まぁ、確かに…あの骨の量は異常だった。

 あまり詳しく調べてきた訳じゃないが、朽ちて何十年も経っていると思われるものもあった。

 オストガロアは、そんなに前からあの場所に潜んでいたんだろうか?

 …ありえない、と言えないのがこの世界の恐ろしいところだよ。

 

 辛気臭い場所だったが……一度調べてみる価値はあるかもしれない。

 

 

 

ゲーム用PC月ところで酒の数を減らすと、何だか体が軽い気がする日

 

 

 竜ノ墓場、相変わらず骨だらけである。

 オストガロアを仕留めた時に暴発で出きた、天井の穴もそのままだ。

 分かった事はあまり多くない。

 

 まず、足場周辺にある水だが、どうも何処かから湧き水が出ているらしい。

 オストガロアが回遊できるだけの水場を作るような湧き水だ。

 何処からどう湧いているのか分からないが、かなりの量だろう。

 

 更に、周囲にはオストガロアが移動できるような横道の類は無し。

 どうやって移動してきたのか…この上、俺が飛行船で不時着した場所付近を見ても、大質量の巨体が移動したような痕跡は見られなかった。

 となると…痕跡すらなくなるくらい前に、山道を移動してきて、穴から飛び込んできたか。

 或いは、この水場の何処かにある(かもしれない)穴から潜って移動してきたか、だな。

 イメージ的には後者だと思うんだが。

 

 それにしても、思い返せば返す程、オストガロアは古龍の中でも異質な存在である。

 そもそも外見からして全く違う。

 本当に違う生物なのかもしれない。

 …見た目、タコみたいな感じだったし、実は本来海で生息する生物だったとか?

 ありそうだ。

 

 

 

 

 一日かけて調べてみたが、分かった事はそれくらいだ。

 調査員が考えていたように、ここが墓場である確証も、そうではないという確信も無い。

 代わりに、この場所でひどく古い骨が見つかった、と研究員の一人が騒いでいた。

 そりゃこれだけ骨だらけなら、古い骨もあるよ…と思ったのだが、既存の生物の骨とは違う形をしているのだそうな。

 …それ、単に欠けてたり、別々のモンスターの骨が組み合わさってるだけじゃないの?

 オストガロアの触腕は、モンスターの骨を組み合わせて竜みたいに見せてたし。

 

 まぁ、モンスターの骨の構造なんぞ、俺には分からん。

 解体する為、急所を狙う為の知識程度ならあるが、専門分野を語れる程ではない。

 大発見だ、と信じて調査を進めるなら、好きにすればいいだろう。

 モンスターにも教われず、この膨大な骨の中から目的のモノを探し当て、古い古い骨が資料として使える程に形を留めていて、尚且つそれが本当に未知のモンスターの骨なのであれば、一大発見になるかもしれない。

 伝記が書けるかもしれないな、トロイアの木馬を発見した人と同じような。

 

 

 しかし、実際妙な場所ではあるんだよな。

 骨の事を差し引いても、山の上にこれ程デカい空洞があって、巨大なモンスターが生息していて、そして生物の気配がまるで無い。

 山中だと言うのに、虫すら入ってこないのだ。

 オストガロアが居なくなった今でも。

 

 奴の気配が染み付いているからとか、長年この場所に触れずに居た習慣だからとか、そういう理由付けも出来るが……研究員が言うように、確かにこの場所になら何かあってもおかしくない、と思う場所でもあった。

 霊的なモノは感じられなかったけどな…。

 薄気味悪さみたいなものは感じている。

 オストガロアみたいなのがもう一体居て、あの骨の中からこっちを密かに覗ってるんじゃないか…と。

 ホラー映画みたいな話だね。

 でもハンター的にはいつもの事なんだよね、何処にモンスターが潜んでるか分からないのが当たり前だ。

 

 

 

 

 

 

 追記

 

 帰りがけにラージャンと殴りあうハメになった。

 激昂したり、最初っからスパーク状態になってりはしなかったけど、メッチャ苦労した…。

 

 

 

 

 

ゲーム用PC月でも飲まずにはいられない日

 

 

 武器を手放したのは失態だった…。

 幾ら調査が終わって帰る途中だったとは言え、気を抜いた。

 ライトボウガンを背中から外してガーグァ車の荷台に置いて、飯でも食おうと食料を取りに行ったところで…襲撃。

 荷車が一撃でぶっ壊され、ライトボウガンは藪の中。

 

 最近こういう失態が多いな…弛んでおる。

 

 

 まぁ、そういった瞬間を狙って襲撃をかけてきたっぽいけどな。

 ご丁寧に、荷車が壊れて吹っ飛ぶライトボウガンを目で追っていたのを見た。

 つまり、最初から武器の排除を目的とした奇襲だったと。

 

 猿は頭がいいと言うが、オツムを使うラージャンとか最悪である。

 

 

 

 

 更には退路を塞ぐように動き回り、武器を取りに行こうとしたら狙って光線を放ってくる始末。

 余波で更にライトボウガンが吹っ飛んでいった。

 後で回収できたのは奇跡である…壊れてたけど。

 

 

 スーパー化してもその冷静さは健在だった。

 それこそ狩人が獲物を追い込むように、細かい移動や牽制でこっちの選択肢を潰してくる。

 激しい怒りでスーパー化しながらも冷たい頭のままで戦い続けるとか、どんな戦人やねん。

 

 

 そんな状況だったもんで、ハンターからしてみれば最悪以下、キ○ガイの戦術を取るハメになってしまった。

 

 即ち、正面切ってのガチ殴り合い。

 ラージャン相手に。

 ガンナー装備で……まぁ、装備に関しては、ガンナーでむしろ助かったかもしれない。

 装甲が薄い分、動きが拘束されないし…。

 

 

 ハンターが武器を持たずにモンスターと戦うなんぞ、まずあり得ん。

 元の世界での廃人レベルなら、キックだけでモンスターを倒すような阿呆も居るかもしれんが、どれだけ鍛えたってモンスターと人間の間には、歴然とした差があるのだ。

 同じ土俵で勝負したら、確実に負ける。

 

 

 

 その同じ土俵で勝っちゃったんですけどね。

 いや、流石に霊力は使ったけど。

 

 

 ラージャン相手に格闘戦やるハメになるとは思わなかった。

 討鬼伝式の手甲の戦い方で何とかなったが……富獄の兄貴、色々仕込んでくれてありがとう。

 

 

 タマフリの天岩戸を使った開幕関節技を決められなければ、完全に終わってた…。

 天岩戸が効いてる間はブン殴られても無傷だと開き直って、顔面でパンチを受け止め、そのまま強引に捻り上げた。

 虎王とかできればよかったんだが、技術以前にリーチが足りん。

 ラージャンの腕だけでも、俺の体より長いんだよな…。

 

 最初の関節技で、腕を半壊状態に出来たのが最高だった。

 ラージャンは基本的に四つんばいで行動するので、壊したのは腕でも、移動に必要な器官…人間で言えば足を壊したようなもんだ。

 機動力が劇的に落ちた。

 

 

 そこから先は、もう騙しあいだった。

 腕を更に壊そうとしているように見せかけ、ラージャンが見せたフェイントに引っかかりつつ天岩戸が切れているように見せかけ、後ろに回れたと思ったら逆ローリングアタックで逆襲喰らうは、追って来いとばかりに逃げたように見せかけたら光線連発してきやがるは、逆に光線を誘って懐に潜り込んだらアッパーで迎撃されるは…。

 なんかもう別のジャンルになってた。

 

 結局、小一時間ほど殴りあい、研究員も全員避難した辺りで、ようやく勝機が出た。

 コツコツ殴っていた成果が出て、ようやく転倒したのだ。

 そこから一気に決めたんだが……なんというか、男として悪い事をしてしまった。

 

 

 いや、討鬼伝プレイヤーで手甲使いなら、一度以上はやった事あると思うんだけどね。

 軍神招来、渾身、吸生、その他諸々のスキルを連動させての百烈拳。

 

 

 

 

 

 

 

 

 を、転倒した相手の股間に。

 

 

 ラージャン?

 泡吹いてショック死してたよ。

 

 

 悪い事をしたとは思うけどさ…分かるだろ、討鬼伝プレイヤーなら。

 手甲ってリーチが短いし、動きも鈍いから、人型の鬼が相手だと足元付近に留まりながら殴り続ける。

 で、そこで鬼が転倒したとなりゃ、プレイヤーは丁度足と足の間に居る訳で、そうなると必然的にその場で狙える場所っつーと…ねぇ?

 

 他の武器使ってても、倒れた鬼の股間が目の前に来て、「なんだかなぁ…」と微妙な気分になりつつラッシュした事あるだろう。

 駄目押しに、起き上がろうとするタイミングで鬼千切使って去勢じみた追撃まで加えたことも。

 

 

 

 

 

 ま、とりあえず生きてて良かった。

 ついでに言うと、倒した場面を見られずに良かった。

 もし見られて、その噂が広まってしまったら、「ラージャン(♂)を股間で倒した男」なんて噂が広まってしまうかもしれない。

 きっとA.BEEさんが襲撃してきてしまう…。

 

 

 

 

 まぁ、それはそれとして、久々でもないけど冗談抜きでデスワープの危険を感じる相手だった。

 俺自身の油断がどうだとか、鍛えなおしがどうとか、色々と課題はあるが…。

 

 

 とりあえず、殴り合いでアドレナリン出まくったし、ちょっと鎮めてきますかね。

 さて、パーティ開催の通知書かなきゃ…。

 

 

 

 

 

ゲーム用PC月豆腐茶漬けに助けられております日

 

 

 極めてどうでもいい事だが、ニャンコックはカティに懸想しているそうな。

 別に本人に確認した訳じゃなくて、昨晩の乱○パーティでちょっと話題に出たんだが。

 少なくとも、ニャンコックとカティの周囲の女性達にしてみれば、話題に出すのも躊躇わない程度には周知の事実らしい。

 確かに、飛行船でのテストで事故ったのを聞いた時の慌てっぷりは凄かったが…。

 

 しかし、アイルーと竜人族がねぇ…。

 年齢がどうのという以前に、仮に成就したとして子供がどうなるのかが気になるね。

 カティも割りとネコっぽいところがあるけど。

 

 まぁ、一部の竜人族と人間だって、似ているのは姿形だけだ。

 それでもR-18も出来るんだし、やろうと思えばヤれるでしょ多分。

 

 

 

 

 そしてあまりどうでもよく無い事なんだが、なんか俺ってカティに懐かれてる。

 察するに、飛行船での事故の時に庇った事で、ズキューンと吊り橋効果込で貫いてしまったみたいなんだが…カティって何歳なんだろうな…。

 とにかく竜人族の外見年齢はアテにならんし、周囲の人間の認識もアテにならない。

 同じ竜人族に聞いてみても、「若いよ」⇒ロリBBA、「青年くらいかな」⇒外見年齢的な意味であって実際は爺様、なんて事が多数ある。

 今思うと、ポイクリ爺さんも本当に爺さんだったのか疑問に思えてくるくらいだ。

 

 …いやポイクリ爺さんの事はどうでもいいんだ、いいツマミを教えてもらった事は感謝してっけど。

 俺はカティにどう接するべきだろうか。

 今まで、何人もの女性と不義理な付き合いを(公認の上でも)続け、特に今回ループでは不特定多数(ていうか名前も顔も分からん)相手と関係を持つに至った。

 その俺が、今更ナニを躊躇うと言うのか?

 

 カティが見た目からして、ユクモ村組以上のロリだから?

 確かにそれもある。

 しかしそれ以上に引っかかっているのは、しつこいようだが飛行船の実験にカティを巻き込んだ事なのだ。

 しかも、カティ本人はそれが切っ掛けで俺に懐くようになったと来ている。

 

 

 …いや、そもそも懐かれているといっても、男女関係的なモノとは限らん。

 憧れのお兄さん(失笑)的なものかもしれないじゃないか。

 ……でも俺だしな…。

 今回ループの流れを考えると特にな…。

 

 むぅ、いつからこんな風になってしまったのか。

 このループに巻き込まれる前は、彼女なし特技なし将来の展望は何となく「三十路に至るまでに事故かなんかで死ぬんじゃねーかな」と適当な想像しかできず、趣味ゲームの極めて一般的なライトゲーマーだったハズだというのに。

 

 まーなるようにしかならないか。

 流石にカティの慎重じゃ、例のパーティに潜り込んでもすぐ分かるし。

 魔女っ娘みたいにオトナに変身できるとかいう超展開は流石にないだろーしな。

 

 俺の女癖の悪さも別に隠している訳じゃなし、気付けば醒めるでしょ。

 それまでは気のいいお兄さん役と割り切りますかね。

 

 

 

 

 





 はて、久々に夢をみている訳じゃが、今度は一体何処じゃろな、マジで。
 …いやホントにさぁ。

 ふと気がつけば妙な場所、なのはもう慣れた。
 これが夢だって自覚もあるし、夢だとしても痛いものは痛いし死ぬのは嫌だ。
 つまり、やる事はいつもと変わりない訳だが…それにしたって、もうちょっと状況を把握できるような手掛かりくらい欲しいもんだ。

 今回は、見渡す限り空、空、空。
 
 どーも非常に高い所にある……宮殿?
 にしちゃ殺風景だし…とにかく、円形の台座の上に居るようだ。
 結構広い。
 何処となく宗教的なカンジの模様の床。
 真ん中にある丸い部分の上に立ってみたが、特に何も起こらない。

 他にはとにかく何も見えない。
 あっちを向いても、こっちを向いても雲ばかり。
 空を見上げれば太陽一つ。

 台座から身を乗り出して下を見てみたが……とりあえず地面は見えない。
 と言うか、なんか妙な空間になっているようだ。
 俺が立っている台座を中心にして閉じているような。


 …あの、マジで何処ですかココ。



 と言うか何処でもいいですから、とりあえずイベントをください。
 冗談抜きでする事が無い。




 そんな事を考えてたのが悪かったんだろうか。
 ふと気がつけば、背後からウニョラウニョラと迫ってくる……なんだ、その、モンスター?
 しかもモンハン的な奴じゃなくて、なんつぅかこう…共通点は感じるんだけど…その、生々しいと言うか…いやモンハン世界のモンスターだって生々しいんだけど、そーいう生々しさとは違う…禍々しくもニギニギしいと言うか。
 生物として有り得ないのに生物と言うか…。

 とりあえず敵なのは確実だな。
 


 数体居る上、何処からともなく湧いてくると言うかワープしてくる連中だったが、何とか勝利。
 あまり力は強くない。
 一般人なら成すすべもなく惨殺されてしまうだろうが、ハンターなら充分渡り合えるレベルだ。
 今出てきた奴らは、だけどな…。


 本当に、何だこいつら。
 一見するとピエロの人形が、不気味に動いているようにしか見えない。
 ただし明らかに真っ当な人間の挙動ではなく、中に得体の知れない『何か』が詰まって蠢いているようにしか見えなかった。

 …ところでさ、蠢くって春に虫、虫って書くだろ?



 …文字通りだよ。
 春じゃないけど(多分な)、詰まってたの虫だったわ。
 しかも数え切れない、夥しいを通り越しておぞましい数の。

 胴を叩き切ったら、傷口から血液代わりにゾワゾワと。
 今更虫くらいじゃ悲鳴も上げる気にならないが、流石にこれは驚いた。

 まぁ、他の連中もさっさと叩き切ったが。
 うーむ、虫の体液で切れ味の消耗が酷いな。
 濃汁素材でも取れれば、もうちょっとやる気が出るんだが。


 この辺で、ちょっと記憶に触れるモノがあった。
 映像越しだったが、あれは幼心にちょっとトラウマものだったぞ…ディ○ニーのオバケの奴みたいに、デフォルメされたカンジじゃなかったから尚更。


 その後出てきたのは、さっきのピエロ人形(虫詰まり)の頭に植物が生えた奴。
 …カツラか?
 カツラのつもりなのか?
 せめてアフロ型にしろよ、ピエロっつったら脳天ハゲに側面アフロだろ?
 
 だがそのカツラをブンブン振り回して攻撃してくるとは思わなんだ。
 しかも体の方を両断しても、カツラだけ動いて迫ってくるし…。
 まぁ、そこまでされれば状況は理解できる。
 カツラの方が本体…いや、カツラがピエロに寄生して操ってる訳だ。

 まーこの辺も、数で迫ってきたから梃子摺ったが、範囲攻撃でどうとでもなるレベルだった。


 厄介なのはそこからだ。
 氷のバケモノ、炎のバケモノ、雷のバケモノ、動く羽つき鎧にフワフワしたガスみたいなバケモノ…。
 放ってくる攻撃は強力だし、タフな上に弱らせると氷に閉じこもって回復しやがるし、雷のバケモノに至ってはブン殴ったら逆にこっちが感電するって何じゃい。
 キリンや超帯電ジンオウガでさえ、そこまでやらんかったぞ。
 
 何より、今まで戦ってきたモンスター達と比べて、動きが段違いにスムーズで素早い。
 その分、あんまりタフではないのが救いと言えば救いか。
 火力も…まぁ、G級一歩手前の連中と比べれば、そこまで高い訳でもなし。

 ただ、多分こいつらまだまだ序の口レベルの連中なんだよな…このまま強い奴が出てくれば、こいつら以上に素早くてタフで数を揃えている連中が、根性スキルも効かない一撃死の攻撃を仕掛けてくるような気がしている。
 具体的に言うと俺マストダイ。



 まーそれでも、何だかんだで遣り合って。
 倒したときに連中が零す、赤い結晶みたいなのを集めて…と言うか吸収?していった。
 連中を倒した後、暫く休みがあるのが救いだね。
 休むだけ休んで、そんで新しい敵が出てくる。


 …これ、やっぱあのゲームだよな…こんな場面あったかな。
 やり込み要素の方かな…。








 それからどれくらい戦っただろうか。
 幸いな事に、デカブツは出てきていない。
 あのゲームだとしたら、ボスは…まぁ難易度にもよるが、かなりレベル高いと思った方がいいだろう。
 特に、同じ製作会社だとしても方向性がまるで違う為、運動性に天と地ほどの違いが出てくるだろう。
 モンハンの動きでスタイリッシュSSSを出せとか無茶言うな。
 いや出来る奴は出来そうだけどさ。
 せめてゴッドイーターの動きにしてくれよ。
 討鬼伝?
 言ってやるな。

 …とにかく、デカブツも出てこないし、運動性が高い奴が出てもあんまりタフじゃないから、ゴリ押しで何とかなった。
 そういう相手が選ばれて出てきてるのか?
 要するに、動きは早いけどタイミングを測れば避けられて、ちゃんと当てればダメージも通り、積み重ねていけば充分倒せるレベルの相手。

 そんな風に相手を選べるのか?
 ゲームにそんな要素あったか?
 いや夢を相手に整合性とか考えるだけ無駄と言われりゃそれまでなんだが。






 …まぁさ、確かに考えた条件に当てはまる相手だったよ?
 素早いし。
 攻撃を受ければ倒れる、というのは俺自身もゲームの中で何度も証明してしまっていたし。



 でもさ、右手が悪魔の人が出てくるなんて、幾らなんでも反則じゃないかい?
 そりゃ元祖デビルハンターやら鬼いちゃんやらに比べりゃマシかもしれんが、勝てる気がしないのは変わらない。
 空を見上げて、星と星のどっちが遠いかを考えるよーなもんだ。
 どっちも手が届かず、天の高さに代わりはない。




 そんな気取った例えなんかしてる暇あるかよ。
 みょーんと伸びた腕にとっ掴まったと思ったら、激昂ラージャンなんかメじゃないくらいの握力で握り締められ、投げる投げる握る殴る振り回す…。
 エライ目にあった…。
 いつ死んだというか目が覚めたのかも分からんわ。

 
 …ただ、戦ってた時に回収したらしき赤い力の塊…レッドオーブの感覚は、確かにある訳でね?


 何に使えるのか、色々考えはしたが…魔人化はアラガミ化があるし(更にパワーアップするかもしれんけど)、鬼いちゃんの次元斬とかエアハイクとか弾切れ無しの変態級銃撃術とかにも憧れたが、今会得すべきはコレだろう。
 一瞬とは言え、直接戦ったんだし。
 以前に剣術バルドに腕を吹っ飛ばされた時も、霊力で作った腕とか使えたし。

 という訳で、霊力で作った腕をうにょーんと延ばせるようになりました。
 篭める霊力が足りないのか、それとも使い方が拙いのか、本家ほどの腕力は出せないが…エリアルスタイルの基点として考えれば、戦術に革命が起こせるレベルだと思う。
 もうちょっと力を出せれば、デビルブリンガーのスナッチよろしく腕で引き寄せたり、強引に引っ張ってダウンさせたり、急所(色んな意味で)を握って動けなくした後に乱打できるようになると思うんだけどねぇ。
 …アラガミ化すれば、デビルバスターも出来るかもしれんな。
 


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