シフトを見ると一ヶ月の9割が深夜3時までの仕事になっている。
ちなみに店長は昼オンリー。
…いつか店長に物申さねばならんな…。
あと前回投稿の7時間後くらいにランキング9位になっててまじフイタ。
更に翌日には6位にまでなってて頭おかしくなったかと思った。
神無月勤務中眠かったんで、偶には飲まずに寝ようと思ったら日
支部長の下で直属扱いで仕事するようになったんだが、頻繁に休めと命令される以外は取り立てて書くような事は無い。無論、命令無視して狩りをしている事も含めて。
狩りをしてない時間は、菜園の手入れをしている。最近では居住区の人達にも顔を覚えられてきた。一部の人間には、フェンリル所属の人間という事で毛嫌いされているようだが、ちょっかいを出される事も少ない。俺自身が全部煙に撒いているのもあるが……ヘタな事をしたら、ムラハチにされるからだ。言うまでもなく、ストマックキャッチプリキュアした結果と言えよう。ちなみにプリティでキュアなのはノゾミちゃんことコウタ妹だが。
いやー、あの子本当にいい子だわ。何度か家までコッソリ送っていった事があるんだが、自分とお袋さんだけでなく、ご近所さんにもお裾分けとして野菜を渡していた。
その時に、何処で手に入れてきたのかと聞かれ、素直に答える。そうすると、「あの妙な植物の事は本当だったのか」みたな感じで話が広がって、俺の所まで種と肥料とやり方を教わろうとして訪ねてくる。何時の間にやら「先生」という徒名まで広まってしまい、俺に害する=食べ物くれる人に何かする、という公式さえできあがっていた。
俺に何かあったら、自分達も飯が食えなくなってしまう。先生に何かする奴は、俺らが許さねぇ、みたいな流れで。
予想以上の速さで、俺の影響力が強くなってきていた。
そうそう、取り立てて書くような事はない、とさっき書いておいてなんだけど、一個あったわ。コウタに会った。
正直、会っただけならどうって事ないんだけどな。ゲームの登場人物に会って浮かれるような心境はとっくに通り過ぎたし、相手がヤローだから欲望もテンションも上がらないし。
ちょっと意外だったのは、会ったのがアナグラの中じゃなくて、居住区だってって事。どうやら既に訓練期間と初任務を終了し、休みが貰えたので家族の顔を見に来ていたらしい。
そしたら、アナグラでも食べた事のないような代物が食卓に並び、あまつさえそれが妹が持って来たものだと聞いてビックリ仰天。
何か危険な事に首を突っ込んでいるんじゃないか、と心配になったようだった。まぁ、当然の心配だな。
そんで一緒に見にきたら、妙に規模の大きい(家庭菜園にしては、という程度だけど)菜園が出来ていたり、そこで何人もの人間が植物の育て方を教わっていたり、そもそも明らかに植物としておかしい植物(特に成長スピードが)が広まっていたりで、心底仰天したようだった。
ちなみに、それを見つけて話しかけてみたんだが、コウタは俺の事を覚えていなかった。ま、当然か。会ったのはツバキさんの訓練中に一目だけ、と言うか俺が一方的に目撃したようなもんだし、例え顔を合わせて会話したとしても、地獄の訓練で覚えている余裕は無かっただろう。
ただ、支部長直属かつ榊博士の妙な実験につき合わされている人が居る、という認識はあったらしい。ちょっと同情した視線を向けられた。…まだゴッドイーターとして働き始めて間もないだろうに、もうそこまでマッドだって認識してるのか…。危機感知能力高いな。いい事だ。
が、別にこの野菜その他諸々は榊博士はノータッチだから安心しろ。中に妙なモノが入ってたり、劇物指定されるような農薬は使ってない。遺伝子操作だってしてないよ。
追記
どうやらコウタ、ノゾミちゃんにボーイフレンドが出来たんじゃないかと疑って見に来たらしい。流石に俺も手ェ出さないよ…ササユやコノハと違って明らかに違法ロリだし…。
神無月布団に入っても3時間くらい眠れず、結局6時までそのまま日
居住区でコウタと顔を合わせてから、アナグラでも時々話をするようになった。…考えてみりゃ、仕事抜きでは初めて作った友人枠だな。
リッカさんとかとはよく話すけど、専ら神機の事とか、提供したデータ(彼女が別ループで研究していた、リンクサポートとかね)とかの話だし。俺にしては珍しく、色事に結びつく気配は無い。
…一仕事終えて汗を拭っている表情とか、タンクトップの隙間から見えた乳首とか、不意打ちでドキッとする事はあるけど。と言うかノーブラだよこの人。…この世界じゃ別に珍しくもなかったな。討鬼伝世界とMH世界で感覚が麻痺…というか普通の状態に戻ってたわ。
最近、コウタはリンドウさんやサクヤさんとコンビを組まされているらしい。ああ、いつもの顔見世の時期ね。いつぞやでは、コウタがサクヤさんに懸想してたっけな。失恋してたけど。
という事は、そろそろエリックが上田しそうな頃か? 暫く注意しておこう。
コウタとは頻繁に接触しておいた方がいいだろう。コウタはGE主人公の立ち居地に居る訳ではないが、ストーリー侵攻には充分関わっている。コウタの任務を通して、進展度を把握できそうだ。
ちなみにそのコウタには、「支部長直属と榊博士のモルモットと思われていて、友人ができない」と愚痴っている。同情的な視線を向けられたから、どうにかしようと動いてくれるかもしれない。意外と悪い人じゃない、という噂を流す程度なら。
…友人ができないのは、俺とその環境に尤も大きな理由があるんだけども。
さて、今更で何だが、ちょっと復習。
今回のループで俺がすべき事は、一言で言えば終末捕食の乗っ取りだ。それをするのに、何をすべきか。
何を置いても、まずはノヴァの完成。これはアラガミを適当に狩って持ち帰れば、支部長がノヴァに食わせるだろうから気にしなくていい。
次にやっておく事は、シオの隠蔽だ。本物の特異点が手に入ってしまえば、特異点モドキである俺を使う理由は無くなってしまう。
…とは言え、まだ終末捕食を制御可能だ、と立証できてないんだよな。それをできなきゃ、終末捕食の乗っ取りなんて……いや、最悪シオを生贄にしようとしているところに乱入すればいいんだけどさ。
それに、終末捕食がコントロール可能というのも、覚醒したノヴァに接触して俺がそう感じたってだけなので、もうちょっと細かい所まで情報が欲しい。榊博士には、霊力(という表現を使っていないが)こそが特異点としての働きをするキモと言ってあるし、そう遠くない内に何らかの見解を出すと思うが。
この世界の食料革命もやるべき事だが、とりあえず今は足元…居住区から。それ以上を望むと、また前回のように破綻と言うか俺の手を離れてエライ事になる。
あと、毎度毎度の事だが…リンドウさんの暗殺計画の阻止、アリサの解放+トラウマ克服、汚ッサンの削除…やっておかなければいけないのは、それくらいか?
ぶっちゃけ、失敗してもループで挽回できるんだが…何せGEのシナリオをクリアしても、またGE無印の最初から状態。クリアしても無駄、ループも終わらない。成功しても失敗しても、全てが無しになってしまう。…これはアレだ、三途の川で石でも積んでる気分になるな。
という事は、やってきて壊す鬼役はイヅチのヤロウか。…益々持って殺意が滾る。この世界に居ると、喰われたであろうシオの事と、そこから連想した千歳の事も思い出すからな。
まぁ、こうやって目に見えた悲劇(それが後々の伏線だとしても)を出来る範囲で潰していくのは、やめるつもりはないけどな。俺にだって意地はあるし、それ以上に後味の悪い真似をしたいとは思わない。顔見知りが泣いてる顔が愉快にも思えない。後悔に馴れたくもない。酒が不味くなる要素を自分から増やすような生き方は御免だ。
ループする上で、こういうルールを持っておかないと、それこそ精神ごとブッ潰れそうだし。
んじゃ、とりあえず今からやれる事と言えば、榊博士の実験に付き合う事と、シオの捜索か。でも見つけたからってどうしようもないんだよな…。ん? 前も同じ問題にぶち当たったな。
…同じ方法…野外で飼う?
…とりあえず、見つけない事にはどうにもならんか。前回だと、アラガミ化状態…仮面ライダーアラガミでウロウロしていた結果、シオが興味を持って後ろからついてきていたんだよな。今回も…。
あ、今回はダメだ。仮面ライダーアラガミの正体、もう支部長にも榊博士にもバラしちゃってるわ。発見されたら、何でアラガミ状態でウロウロしてるんだって話になる。
ゴッドイーター達の目を避けて行動するのはそんなに難しい事じゃないが、ピンチを見かけたら助けるだろうからな。正体不明の謎の怪人(ライダーだけど)が、突然お助けに来るようになるとか…噂話になるのはほぼ確実だな。支部長にも洒落にならない勢いで怒られそうだし、却下だ却下。マスク・ド・オウガの名前は断固拒否します。仮面ライダーアラガミだっての。乗り物無いけど。
とりあず、上田さんを助ける時は人間姿で行くかな。
神無月酒呑まなかったのが原因か、それとも空腹か日
…上田さんことエリックさんが、直接会いに来た。アッルェー、ナンデー? まだ上田もしてないし、防いでもいないよ?
相変わらずいい空気吸ってるな、この人。とにかくテンションが高い高い。…と思ったが、どうもそれは外面だけのようだ。内面観察術で見てみたところ、中身はなんというか…意外と真面目と言うか、妙に冷静な感じだ。この言動は、周囲の空気を少しでも明るくする為にわざと振舞っているのか? 服装も考えれば、色々な意味で『オサレ』の称号が似合う人ではあるが。
で、結局何の用事かと言うと…顔見世の時に配った食べ物について聞きたいのだそうだ。ああ、確かに菓子折り配ったけど。MH世界産の奴を。
大体の人は「珍しい」「超レアで高価」くらいにしか考えなかったようだが(そしてそれ以来、期待の視線を度々感じるようになったが)、どうやらエリックさんにとっては別の価値がある代物だったようだ。
現在、人類が徐々に資源を食い潰して滅びに向かっている事、それを覆す為に新たな何かが必要な事を力説された。…確かに、前回ループでもこんな事を言ってたな。『新しい輪』って呼んでたっけ。
まぁ、こっちとしてはエリックさんに協力しない理由は無い。現在、居住区で一般人相手に植物の育て方講座を開いていると教えたところ、是非ともみに行きたいとの事だった。来るのはいいけど、用心してきてくださいよ。多少はマシになりつつあるとは言え、フェンリルの人間に対して風当たりが強い場所だから。…変にテンション高くして叫んだりしないように。
多分、この人なら周囲の噂とか気にせずに…或いは分かった上で色々と良くしてくれそうだ。死神と呼ばれるソーマの隣で平然と戦っているのは伊達ではない…上田になっちゃうけど。
という訳で、一緒にミッションに行こうと誘ってみた。勿論、例の上田さん誕生(一般的には死亡だが)の場所のミッションだ。今回で上田が防げればそれで良し、そうでなくても上への注意が散漫だった、とか言っておけば多少マシになるだろう。
ミッション終了。
上田は無し。防いだって事じゃなくて、今回オウガテイルが居なかった。
上への警戒が薄いって事は何度も念押ししておいたし、事実ザイゴートに奇襲を食らいかけたので、本人もしっかり反省している…多分これなら大丈夫、だと思う。
それは良かったんだが、なんかソーマにメッチャ睨まれてるんですが。比喩抜きでこう、ギロッて感じで。冗談抜きで、下手すると斬りかかってくるんじゃないかってレベルでした。
…俺、何かやったか? と思っていたら、割と答えは簡単だった。
そーだね、俺支部長直属の、ポッと出てきた得体の知れない奴だもんね。
お父さん大嫌い状態(しかもグレるのも当然なレベル)のソーマが、仲良くする筈ないわ。むしろ何企んでんだって顔だった。余計な事をするなって威嚇されてたのね。実際、終末捕食の乗っ取りを企んでるんで、色々な意味で反論できません。
ハァ、どうしたもんかな。今ならアラガミ化無しでも、互角以上には渡り合えると思うが、こっちとしては戦う意味が全く無い。
流石にソーマも直接襲い掛かってくる事はないだろうし、アイツが政治的と言うか間接的な手法を使えるとも思えん。コネらしいコネも無さそうだし…放っておくしかないんかな。
支部長から見ても、ソーマは…私情を除けば、現時点では単に使える手駒以上のものじゃないだろう。特異点や終末捕食をどうにかできるような存在じゃない。シオに懐かれるという予想外のファクターが入って、初めてソーマは舞台に上がる事になる。
つまるところ、俺とソーマの間の確執は、一人と一人の間の問題でしかないって訳だ。ついでに言えば、色々な意味で一方的な。
…助けが期待できんなぁ。誰かに口添えしてもらっても、ソーマが耳を貸しそうにない。唯一の例外と言えばエリックくらいか。…意外と視野が広くてマトモな人だってのは今までの経験でわかってるんだが、正直居ない方がマシな援軍のような気がする。
前みたいに飯で釣る手も使えない。恒常的に流せるような量は生産してないんだよな。
うーん、どうしたものか…結局放置しかないかなぁ。
神無月それとも催眠音声聞いたのが悪かったか日
最近、技術者連中が騒がしい。どうも、色々と渡したデータが、続々と再現されているらしいのだ。
研究中だったポール型神機から始まって、オラクルリザーブやステルスフィールドなど、戦術革命を起こしかねない技術がワラワラあったからな。
その件についても、最近リッカさんとよく話す。一番多い話題はリンクサポート。今までのループでリッカさんが研究していたのに協力してたけど、まだ完成には至ってないんだよな。
と言うか、確かGE2でも「何故動くのか分からない」とリッカさん自信が言ってたような気がする…。
それはともかく、ゴッドイーター達に一番人気がある…というより興味をもたれている新技術は、やはり新捕食形態。次点で、ガンナー達から圧倒的な支持率を誇るオラクルリザーブだ。
ま、納得の理由ではあるな。捕食攻撃の幅が増えれば、バーストモードへの移行も簡単になる。とは言え、捕食攻撃で俺以外のゴッドイーターに出来るのは、精々空中捕食くらいなんだけどな、今のところ。今後は神機に組み込まれている拘束具の位置や強弱を調整し、捕食形態の自由度を上げ、同時に暴走もさせないバランスを追求するそうな。
ガンナー(ブラスト使い限定だけど)達のはもっと単純な理由で、「予めオラクルを溜め込んでおけば、弾切れしにくくなる」という理由だ。旧型神機の銃は、敵を切りつけてオラクルを溜める事ができないからな…。弾切れ=戦力外通告なんだから、それを防ぎやすくなる技術は人気が出て当然だろう。
…で、そこで何で俺に外部協力依頼とか来るんですかね。確かに俺が齎したデータではありますが。
しかも時系列コレどうなってんの…。
支部長から命令されたのは、少なくとも一ヶ月以上先になりそうだが、他所の研究機関への協力だった。しかも、神機兵の。
…まだGE無印時代だよ? リンドウさんMIAすらしてないのに、何でGE2の話に関わる羽目になるんだよ…。
何でも、特に注目されているのがオラクルリザーブで、これを応用して神機兵のエネルギー改善…つまり電池代わりにできないか、とか思われているらしい。それが可能か不可能なのかは、俺には分からんが…そもそも、神機兵の研究ってどれくらい進んでるんだろうな?
GE無印が約3~4ヶ月の話しとして、GE2の時期までどれくらいかかる? 『あの』ソーマが一端の博士してるんだから、少なくとも1~2年くらいは経過していると思うが…。
仮に現在からGE2の神機兵稼動までが3年とすると…今、神機兵ってどこまで出来上がってんのやら。
いや、それよりもあの喪服博士と関わる事になるんじゃないか?
…興味は、あるな。画面越しで見ても、あの胡散臭い事この上ない博士がどんな奴なのか。どっちにしろほぼ確定で敵対する奴なんだから、顔くらいは拝んでおいてもいいだろう。
ヘタをすると、今この瞬間にも何かしらの動き、策謀を巡らせているかもしれないのだ。実際、何時ぞやのループでは何故かナナを荒野に放り出したりしてたし。
しかし、一ヶ月くらい先…ね。命令されてしまった以上、断る事はできない。つまり、暫く極東に戻れなくなる可能性だってある。
多分、ラケル博士はどういう意図にせよ、俺を手放そうとはしないと思う。現状、どうやらGE2のジュリウスも血の力に目覚めてはいないようなので、俺が唯一の使い手という訳だ。実際は霊力だが。
貴重なサンプルとして見られるか、或いは終末捕食を自分の手で起こそうとする場合の障害として見られるか。
…実験とか研究の協力依頼、ウソではないけど、本命はこっちだろうな。神機兵じゃなくて、血の力の研究。
大っぴらに明言しないのは、血の力自体がまだ眉唾物である事と…「こいつを使って終末捕食を起こせますか?」なんて堂々と聞けないからだろうな。
と言うか、ラケル博士と支部長は、互いの思惑を何処まで気付いているんだろうか。ラケル博士が真っ当な人間じゃないって事くらい、支部長はとっくに気付いているだろうが…ラケル博士の曲者っぷりもなぁ。まさか脳ミソをアラガミの考え方に乗っ取られてる、なんて考えるだろうか? いや、支部長にしてみればありえる可能性ではあるのか? ソーマにアラガミ因子を投入する時点で、考えられる限りの想定をしただろうし、その中にあってもおかしくはない。
二人の目的は、全く違うようで似通っている部分が多い。終末捕食自体は、ラケル博士にとってはアラガミから囁かれ続けた目的であり、支部長にとってはアラガミを駆逐する手段。終末捕食を起こしはしても、コントロールして人間を生き残らせるのが支部長の考えであり、逆に一切をあるがままに任せ、命の再分配を行おうとするのがラケル博士だ。
…互いの目的をある程度察知しつつ、利用しあっている…んだろうな。
何にせよ、確かに一度は顔を見ておいた方がよさそうだ。思考回路が文字通り人間とは懸け離れてるから、本来なら登場しないこの時期でも何をやらかすか予想もつかん。内面観察術で、何が見えるか…流石に直視した瞬間にSAN値直葬でデスワープは無いと思うが。
一回だけでも顔を見て、その印象を今後に活かせればいいんだが。
ま、とりあえず出発は一ヶ月以上後という事だし、それまで出来る限り根回ししとくかな。
-追記-
どうでもいい事だが、出発までに一ヶ月以上の間があるのには明確な理由があった。支部長曰く、
「人事異動の通達は、最低でも1ヶ月以上前に、と社内規則で決まっているのだよ」
だそうな。
神無月一番ありそうなのは、生活リズムがそうなっている事か日
榊博士の実験に付き合っていると、予想外の情報が手に入った。間もなくアリサが極東支部に到着するらしい。
えらい早いな? いや、これくらいの時期だったっけ? しかしストーリー的には、まだコウタのコンゴウ討伐もまだのようなのだが。
俺が異動するちょっと前くらいにアリサ到着か…。いや、ひょっとしたらアリサの到着に合わせて、俺を異動させたのかな。戦力の補充が出来たから、怪しげな俺を別の所に移そうと?
どうしたものかな…。何をするにしても、極東支部から離れると手の打ちようが無くなってしまう。
と言うか、ラケル博士って今はどの辺で活動しているんだろう? GE2じゃ、移動要塞作ってその中に居たからなぁ。
何れにしろ、アリサ到着から俺出発までの間に、汚ッサンを片付けてしまいたい。リンドウさん暗殺も、恐らく俺が居る間は起こらないだろうし…前回のツバキさんと同じ手は使えそうにない。となると、やっぱり背後から一突きして、後はアラガミに任せるべきか。
とりあえず、アリサと汚ッサンの移動経路を調べてみますか。ターミナルを使って、飛行機の到着時間を調べて…でもどれに乗っているかまではわからない。異動の日時が分かれば、もうちょっと絞り込めるんだが。こう言う時、ハッキングとかできればいいんだけどな。
うん?
待て待て、それ意外とどうにかなるんじゃね? ハッキングもだけど、ラケル博士の所に行った後の移動手段も含めて。
ついこの間思い出して実験し、迂闊に使えないと封印したダイヴイン能力。電子と情報の海に飛び込む手段。
あっと言う間に迷子になりかねない、と敬遠していたが、逆を言えばそれをどうにかしてしまえば、移動手段としては非常に有効な物になる。英語で言うとファストトラベル機能。
また、ダイヴインした状態で、そこら辺に見えるオブジェクトを壊してみたらどうなるだろう。電脳空間でのオブジェクトは、情報やら何やらが可視化したもの、というのが定番の設定。それを直接引っぺがしたりしたら? 外装部分だけを削り取って、中身を覗き込む事はできないだろうか。
移動にしたって、要するに目印があればいいのだ。幸い、インターネットにはメールアドレスという非常に特徴的な目印がある。何処からでもアクセスできるようなメールアドレスじゃなくて、端末本体に設定さたメールアドレスに向け、メールを飛ばす。すると、ダイヴ・インした状態から見ると、手紙がそっちに向けて飛んでいっているように見える訳だ。それを追いかけていけばいい。
…ま、あくまで机上の空論と言うか、よくある設定だと…って話だけどな。
うーむ、非常に危険な実験のように思えるが、上手く行けば超がつくほど活用できそうだ。GE世界限定だけど。試してみる価値は大いにある。
よし、早速実験だ。
実験終了。
とりあえず、実現には幾つか問題がある事は分かった。
まず、オブジェクトを壊したりしたら?という実験だが…こっちは特に問題は無い。慎重にオブジェクトを扱わなければ、余計な情報まで壊してしまうけどな。飛行機予約の情報を見る為に手を伸ばしたはいいが、余計な所に触れて飛行機発着のスケジュールのデータが滅茶苦茶になった、なんて事になりかねない。データベースに触れる時は注意が必要だな。
次に、メールを送る事で移動先までのナビにしよう、という案件だが…根本的な問題が一つあった。俺がダイヴしている状態で、誰がどうやってメール送信のボタンを押すんだよ、って話しが。まぁ、この辺はタイマー機能でどうにかしたが。
それより問題だったのは、こっちだ。ナビゲーションことメールの移動速度だ。考えてみれば当然なんだが、メールと言うのは非常に素早い、優れた連絡手段だ。それこそ、日本の最北端から最南端まで、5分とかからず連絡が出来るくらいに(通信設備があれば)。そんなメールをナビに使おうとしたとして、ついて行けるだろうか? 電脳空間という特殊な場所とは言え、日本を5分で横断できるスピードなんて、とても目視できねーよ。
まぁ、そのメールが送られていった筋道に目印みたいなものが出来てたんで、これを追いかけていけばどうにかなると思うが…。
とりあえず、移動手段の問題は何とかなりそうだ。最悪、汚ッサンも適当なタイミングを見計らって戻り、上手い事始末しよう。