※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

154 / 611
という訳で、GWの隔日投稿終了です。
お付き合いありがとうございました。

うーむ、書き溜めがキレイサッパリ吹き飛んでしまった。
…ただし、4/25日時点での書き溜めだけども。
ちなみにコレを投稿予約したのが4/25な訳で。
今までどおりのペースだったら、また2~3話分の書き溜めが出来てるんじゃないかな(願望)



第154話

神無GWは楽しかったかな? 俺? ……聞くな日

 

 

 半日ほどフライアでの研究をサボッてしまった。前日に深酒して、その辺でぶっ倒れてたって事にしたが…反省文提出する羽目になったよ。

 ま、暗殺計画自体は阻止できたし、汚ッサンを遠ざける為の各種資料(前回、ツバキさんが使ってた奴だ)も渡してきたんで、大丈夫…かな。

 

 

 ちなみに、暗殺計画阻止の流れはこんなカンジだったか。割と大変だった…。

 

 

 

 半ばヤケクソ気味にダイヴインして中継車に移動し、ダイヴアウト。よく迷子にならなかったものだ。現実空間に出ると同時にミタマ「隠」で姿を消してダッシュ。現場に到着した時には、ブーチブーチ ブーチブーチ テーテッテレー テーテレーテレーに囲まれ、既にアリサは錯乱寸前、戦列は滅茶苦茶な混戦状態、それでも何とか保っているのは、ベテラン組が頑張っていたからだろう。

 で、その非情にピンチな状況に俺・乱入。何でここに、なんて言われながらも、とりあえずこの状況に天の助け、と言わんばかり。手近な所にいたプップクプー・マンマミーアを2体始末したのは良かったんだが、そこでアリサが耐え切れなくなってドン。

 リンドウさん…と、混戦状態で偶然近くに居たソーマ、そしてダッシュで飛び込んだ俺が教会に取り残されましたとさ。で、どうやらアリサはダウンしたようだった。外に居るのは、サクヤさんとコウタのみ。

 幸いだったのは、サクヤさんが冷静で居られた事だろうか。ゲームだとリンドウさん一人が閉じ込められて黒爺猫と一対一な状況になってしまっていたが、今回は3人、しかも腕利き揃い。返り討ちにするのはそう難しい事じゃない。

 むしろ、気絶したアリサを背負ってサクヤさんとコウタが逃げられるかって事の方が、余程問題だった。…まぁ、ソッチはコウタがアリサを背負い、サクヤさんが目晦まし連発して逃げ切ったみたいだけども。

 

 …で、教会の中に一緒に取り残された二人から、「なんで態々飛び込んできた」みたいな視線を送られつつも、ノソノソと入ってきた黒爺猫と対峙。

 思えばコイツに何回殺られた事か。鬼杭千切叩き込んだり色々やったけど、今回は真正面から潰させてもらおう。

 ふふふ、なんたって今回は3人居るからな。攻撃の手も3倍だ。フルボッコにしてくれる。

 

 

 

 と、思ってたんだけど。…黒爺猫って、あんなに強かったか? いやアイツがおかしかったのか?

 

 

 途中までは押してたんだけど。…ちなみに、その時の会話がコレ。

 

 

 

「このまま行けば、生きて帰れそうだな。外のアラガミも、入ってこれるのは一体ずつだろうし」

 

「…蹴散らすだけだ」

 

「…それはいいんだけどさ…黒爺猫に、あんなモンついてたっけ?」

 

「………俺は見た事無いな」

 

「…………蹴散らす」

 

 

 会話をしようぜ、ソーマ。

 …ともあれ…目の前にいる黒爺猫は、何故か羽を生やしていた。最初は無かったんだけど、なんかこう…背中からメキメキブチャブチャバリバリと、肉を引っぺがすような音をさせつつ羽を広げやがった。

 何あれ。何でネコに羽生えるの。いや、確かにそーいうネコも居るって聞いた事あるけど、確かアレって皮膚病とかの結果だったりしたような。アラガミに既存の生物の常識を当て嵌めるが間違いと言ってしまえばそれまでだけど。

 

 …今までのループも、こんな羽が生える特別な黒爺猫だったんだろうか? それとも今回が特別なのか。

 しかし、こんな狭いトコで羽なんぞ生やしてどうするんだ。屋内だから空を飛べる訳じゃないし、滑空突進とかも出来ない。ゲームなら障害物を無視して羽を振り回せるかもしれないが、現実でそれをやろうとすると壁につっかえる。無視して振り切れるってんなら、それはそれで好都合。だって教会の壁ぶっ壊してくれるんだし。

 無意味なコケオドシですな。

 

 …そう思っていた時期が、俺にも3秒くらいはありました。何アレ、電撃がメチャメチャパワーアップしてんですけど。しかも電撃を翼に流して振り回す攻撃が洒落にならん。切れ味が一気に跳ね上がってた。ナイフを振動させて切れ味を増すって技術があるけど、あれの応用か? でも電気流してるだけだしな。

 もー、何なのあの翼。壁でも何でもスパスパ切り裂いて、ヘタすると神機のシールドすら斬られかねなかった。

 で、更に翼を振り回して大暴れしている内に、いいカンジに脱出できそうな穴が出来た訳ですよ。

 

 

 

 ただし教会が崩落しました。そりゃそーだよねー、「好都合」なんて考えてたけど、こんな崩れかかった建物の中で柱に片っ端から切れ込みいれれば、そりゃ崩れるわ。ただでさえ、直前のアリサの銃撃で一部ぶっ壊れるってのに。

 更に言うなら、教会から無事脱出したはいいものの……ヴァジュラとブッパッコー・ヴィンヴィンの群れ。…うん、まぁそうだった。黒爺猫だけじゃないもんね。それだけこっちに群れが居るって事は、サクヤさん達は無事逃げ切れたって事だろうから、まぁいいんだけどさ。

 で、崩落した教会から平然と飛び出してくる黒爺猫。

 

 

 …流石にヤバい、ってんでスタングレネードとか使ったんだが、さっきサクヤさん達が逃げる時に使われて学習したのか、上手いこと目を閉じたり顔を背けたりして避けやがる。タマフリも使ったが、近場の建物の影に逃げ込むので精一杯だった。それも、ニオイで追跡されているから発見されるのは確実。

 とりあえず回復錠使って一息ついて…リンドウさん、こんな状況でタバコ吸うなよ見つかるだろ。

 

 

 

「さて、どうするかな…。おいソーマ、なんかこう、アラガミを明後日の方向に走らせるような秘密の特技とか無いのか?」

 

「ある訳ねえだろ。そういう事はコイツに聞いたらどうだ。確か、どっかの怪しげな研究に協力しに行ってたんだろう」

 

「流石に魔法は無いなー。霊能力ならあるけど」

 

「そんなら、俺らの守護霊様にちょいとお願いしてくれんかね」

 

「赤髪ロンゲで頬に傷のある中国人っぽいから無理。酒とタバコとオンナが好きそうだけど、なんか虚無感感じるな。エロガッパとか呼ばれてそう。言葉ワカンネ。ちなみにソーマのは…なんかゾウリムシみたいな形の一つ目玉のナマモノ」

 

「怪物じゃねえか! 何でアラガミが俺の守護霊……ッ!」

 

「いや、コレと一緒にされたらアラガミでも怒ると思うぞ。と言うか、これは生まれとか全然関係ないと思う」

 

「…テメェ、知って「はいはいおふざけはここまでにして」「守護霊かはともかく、憑いてるのはマジだが」「どうでもいいよ。で、何か無いか? とっとと逃げられるような、楽な方法」

 

「…ある訳がないだろう。生き残りたければ、蹴散らすだけだ」

 

「まぁそういう結論になるよな。でも、あるにはあるんだよねぇ」

 

「ん? あるって何が」

 

「リンドウさん自分で聞いたじゃん。とっとと逃げられるような、楽な方法」

 

「聞いといてなんだが、あるのかよ!?」

 

「………」

 

「ソーマ、そう疑わしげな顔するなって。俺一人が生き延びるなら朝飯前。二人だとちょっとキツイ。3人だと…まぁ、全力でやれば何とかなる。ただし、これをやるにはなるべく多くのアラガミを一箇所に集める必要があって、失敗したら俺は暫く使い物にならなくなると思ってくれ」

 

「いいんじゃね? 最悪、俺がどうにかしてみせるさ」

 

「見栄を張るな。それができるなら、アンタは最初からやろうとしているだろう」

 

「無粋な事言うねぇ…ま、成功させりゃいいんだろ、要するに」

 

「俺一人にかかってるようなもんだけどね」

 

「言いだしっぺの法則って奴さ。で、準備はいいかい?」

 

「…無駄話してる間にこうなったか…」

 

 

 

 気がつけば囲まれております。黒爺猫も近くに居て、余裕を見せ付けるかのようにノシノシとゆっくり近付いてくる。それに合わせるように、包囲も縮んでくる。

 

 

「で、なるべく一箇所に集めるって事だったが、もっと近くか?」

 

「の方が都合がいいんだが、これくらいでもまぁやれるな。んじゃ、始めますか」

 

 

 

 建物の影から出て、黒爺猫に真正面から向かい合う。…ニタついてやがるな。観念したとでも思ったか…いや、油断はしてないか。なる程、ゴッドイーターの諦めの悪さをよく知っているようだ。

 

 でも今から相手になるのは、ゴッドイーターなだけじゃないんだなぁ。

 

 

 

 

 

 

「変 ! 身 !」

 

 

 エフェクト! …別に回転したりマッパになって少女マンガチックにメイクアップしたりはしない。…オェ…。

 しかしとりあえず閃光は出るので、同時に音爆弾とか適当に投げて目潰し聴覚潰し。今回の閃光は予想できなかったらしく、目が眩んでいる手近なビッチ・マーラを4体斬首。ちなみにコアのある場所も鬼の目タカの目で一目瞭然なので、サックリ砕いておきました。

 

 そして眩暈から回復したヴァジュラ達に、口上も無しに襲い掛かる俺。炎・氷・雷……はこいつらには効き辛いから使わなかったが、エネルギー波、斬撃、霊波攻撃、その他諸々使って斬。惨。懺。

 半分くらい始末した辺りで、我に返ったらしい黒爺猫からの雷撃。ホイッとトンボを切って避けて、これ見よがしに息絶えたヴァジュラの上に着地して、見下ろしてみせる。

 群れに害された事を怒ったのか、それとも単に見下されたのが気に入らなかったのかは分からんが、咆哮を響かせて飛びかかってこようとして。

 

 

 

 

 

 おいおい、受け責めいくつか予想してたが、そりゃ悪手だろニャンコ。

 

 

 

 

 飛び上がろうとした瞬間、黒爺猫の死角から急接近したソーマとリンドウさんが両前足をブッ千切った。予想外の事があって慌てたのは分かるが、意識を俺だけに集中すっからだ。

 

 さて、何だかんだと色々あったが、テメーは何度殺っても飽き足らん!

 

 

 死ねよやぁぁぁぁぁ!!!

 

 

 本当なら鬼杭千切 ~其は人生の穴を意味もなく掘っては埋める一本の杭~ を叩き込んでやりたいところだが、まだヴァジュラの群れが残ってるから自重。…どうでもいい事だが、~一本の杭~までが正式名称な。スゲー久々に使った名前だけど。

 黒爺猫を、尽き得ぬ怒りを以て斬首……し損ねた。翼でガードしやがったのだ。その直後、全身から放電しながらの咆哮。どうにも、「俺を守れ」的な意味だったと見える。一斉に俺…いや、俺達に向かって ネコの群れが飛びかかってきた。

 一体一体ならどうとでもなるが、フレンドリファイアすら躊躇わない大乱戦になっちまったからな…。アラガミとは言え、獣にこうまでさせる統率力があるとは。あの黒爺猫を侮ったのは一生モノの不覚だった。

 

 今までリンドウさん暗殺シーンで出てきた黒爺猫があの個体なのかは分からんが、あいつは確実に仕留めなければならない。あの大乱戦…見ようによっては、「役目を放棄した群れのリーダーを、それでも守ろうとした」とも見える。アラガミ達にとって、それだけのカリスマがある個体なのかもしれん。

 放っておけば、何が起きるか分からない。それこそ、アイツが指揮するアラガミの群れが押し寄せる事すら想定しておかないと。

 

 ともあれ、乱戦になったのは良かったのか悪かったのか。図体がでかくて数が多い分、乱戦で被害を蒙るのはアラガミ達の方だった。んで、火力で言えば俺の方が遥か上。継戦能力だけは低いが、限界が訪れる前に決着はついた。

 何匹かが逃げていく足音を聞きながら、人間状態に戻った俺は壁に背を預けて座り込んだ。

 

 色々と想定外かつ突発的なイベントだったが、何とか乗り切れたな。肩で息をしている俺に、ソーマが近付いてきて物問いたげな顔をしていた。

 

 

「…お前は」

 

「ああ、別に体弄くられた訳じゃないぞ。普通にゴッドイーターになって、色々あっていつの間にやらアラガミ化を制御できるようになってただけだ」

 

「制御…そんな事ができるのか?」

 

 

 未だに理由は分からんけどね。夢見ただけで制御できるようになるとか無いでしょ。

 

 

「理屈で言えば、できると思うよ。アラガミっつっても、知性を持った生物には変わりない。コミュニケーションの方法さえあれば、共存出来るかはともかくとして意思を通じる事はできる。で、そこらのアラガミにせよ神機にせよ、アラガミってのは細胞の郡体であって、だったらどっちも考える力があってもおかしくない。…或いは、俺達の体の中の細胞にもな」

 

「…何言ってやがる。お前の理屈が正しいんなら、人間は自分の体の細胞一つまで制御できる事になる」

 

「できなくはないと思うけどね、難しいだけで。とりあえず、俺が言う事は一つだけだ。…内緒にしてくれよ? 支部長にもさ」

 

「二言になってるぞ」

 

「じゃあ、支部長にも内緒にしてくれ」

 

「言い直してどーすんだよ。まぁ、黙っておくけどさ。…今更だけど、助かったぜ。ありがとうな」

 

「………」

 

「ホレ、ソーマも言えって」

 

「自分で言い出すか。……チッ、助かった」

 

「おう。んじゃ、悪いけど俺、休暇じゃないのに抜けてきたんだわ。榊博士とかにバレないうちに、さっさと逃げる。したらな!」

 

 

 

 …大体こんな感じだったかな。はーやれやれ、もうちょっと準備できてれば、もっと楽だったものを。

 ともあれ、リンドウさんも無事だった。アリサが昏睡したかはこれから確認しなけりゃならんが、とりあえず生きてる。まぁ、悪い結果じゃないか。

 そういや、何時ぞやのループでアリサを昏睡させたままになっちまった事があったな。…今更回復させたからって、その事実が変わる訳じゃないが…いや俺の中にしかない事実だけどさ。

 

 そんな事を考えつつ、仕事をサボった始末書の文面を考える一日だった。

 

 

 

 

 

 ところでどうでもいい事なんだが、汚ッサンどうなるんだろうな? リンドウさん暗殺だけなら、まだ支部長の意思にギリギリ沿っていたかもしれんけど、息子まで巻き込んで死なせるところだった訳で。

 支部長は私情で動くタイプの人じゃないが、チャンスがあればついでに私情を晴らすタイプの人でもある。ついでに言うなら、表面上にはさせないけど、何だかんだで家族への情が強い人でもある。

 …自分の首を絞めたんじゃねぇの、あの汚ッサン。

 

 

 

 

 

 

-追記-

 

 

 書き忘れてたけど、帰る時にこんなイベントが。

 

 

「…おい、それ何やってんだ?」(←リンドウさん)

 

「何って、何の事?」(←俺)

 

「…神機に何食わせてんだって事だ」(←ガングロコミュ障将来のロリコン……もうヤッちゃった俺が言えた事じゃなかった)

 

「何って…」

 

 

 見てみた。…神機が勝手に動いて口を伸ばし、なんかムシャムシャしてた。アラガミ以外も喰えるように躾けたけど、勝手に自分から食べ始めるのは初めてだなぁ。

 何かと思ったら。

 

 

「…壊れた神機? を食べてたのか? …どっかのゴッドイーターが死んで、野晒しのままになった遺された神機か」

 

「何で神機がそんな物食べるんだ…と言うか、お前が食わせてたんじゃないのか?」

 

「いや、勝手に動いてた。拘束具が取っ払われてるから、コイツもある程度自由に動けるんだろ」

 

「…食わせても大丈夫なのか? 神機食いすぎてスサノオ化とかしたりしてな」

 

「大丈夫じゃね。自分から喰ってんだし。…あ、リッカさんには言っておかないとな。随分メンテできてないし」

 

 

 

 反省文書いてから調べてみたら、「烏合崩し」なるスキルがついてたんだが…なんだコレ? こんなスキル、GEでもGE2でも聞いた事ないぞ。

 知らないスキルが入ってるのは、神機が遺された神機をムシャムシャしたからだと思うけど…。

 




……調べてみたら、また5~6話分くらいの書き溜めができていた…。
機会を見て、また隔日投稿しようと思います。
とりあえず、次の投稿は11日の予定です。

討鬼伝2の体験版も飽きが入ってきたんで、発売までの時間潰しに今まであんまりやってなかった方面に手を出してみようか思案中。
ただし、最初は全て体験版で行きたいと思っている。
案①ファークライ原始時代版。ステルス暗殺と単純そうなストーリーが魅力だが、銃とか無さそうなのが不満。
案②10日発売のアンチャーテッド。ストーリーは最終的には勧善懲悪になりそうだし、STGの扱いも覚えられそうだけど、ストーリーが一本道っぽい。
案③艦コレ改。外伝に出せるかもしれない。多分、運営とか考えずに欲望に溺れ続けるだけだが。
案④フォールアウト4。イカれた世界観と自由度の高さ、STGの基本も覚えられそうなんでワリと注目株。

…とりあえず体験版ダウンロードするか…。
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