※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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星のカービィ、ハズレとまでは言わないけどやっぱ子供向けだなぁ…。
エアロバイクしながらプレイしてます。



6月下旬に長期休暇を貰えそうな上、時期的に厄介かつ面倒な仕事を避けられそう。
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上役がドジってシフト変更。面倒な仕事がフルで直撃。
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7月初めに長期休暇がズレる。スパロボが出るからいいかと我慢。
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休暇はやっぱ無理。休暇買取になるけど、どう考えても3万に満たない。
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上役に呪詛を送る方法を調べている。←イマココ


第163話

神変月最近、展開につまってます日

 

 

 無事朝を迎えた。途中でレア博士が目覚めそうになって、後頭部に2つ程タンコブ作ってしまったが、命に比べれば安いものだろう。

 

 アラガミを掃討し終えたのは…大体6時くらいだったかな? 仮眠を取るべきか迷ったが、結局少しだけ眠った。別に疲れたからではない。感応現象で、アリサに連絡できないかと思ったからだ。

 俺が眠った時には、アリサは既に目覚めかけていたのか、長話する余裕は無かったが…この辺りに迎えに来て欲しい、という連絡だけは付けられた。

 …もしアリサ本人が来たら、レア博士と人目の無い場所で向かい合う事になるが…大丈夫だと思う、うん。この状況でレア博士を置き去りにする事は無いよな。

 

 

 で、当のレア博士なんだが……えらい落ち込んでいる。それはもう、普段の美貌の輝きが全く見えない程にくすんでいる。

 

 そりゃ落ち込みもするだろうけどな。レア博士は、あのお人形さんを直に見ては居ないだろうが、「ひょっとしたら」と思う心当たりはあるんだろう。…それに、車を一瞬で爆発炎上させるような事が出来るアラガミは、そう多くない。少なくともこの周囲では。まだ極東圏内じゃないし。

 それに、手口的にも…多分父親を暗殺した時と大差ない。実の妹に殺されかけたんじゃないか、と思ってる訳だ。

 そしてそれは多分事実。

 …これはちょっと、どう対応したものか…。父親を暗殺する事に加担してしまった罪悪感は、今となってはレア博士の根幹の一つになっているだろう。「知ってたよ、気にするなよ」なんてとても言えない。言ったところで心に響くとは思えないし…何より、知っていて黙っていた事から、不審を抱く可能性が高い。

 

 

 …このまま放置した場合、レア博士はどうするだろうか。やりかねない、と思ってはいても、妹が自分を殺そうとしたなんて信じたくはないだろう。

 だが、そうするだけの心当たりはある。ことに、最近はレア博士は俺に色々とゾッコンというか溺れてきていたから、余計な情報を漏らす可能性は高い…これについて、ラケル博士が考え付かなかった訳がない。

 …でも姉としての心情が、信じる事を拒絶する。

 

 やれやれ、相変わらず面倒な人だ。お姉ちゃんだからとか、悪い男にひっかかるタイプとか以前に、切り捨てる事ができない人だね。

 つまりは…。

 

 

 

 つまりは、この機会に乗じて、完全にラケル博士から奪い去れって訳だ。

 

 

 とは言え、今この状況では何もできそうにない。周囲にアラガミがまた寄ってきているし、何より僅かだが車の音がする。

 どうやら、アリサは何とか迎えに来てくれたらしい。

 

 さて、幸か不幸かこのタイミングでアリサとレア博士が顔を合わせる訳だが……今のレア博士を見れば、そうそうつっかかる事はないと思う。

 しかし、逆にこの状態のレア博士を放っておいてアリサを抱いたとなると、それこそレア博士の精神的ダメージが…。

 だからと言って、アリサにお預け延長を言い渡すと、それこそ何をやらかすか分からない…主にレア博士に対して。

 

 

 

 …幾ら考えたって、俺の頭じゃどういうオチになるか、限られてるんだよな…。下手な考え、休むに似たりか。

 到着した車から降りてきた、おめかしアリサ+神機ガチ装備……を相手にそんな事を思った。

 

 

 

 

 

 アリサの運転に任せて(俺がやろうとしたら、またレア博士が必死に止めてきた)、極東に到着。

 正直、俺が運転した方がマシなんじゃないか? と思ったよ。別にアリサの運転が下手な訳でも、荒い訳でも、アラガミの群れに「ついでに狩っていきましょう」と突っ込んでいく訳でもない。

 

 

 ただ、度々足をモジモジと擦り合わせているだけだ。

 車の密閉空間で、俺が助手席に乗っている事もあり、フェロモンのニオイがすぐに分かる。よーく見てみれば、服の下で乳首は立っているし、丸出しのヘソを中心とした肌は興奮で赤らみ汗ばんでいる。

 

 …ぶっちゃけ、思いっきり発情している。今までの夢の中でのアリサの趣味志向を考えると……コイツ、出会い頭に剥かれて押し倒されるのを期待してたようだ。結構壊れたなぁ、コイツ…いや俺と関係を持ってる時は、大体こんなモンだったっけ?

 実際、レア博士の目が無ければ、そうしていたような気もするが。あと運転中にもイタズラとか。

 …それがわかっているのかいないのか、アリサはレア博士に対して時々妙な目を向けている。敵意…ではなく、やり場の無い感情をどうすればいいのか迷っているようだ。

 

 …アリサにしてみれば、恋敵みたいなものだしな…。お迎えに来るのにおめかしして、全力で宣戦布告するつもりだったのが、いざ到着してみれば、そこに居たのは普段の美貌も知性も欠片も見えない、心が折られたような女が一人。

 追撃をかけようにも流石に心が痛み(…痛んでるよな? 俺の前だから抑えただけじゃないよな?)、だからと言って無視もできない。R-18展開に入り込むのに邪魔だし。

 

 

 とりあえず、レア博士は何とか立ち直らせないとアカン。

 

 

 

 

神変月微妙な気温の日が続く日

 

 

 極東に到着してまず行ったのは、レア博士を休ませる事。正直、ここの病室にはあまりいい思い出は無いな。病室にいい思い出があるって話事態、あまり聞かないが…。

 大型のアラガミに襲われたショックって事で誤魔化しておいたので、暫く安静にさせておいけばいい…という事になった。

 

 次に行ったのは支部長への報告。本当ならレア博士も一緒に来て、終末捕食と俺の力との関係を説明する予定だったんだが、今のレア博士はあの有様だ。とてもじゃないが、マトモに説明が出来るとは思えん。

 ちなみに、支部長への報告については次のよーな感じだった。

 

 

 

「…成程。詳細はレア博士から後に聞かせてもらうが、終末捕食は可能である…という結論か」

 

 実際に実験してみるに越した事は無い、と言ってましたがね。

 

「そう気軽に実験できる物でもないが、確かに小規模の実験は必要か。 …話は変わるが、あちらでの生活はどうだった?」

 

 気楽なモンですな。モルモットって程扱いが悪かった訳でもないですし、何だかんだで美人は多いし、あまり可愛くはないが弟子も出来ましたし。

 研究も、まぁ色々と新しい発見がありましたし。

 

 

「ふむ……では、ラケル博士をどう見た」

 

 

 ……アカンっす。ありゃ人間じゃあらーせん。

 無表情無感動とかじゃない、完全な操り人形です。後ろ…或いは脳ミソの中に居る『何か』が囁くままに行動してるだけで、価値観から行動基準までまるで読めません。

 挙句、今回の帰りに遭遇したアラガミと来たら…。

 

 

「全く見た事の無いアラガミ、か。未だアラガミは進化の途中にある。いつ見知らぬ新種が出てきてもおかしくはないが…。彼女がアラガミを操っている可能性があると?」

 

 

 出来ない事はないでしょう? あれやこれやと具体的な指示を出せるかはともかく。結局、前に指示を出してたっぽい奴は、アラガミに食われてオダブツしたようですが。

 

 

「そのようだな。アラガミを操って何をしようとしていたのか知らんが、世も末だ」

 

 

 終末捕食起こそうとしてる俺らが言うのもナンですけどね。

 加えて言えば、レア博士があれだけショックを受けているのも、ソッチ絡みと思えば納得も行きます。

 

 

「妹に殺されかけたと?」

 

 

 やりかねません。支部長だって同じ考えだと思いますが?

 

 

「身内同士での争いが如何に普遍的なものか、歴史を齧った人間なら幾らでも例が出せる。尤も、君の証言通りなら、彼女を人間の範疇に入れていいのかは疑問だがね」

 

 

 …で、仮にも特異点モドキが始末されかかった訳ですが、何か対応は?

 

 

「必要ない」

 

 

 あらヒドイ。

 

 

「特異点、終末捕食などという『風説』があるのは知っているが、何の証明もされてはおらん。少なくとも学会ではな。クラウディス家には、多くの面において多大な援助を受けている。それを明確な根拠も無しに断罪する訳にはいかん」

 

 

 支部長にしては下手な建前ですな。疑わしきは利用価値が無くなってから罰せ、証拠など不要を地で行くと言うのに。

 

 

「君は私を独裁者か何かと勘違いしていないかね?」

 

 

 今の世界を滅ぼそうとする魔王だとは思ってますな。ちなみに俺はその一兵卒です。

 

 

「君のような一兵卒が居るか、とあちこちから声が聞こえるようだよ。何れにせよ、事は既に秒読みになっている。余計な事に割くリソースは無い」

 

 

 

 …ほほう、ノヴァが完成したのか宇宙船が揃ったのか知らんが、もうすぐ俺の出番ですか。特異点だけは発見されない方が都合がいいんですが。

 

 

「それは君の都合でしかないな。…話は終わりだ。後日、レア博士と共に詳細の説明に来るように」

 

 

 

 

 …こんな按配だったな。要するに、ラケル博士が怪しいと思ってはいるが、手を出す余裕も必要もない、という訳だ。

 ま、確かにアーク計画が成就すれば、ラケル博士は地球に取り残され、終末捕食に飲まれて終わりだ。報復する意味も無い。

 

 …ああ、それにクラウディス家から援助を受けてるって言ってたが、多分宇宙船関連もそうなんだろうな。ここで事を荒立てれば、掻き集めた宇宙船のいくつかは持っていかれるかもしれない。

 ここまで計算してやってんのかねぇ。何せ、ラケル博士にしてはちょっと手が杜撰すぎる。

 

 いくらお人形さんを差し向けたとは言え、遠距離から車をブッ飛ばすだけ。近付いての確認すらさせなかった。死体の確認さえ怠った理由は? …博士がお人形さんの手綱を握りきれていない? それともお人形さんにそれだけの知性が無い? いや、後者であれば、死体の有無に関係なく、周囲一帯を瓦礫に変えてしまえばいい筈。

 …しくじってもいいと思っていた? ならその意図は? 俺への牽制…にしてはやり方が派手。何だかんだでレア博士はまだ使える手駒だろうに、それを突き放した?

 

 …肉親としての情…は考えない方がいいな。

 うーむ、レア博士が言ってた事も分からないではない気がしてきた。「お姉ちゃんなのに分かってあげられない」と悩んでいたが、こりゃホントに何考えてるのか分からんわ。

 

 

 

 

 ともあれ、この際遠慮なくレア博士を奪わせてもらう。そうだな、GE無印が終わった後、フラフラと寄る辺を探して戻ってしまわないように……かすがい、打ち込んでおくとしますかね。

 

 

 

神変月今年の梅雨は過ごしやすいが心配日

 

 

 レア博士、とりあえず復活。多少元気の無い所は見られるが、しっかりと自分の足で立っている(ように見えるが、実際は支えられてるんだけどね)

 

 

 何やったかって? 依存対象を増やしただけさ。

 もうこの一言だけで予想してるだろうが……要するに俺、レア博士、アリサの3Pでどうにかしました。毎回毎回、文字通り肉体言語に訴えるのはワンパターンだが、基本的にこれしか能が無いので勘弁してほしい。

 

 …ただ、アリサがレア博士の事を「ママ」なんて呼び始めたのは予想外だったが。夢の中で見たおふくろさんとは、全く似てないが…どうやら昨晩の3Pで、新しい扉を開いてしまったようだ。

 

 まぁ、確かに雰囲気は出てたよ? 

 最初、俺に部屋まで呼び出され、とっておきのショーツやら今の時代では貴重な香水やらで覚悟キメてやってきたアリサだったが、レア博士が居るのを見て急速に機嫌が悪化した。

 そりゃそうだわな、「またオアズケか、またお前のせいか!」みたいな顔だったし。

 

 レア博士も同様で、オタノシミの最中に訪ねてきた女…しかもどう見ても勝負服…にギリギリと視線を送っておりました。「浮気かコノヤロウ」みたいな目を俺に向けないのは、レア博士の習性なのかねぇ…。

 まぁ、レア博士の反応は無理ないわな。浮気云々を差し引いても、ラケル博士から切り捨てられた(まだ一応疑惑段階)今となっては、レア博士の精神的な支えは俺一人。心の支えが奪われそうになれば、それこそ宗教テロみたいな勢いで暴れようとするのも無理は無い。

 

 

 そんな二人が…どう考えても原因の俺ではなく、泥棒猫に怒る二人が…対面して、ヒートアップしたもんで……ここでレア博士に『命令』したら、どうなるでしょう。

 

 

 結論、レア博士、「アナタにこんな事はできないでしょう?」とばかりに従います。具体的にはスカートたくし上げとか。ちなみにさっきまで大人のオモチャで遊んでたんで、バッチリ装着済みです。

 で、対抗意識満々のアリサを引きずり込んで、更にレア博士…レアに命令。

 詳細は別話を作らないといけなくなるので省くが、剥かせたり、拘束させたり、奉仕しているアリサを前にレア博士に一人遊びさせたりと、色々やって色んな意味で昂ぶらせた後。

 

 貫通式の開催となった訳ですが……アリサってばまー、処女なのにメッチャ性感発達してやんの。やっぱり毎晩、夢の中でアレコレやってたからだろうか? 聞き出してみたら、毎朝オネショかと思う程に洪水状態になっていた為、最近ではいつも裸+股の下にタオルを敷いて寝るようにしていたらしい。

 それでも流石に不安は不安だったらしく…レアに命じて、両手を拘束して抑え込ませてから、ゆっくり貫通。

 

 流石に痛みはあるらしく、顔を顰めていたんだが…それを「大丈夫?」と頬に手を添えるレア博士。それが、何がどう影響したのか…アリサが「ママ…」なんて呟いて、丁度目の前に放り出されていたナマチチの突起に吸い付きました。

 

 

 …で、それがどーも母性本能にドッキューンと来たみたいでね。ああいうのを慈母の眼差しって言うのかね…やってる事はレズにしか見えないが。

 おかーさんが赤ん坊を優しく宥めるように、こう…ナデナデしたり、いい子いい子したり、耳元で囁いたりしてね。

 アリサはアリサで、ヒィヒィ善がり鳴きしつつもその手を取ったり、おっぱいに吸い付いたままだったり、思いっきり抱きついたり…。考えてみりゃ、あのハグはちょっと危なかったな。ゴッドイーターの筋力で、一般人を全力で締め付けたらエライ事になる。そうならなかったのは、アリサがいい塩梅に翻弄されてたからなんだろうが。

 

 まー、何はともあれ、3Pと言うよりは……なんだろ、娘の初体験に立ち会って、『大人になったのね』と感涙する親? そして『頑張ったよ』とおかーさんに抱きつく娘? どんな親子やねん、と言いたくなるだろうが、実際そんな按配だった。初体験を結婚式とかに変えれば、そんなに違和感は無いが……そんな変換をする事自体、違和感が満載だ。いや、結婚すりゃそーいう事もするんだから、ある意味間違ってはいないが。

 

 

 

 

 …やっぱアレかな、レアのは幼い頃からの抑圧が妙な形で噴出した結果か。

 そしてアリサのは夢の中で色々ヤッたり助けたりしたからか? 考えてみれば、夢の中でオカルト版真言立川流やってんだ。ある意味、精神…ひょっとしたら脳ミソにダイレクトに影響を与えていた可能性は否めない。そうだとすると、よくアリサの人格が無事だったものだ……いや、影響された結果がコレだとしたら、無事とは言い難いか。

 

 何はともあれ、とりあえず落ち着くところに落ち着いたか。

 レアはアリサを娘のように世話し始め、ラケル博士から捨てられた衝撃から立ち直りつつある…実際は新しい依存対象を見つけただけだが。

 アリサはアリサで、念願の初体験も終え、新しい義母(?)との折り合いも…まぁ、多少の衝突はあるかもしれないがそこは俺がクッション剤(というの名のご主人様)役を務めればいいだけだ。

 

 …これなら、終末捕食の後も、多分大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

 さて、夜伽の話は置いといてだ。

 実際、ラケル博士にどう対処するか?と言う話になったのだが、率直に言えば手が出せない。

 公的な意味で言えば証拠が無い。アラガミを操れるなんて言われても、信じるのは極一部の物好きだけ。レアの証言があったとしても、物証が無い。もう父親暗殺も数年以上前の事っぽいし。

 非合法な手段で仕掛けるにしても、一番力になりそうな支部長からはNOが出ている。

 最後の手段…俺がフライアにこっそり戻って暗殺するという手もあるが、それをやったらレアがどうなるか…。新しい依存対象が出来たとは言え、妹と思っている事には変わりない。

 

 正直、それを圧してでも始末するべきだとは思っているんだが。やられっ放しも癪に障る。

 

 

 

 …ジュリウスにちょっかいを出すか? ラケル博士に対しては、それが一番の意趣返しになりそうだ。

 居場所はレアが知ってるだろうし…だがラケル博士の警戒網を突破できるかが一番の問題だ。博士への不審の種を植え込む方法は……本人を見てみないと何とも言えないが。

 

 

 

 …ああ、もう一個忘れてた。

 ラケル博士にどう対処するか以前に…レアにシオの事を教えるかどうかが問題だった。

 

 

 レアは今は……血の力と終末捕食の説明の後、支部長と色々談義しているようなんて、その間に榊博士に相談に行く。

 部屋に顔を出すと同時に、「お客さンダー!」とシオが飛びついてきた。おお、アリサから聞いたとおり、随分流暢に喋るようになってるな。

 

 というか、もう服着てるよ。なんだ、もう一回脱走したのか? …ああそう、逃げようとしたところをリンドウさんが捕まえたのか。

 ……? ちょっと待て、ゲームでは女性陣に服を着せられかけたところで、ほぼマッパな状態(最初のボロ布オンリー)で逃げ出したんだよな。何故にリンドウさんが捕まえられる? まさか着替えを覗いていたとでも…いや、その場に居たとでも言うのか。

 

 …ああそう、逃げるのを察知したアリサとカノンが足止めして、サクヤさんがリンドウさんを呼び込んだのね。それならいいんだ。

 

 

 

 「おみヤゲはー?」と手を出されたんで、昨日狩ってポケットに入れておいたコアを進呈。…ソーマが「あんまり甘やかすな」って言ってるが、教育パパみたいな言い分だな。

 

 

 コアをフライドポテトのようにパクつく…微妙に不満そうだが、多分あまり美味しくないんだろう。極東の、野菜の味がするアラガミと違って…シオを横目に見ながら、レアにシオの事を伝えるか相談。

 

 ソーマは却下。博士という人種に(割と偏見ではないが)偏見でもあるのか、シオを実験台にして何かしようとしているんじゃないか…と思っているようだ。そういう意味では、俺にも同じ視線を向けてきているが。

 

 榊博士は肯定。レアの人格には、ある程度の信用を置いているようだ。「…随分君に入れ込んでいるみたいだしね」と呟かれたが、何を知っている。

 ラケル博士に何か要請された場合は?と聞いてみたが、恐らくそれは無いとの事。…榊博士、もうこの時点でラケル博士の正体と野望に勘付いてるんじゃないだろうか。ソーマの前でそれを言うと、更にややこしい事になりそうだが。

 ただ、あのポンコツと言うかうっかりについては…限りなく不安に思ってもいるようだが。これでレア博士がひんぬーであれば、「また遠坂の呪いか」と言えるのだが。ひんぬー枠のラケルてんてーは金髪だけど。

 

 それに、榊博士の場合は、同じ目的を持って語り合える博士仲間が欲しい、とも考えているっぽい。何だかんだでシオを擁するチームの中では、唯一の頭脳担当だ。技術に関して話せる相手だって、リッカさんくらいで陰謀やらシオの事やらはノータッチだもんな。まぁ、アラガミ用の服作ってもらった時点で勘付いてたっぽいが。

 

 

 俺個人の考えとしては、勿論知らせて問題ない。若干の不安はあるものの、それを補ってあまりあるくらいに協力してくれると思う。

 …と言うより、レアがラケル博士の元に戻ってしまわないように、頚城をより増やしておきたいってのが本音だな。昨晩、娘認定したアリサと同様にシオも娘と考えて、アリサと姉妹になって欲しいものだ。「おねえちゃん」とか呼ばれたら、アリサが鼻血だすんじゃなかろうか。……一応言っておくが、棒姉妹になってほしいって事じゃないからな。俺、前のループでは手を出した…出された?…けど、基本的にソーマ×シオ派だし。

 

 

 そもそも、俺の計画通りに終末捕食を乗っ取れて、被害を最小限に抑えられたとして…その時シオはどうなっているか? 生贄にされる訳ではないのだから、当然生存している事になる。

 天然の特異点が、地球に取り残されたままになる。そうなったら一体どうなるか…終末捕食が完全に成された訳ではないから、また本能がいつか動き出すのか? アラガミと全ての生命が消えて再分配されるまで、また特異点の覚醒が繰り返されるのか?

 それにラケル博士がどう出るか。予定通りにジュリウスを特異点として仕立てあげようとするのか、それとも折角天然モノが居るんだからと、シオに手をだそうとするか。

 不確定要素が一気に増える。

 

 これを榊博士一人に考察しろ、というのも無茶な話だろう。…上手く行ってれば、多分俺はその時には居ない訳だし。或いはデスワープして元の木阿弥。

 

 

 アリサは勿論賛成。昨晩の母娘プレイで、随分信頼を深めたらしい。ただ、ポンコツ具合まで把握しているかは疑問だが。あと、ママと呼びそうになって慌てて口を閉ざしていた。ソーマは「マ…?」と首を傾げた。

 

 

 

 結局、レアも仲間に引き入れる事になった。ソーマは不満そうだが、現状で協力者が足りないというのは感じていたんだろう。

 

 

 

 

神変月断水とかにならないよな日

 

 

 レアがシオと対面。特異点の事を説明した時のアレコレについては…正直、書く程大した事はなかった。

 まぁ、特異点だアラガミだって言ったって、今のシオは体がちょっと病的に白くて身体能力がゴッドイーター並みに高いだけの、天真爛漫で子供っぽいオンナノコにしか見えないからね。もうちゃんと意思疎通もできるようになっているし。

 

 むしろ、真面目に研究していた事とは言え、終末捕食やら何やらが起きるという生きた証明が目の前に現れた事によって、何やら考え込み始めてしまった。ひょっとしたら、ラケル博士の本当の目的について、何か勘付いたのかもしれない。

 …じっと観察しているレアの視線に、警戒しているソーマが印象的だった。

 

 で、そのソーマとシオが居ない場所で、ちょっと話をしたんだが。

 

 

「…ねぇ、あの子は本当にアラガミなのね?」

 

 

 間違いなくね。多分、もうすぐ自力で神機を作りだせるようになる。

 

 

「という事は、食べた物や見た物を学習して、自分の構造を変える性質も健在、と…。ところで話は変わるんだけど、極東付近のアラガミが変化しているって話は聞いている?」

 

 

 アラガミが進化するのはいつもの事だけど、どの変化の事?

 

 

「……その中でも、一等頭がおかしい話よ。…アラガミが『美味しくなっている』という奴ね。初めて聞いた時は、研究者の頭がおかしくなったんじゃないかと思ったくらいだけど」

 

 

 ああ、それなら知ってる。神機がアラガミを食いたがるようになってきたって話ね。

 ついでに言えば、その原因になっていると思われる植物は、俺の菜園が出所だ。

 

 

「そこにも色々ツッコミたいと言うか、私も実物に興味はあるけど、そこは置いといて。…美味しくなったアラガミのコアを食べ続けたら…シオちゃん、どうなると思う?」

 

 

 ……お、美味しくなる? 具体的には汗がニンジンの味になったり、体臭が花っぽくなったり、髪の毛を切った感触がまるで林檎のようになったり………女性の神秘的な液体が、文字通りサトウキビ…いや甘露のようになったり?

 

 

「……………」

 

 

 ………おーいソーマ、お前なんか食べ物の好き嫌いってある? ん? 将来に割りと影響するんで。やっぱ美味しい方が進んでprprできるだろ。ちゃんと濡らさないと、痛むかもしれんし。大した事じゃないって。どうせ食うなら美味い方がいいってだけの話だよ。他意は無いよ。

 

 

「ソッチの心配!? 私、割と真剣にカニバリズムの心配をしていたんだけど」

 

 

 神機に食いつかれても、シオなら噛み付き返すって。

 

 

「それで何の解決になるの…」

 

 

 

 

 

 

 

 そんなアホみたいな会話はともかくとして、ちょっと実験。

 レアとアリサを二人きりにしてみる。二人きりと言っても、俺はミタマ隠とかアサシン式ステルス術を使って、堂々と同じ部屋の中に居ますが。

 

 親子の関係と言っていいのかは微妙だが、とりあえず険悪になる事は無い。むしろ、レアが世話しようとして距離を詰めているくらいだ。アリサは距離感を計りかねて、されるがままになっているようだが……悪い気分じゃなさそうだ。

 このままエスカレートすると、その内レアが赤ちゃん言葉と使い始めるような気さえする。

 

 

 …実際、「カワイイわね~」とか言いつつ、チュッとやってたし。流石にアリサも慌てていた。

 

 

 …これは俺抜きでのレズプレイも仕込む必要がありますね! 他の男に触らせるのは断固拒否だし、女であっても抵抗はあるが、俺の女同士ならセーフ! 基本的に俺って独占厨だからね!

 

 

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