※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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幻想砕きの剣でエロ書いてたのって何歳くらいだったかな…大学の途中から、最初の会社を辞める前だから、20歳ギリギリくらいか。
今と比べると、エロに対する情熱が違うなぁ…。
まぁ、元がエロゲだったから書きやすかったのもあるだろうけど…。


第166話

 

神変月スパロボまであと1週間日

 

 

 ちょっと間が空いた。ここんとこ、延々とアラガミ狩ってばっかだったからな。

 いやもうシオの食欲が止まらないのなんのって。加えて、ノヴァに食わせるアラガミの量もどんどん増える。冗談抜きで極東周囲のアラガミ生息領域が大幅に変わってしまいそうな勢いだ。

 あれだけ必要だったアバドンのコアが、もう有り余っている…と言えばどれくらい狩ったか分かるだろうか。ゲームで体感するよりも、ずっと珍しいアラガミだった筈なのに…。数撃ちゃ当たるの精神で揃えてしまった。

 

 さて、そうなると問題なのが、今まで聞いた事が無いアラガミのコアだ。名前の元ネタは、多分どっかの神の伝承から取ってると思うんだが…。有名所で言えばケツァルコアトルとか、アフラ・マズダとか。

 …アスラとかオーガスとか言うのもあったけど、まさか怒り(ラース)的なアラガミじゃないよね? あんなの勝てるか、地球がぶっ壊れるわ。

 まーとにかく、そういう連中は極東支部近辺には居ないようだ。名前の下になった通り、ギリシャやらアメリカやら物騒な某所やら…全て「旧世界」での地名だが…にしか生息してないらしい。

 逆に、その場所でだけはその名で呼ばれないという事もあるようだが……宗教の話は面倒だからパスする。この前、聖地がどうの浄化がどうのと言いつつ、自称アラガミの神官を闇系したばっかだから、暫く関わりたくない。

 

 

 まーとにかくだ、ノヴァを完成させる為、あっちこっちから地域限定のアラガミのコアを確保せにゃならんらしい。

 別に、行く事自体は問題ない。未知の相手と戦うのもいつもの事だし、言っちゃ何だが極東以外のアラガミはそこまで狂ってない…強くないとは言わないが。

 ただ、俺が抜けてシオの飯が確保できるかが問題だ。

 最近はアリサだけでなく、カノンもスキルアップしたお蔭で狩りのペースも上がっているようだが、それでもキツい。と言うかシオ、食いすぎるとデブるぞ。最近は狩りの為に運動してるからいいものの、ヤバそうな状況になったらソーマが速攻で助けに行くから、運動量は今ひとつっぽい。

 と言うかソーマの奴、何時の間にロリに目覚めたんだ。素質があるのは分かりきっていたが。

 

 

 

 

 素質と言えば、ソーマがガングロなのは何故だろう…。両親、明らかに白人系だよな…やっぱ埋め込んだアラガミの素質か? それとも日焼けクリーム塗ってなかったからか? ガングロはナニがデカいのがエロゲ(特にNTLゲー)のお約束だが、、シオは受け入れられるだろうか………大丈夫か、俺の時にはちゃんと乗りこなしてたし。

 

 

 

 

 …シオの事は、まぁいいか。いざとなったら、ソーマにオカルト版じゃない真言立川流を教え込もう。…ロミオの惨劇を繰り返す訳にはいかんからな。

 幸いと言うべきか、夢の中でょぅι゛ょアリサとイタしたり、MH世界で合法ロリ双子と色々やったおかげで、小柄で幼い相手にナニするコツはわかってるし。

 

 

 

 それは置いといて、何処のアラガミから狩るべきか。

 近所に居ないんだよなぁ…。中国付近にゃ居るには居るらしいんだが、殆ど目撃情報が無い。目撃情報が多いアラガミとなると、今度はブラジル付近やらアルプスの上の方やら、とにかく極東支部から遠い。

 まぁ、それでも行かなきゃならんのだが。

 

 …前ループの時はどうしてたんだ? 懐刀兼反逆の芽のリンドウさんは、少なくとも俺が来てからMIAになるまで、極東支部を離れた事は無い。と言う事は、現地のゴッドイーター達がコアを回収し、それを何かしらの取引で取得したんだろうか。

 今回はその手は使えないのか? カオス理論的な何かで、今回は無理だったという可能性も考えられる。だが、今までのループでは全てノヴァは完成されていた訳で…今回に限って無理?

 

 

 …引っかかるモノはあるが……逆転の一手はある、か。

 

 

 

 

 

 

神変月討鬼伝2まであと1ヶ月日

 

 

 生息地域限定のアラガミを狩る為、出張に行く事になりました。

 レアがついて来ようと駄々を捏ねたりしたが、行き先はある意味極東以上の地獄である。生活環境的な意味で。

 UMAのようなアラガミ探して山野に踏み入り、ブリザードの中を進み、時に熱砂を渡り、電子機器もなければアラガミ防壁のような安全地帯もない環境には流石に連れていけない。ちゅーか野宿の心得も無いし、ゴッドイーター程丈夫じゃないでしょ、レアは。そう言うと、渋々矛を収めた。

 

 逆に、割と大人しかったのがアリサである。何で? と思ったら、「夢の中で幾らでも二人きりになれますから」だそうな。

 …どうだろなぁ。極東支部とフライアの間では感応現象モドキが成立したけど、もっと遠くなるとどうなんだろう?

 それ以前に地球の反対側やら極地近くやらまで行くんだから、睡眠時間が合うのかね。

 

 …余計な事言って、アリサまで駄々捏ねだしたら敵わんな。黙っておこう。

 あとレアが本格的にゴッドイーター適性試験を検討していたんで、今のうちに止めておく。

 

 

 

 まーなんだ、俺は暫く空ける事になるけど、仲良くヤレよ。母娘かつ棒姉妹の間でギスギスとか、出張から帰ってきたら家庭内が冷え切ってましたとか勘弁してくれよ?

 念を押して、例によって例の如く腰砕けになるまでヤッて「仲良くします」と誓わせて、アリサにレアをいぢめる為のアレコレを伝授しておいた。ムラムラした時は、ちゃんと二人で解消しなさい。

 ちなみにアリサが責めなのは、母親が娘を犯すか、娘が母親を犯すかで、後者の気分だっただけである。

 

 

 さて、そーいう訳なんで、出発は明日。移動手段はヘリで、とりあえずは中国…日本の中国じゃなくて、大陸の方の中国に渡る。

 ただでさえ日本の何倍もの国土の国で、現地のゴッドイーターでさえ眉唾モノ扱いするようなアラガミを探す…うん、普通に気が遠くなる作業だな。ちなみに中国語とかサッパリだから、現地の人と殆ど会話もできやしない。

 一応、通訳もつけてもらったけど……戦闘能力ある人じゃないから、基本は支部で待機してもらう形になる。で、アラガミ探しから帰ってきた時だけ世話になる、と。

 ちなみに、見目麗しい女性ではなく、爺さんである。…レアの差し金…いやアリサのやり口っぽい…。

 

 

 まーそれはともかくだ。

 俺は世界各国UMA(ちなみにAはアラガミのAな)狩りブラリ旅という割と洒落にならん苦行を引き受ける代わりに、支部長とちょっと取引した。

 それはレアを極東支部に正式に配属させ、留める事。

 今のレアは、ほぼ成り行きで極東支部に居るだけだ。本来の所属はフライアだし、そのフライアに戻るとラケル博士に殺される可能性が高い…が、その証拠すらない。

 ラケル博士はあれから何のアクションも起こしてこないが、何を企んでいるのか知れたものではない。

 

 なので、レアを正式に極東所属とし、留め、守れるよう交渉した。

 結果は二つ返事でOK。…アッサリしすぎてて、むしろ不安になるレベルだった。大丈夫なん?

 …どうも、支部長には何かしら算段があるようなんだが……まぁ、あまり突き過ぎても蛇が出るだけだな。

 

 

 

神変月艦コレ改、イマイチ進まず日

 

 

 さて、そういう訳でやってきました中国の……どの辺だ、ここ。アラガミのおかげで地形が変わりまくってる事もあり、イマイチ現在位置が分からん。

 多分、崑崙山脈に近い何処か…だと思うんだが。中国って、車とヘリで数日移動した程度で横断できるような場所だったっけ? もうちょっと東側の何処かの山?

 

 そうそう、移動中あまりにもヒマだったんで、アリサとレアに向けて色々含めたメールを予約しておいた。遺書書いてるような気分だったけどな…パスワード、あいつら分かってくれるかな。

 

 

 ターゲットのアラガミの名は、「カンテイ」。

 …関帝聖君? 「げぇっ! 関羽!」のアラガミ?

 まぁ、他の土地だってアラガミに神の名前とか付けてるから、関羽の名前がついてたっておかしくはないが。

 

 

 で、このアラガミが何処で目撃されたって? 姿形はどんな奴?

 支部長から資料をもらってはいるが、目撃例が少なすぎる為か、殆ど記述が無い。勿論、現地の方々だって噂話程度にしか聞いた事が無いらしい。

 通訳の爺様に色々と話を聞いてもらったんだが、一番最近の目撃例は、やはり山脈の中。見た目は、武器を持ったシユウのような外見で、関羽の代名詞のような青龍円月刀…実は三国志時代には青龍円月刀は無いらしいが…のような武器と、顔周りから伸びるヒゲらしきもの。

 よくもまぁ、そんな狙ったような姿のアラガミが現れたもんだ。

 

 

 はー、んじゃとりあえず行ってきますが…食料買いこんで、見つかっても見つからなくても、一週間以内に戻ってくる。

 爺さんとの合流場所を決めて、ここの支部の車で途中まで送ってもらう。

 何やら話しかけられたんだが、スマン、なんて言ってるのか分からん。爺さんに翻訳してもらったんだが……なんだろ、なんか違和感感じるな。

 

 まぁ、それが何なのか考える前に、アラガミに襲われて撃退したけど。

 

 そいつもご当地アラガミで……えーと、中国でもマイナーな妖怪の名前が付けられているらしい。発音が独特すぎて、名前も書けない。

 割と厄介なアラガミだったらしく、皆が慌てている所に飛び出して一閃で終了。『やるな!』とばかりに大騒ぎされた。妙なモノや余所者を見る目を向けられていたが、一転して歓迎ムードだ。調子がいいというべきか…民族性かね?

 

 

 例によってよく分からん場所で、爺さんに「ここです」と降ろされた。うむ、確かに見渡す限りの大山脈。ただし木々は殆ど無い。全部食われつくしたらしい。

 …以前はさぞかし雄大な景色だったろうに。これもある種の絶景ではあるが……郷土の人達にとっては、見慣れた景色を食い荒らされたんだわな。…うん、ちょっとくらい協力しよう。見かけたアラガミは、可能な限り積極的に狩っておく。

 

 

 何やら別れ際に色々声をかけてくれたんだが、爺さんは何故か翻訳してくれなかった。「別れを惜しんでいるんですよ」と言われたが、どうにも様子がな…。

 まぁ、どっちにしろここまで来たんだし、後はカンテイを探すだけだ。

 

 手がかりは目的があった場所、そしてどうやらヒゲを引きずっているようなので、この痕跡。

 とりあえずはそれだけか。

 …正直な話、かなりヤバい。たったそれだけの手掛かりでカンテイを見つけて仕留め、ノヴァのエサにしなけりゃならん。

 しかもこれと同様の、存在すら疑わしいアラガミのコアが幾つも必要なのだ。

 

 …正直、シオがいつ特異点として完全に目覚めるか分からないのだ。

 その状況で、アーク計画達成にこんなコアが必要なんだと言われればな……支部長が焦るのもよく分かる。

 

 

 

 

 ま、愚痴ってても仕方ない。車ももう帰って行ってしまったし、覚悟を決めてサバイバルしますかね。

 

 

 

 

 

神変月星のカービィ、クリア済みなのに妙に面白く感じる日

 

 

 予想はしてたが、カンテイ、手掛かり全く見つからず。

 この辺はアラガミそのものも少ないらしく、隠れて進む意味もあまりない。

 堂々と、タカの目鬼の目を使いつつダッシュする事にした。

 

 

神変月最近、手や指の皮が剥ける日

 

 

 あまりに誰も居ないので、無意味にアラガミ化してみる。

 特に戦闘行為を行わず、走るだけなので負担も軽いし、時間制限も長い。

 

 今どの辺りだ?

 この山脈はデカすぎて、遠近感が狂う。元の場所への道は感覚と歩数で覚えているが、現在位置が今ひとつ分からない。

 山野の奥深くだからか、電子機器の電波も届かないんだよな。

 崑崙山脈の奥深くは、磁場やら何やらが酷くて人工衛星でも撮影できないって話を聞いた事があるような無いような…。

 

 食える物が思ったより少ない。買いこんできた食糧が半分くらい尽きてしまった。ふくろの中にはまだまだあるから余裕だが。

 

追記 眠っても感応現象の夢を見ない。やはり距離が離れすぎているからか?

 

 

神変月洗面所の排水、つまり気味日

 

 

 …ふと思ったんだが、なんかおかしくね?

 この辺、ゴッドイーターが来た形跡が無いぞ。車の轍も、全く見られない。何でこんな所で、カンテイが目撃されたって言うんだ?

 

 考えてみれば、そもそもからして、存在すら不確かなアラガミのコアが、ノヴァの成長に必要だなど、どんな理屈で導きだされた回答なのか。

 支部長から貰ったデータも、具体的な記述は殆ど無い。

 

 …いや、でも姿形はこの土地の人達から得た情報だよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全て、支部長が用意した、通訳の爺さんを通して聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おい。

 

 

  おい。

 

 

 

 

 

 

神変月アンチャーテッドに、ニンジャスレイヤー並みの身体能力を突っ込んでみたい日

 

 

 全力ダッシュ(耐久18時間)で車から降りた場所まで戻り、途中で会った何体かアラガミを撫で斬り…もとい辻斬りにして土産とし、そこにあった車の轍を目印として、中国支部(仮名)へ帰還。

 タイミングのいい事に、行きの時に一緒だったゴッドイーターと鉢合わせした。

 

 お互い言葉が分からないが、ジェスチャーで爺さんを探していると何とか伝える。帰ってきた答えは、「え、あの爺さんどっか行ったぞ」だった。ちなみに内面観察術でジェスチャー解読。

 

 

 土産を押し付け、爺さんの痕跡を探す。こういう時はタカの目無双である。

 だが、流石にヘリか何かで飛び立たれると手に負えない。せめて字が読めれば、何処に飛び立ったか予想ぐらいはつけられるのに。

 

 無いモノ強請りしても仕方ない。これはヤバい。俺が中国に派遣されたのは、まず間違いなく支部長の陰謀だ。

 

 

 どうする? バスみたいな公共機関を使おうにも、行き先が読めないし、何より時間がかかる。

 いっそ走って帰るか? 海は…短時間なら生身でも水面歩行は可能、アラガミ状態なら余裕だ。烈海王より早く進める自信がある。だが流石に日本海を越えるのはキツい。

 

 

 となると……やっぱコレか。支部長にも榊博士にも隠しておいてよかったなぁ。

 

 

 その辺にあった適当な端末から、ダイヴ・イン! メールは何とか送れたんで、それを辿って極東支部まで。

 PCはいいね、字が読めなくてもアイコンで何を表してるのか大体分かるよ。

 

 

 

 

 

神変月お好み焼ウマス。葱はもっと切るべきだった日

 

 

 はい、そーゆー訳で戻ってきました極東支部。

 思った通り、既にシオは奪われてしまっていた。そして色々な意味で大騒ぎになっているようだ。

 

 既にアーク計画は始動直前らしい。昨日までは、計画の是非や真実か否か、また賛同するか阻止するかで猛烈に揉めていたらしいのだが、今は辛うじて沈静化している…というよりは、騒げる程の活力が残ってないんだろうか?

 極東支部に居る人達の数も少なく、居る人達も大なり小なり怪我をしているように見える。

 

 どうやら、既にゴッドイーター同士で揉めたらしい。ここに居ない人達は、生き残る対象として宇宙船に乗り込んでいるか、或いは計画を阻止しようとエイジス島に侵入を図っているようだ。

 リンドウさん達も、阻止派となってエイジス島に侵入しようとしているらしい。

 

 

 うーむ、出立して一週間ちょっとしか経っていないというのに、物凄い勢いで話が進んだな。

 

 

 とりあえず、榊博士とレアを探してみるが、どうやら既に極東支部には居ないようだ。

 コウタは…目撃情報からすると、最初は支部長側についていたようだが、先日ソーマ達と一緒に行動するのを目撃されたらしい。ゲーム通りかな。

 という事は、既に地下通路を通ってエイジス島へ侵入していると見てよさそうだ。

 

 レアも一緒かな…行って見なけりゃわからんか。

 ま、どっちにしろ行かないという選択肢は無い。俺を仲間外れにした支部長に報復しつつ、当初の計画通りに終末捕食を乗っ取り、かつシオを生き残らせなければ。

 

 

 

 

 

 さて、そんな訳で混乱している極東支部を他所に(アラガミが周囲で荒れ狂ってるが、まぁここの人達なら何とかなるレベルだ)、アリサ達が通ったと思しき地下道から潜入を試みる。

 

 

 

 が、挫折ッ!

 

 何があったのか知らんが、瓦礫で封鎖されてしまっている。と言うかコレ崩落しただろ。

 無事なのかな、皆…。一体何があったのやら。

 計画賛成派のゴッドイーターとの戦闘か?

 

 

 

 

 

 それともちゃん様が誤爆を極めて、意味もなく通路を塞いでしまったのか。ありそうなのが頭が痛い。

 瓦礫を吹っ飛ばして進めないかと試してみたが、逆に本格的に崩落しそうになったので一端撤退。エイジス島へは正面からの強行突破を試みる。

 

 

 それはそれとして、残り時間はどれくらいだろうか。

 支部長が俺を遠ざけ、シオを奪取した事から、アーク計画自体はほぼ達成間近だと考えていいだろう。

 俺を遠ざけたはいいが、シオも奪えず、奪えたとしてもノヴァが未完成ではまるで意味が無い。

 

 しかし、出発のノヴァは前は確かに未完成だった筈…。そうか、溜め込んでいたアラガミのコアを一気に注ぎこんで、強制的に成長させたな? …多分だけど。

 ノヴァを急速に成長させ、同時にシオを奪取して無力化し、更にはノヴァに特異点としての力を移して…。

 

 何日かかる? 俺がこの支部を離れて何日経った?

 

 …考えるだけ無駄か。終末捕食は目前、ゲーム登場人物達の交戦開始も間近。

 とにかく急いで赴くしかない。

 

 

神変月エロ書こうとしたら途中で気力が尽きる日

 

 

 ……デスワープ…………しない。

 

 

 …えーっと、いろんな意味で予想外です。いや、実験自体は上手く行ったんだよ。終末捕食の乗っ取りオッケーです。

 シオは…まぁ、暫く昏睡していそうだが、そう遠くない内に目覚めるのは確実だ。更には支部長も死んでない。

 死人と言えば汚ッサンと…俺? くらいで、ハッピーエンドに限りなく近いと思っていいだろう。

 

 …レアとアリサが泣き喚いてたのは、自分でやっておきながら、正直許し難いが。

 

 

 

 と言うか、俺、何でまだ生きてんだろうか。

 いつものデスワープ直後のように、死ぬ(死んでないが)直前の事を思い返して整理しようという気にすらならない。

 

 正直、これまでにない程に呆然とした心境で、目の前に広がる星空と、草木や木々と。      宇宙と、想像してたよりも茶色っぽい地球の姿を眺めるしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

神変月もう若くないんだろうか…今32だっけ日

 

 

 …神変月…なんだろうか。

 ここに来てから暫く経ったが、どうにも体内時計が狂いまくっている。そろそろ新しい月に突入してもおかしくない頃だと思うんだが。

 

 まー暫く不貞寝して、ようやく気が紛れたから恒例の死ぬ前(だから死んでない)の状況整理をする。…ああそれと、寝てたのはアリサと連絡が取れないかと試していたのであって、本当に不貞寝していただけじゃないからな。

 

 

 

 そうさな、エイジス島の外壁をブチ抜いて侵入した辺りから語ろうか。

 しかし俺の全力でもない攻撃一発で外壁に穴が空いたんだが、アレでアラガミの侵入を絶対に防げる領域を作るだなんてよく言えたもんだな。まぁ、多分そのためのリソースをアーク計画関係に突っ込んだから、張りぼてになっちゃったんだと思うけど。

 

 エイジス島に密かに上陸した訳だが、そこには結構な数の警備が居た。見知ったゴッドイーターも何人か居た。

 新世界に送り出す約束を取り付けているのか、それともアラガミの居ない世界を作れるならと、支部長の目論見に命ごとベットしているのかは知らないが、とりあえず普通のゴッドイーターじゃ俺を見つけるのはまず無理だ。

 支部長に案内してもらって中に入った時に、既に最低限のマップは頭に叩き込んでいる。警備が居そうな所は色んな手段で擦り抜けて(殺しはしてない)進んでいったんだが…意外と静か。既に終末捕食や、スペースシャトル発射の準備も整っているらしい。

 まぁ、余計なトラブルもなく進めるのはいい事だ。

 

 

 できればこの後に起きるであろう「コト」の為、もっと色々準備しておきたかったが…アリサやレアを弄ぶのに熱中してた俺が悪いか。

 

 

 

 

 

 さて、そんなこんなでエイジス島の中を、時にはちゃんとした道を、時には何故かある超人専用通路を強引に進み、ノヴァの場所に辿り着いた。

 既にアリサ達は広間に到着しており、それぞれ構えを取っている。

 その視線が集まる先には、以前のループで見た時よりも…少し小さいか?…同じくらいの大きさに育ったノヴァと、埋め込まれているシオ、壇上ちゅーか足場の上に立っている支部長。そしてそれに対峙して、何やら話している榊博士と…レア。

 

 要するに最終決戦前のOHANASHIね。言ってる内容は、もう殆ど覚えていないゲームと多分同じだろう。あの流れでは居なかったリンドウさんとかレアとかカノンが何を言うのか興味はあるが、流石に遠いし、角度の都合で読唇術もできない。諦めますか。

 さて、皆がなにやら小難しい議論やら決意表明やらをしている間に、コソコソと天井を伝って移動。

 

 …よし、誰にも気付かれてない。

 

 

 あ、ソーマが叫んだ。今のは分かったな、「シオを解放しろ」だろう。

 予想通り、シオの体がノヴァの額から落下する…だからそこは間に合えよ…。

 

 まーそれは置いといて、おおお、揺れる揺れる。シャトルの発射か。だが外の景色なんぞより、レアとアリサとカノンの乳揺れにしか目がいきません。

 おお……ゴッドイーターのええ乳3人衆が揃ってるが、やはりサイズで言えばレアかな?

 

 サクヤさん? リンドウさん生きてるし、仁義ってあるでしょ。あの人鋭いから、あまり注視すると気付かれそうだし。

 

 

 

 支部長の演説と言うか決意表明…或いは遺言…が終わり、床から競り上がってくるつぼみ……アルダノーヴァのボディ。支部長が立っている足場がウィーンと動いて、支部長INボディしてラスボスの完成…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だがこのタイミングで、横合いから思いきり殴りつける!

 

 

 

 

 

 実際にやったのはケツキックだけどな!

 

 

 

 

 いざ、とアラガミボディに飛び降りようとする支部長の背後に、ハゲワシの如く飛び降りる影! フラグブレイカーのエントリーだ!

 

 

「なっ!?」

 

 

 驚きの声を上げるヒマもあればこそ。割と強めに蹴っ飛ばした支部長は、足場から押し出されて2メートルほど滑空し、ブザマに地面に叩き付けられた。…やっといて何だが、無事受身をとってくれたようで何よりだ。この高さで腹からダイヴしたら骨折じゃ済みそうにないし。

 

 ヨッシャ、俺を除け者にしたお返ししてやったぜ!と軽く喜ぶ俺、戦闘開始かと身構えたのに唐突に話の流れを叩き斬られて唖然としているアリサ達。

 真っ先に我に返ったのは、意外にと言うべきなのかレアだった。

 

 

「な、何でここに居るの? 広東支部からブラジル支部まで、出張に行ったって…」

 

 

 ああ、あそこ広東だったの? どこの事を指してるののかよく分からんが、ちょっとおかしいと思ったからとっておきの裏技使って帰ってきたんだ。

 

 

 

 

 

 …ところでアリサ? 俺って支部長の陰謀をギリギリで阻んだヒーロー的な立ち居地だと思うんだけど、リンドウさんとかサクヤさんが戦る気マンマンに見えるのは何故?

 

 

 

「あ! そ、そうです! あの、貴方が実は支部長と同じように、終末捕食を目論んでいるって…ウソですよね!?」

 

「もしそうだとしたら、私達は…」

 

 

 

 懇願するようなアリサの叫び。目をやると、同じような目をしたレアと、肩を竦める榊博士。

 …シオが奪還された時、隠しても意味ないと思って教えやがったな? 余計な事を…。

 

 

「言いたい事は分かるけど、私は君の味方じゃない。この前も同じ事を言わなかったかな?

 ちなみに、君の変身の事も伝えたけど、二人ともそこは気にしなかったよ。愛されてるね」

 

 

 うっせい。

 つぅか、中途半端に伝えやがって…いや違うか、そういや榊博士も俺が何の為に終末捕食しようとしてるのか知らなかったな。

 流石にノーヒントで気付けるような話じゃないし。

 

 

 

「……じゃあ…」

 

 

 ああ、悪いが本当だ。

 …そうだな、餞別にするようなもんじゃないが、終わった後に生きてたら、俺のアカウントでターミナルのメールの下書き見てみな。パスワードは…「夢の中の君」とでも言っておくか。(ロリサです)

 色々信じられない事書いてるが、何処まで信じるかは任せるよ。…何処まで読むかもな。

 

 おっと。

 

 

「…リンドウを助けてくれた事には感謝してる。でも終末捕食を起こそうというなら、どの道阻止させてもらうわ」

 

 

 …ノーモーションで顔面狙いとは、怖いお姉さんです事。

 リンドウさん、今のうちに自由を満喫しといた方がイイッすよ。

 

 

「そうしとく。その為に、お前さんを止めなきゃならない訳だが…」

 

 

 まぁ、そうなるな。じゃあ、ソーマ?

 

 

「…テメェが何を考えてるのか知らねぇが…」

 

 

 シオを返してやれるよ?

 

 

 「…!」

 

 

 俺が特異点の役目をするから、シオは必要ない。まだノヴァとシオは繋がっているようだし、こっちで体に意識を圧し戻してやればいい。

 容態が落ち着くまで目を覚まさないかもしれんがね。

 

 

「…テメェも存外阿呆だな」

 

 

 ん?

 

 

「シオが戻ってきても、終末捕食が起これば世界は終わりだろうが」

 

 

 いやソレが意外と…まぁ確約できる話じゃないのは確かか。

 じゃあ「うっさいわよ!」

 

 

 おおぅ!?

 

 

「ゴチャゴチャと面倒くさいわね。ここまで来たんだから、もうやる事は一つでしょ! 教官から教わったゼロ距離射撃戦法・改の改、じっくり味わって頂戴。師匠超えは弟子の務めよ!」

 

 

 カノンさんアグレッシブっすな!

 すまんコウタ、そういう訳なんで話が出来ん、セリフはカットな!

 

 

「なんかよく分からないけど酷い気がする! ああもう、やればいいんだろやれば!」

 

 

 

 

 

 

 という訳で戦闘開始!

 

 

 

 

 

 

 

 

 するワケがなかったりする。

 

 

 

 

 俺ぁ皆と戦わんでも、終末捕食できればいいんでね!

 支部長と違って、シオを埋め込んで馴染むのを待つ必要もなし、俺が能動的に終末捕食を起こせるよ!

 

 

「させるか!」

 

 

 ははははははは、躊躇いもブレも無い、いい狙撃だサクヤさん! だが効かない、効かないんだよねぇ今の俺には!

 ミタマの力って便利だね! 分からないならブラッドアーツみたいなモンだから、後からレアに聞きな!

 

 

 

「サクヤさん、カノンさん、足場を狙うよ!」

 

 

 おおコウタ、ナイスな判断だ。だが遅い!

 

 

 

 変身!

 

 

 

 アラガミ化して銃撃を全て叩き落す。

 それと同時に、飛び上がって斬りかかろうとしていたリンドウさんとソーマをタマフリの不動金縛りで止める。動き出そうとしたアリサは、神機にエネルギー攻撃を当てて怯ませて。

 

 足場の下で、内部を思いっきり見せたままのアルダノーヴァに全力エネルギー波攻撃、爆発。

 

 それを目晦ましにして、ノヴァの上に飛び上がって直接干渉する。

 まずはシオの意識を本人の体に圧し戻す。体と繋がっていた糸も斬った。少々手荒だが、これでシオは大丈夫。

 

 続いて全霊力を解放し、ノヴァに干渉。

 

 

 

 

 思っていた通り、ノヴァを制御できる。終末捕食の為、ノヴァを叩き起こして…。

 

 

 

 

 空へ。

 

 

 

 

 おーい、これからこの辺崩れるから、生き埋めになる前にさっさと行きな!

 あ、支部長が動けるようになったっぽい。

 

 

「待ちたまえ…ここまで来たのだから、もう言ってもいいだろう。君の狙いは何だ」

 

 

 悪いけど、最後の最後でアンタの予想通りに裏切らせてもらうだけですよ! そういう訳で、最後の成果だけいただいてスタコラサッサだぜ。

 

 

 

 …月までな!

 

 

 

「月!? ちょっ、榊博士、あの人何言ってるんですか!?」

 

「まさか…文字通り、ノヴァを月まで連れていく気かい?」

 

 

 

 そうなるね。とりあえず、これで終末捕食の危険は当分無くなるから、最大の脅威は去ったでショ。

 後は頑張ってアラガミ駆逐してくれい。

 

 話したい事は尽きないけど、そろそろ行かなきゃならん。

 んじゃ、上手く行ったらまた何時かね。

 

 

 

 それだけ言い放つと、かけられる声を無視してノヴァを上昇させていく。

 おうおう、流石に凄い勢いだ。ゲームのエンディングじゃ、あまり早く動いていたようには見えなかったが、実際には1時間足らずで月まで行っちゃいそうなスピードだもんな。シャトルよりも早ー……いや今の無し。あ、シャトルが飛んでるのが見える。

 

 下を見れば、もう詳細が見えないくらいに小さくなったエイジス島と極東が見える。

 

 

 

 …さて、そろそろかな? と言うか、そろそろじゃないと困る。幾らノヴァと同調している俺でも、宇宙空間で平然としていられるか、そして『戦えるか』分からない。

 周囲を警戒して、おかしな事が無いか気を配る。

 

 しかし、だからこそと言うべきか…あのクソッタレが出てきたのは、大気圏を抜けて宇宙空間に出てからだった。多分、ノヴァがこう……ブワッと華みたいに開いた辺りだったと思う。

 青い燐光を撒き散らし、ギョロリとした目玉を血走らせ、まるで悶えているかのように触腕を振り回す。

 

 

 

 我が怨敵、イヅチカナタ。

 

 

 予想通り出てきやがった。こいつが何故ここに居るのか、妙に苦しんでいるように見えるのかは、また今度考察するとしよう。

 

 

 

 とりあえず死ねよやぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …イカン、日記の回想だと言うのに、怒りが昂ぶりすぎてつい叫んでしまった。まぁ周囲には誰も居ないから、どれだけ騒いでも迷惑にはならないんだけど。

 

 

 結論から言うと、結局仕留める事はできなかった。

 だが以前に比べると、戦いらしい戦いはできたように思う。何せ今までは、対峙するだけで記憶やら何やらすっ飛んで行って、目の前のクソイヅチに殴りかかる事すら難しかったからな。

 俺にイヅチの力への耐性がついてきているのか、それとも妙に苦しげだったクソイヅチが十全に力を揮えなくなっているのか。暫く戦っている記憶があり、少なくとも一本は触腕を切り飛ばしてやった。そのまま落下していったから、鬼払はできなかったけども。

 まぁ、詳細はどうでもいいか。次は仕留めてやる。

 

 その後、気付いたら俺はここ……緑化した月面に大の字になって倒れ、地球を見上げていた。

 

 

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