※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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うぅむ…やはり討鬼伝2発売に合わせ、討鬼伝世界を始めたいところ。
しかしこれでは明らかにペースが合わない。
多少は書き溜めがあるから、討鬼伝2発売記念として連続更新するべきか…。
そうなるとデスワープの原因も問題だけど、討鬼伝2のストーリー情報がほぼ無い状態で、マホロバの里を執筆しないといかんのだよな…。
どうしよ。


追記
先日、久しぶりに妹とカラオケに行き、突撃軍行歌を歌いました。
そしてふと思う。

絢爛舞踏(あっちゃんとか)をEDFの世界に放り込むか。
ストーム1をガンパレ(無名世界観は無し、小説準拠)に放り込むか。

悲惨な事になるのはどっちだ?
前者はあっちゃんがEDFから政治から経済から掌握して、フォーリナーを撃退する未来が見える。
だがその後の事は知らん。

後者は………味方を囮にしたり指揮官を後ろからパーンする行為を、功績で相殺できるかな…。
幻獣も人間側も相当悲惨な事になる…。

某ガンパレ二次創作、再開してくれないかなぁ…(チラッ


第170話

神住月キムチ鍋食ってる間に咽た。喉が痛痒い日

 

 

 ども、コウタです。

 何だか色々と大変なことになってるなぁ、としか言えないよ。正直、フクザツな心境だ。

 

 あの時俺は、最初はアーク計画に賛同して、でもシオを売る事もできなかった。それから母さんとノゾミのおかげで間違いに気付けて、リンドウさん達と一緒に終末捕食を阻止しようとして…最後の最後に、あの人が突然乱入して全部を掻っ攫っていった。

 おかげでアラガミの居ない世界は作れなかったけど、でも終末捕食っていう一番危険な事態は無くなったし、シオも無事、支部長も何だかんだで無事だったし、今まで通りって意味では良かったかな…と思ってたのに。

 また終末捕食が起きるかもしれない、だって? 世界の危機って、そんなにホイホイ出現していいものなのかな? 勘弁してほしいね。

 

 ま、俺としちゃやる事は変わらない。今日もアラガミをやっつけて、無事に帰ってバガラリー見る。休日には家族の顔も見に行く。出来れば出会いも欲しい。これだけだ。

 実際、それだけなんだよね。

 ノヴァの欠片を探すにせよ、あの人の幻を探すにせよ、アラガミの生息地域の中を歩き回らないといけない訳で。そうなると、討伐ついでにシオのゴハンも確保できて…というかしないといけない。

 シオのご飯だけは、ソーマ一人に押し付けられないからなぁ…。特異点じゃなくなっても、食欲が超旺盛なのは変わらなかったみたいだ。

 

 

 ま、そんな訳で、俺達は今日も変わらずアラガミ討伐。

 新人のアネットやフェデリコと一緒に出る事もあるけど…うーん、俺、もうちょっと戦い方を変えた方がいいかもしれない。

 このまま戦い続けていけば、俺もその内ベテランって呼ばれるくらいにはなると思う。そうなったら、新人の教育を任されたり、部隊を指揮する事にもなる訳で。

 そういう事が出来るように、今のうちに色々学んでおかないと。

 

 そう思いながら、サクヤさんやリンドウさんの動きとかを思い返したり相談したりしてるんだけど…やっぱり凄いな、あの人達。

 本人もめっちゃ強いんだけど、それ以上に味方を生き残らせるのが上手いって言うかね。俺も結構上達したつもりだったけど、鼻っ柱を折られた気分だよ。

 

 

 

 

 …だから、かな。いや、全然関係は無いか。

 

 本当に驚いたしショックだった。

 

 

 

 

 

 

 リンドウさんがMIAになった、って聞いた時は。

 

 

 

 

 …言っちゃナンだけど、これを最初に聞いた時は「エイプリルフール?」で、それが事実だと分かった時は……「今更?」と思った。

 自分でもどうかと思うけど、感性がマヒする程ショックだったんだと思いたい。

 

 でもさ、そう言いたくなる気持ちも分かるだろ? 雨宮リンドウと言えば極東が世界に誇るレベルの腕利きゴッドイーターだ。態度の悪いシュンとかだって、リンドウさんの逃げ足とかは何だかんだで認めてる。

 挙句に終末捕食の一件だって何だかんだで乗り切ったし、いつぞやヴァジュラの群れに囲まれた時だって、助けがあったとは言え生きて帰ってきた。

 正直、あの人が死んでしまうって状況が想像もできないよ。

 

 いや、あの人だけじゃない。あの一件に関わった人達、みんな…いや一人だけ月に居るらしいけど…が、もう死んだりせずに、歳をとって、ゴッドイーターを引退して、そんで余生を生きて孫とか作って死ぬんだろうな…って漠然と思ってた。

 今思い返すと、なんて能天気な話だ。

 ゴッドイーターじゃなくても、この世界で生きていく事はいつだって命懸けだ。アラガミに襲われるなんて日常茶飯事、スラムで生きていくには全てが外敵で、敵が居なけりゃ居ないで飯も食えないし。

 「この決戦が乗り越えられたんだから、もう誰も死なない」なんてありえる筈が無い。

 

 目が覚めたよ。俺が生きているのは、甘い幻想やハッピーエンドが保証されてるストーリーじゃなくて、誰もが命懸けのサバイバルだった。

 

 

 

 …話を戻そう。

 

 リンドウさんがMIAになった状況について、だ。

 簡潔に言えば、新入り達を庇ったらしい。勿論、それだけでリンドウさんがどうにかなる筈が無い。アネットちゃんとフェデリコ君にトラウマを抉る事になるのを承知で、微にいり細にいり情報が引き出された。

 

 戦ったのは未確認だったアラガミ。聞いた限りじゃ、大きさはヴァジュラよりも少し小さくて、氷を使うようだった。

 色はピンクっぽくて、獣の体に女の顔。何より奇妙なのは、攻撃した時の手応えだったそうだ。

 

 ブレードで斬り付けようと、アネットちゃんのトレードマークのハンマーで想いっきりブン殴ろうと、ロクに効いた様子が無かった。

 挙句、何とか倒した…殆どリンドウさん一人で…後も、神機を食いつかせても捕食ができなかったとか。

 

 ああ、だけど違う。問題はそこじゃない。

 攻撃が効かないだけなら、リンドウさんならどうとでも出来た筈。最近発見された、何だっけ…OPを使った銃撃じゃないと傷付くどころか触れる事もできない、ニュクスだって初見で自爆させて帰ってくる人なんだから。…どうでもいいけど、あのニュクスってアラガミ、なんか雰囲気違うな…。何となくだけど、このままだと進化して妙な能力を身につけそうな気がする。

 もっと詳しく話を聞いた所、二人は目を見合わせて、「殆ど分からなかったんだけど」「そう見えただけなのかもしれない」と前置きした…それでもいいから、最初から話せよ…。

 

 

 曰く、倒したと思って油断した時、突然立ち上がった…二足歩行で。

 勿論、リンドウさんがそれに対応できなかった訳じゃない。奇襲を受けないか、周囲にも、倒した敵にだって気を配ってる人だ。実際、すぐさま間合いを取って、構えた所までは二人にも見えたらしい。

 

 問題だったのはその後。

 まるでコマ落としでも発生したみたいに、リンドウさんが消えた。消える直前、最後に少しだけ身を捻ったように見えた…らしい。多分、何かの攻撃を避けるか防御するかしようとしたんだろう。

 その瞬間に居なくなったって事は、攻撃を受けた? 実際、次の瞬間に残っていたものは、僅かなの血と………右腕。肘から先が、力なく転がっていた。

 倒した筈のアラガミの姿も無く、探し回っても足跡も血痕も見つからない。

 

 オペレーターを務めていたヒバリさんからも情報を受けたんだけど、大体証言は同じだった。

 妙にタフなアラガミ、倒して反応が消えた筈なのに突然動き出し、それこそ一瞬でレーダーから消失。レーダーを最大出力で稼動させても、全く反応無し。

 リンドウさんを置いたまま帰れない、と深追いしようとする二人を、ヒバリさんは「命令」を使ってまで帰還させた。…その判断は間違ってなんかいないと思う。もしも本当にアラガミを発見したとしても、あのリンドウさんに反応さえさせないような相手に、二人が立ち回れるとは思えない。

 …だけど、ヒバリさんが悔いているのも一目瞭然だった。

 

 

 

 

 …ゴッドイーターが右腕を、腕輪を失えば、その先にあるのはアラガミ化だ。それ以前に、腕が無くなった事によるショック死とか、出血多量による危険もある。例え、問題のアラガミを何とか撃退できたとしても、リンドウさんが生きている可能性は……考えたくないほど低い。

 それでも万が一にかけて……アラガミ化が進む前に見つけて保護し、手術によって助かる可能性にかけて、極東のゴッドイーターをフル動因しての捜索が始まった。

 

 俺はリンドウさんを探しながらも、問題のアラガミがどんな奴なのか、俺なりに調べてみている。気になる事は色々あった。

 そもそも、幾ら強力なアラガミだとしても、ゴッドイーターに視認をさせないような動きが出来るんだろうか。しかも聞いた情報が正しいのだとすると、四足歩行から二足歩行へ形態変化するらしい。…単純なスピードで考えたら、四足歩行の方が早そうなんだけどな。

 攻撃が殆ど通らないってのもおかしい。この辺は、僅かに採取できたアラガミの細胞を、榊博士達が調べているみたいなんだけど…。

 

 やれやれ…厄介事が続くなぁ。ホント、この世界は地獄だよ。

 

 

 

 

 

 

神住月ああ、もう仕事の時間なのですね(涙)日

 

 ドーモ、俺です。そうです、私が変なハンターです。エロいハンターでも可。

 最近、話し相手が居ない為か、独り言が増えてきました。地球のノヴァの欠片を刺激する可能性を考えると、迂闊に瞑想も出来ないしなぁ…。

 おかげで、注意深く瞑想するなんてワケの分からない事になりつつある。

 

 ま、実際問題、ずーっと一人のままだと気が狂いそうだしな。俺なら意外と大丈夫かもしれんけど。

 人が居なくても、考えるべき事はヤーマが捌く案件よりも多くある。クソイヅチをどうやって叩き切るのか、とかね。

 

 それでも、地球の状態がどうなってるか気になるし、何度か瞑想はしたけども。

 

 

 …なんと言うか、ややこしい事態になってるみたいだなぁ。昨日やった瞑想で、再びアリサとの接触を持つ事ができた。

 感応現象が再度発生し、幾らか情報の遣り取りをする事ができたのだ。残念だったのは、情報を伝える事しかできず、夢の中でナニする事が出来なかった事かな。まぁ、野外…はいいとしても、アラガミの生息地のド真ん中で、腰砕け・失禁状態にする訳にもいかんが。

 

 

 

 今更リンドウさんのMIAかよ…。支部長が何かやった訳じゃなさそうだな。捜索も打ち切られずに続いているようだし。……ただ、腕輪を失ってるからな…救出の為と言うよりは、『介錯』の為と思うべきかも知れない。謀殺の為じゃなく、これは…まぁ、ゴッドイーターと指揮官としては普通の対処だろう。

 しかし、ゲームと同じで右腕を失う、ねぇ…。しかもそれをやったのが、ノヴァの欠片…どうやらアリウスノーヴァと名付けられたらしい…ときた。

 GEBのストーリーか? これが世界の修正力とかそんなカンジの何かか。

 

 …いや、ひょっとして俺が原因だったり…する? そういえば、この前瞑想した時、GEBの事についてもちょくちょく考えていたような…。地球の夢は見なかったから問題はないと思ってたが、もしもその時の考えがアリウスノーヴァ……言いにくいな……に伝わっていたとしたら、どうだ?

 リンドウさんが右腕を失う…というより、腕輪を失ってアラガミ化する、というイメージを齎していたとしたら?

 

 

 ……いや、偶然…だよな? 偶然だと思いたい。

 

 

 他にも気になる事はあった。

 アリウスノーヴァ改め……そーだな、蟻…蟻臼…いや桃毛…猫…? 桃毛蟻でいいか。蟻じゃないけど。

 桃毛蟻がリンドウさんを仕留めたらしい、超高速攻撃、その直前に二足歩行したらしい事。

 

 …この超高速攻撃、俺がアラガミ化した時に使えるアクセラレートじゃないか?

 単に素早い攻撃ってだけなのかもしれんが、俺と桃毛蟻がノヴァを通じて繋がっているのが気になる。俺の持ってる手札をコピーしようとしてないだろうな? アクセラレートは非情に強力だが、連発できないからまだいいとして。

 霊力、使えるようになる可能性はあるか?

 

 可能性は非情に高い。なんたってノヴァだ。アラガミが出来る事は、何だって出来る可能性がある。もちろん、感応種の能力を会得する事も。

 …どうしよう。

 いやいや待て待て、だったら逆に考えろ。俺がアイツの意識に影響を及ぼす事が出来るなら、霊力を封じ込めるのはそう難しくない…筈だ。集中や意識をちょっと乱してやれば、霊力みたいな力はあっと言う間に霧散する。…俺が瞑想して、アイツと繋がっていられる間は。

 

 

 クソ、地球と月との物理的距離がこんなにも厄介だとは! ……いや、冷静に考えりゃ、厄介どころか干渉すら出来ないのが当たり前の距離なんだけどね。

 

 とりあえず、リンドウさんについては、シオをつれて廃寺付近を探せとアリサに伝えておいた。仮に、桃毛蟻が俺の意識を受けて行動しているなら、リンドウさんを…生死はともかく…ゲームストーリーのように、雪の降る廃寺付近に持って行く事も考えられる。コジツケだけどな。

 シオについては…特異点じゃなくなったが、リンドウさんのアラガミ化を食い止めた能力が残っているのを祈るしかない。

 

 

 …また少し時間を置いて瞑想してみるか。

 出現する場所を、こっちで指定できればいいんだけどなぁ。そうすりゃもっと頻繁に情報交換が出来るのに。今は、俺の幻が出現した時、アリサが近くに居ないと情報交換できないもんなぁ…。

 

 

 

 

神住月夏休みカムバーック!できれば学生レベルで日

 

 

 …むぅ、地球ではなんか色々とややこしく走り回っているようだ。何か俺、疎外感。

 幽霊ってこんなカンジなのかもしれないな。何かやってる事は知ってても、全く干渉できません。

 

 加えて、桃毛蟻を刺激する事を避ける為、俺から妙な能力を学ぶのを避ける為、あまり深く瞑想する事もできない。おかげで最大の時間潰しの方法が失われてしまった。

 率直に言って暇である。

 

 更に言うなら、瞑想しなけりゃ桃毛蟻と繋がらないのか…と言うと、そうでもない。人間には睡眠が必要なのだ。そして睡眠とは最も簡単かつ原初的な瞑想の方法でもある。

 ぶっちゃけ、眠気に耐えられずに眠ったら、その時点で桃毛蟻と繋がってしまうようなのだ。

 

 

 俺が桃毛蟻の事を認識した為…なのかどうかは分からないが、最近は桃毛蟻の近くに幻が現れる事も多いらしい。ふと夢を見ている事に気付いたら、眼下に桃毛蟻らしきアラガミがグースカ寝てた、という事もあった。

 幻が現れるのは、桃毛蟻が寝ている時だけ…と思われるので、今のところ戦闘に発展したりはしていない。

 どうせ寝てるんだから、そのままコアを砕ければいいんだけどな…。地球の俺は幻だからな。実体には干渉できそうにない。

 

 …いや、諦めるのは尚早か。あっちに姿を現せるんだし、色々応用すれば実体を持たせる事もできるかもしれない。そうすりゃ寝首を掻く事も出来るし、エロい事だって出来る…桃毛蟻じゃねーよ、アリサとレアだよ。

 試してみるか。

 

 

 

 

 

 

神住月…失業したら夏休みできるけどなぁ…日

 

 実体を持たせる方法、難航しています。いや月と地球の距離を考えると、難航どころか超スピードで進展していると言っていいんだが。

 どうにも、こう…中途半端なんだよな。

 人間型の姿で幻を出現させる事は、意外と簡単だった。

 実体を持たせる事は出来たようなんだけど、力も弱いし体も脆いし、ちょっとショックを受けたら消えてしまう…NARUTOの影分身劣化版みたいだ。

 こんなんじゃ、桃毛蟻の寝首を掻いても、起こすだけで終わってしまってカウンターで一閃されるのがオチだ。

 

 更に、幻改め実体(仮)は狙った所に出現させる事ができない。ノヴァを経由して送られた力が、焦点を結ぶ場所を上手く指定できてないんだろうが…実体を持たせられたと思った時は、大抵とんでもない場所だったりする。どっかの山脈や荒野のド真ん中やら、空中やら、雲の上やら…。

 ノヴァの欠片が極東付近で蠢いている事を考えると、そこを経由して力を送っているのであれば、現れるのは極東付近だけだと思うんだけどなー。何かコツと言うか、意識すべき所があるんだと思う。

 …ついでに言うと、実体を持ったとしても、あまり広い範囲で行動する事が出来ない。移動しようとすると、体がボヤけていくのが分かる。

 

 当面の課題は、実体の力を強くする事、狙った場所に出現させる事、行動できる範囲を増やす事…か。

 ま、じっくりやっていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、桃毛蟻、かなりの勢いで育っているようだ。第二のノヴァの名に偽り無し、ってか?

 体も随分と大きくなって…ただ、ちょっと気になる事があるんだよね。コイツの腕。以前までは無かった、篭手みたいなモノがついている。

 …篭手だよ、篭手。

 

 しかもこの篭手、もう殆ど記憶に残ってないけど、ハンニバルっぽくない? 他にも色々と装飾が…具体的にはツクヨミにあったような輪みたいなのとか、体の所々にある突起とか…まだ完全にはなってないけど、今回の黒爺猫みたいに羽みたいなものも生えかけているっぽい。

 色々ゴテゴテしているから、後付で篭手ができたっておかしくはないんだけど…こいつ、リンドウさんを襲ってるんだよな。

 …まさか、マジでリンドウさんを喰いやがった? アラガミに食われたら、骨も残らないぞ。結局、地球では今でもリンドウさんも、その後変化したらしきアラガミの姿も見つかってない。

 …マジで死んでしまったのか?

 

 

 

 そう考えると、なんか頭の中がモヤモヤしてくる。

 やっぱり、俺は誰かの死に慣れている訳ではないんだろうか。その割には汚ッサンとか始末して平然としてっけど…まぁアレは人間扱いしてないからな。

 自分が死ぬのには慣れたけど…いやでも実際に死んでるワケじゃないしな。色々リセットされるけど生きてるし。

 

 

 

 

 

 暫く頭の中で、生とか死とか色々巡っていたけど、まぁ要するにショック受けてたんだろう。

 堂々巡りしている内に、なんだか疲れて転寝してしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ら、エロい夢を見た。

 

 

 

 単なる淫夢ならよかったんだけどね。体に残った感覚が、夢では終わらないと教えてくれる。

 オカルト版真言立川流、使った時の感覚だ。ただ、普段に比べると格段に弱い感覚だったけど。

 

 

 …どうも、寝ている時に地球に現れた幻影を寝惚けて動かし、エロい事してしまったらしい。まぁそれはいいんだ。シチュエーション的に犯罪になる状況だった訳じゃない。相手が泥酔していたとは言え、合意の上ではある。そもそも、あの調子ではイタした事なんて全く覚えていないだろうし、覚えていたとしても精々夢だとしか思わないだろう。幻が消えれば、思いっきり注いだ白くてネバネバしたのも消えるみたいだし。……夢精するかと思った…。

 メリットだってあった。お相手に霊力を注いだ為か、ノヴァの欠片と同様に通信機の役割を果たせるようになったらしい。尤も、ノヴァ程強いつながりがある訳じゃないし、本人もあまり霊力の素養が無かった為か、かなり霊力を送信しても、実体を持たない幻を出現させる程度の事しかできそうにないが。

 

 

 

 

 でもさ、どうして相手がよりにもよってサクヤさんなんだよ!?

 

 いや非情にオイシイお体でしたけどね!

 

 一応言い訳しておくと、狙ってやった訳じゃない。出来るなら是非一度…と思わなかったといえばウソになるが、俺には特別NTRな趣味は無い。サクヤさんとリンドウさんはお似合いだし、心情的にもくっついて欲しい。

 最初はね…実際、単なる夢だと思ったんだよ。まー普通の夢と言うか何と言うか。

 

 何処かの部屋の一室で、酒呑んでる夢だった。夢の中の話とは言え、月に来てからロクにモノ食べてなかったんで、遠慮なくバクバクと行かせてもらいましたよ。

 で、食ってる途中で部屋のドアが開いて、フラフラと人が入ってきた。どうせ夢だと思ってたし、何より食い物と酒に夢中だったから、そっちに意識を向けなかった。

  部屋に入ってきた人からは、超がつく程酒のニオイが漂っていた。どうせ夢だと思ってたし、何より食い物と酒(ry

 

 

 あれ? と思ったのはいきなり抱きつかれた時だよ。ふにょんと素晴らしい感触と、女性特有のほのかな香りと、その全てを上書きする強烈な酒のニオイ。

 そして「リンドウ~、帰ってたんだぁ~」という囁きが、聞き覚えのある声で、だがその人からは想像もできない口調で聞こえて。

 

 だがどうせ夢だと思ってたし、何より(ry

 

 

 

 …うん、どんだけ食い意地張ってんだよ、夢の中の俺。俺のクセして肉欲より食欲を優先させるとか理解できん。

 

 が、それが実に良かった………の、か?

 気がつけば、飯と酒をガッツいていた俺はヒョイとばかりに抱え上げられ…この辺りで、ようやく抱きついた人がサクヤさんだと気付いた…、ポイッとベッドの上へ。

 状況を把握する間もなくキスされて、舌を絡め返して……キスが終わったら、呂律が回ってない舌でサクヤさんの囁きを聞いた。

 

 酒の為なのか、久々に性欲を刺激された為なのか、それとも単に夢だからと思っていたからなのか、殆ど聞き流していたんだが、「心配したんだから」とか「私を置いていかないで」とか、そーいう事を言ってたんだと思う。

 「もう何処かにいかないように、きっちり繋ぎ止めておかないとね~。子供作りましょう」とか言ってたような気がする。

 

 で、俺の服をグイグイと毟り取って…この辺で、サクヤさんのわき腹とフトモモのスベスベ感を堪能しつつも「ん?」と思った。

 でも酔っ払ってた上、色々血流が激しく流れていた為に酔いが加速度的に回って、考えるのを止めた。

 

 

 …流石に、涙の痕で一杯の顔で「リンドウ、リンドウ」って何度も囁かれた辺りで頭も冷えたんだけどな。

 サクヤさんのすっぴん見ちまったい。すっぴんでもお肌スベスベでした。

 

 要するに、俺はリンドウさんと間違えられてた訳ね。ここが本当にリンドウさんの部屋なのか、極東のどっか一室なのかは知らないけど。…いや、冷蔵庫の中はビールだらけだし、多分リンドウさんの部屋だね。

 リンドウさんがMIA状態になり、助かる見込みもほぼ無いくらいの時間が流れてしまった。正式に死亡認定されたのか、それともまだされていないけど不安を誤魔化す為に深酒したのか。

 そこら辺は定かじゃないが、思考が無茶苦茶な状態になったサクヤさんはフラフラと極東支部を彷徨い、部屋までやってきて、酒と飯を食い漁っている俺をリンドウさんと間違えた、と。

 

 勿体無いとは思ったけど、俺はここで行為を止めようとした。…そこ、「ウソだッ!」みたいな顔すんじゃない。

 単に酔っ払ってるだけなら据え膳としていただくが、恋人が死んでるかもしれないってボロボロの状態になってる女に付けこむような趣味は無い。

 

 

 …付けこむ様な趣味はないんだけどさ、やっぱ逆らえない事って、性欲以外にも色々あるのよ。

 具体的にはゴッドイーターの腕力。地球に出ている俺の体って、腕力も弱いし脆いし、女の細腕とは言えゴッドイーターの力に対抗できるようなものじゃないんだよね。

 

 止めようとしても簡単に抑え込まれるし、酔っ払ったサクヤさんは話を聞かないし、ジタバタ暴れてみても「子供が出来て責任取らされるのがそんなにイヤ? でもちょっとカワイイかも」みたいな反応しか返って来なかった。

 …ぶっちゃけ、逆レくらいました。

 

 なんちゅーか、サクヤさん相手に似つかわしくない表現だと心底思うんだが、女郎蜘蛛に絡め取られて捕食されたような気分でした。なんちゅーか、見事なおみ足がこう、足から腰から絡みついてね?

 

 

 子供を作るの宣言通り、ナマで一発ヤッちゃってから開き直った。サクヤさんの体も、リンドウさん探しに体力を使いすぎたのか、限界に近かったし…オカルト版真言立川流で、色々気持ちよくさせつつ整体して、思いっきり深い眠りに叩き込んでおいた。

 今までオカルト版真言立川流を使った相手は、大なり小なり中毒状態みたいになったもんだが、多分今回は大丈夫だ。脆い分身を通しての術だった為か、そこまで高い効果を上げられなかった。

 

 記憶も飛んでるだろうし、終わった後にはベッドの乱れも寝相みたいに偽装しておいたし、不貞(?)に至ってしまった事には気付かれずに済むだろう。

 俺もこの1件に関しては、徹底的に隠し通し墓の中まで持って行く所存である。

 

 

 …「いつもより大きい」とか「何時の間にこんなに上手になったの」とか、そういう発言もしっかり持って行きますが。

 もしバレたら、サクヤさんにもリンドウさんにも、下手すると今回は関係を持ってないツバキさんにも狙われかねん…。

 

 

 

 

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