※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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討鬼伝2体験版に夢中になってたら、飯食うの忘れてた…。
なのに500mlビール4本。
そら気分も悪くなるわ。
お酒はつまみと一緒に食べましょう。

PCが戻ってきたので、壊れたデータをチマチマ集めつつ再設定やら何やらやっています。

もう少しで感想返しもできるようになりそうです。
引き継ぎ体験版のスキルもカンストしたし、どーも朧はPS4には無いらしい…地図にはマークが乗ってるから、製品版ではあると思うけど。
後は装備作りかな…オンジュボウと、各装備が要るな…。
というか、仲の良さカンストしたらいきなり強力な武器作れるんかい。


それはそれとして、次の投稿は討鬼伝2発売記念として、28日の朝7時くらいにしようと思います。
ゲームショップが開くまでの暇潰しになると幸いです。
いや待てよ、予約してダウンロードしてる人なら、0時からできるんだし…ここは27日の22時くらいにももう一回投稿するべきか…?


第174話

神逝月冷蔵庫の中を掃除するつもりなのに日

 

 

 ジュリウスだ。家名はあまり好きではない。特殊部隊ブラッドの隊長をやっている。

 と言っても、ようやく3人になったばかりだがな。

 

 ナナが隊員となり、最初のミッションが緊急ミッションと言うのは危険すぎるかと思ったが…幸運にも、敵らしい敵の姿も無い。勝手が分からないナナには、ロミオがついてフォローしている。

 …最初に実戦の危険さを教え込む事も考えていたが、今はそうしている場合ではないな。敵が見えなくても緊急ミッションには変わりない。警戒を続ける。

 

 

 ロミオか。正直、あそこまでの手練になってくれたのは嬉しい誤算だった。

 何もロミオを見下していたつもりはない。同じブラッドの仲間であり、隊長と副隊長という関係ではあるが、俺達は対等だと思っている。

 ただ、実力の評価という意味では如何とも……と、ブラッドのメンバーとして選ばれた時には思わざるを得なかった。

 

 余程良い師に巡りあったのだろう。再会したロミオはたった数ヶ月程度で、心技体に加えブラッドアーツさえ会得した熟練兵のような男になっていた。

 安心して背中を任せられる仲間が居て、俺も随分救われた。隊長が言う事ではないが、俺はどうにも人と感覚がズレていたり、妙に畏怖された目を向けられる事が多いからな…。隊員との交流がしにくい。

 

 

 

 ともあれ、今回の調査だが…隕石の落下、と推測された。しかし不審な点は幾つもある。

 これ程大きなクレーターが出来るような隕石が落ちたとして、その衝撃はどれ程の物か。氷河期の再来、なんて事は冗談にしても言いすぎだろうが。

 

 隕石の影響なのか、通信機器の一部が正常に作動しない。その為、フライアとの連絡が取れず、バックアップが期待できなかった。出力と距離の問題なのか、俺とロミオ達の間では通信が届いたのは幸いだった。

 正常に動かないのは、通信機器だけではない。神機も若干動きがおかしい。メンテは欠かしていないし、先日までの訓練でもいつも通りに動いていたのに。

 

 …こういう現象を起こす可能性があるのは…感応種、か? 神機の動作を停止させる力がある。

 だが、俺やロミオのように血の力(ロミオは血の力自体は発現できてないが)を持っていれば、その近くに居るゴッドイーターの神機もしっかり動くようになる筈なのだが。

 

 まさか、血の力を持ってしても対抗しきれない程の感応種が居る? 有り得ないとは言い切れないのが恐ろしい話だ。

 

 

 そんな事を考えていると、ロミオから通信が入り、合流してクレーター中心部に向かう事になった。

 最悪の場合、ナナだけ帰還させて俺とロミオで大立ち回りする事も考慮に入れていたが、どうやらその必要は無かったらしい。

 

 クレーターの中心で俺達を待っていたのは、アラガミなどではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 …大の字………というより、認めたくは無いが…『人型』に空いた穴が一つ。

 

 

 

 

 

 …確か、子供向けカートゥーンでこんな映像を見たような…。

 

 

 

「……なぁ、ジュリウス…コレ…」

 

「えっと……落ちて来たのは、隕石じゃなくて人だった…とか?」

 

 

 いやいやいや、あり得んだろう。仮に人が落下してきたとしても、こんな人型の穴はできない。これほどのクレーターが出来るスピードで着地すれば、ミンチどころの話ではない。むしろ着地前に燃え尽きているだろうに。

 人型の隕石が落下した、と言われた方がまだ説得力がある。俺達は何時の間にコミックの世界に迷い込んだんだ。はっ、まさかフライアと通信が出来ないのはソレが原因か。世界を隔てているから繋がらないというのか。

 

 

 …いかん、落ち着かねば。

 

 とにかく、隕石だかアラガミだか知らないが、クレーターが出来た原因はここにありそうだ。調べるぞ。ナナは周辺の警戒を頼む。

 

 

「りょーかい。…人だか、とは言わないんだね」

 

「察してやれよナナ…。かく言う俺も、なーんかアレな予感がするんだよな…。この世界観を無視したような感じ…まさかとは思うけど。とりあえず写真撮っとくか。何かの参考になるかもしれないし」

 

 

 ダベってないで、さっさと掘り返すぞロミオ。警戒は怠るな。地中からアラガミが飛び出して来ないとも限らないからな。オウガテイルみたいに。

 

 

「あいよ。ったく、神機使って土木作業か…久しぶりだな」

 

 

 前にもやったのか。

 

 

「教官にやらされた。地形を変えるのは戦術の基本だってさ。具体的には落とし穴と塹壕」

 

 

 効果的だとは思うが、やる時は位置を仲間に知らせろよ。にしてもえらく掘るのが早いな。

 …この辺の地面、脆いな。やはり何かが落下したのは確かのようだ。

 

 

「大分深いぞコレ。仮に人間だったとしたら、この埋まり方だと窒息死だよな。こういう時、顔を下にして落ちるのがお約束だし」

 

 

 窒息する前に、潰れたトマトみたいに死ぬぞ。…ナナには見せない方がいいかもな。

 

 

「いや、ここまで無茶苦茶な展開だと、普通に生きてる気がッ!?」

 

 

 !? 神機が弾かれた!?

 

 咄嗟に距離を取り、ナナを庇う。

 今の手応えは何だ? 神機でアラガミや金属を斬り付けて弾かれた事なら何度もあったが、今の手応えはそのどれとも違う。

 斬りつけた手応えで、刃が通らない理由はある程度わかる。硬いから、刃筋が通らないから、勢いが足りなかったから、弾力が高すぎるから…だが今の手応えは、そのどれとも違う。未知の感覚だ。途中で強引に刃を止められたような感覚。

 

 …暫く待ってみるも、動きは無い。

 穴を挟んで反対側で構えているロミオが、ジリジリと穴の元まで戻り、装甲を展開したまま穴を覗き込む。

 

 

 

 

「………人が居る」

 

 

 ……本気か。

 

 

「本気で正気だ。気を失ってるみたいだ」

 

「い、生きてる?」

 

「生きてる。と言うか、やっぱり生きてた。何してんだこの人…」

 

 

 …やっぱり? この人?

 

 

「…教官だ」

 

 

 

 

 

 …なに?

 

 ロミオが穴に手を突っ込み、ボコッと音を立てて引っこ抜く。…襟首を持たれたソレは、確かに映像で見た、ロミオを鍛えた教官だった。…呼吸もしている。

 更に、体を薄っすらと光が覆っているような……これは血の力なのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とにもかくにも、人をこのまま放置しておく訳にはいかない。いくら超絶的な血の力を持っていると言われる教官でも、意識を失っていれば赤子に等しい。昔の達人は眠っていても、敵が近付いた瞬間に覚醒したと言うが…それを期待するのも酷だろう。

 位置的に見て、どう見ても…まぁ、本当に隕石のように落下してきたのかは別として…爆発に巻き込まれているからな。睡眠ではなく気絶だろう。昏睡であってもおかしくない。

 

 むしろ死んでないのがおかしい。

 

 

 

 いや、確かにロミオが背負ってフライアに帰還している時も、流血は全く見られなかったし、呼吸も安定していたが、まさか完全な無傷とは。

 フライアで精密検査したものの、完全な健康体。ラケル先生が太鼓判を押す程の、生物として理想的な状態だったそうだ。恐らく、目を覚ますのもそう遠くは無い…との事だ。

 だと言うのに、ロミオはずっと教官殿に付き添っている。余程慕っているのだろう……と思ったが、何だか妙な緊張感を感じるな。気のせいか、目を覚ました瞬間に殴りかかろうとしているような…。

 

 

 …まさかな。よりにもよってロミオがそんな真似をするとは思えん。そもそも何故ロミオが教官を殴る必要があるのか。

 大分厳しく扱かれたらしいから、その恨みはあるだろうが、それが自分の為になったと言うのはロミオ自身が常々言っている事だ。

 「生きてるんだったら連絡しろよ!」くらいは言うかもしれないが。…教官が死んだと聞いて、相当にショックを受けていたからな…。

 

 

 しかし、本当に彼は一体どうしてあんな所で埋まっていたんだろうか。そもそも死んだと言われていたのは何故なのやら。

 …調べた方がいいか。下手をすると、ブラッドどころかラケル先生、ひいてはフライアやマグノリア・コンパスすら政治的な問題に巻き込まれる可能性が出てくる。

 場合によっては、目を覚ました後にすぐフライアを去ってもらわなければなるまい。

 

 

 

 

 

 

神逝月気がつけば新しいおかずを買っている日

 

 

 目を覚ますと同時、拳が飛んできたので首を傾げて避けて、そのまま間接決めた。

 

 欠伸して周囲を見回して混乱した。なんぞこのメタリックと言うか、金属質の部屋は。月にこんなもんあったっけ? 考えてみりゃ、そもそも俺は誰に間接技決めてんだ?

 見下ろしてみたら、見覚えのある帽子と金髪。…が、極められている間接を無視して拳を振りかぶっていた。

 

 

「積年もとい性癖の恨みぃ!」

 

 

 …なんやねん。

  何となく殴られてやらなきゃいかんよーな気もしたけど、それはそれで嫌なので蹴っ飛ばして距離を開けた。

 

 …ロミオ? 何で?

 

 

「いててて…何でも何も、気を失ってた教官を運び込んだのが俺だからっすよ…。生きてたんですね、教官」

 

 

 そらまぁ、生きてるけどさ。…あれ、ここって何処? 月?

 

 

「いや普通に地球ですよ。何でいきなり宇宙に飛び出すんですか。幾らフライアだって、空は飛べないっすよ」

 

 

 え、ここフライア? そういや内装に覚えがあるような。

 ちょっと待て、何で地球に戻ってるんだ? そりゃ確かに地球に戻る為の方法を探してたけど、実用化には遠かった筈だぞ。

 

 …ロミオ、俺を見つけた時ってどういう状況だった?

 

 

「隕石が落ちたって聞いて行ってみたら、でっかいクレーターの中で埋まってました。ちょっと光ってたから、血の力を使ってたと思うんですけど…何やってたんすか?」

 

 

 むしろこっちが聞きたいくらいだが。

 

 えーと、記憶に残ってる限りでは……そうだ、確かに昨日…と言うか気を失う前までは月に居た。それは確かだ。

 とにかく退屈極まりない日々。他人と接する事もできず、精神的に不安定になってきたら瞑想その他で強引に落ち着け、地球に帰る為の方法を模索する日々。ただし、進展は殆ど無かったと言っていい。

 ノヴァの欠片の騒動が終わってからどれくらい経ったのか……寝て起きた時に刻んだ正の地の数からして、1年以上経っていると思うが…、とにかく代わり映えのない日々を送っていた。

 

 で、あんまりにも代わり映えのない日々だったもんで、体が鈍るのを防ぐのも兼ねて、ちょっとした遊びをしてたんだよな。

 月の裏側まで行って、降り注ぐ隕石を避けたり打ち返したり…まぁ、一回避け損ねて本気で死に掛けたけど。直撃じゃなくて助かったわぁ…。

 最近のマイブームは、拾ってきた隕石(結構重くて超硬い)を放り投げ、地面に着くまでに何度斬りつけられるか数える…という遊びだ。我に帰ると虚しいけど、意外と白熱した。まぁ、日々が退屈極まりなかったからな…。

 

 これが結構難しい。低重力とは言え、隕石は元が重いから投げ飛ばすのにもコツがいるし、モノによっては斬りつけると途中で壊れてしまう事もある。石選びから始めないといけないから、最初から最後まで気が抜けない……いや遊びの内容はおいといて。

 で、今回こそは、霊力とかアラガミ化とか一切使わず、百発の壁を越えようと思ってたんだが…。

 

 ああうん、成功はしてたな。ついついテンションが上がって、色々迸らせながら飛び上がったら………………そうだ、なんか視界が一変して、そこから記憶が無い。

 クソイヅチがまた出てきた…訳でもなさそうだ。燐光も無かったし。

 

 

 ちなみに、俺が発見された時の映像とかある?

 

 

「ありますよ。コレです」

 

 

 …大の字で地面に穴空いてるな。芸が無い。どうせなら、サボテンダーみたいなポーズとかグリコみたいなのとか、もっと前衛的な穴空けりゃいいのに。俺ともあろう者が情けない、MH世界で奇人変人の名を欲しいままにしたというのに。だが思い返すと最近大人しかったな。だって月には俺以外誰も居ないし。

 だが芸人のロマンなのでこれはこれで良し。

 

 

 

 ……うーん? どういう事だってばよ。いや、検討自体はついてるんだけどね。

 月に居る間に色々研究して、完全にとは言わないが、引き出すのに成功した力がある。MH世界で腕を切られた時に突然発現した、あの力だ。

 リッカさん曰く、神機の力を完全に引き出した結果と思われる…との事だったんだが。

 その憶測を元に研究を続け、神機もヒマを持て余した結果なのか力を解放する事に躊躇いがなくなってきた…と思う。相変わらず神機が何を考えてるのか、俺とは別の意思が宿っているのか不明なままだが。

 

 

 ともあれ、ロミオに対する言い分は…。

 

 

 

 血の力のちょっとした実験中だった。クレーターとかは、多分その副産物だと思う。

 

 

 

「…副産物でアレって、核実験でもしてたんすか」

 

 

 どっちかと言うとコロニー落としかな…どっちにしろ、あれを再現しろって言われてももう無理だ。必要な条件の一番重要な部分がクリア不能になっちまった。

 

 

「そりゃ良かった。…いやその条件とやらがわかってるなら、それだけでもスッゲー危険なんですが?」

 

 

 やる事は簡単だ。何でもいいから頑丈な物を、猛スピードで上空から打ち出せばいい。どっかに当たればクレーターだ。

 

 

「意味わかんなくなってきた…。狩りの腕は進歩したつもりですけど、頭はあんまり変わってないんですよ。…まぁいいか、下手に突っ込んで知っちゃったら俺も危険になりそうだし」

 

 

 その判断が出来るだけでも、本当にロミオなのか疑わしいレベルなんだけどな。

 …まぁ、とにかく縁があったようで何よりだ。……ふん? 言うだけあって、随分レベルアップしたと見える。トレーナーからルーキーになった程度だけど。

 

 

「そう言われると、訓練してきた甲斐があるね。…まぁ、お帰り教官」

 

 

 おう、ただいま。…で、今ってどういう状況よ? 

 身の上話と言うか余計な話がえらく長かったが?

 

 

「あー……」

 

 

 何かを誤魔化そうとするようにロミオは中を見上げ、ニット帽を外して頭を掻いた。…僅かに視線が逸れる。追った先にはターミナル。

 

 ……ナルホド? こいつ、マジでロミオなのか…? いやこういう反応をするって事は、こいつは…? とりあえず合わせるか。

 

 

 

 あー、そういやここがフライアって事は、レアとラケル博士も居るのか? 挨拶しとかんと。

 

 

「いやいや、レア博士は極東に行ったままだよ。ラケル先生は居るけど……そうだね、ちょっと連れて来る。一応病み上がり……みたいなものなんだから、そのまま休んでてよ」

 

 

 無傷なんだけどねぇ…んじゃ頼むわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …行ったか。にしても、とんでもない事しちまったもんだ。

 

 

 

 

 まさか、月から地球まで一気にカッ飛んで帰還するとは。

 

 あー、信じ難いというか考えづらい事ではあるんだが、多分切っ掛けはアレだ、石を斬る遊びだ。

 普段があまりにもヒマなもんだから、かなーり熱中してたんだよ。で、今度こそは! 今度こそは3桁の壁を破る! って本気になった。

 

 

 つまりは誓った訳だ。

 

 

 達成したもんだから、思わず超エキサイティン! 興奮のあまり溢れ出す霊力その他諸々。そして発動するあの力。

 それに気付かず。ガッツポーズして思わず飛び上がったら……あまりのパワーアップぶりに、ジャンプ一つで月の引力を振り切り、勢いのあまりに気絶しつつも宇宙空間を遊泳し、地球の引力に掴まって大気圏突入。フリーフォール。激突。クレーター。発見。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん、言葉にしてみるとあまりに酷い。

 偶然の産物か? いやしかし考えてみりゃ月だって地球の引力内にあるから、地球の周りをグルグル回ってんだし、そう考えるとと月の引力を振り切った俺が地球の引力に掴まるのもおかしくはない?

 で、あの力…何て名付けようかな…によって体が守られ、全うな生物かどうかも怪しい俺は酸素すら必要とせず、霊力を防壁にして大気圏を突破し、クレーターを作り地面に埋まりながらも無傷だったと。出来すぎてるが…。

 

 

 細かいことを考える前に、とりあえずあの力の名前を付けるか。ここはGE世界で時期的には2に近いようだし、実態が霊力だったとしてもブラッド○○にするのが妥当だろう。

 問題は○○に入る言葉だが……覚醒、スーパー化、トランザム、メガ進化、無双乱舞、キラキラ……いかんな、ゲームやマンガから取ってるようじゃ、似たようなのしか思い浮かばん。GEもゲームだし。もっとこう、微妙に捻りつつも結局同じな、しかし冷静に考えてみると意味が通じてないけど、心を…特に14歳付近の捻くれているように見せかけて、繊細(と称するが実際は貧弱)な心を震わすような。

 ………震える。

 

 

 ブラッド……震える。

 血が震える。

 

 

 つまり熱血。そういや誓いを果たす事が発動条件。それも熱血。心が奮える…猛烈に奮える…激しく……猛烈に。熱望、渇望…形成・流出……は手に負えんから置いといて。

 いいな。スパロボ的に考えても。

 よし、ちょっとターミナルで検索。

 

 

 

 お、コレなんかピッタリじゃね? 

 

 (抑えがたい)激怒、憤怒、激しさ、猛烈、猛威、熱望、渇望、大流行(のもの)

 

 ブラッドレイジ。おお、なんかシックリくる。厨二魂も刺激されるが、そこまで違和感もない。

 

 

 

 

 さて、名前も決まったところで、別の話題に移るが…ロミオの言動が随分変わってたな。表面上は変わってないように見えるだろうが…『ラケル博士を警戒している』ようだ。

 尤も、確信は持ってないようだが。

 

 さっきの会話でも、俺が何をしていたのかとかそーいう話題は追求しなかったし、触れそうになったら僅かにターミナルに視線を移した。

 フライアのターミナルだ。内容の閲覧・改変権限も当然の事ながら、外部端末の起動権限も全て握られていると思っていい。つまり、一件すると作動してないように見えても、実はこっそり盗聴器のようにして起動するのも朝飯前って事だ。そのターミナルで、ついさっき熱血とか奮えるとか猛烈とかの単語を検索した訳だが。意味不明な情報に混乱するがいい。

 ロミオが俺を発見してから、ずっと付き添っていたのも、ラケル27博士からの妙なちょっかいを警戒しての事…かもしれない。

 

 …気のせい、かなぁ? いやでもしかしアレは……全身を巡る霊力の量からしても、血の力に目覚めててもおかしくないと言うか目覚めてないとおかしいんだが、それを一切言葉にしなかったし…。

 

 

 …うん、今度ロミオを誘って飲みに行くか。その時に色々聞いてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 何となく予想はつくが、最初の「性癖の恨み!」という一言の意味も含めて。

 

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