※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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PSVR、当分手に入りそうにないなぁ。転売モノを買うのも癪だし。

それはそれとして、サマーレッスンの動画をYoutubeで見て思った事。
A.是非ともエロゲに転用してほしい。幻が導入するか、茶時の復活はよ。ジッサイ、リアルドールなるメーカーで人工知能とのナニが研究されているとかナントカ。
B.まず全裸になる。PSVRを付ける。仮想JKを見ながらナニかする。
C.むしろ見られながらナニかする。恥辱から無知シチュまで幅広い。セリフがマッチしていれば尚良し。

さぁどれだw



追記 ペルソナ5で個人的にヒットだったキャラは寅ちゃんです。
なーんか好きなんだよなー、エロ書く気にはならんけど。


第198話

凶星月

 

 

 鬼内に呼び出された。んで、稽古を申し込まれた。

 ちなみに八雲のにーちゃんは居なかった。今は師匠…この前会った雷蔵さんが里に戻ってきているので、マンツーマンで稽古を付けられているらしい。

 

 名前も知らない奴。…どうやら、昨日サムライ達と一戦交えて、勝ったのを目撃されていたらしい。で、今度は自分達がやって、サムライの面目を丸潰れにしてやろう……って考えだったようだ。

 ただし、自分が負けるとは全く考えてなかったようだ。

 

 神無相手に戦った時は、攻撃をわざと受けて反撃したが、それはミタマの防による力…と思ったらしい。まぁ、普通ならそう考えるな。

 つまりミタマの力があったからサムライに勝てた訳で、よりミタマの使い方を知り訓練している自分達なら、当然のように俺に勝てる…と踏んだ。

 

 アホか。まぁ、鬼内の中でもそこそこ程度には強くて、年齢的にも強さ的にも思い上がりやすい時期だったようだが。ついでに言えば、所謂名家の出身? まぁ、田舎における名家って程度らしいが。

 

 

 結局、そいつはタマフリを使う必要もなく一蹴。昨日見られていた為にスピードは警戒されていたようだが、腕力はそうでもなかったらしい。節穴か。

 

 

 その後も、鬼内の名誉に賭けて負けられぬ、とばかりに次々挑戦者が来た。腕前は……まぁ、最初のヤツが思い上がるのも無理はないって評価だな。

 疲れ? 大連続狩猟やった訳でもあるまいし、ハンターのスタミナを舐めるなよ。

 

 

 10人抜きするくらいになると、鬼内達の反応が分かれてくる。負けられん、のみだったのが、苦い顔をする者、猶更勇んで手合わせを願ってくる者、愚にもつかない呟きを聞こえていないと思って呟く者、挑むべきか避けるべきか葛藤している者、尊敬の目で見てくる者。

 俺を呼び出した主犯格と思われる奴は、苦い顔と勇んで挑む者が半々程度。八雲のにーちゃんの名前を出した時、苦い顔をの割合が増したから……たぶん八雲のにーちゃんが目の上のタンコブなんだろう。同格になる為に実績を積もうとしたが、その相手が予想外に強かった、と。面倒な軋轢だなぁ。とは言え、負けてもヤケになったり認めないと叫ばずに、すぐに挑んでくる根性は買いか。

 

 

 そいつと4回目の手合わせを始めようとした時、ストップがかかった。

 

 

「そこまでだ。負けん気が強いのはいいが、再挑戦とは勝てる目論見を作ってからやる物だ。事に、今回は頼んで来てもらっているのだしな」

 

「お、お頭…」

 

 

 おや、西歌のお頭。こんなムサ苦しいところへようこそ。

 

 

「ふふ、君こそ鬼内の稽古場へようこそ。武器と熱気しかない所だがゆっくりしていくといい。…と言いたいのだが、この際だしな」

 

 

 なんすか、西歌のお頭が今度は手合わせしたいんすか?

 

 

「君ほどの猛者との手合わせは心が躍るし、どちらかと言うと先日紅月が教わったという鬼疾風というのを教えてほしいものだが…それは後日にしておこう。…ほら、入ってきなさい」

 

「失礼します。先日はどうも。おにぎり、美味しかったですよ」

 

 

 おや紅月さん。こちらこそどうも。ふとも…(もが眩しかったです。むしろ今も眩しいです)…ゲフンゲフン

 

 

「連戦した後ですまないが、今度はこの紅月と戦ってほしい。ああ、これは依頼という事にしようか。先日のサムライ達よりも、多少は多く出せるぞ」

 

 

 多くって言っても、そもそもが飯一食分くらいだったけどな。しかし、何でまた?

 

 

「大した事ではないさ。紅月は私の直弟子なんだが、最近伸び悩んでいてね。元より、マホロバの中では渡り合えるような相手も限られる。そろそろ新しい刺激が必要なんだ。…と言っても、強いぞ? 少なくとも、この里では5本の指に入る腕前だ」

 

「いえ、私などまだまだ未熟者です」

 

 

 …謙遜はしてるが、自信もあるな。ちなみに他の4本は…ああ、サンバ鴉と八雲のにーちゃん辺りかな。

 周囲の表情を見てみるが、特に不満や妬みを感じる相手は居ない。…腕が立って人望も厚いか。

 

 

「ああ、言っておくが、手加減や遠慮なんて考えるなよ。これは二人ともに言っている事だが…目の前の相手は、お前達が思っているより強いぞ」

 

 

 …ふむ。紅月さんの目に火が灯った。おお、闘志がメラメラ燃えている。煽りやがって…。

 まー確かに、思ってたよりは強そうだ。戦い方よりも意思の方が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それでも、特に苦戦せずに勝ったけど。

 うん、あまり上から目線で評価するのもなんだけど、対人経験も十分(恐らく殆どは西歌のお頭とかだろうけど)、人では考えられないスピードやパワーにもタイミングを合わせて対処してくる、タマフリを使うタイミングや効果もいい。

 何より、闘志が漲ってるのに頭はクール。誘いや罠にも引っかからない。

 倒そうと思ったら、単純に地力で上回らないといけないタイプだな。

 

 

 だからこそ、俺に勝てないんだけど。

 

 

 力、速度、経験、タフネス、ミタマ、その他諸々。はっきり言うが、地力で上回らないと倒せないタイプではあるが、それさえ上回ってしまえば普通に勝てるタイプなのだ。

 まぁ、そんだけハッキリと差があれば、逆転するのが難しいのは当たり前であるけども。

 

 …ああ、西歌のお頭が伸び悩んでるってのはその辺か。爆発力っつーか、詭道っつーか、逆転の一手が無いんだな。しっかり鍛え上げられた真っ当な強さだが、真っ当すぎて突き抜けた部分が無い。

 しかし、そうなるとなぁ…これ、殻を破るには相当苦労するだろう。だからこそ、俺をぶつけて新たな刺激にしようと思ったんだろうが…。

 

 

 何にせよ、若手(若いかという疑問は持ってはいけない。実際まだまだ若い。いやフォローじゃなくて)で一番の使い手らしい紅月さん…呼び捨てでいいと言われたんで紅月が負けた事で、鬼内達には少なからず動揺が広がっている。西歌のお頭の目付きも若干厳しい。

 が、西歌のお頭の目はすぐに元に戻った。意識して平静を装っているようだが、あれは何か企んでるな…。

 

 

「いやいや、見事見事。私もまだまだ甘いな。先程、目の前の相手は思っているより強い、とは言ったが…それは私にも当てはまったようだ。まず紅月」

 

「は、はい!」

 

「負けた事を責める理由はないよ。遠征している間に腕を上げたな。時継や雷蔵に教えを受けたと見える」

 

「…ありがとうございます」

 

 

 紅月、なんか不満そうだな。まぁ、負けて褒められても悔しいだけか。

 

 

「君も、私が思っていた以上の使い手だったようだ。危なげない試合運び、実に見事。しかもまだまだ余裕があるようだね」

 

 

 …まぁ、切り札とか使ってないのは否定しない。

 

 

「紅月だけではなく、皆にもいい経験になっただろう。鬼内でなくても、正式なモノノフでなくても、強い者はいる。サムライ達もそうだ。中には私達に迫る実力者が、少なくとも2人居る。今すぐに認めろとは言わないが、努々忘れぬ事だ」

 

 

 

 …それを言いたいから、紅月を放り込んだのね。紅月への新しい刺激だけじゃなくて、自分達がサムライに負ける筈がないと思っている鬼内達の意識改革か。

 しかし、それはいいんだが…博打を討つなぁ。戦ったら自分達が勝つと確信してれば、傲慢にも鷹揚にもなるが、自分達に迫る相手となると……蔑ろにはできないが、その分警戒が先に立つだろう。

 

 

「ああ、それと喜一」

 

「は、はい!」

 

 

 俺を呼び出した主犯の鬼内か。 

 

 

「随分と訓練に熱心なようだな。後で稽古をつけてやる」

 

「ありがとうございますッ!」

 

 

 感謝3割、後悔2割、戦慄5割。…まぁ、向上心や対抗意識からとは言え、妙な事を考えた奴への処罰としては妥当かな。

 本人も強くなりたがってるのは事実のようだし。

 

 

 

 

 で、事が終わってから、茶でも呑んでいけと誘われた。仮にもお頭からの誘いを断るのもなんだし、叶う筈もない下心なんぞ持って誘いに乗る。

 奥に通されたんだが。

 

 

「よぅ、随分派手に暴れたみたいだな」

 

 

 あー…時継さん、だったか?

 庭に面した縁側に腰かけ、茶と団子を喰らっている。喋る度に、口に咥えた串がピコピコ揺れた。男がやっても可愛くない。しかもオッサンだし。

 

 

「時継でいいよ。さん付けなんてされたら、いくら俺が勇者でも背筋が冷えちまわぁ」

 

 勇者ってのはよくわからんが、じゃあ時継で。

 

「来ていたか、時継。…ところで、その団子は私への土産と祝いじゃなかったか?」

 

「固い事言うなって。送った俺が食って何がおかしい」

 

「少なくとも、貰った人間に黙って食わないものだぞ…」

 

 

 別にいんじゃね。勇者や世界を救う冒険者なら、他人の家に押し入ってこっそり貴重なツボとか持ち出しても罪にはならないって徳川ノブノブが言ってたわ。

 

 

「ああ言ってたな、いつの時代の英雄か知らねぇけど」

 

 やぁねぇ、ノッブっつったら異世界でエルフ率いて糞尿使って火薬作ってっか、髑髏型スタンド背負って茶器集めてるグダグダノッブに決まってるじゃないの。どっちにしろ時代が分からんけど。

 

「仮に行っていたとしても、そんな世迷言を真に受けるのは勇者じゃないだろう…まぁいい。ところで、雷蔵はどうした」

 

「まだ八雲をしごいてるぜ。八雲の奴が妙に張り切っててな。師匠として嬉しいんだろうさ」

 

 

 そういいながら、時継はチラッと俺を見た。…俺に対抗意識燃やしてんじゃないの、と言わんばかりだ。仮にそうだったとしても、問題も興味もないが。

 とりあえず、団子くれ。

 

 

「ほらよ」

 

「…家主の前で、好き勝手するな、貴様ら…」

 

 

 俺、招かれたし。迷惑かけられたとまでは言わんけど。

 

 

「俺らはいつもこんなもんだろ。…で、紅月と戦わせたんだろ? どうだったんだ、こいつ」

 

「どうもこうも、予想以上としか言いようがない。紅月を正面から、軽くあしらったよ」

 

「…何?」

 

 

 ? そんなに不思議か?

 確かに手練で、修羅場を幾つも潜り抜けた古……ゲフンゲフン、ツワモノだと思うが、あんたらだってそれ以上だ。勝とうと思えば、稽古だろうが実戦だろうが勝てるだろう。

 

 

「否定はしない。だが、君が言う程楽ではないさ。確かに経験や積み重ねた鍛錬の差が明確に出て、いつも私達が勝っているが、最近では随分追い詰められる…表情には出してないがな。それに、勝つ時は牽制にせよ止めにせよ、常に不意をついた一撃が必要になる。実力はほぼ拮抗していて、最後の一手だけが紅月に欠けている。…君は、その全てを上回った。詭道を必要とせず、私達と同等に近い実力を持つ紅月を完封した。特に、最後のあれは何だ? 捌いた後の隙を狙ったとは言え、早い動きでないのに見切れない避けれない防げない。受け流した直後に最短で急所に一突き…見ていて寒気がしたぞ。紅月に至っては鳥肌すら立っていた」

 

 

 何って、単なるカウンターですが? ただし、アサシン式の。詭道に見えるかもしれないが、純粋に技術の問題だ。最小の力と動作で攻撃を逸らしてバランスを崩し、そこから限りなく無駄を省いた動作で得物を突き出せば、回避不能の一撃技の出来上がる。

 ブレードの代わりに指を使ったが、やろうと思えば鳩尾に人差し指を丸々埋めるくらいはできる。やろうと思えばキルストリークも出来ます。…いつぞやの夢では、古い技術として廃れかけていたようだったが。

 

 

「…すまんがどうにも信じられねぇな。お前さんが腕利きってのは分かる。口惜しいが、俺よりも強いのも本当だろうさ。だがそこまでってのはな…。全く、こちとら勇者として名を上げようと走り回ってるってのに、こんな怪物に出くわすなんてな。ま、味方である分には頼もしいけどよ」

 

 

 俺自身、どこまで自分を強いと思っていいのかよーわからんのだ。そりゃ、殴り合いにも狩りにも自信はあるけど。

 

 

「難しく考えず、戦いに勝てれば強いって事でいいんじゃないか? こんな世の中だしな。モノノフだったら特によ」

 

 

 死んだら終わりだろ?

 

 

「そりゃあそうだが…生きるか死ぬかは、その時になってみないとわからねぇさ。それまで積み上げてきたものが足りてるか、足りててもそれを活かせるか、そういう風に行動できてるか。それを証明できるのは、結果と……他には実績だけだ。今まで生きてるって事は、実績を積んでるって事だ。それだけ自分を評価してもいいんじゃねぇか?

 

 

 

 ……普通の人なら、そうかもしれんがな…。

 

 

 

 

 

 

 何度も死んでる俺は、どうなんだろうな。死んでても次に続くから、負けてないのか強いのか。どれだけ力を得ても…なんて言えるような境地に立った覚えはないが、強くなっても何度も凡ミスや不運でくたばる俺は、強いと言えるんだろうか。    何、痴情の縺れは自業自得? 聞こえんなぁ。

 

 

 

 時に、さっき言ってたけど西歌のお頭への祝いって?

 

 

「ああ、それは私のお頭就任祝いだよ。まだ里長になったばかりでね」

 

 

 あれ、そうなん? 馴染み具合と言うか慕われ方を見るに、もっと前からお頭やってたのかと思ってた。

 

 

「正式に就任したのは、って事だ。先代のお頭は、鬼との闘いでな…。当時、霊山も何だか知らんが混乱してたらしい。臨時で西歌が里長の立場に収まって、それからずっと里と引っ張ってきたんだよ」

 

 

 ああ、不知火の里と似たようなもんか。あっちは今でも霊山に敵対というか反抗的な態度を貫いてるけど。

 

 

「不知火の里の事を知っているのか? 里長の凛音殿にも、一度会った事がある。あの時は、少しだけだがお頭としての心得を教えてもらったものさ」

 

 

 言っちゃ悪いが、実践できてるとは思えんが…。あの人のやり方でやってれば、よくも悪くもサムライとの不和も生まれないだろう。少なくとも表に出る事は無い。

 

 

「ああ、その通りだ。凛音殿には凛音殿の、不知火の里には不知火の里のやり方。私には私の、マホロバの里にはマホロバの里のやり方がある。あの時教わった事は、突き詰めれば『真似をしても意味は無い』だったからな。後は、あまり霊山を当てにするなと言う事だが…見捨てられた北の地の長だからの言葉かと思っていたが、そうでもなかったようだ」

 

「何をやってたのか知らねぇが、里長認定が散々遅れたからな。事実上の里長になってて、認めようが認めまいが大差なかったとは言え、一体何をやってたんだって話だ」

 

「そういう時継も、今は霊山付近で戦ってなかったか? どうなんだ、その辺り」

 

「…悪くはねぇな。モノノフの総本山だけあって、戦力も粒揃いだ。尤も、そんな所に戦力を集中させて遊ばせるくらいなら、最前線に送れって声もでかい。…前線に出て戦うモノノフ達は、結構いい奴が多いぜ。気合もある、根性もある、腕もいいし、統率も取れてる。…つまるところ、問題があるのは…やっぱ『上』って事だろうな」

 

 

 まぁ、上が腐りやすいのは何処の組織でも一緒だわなぁ。特にこのご時世じゃ、司法やら監査やらもどれだけ機能してるやら。止める者がいなくなれば、どんな賢人だって独裁者になっちまうだろうよ。

 

 

「いや、監査と言うか、モノノフを取り締まる組織ならあるぞ。禁軍と言ってな、雷蔵がこの組織に所属している。理屈の上では、霊山のお偉いさんを検挙する権利もあるんだが…」

 

「少なくとも、ここ数年でそれらしい話はねぇな。禁軍がどっかの言いなりになってるのか、それとも隠蔽が上手いのか…。叩いても埃が出ねぇって事だけはないだろうな。だからこそ、雷蔵は禁軍に入った。自分が上まで伸し上がって、禁軍と霊山をまともにしてやる、ってな。………もうすぐ昇進って話もあるらしい」

 

「…そうか」

 

 

 ん? 何ぞ気になる事でもあんのか? 顔が暗いぞ、二人とも。

 

 

「…いや、大したこっちゃねぇよ。俺も負けてらんねぇなって思っただけだ。勇者ってのは先陣を切らなきゃ恰好がつかねぇもんな」

 

「ふふ、まぁゆっくりやるといいさ」

 

「…今に見てろよ…」

 

 

 …冗談めかしてるけど、時継に燻りっつーか焦りが見えるな。西歌のお頭も気付いてるようだが…それでも何も言わないって事は、それでいいのかね?

 

 

 さて、茶も楽しんだし、悪いけどこれでお暇するわ。そろそろ博士が甘い物くれって呻きだす頃だ。

 

 

「なら少し待て。御萩があるから、土産にするといい」

 

「おいちょっと待て西歌、それ誰が作った奴だ」

 

「………私ではないよ」

 

「その沈黙は何だ。紅月か? 紅月だな? お前止めろよ自分でも料理できないって分かってんだから無理に紅月に教えようとすんな!」

 

「私だって教えてない! それは最初でもう懲りた! 私じゃなくて、久音だ久音! 料理の練習だとか言って、何で紅月を突き合わせてるかと思えば、『特別な料理を作ってみたい』とか言い出して! いやそうじゃなくて、客人に毒物を渡して帰らせる筈がないだろう!」

 

 

 

 ……とりあえず、受け取らない方がよさそうだ。

 面倒な事になりそうなんで、ソソクサと退避。…しようとしたんだが、玄関を出ようとしたところで、声をかけられた。

 眼鏡をかけた、温厚そうなおっさん。

 

 

「ああ、待ってくれないか。お頭が言っていたお土産だよ。急遽用意したもので悪いけどね」

 

 

 いえ、ありがたくいただきますが……。

 

 

「大丈夫、私が作ったものだから。悪くはないと思うよ。味見もしたし」

 

 

 ああ、それで口元に餡子がついてるのね。

 

 

「おっと、これは失礼…。ああ、私は主計という。役割名じゃなくて、これが本名なんだ。まぁ、担当する役割は似たようなものだけどね」

 

 

 む、これはご丁寧に。

 

 

「いえいえ、こちらから招いたのだから、これくらいの事は当然だよ。…個人的に、君には少し期待もしているし。勝手な言い分で悪いけども、君…正確には、君や博士や、ホロウ君…と言ったかな? 君達なら、鬼内とサムライの橋渡しをしてくれるんじゃないかって思ってるんだ」

 

 

 …流れ者に対して、本当に勝手な言い分だな…。まぁ、主計さんに言われると、そこまで嫌な気分じゃないが。

 

 

「そう言ってくれると、何やら気が楽になるね。ああ、今後、もしお頭に話があるなら、私を通してくれ。言いたくないが、君に反感を持つ鬼内も居る。私からなら、ある程度便宜を計れるから」

 

 

 貧乏籤を引く人だなぁ…。まぁ、こういう人には協力しとくに限る。心情的にも組織的にも利益的にも。どうやら、サムライや流れ者にも隔意を持たない珍しいくらいのお人好しのようだし。これで若ければ、ギャルゲ的攻略対象……いや、充分範囲内か。俺らがBBABBA言いながらそーいう目で見てるのと同じだよな。

 

 

 

 さて、帰ると分かいされたカラクリ人形の前で、それこそ力尽きたカラクリ人形のようにぶっ倒れている博士が居た。とりあえず、朝飯の残り物を突っ込む。

 土産の御萩を食べるのは、理性が戻ってからでよかろ。

 

 

 

 …ちなみに御萩は、結構美味かった。主計さんには特別な技術は無いが、料理を作るのには慣れているらしい。長年自炊してた人っぽいなぁ…。

 

 

 

 

凶星月

 

 

 さて、そろそろ博士の研究も、何らかの形になり始めてるんじゃないか? と聞いてみたが、『阿呆』の一言だけが帰ってきた。

 考えてみりゃ、まだ半月も経ってなかったっけなぁ…。新技術の開発にどれだけ時間がかかるか、また予算も必要かを思えば、そんなリアクションも仕方ないな。

 

 なので、別の事を聞いてみた。

 

 

 エピタフプレートに書いてあった内容は、解読できたのか?

 

 

「…出来た、と言えば出来た。だが全容はやはり分からん。随分と大きな文章の、ほんの一部だけを切り取ったようなものだからな。しかも、体系立って、同時期に書かれたものでもなさそうだ」

 

「どういう意味ですか?」

 

「文の初めの方は、その後の事を予測するような文章だ。そして半ば辺りは、その通りになった…という現在進行形。更に、どうやらそれに対して何か対策をした後、あの時の事件はああだったこうだった…と回想している文章に繋がる」

 

 

 何日分もの日記が一ページにまとめて詰め込まれてるようなもんか。で、それの一部分だけが切り取られていると。俺の日記も似たようなトコあるけど。

 

 

「わかっている事は、何処ぞの国が戦争をしていた事と、何だか知らんが新兵器の出現、それによって…或いはそれ以外の何かにも…大きな被害を受けた事。そして、随分と大がかりな対策を打ったはいいが、それが最後の力だった。これから自分達はどうなってしまうのか…それだけだ」

 

「意外と具体的ですね。どうやって解読したのですか? 私にもあの字に見覚えはありますが、まったく読めなかったのに」

 

「……文字自体は知っていたさ。ただ、思い出すのに時間がかかった。この辺りの遺跡や石碑に刻まれている文字とは、似ているようで違う。そちらの文字がこの土地にあった文明の文字だとするなら、あの板の文字は文字通り別の国の文字だろうさ」

 

 

 あー、知ってた国の言葉じゃなくて、外国語だからわかんなかったのね。むしろよく解読できたもんだわ」

 

 

「ふふん、私は天才だからな。…とは言え、これは単純に知識量でどうにかなった問題だが」

 

 

 …普通、外国語ってそうそう覚えてらんねーよな…。バイリンガルとか頭どうなってんのかと思うぜ。

 ……いや、アリサは普通にロシア語日本語出来たし、レアだって…。普通に多国語使えそうなやつ、一杯いたわ。

 

 

 

「ふむ…とは言え、全く何もできてないと思われるのも癪だな。よし、では一つ成果を見せてやろう。飯の後に工房の奥へ来い」

 

 

 

 そう言って、博士は意気揚々と工房に引っ込んでいった。やはり技術者研究者だからか、自分の学説や成果を披露するのが大好きらしい。残念ながら、今回は「こんな事もあろうかと」ではないが。

 なんとなく置いてけぼりになったよーな気分だったが、構わずお新香を齧っているホロウに聞いてみた。

 

 

 話は変わるけど、確か人間の魂を燃料にする能力あったよな。アレ、使った事あるのか?

 

 

「…食事時にする話題ではありませんが、何度か使った事がある…筈です」

 

 

 えらい曖昧だな。

 

 

「私の記憶も、何処まで確かか分かりません。イヅチカナタの因果を喰らう能力に抗う機能はありますが、それが常に通用した訳でもないようです。記憶に不自然な虫食いが見受けられます」

 

 

 ああ…そういう能力持ってるもんな、あいつ。単にド忘れしたって事は?

 

 

「ないとは言い切れませんが…思い出せなくなっている記憶は、イヅチカナタと遭遇した近辺の記憶ばかりです。それも、闘いが激しくなり、私の傷も多くなってきた頃で、突然記憶が途切れています」

 

 

 戦ってるうちに、能力の無効化機能が限界を迎えた、か…。多分、それでも戦い続ける事はできるんだろうな。そうでなきゃ、今までホロウが食われてない理由がない。

 …ああ、そうか。お前の場合、ずっとイヅチカナタを倒す為だけに旅してきたから、何処の因果が抜かれても、行動原理に大した変わりはないのか。

 

 

「否定はしませんが、私とて今までの旅路の中で、色々影響を受けたり、技能を覚えたりしています。全く変わらないという訳ではありません」

 

 

 そりゃすまなかった。で、実際どんなモンなのよ、その能力。検証してみる事はできんのかな。

 

 

「…実際に使用した筈ですが、その記憶がない為に、性能は不明です。ですが、イヅチカナタを仕留められなかったのは確かです。仮に使うとして、何処まで信用がおけるか…」

 

 

 …戦術上の一手にしかならない、か。俺のアラガミ化も似たようなもんだな…。

 で、実験とかできんの?

 

 

「いえ、喰らう魂が無い事を差し引いても、現状では不可能のようです。原因は不明ですが、魂を閉じ込める機能が作動しません」

 

 

 はぁ?

 

 

「前回使おうとしたのは……恐らく、オビトや千歳達と共に戦った時です。私は、力を使うのを躊躇いました。理由は分かりません。ですが、その隙を突かれ、イヅチカナタに逆撃を受けて全滅。…後がどうなったのかは分かりません。気が付けば、私はいつも通りに歴史を飛び越え、次の戦場でイヅチカナタを追いかけていました」

 

 

 …重要な部分が完全にすっぽ抜かれてるな。千歳がどうなったのかも、オビトとやらがどうしたのかも分からないのか。

 

 

「…記憶がありません。それ以来、何度かイヅチカナタと対峙しましたが、力を使う機会は無く、またどう戦いどう逃げられたのかも曖昧です」

 

 

 …なんかこう……嘘をついてるとは思ってないが、モニョると言うか…しっくりこないな。見落としがあるような…いや見落としどころか、拾えてる情報が少なすぎるんだが。

 

 

「確かに…。しかし、この機能に何か用事でも?」

 

 

 いや、俺にも出来るかなーと思っただけ。博士が言う鬼の手は、ほぼ自力で再現できたんだし。

 

 

「…流石に不可能では? 私をあのカラクリ石のように取り込むような事でもしなければ…」

 

 

 怖いわんなモン。

 

 

「何にせよ、今の私ではイヅチカナタに太刀打ちできそうにありません。燃料となる魂もなく、それを使う機能も使えず、機能が使えたとしても届かない。その為、博士が作ろうとしている鬼の手を、是非とも私も手に入れたいと思っています」

 

 

「おい、いつまで食べている! 成果を見せてやると言ってるだろうが、早く来い!」

 

 

 博士乱入。食後の茶ぐらい飲ませろよ…。まぁ、気になるのも確かだ。

 で、成果って何が出来てんのよ。鬼の手でも完成したか?

 

 

「生憎それはまだだ。が、その為の実験の最中、基礎理論組み上げの最中に実験も兼ねて作り上げたのが……この合成釜(小)だ」

 

「合成…?」

 

 

 と言うか小って…。

 

 

「こいつが見つけてきた、カラクリ石の出来損ない、万能の石の成り損ないがあっただろう。あれを鬼の手に組み込む事を考えていたのだが、やはり純度の問題なのか、上手く作動せん。ならばと思って、どんなどのような動作をするのか、より詳細に検証しようとした結果がこれだ」

 

 

 いやこれだって言われても、具体的に何すんだよこの釜。いや合成ってくらいだから、何かと何かを混ぜて全く別のものを作るのは分かるんだけど。

 

 

「うむ、確かにその通りだ。だが、その効力はお前が考えている物とは一段二段違うぞ。…ふむ、とにかくやって見せた方が早いか。ここに、その辺の鬼からとってきた素材があるだろう」

 

 

 あるね。雑魚の素材ばっかりだけど、具体的には20個くらい。

 

 

「これを…全部釜に突っ込む!」

 

「突っ込むと言うか詰め込むと言うか」

 

 

 

 ギュウギュウである。最後の3つくらいが入りきらず、パンチで無理やり押し込んだ。そんで?

 

 

「3分待つ」

 

 

 カップラーメンか。

 

 

「かっぷらぁめん?」

 

 

 お湯を注ぐだけで3分間で出来上がる…蕎麦みたいなものか。簡易食の一種かな。蕎麦や具を徹底的に乾燥させるんだっけ? 増えるワカメみたいに、水と熱を吸って元に戻るんだ。

 

 

「なにそれすばらしい。天才の私をして、まったく考えてもみなかった発想だ」

 

「そういうのであれば、私も以前持っていました。何処で手に入れたのか分からず、旅する内に食べてしまいましたが」

 

「おそらく、イヅチカナタを追う為の旅の食料として持たされていたのだろう。…む、出来たな。そのかっぷらぁめんについては、また後日聞くとしよう」

 

 

 そう言って、さっきまでガタガタ不穏な感じで揺れていた合成釜(小)に手を突っ込み、取り出したのは………埴輪だった。しかも無駄に凛々しい感じの。

 

 

「………埴輪?」

 

「うむ、合成して出来上がったものだ」

 

 

 …いやいやいや、全く別物を作るとは考えてたけど、流石にこれは別すぎるだろ…。と言うか、あの雑多な素材をどう合成すりゃこんなになるんだ。普通、この手の不思議道具使ったって、出来上がるのは元になった物と何らかの関わりがあるものだろ。

 

 

「ちゃんとした原理はあるぞ。これがカラクリ石の…まぁ、その成り損ないだが…効果と言う事だ。そもそも、疑問に思った事は無いか? 万能の石と呼ばれている素材は、何故他の素材の代わりになるのか」

 

 

 あー…まぁ、言われてみれば。

 

 

「鍛冶屋は殆ど利用していないので何とも」

 

「…まぁいい。万能の石が、その名の通り殆どの素材の代わりとなる理由が、これだ。使い手の想像に影響され、形と性質が変わるのだ。経験則でしか原理を理解しておらず、原始的な方法でしか利用してない鍛冶師でさえそれだ。きちんと効率的な使い方を理解し、それを実践するための機材を備えて使えば…こうなる訳だ」

 

 

 うーむ、RPGじゃ定番の機能になっているが、改めて見るとトンデモ機能だな。完全に物質として安定してる。

 要するに、カラクリ石が持つ、想像を具現化する能力を増幅して、更に鬼の素材を取り込ませて物質化させた…って事か?

 

 

「その通り。お前にしては察しがいいな。鬼の素材は、物にもよるが物質としての法則から逸脱している物も多い。それ故の荒業だな」

 

「これは、どのような物でも作れるのですか?」

 

「流石にそれは無い。そもそも、大量の素材を詰め込むだけの大きさがないからな。これ以上大きくしようと思うと、更に大きく純度の高いカラクリ石が必要になってくる。…或いは、もっと効率よくカラクリ石の使う方法か」

 

「では、それを解決すれば?」

 

「…現状、作れるのは使い手がよく見知っていて、はっきりと想像できる物だけだ。曖昧な想像で何かを作ろうとしても、何も起きないか、素材が解けて終わるだろう」

 

 

 そう都合よくはいかないか…。まぁ、それにしたって凄い発明だと思うけどな。

 

 

 

 特にこの埴輪の表情が。

 

 

「待て、その表情は私のせいじゃない。この辺に転がっている、通称『勇ましい埴輪』なんだから仕方ないだろうが」

 

「夜中に動き出しそうですね…」

 

「ええい、それも私のせいではない!」

 

「いえ、鬼の素材を詰め込んでいるのだから、何か妙な力でも宿るのではないかと」

 

「………実験は終わりだ、さっさと依頼でもこなしに行け!」

 

 

 へいへい。まぁ、いい物見せてもらったわ。

 

 

「貴方の言うハンター秘伝の調合も大概ですが…」

 

 

 …そう言われればそうかも。

 んじゃ、俺はこれから狩りに出るけど、ホロウはどうする?

 

 

「私は今日は休みです。例の夜盗を追っていたのですが、偶然か気付かれたのか、何処かに潜伏されてしまったようです」

 

 

 そうか…標的が何処にいるのか分からないんじゃな。痕跡一つあれば、鷹の目ならかなり追えるんだが。

 

 

「…それは、純粋な技術でしたか? 血筋によるものではなく?」

 

 

 技術寄りだな。血筋に限らず、天然で持ってる奴もいるが、それをより訓練したのが鷹の目。方向性が違うだけで、鬼の目と同じだよ。俺がこれの練習をした時も、鬼の目と同じ感覚で使うと上手くできたし。

 

 

「と言う事は、私にも出来ると言う事ですね。それも覚えていきたいものです」

 

 

 …イヅチカナタを取り逃がし続けている為か、ホロウは意外と力を得る事に貪欲だ。

 今までもそうだったのだろうか?

 

 

「いえ、現地協力者を作る事はありましたが、基本的に技を教える側でした。現地協力者にしても、鬼との闘い方を理解している者は殆ど居ません。…教えようとしても、『女如きが』と一顧だにされない事も多かったですが」

 

 

 ああ、昔の武家とかそんな感じかな。或いは平民風情が、とかね。

 まー現代はともかく、オオマガトキ前の世界じゃ鬼とか言われても信じられんかっただろうな。

 

 

「いえ、信じる者はむしろ多かったですね。私達が言うような鬼ではなく、正体不明、疑心暗鬼が生む姿形の無い鬼…迷信、と言った方が分かりやすいでしょうか」

 

 

 …なるほどね。そっちの鬼は、現代…と言っていいのか分からんが…に向けて時代が進むにつれ、徐々に減っていく筈だったろうに。何の因果か、本物の鬼が溢れ、迷信は消えた。皮肉なもんだね。何がとは言わんが。

 さて、話はこれくらいにして、ちょっと山野を駆けてきますかね。メタ的に言うとオープンワールドな感じで。

 

 

「よくわかりませんが、いってらっしゃい」

 

 

 

 そういう訳で、森と鉱山を半日ほど駆け回ったのだ。成果は…まぁ、そこそこかな。鉱山で拾った石は、なんかツルハシを作りたいとか言ってた鉱山夫に渡したし。勿論報酬は貰ったが。

 瘴気が纏わりついてる木があったかと思ったら、雑魚がワラワラ沸いてきたし。…木が気になってるとか言ってたにーちゃんが、逃げもせずに見物してたから張り倒してやろうかと思ったが……漏らして気絶してたからそのままにしてあげた。

 他にもデカい蜘蛛の巣があったんで、鬱陶しいから焼き払おうとしたら危うく山火事になるとこだった。アブねぇアブねぇ、こんなトコで騒ぎ起こしたら里追放どころか極刑モノだよ。…炎は収まったけど、森の一部がカチンコチンになりました。鬼の仕業って事でカタがついたけど。

 

 実際の所、マホロバの里の人達が思っている以上に、異界の進行、ひいては鬼の侵入は早まっているようだ。瘴気を放つ木、蜘蛛…ミフチの巣を初めとして、その兆候はあちこちにある。

 大物…しかも空を飛ぶタイプの鬼が近辺をウロついていた形跡すらあった。これ、早いトコどうにかしなきゃ、博士が言うように冗談抜きで里が異界に呑まれる。そうでなくても、今は結界に守られてないサムライ達も居る。

 

 …安住の地を求めて、サムライと鬼内の内乱か? 冗談じゃねえって。その安住の地もどこまで保つやら。少なくとも、橘花が張ってた結界は破られたし、神垣の巫女のかぐやに動揺が走れば、それだけで結界は効力が薄れる。

 

 早めに飛ぶ鬼を狩っておきたいところだが、異界の奥が住処のようだ…瘴気が濃すぎる。…俺でもちょっと怯むくらいだ。長年の瘴気が溜まりに溜まって、エライ事になっているようだ。

 やっぱり、異界を浄化する手段が無いとどうにもならんか…。

 

 

 

 真面目な考察はこの辺にして、鬼の手の使い方に大分慣れてきた。お約束の手ウニョーンからのア~アァ~は勿論、出力を上げて対象物を握りつぶしたりね。

 ちなみに『鬼絡』『鬼潰』と呼ぶ事になった。博士の命名だ。

 そして、博士は「私はまだ鬼の手の具現化すら成功していないと言うのに…ええい、才ある他人というのは腹立たしいものだな!」とエキセントリックな塩梅に叫びつつ、新たな使い方を提案してきた。

 理論上、博士の鬼の手装置が完成すれば使えるようになる力…なのだそうだ。

 

 曰く、『鬼喰』『鬼返』『鬼葬』。

 

 地脈から吹き出る力を取り込み、鬼の全力を込めた攻撃を絡め取って地に叩きつけ、そして霊体そのものを傷つけて再生すらできなくさせる。最後のについては、以前にも少し話したことがあったが、「名前が決まっていた方が想像しやすいだろう」との事だった。

 ナルホドね、戦略の幅が広がるわぁ。属性変更攻撃、或いは属性耐性をダウンさせる攻撃。強力な攻撃をこちらのチャンスに変える。そして問答無用の完全破壊。これ、多分MH世界でも通じるよなぁ、全部。

 GE世界だと…地脈の力がどれだけ残ってるかだな…。

 

 

 ん、待てよ? 他者から力を取り込んで自分の力に変える、或いは放つ…。

 

 

 

 

 リンクバーストとアラガミバレット?

 

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