最近使われたパスワードは使えないとか別の所で使ってるアカウントにするなとか!
幾つもパスワードがあったら管理しきれねーから同じもの使い回してんだよぉぉぉ!
安全性より先に利用できなくなるだろ…。
なんかこう、あっちこっちから借金して何処に何円返せばいいか分からなくなる気分。
入滅月
太陽が…黄色くない。
いや、流石にどうしようもなかったのよ? 体は朝になるまでマトモに動かないままだったし、力でも技術でも人数でも負けて、最初から動けないように抑え込まれてるとなれば、いくら何でもどうしようもない。
オカルト版真言立川流が使えないように、ご丁寧にも霊力の流れまで引っ掻き回してくれたしね。
何より、途中から本格的に気持ちよくなってきたんで、流されるままに絞られちゃったんだよなぁ…。
んじゃどうして、平然としてるかって? ……基礎体力の問題、としか言いようがないんですが。確かにタマの中がカラッケツになってる感覚はあるんだけど、気力体力事態は漲ってるってゆーかね。
多分、ちゃんと飯食って生活してれば、半日も経たずにまたギンギン状態になるんじゃなかろうか。精子がとめどなく作られていくのを実感するわい。
ハンターってそういうモノよ? いや割とマジでね。
結局ノックアウトには至らなかったものの、俺を好き放題に弄んでいぢくり回して、自分も跨ってしっかり満足した皆さんは上機嫌。
俺としても思うところが無いではないが、普段は一方的に組み敷いて都合よく犯している女達に、逆に複数で搾り取られるという新境地…と言う程ではないが…も体験できたので、まー問題は無い。
…もともと、オカルト版真言立川流を覚える前、或いはループに入る前の俺って、Sのケはあったけど、Mもイケるタチだったと思うしね。いや、あくまで常識的な範囲でだよ? 浅いプレイの範疇でだったら受け入れられるって程度の意味で。
まーなんだ、桜花も無事帰ってきて、無事にバレる事もなく乗り越えられたので、取り敢えずはおk。九葉のオッサンも、虚海をどうこうしようとしている訳ではないようだ。
触鬼は…増えつつあるのでこれは最大限の警戒と速攻による殲滅が必要だが、もしも総力戦で攻めて、1体でも取り逃がしたとして……そこから増殖するまでに、里の戦力を回復させられるかと言うと、非常に心許ない。
だからと言って、手をこまねいていれば敵の増殖が進むだけ。ジレンマだね。
とは言え、トータルはともかく、局所的に見れば触鬼との戦いは順調だ。最初に戦ったキツネコもといカゼヌイを初め、デカいニワトリことオラビ、獣人みたいなオンジュボウ。
強いと言えば強いが、言っちゃなんだがそれだけだ。ここまで激戦を潜り抜けてきたウタカタのモノノフ達がしっかり準備して挑めば、仕留めるのはそこまで難しくない。
前も似たような事考えた覚えがあるが、戦闘中にその辺のモノを取り込んで回復したり分裂したり、或いは凶器にしたりと、そういう能力も見られなかった。
数体ずつなら減らせているんだが、多分ネズミ講式に増えてるから、焼け石に水なんだろうな…。
真面目な話、どうしたものか。そこまで凄まじい増殖速度だと、俺が狩り魂全開自重無しで突っ込んでいっても、狩り尽くせるか微妙なところだ。ハンターはジャイアントキリングは得意だけど、雑魚の群れを殲滅するのは苦手なんだよ。
今更なんだが、こんな風に増殖する敵の一番いい対処法は、増える前に潰す事、そもそも生まれさせない事だ。時間が経てば経つほど厄介になるんだから、時間が経つ前に禍根を断てって事だな。
しかし、それが出来れば苦労はないし、そもそももう時間が経ってしまっている。
となると……戦略級の爆弾で、まとめて吹っ飛ばす? ……いや、そんな物、GE世界にだってあるかどうか怪しいし、何より粉塵とか取り込んで一気に増殖したら……うわぁ、考えたくもない…。
なら、増殖を止める方法を探す? …俺じゃ無理だな。虚海も触鬼を研究してたんだし、どうにかならんか?
………ん? これ、割とイケるんじゃね? 全部止めるのが無理でも、そうだ……増えた鬼の中に、触鬼にとって毒になる鬼が居たら、どうだ?
イメージ的にはホウ酸団子。
で、考え突くまま口にしてたんだけど、実際どうよ?
「…無理だ。と頭ごなしには言わぬが…あまり良い手ではないだろうな」
何でよ。共食いしあって潰れてくれるなら、万々歳だろうに。
「私が言うのもなんだが、鬼とはそう簡単に手綱を握れるものではない。戦闘能力を抜きにしても、凄まじい適応力、生命力、進化する速度…。どれも、文字通り人知を超えると言っていい。それを相手に、毒となる生物を作り出した? いいだろう、最初は上手く機能するかもしれん。だが、2代3代と重なる頃には…」
毒が薄まり、捕食してそれに耐えた奴は耐性を得て、中には逆にその力を取り込む奴も居る…か。
「そういう事だ。それを利用して世界を危機に陥れようとした私が言えた事ではないが、生物の…特に種族単位での底力と言うのは、人間の想定を常に上回る。触鬼の増殖を抑えられたとしても、もっと強力な鬼が出てくるのは間違いないだろう」
…むぅ、確かに…。と言うか、これってハンターとしての考え方の基本だよな。人間のスペックじゃ逆立ちしても勝てないモンスター相手に………あれ、逆立ちしなくても狩って・勝ってないか?……モンスター相手に、生態系を乱すような真似をしたらどうなるか。
ハンターの本領は自然との共存。この共存とは自然を保護するという考えと、未知の領域に踏み込んでいく行動と、そして何より手の付けられない強大な天災を呼び込まない為の、率直に言ってしまえば保身の為の理が合わさったものだ。
確かに相手は鬼だが、奴らだって奴らなりの理屈と力関係、法則に従って生きているのは間違いない。それを一部だけでも手玉にとれると考えるとは……はぁ、ハンター失格だな。こんなんでフロンティア行けるのかな、俺。
「とは言え、想定以上の対価を覚悟の上であれば、確かに効果は出せるであろう」
…? 想定以上の効果を覚悟、とはまた妙な言い回しだが、それは置いといて…どういう事だ?
「研究を進めている間に分かった事だが、触鬼の最も特異な能力は、その不安定さにある。不定形、と言った方が正確だな。おんしも知っているように、取り込んだ物の姿形を真似るように、新たな鬼が生まれてくる。獣のように、己の姿を子孫に残す事が無い。どのような相手でも、子を残す為の道具として利用できる」
子を残す為の道具………オ○ホール?
「よく分からんが、違う気がする」
まーそうだな、あれはむしろ子を残さない為の道具な気がする。今度産むとは別の意味で。
「今度というからには、次に孕む為のものではないのか? …話が逸れたが、触鬼達の形はとにかく不安定だ。だが、その不安定な形をどうやって保っているのかと言うと…奴らの貯めこんだ力によるものだ。我々が使う、ミタマの力とも少し違う、得体の知れない力…それを使って、奴らは己が体を安定させ、その存在を確固としたものにしている」
…それで? なんか話が脱線しとらんか?
「黙って聞け、ここからが重要だ。とにかく、奴らはその体を維持するのに相当な量の力を使っている。これは奴らにとっても、相当に苦痛な事らしい。ならば、それを逆に肩代わりしてやればどうだ? 奴ら自身で行う以上に、完全に体を固定してやれば?」
どうやるのかは知らんが…不安定さ故の繁殖力は抑えられる。だが、その分触鬼達の頑丈さや力強さが跳ね上がる、と?
「その通り。さぁ、どうする? それなり以上の強さを持った、増殖する触鬼の群れを相手にするか。手に負えない程の力を持った、数が限られた鬼を相手にするか。おんしが決めよ。ウタカタの頭でも、ホロウでもなく、おんしが決めるのだ。私をここに連れてきたおんしが。ホロウと共に歩むおんしが。おんしが、だ」
ん、じゃやろうか。
「その心は?」
相手がなんぼ弱くても、敵が無限じゃ勝ち目がない。相手が強くて数が居るなら、戦わずに手足爪先から徹底的に、ヤスリで削り落として殺しきる。
どれだけ時間がかかろうと、どれだけ犠牲が出ようと、殺しきれば勝ちだ。例え俺達が悉くくたばっても、鬼が一匹も居ない世界で男と女が残ってりゃ人間の勝ちだ。その1年後に絶滅してようと、勝ちには違いない。
だからやる。敵を無限じゃなくする為に、数多の犠牲と引き換えに人の勝利を引き寄せる為にやる。
「ほほう…言いよるの」
ま、次があるからのセリフだと思うけどね。何度も繰り返してると、こんな選択もあっさりできるようになるわ。
「はて、それはどうかな。それを躊躇いなく選べる時点で、もうどうしようもなく壊れておろうに」
……ちょっと狩りキチなだけで、普通の男……いや煩悩的な意味でもキチだけど…だと思うんだけどなぁ、俺…。
「それを素面で言える時点で狂人以外の何者でもないわ」
解せぬ。
「良かろう。退屈しのぎには丁度いい。イヅチカナタへの意趣返しにもなりそうだ。作ってやろうではないか、触鬼どもに対する毒を」
よっしゃよく言った! …と言いたいとこだが、まず襖の中から出てこいや。今ここに居るの、俺とホロウだけだろが。
「………一服盛った腹いせとかしないか?」
しないしない。
「…だったらここに居てもいいだろう」
…おいホロウ、こいついい加減に引きずり出せよ。
「お断りします。非常に問題だとは思いますが、これはこれで面白いので」
……まぁいいけどよ。じゃあ虚海、最期の質問だ。お前、先日来た識とかいう軍師と何か接触はあったか?
ああ、霊山で協力関係にあったってのは聞いてる。ウタカタに来てからだ。
「…いや、無い。私も始末しに来るかと思っていたが、何もなかった。…どうかしたのか?」
いや………ホロウに続いて、俺に妙な事言ってきただけだ。ナンパだとしたら、趣味嗜好以前のやり方だったけどな。
入滅月
話をしよう…あれは今から172,800―― いや、129,600秒前だったか。まあいい。俺にとっては一昨日の事だが、君達にとっては多分4日くらい前の出来事だ。
俺には名前があるけど、何かしらんが日記に書いた事は無いからなんといえばいいのか………と言うか、普通は日記に自分の名前なんか書かないよな。表紙には書くかもしれんけど。
あと俺ってループしてるから、割と真面目にシャレにならんネタな気がする。いやエルシャダイやった事ないんだけどね。
とにかくアレだ、一昨日、識に話しかけられた。男との会話なんぞ態々記憶しようとは思わんのだが、あからさまな悪人面と言ってる事意味不明な支離滅裂さと、厨二病を歳高くして発症したんじゃねーかと思うくらいアカン話し方で、妙に印象に残るヤツだった。
だから……と言う訳じゃない…いや、その為か? 会話(と言えるのだろうか。熊本弁より難解だったが)の内容が妙に引っ掛かる。
話のとっかかりは、鬼の手に関する事だった。出所やら使い方やらを聞かれたんだが、その辺は適当に誤魔化した。あっちも本気で探っているのではないらしく、あっさり引き下がったしな。
驚いたのは、鬼の手の機能や構造を、一部とは言え当ててみせた事だ。しかも、事前情報はほぼ無しに。ホロウが使っている鬼の手だけではない。俺の場合、体内にカラクリ石を埋め込んで(と言っていたが、俺の場合は取り込んだんだけど)いる事まで当てやがった。
使い手の意思を具現化する道具…そのキモであるカラクリ石の存在も言い当てた。尤も、識は「カラクリ石」とは呼ばずに、なんかよく分からん古い神だかバケモノだかの名を付けていたが。
流石の技術力、というべきなのか、怪しげな実験の成果と思うべきなのか。博士とタメを張れる技術と頭脳を持っている、と言う事だろうか…。
そこから話は変わって、また妙な事を言い出した。多分、霊山でホロウに話しかけたのと同じ内容だと思うが。
内容は……なんだその、よくある「こんな世の中間違ってる!」とか「間違った世界なんて滅びてしまえばいいのに…」とか、アンニュイ気取ったガキンチョがダークヒーロー(笑)気取って吐くようなセリフだった。妙な含み笑いや言い回しもその類だと思うんだが………いやでも霊山の軍師ともあろう者が、そこまで拗らせるかな………エラくて頭いいやつでも拗らせる時は拗らせるか。二次元の話になるが、ギアスの人とか。
この世界がおかしいと思わないかって? 思わないな。最初はそう思った事もあるが、こうなったのはこれまでの色々な事の積み重ねだ。俺がこんな状況に放り込まれたのも……まぁ、多分に人知を超えた何かだとか、超上的な現象だとか、俺には全く関係の無かった筈のナニカとかが関わってるかもしれんが、やっぱりそれだって積み重ねられてきた結果だ。
それがどんな物であったとしても、積み上げられてきた歴史の上で生き足掻いてるのが人間だ。
大体、おかしいだの間違っているだの、そんな一個人の主観で世界を測れるもんかね。 …何かやるんだったら、正否に関係なく実行するかどうかの問題だろうに。結果はまぁ、また別の話と言う事で。
…なんか俺も妙な語りに入ってしまったが、これを聞いた識の反応は……なんだろうな、解釈に困ると言うか、むしろ解釈したくないと言うか。
ニタリ、と笑って、目がギョロっと丸く……なんだな、ベルベットルームの長い鼻の人を悪人面にしたらあんな感じか?
そして言ったのは、
「ならばその歴史そのものが、全ての元凶だとは思わんか?」
…だった。
歴史があるから人は争う。先祖が受けた恨みがあるから。昔受けた仕打ちが忘れられないから。
そんな、戦いの原因になるような歴史なぞ、綺麗さっぱり無くしてしまえばいいと思わないか?
……おい、このオッサン、これを会う奴全員に言ってるんじゃなかろうな。そうだとしたら、相当に拗らせてるぞ。
俺の反応がよろしくないのに気付いたのか、識は「何、余計な諍いを無くす一つの手段というだけだ。モノノフと外様の争いは、そう珍しいものでもないのでな」…と言って誤魔化した。ま、そこに関しては分からんでもない。
マホロバの里での外様と鬼内の諍いなんて、その最たるものだろう。鬼内達……サムライ達を弾圧していた、他所の里の鬼内達にしてみれば、自分達こそ直接的な事はされてないが、先祖が一般人に迫害され、また世の影に抑圧されてきた反動で、逃げてきた一般人達を奴隷のように扱った。
逆にサムライや一般人達は、その記憶がある為、そいつら本人ではない鬼内達も信じられない。
マホロバの鬼内達は、自分の行為ではないものの、自分達の同胞の行為を認める事はできないが、彼らもやはり抑圧されて生きてきたモノノフ。無力な一般人が相手であろうと、蟠りが全くない訳ではない。あちらから不信の目で見られるなら、猶更だ。
他にも、秋水や北の地の凛音のお頭も似たようなものだろう。過去の遺恨により、霊山を信じられない。例え、それが人間が追い詰められている土壇場で、致命的な仲違いになるのであっても。
全ては歴史、過去、俺達人間が積み重ねてきた事の帰結だと言える。
が、妙な所で真面目な話を挟んで悪いが(後でエロ語りして帳尻を合わせよう)、「だったら歴史を全て無くしてしまえ」という論法だけは、俺には受け入れる事ができない。
歴史の尊さとか、それでは良い事の積み重ねも消えてしまうとか、そういう問題じゃない。
それをやったところで、無駄だって事が分かってるからだ。
歴史を無くしたらどうなるか。俺はそれの体現者だ。歴史を丸っと全部ではないが、最大で約2年程度。消え去ったら、遡ったらどうなるのかを実証したからだ。
ループによって同じ時間を繰り返し、行った事は全て最初から無かった事になり、しかし今の俺はどうだろう。
今まで狩ってきた連中の事を覚えている。全部じゃないが、時々見る夢で出会った奴らと、そこで会得した技能を覚えている。情を交えた、何人もの女の事を………なんだその、思い出よりも体の味の方を、隅々まで覚えている。最低である。
俺が死んだ後、あの世界はどうなったのか、もっと上手く立ち回れたんじゃないかという後悔だって抱え続けている。
何より、イヅチカナタへの憎悪がずっと腹の中に居座ってる。
何度も歴史を消して、積み重ねて、また消えて、そんでこのザマだ。歴史が消えたって、誰の記憶から消えたって、無かった事になんかならない。
やった事はずっと消えない。誰が忘れても、俺が忘れても、ずっとどこかに刻まれて燻ってる。
それを、無かった事にしてしまえば、全て解決する?
はっ、南扇子! ……ちがった、ヌァァァンセンス!
消えねぇんだよ、どうやっても! 因果を奪われても! あの時ああしてればって後悔は、ループが終わってくたばって、世界が終わっても続くんだよきっと。
だから、識が言った方法は俺には受け入れられない。どうやったって無理だ。
理屈や信念じゃない。体験が「それは不可能」と否定している。出来ないと分かり切っている以上、どうやったって無理なんだ。
そうでなけりゃ、今の俺は何なんだ……って考えも多少はあるがね。
ま、なんだ。識がどこまであの発言を本気で考えてるのか知らないが、何をやるにせよ、少なくともあの方法だけは受け入れられん。…ここまで語っておいてなんだが、そもそもそんな方法があるとも思えんしな。有り得ないなんてありえない、とは名言だと思うけど、だったら『ありえない』も有り得るだろ。
…もしも識の方法論の方が正しいのなら、それは結果を持ってしか証明できまい。…もっとも、証明できた時には、「不可能だ」って思ってた俺も、それを忘れ去ってるんだろうけども。
……日記は次の頁へと続いている…。
討鬼伝世界最後になりそうなエロを突っ込んだら、暴走しすぎて長さがしっちゃかめっちゃかになった件。
うーむ、ギリギリを責めてた頃は、ある程度の所で自制してたんだけどな。(内容ではなく文字数的な意味で)
と言う訳で、次回は初っ端からエロ語りになります。