※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

244 / 611
仁王の大型アップデート、5/2か…。今のペースで行けばカンストは出来るな。

対人があると聞いてますが、さてどんなものか。
道場での一対一か、ミッション道中での妨害か。
人扱いなのか、屍狂い扱いなのか。
と言うか形写しがあるから、装備の予測ができそうにないんだよな…。

どうせ対人でやるなら、何か賭けるとかにならんかな。貯めこんだアムリタをある程度使って相手を探し、勝ったらその数倍、負けたらそれだけ無くなるとか。
倍率次第じゃ360武器以上のバランスブレイカーになりそうだ。
ああ、武器を賭けるという手もあるかな。でもそれじゃ屍狂を掘った方がいいしなぁ…。

仁王の傍ら、東方幻夢廻録プレイ中。
半放置状態でも進むのがいいね。
ただし、からかさオバケとつるべ落としへのヘイトが急速に溜まっています。
何だよ二人合わせて行動ゲージ半分削った上にスロー効果って…一回喰らったら、もう何もできないとか調整ミスってんだろ。
いや頭や装備使わないと勝てないとこまで進んだって事なんだろうけど。



第244話

HR月

 

 

 ハンターに二日酔いの文字は無い! どんだけでも飲めるし、フラフラになって倒れたとしても5分もせずに起き上がれるのだ!

 …まぁ、ハンター式肉体操作術をマスターしてれば、の話だけどね。そしてフロンティアのハンターには、肉体操作術を満足に使えないハンターも非常に多い。

 故、今日は動けるハンターはほぼ居ない。

 

 ボーナスはほぼ使い切ってしまったからその分稼がなきゃならん。なので、二日酔いの介護はできない。悪いね。消臭玉だけは山のように用意しておいたから、ちゃんとトイレで吐くように。

 あーん? うるせー、飲んだのはお前らだろが。俺の能力も、二日酔いには流石に……効かないよな? そういや、タマフリ治癒をする時に状態異常を解除するような奴があったような…。でも取得してたっけ? ここの所全く興味を向けていなかったのっぺら共、久しぶりに確認してみるべきかもしれない。

 

 しゃーねーな。おう、二日酔いの連中。これを見ろ。門外不出の、ハンターの肉体操作術だ。これさえマスターできれば、二日酔いなんざ一変に消し飛ぶぞ。尚、ハンター以外に漏らしたらギルドナイト案件だからな。

 マニュアルを書き残しておくから、二日酔い脱出の為にマスターするように。以上。

 

 

 

 

 さて、こんだけ酒とゲロの匂いが充満してちゃ、デンナーの足の治療もできやしない。

 

 

「…まぁ、狩りの間にババコンガの糞ならまだしも、緊急時でもないのにこれはな…」

 

 

 だな。コーヅィまで潰れちゃったし。

 

 

「呑めと言って酔い潰したのはお前だろうが。で、ここに何か用か?」

 

 

 デンナーを連れてきたのは、メゼポルタ広場の一角。人があまり近寄らない場所で、川、木、石、松明、その他諸々が揃った丁度いい場所。ここに金属製の鎧を置いて…。

 デンナー、ここが俺が使っている力の習得の為の修行場所だ。

 

 

「…ほう。まぁ、確かにあの匂いが充満する拠点に居るのもなんだな。詳細を聞こうか」

 

 

 ウム。そも、俺が使っている力は霊気と呼ばれていてな。名称はともかく、使い手の意思と素質によって性質に非常に影響が出る力だ。不安定と言ってもいい。と言うかそうとしか言えない。

 で、そんだけ不安定なものなので、周囲にあるモノにも影響を受ける訳だ。分かりやすい例で言えば、火は水に弱いし、木は金属に弱いし、土は木の根に抉られる。この辺の詳細は置いとくとして、ここはメゼポルタ広場の中でも、力の修練をするのに都合がいい場所なんだ。気持ち、という程度でしかないけど。

 

 しかるにだな……(省略)

 

 

 

 

 

 

 …と言う訳で、ここで日がな一日ボーッとしつつ、頭カラッポにしながら神経とか体とかに集中してれば、多分霊力を感知できるぞ。

 

 

 

「…教えてもらってなんだが、本当にそれでいいのか? 雲を掴む方が、まだ現実味が…」

 

 

 言いたい事は分かるが、実際俺はこれで覚えたしなぁ…。まぁ、生命力に満ち溢れているハンターなら、切っ掛けさえあれば自然と意識できると思うが。

 

 

「もとより、信憑性のある話ではなかったし、やるしかないか。オカルトなんてそんなものだろうしな…。で、訓練を見ていてくれるのか?」

 

 

 暫くはそうするべきなんだろうが、ちょいとあっちのメゼポルタ広場の協力者に報告しないといけないんでな。2時間くらいは様子を見るが、その後は自分で頼む。いや勿論、戻ってきてからはちゃんと訓練するけどね?

 

 

「いや、暫くは自力でやってみる。猟団も、先日のボーナスが全て呑み代に消えて、厳しい時期だろう。協力者とやらへの繋ぎ、猟団の資金の確保、俺の治療と訓練までやっていては時間が足らんだろう」

 

 

 …すまんな。なるべく早く帰ってくるわ。

 

 

 

 

 と言う訳で、デンナーに基礎的な訓練法…と言っても、場を整えて瞑想するくらい…を教えて、トッツイの元にやってきた。…トッツイは置いといて、デンナーは流石に筋がいい…と思う、多分。

 ハンターだけあって生命力に満ちているからか、体を循環している霊力の量も多い。それに気付く…というか意識するまではそう時間はかからないだろう。後はそれをどうやって操作するかだ。

 正宗に教えた時より、効率がいいくらいだ。元々の土台がある程度整っているからか、やはり人間の方がこういった力が強いのか…いやでも人間と猫じゃ、霊的な力は猫の方が強そうだよなぁ。

 

 

 

 さて、トッツイの元にやってきた訳だが。

 

 

「お待ちしておりましたニャ!」

 

 

 何だよ、熱い手の平返ししたみたいな言葉遣いしやがってキモいなぁ。

 

 

「そ、そこまで言うニャ…」

 

 

 冗談だ。キモいのは事実だが。今まで通りの話し方にしろよ。

 

 

「ニャ、そう言ってくれるニャら…。ともかく、よくぞやり遂げてくれましたニャ。きっと出来るとは思っていましたが、まさか一週間もしない内に古龍を討伐してしまうとは」

 

 

 それはどっちかと言うと運の問題だと思うけどな。よくもまぁ、都合よくヤマツカミが来てくれたもんだ。

 しかも、皆手馴れたみたいに撃退したし…。

 

 で、この神龍木で何をするんだ?

 

 

「全く、いくらオイラが見込んだ一流のハンターとは言え、普通のハンターがこれくらいできるのに、レジェンドラスタどもと来たら…ブツブツ」

 

 

 おーい。

 

 

「ニャ、これは関係ない話でしたニャ。とにかく、この神龍木で衣装を作れば、きっと歌姫様も力を取り戻してくれるニャ。さぁ、忙しくなるニャ!」

 

 

 衣装でどうにかなるもんなのか? いや、そうすれば何とかなるってんなら、やってみるべきだけどさ。

 …とりあえず盛り上がってんなぁ。水を差す事もないか。衣装作りってんなら、俺が出られる幕もなさそうだし、とりあえず今日はこれで退散するか。

 

 トッツイに一言告げてから、広場から出る。

 

 

 

 …で、例によって気配があるな。俺の知らない人の気配だが、明らかに視線を投げてきている。

 またレジェンドラスタ………なの、か? それにしては気配の隠し方が杜撰だし、これは……二人、三人…離れた所にまた一人…。敵意は感じないが、一体何なんだろうか。あんまり尾け回されると、ついつい逆にアサシンしたくなってしまうではないか。

 

 …とりあえず、ラスタ酒場に行くか。フラウさんやフローラさん、ナターシャさんに会えるかもしれないし、そうでなくても歌姫やトッツイについては気にかかる。エドワードさんが何故あんな事を言うのか、問い質す必要だってある。

 

 

 

 さて、誰かいるか……おお、賑わってる賑わってる。レジェンドラスタだけでなく、普通のハンター同志でのラスタ契約も盛んなようだ。

 しかし、特にその中心になっているのは………赤い髪、鎧でスクワットしているおにーさん。……タイゾーさんじゃないっすか。酒場で何やってんねん…。

 確かに賑わっているけど、あれは人が集まって賑やかになってるんじゃなくて、ただタイゾーさん本人の熱気と存在感が異常なだけだ。下手に声かけてスクワットに巻き込まれても堪らんし、見ないふりしよ。

 

 もう一方は…フラウさんか。おうおう人気だねぇ。集まってる男どもの視線が、完全にアイドルを見る視線になってるよ。

 女性からの視線に反感が乗ってないのは流石だな。

 さて、フラウさんも気になるが、今の目当てはエドワードさんだ。何が悲しくて、肉体関係あり(以前は、だが)のアイドルを無視して、赤フンドシのキンキラ鎧男に話しかけにいかねばならんのか…。

 

 他にも、会った事のないレジェンドラスタと思われる人が数人。うーむ、やっぱこうして見ると格の違いが分かるな。俺もまだ弱い。

 

 エドワードさんは………あれ、居ない?

 …あ。フラウさんと目が合って……あの、なんか近付いてくるんですけど?

 

 

「こんにちは~! ボクはフラウだよ。双剣使いのレジェンドラスタです。よろしく! 酒場に来るのは初めての人かな?」

 

 

 いや、何度か来た事はありますが。ラスタ契約はしてませんが。

 

 

「そうなんだ。ラスタに興味があるの? あ、それともボクに興味があるのかな? なんてね! …ちなみに、ボクは君に興味津々なんだけど」

 

 

 最後の一言はボソッとした声で、俺がパーティ効果アリでギリギリ聞き取れる声量でした。

 …おおう、呟きは聞こえなかった筈だけど、フラウさんの取り巻き(?)から殺気の籠った視線が…。

 

 

 あー、これでもかという程興味津々ですが(特に脇と内腿に)、本日はちょいとエドワードさんに厄介事の話を持ってきたもんで。居ませんかね。

 

 

「エドワードだったら、レジェンドラスタの仕事で出かけてるよ。何かの調査の為に、暫く戻れそうにないって言ってた。あ、よければボクが話を聞くよ? 同じレジェンドラスタだしね! あ、だったら狩りをしながらでどうかな? ボクは色んなモンスターを狩ってみたいんだ! 何か珍しい相手とかいないかな!?」

 

 

 お、おう。そら、エドワードさん本人じゃなくても知ってるかもしれないし、猟団の事を考えると伝手はあるに越した事はないが。

 なんつーか、フラウさんいつになく押しが強いな。普段はもっとこう…あざといカンジだったよーな。…いや、あざとかったか? 押しが強いのは確かだったが、遠回しに要求するような感じじゃなくて、今と同様にダイレクトにグイグイ来ていたような。

 

 と言うか、もしかしなくてもこれって逆ナン? 散々女の子と遊んできたけど、初めての体験な気がする。しかし前もそうだったけど、今回も妙にフラウさんの好感度が高くない?

 

 

「それじゃあ、ラスタ契約を…あっ、本来なら対価が必要なんだけど、今回は初回特典として「そこまでにしなさい、フラウ」…あ、リア…」

 

 

 フラウさんが一瞬だったけど「ヤベッ」って顔になった。それこそ、内面観察術を使わないと分からないくらいだったけど。

 ……そうだな、口を挟んできたリアさんとやらも気になるが…そうだよなぁ、フラウさん直伝の内面観察術、使用者本人なんだからそりゃ対策も立てられるわなぁ。

 …恐らく、俺がこの酒場に入ってきた瞬間から…或いは、俺が居ない時から、ずっとこの人、内面観察術を続けているようだ。リアさんの声で仮面が剥がれるまで、俺にも全く悟らせない巧みさで。

 それを俺が気付いた瞬間、またちょっと視線というか観察眼と言うか…或いは歓喜の視線? が強くなった。

 

 で、俺を観察して、こうやって話しかけてきた理由は…いや、それは後回しにしよう。

 

 

「お話の途中で失礼いたしました。同じくレジェンドラスタの、リアと申します」

 

 

 これはご丁寧に。

 

 

「さて、フラウ。どうも、この御人に興味があるようですが、独断でレジェンドラスタとしての法を曲げる事は関心しません」

 

「ぶー…。分かってるよ。焦り過ぎちゃった。ごめんね」

 

 

 いえいえ。個人的に、友人として狩りに行くなら大歓迎です。そうするには、ちょいと俺の実力と実績が足りてませんが。

 

 

「そうなんだ! だったら、これから一狩いかないかな? レジェンドラスタとしての仕事も、今日はもう終わりだし。それなら問題ないよね、リア?」

 

「…そうですね。私事にまで嘴を突っ込む権利は、ギルドとしてもありません。ただ、私としては若干不安が残る為、同行させていただきます」

 

 

 うわぁ、何だか大変な事になっちゃったぞ。レジェンドラスタ二人を連れて狩りとか。このプレッシャーに比べれば、フラウさんの取り巻きの視線なんぞ大した事ねーわ。……あれ、リアさんが一緒と聞いてから、畏怖の視線も増えてるような。

 いやプライベートだから、その辺は関係ないのかな。

 

 

 

 

 とにもかくにも、一抹の不安と畏れ多さを持って、一緒に狩場に向かっている訳だが…うーん、どれから話すかな。

 ①フラウさんが俺に興味津々な理由 

 ②トッツイ達に関して、エドワードが言っていた事の推察

 ③リアさんの事。

 

 

 …まぁ、あんまり引っ張ってもなんだし、1からでいいか。

 と言っても、理由は本当に単純だ。突き詰めてしまうと、「珍獣を見つけた」。これに尽きる。

 フラウさんは生来の気質も相まって、とにかく人の内面を見抜く事が上手い。大抵の相手は、自分をどう見ているのか、どのような行動をとってほしいのか、一目で理解できてしまう。

 それは相手が俺であっても多分同じだが、俺がフラウさんに向ける視線は…確かに非常に珍しいモノであると思う。今でこそ全く関係を持っていないが、元は肉体関係アリ、ある意味弟子でもあり、濃密(意味深・意味浅)な関わりの中で、それなり以上に彼女の事を理解している。

 

 ただし一方的に。

 

 

 今回のフラウさんからしてみれば、初対面の相手が、今まで誰にも見せた事のなかった秘密まで知っていたようなものだろう。…一歩間違えなくてもストーカー疑惑である。

 が、レジェンドラスタをストーキングしてバレない筈もない。今までそういう気配も無かった為、ストーカーではない。では、俺は一体何なのか。

 普通なら、気味悪がって敬遠してもおかしくないだろうに、なまじ実力に自信があるからか(彼女は『なまじ』なんてレベルじゃない実力者だが)、むしろ興味を持って近付いてきたらしい。

 

 うーむ…確かに以前のループの時も、大して付き合いが無かった頃から地金を出してきたと言うか、「取り繕わなくてもいいから」みたいな理由でやけに好感度が高かったが。いや、そういう理由だと推測したのは、フローラさんの方だったか?

 

 

 ま、別にいいけどさ…。強い人からの好感度が高くて、困る理由は無い。フラウさん親衛隊から目を付けられる可能性はあるが、猟団に影響がでない程度ならそれも構わない。そこそこ程度のハンターが揃っていたようだが、アサシンすれば大体無力化できるレベルだった。

 

 

 

 

 では、本題ともいえる②の話だが………「エドワードがどう考えているかは分からないけど」と前置きして教えてくれた。

 今までトッツイ達の話を聞いたハンター達は、こぞって彼らを相手にしなくなった。それこそG級と呼ばれるハンターでさえ。それは、トッツイ達の求めるモノが手に入らなかったからではない。話に致命的な矛盾があったからだ。

 

 矛盾ねぇ…。俺、そこまであいつらの話、聞いてないからな。歌姫とやらにまた歌ってほしい、としか。

 …ああ、そういや古龍を退ける力を持った歌、とか言ってたな。正直、歌一つで古龍がどうにかなるってのはイメージできないが……。いやでも、銀河クジラだって歌ってワープするくらいだしなぁ。

 

 

「ギンガクジラ? それってどんなモンスター? どこに行けば狩れるの?」

 

 

 強いて言うなら、空の上の雲の上の、話に聞いた回廊とやらの更に上の上の上の何処か。俺も話に聞いた事があるだけで、実在するかは知らない。…いてもおかしくなのがこの世界…。

 

 で、なんだっけ? 確か…どっかの里で暮らしてたんだけど、古龍を退ける力とやらが無くなってしまった為に、里が壊滅した、だっけか。

 

 

「概ねその通りです。ですが、おかしいとは思いませんか? 祈樹泉のネコ達の言が事実ならば、古龍を退ける歌は、彼らが崇める歌姫特有のもの」

 

 

 ……歌姫達が暮らしていた里は、もっと前からそこにあった筈。何故、古龍が襲来するような土地で、歌姫の力が発揮される前から、そこで暮らしていられたのか。

 

 

「その通り。矛盾はここだけではありませんが…結局のところ、歌の力とやらを信じられないのでしょう。ハンターにとって、古龍は自然の力の化身にして、災厄の代名詞。凄腕のハンターが何人も束になってかかっても、尚返り討ちにされる最強のモンスター。対峙するだけでも命懸けなのに、それを歌一つでどうにかできるとは、プライドにかけて納得できない…と言う事でしょう。私自身も、そのような戯言をホザく輩は、早急にブッ……ゲフンゲフン」

 

 

 …頼むからトッツイ達には何もしないでくれよ…。

 

 

「…分かっています。私としても、興味はありますが信じられない、信じたくないという感情は矢張りあります。ですから、多くのハンターは彼らに関わらない」

 

 

 成程ねぇ…。あれ、でもトッツイは確か、昔はハンターにも結構有名だったって言ってたけど。

 

 

「うーん、有名である事と、その力が真実である事は別物じゃないかな? まぁ、私も話には聞いた事があるよ。少なくとも、トキシはその力が本物だって断言してたし」

 

「…トキシ…ですか。懐かしいですね」

 

 

 …誰? 有名なハンター?

 

 

「うん。ボクがまだレジェンドラスタじゃなかった頃、一緒に狩りをした事もあるよ。とっても強いハンターだったけど…古龍と戦って、それ以来行方不明なんだ」

 

 

 古龍相手に行方不明…それって……いや、何でも無い。

 さて、そろそろ狩場ですな。話はこれくらいにして、準備を………………ん、何か変なのが居るっぽい。

 

 モンスターだけど…なんだ、気配が薄いな。…オオナヅチか?

 

 

「あら、貴方も分かるので?」

 

 

 気配と言うかプレッシャーがあるから…。レジェンドラスタが肯定してくれるなら、間違いは無さそうだな。

 しかし、何故こんな所にオオナヅチが居るんだろう。

 

 

「ふふ、流石は最近噂の、ルーキーハンターと言っておきましょう。ですが、オオナヅチに限らず、この地ではどこに何が出現してもおかしくありませんよ。確かに、最近古龍の動きが控えめになっていたようですが。さて…今回の本来はエスピナスでしたが……まさか、オオナヅチを放置するとは言いませんわよね? 滾ってきましたわ……! ブッ*******してやんよぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

 

 …うん、語り忘れるところだったけどさ、③リアさんについて。

 一目見た時からビリビリ感じてたけど…この人、落ち着いてるのは表面だけで、中身は完全ドSの女王様だわ。

 

 

 

 

 

 

 1時間後。

 

 

 

 フロンティア仕様のオオナヅチとエスピナスは、極めてアッサリと現世から退場した。

 エスピナスの方は今一分からんが、オオナヅチは俺の知ってる個体と比べ、体のあちこちが肥大化したり、妙な形になっていたから、恐らくなんらかの特徴や新技を持った特異ナヅチだったんだろうが…レジェンドラスタ二人がかり+俺が相手だと、流石に何もできなかった。

 エスピナスとナヅチの乱戦ならもっと苦労したろうけどねぇ…。

 

 いやもう、モンスターよりもフラウさんよりも、リアさんが本当に凄かった。どこの海兵隊式罵声だと言いたくなるくらいに、お下品と言うかF語の嵐。ブッ飛ばしたモンスターを足でグリグリ踏み躙りながら、見下す表情が似合う事に会う事。

 そのデッカイ金の棒…と言うか大剣だけど…を振り回して、時々ケツに突き刺そうとしていたような。ううむ、なんという悶絶怪物専属調教師。

 「狩場は   戦 場   なんだよぉぉぉぉぉ!」とか叫んでたが、貴方が居ると狩場がSMルームに見えてきてしまいます。

 

 

 

 

 …帰りがけ、まだ野獣の眼光が消えきってない時、襲われそうな気配があったんだが…フラウさんがそれとなく間に入ってくれた。助かったわぁ…。

 

 

 …ん? 勿体ない?

 

 

 いやいや、エロい意味で襲われかけたんじゃないのよ。「手応えのあるモンスター見っけ!」みたいな感じで襲われかけてね。

 落ち着くまで待ってから、ちょっと話を聞いたんだが……やっぱレジェンドラスタのカンはヤバいわ。

 

 ほら、出発する時、リアさんが「少し心配だからついていく」みたいな事を言ってたろ? あれ、フラウさんが規律違反するんじゃないかって意味じゃなくて……俺からモンスターのような気配を感じた気がしたから、そっちが気になっていたらしい。

 狩りの後は勢いのまま、俺をモンスター認定してしまいそうだったとか…。

 ホンット洒落になんねぇわ…。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。