むぅ、500mlを4本飲んだのは確かだが、普段はこうまで酷くならないのに…。
起きてからムカムカしながら飲んだ、冷たいお茶と午後の紅茶が悪かったか…?
症状を思い返す限り、胃液過多っぽかったから、ツマミが足らなかったか…。
HR月
マオとミーシャは二日酔い。記憶が飛んでいるかは定かではないが、ミーシャは…いや、ミーシャも覚えてない方がいいんじゃないかと思う。
あーんでオチなかったもんだから、どんどん行為がエスカレートしてなぁ…。最終的には何処のお触り喫茶かと…。アルコールと好意のフィルターによって、ミーシャは「いかがわしい事をしている」ではなく「イチャイチャしている」と考えていたようだが、冷静になったらどうなる事か…。
本番? 無かったよ、自分でも信じられない事にね! ペッティングはした訳ですが。
ちなみに、結局フラウを度々抱いている事は吐かされた。具体的にナニをしてるのかも。何時の間にやらマオも復活して聞き入ってたが、二人そろって途中でダウンしてしまった。どうやら頭に血が上り過ぎたらしい。
宴会から帰って来た猟団員達にあらぬ疑い(いや無実とは言い切れんけど)をかけられたが、ベリヰヌが庇ってくれた。…うん、ベリヰヌほんと済まない…。
疑いは晴れきらず、二人の看病をする事も許されなかったので、とりあえずストライカーの猟団部屋を後にした。タマフリで毒抜きはやっておいたんで、二日酔いもそこまで長続きはしないだろう。
そうそう、話は全く変わるんだが、昨晩ミーシャとマオで飲んでる間に、タマフリに関する話題が出た。
マオは霊力制御の訓練を、ある程度自力で進めているらしく、それが終わったら次はどうすればいいのか、と聞かれたんだが…デンナーでもそうであるように、タマフリに必要なミタマが無い。 そこをどう突破すればいいのか悩んでいる。
そのミタマとは何か、と聞かれて、英霊…要するに先人の魂と答えたんだが、二人にしてみれば、「魂」なんて曖昧な言葉で言われるより、単に「力」と称した方が分かりやすいと思って言い換えた。二人はちょっと顔を見合わせて、「そんな事か」と言わんばかりの口調で聞き返してきた。
「武器防具に宿っている、モンスターの力ではいけないのか」
と。…その手があったよ!
確かに、モンスターの素材から作った武器防具には、奴らの『何か』が宿っている。身に着けただけで、ちょっと説明できないような力がハンターに宿る。
それが英霊のミタマと同じものとは限らないが、イメージ的にピンと来るものがあった。
基本的に俺は使ってないが、アレと同じだ。マホロバの里で博士が考案した、アラタマフリとニギタマフリ。あれは身に付け入る装備にミタマを宿らせ、普段とは違う形だがタマフリを発動させる事ができる、というものだ。
このやり方でいけば、装備によって使える術が違ったり、自分の意思で完全に制御できなかったりするかもしれないが…タマフリを使う事が可能になるかもしれない。
しかし、これでデンナーの足回復の役に立てようと思うと、まず第一候補が回復、第二候補が足の強化か…。第二候補は走るのが得意なモンスターがゾロゾロいるからいいとして…回復なぁ。……クルペッコの演奏とか、優しさ振りまくタマちゃんとか?
いや、スキルを元にアラタマフリ・ニギタマフリが発動すると考えると、もう少し幅はあるか。
一考以上の価値はあるが、まずは自分で可能かどうか試してみないと。
…ああ、そうか。もしこれでアラタマフリ・ニギタマフリを発動できれば、俺の戦術にも組み込めるかもしれないのか。のっぺら共の気紛れで、いつ何が発動するか分からなかったから、封印してたんだよなぁ。
さて、二人にはそのうちもう一回会いに行く(どんな対面になるかは分からんが)として、とりあえずやるべき事は…リアとフラウの様子見だな。
無いとは思うが、あれでレジェンドラスタ解任とか、そうでなくても二人の仲が険悪になってたらと思うと…。
ブタ箱はどっちかな?
…道案内で場所を聞いて向かっているんだが、やっぱ好奇心の視線が多くなってるな。鬼の手を晒したのは失策だったか? …ま、いいけどね。
とりあえずブタ箱までやってきた(思いっきりアナグラだ。GEのじゃなくて、横穴式住居)んだが、既にリアさんは出所した後だった。ストライカーの所に、俺に謝りに行く…と言っていたらしいから、入れ違いか。
フラウに止めを刺されてなくてよかったと思うべきか…。それとも、昨日のナニな会話を覚えている二人と対面して、修羅場チックなフラグを心配するべきか。
…うん、後回しだな! ストライカーからは、マオとミーシャが誤解を解いてくれるまで侵入禁止されてそうだし!
あ、しまった。マオとミーシャに、バッシが言ってた昔話の事を聞くのを忘れていた。別にあの二人に限定しなくてもいいんだが…ま、いいか。
とにもかくにも、龍薬石はバッシの手に渡っている筈。情報を集めるのは、その結果を見てからでも遅くは無い。
猟団に物資補給の指示だけ出して、様子を見に行くとしますかね。
とりあえず、今日はバッシが言っていた薬の材料を乱獲していくか。
HR月
猟団に指示を出すついでに、周囲からの評判を調べてみた。…うん、やっぱり中々レッテルは消えない。しかし、徐々に評価が上がっているのも確かだ。
元タカリハンターも、自分達が評価されるのは嬉しいのか、自分からそこそこ動くようになっている。
また、先日の鬼の手を見た結果か、猟団の内外問わず、一度習ってみようか? という動きが出てきているらしい。うむ、派手な実績を作った甲斐があったな。
また今度、機を見て講習会でも開いてみるとして、トッツィ達に元へやってきた。
…んだが、バッシが居ないな?
「おお! お待ちしておりましたニャ! お見事ですニャ!」
トッツィか。思ったより早くラオシャンロンが来てくれて助かったわ。…と言うか、一体は直立して走る、発情期っぽいラオシャンロンだったけど、大丈夫なのか?
「心配ありませんニャ。ギルドは普通のラオシャンロンから採れた龍薬石を融通してくれましたニャ。バッシも龍薬石を調べて、太鼓判を押してたニャ」
で、そのバッシはどうした?
「奥の方で、龍薬石を調合に使う下準備をしてるニャ。他の材料は…」
採って来た。ほれ、ジェットストリーム・ドスガレオスから採れた魚竜のキモと、龍殺しの実。
ったく、まさかドスガレオスが3頭同時に襲ってくるとは思わなかったぞ。まぁ、向こうから重要素材が来てくれたと思えば好都合だが。
「じぇ、じぇっとすとりーむ?」
それぞれが連続で攻撃してくるんだが、一体目が正面からの飛び掛かりで、二体目が回避した隙をついたブレス。ここまではまだ良かったんだが、三体目がアホみたいに強いのなんのって。ドスガレオスとは思えなかったぞ、ありゃ。
体中のヒレが刃物みたいに鋭く固くなってて、体当たりとかされると鎧をブッタ斬られて出血がなぁ…。あのまま連続で攻撃を受けてたら、鎧が完全に切り裂かれたかもしれん。自分で自分の尾を噛んでタメを作るなんて、ディノバルドみたいな真似までしやがるし…流石に炎は無かったけど。黒い三連星かと思ったら、一人だけキレたメタルギアが入り込んでてマジでビビった。同じジェットストリームでもサムの方かよ。
しかも、斬られて動きが止まった瞬間、背後からまた一体目二体目の攻撃が飛んでくるし。
「…フロンティアには、意味不明に強い個体が湧くと聞いてますニャ…よく勝てたニャ」
一体目二体目が来るタイミングさえ分かればな。エリアルスタイルのジャンプ直下発射とか、ブシドースタイルで擦り抜けて反撃とか、色々手はあるぞ。まぁ、苦労した事は否定できんが。
と言うか、今冷静になって考えると、そいつに拘る必要は無かったから、とっとと逃げて別のドスガレオスを狩ればいいだけだった。
「それを言っちゃオシマイニャ…。とにかく、調合に必要な材料は全て集まったニャ! 大恩人には、是非とも歌姫様の呪いが解けて立ち直る所を見届けてほしいニャ!」
分かった分かった。ま、ここまで来たんだし…(多分、トッツイとバッシのフォローも必要だよな)。
トッツイは材料を受け取ると、大急ぎで泉の奥の方に駆けていく。コケるなよ~。
…さて、どうなる事か。これで本当に呪いとやらが解けるなら、それで良し。
しかし、俺の予想通りにバッシが言う解呪の方法が検討違いだった場合、これ以上の事をするとなると……そうだな、歌姫に直接話を聞かなきゃならんか。恐らく、一番深い心の傷を思いっきり抉る事になるが、そうでもしないと話が進まん。
暫くすると、奥の方から『ニャーー!』と叫び声が聞こえてきた。ありゃバッシの声だな。間をおかず、今度はトッツイの声で『ニャーーーー!?』。…何事? 殺気の類は感じない。
奥からトッツイとバッシがノテノテと歩いて来る。
「…今更でニャんですが、非常に重要な事を忘れていましたニャ」
「バッシ…あれだけオイラをマヌケマヌケと言ってたのに、自分はどうなんニャ」
「うぐ…まさかトッツイに言われる日が来るとは…。と、とにかく、呪いの特効薬は、このバッシが天地神明に誓って完璧にこなして見せますニャ。ですが、この薬が効果を発揮するには、もう一つ必要な物があるのですニャ」
またそのパターンか…。さっきの悲鳴は、それを思い出した声って事ね。
物忘れがあるのは仕方ないにしても、頼むから条件は一度に提示してくれ…。後出して条件を出す奴はクズだから、泣くまで殴ってもいいってジョナサンが言ってた。
「どちら様ですニャ、ジョナさんとは…。とにかく呪いを解くには、歌姫様に呪いをかけたのと同じ装飾品が必要なのですニャ。あの大悪党トキシが、歌姫様の力を奪う為に送った装飾品…。ところが、歌姫様の話によると、その装飾品は既に失われてしまったようニャのですニャ。かといって、張本人のトキシは今となっては行方不明…。せめて装飾品に使われていた素材があれば、呪いを解く触媒にできるそうニャんですが…」
ふむ…ちょいと聞くが、その話は例の民間伝承から見出したものなんだな? その話の中では、装飾品は呪いが宿った物をそのまま使ってたのか? それとも、同じ種類のものを作ってそれを使っていたのか?
「同じ種類のものですニャ。それがニャにか?」
いや、ちょっと気になる事があっただけだ。話の腰を折ってスマン、続けてくれ。
「その装飾品は、『バルラガル』というモンスターから獲れる喰血竜のトサカで作られておりましたニャ。しかし残念ながら、バルラガルはこの地方には生息しニャいモンスター…。流石のワタシも、行き詰ってしまいましたニャぁ…
うーむ、考えてみりゃフロンティアにも生息しないモンスターは居るんだよなぁ。
とは言え、そんなら出来るのは待つ事だろ。
具体的には、ギルドを通じてバルラガルが居る地方へ依頼を出せばいい。村クエじゃなくて集会所扱いになるだろうけど。
そう言うと、バッシとトッツイは非常に渋い顔をした。
「「……金が…」」
…全てを無にする真理が出た。
考えてみりゃ当然か。アイルーだって、人の群れの中で暮らしていくには金が要る。で、こいつらは歌姫サンをどうにかしようとしてはいるが、生活費を稼いではいないんだろう。
むしろ、今までギルドに依頼を出せていた事の方が驚きだ。
…とは言え、他所の地方に依頼を出すとなると、かなり金がかかる。正直言って俺も厳しい。
「クッ…みんなビンボーが悪いんニャ…」
貧困はバカと同じで治らない病気って言うからな。ま、稼ぐにおいつく貧乏無しとも言うし、また防衛戦でガッポリ儲けられるのを期待しよう。…俺の取り分は、団員への宴会費用でほぼ消えるけど。
とりあえず、そのバルガラルの情報を集めてみるわ。
……ああ、そうそう。その装飾品な、本当に失われたのか、一度調べてみてくれ。
「ニャ? どういう事ニャ?」
なに、呪いの源が無くなったのに…壊れるなり、遠方に行ったなりしても、それで歌姫サンの呪いが続いているっていうのが妙に思えてな。
呪いの品は、捨てても持ち主の所にしつこく戻ってくるなんて話もあるし、案外身近な所…箪笥の奥とかに、歌姫サンも知らない内に転がってるかもしれねーぞ。ああ、勿論当人には内緒でな。部屋の中に呪いの装飾品があるかもしれないとか、Gを発見した時並に嫌だろ。
「うぅむ…一理ありますニャ。もしもその装飾品が見つかったら、バルラガルを狩る必要もニャくニャる…」
「でも、歌姫様のお部屋を勝手に漁るニャんて…」
「許可を…でも、もし見つかったら歌姫様のショックは…」
んじゃ、悪いけど今日はこれで帰るな。そっちの家探しは任せたぞ~。
…さて、どうなるかねぇ。バルラガルとやらはまだ見た事もないから、機会があれば狩るのは確定として。
もし歌姫サンが、推測通りにトキシと恋仲であったなら、多分呪いの装飾品とやらは捨てられてはいないだろう。人目につかない場所に、こっそり保管していると思う。…思い出を吹っ切る為に捨てる、なんて事も考えられるが、全く吹っ切られてないし。
バッシが言っていた民間伝承とやらは大方、未亡人を元気づけるとかそういう話だろう。連れ合いだったハンターが死に、残された形見…かつて貰ったプレゼントを眺めて悲嘆に暮れていた未亡人を、若い駆け出しハンターが見かねて、夫の死因となったモンスターを討伐、その証拠品を持ってくる、同じ装飾品をプレゼントして気を引く…とかな。その後、未亡人とくっついたかは知らないが。
…問題は、もしもこれらの推測が当たっていた場合、トッツイとバッシと、ついでに俺の尽力が無駄になるって事だ。俺の尽力は、単なる狩りのついでだったからいいとして、あいつらが落ち込む事になりそうだ…。
どうしたものか。
HR月
デンナーにバルラガルについて聞いてみた。何度か狩った事があるそうな。少々面倒な相手ではあるが、お前なら問題ないだろう…との事。
やっぱりこの辺に生息しているという情報は無い。
それはそれとして、デンナーにアラタマフリ・ニギタマフリのやり方を伝えた。勿論、伝える前に俺が実践して試している。
結論から言えば、タマフリは可能。効果は単純ながらも非常に強力で、予想通りに装備によって発動する効果が変わるようだ。のっぺら共が好き勝手にアラ・ニギタマフリする俺の基準がおかしいのかもしれないが、元祖よりもむしろ使いやすいくらいだった。
ただ、当然ながら問題もある。アラ・ニギタマフリの力の源は、装備に宿っているモンスター達の力。英霊のミタマと違って、言わば荒魂とも呼べる代物だ。当然と言えば当然だな。野生の掟、弱肉強食の理の元に討伐されたとは言え、それだけで怨みが、生への渇望が消える筈がない。
要するに、アラ・ニギタマフリを発動させようとすると、「誰がお前なんかに力を貸すか」とでも言うようにで抵抗するのだ。
最初に試した時は、流石に驚いた。目の前にいきなりモンスターが出てきて、ギロッと睨みつけてくる。…まぁ、白昼夢だったみたいだけどね。どっちかと言うと霊視とか、枕元に立たれた感じ?
まぁ、ドスファンゴ装備だったから、ついつい狩って鍋にしようとしてしまったが。何だかんだで、MH世界最初のドスマラソンゴの後に喰ってやろうと思いつつ、結局手ぇ出さなかったもんな。
…ふと気が付いたら、猟団員をとっ捕まえて逆さにして血抜きする寸前だった。危うくスパッと斬りかけてたぜ…。
幸い誰にも見られてなかったし、証拠隠滅した後に当人を起こしてみたら、道を歩いてたら突然気を失った事しか分からない、との事。どうやら俺の事を認識される前に暗殺…じゃなかった気絶させて捕縛していたらしい。ふぅ、ギリギリセーフ。
次は誰も居ない自室(お付アイルーのサムネ夫妻も、一時的に外に出てもらった)で試した所、こんどはすんなりアラニギタマフリが起動できた。ちょっと意識を傾けてみると、腹を晒す犬猫みたいなポーズのドスファンゴが見えた。
…どうやら、食われかけて完全に屈服したらしい。
成程ね。形はどうあれ、宿ったモンスターの力と言うか残滓に主として認められないと、アラニギタマフリを制御するのは不可能らしい。
霊力で圧倒するなり、意思(今回は食欲)の力で捻じ伏せるなり、霊力を譲渡して餌付けしたりと、手段は色々ありそうだ。
今回は突然すぎて、現実との区別を付けられなかったから通りかかった団員を逆さ釣りにしてしまったが、予め霊力勝負・睨み合いの勝負だと分かっていれば、体を動かさずに凌ぎ合う事もできる。
……逆に、本物のモンスターとの模擬戦にも使えるか? …やめといた方がいいな。一種の修行にはなりそうだが、この勝負での傷は命に直結しそうだ。
モンスターの残滓に負けたら、最悪廃人に……。…そういや、ミラボレアス装備を付けてると、だんだん自分がミラボレアスみたいになっていく幻影を見るって話があったな。これと似たようなものかもしれない。
それとも逆か? ミラボレアスは、仕留めた人間やらモンスターやらを喰い、その残骸を自分の体に溶け込ませていると聞く。つまり、ハンターが使う鎧と同じ。そこに残ったモンスターやハンターの力の残滓を使い、霊力を扱っていると思えば、あの異常な強さにも納得がいく。
…実際戦った事はないんだけどね、まだ。なんだよ這いずりやら尻尾やらで即死レベルの攻撃力って。ミラバルカンの隕石とかより、そっちの方が分からんわ。と言うか、考えてみりゃルーツの雷より、バルカンの隕石の方が、ずっと攻撃力高い筈なんだけどなぁ…。あ、隕石じゃなくて火山弾だっけか。
ま、それは置いといて。これどーすっかなぁ。
デンナーがタマフリを使う目途が立ったのはいい。やり方もそんなに難しくは無い。霊力操作がある程度できれば、充分だ。操作した霊力を、装備に流し込むようにしてやれば、それだけでアラタマフリ・ニギタマフリは発動する。
問題はただ一点、装備に宿るモンスターの残滓を屈服させる事が出来るかだ。
俺一人で考え込んでても仕方ないし、一番の当事者と言えるデンナーに直接話をしてみた。
「成程…よし、やろう」
即決ですかい。もうちょっとこう…怪しむとか考え込むとか無いの?
「胡散臭い話なのは今更だ。そもそも、お前が問題にしているのは、俺の技量的に難しいとかではなく、モンスターの力の残滓との気迫比べをしなければならない、と言う所だろう? 霊力勝負という慣れない領分であれ、ハンターがモンスターに遅れを取る訳にはいかん」
…確かにそりゃそうだ。精神性の話ではあるが、霊力はその精神が多大に影響される力だしな。
まぁ、一度認めさせたら大人しく従うようになったし、狩場で霊力勝負をする必要もないか。…隙を伺っての逆襲とか、放置した結果また勝負しないといけないとかが怖いけども。
いやでも魂みたいなものとはいえ、残滓なんだよなぁ…。そこまで自意識が残ってるかどうか…。
「その辺の理屈はよく分からんが、お前にとっても初めて扱う技術なんだろう。実践して調べていくしかないんじゃないか?」
そうなるな。ま、何はともあれ良かったよ。これを思いつかなかったら、デンナーにエラい事をせにゃならんところだった。相手が可愛い女の子ならエロい事でもどうにか出来ると思うけど。
「何を言っているのか今一分からんが、物凄い寒気を感じたぞ。なんかロクでもない目にあいそうだった気が…まぁいいか。それで、どうすればいい? 最初の相手はモス辺りか?」
それがいいだろうな。いきなりレウスとかやっても勝てる気がせん。俺も順々に装備を変えていくから、何か気が付く事があったら共有しようか。どの装備でどんな効果が出るのかも検証しなきゃいかんしな。
結果、デンナーは5分ほどかけてモスに主と認められたようだった。…タマフリの結果は、なんかキノコが見つかりやすくなるというもの。ま、最初はそんなもんだよな。ニッチな使い方も出来なくは無いが。