※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

26 / 611
今回はちょっと短めです。

GE2レイジバースト…来年2月か。
という事は11月はアサシンクリードの月だな。

今気付きましたが、ハーメルンって一部だけ文字を大きくするのは無理みたいですね。


第26話

 

 

神無月ワカメ日

 

 食料改善の研究を依頼してから数日。

 何やら支部長が裏で色々と動いているっぽい。

 アーク計画の内容を知っている身としては、いつ消されるか気が気でない。

 

 正直な話、今の俺は支部長にとっては爆弾以外の何者でもないだろう。

 未だに消されて無いのが不思議なくらいだ。

 妙な素材を提供しているとは言え、それらは使い方すら確立されておらず、研究したところで対アラガミにどれだけ効果があるか、分かったものではない。

 

 支部長の要請で、秘伝のハンター肉体操作術も伝えてはいるが、体得した者は居ないし、医学的に解明された訳でもない。

 

 時々、トチ狂ってこっちから暗殺しかけようか、とまたしても考えてしまう始末だ。

 

 

 

 

 なので、支部長に呼び出された時、ついでに何故さっさと始末しないのか聞いてみた。

 

 真正面から聞くことか、と呆れられたが、答えてはくれた。

 

 

 

 

 

 ただしよく分からない。

 

 だってあの人、妙に遠隔な表現や比喩(しかも暗喩)ばっかりで、意思疎通を図る気があるのか疑うレベルなのだ。

 頭のいい人…榊博士みたいな人なら理解できるかもしれないが、脳筋ならぬ脳狩の俺には、謎のポエムを綴っているようにしか聞こえない。

 

 数少ない、理解できた部分はこの辺だ。

 前後の文脈と、どう繋がるのかは理解できなかったが。

 えーと確か…。

 

 

「自分と同じものしか認められないのなら、人間は淘汰されるだけ」

 

「私とは全く違う道を行く君ならば、違う方法を見つけられるのではないか……恐らく、何度も何度もデスワープとやらを繰り返した、私の預かり知らぬ世界で、だろうがね」

 

「私もロマンチストだという事だ」

 

 

 

 …うん、何が言いたいのかサッパリ分かりません。

 が、やはり何時消されてもおかしくない。

 そういう状況にあるぞ、と何度か警告されました。

 それは俺に対して有効な脅しになっていないが、それをすれば確実にこのループの支部長から敵が一つ消える。

 支部長にとって重要なのは、「俺を殺す事」ではなく「障害が消える事」だからね。

 殺害が有効な手段である事は間違いない。

 

 

 それはそれとして、どうやらアリサがこっちに送られてくるようです。

 今回は俺の部下じゃなく、リンドウさんの配下になります。

 …前回も、本当だったらそうなってた筈なんだよな。

 俺がリンドウさんに接触したのが切欠で、押し付けられただけで。

 

 今回はリンドウさんには接触できない。

 そういう契約だから仕方ないが、従ってアリサを連れ回す事もできないって事だ。

 …どうなるかな…。 

 

 

 そう言えば、俺がアリサと前回関わりがあった事は…知られてないよな?

 榊博士にも話してないし。

 

 

 という事は、アリサが暗殺の道具にされる事を知っている…のを、支部長は知らない訳で…いや、予測はしてるか。

 どうすっかな…。

 前回のアリサの仇を討つのが今回世界の目標だったけど、下手をするとリンドウさん死亡場面に居合わせる事ができないかもしれない。

 だからと言って、今からリンドウさんに接触するのも無理、アリサと接触するのも契約に抵触する。

 下手な事をすれば、それこそ即座に消される。

 

 ……偶然を装うしかないか。

 幸い、俺は今でも一日の8割を出撃に使っている変人ゴッドイーターとして知られている。

 現場に網を張って、それらしいタイミングを見計らって出撃するしかない。

 

 ……あまりアテにしたくないが…MH世界では、遠征から帰って来る度にメゼポルタが襲来されていた、あの巡り合わせの悪さ(良さ?)に賭ける。

 

 

 

 

 

神無月コンブ日

 

 

 アリサが来た。

 …ちょっと期待してたんだが……やはり、前回の記憶は全く無いようだ。

 デスワープに道連れならず。

 残念なような、こんなワケの分からない状況に巻き込まずに済んでホッとしたような、ああもうやっぱり会えないんだなと割り切れたような。

 

 気配を殺して影から見ていたが、極東支部の新型使い…つまり俺…にライバル意識を持っているようだ。

 この辺、当然と言えば当然だが相変わらずだなぁ。

 

 が、生憎こっちから接触するとヤバそうです。

 用事があるなら、そっちから来なさい。

 それなら支部長に対する建前も立つ。

 

 ……前回アリサの面影を思い出してなんかいないぞ。

 通りかかったジーナさんに、「知り合いの子…?」と聞かれたけど、知らない人ですね。

 似てるだけで。

 

 にしても、やっぱりツンツンしてるな。

 孤立しなけりゃいいんだが………。

 

 

 

 

神喰月海ブドウ日

 

 新しい月に突入。

 月末の棚卸しから逃げ損ねた。

 

 月末月初のドタバタも一通り終わり、また狩りに行く日々です。

 よくジーナさんとカノンさんも一緒に行くんだが……この二人、連日連続の狩りにも結構ついて来れる。

 

 普通は、ミッションは長くても1時間程度なんだが…その程度では二人にとっては物足りないらしい。

 まぁ、ジーナさんはアラガミを打ち抜くのが趣味だし、裏カノン様に至ってはねぇ…。

 要するに「もっと撃たせろ」という事か。

 

 まぁ、流石に最初から最後まで…午前中に出撃して、日が落ちた後まで…突きあってくれる事は稀だ。

 何だかんだで体力使うのは確かだしな。

 気力は充分だが、体力とアイテムとご飯が足りない。

 

 ともかく、連日一緒に狩りをしているから、随分仲良くなったと思う。

 下半身的な意味はないが、色々な意味で。

 

 

 …ええ、単純に仲がよくなったって事もありますし、それ以上に誤射がね…。

 空蝉で誤射から逃れた後、誤射を再び無効化できるようになるまで、タイムラグがある事に気付かれたっぽい。

 裏カノン様が、明らかに狙って撃ってきておられる。

 

 ジーナさんはジーナさんで、「撃っても無効化される人間…つまり撃ち抜いても問題ない人間……だけどそれでは生と死の交わりは産まれない…でも撃ち抜ける時もある…………これは…生と死ではなく、現と虚構の交流…? ………新しい…惹かれるわ…」とか何とか、俺を撃ち抜く事に別の意義を見出しているっぽいし。

 

 

 …仲良くなったと言っていいものか……まぁいいか…。

 表カノンさんと居る時は、素直に心が休まります。

 クッキー美味しいです。 

 

 

 

神喰月甘エビ日

 

 

 オオグルマの汚ッサンが到着しました。

 …こりゃ、いよいよVS黒爺猫の日が近いか?

 とりあえず、榊博士に申請して、メンテ中だったドリルバンカーを返してもらう。

 ……また何か改造しようとしてたっぽい。

 

 まず第一の目標は、アリサの仇な黒爺猫討伐だが…流石にその為に、無駄な人死を出すのも憚られる。

 幸いと言うべきか、奴を殺るチャンスは一度だけではない。

 荒廃した世界を探し回らなければならないが、ストーリー的に考えればココで逃しても後でブチ当たる。

 

 最悪、次のループで仕留めるという選択肢もある。

 無理に仇討ちに固執して、次のループで「俺とアリサとリンドウさんの仇ぃ!」「「死んで無いよ!?」」なんて事にならないようにしよう。

 

 

 関係あるかは微妙な所だが、暫く俺・カノンさん・ジーナさんの3人でチームを組むように命令が下った。

 まぁ、今でもその3人で活動してたようなものだが……何の為に態々?

 所属班が違うから、事務処理が面倒だったんだろうか?

 

 

 

 

 

 ああそうそう、忘れてた。

 昨日、ソーマとエリックさんと合同任務しました。

 この組み合わせで分かるだろうが、「上田!」……もとい「上だ!」のミッションだ。

 で、どうなったかって?

 

 

「華麗に「エリッ  BANG!  ……」………」「よろしくお願いします、上田先輩、ソーマ先輩」

 

 

 以上だ。

 超広範囲攻撃やアホみたいなホーミング性能の攻撃ならともかく、仮にもMH世界上位ハンターの狩りについていける俺が、来るのが分かってるのに反応できない筈ないだろ。

 

 ロクに狙いを付けずに銃撃迎撃余裕でした。

 おっこちてきたオウガテイルに上田先輩が潰されていたが、そこまで知るか。

 

 

 

 

神喰月大王イカ日

 

 上田さんに礼を言われた。

 「これを使って、更に華麗に闘ってくれたまえ」と柄入りのシャツを渡されたんだが…どー見てもロックというか…パンクというか…。

 とりあえず貰ってはおいたが、「いざと言う時にとっておきます」と適当に誤魔化した。

 と言うか、鎖とかアクセサリがジャラジャラついてるんで狩りの時はどっちにしろ着れない。

 音でアラガミに気付かれるわ。

 

 さてそれは置いといて、先日アリサが何やら頭を抱えているのを見かけた。

 サクヤさんが丁度近くに居て…相変わらず艶かしいお背中である…、どうかしたのかと聞いていた。

 それを気配を消しつつ盗み聞きさせてもらったのだが……どうやらこの数日間、俺を探していたらしい。

 

 同じ新型使いなので見てみよう(つまり敵情視察か宣戦布告)、と思っていたのだが…いつ探しても出撃中出撃中出撃中。

 一体いつなら居るのかと聞いてみたが、ヒバリさんから帰ってきた答えは「あの人は一度出撃したら、下手をすると日が変わるまで戻りませんよ」………冗談かと思ったそうだが………そういや最近そんな感じになってたな。

 寝ながら狩りをする技術を身につけたんで、睡眠に必要な時間が更に少なくなってたからなぁ…。

 

 ならばと夜討ち朝駆けで俺の部屋を訪ねてみたそうだが、これまた居ない。

 …まだ狩りから帰ってきてないか、面倒事の気配を探知した俺が居留守を使ってるかだ。

 扉越しに気配を探っても、ハンター式+タマフリの隠密を使った俺は察知できまい。

 

 周囲の人に聞いてみる…という手段は、今のアリサでは取れないだろう。

 ツンツンして、懸念通りに孤立しかかってるみたいだし。 

 

 避けられているのか…という悩み以前に、一体どういう人物なのか頭を悩ませているらしい。

 それを聞いたサクヤさんは……うん、何とも言えない顔でした。

 アリサの近くに居るメンバーで接触があるのと言えば、今はコウタくらいだしな。

 サクヤさんも、奇人変人と呼ばれるような事しか知らないだろう。

 

 

 

 

 よし、ほっとこう。

 

 前回と同じ…いや、それよりも更に苛烈な手段で心をヘシ折っていいならともかく、延々と突っかかられるのは御免だ。

 オオグルマの催眠は……うん、その内どうにかするか。

 前回のアリサとは完全に別物とは言え、放っておくのも後味が悪い。

 

 

 …あー、でもどうやって催眠解くか考えてなかった。 

 

 

 

 

 

神喰月深き者日

 

 榊博士から、ちょっと素材狩ってきてほしいと通達があった。

 場所は鎮魂のハイジ。

 ……こう書くとブランコに乗ってるロリが思い浮かぶんだが……アルプスじゃなくて鎮魂だ。

 何に乗ってるんだろう。

 

 と言うか、あそこ寒いんだよなぁ。

 ホットドリンク持っていこうかな。

 

 

 …いや、問題なのはソコじゃない。

 何か知らんが、俺のハンター的な勘が、メッチャ警報を鳴らしている。

 イベント発生か?

 この状況、このタイミングで発生しうるイベントと言えば…。

 

①予想して無い敵の襲来。

②シオとバッタリ。

③リンドウさん暗殺騒ぎ。

 

 …やっぱり③…か?

 でも場所が違う。

 ………いや場所くらい……だけどヴァジュラの群れをそうそう誘導できるもんか?

 ああ、偶然ヴァジュラ達が廃寺の方に行った結果か?

 

 ……どっちにしろ、何かあるのは確実だ。

 フル装備にして、カノンさんとジーナさんにも用心するように伝えておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神喰月ウミケムシ日

 

 予想通りにリンドウさん暗殺騒ぎだった。

 何とか全員生還。

 

 仇は討ったぞアリサ…。

 ただ、今回のアリサはゲーム同様に錯乱して寝込んでしまった。

 

 …うん、あの時の裏カノン様の誤射は神懸かっていたな。

 思わず状況も忘れて、サクヤさんが拍手して、ジーナさんが便乗して打ち抜くくらいに。

 

 狩りが終わってから、疲れた体に誤射撃って…もとい、鞭打って幾つか確認したんだが。

 そもそも今回のミッションは、榊博士から出されたものではなかったらしい。

 本人に確認したところ、そのような依頼は出していないと言われた。

 …狩りに行く前に、こっちから確認しとくべきだったな…。

 

 では何処からか?というと、ヒバリさんに頼んで情報を見てもらったが…何らかの伝達ミスがあったとかなんとか。

 ヒバリさんは恐縮しまくってたが、どう考えても支部長の仕業だろう。

 どっかでデータベースの改竄でもしたか?

 

 ともかく、リンドウさんと纏めて俺も始末するつもりだったっぽいな。

 何らかの行為が契約違反とみなされたか、それとも単にこれ以上放置しておけないと言うだけか。

 …こりゃ色々と気をつけたほうがよさそうだ。

 いっそ極東支部から出た方が安全かもしれない。

 

 狙われたリンドウさんも、支部長がこれ程明確な殺害を目論むのは予想外だったようだ。

 今までは、お互いにシッポを捕まえようと探り合っていたが、利用し利用されの範囲を出てなかった…まぁ、この辺の事情は本人から聞いたワケじゃなく、推察しただけなんだけどね。

 これからどうするのかは分からないが……多分、また支部長の計画を探り続けるんだろう。

 

 

 ……どうしたものかと思ったが…支部長も俺を殺そうとしてきたみたいだし、バラしちゃってもいいよね?

 うん、今度話そう。

 

 

 あと気がついたんだが…どうも俺達がリンドウさんの任務にカチ合うように仕組まれたのは、暗殺をより確実にする為っぽい。

 …もっと正確に言うなら……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     誤射姫様が上手い事足並みを乱してくれるだろう、って目論みで。

 

 

 うんまぁ、誰だってそうなると判断する。俺だってそうなると判断する。

 誤射が俺に集中してたから良かったものの(一発アリサに向かったが)、そうでなければプリン・ヴィータ達との乱戦で、まず間違いなく死者が出ていただろう。

 …これも、築き上げた信頼関係とかの成果って言っていいんだろうか…。

 

 

 

 

 それと、黒爺猫を殺った辺りから、ジーナさんの目付きが妙に熱っぽいんですが

 裏表のカノンさんからも「すごい! 尊敬します!」みたいな事は言われたんだが、ジーナさんのはそんな次元じゃない。

 あれは獲物を狙う女の目ですわ…。

 自意識過剰?

 いいや分かる、俺は詳しいんだ……とまでは言わないが、まぁ、特殊な経緯とは言え前回アリサ・ユニスと付き合った経験があるからな、この手の視線もある程度判別がつく。

 

 うーん、ただ…異性として見られている、というのもあるけど、もうちょっと違った視線も入っているような気が…?

 …まぁ、そうなったらそうなったで別にいいか。

 ジーナさんなら、そうそう死にはしないだろ。

 

 ソレよりも先に、今後の支部長への対応を考えなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




テレビ、とうとう買い換えました。
痛い出費だ…というかサイズ間違えて、以前のよりも1回り大きくなってしまいました。
迫力あるからいいんですけど、ちょっとボヤけて見えるかな?


GE2レイジバースト……誰か…ロミオ君にも生き延びるチャンスをあげてくだちぃ…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。