※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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仁王のダウンロードコンテンツ第二段に不意を打たれました。
悟りの道どころか、修羅の道も無理なレベルです。レベルアップに必要なアムリタ量が跳ね上がってんだよなぁ…。
ダクソは一旦中止して、通常難易度だけパパッとやってしまいました。
うむ、盛り上がるのはDLC第三段からですな。



……ダクソに復帰早々に死にまくっております…。ああ4万ソウル…。
と言うか、大書庫奥のボスへの道がガチで辛いんですが。なんか雑魚も妙に強いし。

しかし、仁王はダクソやってからだと、大分印象が違う。
無印のみの時とは言え、一度はカンストさせたデータだから、通常難易度が簡単なだけなのか。
それを差し引いても、以前とは回避のタイミングとかの考え方が違う気がする。

修羅の道も途中までしかやってませんでしたが、この際だしコンプリートを…いやしかしダクソが…EDFがいつになるか分からないが、発売までにはクリアしたい。


しかし、ダクソとよく似てる分、操作が混乱するなぁ…。
キーコンフィグでどうにかなるかな…。




第277話

NTD3DS月

 

 ルコディオラは叩き斬ってやりました。激戦とまでは行かなかった。ま、フロンティア個体ではあったようだけど、下位個体みたいだしね。

 制限時間があったとは言え、アラガミ化状態の俺なら普通に狩れた。ちなみに、その時の俺の姿を目撃した人には、アレは全身鎧だと主張して誤魔化した。

 神機まで使ったしね。……鬼杭千切は使ってないけど。

 初手の鬼千切で角を破壊し、更に炎系のバレットで攻めまくる。…炎の理由? そりゃアレだよ、磁力って熱に弱いんだよ?

 

 

 まぁ、炎攻撃の余波で村が、壊滅から更地になったけど問題ないよね! 元々ほぼ全てぶっ壊れてたんだから、撤去する手間が省けたよ。

 …………はい、色々大事なものがあったんですねゴメンナサイ。

 

 

「い、いや…命あっての物種だし、古龍を相手に戦ってる間に、そんな事を考えてる暇がないのも分かるから…」

 

「こればっかりはな…。とにかく、イリスが無事なだけで私は充分だ…いや他がどうでもいい訳ではないが」

 

 

 イリス嬢ちゃんとトゥルートが、仕方ないと頷いてくれた。

 死傷者が数名いるが、大方の村人は無事だったようだ。俺とトゥルートに『どうしてもっと早く来てくれなかったのか』みたいな言葉も向けられたが、これが八つ当たりだって事は自覚しているようだ。…家内が死んじゃった人だったからな…。八つ当たりでも、感情の向く先は必要だろう。

 

 問題なのは、これからどうするか、だ。ぶっちゃけ、俺がどうこう口を挟む事ではないのだが、村人達には行く先が無い。村を再建しようにも、一月二月ではとても足りないし、そもそも金も燃えてしまった。

 こういう場合、古龍関係の襲撃と言う事で、古龍観測所から多少の補助が出るし、ルコディオラの遺体は村に譲ったので売り払って金にする事もできる。が、やっぱり足りない。再建できるまで、何処で寝泊まりすればいいのやら。

 

 イリス嬢ちゃんはトゥルートが連れていくと言って聞かないが、他の人達はな…。ストライカーじゃそう多く面倒は見れないだろうし、俺のところも何だかんだでハンターの集まりだ。

 

 

 うーむ…ウェストライブ家に援助を頼むと言うのはどうだろう? 一応、細いけど伝手ならあるが。

 

 

「ここはウェストライブの領地じゃないからな…。ここの領主は決して道理の分からない人物ではないが、先立つものが…」

 

「税が低いんだけど、その分こういう時に困るんだね…」

 

 

 うーむ、領地経営は難しいってレベルじゃないからな。俺もマトモに猟団を運営しているとは言えないし。

 …とりあえず、ギルドに相談してみるか…?

 

 

「それしかないか…。その間だけでも寝泊まりできる場所が必要だな。この周辺…は止めた方がいいか。あの古龍のおかげで、元々居た動物達のナワバリが無茶苦茶になっている。モンスターでなくても、充分な脅威だ」

 

 

 だな。悪いが、俺にこれ以上できる事は無い。…いや、猟団から何人かハンターを派遣するか?

 

 

「それだと君のポケットマネーから報酬を払う事にならないか? いや、この際金の問題は棚上げするとしても、やはり衣食住が…」

 

 

 堂々巡り。こういう場合、アレが足りないコレが足りないと言い出すと、結局全部足りないという結論にしかならないんだよな。

 とにかく何でもいいから動いて、使えるものを確保して、そこから出来る事を増やしていかないと。同時に文字通りのライフラインを作り上げなければいけないからな…。サバイバルがキツいのも当たり前だ。

 

 

「…うん、決めた。悪いが、ミーシャに伝言を頼む。私は暫くこちらに居る」

 

 

 村を立て直す気か? それとも疎開先を探す気か?

 どちらにせよ、ハンターが一人居れば、大きな戦力にはなるな。モンスターからの防衛、普通の動物を仕留めて食料確保、馬鹿力…特にトゥルートはね…を使った建築作業その他…。

 まぁ、張り切り過ぎて倒れないようにしろよ。

 

 

「ああ。一段落したら、私もイリスを連れてそっちに戻るよ。…皆にすまないと伝えてくれ」

 

 

 ま、事が事だから許可は出るデショ。そんじゃ、悪いけど俺はもう行くよ。

 

 

「あ、あの! ありがとうございました! お姉ちゃんから聞いたんですけど、貴方のおかげで間に合ったって」

 

「本当にな…。村が襲われる前に辿り着ければよかったんだが、もし君が居なかったらイリスまで…」

 

 

 お気になさらず。こっちとしても、結果的にはいつぞやの因縁を叩き斬れたしね。

 これから大変だと思うが、元気にやってくれや。

 

 

「はい…また会えますか?」

 

 

 あー、フロンティアに居るし、ストライカーとは色々と突き合いがあるし、その内またな?

 

 

「……む? むむむ…? おい、一応言っておくが、イリスに手をだすなよ」

 

 

 へいへい、おねーちゃんが怒る前に行きますかね。したらな!

 鬼疾風でサヨーナラ。

 

 

 

 

 うーむ、妹っつーからトゥルートを小型化したようなのを想像してたが………ロリ巨乳だったか…。

 吊り橋効果的なので、強くてカッコイイおにーさんと見られている気がする。でも、実際助けたのってトゥルートの方だよな。俺がルコディオラとやり合い始めたのも、彼女達が離れてからだったし。

 

 …ま、いいか。なるようになるわ。

 

 

 

 

 

 

 で、フロンティアに帰ってきて、ミーシャに報告。

 

 

「…そう、トゥルートの村が…」

 

 

 痛ましげな表情になるが、何を言っても意味がない。何か言うくらいなら、村人達の疎開先に心当たりがないか、尋ねたほうがまだマシだ。

 

 

「それだけの人数が居ると、纏めて疎開するのは難しいわね。親類縁者が居るなら、そっちを頼ってもらうしかないわ。ギルドや領主からの援助も、大きなものは期待できないし…」

 

 

 やっぱりそんなもんか…。援助が出るだけマシって事かな。

 トゥルートが抜けて、猟団の方は大丈夫なのか?

 

 

「貴重な戦力が一人抜ける事になるけど、何とかね。私やマオも、上級に昇格したばっかりで、暫くは地盤固めを続けるつもりだし」

 

 

 そうか…。

 ……………ところで、ケモミミは?

 

 

「引っ込んだけど、何で残念そうなの」

 

 

 いや…後遺症とか無いのであれば、耳元とか尻尾をシコシコスリスリしてみたかったなと。多分、普段の愛撫とは違った気持ちよさがだな。

 

 

「その気持ちよさって、私の話? それとも貴方の話? …それはともかく、やっぱりあの現象はアラタマフリが関係してるみたいよ」

 

 

 そうだろうなぁ。どう見てもマトモな現象じゃなかったもの。しかし、今までアレでそんな現象が起こったなんて聞いた事がないんだが…。

 今までのアラタマフリと違う事…と言えば、やっぱりモンスターの力を借りてる事か。

 

 

「そうね。あの耳と尻尾、自分では見れなかったけど、マオによると明らかにノノ・オルガノンのものだったそうよ。…関係あるかは分からないけど……ほら、アラタマフリを使う時に、装備に宿ったモンスターと対峙するじゃない?」

 

 

 ああ、アレね。毎回やるんじゃなくて、一度認めさせれば充分だけど…アレが?

 

 

「今思うと、最初から他の装備に比べて、なんていうか…反発が弱かった気がするの。それからも、装備を身に着けた時にほんの一瞬だけど、ノノ・オルガノンが傍にいるような気がして…」

 

 

 まぁ…装備になって傍には居るな。でも、他の装備じゃそんな気配は無い?

 

 

「無いわね。私の勘違いでなければ、なんだけど……宿っているノノ・オルガノンに好かれている…ような気がするわ。耳と尻尾が出るようになる前だって、あの白昼夢の中で、本当に犬みたいに擦り寄ってきたし」

 

 

 ふむ…。考えられる話ではあるな。現にフラウは、霊力の扱いを殆ど教えてない状態なのに、武器への信頼だけでアラタマフリをマスターして見せた。

 逆に、装備から信頼される、或いは好意的に思われる…と言う可能性もある。

 しかし、何故その装備だけ…。

 

 

「相性…かしら? 霊力を持つようになった人達に聞いてみたんだけど、装備によってやりやすい、やりにくいがあるみたいだし…。まぁ、レジェンドラスタ達には全然関係なかったみたいだけど」

 

 

 うーむ…デンナーやコーヅィから、そんな話は出てないな。あいつらも結構使えるようになってきて、色々試してるんだが…。

 

 …いや、ちょっと待てよ? その、やりやすいやりにくいを強く感じているメンバーは?

 

 

「そうね…霊力を持ったのは殆どストライカーのメンバーだけど…その中でも特に顕著だったのは、ウルクスス装備のジェリー、イャンガルルガ装備のマオ、フォロクルル装備のアンナ…」

 

 

 …装備の組み合わせはともかくとして……ひょっとして、元々持っていた異能と何か関係がある…?

 そう…考えてみれば、ミーシャ達が最初から使えていた異能は、霊力を鍛えて覚えたもんじゃない。後天的なものと考えるには、妙に完成されていた。

 

 

「…そうなの?」

 

 

 そうなの。俺だって、今でこそ祝詞…呪文も無しにホイホイタマフリを使ってるけど、最初はかなり苦労したんだぞ。前提条件として、どんな相手に祈るかの知識をしっかり覚え、集中力を上げ、霊力を高め、そしてミタマの力を借りる。この一つだけでも無くなれば、タマフリの効果は激減する。

 それに対して、異能はどうだ。完全に使いこなせているとは言えないが、最初から自然と発動させる事ができたじゃないか。

 

 

「そういう子ばかりじゃないんだけど…。つまり、何? 異能と霊力そのものは全く別物で、霊力は異能のパワーアップに一役買っているだけ、と言う事? そして、異能の根源にあるのは、私達の中に宿る…モンスター的な何か?」

 

 

 ああ…。パッと考え突くのは、人間とモンスターとのハーフ…とか何だけど……どう考えても、子供できねーよなぁ…。

 

 

「犬と猫で子供が出来るかって話でしょ? それ以前に、殆どモンスターのアレは………その、人間にはちょっと」

 

 

 獣姦にしたって、物理的にな…。エロゲじゃあるまいし。

 まぁ、人間の遺伝子…って分からんか。とにかく体の中には、ずーっとずーっと昔、それこそ人間とモンスターの区別がつかないような生物しか居なかった頃の情報が詰まってるって話もある。そこから何か近いモノでも出てくるのかもしれないな。

 

 

「その情報とやらが、装備に宿ったモンスターの力と霊力で結びついてあんな事に?」

 

 

 あくまで仮説だが…。どうしよ、検証できないなコレ。

 

 

「結局のところ、リスクはあるの?」

 

 

 …正直言うと、ある。人間の中で眠っている情報…遺伝子っつーんだけど、コレを弄るのは凄まじく危険が伴う。どんな影響が体に出るか、マジで分からん。

 俺の知ってる一番極端な例で言うが…これを弄った結果、体が変質してモンスターみたいになっちまった、って話もある。(ちなみにゴッドイーターの適合失敗の事ね)

 それだけでなく、一見すると問題ないように見えても、体の内側が徐々にボロボロになっていったり、生んだ子にまで影響が出るって話もある。

 

 逆に、小さな例で言うと……………うーん、人間の話じゃないが、例えば植物な。コイツの遺伝子を弄った結果、冷気に弱い植物が寒い地方でも育つようになったり、実が多く生ったり、美味しくなったり。

 

 しかし、例云々以前に、遺伝子が変質したり傷ついたりって、相当な事がないと有り得んぞ。いや、確か老化で傷ついていくって言うのは聞いた事あるが、それはあくまで正常な範囲での傷の筈。

 少なくとも、この世界にそんな事が出来るモンスターが居るとは思えない。…自然に発生するとも考え辛い…。

 

 

「…リスクが大きすぎるわね…。とは言え、まず起こらない事態でもある…。とにもかくにも出来る限りでも調べない事には…」

 

 

 …そうだな。取り敢えず、実物見てみるか…。触っていいよね?

 

 

「…ちゃんと検査しなさいよ。割と真面目に危険かもしれないんだから」

 

 

 

NTD3DS月

 

 

 …結論。無害…だと思う、多分。少なくとも、遺伝子云々は杞憂っぽい。

 ミーシャに現れたミミとシッポは、限りなく高密度の霊力だった。…またそれか、と思わなくもないが、まぁ霊力が原因で引き起こされた自体だからな。そう不思議でもない気がする。

 

 装備に宿ったモンスターの力がミーシャの体に流れ込み、それと特別相性が良かったミーシャは、無意識にその力を取り込んで、それを自分に投影してしまった…ようだ。

 だから、装備を外して暫くするか、霊力を落ち着けてしまえば、耳も尻尾も消滅する。逆に、霊力を高ぶらせた状態を長引かせれば、ずっとミミシッポ状態のままである。 

 

 

 

「…と言う訳だから、安心しても良さそうよ」

 

「そうか…。今後の様子見も必要だが、まずは一安心だな。正直、今から霊力も異能も無しに上級を続けろと言われると、シャレにならなかった」

 

 

 すまんなぁ、俺もちょっと軽率すぎたかもしれん。こんな影響が出るとは…。

 

 

「そこは仕方ないわ。前人未踏の試みだったなら、どこかでリスクは負わなくちゃいけないもの」

 

 

 それでもなぁ…。…いや、確かにこれ以上言っても仕方ないか。

 

 

「そういう事だ。……ところで…逆に事を聞くが、これは意図的に起こせる現象か?」

 

「…マオ? ちょっと…」

 

「調べるにしても比較対象は必要だろう? …大体…調べたんだろ? 耳と尻尾を。どうだった? かなり敏感だったよな? しかも体に霊力を流し込んで調べるとなると、当然一番効率のいい方法は、毎晩コイツが楽しんでいるオカルト版シンゴンタチカワリュー…だったか? それになる訳で?」

 

「…………」

 

 

 ………ご明察。とりあえず安全と判断したら、速攻で弄り倒しました。

 ケモミミはいい、ケモミミはいいぞ…。しかしそれだけではない。尻尾の先端をコシコシしたり、逆に付け根の部分を刺激すると、体をくねらせて悩ましい声を「喋るなー!」

 

 はっはっは、スマンスマン。

 が、マジレスすると散々デバガメやってんだから、自分の事をバラされても怒る権利はないと思う。

 

 

「自分からどんどん浮気相手増やしていってるアンタが言うな。最初はこっちから宛がうつもりだったのに、その必要もないくらいの速度で増やすなんて…」

 

 

 俺から仕掛けてるんじゃない、何か知らん気が付いたらそうなってるんだ! …いやマジでね。フローラとの時なんて、自分でやっといて何だけど、どうしてああなったのかマジで分からない。

 夜中のトイレで鉢合わせするだけなら分かるが、何故かそのまま同衾して本番だもんなぁ…。

 

 

「ちょっと何言ってるか分からんな。とにかくアレだ、調べる必要があるという本音もあり、ミーシャばっかりズルイという建前もあり…」

 

 

 本音と建前逆じゃね。心の声が漏れるんじゃなくて、文字通りの意味で。

 

 

「おっと失敬。そういう訳で、今度は私だ! 文句はないよな、ミーシャ?」

 

「文句はないけど………一応忠告しておくわ。覚悟しておきなさい」

 

「…………」

 

 

 生唾飲んでるマオのご期待に、存分に応える所存デアリマス。

 

 

 

 

 

 

 さて、夜の予約はともかくとして、ちょっと酒場に顔出し。

 えーっと……ああ、居た居た。エドワードさん、ちょっといいですかね。

 

 

「む? 構わないよ…おや、また何か厄介な問題を抱えているようだね」

 

 

 分かりますか。ただ、珍しい事にレジェンドラスタ絡みじゃないんですよ。

 

 

「と言う事は、女性関連と見た」

 

 

 …うん、よく分かっていらっしゃる。ただ、今回はそーゆー関係の女性じゃないです。実はですね…。

 ~~トゥルートの村の事を相談中~~

 

 

「ふむ……成程、それは確かに問題だ。問題だが……それはハンターの考える事ではない」

 

 

 ええ、どっちかっつーと領主の仕事だってのは分かってます。でも、実際問題、領主さんじゃすぐには解決できそうにありません。

 例え他人の仕事の領分を犯すのだとしても、見殺しにするには…。

 

 

「その言い分も分かる。…しかし君、何気に僕に色々持ち掛けてくるね」

 

 

 何だかんだで、フロンティアの活動について多くのアドバイスを貰った身ですんで…正直、頼りにしてます。

 

 

「そう言ってくれるのは嬉しいし、君のおかげで女性陣の暴走がかなり治まっているから、協力してあげたいのは山々なんだがね…。実現可能かどうかはさておくが、領主が無理なら貴族、或いは豪商かな。援助、或いは投資を求めるならば、相応の対価を示さねばならない」

 

 

 貴族と豪商…。レジェンドラスタのティアラさんは?

 

 

「確かに彼女は貴族だが、生まれも育ちも所属もこの辺りの貴族ではないよ。はっきり言ってしまえば、口出しする筋が無い。そして貴族が行動する際、建前でもいいから筋が通っていなければ、それはより大きな諍いの火種となるだろう。分かりやすく言えば、強引に援助した場合、領主の面子を潰してしまうと言う事だ。何より、ティアラが無償で動く筈もない」

 

 

 一方的に押しかけて、援助だけしてくれってのは乞食と同じか…。何かしらの見返り……。

 金は持ってるだろうし…モンスターの素材も、自分で取ってこれる。VSクエストによる勝負は…。

 

 

「やめておくのが賢明だね。君も随分腕を上げてきたが…はっきり言おう、本気になった我々とはまだ勝負にならない。……まだ、君が誰にも見せた事のない異能を持っていたとしてもね。」

 

 

 ですよねー。ったく、腕を上げれば上げる程、それ以上の奴がゴロゴロ目につくんだから…。

 と言うか、異能の事気付いてましたか。

 

 

「霊力以外にも切り札があるだろう、と言う事くらいはね。他に貴族との繋がりは? ああ、僕は駄目だよ。もう没落してるからね」

 

 

 うーん…クエストの依頼主…じゃ弱いか。他には………ああ、ちょっと変わったクエストを受けてる貴族なら居る。

 長期間かつ大量のモンスター素材収集と…後は、人探しをしている貴族。

 

 

「ほう。G級ハンターにそれだけ拘束すると言う事は、かなりの報酬が期待できるね。その報酬を無しにする代わりに、村を援助してくれ…か。悪くはないが…そこまでする義理はあるのかい?」

 

 

 ぶっちゃけ無いです。トゥルートに頼まれた訳でもないし、何より俺が背負いこむ理由も無い。

 

 放っておくと寝覚めが悪そうだから、助ける方法を探してやろうかなってくらいの軽い気持ちっすわ。

 募金箱に10zくらい入れるだけでも…。

 

 

「やれやれ…。そんな気持ちで貴族を動かそうとすると、後で確実に面倒な事になるよ? …それで、その貴族と探し人と言うのは?」

 

 

 …一応守秘義務………別にねーな。正式に仕事を受けた訳じゃないし、そもそも人探すのに名前も知らせるなってのは厳しすぎる。

 依頼主については伏せるけど、探し人はミキ・ウェストライブって子。

 

 

「……ウェストライブ? シキ・ウェストライブの娘のミキ・ウェストライブかい?」

 

 

 あー……どうだっけ、マオがそんな名前を言ってたような…。ご存じなんで?

 

 

「いや、ミキ・ウェストライブには会った事もないな。ただ、あそこの家風に馴染まない、引っ込み思案な子だと聞いた事はあるが…彼女がフロンティアに来ていると?」

 

 

 理由は分からないけど、そうらしい。何か知ってます?

 

 

「知らないが、新入りのハンターとして来ているのなら、教官達に聞いてみればいいんじゃないかい? 指導したハンターは全て覚えていると豪語しているくらいだし、大抵メゼポルタ広場の入り口に居るからね。ただ、あそこの家風は『ハンターへの協力』だから、娘にハンターとしての訓練を受けさせるかはちょっと疑問だなぁ…」

 

 

 …その手があったか。最初に世話になったっきりで忘れてた…。と言っても、どのメゼポルタ広場に来てるのかは分からないんだよな…。各広場を周って、そこを担当している教官に聞いてみますか。

 ありがとうございます。

 

 

「何、ちょっとした雑談をしたまでさ。…ああそうだ。新入りのハンターと言えば、ちょっと噂になっている子が居たな。年頃の女の子なんだけど、ハンター基準で考えても非常に高い身体能力を持っている有望株……なんだけど、弱気な所があってそれを全部台無しにしていまっているとか」

 

 

 それ、別に珍しい事じゃないでしょ。身体能力が頭抜けてるのはともかく。

 

 

「いや、彼女が噂になっている理由はそこではなくて……物凄く、食べるらしい。それも、食事時になると人が変わったようになる。そしてついたあだ名が、『貪り狂うイビル嬢』」

 

 

 イヤな二つ名ついてんな。

 その子がいるのは………3軒隣のメゼポルタ広場? ……ああ、あそこか。そう言えば、あそこで妙な気配を感じた事があったな。

 …うん、まずはそこから訪ねてみよう。

 

 

 

 

 

 そんな訳で、早速例のメゼポルタ広場にやってきた。

 教官に頼ってみると、これが大当たり。狩りの指導以外で頼られたのがよっぽど嬉しかったのかそれらしい人物が何処にいるのか、速攻で案内してくれた。

 

 が、ちょっと気になるのは、エドワードさんが言っていた『貪り狂うイビル嬢』の事。

 どうも、これがミキ・ウェストライブっぽいのだ。食欲の事はさておいて、マキ・ウェストライブから聞いた話では、特にハンターとしての訓練を受けた事は無かった…筈。

 ……別人かなぁ? でも他に心当たりも無いし、とにかく行って

 

 

 

 

 え、なにこの気配

 

 

 

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