例の如く毎日投稿とかしたいんですが、書き溜めの量が微妙…。
出来なくもないけど、後が続かないかも、ってレベルです。
エロが上手く書けん…。話が全く進まない。そして何より、モンハンとは全然関係なく世界に突入している気がする。
NTD3DS月
ミキ嬢の事で色々予想外な事があったが、私は元気です。また謎が増えて頭痛いけど。
結局、何が切っ掛けでアラガミ化…ゴッドイーター化しつつあるのか分からなかったな。ウェストライブ家の侵入者騒ぎの事も分からなかったし、何故フロンティアに来たのかも…………ああいや、これは仮説と言うかコジツケであるなら…。
ミキ嬢が突然俺に襲い掛かって来た事が、その手掛かり。彼女はアラガミなのかゴッドイーターなのか、非常に分類しづらい状態になっていると思われるが…彼女は俺の存在を感知して、フロンティアにやってきたのではないだろうか?
正確に表現するなら、彼女の中のアラガミの部分が……かつては特異点としての役割を務めた、俺の存在を感知して。
それならそれで、何でフロンティアに来てから意識が戻ってるのかとか、そもそもからして何でこの世界にアラガミ因子があるのかとか、分からない事だらけだがな!
うーん、以前のループでも霊力渦巻く塔があったし、討鬼伝世界と関係があるっぽい壁画もあったし、アラガミ因子っぽいのまであるし…やっぱり3つの世界は関係あるっぽいな。
と言うか、この世界にアラガミ細胞があるって大丈夫かな…。ミキ嬢を起点として、爆発的に増殖・進化してバイオハザードみたいな事にならないよな?
…最悪、アラガミ化したミキ嬢を止める事を考えなきゃならんか…。首を跳ねるんじゃなくて、いつもの手段でいいよね? 多分、その時には人間の姿は留めてないと思うけど。
さて、そんなこんなは置いといて、今日も今日とてマキ嬢からの納品依頼を果たす為、狩りを続ける日々である。…着火のガスに使えるから、と言ってババコンガ亜種を延々狩るのはイヤだったなぁ…。ちゃんと体洗わないと、お楽しみにも差支えが出るし。大腸菌マジヤバイ。
最近じゃ余裕のある相手の時は、穿龍棍を使って色々試す事も多い。やっぱり動きが未完成なんで、かなり手古摺るが大分慣れてきた。
火力不足を補う鍵は、やはり蹴り技。どうやったって、ハンターの身体能力であってもモンスター相手には弱すぎる攻撃方法だったが、一つの閃きを得た。
元は狩り技を使っていた時の事。獣宿を使うと、体全体からオーラが吹き出るよな。そう、体全体からだ。
霊力とはまた別種の力なのだが……そう、自分の体にもその力は宿る。であるならば、穿龍棍に貯めこんでいる力を宿す事も可能ではないか?
単純ではあるが、有効な手段だ。ただ殴る攻撃より、なんかのエネルギーを込めて殴った方が強いのはお約束である。
やってみたら足がエライ事になったけどな!
いやー、内側から爆発したかと思ったわ。まーそうだよな。元から体に宿っている力を凝縮させるのと違って、言ってみりゃ爆薬を外付け、或いは塗り込んで蹴っ飛ばすようなものだ。そりゃ足が爆発もするわ。完全に自爆技だよ。
しかし、強力な効果を得られたのも事実。
俺個人で使うのであれば、ダメージを無効化するようなタマフリを使えば、充分な実用性を保たせる事ができる。その場合、ミタマスタイルは「防」に固定され、蹴り攻撃をする度に防御ゲージが減っていく事になるだろうが…奉護剣や生刀生弓みたいなものだと思えば、同じような感覚で運用できるだろう。
とは言え、同じような事を考えた人は既にいたようで、ギルドに聞いてみるとその時の資料を貰えた。かなり四苦八苦したが、結局未完成に終わっている。この方法に見切りをつけたのか、それともモンスターにやられたのか、自爆しすぎて再起不能になったのか…。
ま、折角人より頑丈な体してんだし、色々試してみますかね。
さしあたって、装備の方に細工をする事を考えてみよう。武器と防具は分けて考えがちだが、防具に攻撃の為のギミックを突っ込むのは有効な手段だろうしね。
工房のオヤッサンに相談してみたところ、「面白そうだな!」と破顔され、武器作成に必要な見積もりを作ってもらえた。
ふむ…コレをマキ嬢の依頼と並行して狩るのは、ちっと骨だな。マキ嬢のはまだしも、こっちはG級素材前提だから、結構苦労する。俺も随分腕が上がってきてると、レジェンドラスタの皆さんにも太鼓判を貰ってるんだが、それでも精々が中堅どころなんだよなぁ…。
レジェンドラスタもいつも捕まる訳じゃない。フラウ辺りなら、他の依頼を蹴っ飛ばしてでも来てくれそうだし、狩りの後のサービスをエサにすれば割と融通を利かせてくれる人は居そうなんだが、公私混同はよろしくない。俺の頼みの為に、彼女達の立場が悪くなる事をさせたくはない。
デンナーはようやく狩りに復帰できたばかりだし、他にG級のハンターの知人なんて………。
…あ。
と言う訳で、割とアッサリ見つかったG級ハンターのセラブレスさんです。
以前に狩りをした時にもらった連絡先を辿って探したら、フツーに近所のメゼポルタ広場の酒場に居た。
「…何故私だと分かった? 素顔は晒していなかった筈だが」
気配で。思った以上のクールビューティさんでびっくらこいた。体付きはワガママでダイナマイトだが。
「世辞は要らん。何の用だ」
そりゃ、勿論狩りのお誘いに。G級の知り合いって少ないんだよ。基本的に、ウチのタカリ猟団とかが人間関係の範囲だから。
「……相手は?」
チャナガブル、ギアオルグ、グァンゾルム。
穿龍棍は知ってるか? それの新しい使い方の研究の為に必要でね。
「…厄介なのが居るな。いいだろう。我がガンランス、存分に奮ってやる。とは言え、二人だと少しきついか…。知人とレジェンドラスタを一人、連れてきていいか?」
勿論。…でも、レジェンドラスタは今は全員出払ってたけど?
「いや、一人は現在、私と契約している。もう一人は………今はまだ、単なるハンターか」
ん? 言ってる事がよく分からんけど、とりあえずオッケー。
で、誰?
「クロエ、というレジェンドラスタだ。会った事は……無いようだな。彼女もお前に近寄ろうとはしていなかった。女癖の悪いハンターだとな。仕事と割り切るだろうが、余計なちょっかいを出すなよ」
反論のしようもねーッス。とりあえず、会った瞬間に口説こうとするような真似はしないんで。
「話しかけてきて早々に、クールビューティだの体がどうのと言ったのはどの口だ。…口説き文句ではなくセクハラか。まぁいい。もう一人はレイラ。穿龍棍使いの凄腕だ」
へえ、実戦で穿龍棍使ってんの? テスターかな。意見交換できたらいいんだが…。
ちなみに、どのくらいの凄腕?
「口惜しいが、私よりも上だな。先日も、乱入してきたバルラガルを一人で仕留めていた」
…バルラガル? あいつはフロンティア付近には居なかった筈…。こっちに来てた個体が居たのか。…………今更…か? 歌姫には必要なくなったモンスターだが…。
ま、考えても仕方ないのは、それこそ今更か。
んじゃ、狩りは明日から?
「いや、奴らも今日は暇を持て余しているから、呼べばすぐに来るだろう。少し待っていろ」
席を立ち、クロエとレイラとやらを呼びに行った。…伝票を置いて。狩りに付き合ってやるから払っとけって事ですね。まぁ安いもんですが。
NTD3DS月
…クロエの冷たい視線は置いといて……レイラの穿龍棍の扱いがスゲェ。意見交換しようかと思ったけど、こりゃそれを言い出すのが恥ずかしくなるくらいにはレベルに差がある。
うーむ、しかしこの使い方…。技術としては限りなく完成されている。それこそ、ギルドが穿龍棍のスタンダードな使い方として、即認定してもおかしくないくらいに。
どこで覚えたんだ? と聞いたら、ギロッと睨まれた。どうやら地雷らしい。
…見当くらいはつくんだが……確証はないな。G級ハンターですら扱いに戸惑う穿龍棍をそこまで使いこなせるハンターなんて、そうそう居ない。現状、第一候補は…既に亡くなっているトキシだろう。弟子か何かかな?
それなら、技術の出所を聞いただけであの視線を向けられる理由も分かる。
…ん? セラブレス、何?
レイラとクロエの恰好? 露出度?
…クロエの方は、そう騒ぐほどの事じゃないかな、と。だって出てるのヘソだけだし。引き締まった脇腹とか、エロいと言うよりは綺麗とかカッコイイって感想が出ました。
レイラの方は………まぁ…裸にネクタイに、ジャンバーみたいなの羽織ってるだけだもんな……。GE世界に行けば珍しくないんだろーけど、何であれでポロリしないのか本気で分からん。はっ、まさかそれをさせない動きに、穿龍棍の秘訣が!?
普通に違うらしい。人の服装に文句を言うなと蹴っ飛ばされた。むぅ、蹴りの威力は普通だな(G級基準)。と言う事は、やはり穿龍棍を使って蹴りを強化する方法がある…かも。
ちゅーか、服装に文句云々を言うなら、露出度より先にその眼帯にモノ申したい。…いや、モノ申す前に、お約束のアレをやりたい。引っ張って引っ張って、「やめっ、ヤメロォー!! あー、あっ、ちょっと、やめてくださいあ、でも(ry」とか叫ばせたい。そしてゆっくり元に戻す。2,3回繰り返して、油断した所にパッチンして2倍「イイッ↑タイ↓!! メガァァァ↑!!」させたい。
やったら多分、パイルトンファーが飛んでくるけどな。
と言うかだな、俺としてはセラブレスの方が気になるんだが。別に口説こうとしてる訳じゃない。そのガンランスだ。
前に一緒に狩りをした時から、普通のガンランスと何か違うと思ってたが…ようやく分かった。
それ、ガンランスじゃない。普通のランスだろ。
お前も異能使いか…。
あ? いや別に。それが分かったからどうこうってつもりはないが。
系統が違うとは言え、俺も異能使いではあるし、バレバレながら具体名は伏せるけど、生まれつきの異能持ちの集団だって居るし。
守りが固いガンランスとは言え、妙に頑丈だなーと思ってたけど、その程度だな。
ランスみたいに振り回して、砲撃が必要な時は…その青い力でドカンドカン、か。スタミナを消耗するみたいだが、その分ガンランスよりも砲撃の威力も回転率も高い。かなり練られてるな…。
俺にも同じ事が出来るのか? ……やり方は違うけど、似たような事ならできる。神機と霊力を併用すれば何とか。
………あん? 異能持ちと、そうでない人間との間で子供が出来にくい原因? 子供が出来ても、異能が継承されない理由?
…そうなん? いや、俺の知ってる異能使い(モノノフの事な)はそういう事なかったけど。普通に子供も産まれてたし、強い異能を持ってる連中がくっつけば、確実とは言わないまでも高い素質を持った子供が生まれる事も珍しくなかった。異能が継承されないのは…特別珍しい素質がある者はともかく、教育の問題じゃないか? むしろ、最初から異能を使える奴の方が余程珍しいんだが。
とのようなコメントをしたら、その夜に俺の家に「相談に乗れ」と押しかけてこられた。おっ始める寸前だったんで、既にその気で部屋に居た数名が不満タラタラだったが…。セラブレスの方も、 俺の部屋にこれだけ女性が居るとは思ってなかったようで、かなり驚いていた。
ちなみに本日のメンバーは、既にエロ下着で傅いて足の指を舐めていたアンナ、それを肴に一杯飲んでるジェリー、まだシャワーを浴びている途中のマオ、隣の部屋に何やら細工(最近のデバガメは凝ってるなぁ…)していたミーシャ。いつものパターンなら、レジェンドラスタ勢の誰かが狩りの帰りに寄ってくるな。
…以前はトッツイ達に負担がかかりそうだから、自室は止めようかな…なんて考えてたんだが、他に丁度いい(角も立たない)場所が無かったので、結局俺の部屋となっている。
「いい所だったのに邪魔すんなよ」的な視線が強かったが、セラブレスはそれに気付いているのかいないのか…。
しかし、セラブレスの要件が話されると、一転して真面目に聞き出した。つまりは、異能持ちは子供ができにくい…という話だ。特にミーシャは真剣だった。
実際大事な事ではあるもんな。今の俺は、オカルト版真言立川流でほぼ確実に避妊できているけど、本当に孕ませた経験はない。やってみたいとは思うが……いや、快楽とか愉悦目的じゃなくて、やっぱ大事な女と自分の子供であれば、愛しいもんだろうなと………女の子だった場合、ヤバい目で見ないかだけが心配だが。
マオ達にしても、今はハンターを引退する気がなくても、いつかは母親に…と漠然と思っていただろう。ミーシャに至っては、何人子供が欲しいとか、いい学校に行かせるのにどれくらいかかるとか、その辺の計画まで立てていてもおかしくない。
さて、話の内容だが…まずはセラブレスの生い立ちの話になる。
彼女は由緒正しい異能者…とでも言うのだろうか。かつては王家に仕えていた異能者一族の出身らしい。
青い光を纏い、モンスターの攻撃をものともせず、逆に打ち出した光で圧倒する。数は少なく、表立って出る事もないが、王族の懐刀、親衛隊としての立場を持っていた。
しかし、世代交代を経る事に徐々に異能は弱まり、力を発現できるものが殆どいなくなり、それどころか異能持ちの親から子供が生まれる事さえ少なくなる始末。
今ではかつての栄光もなくし、異能者ではなく木っ端役人として仕えているそうな。
セラブレス自身に実感はないのだが、老人達や親達からは、近年になく強力な異能を持って生まれたセラブレスに大きな期待が寄せられており、「一族の復興を」と事あるごとに言われている。
「…私自身は大して興味の無い事なのだが、一族に愛着もあるにはあるし、あまり想像はつかんがいつかは伴侶を得るだろう。そうなってから、親に孫を抱かせてやれない、と言う事になると…」
うーん、意外と親孝行でいらっしゃる。
「茶化すな。そうでなくても、さっきも言ったが異能者の子供はできにくい、と言うのが私の一族の見解だ。そもそも一族の復興をさせようにも、私一人が子を産んで、それが異能者だったとしても、それで復権が叶う筈もない。…爺さん婆さんに「早く子を産め、異能者をもっと増やせ」と言われるのもウンザリなんでな」
あー、それで「ちゃんと子供は出来るし、教育次第で力を引き出せる」と言った俺に相談に来たのか。
しかしまぁ何とも直球というか、年頃の女性が男に相談する事ではないと言うか…逆に男だから相談すると言うか…。
「一応言っておくが、貴様に気を許している訳ではない。こうして来たのも、人目があれば妙な狼藉はしないと思ったからだ。…まぁ、予想してたより人が多かったが」
「んー…とりあえず、子供ができないって事はないのよね? 今のところ、避妊は完璧だけど、実は…その、種無しって事は」
「避妊の方法も、私達にはワケがわからないやり方だしな。ま、私はナマでするのが一番イイから、何も考えてなかったけど」
「子供を産むと言うのは重大な事なんだから、ジェリーはもっと考えろ…。で、どうなんだ? 種無し疑惑」
無い。と思う。孕ませた事がないから、何とも言えん。オカルト版真言立川流には、その辺の治療方法もあったし、無理やりにでも孕ます方法も書いてあったから、大丈夫だとは思うが。
「む…つまり、第一子は生んだもの勝ちか…」
マオ、不穏な事言うな………別に不穏じゃないのか? でもマオは暫くハンターやってたいんだろ。
「その辺の相談は後回しにしてくれ。一応、私が先に相談したんだ。恋人…達の営みを邪魔したのは悪かったが」
む…。そうは言ってもなぁ…。異能者であっても、人間には違いないんだから、子供が出来る出来ないはフツーの人と大差ない筈だぞ。確かに、ソッチ系の機能が弱い人も居るが、遺伝もあるとはいえそれが一族単位とは考え辛い。エロゲの踏み台みたいな嘆称候役(←敢えて誤字を使う事で、侮辱にさせない意図)じゃあるまいし。
「何を言っているのかよく分からんが、何か一族が不名誉な称号を付けられそうになった気がする」
気にするな。……あー、その、女性にこんな事を聞くのもなんだが、聞かなきゃ原因究明もできんので……アンタらの子造りって、どんなやり方?
「未経験なので分からん!」
アッハイ。
「分からんが…一般的なものとそう変わらない、と聞いている。噂で聞いたものや、その手の指南書を読まされた事もあるが……事実、記憶にある限りでは世間一般で流通している指南書やモノの本に書いてある『行為』と大差ないように思えた。…私が知っているのは、妊娠しやすい時期を選んで、男女が交わるという程度だが」
「堂々と語るな…。普通、この手の猥談は多少は恥じらいがあるものだが」
「マオも結構恥ずかしがり屋だもんね。つまりはいいオモチャになってるって事だけど。…でも、それだけ分かっていれば、子供が出来るには充分だと思うけど…」
ふむ。…異能者以外との子供はどうだ? 能力を持たない者と、一族でない者が交わった場合は?
「どちらか一方が異能者なら、それで子供は出来にくくなると言われている。どちらも異能者の場合であっても同じだ。ただ、能力を持ってない者同士であれば、普通に子供は出来るらしい」
「と言う事は、やはり異能が原因か。私達も他人事ではないな。まだハンターを続けるにしても、いつかは孕みたいと思っている」
アンナ、突然グッとくる事言うんじゃありません。交わりの悦楽は散々経験してるが、孕ませの興奮はまだなんだよなぁ…。
ちなみに妊婦でも安全にヤれる方法もあるぞ。正直、安全だとしても安静にしててほしいがな。
ふむ………異能が原因で孕みにくい、か。原因となる可能性は幾つか思い当たるが…確証はないし、妄想の領域だな。
「聞かせてくれ。少なくとも、それを爺婆に送れば、討論している間は子供をせっつかれる事もなくなるだろう」
別にいいけど…ウンザリしていると言ってる割には、ジッジとバッバが嫌いじゃなさそうね。
「まぁ……軽蔑すべき親類ではないからな。正直、復権なんぞ考えずに、このまま木っ端役人として天寿を全うした方がいいんじゃないかと思う。基本的にクソ真面目で手が抜けないと評判の一族なもんで、役人としての評価は本人達が思っているより高いんだ。小市民の鏡だぞ。表に出られない懐刀より、こっちの方がいいと思うんだがな…。」
また微妙な評価だな。…ま、それは置いといて、原因な。
あくまで可能性でしかないが、その①。異能を使い始める事によって、体に何らかの変調が出る。子を産む機能が代償になっている、と言う事だな。しかし、セラブレスはどうだか分からんが、現在ここに居る異能持ちにそういった兆候はない。あれば、ナニを通してまず間違いなく気付く。なので、この可能性は低い。…セラブレス一族の異能だけが例外、という可能性もあるが。
その②。気負う余りに、子を造りづらくなっている。率直に言えば、緊張しすぎて男が勃たない、女は……子宮が降りてきてない、かな。もしもコレであるのなら、産まれてくる子供がどうの、異能がどうのと考えずに、楽しめるようになれば解決するんじゃねーかな。最悪、これは訓練次第でどうとでもなる。
その③。異能が避妊の効果を発揮している。コレが本命。さっき言ってたが、モンスターの攻撃を全く意に介さないくらいに強いって言ってたよな? 多分、何かしらのバリア、結界、見えない盾みたいなものだと思う。それが卵子、精子、或いは至急近辺に展開されているのだとしたら…。
おっとその④。実は人間に見えて、決定的に違う『ナニカ』の種族である。まぁ、同じ一族の中から一般人とちゃんと子供が出来てる以上、この線は無しにしていいと思うが。
「…三つめが本命な理由は?」
男女ともに、異能者のみが子供を作れないってトコ。異能に原因があると思うのは当然じゃん?
これまで異能者で子供が作れたのは……防壁を張れないくらいに消耗していたか、警戒心なんぞ吹っ飛ぶくらいに相手に心を開いていたか…ああ、これは女性側のみか。男性側は………どうだろな。女の腹の中に出した後も、精子にバリアが宿って着床できなかった? 力み過ぎて卵子が吹っ飛んじゃった?
これが異能者同士だと、胎の中で熾烈なバトルが開催されてたんじゃないすかね。どっちが勝っても消耗し過ぎる。お互いに丁度いいくらいの力で、互いの力を弱め合った場合のみ着床する…とか。
「強力すぎる異能の代償と言う事か…。性質上、我々にはそこまで関係は無さそうだが…」
「そうでもないわ、マオ。今後、同じように障壁を張る異能者がやってこないとも限らないもの。事例があるなら知っておきたいし、対策だって立てておくに越した事は無いわ。…で、どうなの?」
んー、子作りする時に、異能を徹底的に弱めれば多分。でも仮に体内にまで障壁を張って、しかも生命活動に支障はない…ああ、子作りに支障は出てるけど…となると、生来の本能みたいなものなのか? もしそうだとしたら、意識的に抑えるのは難しいかもしれないな。
なら……外部からの干渉で異能を封じるか、異能越しでも孕めるくらいに『その気』にさせる?
具体的には…一番手っ取り早いのは投薬かなぁ…。
「投薬と言っても、何を飲ませればいいんだ。異能についての研究はそれなりに資料があるが、封じるような薬は研究すらされてなかったぞ」
別に特別なもんじゃない。睡眠薬くらいでいいんだよ。まぁ、ハンターみたいに抵抗力の高い相手だと、別の物が必要になるかもしれんが。
その手の障壁は、エネルギーを常時消費しつつ恒常的に張り巡らせてるか、危険に無意識に対処しようとして反射的に張るような物が多い。
前者であればエネルギーが尽きればいいし、後者であれば、意識を無くしてしまえばいいだけの話だ。
「つまり、眠っている所を襲えと? しかも合意の上だと言うのに。業が深いな…」
アンナの性癖ほどじゃないと思う。俺も遊びの一環と考えられない事もないが、やっぱり起きて反応を返してくれないとオモロないしな。
「成程…。では、肝心の『教育によって力を引き出す』という件は?」
「そっちが肝心? 私達として、子供ができるかの方が重要だけど」
「一族の復興を、と言ったろう? 現状、一族の中でまともに力を使えるのは私だけなんだ。私一人が子供を産めるようになっても、復興も何もない。……睡眠薬で眠っている間に犯されるのも嫌だし」
う、そういやそうか。お前さんの状況で、能力者を孕ます方法があるって言ったらそうなるよな。なんかごめんね…。
それはともかく、力を引き出す方法は、真っ当な修行しかないんじゃないか? 女限定で俺が引っ張り出せない事もないが、倫理的に見ておススメできる手段じゃないし、やり方を教えても普通の人に出来るもんじゃないらしい。こっち方面の術に詳しい人も、「何で実践できてるか分からない」って言ってたくらいだし。
元が異能者の家計なら、普通の人より目覚めやすいんじゃないかな。
具体的な方法を挙げれば、自然の力が集まっている場所での瞑想、臨界業…限界まで追い込んでから更に負担をかける事で生命力や魂の力を鍛えるやり方…。穏便な方法を上げれば、幼い頃から異能に触れさせ続ける、と言うのもあるな。子供の感性ってのは侮れんから、自然と力の使い方を覚えてもおかしくない。
「むぅ…今一つパッとしないな。今まで2度以上は試されてきた方法だ」
そうか。…俺だけが出来る方法を伝えても意味がないな…。
「ちょっといいかしら? 疑問なんだけど、先祖が使っていたような能力に拘りがあるの? その青い力とやらに」
「いや? 爺婆も同じ力であるなら最上だと思っているが、それに拘っている訳ではない。はっきり言ってしまえば、常人には使えない力を奮い、王級での立場を取り戻すのが最優先事項だからな」
「だったら、別の異能者の血を入れるのはどう? 異能者の子供なら、その力を受け継いでいる可能性は高いんでしょ。…もしも期待にそぐわなかった場合の事を考えると、あまりいい気分はしないけど」
「さっきも言ったが、うちの一族は小市民でクソ真面目だから、虐待するような事は無いと思うぞ。老後の面倒を見てもらう為にも、健やかに育てるだろう。…しかし、それに意味があるのか?」
「一族の復権とやらにはともかく、貴方は自由になるんじゃない? 貴方に限らず異能者の子であればいいのだから、一族全体で婚活でもなんでもすればいいでしょう」
「おお! ……いや待て、婚活するにしても異能者の相手は…」
「それなりに伝手はあるわよ。猟団の特性上、団員は女性ばかりだけど、異能者の男性にも心当たりはあるわ」
マジか。何時の間にそんな伝手が。
「猟団が大きくなってきた頃から徐々にね。…下卑た視線……と言うより、出会いを求めるハンターも、性別問わず多いみたいなのよ。『同類』が居ると知れば、寄ってきたくもなるでしょう」
「いいな、その線で行きたい。紹介してもらう事は出来るか?」
「団員でなくても、希望者があれば紹介まではするわ。そこから先はそちらとの相性次第。ただ、団員を迂闊に紹介する訳にはいかないから、大部分は男性になると思うけど…」
「構わない。ああ、本当に解決するかどうかは分からないが、随分スッキリした気分になれた。礼を言う」
「『こちらこそ』。じゃあ、紹介の日程は…まずメンバーを決めて…」
なんか勝手にカタがついたな。まぁ、どうなるにせよ結果くらいは知らせておくれ。
「ああ、勿論だ。相談に乗ってくれた恩は忘れん。では、今日の所はこれで失礼する」
ちゅーか、そもそもの事言っていいか?
さっきの話を聞く限りだと、親類同士で子供作ってるっぽいが……近親婚と言うか近親交配を繰り返した結果、子供が出来にくくなってるんじゃないのか?
「………有り得るな」
セラブレスは去っていった。台風一過、とまでは言わないが、随分と荒らすだけ荒らして帰って行ったものだ。
時間も中途半端になったし、なーんか気分も吹っ飛んじゃったなぁ。
「そうだな…。しかし、ミーシャお前…『こちらこそ』って……」
「………同じ異能者と出会って、付き合い始める団員も居るみたいね。それはそれで結構な事なんだけど、そうなると丁度いい子が居なくなるよの」
デバガメする為の相手が少なくなるから、出会い対象の男を別の所に宛がっておこうってか。もうこれわかんねぇな。