PS4月
車酔いしてるのが若干数名いたが、特に問題なくウェストライブ領まで到着。
戦車の上で風に当たって、コーヅィがやけにはしゃいでいたのが印象的だった。ちなみに嫁さん連れてきてます。…うん、再婚旅行って事で、どうせなら子供作っちゃえばいいさぁ!
狩場となる海辺に移動する前に、領主の館の前を通る。当然と言うべきか、マキが出迎えてくれた。
一悶着あったけどな…。
出迎えたマキに対応するように、シキとミキ、俺と……同じ戦車に乗っていた、ミミと婚活戦士ことサヲリ。
…言うまでもなく、ミキプロデュースのおちんぽケース第二段第三段な訳ですが、この二人が何をやらかしたか、覚えているだろうか?
そう、あれはマキがまだフロンティアでミキを探していた時の事。つーより、マキとミキが再会した、正にその時の事だ。
あの時、ミキはアラガミ化を抑えられず、正気を失って暴れ出した。その原因は、抑制剤が手元になかった事。……そう、この二人が間違えて、抑制剤が入っていたミキのカバンを持って行ってしまったのだ。
そんなミスされれば、そりゃマキだって激怒する。と言うか実際した。その罰が有耶無耶になっているのは、単にマキと二人が顔を合わせてないからだ。
…それを思い出して、よくよく考えれば会わせるのはマズいと思った訳だ。
と言う建前で呼び出して、私刑に処した訳ですよ。…誤字ではないぞ? あくまで、ミキが処罰を決めてケジメをつけ、ミキに限らず猟団の鞄には誰の所有物かすぐ分かるような印をつけ、懲罰・再発防止策を実施したという事で、マキへの面目を保った訳だ。
まぁ、その刑の内容は言うまでもない事だが。
…これについては、母親のシキも看過は出来なかったので、私刑に参加する事になった。その間の戦車の運転はユーカリに任せている。暴走しないか心配だったが、ガタガタ揺れられるとそれはそれで私刑に丁度よくてだね。
ふぅむ…。あまり使ってなかったが、三角木馬とか、あーいう器具にも興味がわいたな。勿論、拷問用のガチじゃなくて、エロエロ目的の奴だが。
とりあえず今回は、罰として戦車内のレバーで、自分で処女を散らせるのはどうかな? ……まぁ、あくまで脅しで、本当に貫いたのは俺だけど。その後はミキが嬉々として玩具にしていた。
…そのよーな小ネタを挟みつつも、マキに挨拶している現状。
ミキが許し、またそれとは別に正式に罰を与えていると言っても、二人に向けるマキの目は厳しい。ま、こればっかりは仕方ないわな。これ以上揉めない為に罰を与えたのであって、感情的に許されるかは別問題である。
おーいマキ、その辺にしとけ。今回はこいつらもハンターとしての戦力になる。あんまりモチベーションを下げるような事してんじゃない。
「…………」
…ん? どしたの?
「いや、言いたい事は分かるが、私としてはあまり信がおけない。先日のようなミスをするハンターを、素直に信用していいものか」
「うぅ…」
「……反省しています…」
事が事だけに、そうそう信用できんのも分かる。が、世の中には「失敗した人程重用しろ」という考えもあるし、一度の失敗で二度と信用されない訳じゃないだろう。
この二人に限らず、同じようなミスをしないよう、複数人での重複チェックをしているし。
「…信用できないならマキ、貴方も来なさい」
「…私も?」
「私も素直に信頼している訳ではありませんが、自分の失敗を悔い、同じ事を起こさぬように努めているのは事実のようです。過去に失敗したかではなく、現在どうしているのかを貴方のその目で確かめ、信頼できるかを判断しなさい」
「…はい」
「それに、貴方もフロンティアのハンターの狩りは、あまり見た事はないでしょう。ウェストライブ家の次期領主として、ハンターの実態を知るのは重要な事です。代わりに、彼らは水中のモンスターと戦った経験が殆どありません。ノウハウの交換も考えておくように」
「はい、お母様」
…なんか不満げだな。事が事だけに悪感情が後を引くのも無理はないが、それにしたってマキの性格を考えると引き摺り過ぎなような気が…?
と言うか、マキの視線と言うか苛立ちが、俺に向いてるような…。
…領主としての顔をしていたシキが、不意に溜息を吐く。チョイチョイと手招きをしてマキを呼び寄せると、耳元でボソリと囁いた。…俺とミキには聞こえてるけども。
「水着で真夏のアバンチュール」
「今ある仕事を片付けて、明日には向かいます!」
…なんやねん。
さて、そのまま戦車で進軍を続け、空が赤くなり出す頃、ようやく海に到着した。
ふーむ、中々良さそうなビーチじゃないの。モンスターさえ居なければ、リゾートとして活用できそうだ。
海から少し離れた所には、景観を崩さないように建てられたコテージが幾つもある。皆あそこで寝泊まりする訳だな。
俺とシキとミキは、これらのコテージから少し離れた所にある、ちょっと大きめの高級コテージを使う事になる。少々不満も出たが、元が領主一族が自分達用に作ったコテージだ。使った所で、何の問題もない。
なら俺はと言うと……その領主一族との打ち合わせ、お呼びご機嫌取りの役目があるが、誰かやるか? と聞いたら見事に首を横に振った。
…ご機嫌取りの内容については、今更言うまでもないだろう。お互いに気分よくなっているのは事実だし、何の嘘も言っていない。
明日からは本格的に狩りが始まるのだし、周辺の情報収集や、どんなモンスターが居るのか、どのモンスターを率先して狩るべきかの打ち合わせもしなければならないのは事実だ。
尤も、コテージに到着するなり、玄関でいきなりナニにむしゃぶりついてきたシキと、そんな会話ができるとは思えんがな!
ここに来るまでの間、運転している後ろでズッコンバッコンしまくってたからなぁ。そりゃ子宮が疼きまくってるのも無理ないわ。
強烈なバキュームで俺を責め立てながら、引き千切るように服を脱ぎ捨てる。もう一刻たりとも待てませんとばかりに、男の象徴に縋りつく姿は、とても領主とは思えないし、まかり間違っても娘には見せられないものだ。
もっとも…。
「もう、お母さんってば…。まだシャワーも浴びてないし、パパに『よろしくお願いします』って挨拶もしてないんだよ? そんなにがっついちゃって、お母さんってヘンタイなんだぁ…。私、恥ずかしい…」
蔑んだような声をかけながら、シキの股座を弄り回しているミキに関しては、それは当てはまらないが。
女性の最も大事な部分を指で掻き回されているシキは、それが聞こえているのかいないのか。聞こえていたとしても、娘からの罵倒ですらシキを興奮させる一助にしかならなかっただろう。
砂漠で水にありついたかのように激しい吸引。一日卑猥な声を聞かされ続けた事で、相当に発情しているようだ。よく事故らなかったもんだ。まぁ、あの戦車なら木に突っ込んだりしても、木の方が折れるだろうけど。
「パパ、こんな恥ずかしいお母さん放っておいて、チューしよ、チュー?」
はいはい、こっちおいで。シキには足の指で充分だろ?
ミキの指が離れ、俺の足が秘部に押し付けられる。もどかしげに腰を捻るのは、抗議しているのか、それともミキの指より俺の足の方が嬉しいからか。
抱き着いてくるミキからは、性臭とメスの芳香が立ち上っている。どうやら、娘は娘で相当に恥ずかしい女の子だったようだ。知ってた。
…何せ、すぐ傍で一緒にコテージまでやってきた、ハンズ嬢ちゃんが目を真ん丸にしてても全く気にしてないからな!
いいのか? パンツァー猟団の団長が、呆然として見てるぞ?
「大丈夫だよ。だって、その為に来たんだもんね、ハンズ団長?」
「え……ぁ……う、あ…」
おいおい、混乱してフリーズしてるよ。本当に大丈夫か?
「おちんぽケースにするには、ちょっと早かったかな? でも、パパそういうのも好きでしょ。こうなる事を薄々勘付いてたのに、逃げもしなかったんだから大丈夫」
…そのようだな。混乱してはいるけど、逃げようとは全くしていない。全く、我が娘ながらどれだけ仕込んだのやら。
…っ、おぅ…。
ああ、分かってる分かってる、シキの事も忘れてないって。ハンズ嬢ちゃんも女にしてやるけど、丸一日シキにはオアズケしてたからな。しっかり満足させてやらねばなるまいて。
ついでに、娘のお友達にお手本見せてあげようねぇ。今からお前も、こんな風にヒィヒィ言わされるんだぞって。
「うん、それじゃ私が準備を手伝ってあげるから」
「あ……ミ、ミキ…」
「パパに抱かれる時には、予め自分で準備しようねって教えたでしょ? ほら、早く」
自分で自分を昂らせて、後は突っ込むだけなのもいいが、自分の手で一から弄ぶのもいいもんだぞ。ま、今回はミキの手腕を見物するとしようかね。ミキが躾けしている所は、まだ見た事がなかったしな。
それじゃ、ベッドのある部屋はどっちかな?
…こら、シキ離せ。
咥え込む口を引き離そうとすると、悲し気に鼻息を漏らし、少しでも吸い付こうと締め付けて、喉奥まで迎え入れようとする。それはそれでいい感触だったが、せっかくここまで焦らしていたのだ。最初の一発は、一番奥にくれてやらねばなるまい。
無理矢理引き剥がしたら、唾液とは思えないくらいの粘性の糸が引いた。もう一度突き込んでくれと媚びるように、シキの舌がちろちろ動く。
しかし、それを無視してシキの体を抱き上げ、反転させると、打って変わって悦びの声を漏らした。
シキのドロドロになった秘部が、無抵抗にミキに弄られているハンズ嬢ちゃんの前に晒される。生々しいソレに添えられる、禍々しい肉棒。これらを見て、自覚があるのか無いのか、ハンズ嬢ちゃんは自分の足をモゾモゾと擦りつけ始めていた。
じゅぷ、と卑猥な音と共に、俺の肉棒がシキの体に侵入していく。体を仰け反らせ、獣のように悦びの声をあげるシキ。その締まりは、焦らしに焦らした分だけ強烈な締め付けとなっていた。
締め付けに負けずに小刻みに突き上げながら、ミキの案内でベッドのある部屋まで進んでいく。足元には、シキの中から溢れた蜜で道標ができている。
娘とその友人の前で貫かれ、浅ましい欲望を貪る姿は、ハンズ嬢ちゃんにはどう見えただろうか。歳の割にはかなりのやり手だが、これで年頃の乙女である。
こんな生々しく、インモラルな光景を突然見せつけられて、正常でいられる筈もない。…ミキの調教で、ある程度耐性ができていたとしても、だ。
今まで何度も似たような事をやったが、やっぱこれは愉悦だなぁ。コウノトリを信じている程純粋じゃないが、可愛い女のコに 無修正のポルノをつきつける快感だ。
更にその無修正ポルノを今から自分で体験する事になる訳で。
…想像したら、更に膨らんでしまった。それに悦びながらも、他の女に反応している事を怒るように締め付けるシキ。やれやれ、イキッ放しだと言うのに、敏感な事だ。いや、だからこそ敏感でもあるな。
ま、いいや。寝室に到着したので、ミキに扉を開けてもらって中に入る。
キングサイズのベッドは、乗ったら溺れそうなくらいに柔らかそうだ。ふむ、これなら。
シキ、飛ぶぞ~。
「っ、はぅ、ぁっ、え?」
とう! と掛け声と共にジャンプして、シキを下にしてダイブ。
全体重を(股間に)かけた、フライングボディプレスだ! いやフライング種付けプレス?
「っ…かっ……!」
予想もしなかった衝撃と、一番奥の更に奥を、ガッツリ突き入れられ、悶絶するシキ。尤も、それだけで済ます筈がないがな!
容赦なくピストンを続け、シキを追い詰め上り詰めさせていく。逃げようのない体勢で、女の部分を念入りに徹底的に蹂躙され、シキはもう正体を無くして喘ぐ事しか…いや、それすらできはしない。
気絶しないのも、保っているからというよりは気を失う事すらできない、と言った方が正しいだろう。シキにとっては、快楽の拷問でしかない。…尤も、体も心も、それを悦んで受けているのだが。
容赦なく続く締め付けに、俺も我慢が効かなくなってきた。大きく足を開かせて腰を固定し、更に打ち付ける。
シキの声は、もう形にすらならなかった。
っ…シキ、イクぞ…! ありがたく受け止めろ!
「っ……!!!!」
最後の力をばかりに、艶めかしい足で腰をがっちり固定するシキ。この期に及んで、中出しを強請る痴女の表情で、俺もついに一線を越えた。シキの腹を文字通り膨らませるつもりで、奥に白濁を注ぎ込む。
小さく譫言を呟いてから、シキは完全に脱力した。
数秒の余韻に浸って腰を引くと、ぬちゃりと粘着性の音がして、俺のモノがシキから引き抜かれた。思いっきり射精したが、たった一発で俺が治まる筈もない。
振り返れば、混ざりあった体液でドロドロになったモノが、ハンズ嬢ちゃんとミキの視界に飛び込んだ。
その時の二人の反応は、実に対照的だった。これから襲ってくる肉の宴を想像して、恍惚とするミキ。
そして、その手で拘束され、心底怯えているにも関わらず、逃げ出そうともせず、体だけは準備が整っているハンズ嬢ちゃん。
はてさて、嬢ちゃんの中は、どんな感触がするのかな?
ゆっくり唇を奪って、準備万端の体を堪能し始めた。
PS4月
ハンズ嬢ちゃんが大人になった後、打ち合わせ・意見のすり合わせという名目でやってきたミーシャとマオも混ざり、スッキリした後で、ようやく本当に狩りの為の会議が始まった。
と言っても、そんなに難しい話をした訳ではない。去年までこの役を引き受けていた猟団は、それなり以上に優秀だったらしく、ハンターが欲しがる情報は大体揃っていたのだ。
採取ポイントや素材の分布は勿論の事、獣道の有無、どこからどう道が繋がっているか、海流の動きやこの近辺のモンスターの特徴など、至れり尽くせりだ。
勿論、これは去年までのデータであり、今年もこの通りとは限らないので、検証は必要だが。
初日は小型モンスターを追い立てながら、現地の確認。二日目からは大型モンスターの討伐、と言う事で意見は一致した。
…あっという間に会議が終わってしまったので、後はオタノシミの時間であった。
…ちなみに、昨晩楽しんでいたのは、俺達だけではないようだった。本番行為に突入していたのはコーヅィ夫妻のみだが、早速伴侶候補を見つけたのか、何組かの男女が親し気に話し込んでいる。
セラブレス一族は特に、合コン代わりに参加してるからなぁ…。
狩りの邪魔にだけはならないようにしてくれよ。俺らが真剣に狩りしてる横で、木陰でジュース飲みつつ寛いでる、なんて事をしなけりゃいいんだが。
さて、俺達ハンターは、本日はこの場を調べるんだが…セラブレス一族を始めとした、非戦闘員は、別の仕事がある。ズバリ…。
ステージの建設だ。
何のステージって? そりゃプリズムが歌う為のステージだよ。古龍を怒らす歌だからヤバいんじゃないか? とレイラは言ったんだが、ハンターをパワーアップさせる歌だけにすれば問題ないとの事。
パワーアップ云々を考えなくても、純粋に歌は上手いし、士気向上の為と考えれば無駄にはならないだろう。
さて、各員に何を確認するかの分配をして、今日は仕事の時間と行きますか。予定通りなら、今日はマキも来るだろうし、出迎えてやりたいからね。
と言う訳で、約半日経過。
俺の分担は海の中だ。水中戦に興味があったのもあるが、単純に実力の問題もある。フロンティアでもそこそこやれるようになってきた団員達だが、それはあくまで地上の話。水中で勝手が違うと戸惑っている間に、カジキマグロに刺殺されたなんて事になったら目も当てられん。
…あと、すっかり忘れてたけど、俺って水中で呼吸できるんだよなぁ…。ふと思い出して、恐る恐る試してみた。
……水中呼吸してるところをレイラに見られて、モンスターを見るような目で見られたのは記憶に新しい。今更だが。だが貴様らの方がよっぽど人間離れしてるからな?
しかし、溺死の危険が無くなったとは言え、やはり水中は勝手が違うな。腕も自由に触れないし、方向感覚というか上下の感覚が狂いまくる。
レイラもずっと潜っているのは流石に厳しいらしく、イキツギ藻なるアイテムで酸素を補給したりしていた。…つまりそれだけ隙が増える。逆に、水の中である為、こんがり肉なんかでスタミナ回復する事もできない。海から出ると、塩気が利いた新しい味になるんだが…。
あと、水中でも回復薬等の飲み薬を使える事に疑問を抱いてはいけない。イイネ? …まぁ何だ、多少塩水が入るけど、工夫すればできない事は無いのよ、うん。
…他に一番の危険は………まぁ、その、アレだ。水着がね? 特に泳いでるところを下から見るとね?
レイラがよぉ、「流石に水中でいつもの恰好はねぇよ…」って至極尤もな事言い出して、水着に着替えててさ…。いや、言ってる事は分かるよ。いつものウサミミとかモフモフがついてる服で海に突っ込めば、そりゃ水も吸ってグチャグチャに、乾いても塩でカピカピになっちゃうよ。
大物が目につかないとは言え狩りの最中なんだし、鎧を着てなくてもいいのか? と言うと、これまた当然の言葉を返してきた。
「鎧は基本的に水に沈むし、何よりゴチャゴチャした装飾や角が抵抗を生む。基本的に攻撃は全て避けるスタイルだから、私は泳ぎやすい水着の方がいいんだ」
だそうな。……ハンターの分際でマトモな事言ってんじゃねえええええ!!! …というのはブーメランだろうか…。いや俺まともな事言ってるか? …うん、言ってるな、女関係以外では。つまりブーメラン成立。あれ、成立しない方がいいのか?
と言うか、レイラの水着が…。いや他のみんなも水着持ってきてるけど、まだ着れてないんだよね。とにかくレイラの水着が…。
「……な、なんだよ…」
普段と露出度は大して変わらないだろうに、じろじろと見られて居心地悪そうに身じろぎするレイラ。
自覚はないだろうが、体を捩って女性特有の部分を隠すような動作をしている。だがそれはどう見たって、男を挑発する仕草にしかなってない。
あまつさえ、それが普段は女としての自覚がまるで無いような子が……。
ふむ…………。
………………………うむ!
「うむ! じゃねーよ! せめて何か言えよ、リアクションに困るだろ!」
いいのか? 褒めるぞ。メッチャ褒めるぞ。自重せずに誉めるぞ。水着が似合ってるとか、格好いいとかエロいとか以外にも、そりゃもう褒め殺しするぞ。いや本当に水中の動きはイルカかと思うくらいに素早くてしなやかだったし、強い・綺麗・タフと3拍子揃った機能美がよーく感じられた。
水中での動きを終えて、水面に上がった時の表情なんかもう堪らない。元が整った顔してる上に、以前はあったような険も抜けて、「一仕事終えたぜ」って顔で笑うのが本当に可愛い。機能美に加えて、お手本にしたいくらいの健康美が
「うああああああうるせぇぇぇええ!! そういうのは他の連中に言ってやれ他の連中に! テメーの女も何人も来てんだろうが! それを差し置いて、アタシなんぞ褒めてんじゃない!」
半分イヤガラセだからな! 勿論、親愛からくる行動なのは言うまでもない。
「わっはっはっはっは! 事実、見事なものだったからな! 偶には先輩ぶれるかと思ったが、見事にお株を奪われてしまったな!」
「うぅ、昨日の今日では上手く体が動かないであります…」
そう言いながら近寄ってくるのは、水中戦に付き合っていたマオとユーカリだ。ちなみに、レイラと違って軽装だが鎧姿。
…なんつーか、意外だな。二人とも、水中戦の心得があるなんて。
「そうか? 私もアキャマ殿も、元はウェストライブ出身のハンターだぞ。特に私は、海に近い場所で生まれ育ったからな。訓練所に居た頃は、水中戦のイロハも叩き込まれたものだ」
「私はそうでもないでありますが…。訓練所はフロンティアでしたし。まぁ、子供の頃から海で遊んでいたでありますから、その延長で多少は…」
ふむ………。
フンドシとスク水と見た。
「張り倒すぞ。いや私は間違ってないが」
「同じくであります。…実家に戻れば、当時の服も…いやしかし流石にサイズが…」
ユーカリって結構スタイルいいもんね。
まーそれはともかく、だ。ちと気になる事があるんだが、いいか? 女絡みの事じゃない、純粋に狩りの話だ。
海の中を探索してたんだが、資料に乗ってない横穴を一つ見つけてな。調べに行きたいんだが…。
「去年までは無かった横穴…。しかも、それなり以上に大きくて深い穴、か。自然にできたものではなさそうだな。間違いなく何かあると思った方がいい」
「場所と穴の方向からして…近くの孤島に続いているな。仮に大型モンスターが居るとすれば、多くて2匹か」
いや、孤島に地下から続くような穴は無かったし、足音がおかしなところもなかった。地面が結構な厚さがあると考えれば、多くて一匹と考えていい。
「地下奥深くに穴が続いている可能性は、考えなくてもいいでありますか?」
「可能性としてはあるが、水中で活動出来て、尚且つ地上…と言っても地下だが…に上がったら穴を掘るモンスターって、ちょっと思い当たらないな。他に情報や、心当たりはないか? この一年程で、島の付近で起きている事とか」
「うーむ…貰った資料には、それらしいものは何も…。他には資料と差がある物は特になかったから、これだけが問題だな」
たった一年の自然現象で出来るとは思えない規模の穴だったぞ。かと言って、前のハンター達がこれを見逃したとも考え辛い。
…正直、実際に行ってみないと何も分からんな。
「弱音を吐くつもりじゃないんだが、正直言っていい予感はしないな。それじゃ、残りの時間は、探索の準備に使うか。全員、考えられる限りの準備をしておく事」
「了解であります! …にしても、行くのは確定なのですね」
そりゃ放っておくわけにもいかんだろ。何もないならそれで良し、何かあるなら少なくとも情報を持ち帰らないとな。
そんじゃ、俺も色々準備済ませたら、今度はマキを迎えに行きますかね。
…ああそうだ、マオ、ユーカリ。今から言うのも何だが、仕事が終わった後の水着姿、楽しみにしてるぞー。
さて、そういう訳で、俺は調査を途中で切り上げ、シキと一緒にマキを迎える準備をした。とりあえず、家の中を徹底清掃して、昨晩の痕跡は消し去っておいた。
ミキも程なくして担当した分の調査を終え、合流してくる。
日が傾いて来る頃、マキがえらく立派な馬車で到着した。
おう、お疲れー。
「ああ。お母様もミキも、お待たせしました」
「ええ。引継ぎの方に何か問題は?」
「…引継ぎには無かったのですが……その、キヨさんが」
キヨさんが?
「何故か『客間に飾ってある絵を持って行ってほしい』と駄々を捏ねまして。普段はこのような事を言い出す人ではないのだから理由を説明しろと言ったのですが、ただ持って行ってほしいの一点張りです。意図も不明だし、説明もしてくれないし、歳を考え……ゲフン、もう大人なんだから止めなさいと言いたくなるくらいにジタバタと」
「ああー…」
「あぁ…」
あー…。流石にキヨさんでも、本体(客間の絵)をバカンスに持って(連れて)行かせる理由は思いつけなかったか…。
キヨさん、館の外の事は全然知らないらしいからなぁ…。そりゃ海でも火山でも行ってみたくなるだろ。
で、結局どしたん?
「正直、絵画のような繊細な物を潮風に当たらせるのはどうかと思ったんだが…断り切れず。全力で包装して、馬車に乗せてきた」
「キヨさんは?」
「絵画を持っていくのを認めたら、普段通りに仕事に戻った。正直、家の事は他の使用人達もしっかり仕事してくれているし、こっちに来てからも使用人が居た方がいいから、連れてきてもよかったんだが…」
なら問題ねーな。
キヨさん、出てきて出てきて。
「はいはーい、呼ばれて飛び出てキヨでございます♪」
「は!?」
おお、マキが唖然としとる唖然としとる。
実家に置いてきた筈の女中が突然馬車から出てくれば、そりゃ驚きもするわな。
と言うかキヨさん、あんた仕事の方だ大丈夫なん?
「ええ。私が居なくなっても、後輩さん達がちゃんと務めてくれます。偶には遊んできてくださいと、快く送り出していただけました」
「ふむ…なら、帰った時にどれくらい仕事が出来たかのチェックも必要ですね。若い子達がどれだけ育っているかのいい試金石になりそうです」
「あの…お母様、キヨさん…。それよりもどうやって馬車に追いついたのか…。そしてあの絵を持って行って欲しいと言うのは一体なんだったのか…」
「まーまーお姉ちゃん、そこは気にしないで。多分旅行が終わるまでには分かるから」
「…ミキとお母様も知っているのか?」
「あーうん、私の体が変化した時に、ちょっと色々あって」
ミキってば、既にキヨさんを交えたマキとの夜の遊びまで想定しておられる。…あ、もう皆とっくに想定済みよね。
とりあえず、その絵を別荘に据え付けしまおう。いくら包装してるとは言え、これだけ日差しと潮風が強いんだ。…持って帰る時にも手間はかかるから、あんまり本格的に固定しなくてもいいかな。
ミキ、そっち持って。
「お手数をおかけしますね」
「いっつもキヨさんにはお世話になってるし、これくらいは。…一時期、私ってキヨさんの子供じゃないかと思ってたし」
「そう言えば、貰われっ子だと思い込んでたわね…」
「………むぅ」
なんかマキが剥れている。別に仲間外れになんかしてないぞ。むしろこれから仲間入りだゾ。
…っと、ああそうだマキ。今日の調査中に、コレコレこういう謎の穴を見つけたんだが、あの辺で何か異変が起きてるって話は聞いてないか?
「ん? いや…それらしい情報は何も無いぞ。元より、この近辺は普段から人が住んでいる訳ではない。モンスターが少なくなる時期に、ハンターが残ったモンスターを一掃して、ようやくビーチとして使えるくらいだからな」
何でそんな所をリゾート地にしようとした? いや、この世界で安全に遊べる海岸なんて、数える程しかないのは分かるけども。
「そういう事よ。…でも、確かに普段は誰も居ないから、不用心極まりないのよね。見回りは居るけども、それさえやり過ごせば誰かが入り込んで潜伏していても分からないし。……まぁ、普段この近辺に人間が居たら、モンスターが気付いて捕食しようとしてくるけど」
「おかげで見回りの人が命懸けなんだよね…。募集しても集まらないんだよ…」
アホか…。ちゅーか、マジ話、これって絶対何か居るよな? モンスターは今更だから、殺人鬼とかの類が。
「ハンターに瞬殺されて終わり」
そだね。ま、念の為にマキが来るまで歩き回って確認したし、少なくとも人間大の何かが潜んでいる様子は無かったな。
とりあえず、飯にしようか。いい加減に腹減って来たよ。