※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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台風の風がうるさくて眠れない…。
被害は無かったからいいものの、家の目の前の川が溢れてました。
こりゃ職場までの道も危ないな…。


第304話

 …そろそろ、宴もたけなわかな? 明日も似たような展開になると思うから、ゴミだけ片付ければいいか。ここまでは潮も届かないし。

 

 

「そうだな。…明日もあのステージがあるなら、私も何か考えてみようかな…」

 

 

 ミスコンとか駄目かな。

 

 

「Mr.女装コンテストなら許す。結果が後退きそうだし、君が誰に投票するかで血を見そうだから、他所でやってくれ」

 

 

 そうか…。ああ、俺はちょっと席を外すよ。呼び出されてるんだ。

 マキはマキで楽しんでくれ。男と話すのもいいが、家族の団欒もいいもんだぞ。

 

 

「ミキの性格が、大分変っているようだがな」

 

 

 鬱屈してたのが解消されたからじゃねーの? そんじゃな。

 

 

 

 

 

 

 …さて、飲み比べで派手に盛り上がっていたセラブレスだが、俺を呼び出したのは忘れていなかったらしい。

 顔を出したら、ここまでだと宣言して席を立った。逃げるのかとヤジが飛んだが、その直後に樽を一気して黙らせる。ヤジは拍手に変わった。俺もかなり拍手した。ワンピースじゃあるまいし、どこに入ってるんだろうなぁ…。いや俺だって似たような事は出来る体になってるけど。

 

 

 で、相談ってどしたん?

 

 

「ああ、ここではちょっとな…。聞かれると色々気まずい事になる話なんで、何処か適当な場所はないものか…」

 

 

 セラブレスの部屋…は、他の人と一緒なんだっけな。俺の部屋だと、いつ誰が入ってきてもおかしくないし…。

 その辺の森の中でいいか? 確か、丁度泉になってる所があった筈だ。泉っつっても、入って来た海水だったが。

 

「ああ、そこでいい。…そうだな、歩きながら話すか。すまんが場所が分からん、先導してくれ」

 

 

 あいあい。…にしても、夜の浜辺なり水辺なりで密会なら、ちっとは色気のある話を期待していいのかね。

 

 

「お前、色気なんぞ掃いて捨てる程集めてるだろうが。私にまで期待するな」

 

 

 それを捨てるなんてとんでもない! …で、相談って結局何よ。

 

 

「ああ、異能の事だ。あのミラボレアスらしい古龍と戦った時にも思ったのだが、どうにも私の力は、防御力や耐久力に極振りされているようで、今一つ爆発力が無くてな」

 

 

 そうなのか? ミラボレアスの硬さは規格外だったし、アレを基準にするのはおススメできんが…。

 あの時は確か、攻撃する時には力を槍に纏わせて突いたり、それを飛ばしてたりしたっけ。

 

 

「その通り。ご先祖様は遠距離攻撃でも、相当な破壊力が出せたそうなんだが…。何か使い方でも悪いのか。別に異能で全てに対処しなければならないとは思ってない。ハンターたるもの、己の体と駆け引きこそが最大の武器だ。しかし、より強力な使い方があるなら、それを知っているに越した事は無い」

 

 

 うーむ…。

 そもそも、遠距離攻撃を強化したいのか? それとも、近接戦でもいいから必殺の一撃が作りたいのか?

 

 

「後者だな。なんか、お前もやってただろう。狩技…だったか?」

 

 

 ああ、アレね。アレでよければ教えるけど。そうだなぁ…。セラブレスが使ってるのは槍だけど、狩技はガンランスの方がいいかな?

 ガンランスの狩技を、セラブレスの力で再現すれば……あれ、でもそれって単なる竜撃砲モドキだな。ガンランス使って、セラブレスの力を上乗せすれば火力は跳ね上がりそうだが。

 

 

「ガンランスは好かん…。……決して構造がややこしいから、頭がこんがらがる訳ではない」

 

 

 さいで。そんじゃ、槍の技に力を乗せるとして…。乱舞か単発か…。

 

 

「乱舞。沢山殴った方が気が晴れる」

 

 

 なんだ物騒だな。と言うかモンスターを狩るのはいいが、ストレス発散目的で狩りすんなよ。いや俺もあんまり人の言えないけど、無駄に痛めつけるような趣味は無い。

 そうだな…ランスの狩技で攻撃っつったら、シールドアサルトかスクリュースラストだけど…この二つを乱舞にするのは難しいかな。どっちも突進系だし、手数を増やすと体勢が崩れて、逆に威力が落ちそうだ。

 しかし、乱舞なんてのは威力を落として手数で責める、ってのが定番だしな…。

 

 

「…成程、それはいいアイデアだな。シールドアサルト乱舞か」

 

 

 おいおい、そりゃどんな動きするつもブベッ!?

 

 

「目標を盾に押し付けて…シールドアサルト! シールドアサルト!! シールドアサルトッ!!!」

 

 

 ちょっ、セラブッ、潰れ、潰れッ!?

 

 

「シールドアサルトッ!!! シールドアサルトッ!!! シールドアサルトッ!!! シールドアサルトッ!!!」

 

 

 ちょ、おまっ! ぶっ飛ばされてその辺の岩に叩きつけられて、盾と岩のサンドイッチでガンガン圧迫される。潰れる潰れる潰れる、実が! 実がでちゃうのほぉぉぉ!!!

 

 

「この前からシールドアサルトッ!!! 妙な夢を度々見てシールドアサルトッ!!! 体がおかしいから単なる夢ではないとシールドアサルトッ!!! ミキに聞いても疑いが晴れないシールドアサルトッ!!! 夢を操る妙な力を持ってそうなのはお前でシールドアサルトッ!!! そして私の体の感触を知っているかのようなシールドアサルトッ!!!」

 

 

 おべ、へぶ、はぶ、おごぅ、(割とヤバい音)、がほっ!?

 

 か、感触は見た感じのイメージでぇ!?

 

「トドメのシールドアサルトッ!!! からスクリュースラスト(青いオーラ乗せ)を突き付けつつ…大体お前はアレだ、自白したろうが」

 

 

 な、何を? と言うか歯医者のドリルみたいに回る槍を突き付けるのはヤメテ…。

 

 

「お前は嫌がる女に辞めてと言われて、止めた事があるのか?」

 

 

 そのセリフをベッドで言われた時には、止めた方が悲しまれるから止めた事はありません!

 あっ、ちょっ、削らないで削らないで! 虫歯じゃないから!

 

 

「お前は、今日話をしている時に言っただろう。  …受けられる筈の攻撃を受け損ねたって事か? 何気に危険な事『してた』な…。と。元は疑いがあっただけだが、それで確信した。あの夢を私に見せていたのは貴様だな?」

 

 

 おっふ…そんな一言で…。

 

 

「もとより疑っていた、と言っただろう。夢を渡る異能の持ち主が他に居るとして、私にそれをしようと思うような輩は、貴様以外に居ない。普段、私は肌を見せない重甲冑の鎧で過ごしているのだぞ。私を性の対象と見るどころか、性別すら知らない者が殆どなのだ」

 

 

 こ、こじつけでは…。

 

 

「こじつけではあっても、大正解だろう? 貴様の反応を見て確信したわ。 さぁ、私に何をしたのか、吐いてもらうぞ。何、正直に吐けば酌量の余地は認めよう。私はこれでも、お前を貴重な友人として認めている。卑劣な行為や、目に余る女癖の悪さを差し引いてもだ。だが、これ以上とぼけるようなら、私のこの愛用の槍がお前の全ての歯を、文字通り下手な歯科医のように麻酔無し手術を敢行する事となるだろう」

 

 

 これは…このままトボけて拷問を受け、本当に勘違いだったと思わせるルート?! …は無理だな。

 ああ、これはこのままデスワープかな…。ある意味一番俺らしい死に方だけど。

 しかし、本気で殺そうと思っているなら(場合のよっては躊躇いなく突き刺すつもりのようだが)、いちいち何をしたのか聞いてはこない筈。

 

 まぁ、何とかやるだけやってみるかね…。霊力を声に乗せて、その気にさせてみるとか?

 

 

「一応言っておくが、力を使うような兆候が出たら前歯が削れると思えよ」

 

 

 …バレテーラ。

 

 

 

 

 

 

 中略。

 

 

 

「…単なる夢だと思って、寝ている私に好き勝手していたと」

 

 

 イエス。

 

 

「もうちょっと正確に言ってみろ」

 

 

 本当に単なる夢なのか、幽体離脱的な状態なのか分からなかったので、とりあえず欲望に従ってみました。後から夢の中でミキに聞いて、現実では何の痕跡も無かった事を確認。これが単なる夢なら最初から問題ないし、同じ夢を見ているか幽体離脱の類だとしても、実体に干渉しているのではないと思い、やはり問題なしと考えました。

 

 

「お前、例えばゲイのオカズになってる自分を想像して、いい気分がするか? 寝ている間にケツを掘られたて、気付かなければ問題なしと言ったようなもんだぞ」

 

 

 ……反論の仕様も無いな。

 

 

「しかし、酌量の余地もあると言えばある…か? お前の節操の無さはともかくとして、確かに夢が現実に影響するなど、異能を差し引いてもそうそう思わんし、実際に私の体に触れた訳では…ない、のか? 痕跡が無かったのだし。しかし幽体離脱と言う事は、やはり幽霊のような状態で触れたとも言えるし…。事実、私の体にも影響…影響、か…」

 

 

 何やら考え込んでいる。…やらかしといて何だけど、よくガチギレしないなぁ…。いやキレてるから槍を突き付けられてるんだけど。少なくとも普通なら、釈明とか聞かずに間違いなくお縄、或いは御命だろう。

 セラブレスは尚もブツブツ呟いて、考えが纏まったのか顔を上げた。

 

 

「質問を変える。お前が私の体に及ぼした影響を、具体的に説明してみろ」

 

 

 は? 具体的にって…。

 んー…代表的なものとしては、体の性的神経の開発。女性ホルモンの分泌量が増える。あと、本格的にはやってないけど、霊力…異能の力の出力も、多少は上がってるんじゃないか?

 

 

「他には?」

 

 

 他って言われても…具体的にどんなのが?

 

 

「妊娠」

 

 

 ……は?

 

 

「妊娠。子供。赤子。出産。その他諸々。そっち関係で、何か無いのか」

 

 

 …え、えぇと…本番はやってないから、孕む事は無い。霊力だけで突っ込みはしたけど、物理的に接触があった訳じゃないし、赤ちゃんの素が飛び込んだ訳でもない。

 ただ、元々が房中術だから…孕みやすくする、或いはその逆も可能ではあるが。

 あ、勿論避妊は完璧にしてるからな。実証付だ。

 

 

「つまり、やろうと思えば確実に孕ませる事もできるし、それはお前だけに限った事ではないと」

 

 

 うん……………う、うん?

 いやあの、出来るとは思うんだけど、100%じゃないからな? 知人に言わせると、何で俺がこの術を成功させてるのか分からないって言うくらい無茶苦茶な術らしいからな? 普通の人だと、オカルト版真言立川流は多分使えないぞ?

 

 

「オカルトでなければ?」

 

 

 それは使える。使えるけど、習得率と練度で効力は変わるし、そこまで絶大な効果は見込めない。

 まぁ、妊娠確立を高める事はそんなに難しくないが。

 その場合、孕みやすい体、出産しやすい体を作り上げる、内側から変えていくって事になるな。

 

 

「………いいだろう。条件付きで、許してやる」

 

 

 最後に嫌味のようにチクリと先端を突き刺して、ランスが離された。

 ふぅ…。本気で死ぬかと思ったぜ。セラブレスはG級ハンターの中でも上位に近い実力者だ。抑え込まれた状態から逆転する術は、殆ど無かった。

 

 しかし、条件とは一体? 何か狩ってくればいいのか? それとも誠意の証として、ナバルデウスも住まない深海にダイヴか? 成層圏までどこぞの回廊を駆け上ればいいのか?

 

 

 

「そんな事をして、私に何の得がある。シールドアサルト乱舞を続ける方が、まだ気が晴れるわ。私からの要求は簡単だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ----------は?

 

 

 

 

 責任を取って孕ませろ。避妊はするな。

 

 

 

 と、聞こえたのですが……俺の耳、そのランスで鼓膜破られちゃいましたかね? こう、カイジ張りにギュィィィンと。

 

 

「カイジって、お前の猟団に居る顎が尖ってる奴の事か?」

 

 

 顎が尖ってる奴複数いるし、あいつもその一人だけど、今は関係ないわ。と言うかあいつの名前はカイジじゃなくてカイヅだ。

 

 

「どうでもいいな。それと、お前の耳はおかしくなってない。確かに言ったぞ、責任を取って孕ませろ、避妊をするな、と」

 

 

 何でそれが責任とる事になるので? いや、俺としては否はないし、どうこう言える立場でないのは分かってるんですが、どうにも因果関係が読めなくて、とんでもない勘違いしてやらかしてしまいそうな気がするんですが。

 

 

「難しい事は考えなくていい。ただ私を孕ませればいい。別に、認知しろとも言わん。…多少は面倒を見てほしいがな。…ふむ、そうだな。確かにお前からしてみれば、犯罪を犯したのに表彰されているようなものか」

 

 

 ホントにね。スタンドの攻撃を受けているのかと思ったぞ。

 で、実際のとこどういうつもりなん? …この場飛び掛かっていいのか、色々と限界が近づきつつあるのですが。

 

 

「別にそのまま飛び掛かってきても構わんのだが。そっちの方が手早く済みそうだし。…単純な話だ。異能者の子供は出来辛い、という話をしたのは覚えているだろう。現状、この旅行で多数の番いが出来そうではあるが、それで本当に子供が出来るかと言うと話は別だ。一族の再興の為には、異能者同士でも確実に子供が出来る手段が必要だ」

 

 

 セラブレスは別に、一族の再興には拘ってなかったろう。嫌ってこそいないが、爺様婆様が五月蠅いって嫌がってたくらいじゃないか。

 

 

「…個人的な話、私とていつまでG級ハンターでいられるか分からん。先日の大物と戦った辺りから、真剣に考えだしたが…。女性ハンターが引退する、一番…いや、二番目理由を知っているか? 一番は言うまでもなく大怪我。…二番目は妊娠だ。こればかりは、男には無い理由だよ。ハンターでなくなった女は、家庭に入って子育てに集中する」

 

 

 まぁ…ハンターって意外と潰しが効かないもんな。肉体労働には超がつく程適材適所で、自然にも詳しい、頭だって…まぁ、個人差はあるけど悪くないのに。

 

 

「やっぱり、修羅場を潜った故の迫力がな…。一般社会に馴染めないらしくてな…。その辺の事は、役人である一族から統計の資料付で散々言われたわ。それはともかく、子供と言うのは老後の生活に非常に密接にかかわるものだ。世知辛い事を言うが、老いた自分の面倒を見てくれる貴重な人材だ。それを確保したいと思うのは、おかしな事か? そして、私は子供が出来にくい異能者だ。遺憾な事に、懇意にしている男も居ない。であれば、確実に孕ませられるお前に頼むのは、そう不思議な事ではないだろう」

 

 

 不思議極まりないよ、お前の思考回路が。

 と言うか、男女のお付き合いとか、初めての相手への拘りとか、そういうの無いんかい…。

 

 

「全くとは言わないが、どうにも私はドライな性格のようだ。元より人付き合いが得意な人間ではないし、恋人との甘い雰囲気とか言われてもピンとこない。誰かと番いになる所を想像しても、プライベートの時間まで誰かに合わせると考えると、どうにも乗り気しないんだ。子供もできない、私生活も面倒になるくらいなら、伴侶を作らず養子でも取ろうかと思っていたくらいだ」

 

 

 そらまた極端な…。

 

 

「そこへ、お前の『ほぼ孕ませられる』宣言だ。私だって、出来るなら自分の血を引いた子供がいい。少なくとも、親として愛情は注げると思う。能力を持ってて、爺様婆様に余計な事を言われなくなるなら最上だ。男としても、嫌いではないぞ」

 

 

 むぅ、取ってつけたように嫌いじゃないと言われてもな。要するに、確実に子供を作る為の種馬になれと。

 

 

「そういう事だ。拒否できる立場にないのは分かっているな? ついでに、その孕みやすくなる方法と言うのも教えろ。一族の女にも教えてやらねば」

 

 

 うーん…この際教えるのも問題ないが、今からか? 妊娠したら、G級ハンターを暫く休職する事になってしまうぞ。

 復帰したとしても、勘を取り戻して同じ地位まで来るのにどれだけかかるか。

 

 

「それも構わん。所詮、早いか遅いかの違いにすぎん。ならば少しでも早い内に、適齢期で体力が備わっている内に済ませるべきだろう」

 

 

 そういうもんか…? 何と言うか、情動を切り落として極端な理論で動いてる女だな…。その理論にも一理あるのか無いのか。

 

 しかし、事ここに至って、俺が我慢する理由は一つも無い。種馬扱いは腹立たしい所もあるが、それでセラブレスのような実力・容姿・胆力、ついでにバストサイズもG級以上の極上美女を抱けるのなら安いものだ。

 てゆーか、夢の中で中途半端に体を弄ってたから、最後までしっかり肉体改造しておきたい。エロ的な意味でも、霊力の出力向上的な意味でも。

 

 よーし、そういう事で始めますか! 善は急げだな。まずは部屋のベッドに…。

 

 

「ここではいかんのか? モノの本によると、野外で行為に及ぶ事もあるそうだが」

 

 

 …なん…だと…?

 

 

 

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