※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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アサシンクリードプレイ中。
大分印象が変わってるなぁ。
こりゃ賛否両論ありそうだ。

戦闘と暗殺、どっちつかずになってるような印象もあるけど、とりあえず楽しいです。


第306話

PS4月

 

 

 セラブレスは目覚めたのか、確実に孕もうとしたのか分かりづらいな。まぁ、目覚めたっぽいが。

 元々ちょっと変わった思考回路をしていた為か、表面上はあまり変わらない。ただ、コトに至りそうになった時、表情が変わらないままにグイグイ押してくるようになっただけだ。

 それだけであれば、まぁぶっちゃけいつもの事だ。関係を持った女が「もう一回」とばかりにねだってくるのも、他の女がそれを苦笑しながらも「援軍、または仲間が増えた」と受け入れるのも珍しくない。そういう風に仕込んだしね。

 

 

 

 ただね、今回はちょっとばかり問題だったんだなぁ。いつかは来る話と言うか、むしろ予め考えておかないと人間の屑以外の何物でもないと言うか。うん、俺って本当に最低のクズね!

 

 

 事の起こりは、ベットベトのセラブレスを、人目につかないように別荘(シキ達のだが)に連れ帰った事。そこに居たシキやミキは、「やっぱりこうなったか」って顔をして、マキに気付かれないようセラブレスを風呂に入れるのに協力してくれた。

 途中でセラブレスも目を覚まし、ミキに一つゲンコツ落としたものの、和やかに話は進んだ。俺の女関係もとっくに知っているし、波風立てるつもりはなかったようだ。「責任なんぞ取らなくていい」と明言していただけあって、夫婦になるとかそういう事には拘らないらしい。

 

 マキも居る別荘で連日盛ってたら流石にバレるんで、適当な小屋の中で派手に遊んでいました。セラブレスに女同士の絡みや見られる感覚を教え込んだり、ミキが「夢の中もいいけど、やっぱり現実の感触だよね!」と満面の笑みを浮かべていたり、初期から関係を持っていたマオやミーシャが新入りに見せつけるように、エラい事やったりと、実に楽しい夜でした。

 

 

 

 …で、そこまでは良かったんだ。朝になるまで遊んで、ハンター式熟睡法で短時間睡眠。朝食の時間には、しっかり起き出してこれるようになりました。腰が抜けてるとか、そーゆー話も無い。

 流石にヤりまくってロクに片付けもしてない部屋(家)で飯を食うのもなんだから、とゾロゾロ出てきたところ、朝っぱらから海で遊んでいたルーキー嬢ちゃんと鉢合わせした。

 

 ルーキー嬢ちゃん、覚えてるかね? 猟団ストライカーの中では最年少の、ジェリーに懐いている見た目小学生(多分、実年齢は小6か中一だと思う)のガチお子様だ。ツインテールと八重歯がチャームポイント。

 波打ち際で、ヤドカリとか探してたらしい。

 連れ歩いてる一団の中に居るジェリーを見つけると、思いっきり飛びついてきた。

 

 

「おはよ~!」

 

「ああ、おはようルーキー。…? どうした? なんか、いつもより眠そうだな」

 

「うじゅ~…。昨日はなんだか眠れなかったの…。もう寝るのやめて、外に出てきたんだよ。…うじゅ?」

 

「ルーキーが寝られないとは…。体調でも悪いのか?」

 

 

 心配するマオは他所に、ルーキーはジェリーに抱き着いたまま、クンクン匂いを嗅いでいる。…あー、そういやシャワーもちょっとしか浴びられなかったもんな。昨晩の臭いが染みついているんだろう。

 それに気付いたジェリーは、恥ずかしそうにしながらもルーキーを引き離そうとはしない。

 

 が、次の発言はジェリーにとっても予想外だったようだ。

 

 

「…みんな、赤ちゃん作ってたの?」

 

 

 ブホォ、と噴き出す者数名、コケる者数名、顔を引きつらせる、勢い余って着衣のまま海にダイブ、慌ててルーキー嬢ちゃんの口を塞ぐ…。

 

 

「ル、ルーキ、何を言い出すの…」

 

「だって、昨日の夜、セラブレスさんが「ハラませろ」って言って、裸で何かやってたよ。ハラむって、赤ちゃん作る事でしょ? みんなからその時にニオイがするの。嗅いでると、股の辺りがムズムズしてくるニオイ」

 

 

 ちょっ、見られてた!? いや、確かに昨晩のあの時は、普段以上に昂って夢中になり、周囲への警戒が薄れてたけど! と言うか、この年で色に目覚めかけてる…。

 

 

「そ、そうだな。ルーキーは賢いな。でも、それは普通、人に言う事じゃないからな? とっても恥ずかしい事だから、誰にも言わないように」

 

「うじゅ。じゃあ、ジェリーは普通じゃないの? みんな一緒にハラもうとしてたんだよね?」

 

「いやそれはその」

 

「ジェリーがやってるなら、私もやる! なんか楽しそうだし、混ぜて混ぜて!」

 

 

 …性の知識がロクにないルーキー嬢ちゃんに、乱交なんて単語を教え込んでいいものか…。

 と言うか、いくら何でも子供過ぎるだろ。……あれ、普通に今更だな。

 

 ………若干トラウマになるけど、手は出さずに見学だけなら…?

 

 

「それもどうかと思います…。私も混ざってるから、『大人がする事』って言っても説得力が…」

 

 

 サーシャはルーキー嬢ちゃんと一年違いだからな…。たった一年、されど一年って言っても納得しないか。どうしよ。

 

 

「………ルーキー」

 

「うじゅ? …じゅっ!?」

 

 

 異様に冷淡な声。振り返れば、そこには能面のような笑顔と、背後にスタンドよろしく浮かび上がるミドガロンを背負ったミーシャが居た。…これは…逆らったらアカン状態やな…。俺でもヤバいわ。

 …あれ、俺でもヤバいと言うか、俺こそがヤバい気がしてきたんだが…。普通に考えればそうだけど、何故に今更? ミーシャのデバガメ趣味もあって、他の女を抱く事には特にどうこう言われないようだが…。

 

 

「お菓子をあげるから、この事は誰にも言わない、聞かない、調べない。いいわね?」

 

 

 ガクガクと壊れた玩具のように頷くルーキー。青褪めている。ミーシャが何処からか取り出した飴を受け取ると、脱兎の勢いで逃げ出した。砂浜なのに、よくあんなに走れるもんだ。

 

 えーと……ミーシャ、オコ…なの?

 

 

「オコじゃないわよ。私をオコさせたら大したものよ」

 

 

 オコじゃないですかヤダー! 何でいきなり! いや怒られる理由なら山のようにありますけどね! 今更だと思うんですけどね!

 

 

「別に、浮気がどうのを怒ってるんじゃないわよ。そっちは元々、公認してるもの。私が気にしているのは……セラブレス?」

 

 

「ん? 私か?」

 

「ええ貴方。…孕ませろ…つまり子供を作れ、と要求したんですって?」

 

 

 私達ですらまだなのに、と言外に聞こえた気がする。

 ザワ、と声があがる。…ヤバイ…のかな、コレ。

 

 

「そうだが…何か問題でもあったか? こういう関係を維持している以上、お前達もいずれはと考えていただろうに。…いや、普段は避妊ばかりしている、と言っていたな、そう言えば。快楽目的なのは、今は私も似たようなものだが…なぜそんな事を?」

 

 

 シレッと答えるセラブレス。本当に何の問題もないと思っているらしい。

 

 

「何故と言われてもな…。我々にも都合というものがある。身籠れば、ハンターは引退するか、休養しなければななん。その間、猟団を纏める者も必要だし、休養している間の生活費も必要だし、抜けた戦力の穴埋めもせねば…。全員とは言わないまでも一斉に子供を宿してしまえば、大変な事になる。私達の猟団もそうだが、レジェンドラスタが一斉に半分以下になると思えば、どれだけの事か分かるだろう」

 

「挑発するような言い方になってしまうが、それはそちらの都合だろう。そちらの身籠る事ができない理由があるように、私には身籠っておきたい理由があり、それを止める理由が無かった。大体、自分達はまだ子供が作れないから、他の誰も作るな…というのはおかしな話ではないか? 孕める者から順番に孕んでいくというのならまだ分かるが」

 

「…まぁ、その通りよね。こっちから突っかかっておいてなんだけど、私達が子供を作ろうとしてないのは、私達の都合でしかない。第一子は私が…と思ってたけど、現状では無理よね」

 

 

 …猟団の仕事があるからなぁ…。なんつーか、仕事抱え込み過ぎて気が付けば婚期を…ってパターンの女だ。

 

 

「ちょっと、今何か考えたかしら?」

 

 

 いや、いつまでも猟団の仕事抱えて休めないんなら、無理矢理にでも孕ませて、強制的に妊娠休暇とらせるのもありかなと思っただけ。

 

 

「無理矢理…………心惹かれるけど、置いといて。私はね、別にセラブレスさんには怒ってないの。さっきも言ったけど、新しい子が増えるのはいつもの事だし、それで私達との関係や回数が薄まるなら問題だけど、それも無い。…二人きりの時間が取りにくくなるのは欠点だけどね。避妊をしているのは私達の都合だし、これも抜け駆け……と言うのもおかしいけど、先に子供を作ろうとする子が出るのも仕方ないわ」

 

「では、一体何が問題だと?」

 

 

 首を傾げるセラブレス。可愛い。

 ミーシャがこっちに視線を向ける。……あ、ヤバイ。

 

 

「勿論…それなり以上に深くてヌップヌプかつラブラブしながらもドロドロとした関係の私達に何の相談もなく、その場の欲望に任せていきなり女を孕ませようとする誰かさんよ」

 

 

 

 オゥフw どう考えても拙者でござるw

 

 しかしそりゃそーだ、そりゃ怒るし問題にもなるわ。婚約者が愛人公認してくれたからって、自分よりも先に愛人に子供産ませるとか、正妻にとってはそりゃ面白い筈ないだろう。

 せめて一言、事前に「これこれこういう理由でセラブレスを孕ませます」とか言っておけば、もうちょっと怒りは低かったと思う。まぁ、その時には別の理由で揉め事になってただろうけども。ちゃんと情を通じ合って抱き合うならともかく、そんな打算で子供を…とかね。

 

 ミーシャの論に対する、皆の反応はそれぞれである。

 同調する者、そこまで気にしてないけどちょっとカチンと来た者、孕ませるためのセクロスという行為に期待する者、自分達はまだ体が出来上がってないから関係ないと判断する者。

 そして。

 

 

「…ミーシャ、少しいいかしら?」

 

「あ、はいシキさん。何でしょう?」

 

「セラブレスさんが第一子を生むのは確定として……既に子供がいるとなれば、二人目以降もOKと言う事?」

 

「OKも何も、ストライカーの面々以外は別に禁止していませんよ。ウチのメンバーの妊娠を禁じているのは、単純に猟団が保てなくなる可能性があるからです。後は、それぞれの都合と人生設計、家族計画に合わせて…ですね」

 

 

 家族計画の中に、俺の意思が入ってないって言っていいのかな…。…黙っておこう。こんだけ好き勝手にやっておいて、発言権があると思う方がおかしいわ。

 

 

「そう、つまり……」

 

 

 …あの、シキ、両肩を思いっきり掴まれると全く動けないんですがそれは。

 

 

「今日から私とスル時には、避妊は一切無しでよろしくね。大丈夫、ちゃんと産んであげるから」

 

「おかーさん直球過ぎぃ! と言うか抜け駆け!?」

 

「人聞きの悪い事を。これも必要に駆られてです。貴方達はまだまだ若いですが、私はもう結構な年齢です。高齢出産は危険ですし、なるべく若い内に孕んであげるべきでしょう?」

 

「高齢なんて年齢じゃないでしょ! そりゃ私達よりはずっと年上だけど、まだまだ若いのに」

 

「ありがとう。でもね、これから女盛り花盛りの貴方達と違って、やっぱり私が女として咲いていられる時間は少ないし、これから下り坂になるばかりだから…。お相手をしてくれる彼にも、産まれてくる子の為にも、少しでも綺麗なお母さんで居たいの」

 

 

 こっ…これは、年齢という覆しようのない差を利用した口実ッ!? 本来なら指摘する事はデリカシーに欠ける、女の地雷である年齢を自分から理由として口に出す事により、『否定するのもなんだかな』という気分にさせる、圧倒的な覚悟の口実ッ!

 

 

 

「シキさんが暫く優先になるのは仕方ないとして…我々はどうするかな。あとレジェンドラスタ勢の反応が分からん」

 

「私達ストライカー猟団は、交代で孕んでいけばいいんじゃないか? しかし、順番に産んでいくとなると……出産までの期間に加え、復帰してリハビリする時間も必要だな。一度に孕めるのは、多くても3人程度か」

 

「私達はどうしよっかねぇ…。ミキはその気になりそうだけど。パンツァー猟団は、弱小で、色々壊滅したからこの猟団にお世話になってるけど。今さら火遊びを辞めろと言われても体を持て余すし、一回ヤられちゃっただけで愛人扱いになるのも納得いかないし」

 

「しかし、女の操は安くはありません。やはり何かしらの責任を…」

 

「…ミミちゃんは強気Mだから、あれこれ理屈をつけてるのを強引に押し倒されたがってるんじゃ」

 

「黙れ婚活戦士ッ!」

 

「ちょっと普通じゃないけど彼氏ができたから、これからは妊活戦士よ!」

 

「え、もう産む気!?」

 

「あんまり不吉な事は言いたくないけど、ハンターなんかやってたらいつどうなってもおかしくないんだから。産める時に産む! 借金がある訳じゃないんだし、生活費だったら何とかするわ! 折角彼氏(と言うかご主人様)が出来たのに、花も咲かせず散りたくなーいー!」

 

「思い切っていますが、それもまた真理かと…。しかし、それではミキ殿と一緒にハンターが…」

 

「と言うか、考えて見れば妊娠したら、ハンター稼業だけではなく、一時期とは言えコトを禁じなければならないんだよな…。安定期に入るまで、どれくらいかかったっけ…。欲求不満なんて程度で済むかな…」

 

 

 と言うかミキは? …まだシキと色々言い合っている。しかし、産む事自体に抵抗はないようだ。ただ、それでシキが何かと優先されるようになるのが気に入らないだけで。もっと私に構え、という事かな。

 他の皆も、大体は「今すぐかはともかく、産んでもいいかな」と思うくらいには前向きなようだ。

 

 

 

 ……なんつぅか……俺、幸せなんだな。肉欲前提での関係だと思ってたし、それも事実で、そういう切っ掛けから出来上がった関係なんだが…。

 女にとって…いや男にとってもそうなんだろうけど、子供を産むっていうのは命懸けで、その後の人生にも大きく関わってくる事。いい面でも悪い面でもだ。

 本来なら、唯一無二のパートナーとして(離婚や浮気という行為はさておいて)選びあった相手とのみ、子を為す筈。なのに、大勢のお相手がいる俺の子を産むのに、躊躇いや忌避感が殆ど無い。

 

 ……本当のハーレムって、こういう事を言うのかな。女が居る、皆がお相手してくれるって事じゃなくて、自分を生涯のパートナーとして見てくれる人達が、仲違いもせずにやっている。

 なんか、おかしな気分だ。こう……嬉しいってだけじゃなくて、もっと言葉にし辛い感情が湧いてくるような。

 

 

 

 

 …まぁ、一番湧いてるのは精子なんですが。孕ませ解禁と言う事で、昨晩初めて経験した避妊しないセックスに、ついつい今から昂ってしまっている。

 

 とは言え、どうしたもんかなぁ。いや孕ませるのに異論はないんだけど、今後の行動方針がね。

 ハンター全体のレベルアップ、新たな力や技を広めるという方針は変わりないんだが、これから襲ってくるであろうモンスターや、憎きクソイヅチとかね。

 孕ませコンプリートせずに死ぬつもりはないが、そもそも今まで死ぬつもりで戦った事なんか一度も無い。逆上して何も考えずに突撃した事ならあるが。それでも死んだ。最終的には死んだ。

 

 どれだけ準備しようと、腹を括ろうと、先の展開を読もうと、心残りがあろうと、死ぬ時は死ぬ。

 特にこの世界ではなぁ…。イヅチを叩き斬る事を諦めて隠居したとしても、今後、襲ってきそうなヤバいやつがゴロゴロいるからなぁ…。

 

 

 もし死んだら、彼女達はどうなる? 泣き暮らすのか。泣くだけ泣いて立ち直るのか。残された子供を、必死になって育てていくか。子供を授かれなかった事を悔やんで生きるのか。

 

 

 …差し当たり、金銭面でだけの苦労はさせたくないな。「そんな物より、共に生きて欲しかった」と嘆かれるのは承知の上だ。

 しかし、後に残せるもので確実なものでもある。…死ななかったとしても、無駄にはならないしね。

 後は……まぁ、何だ、ちゃんと全員孕ませるまで生きていられるか、だな…。どうすっかなぁ…。あんまり上を目指すのを辞めて、どっかで守りに入るか? でもそれって多分、今後襲ってくる『何か』に対抗できる手段が得られなくなるって事なんだよな…。

 

 

 

 ふむ……ちょっと考え方を変えて……。……俺が死んだとしても、残った皆を孕ませられる術…か。幽霊とセクロスして子供作りました、ってか? 

 …幽霊、幽霊か。ミキとの間で、幽体離脱染みた事もやっちゃったし……とっかかりくらいはある、か? 俺の霊力を前もって注ぎ込んでおき、特定の条件が揃ったら、それを元にした幽霊(と言うか記録?)が現れて、宿主を犯す…。

 ……相手の同意がなければ、完全に呪いじゃないか。

 

 いやそれよりも問題があるとすれば、死んだ後に発動する術になるから、上手く行ってるか確かめようがないって事なんだが。

 

 

 本当に、どうするかなぁ…。

 自分達が産めるとすればいつなのか、マオと話し合っているミーシャとか、親子ハラボテプレイを計画しつつ自分も早く孕もうとしているミキとか眺めながら、俺は遠い目をするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、朝っぱらから修羅場っぽい雰囲気が出て、ついでに俺は「黙って孕ませようとした罰」と言う事で水中逆さ釣り耐久の刑に処されたのだが、水中呼吸ができる俺にとっては単なる逆さづりと変わらなかった。大体のハンターにとっても、水中戦で何分も潜れるくらいの肺活量はあるので、そう珍しい事ではない。

 孕ませ解禁もあり、早速…という空気もあったが、つい先程までパーティタイムだった事もあり、とりあえず肉欲が満ちているのでお流れになる。メリハリをつけるのは大事だからな!

 

 何より、他の面々が起きてきたので、そのド真ん中でヤるのもな…。他の男には、あえぎ声の一つだって聞かせてやらねー。いや、声と音を押し殺して、ばれないようにと言うのも嫌いじゃないが。

 

 

 それぞれ思い思いに散っていく女達。誰かと遊ぶ為か、それとも孕ませオネダリに使うコスチュームでも用意するつもりなのか。

 とりあえず、俺は朝飯をまだ食べてなかった事を思い出し、その辺で釣りでもしようと思ったのだが…バッタリとプリズム、レイラと会った。ちなみにルーキー嬢ちゃんも一緒だ。

 

 

「おう、おはようさん」

 

「おはようございます」

 

「う、うじゅ……ミーシャは?」

 

 

 おはよー。ミーシャはどっか行ったぞ。もう怒ってなかったから、安心しろ。

 …言ってないよな?

 

 

「ルーキーさんからは何も聞いていませんが、貴方が大勢の女性とつい先程まで一緒に居たのは知っていますよ。何やら揉めていたようですが」

 

 

 あー…うん、ちょっと修羅場っぽいナニカになってた。そういう二人は何をしてんだ?

 

 

「何って、アタシは朝の鍛錬だよ。お師匠様の仇は討ったけど、まだお師匠様を超えられたとは思ってないからね」

 

「私はいつもの癖で、早くに目が覚めまして。毎日、新聞配達の為に早起きしては走っていましたから…体が落ち着かないんです。散歩に出たら、何やら怯えているルーキーさんと会いました」

 

 

 二人そろって大真面目だねぇ。ところでプリズムは泳げるようになったのか?

 

 

「クックック、いやぁそれがなぁ」

 

「れ、レイラ!」

 

「泳ごうとしても海に浮かなかったから、『これは自分が太ったせいだ』と言い出したり、いざ浮いて泳ごうとしたら足が攣ったり、『プーギーでさえ泳げるのに私は…』と落ち込んだり、なんともまぁ間抜けな歌姫も居たもんだ」

 

「貴方だって、泳ぎを教えると言いながら私を海に放り込んだではありませんか! 本気で溺れるかと思ったんですからね! 大体、貴方のは教えているとは言いません! 何ですか『泳げない奴でも、水に放り込めば案外動く』って! 泳げるようになるとすら言ってないではないですか!」

 

「足が付く所にしか投げなかっただろーが! 大体、アタシだって人にモノ教えるなんて殆どやった事ないんだよ! とりあえずやってみてから覚えろや!」

 

 

 いやまず投げるなよ。人間、いきなり鼻や目に水が入ったらパニック起こすんだぞ。しかも塩水だし。

 もしも学校とかで同じ事やったら、事案どころの話じゃねーぞ。

 まー仲良くやっているようで何よりだ。何なら、今日は俺も水練を手伝ってやろうか? ビート版くらいは作れるぞ。確か、持ってきた荷物の中に浮輪もあったし。

 

 

「この子の暴走を止めてくれるなら有難く…と言いたいところですが、一緒になって暴走する未来しか見えませんし…何より、貴方には私達などより、先に声をかけるべき方がいるでしょう」

 

 

 ? そりゃ確かにいるけど、皆してどっかに………ん? レイラがこっそり指さしてる。先には……ウェストライブ家の別荘。窓からは、双眼鏡の反射光と思われる光。…視線も感じる。間違いない、俺を見てる。

 ………そりゃそうか。マキにしてみれば、昨晩シキ・ミキ・俺と、あの別荘で寝た筈なんだよな。マキにしてみれば、起きたらいきなり自分だけ置いていかれたようなもんか。…これは真面目にオコですわ…。

 と言うか、シキとミキはどうした。娘・姉を放り出して、エロ下着の物色か? でも着替えもあの別荘にある筈だよな。

 

 とりあえず、マキのご機嫌取ですな。

 

 

 しかし…これでも結構ビーチは広いんだぞ。よく俺をピンポイントで見つけられたな、マキの奴。

 

 

 

 

 

 

 

 

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