べ、別に鈴菌に感染したんじゃないんだからね!
値段と排気量と店にある物を選んだらそうなっただけなんだからね!
と言うか他のと見分けがつかないんだからね!
…真面目な話、3時間ほど運転して、なんとか事故らずに帰ってこれました。
殆ど真っ直ぐな道を走ってましたが…取り敢えず一つ悟りました。
細かい技術を気にするよりも、先に防寒具を整えろ。
いやもうガチで寒かった。スピード出して風を受けるのは当然の事ながら、対向車からの風、近くの森やら川やらから漂ってくる冷たい空気。
軍手じゃなくて手袋持って行っててよかった。
最後の頃は歯を食いしばって走ってました。
ああ、あの日ほど銭湯が輝いて見えた日はない…。
あとグルービング加工道路マジコワイ。
暫くは、プロテクター等の装備を整える日が続きそうです。
スノーボード用のウェアに仕込まれてる奴がいい、と勧められ、それなら暖かくて頑丈そうだと納得。
あとは…バイクの置き場所考えなきゃ。
自転車と同じ場所でいいやと思ってたが、予想外にスペースが要る。
ヘルメットの置き場所確保の為に掃除もしないと。
いやぁ、バイク持ったら生活がそれ中心になるって、こういう事か。
ゲーム用PC月
入魂祭4日目。もう半分過ぎたんだなぁ。
昨日、工房に籠ってあんまり狩りをしなかった為…と言う訳でもないだろうが、蒼竜組に逆転されていた。それでもまだ勝利を狙える程度には、だが。
とは言え、この祭り、最期の最後まで油断できない。
負けている組のみが参加できる、所謂、シクレとかボーナスミッションがある……らしいのだ。公然の秘密…と言うよりは、都市伝説みたいな塩梅だが。
何せ、ゲームと違って『〇〇ポイント入魂しました』なんてメッセージは出ないのだ。担当の受付嬢さんに聞けば教えてくれるだろうけど、いちいち気にする暇があったら、次の狩りに行こうってパターンが多い。
つまり、自分が何ポイント入魂したのか分かってないハンターが非常に多い。
で、紅青組のポイントは、負けてる方が抜き返して大きくリード、また負けてる方が巻き返して大きくリード…を繰り返すのが通例。…明らかに、参加しているハンターの数と、入魂数の釣り合いが採れてない。
このため、一部のクエストに特別なボーナスがついているのでは? という噂になっている訳だ。
…他にも、実はポイント計算は適当で、ギルドが祭りを煽る為に出鱈目な数字を出しているとか、一定確立で発生するギルド運営委員の計算ミス(つまりバグじゃねーか)とか、計算の苦手な小人さん達の涙ぐましい努力(でも結果はお察し)によって点数が決まっているとか、まぁ噂は色々あるんだ
こっちは信じられてないけどね。俺達が必死こいて狩りして入魂してるってのに、当のギルドがそんな不正をやっている…なんて、誰だって信じたくないだろう。
と言うか、そんな不正するくらいなら、入魂祭の内容を、シトサが言っていた勝ちネコからの挑戦状に変えればいいだけだ。それにしたって、計算ミスや不正が行われる可能性はあるが。
しかし…意外と平和だな。いや平和と言うにはモンスター達のナワバリ争いが阿鼻叫喚状態になってるんだけども、予想していたようなトンデモモンスターや、二つ名遷悠種の襲撃は無い。モンスターハザードも、狩場の中で収まっている。
まぁ、フロンティアにまで押し寄せてくるような大規模スタンピードが毎年起こっていれば、流石にハンターがこれだけいても人類の生存圏はもっと後退してるだろうが。
……頻繁にある防衛戦は、また別にして。
うぅむ…正直、トンデモモンスターがメゼポルタ広場まで飛来して、そいつが入魂祭の対象になると思ってたんだけどな。平和でいい事だが。
そうそう、骨休みにレジェンドラスタの行きつけの酒場まで行ってみたんだが、まぁ盛況盛況。酒場も騒がしければ、レジェンドラスタも騒がしい。ただし、その場に居ないレイラを除く。
どうやら、レジェンドラスタにとっても入魂祭は掻き入れ時らしい。本人は祭りに参加してなくても、その手伝いを頼まれたり、祭りとは関係なしに危険度が跳ね上がった狩りの護衛についたり。
祭りの終了日まで、いやその更に一週間以上先まで、予約が一杯だそうだ。
いつものフラウなら、顔を見るなり飛んできて抱き着いて来るのが、挨拶もそこそこにすぐに出発しなければならなかったくらいだ。
……どーも、個人的に俺を優先しすぎている、とギルドからお達しもあったみたいだしね。
まぁ、産休前の最後の一仕事と思って頑張ってくれぃ。
…頑張ってる嫁さんに励ましを、と言う事で、軽いキスだけでその日は分かれました。
直後に、それを見ていたチルカとユゥエルに即拘束されて物陰に連れ込まれ、3人で同時ディープキスに発展したけどな。
ところで、レジェンドラスタ男衆とも少し話す時間があった。
主にレイラの状態についてと、入魂祭のモンスターについてだ。
「レイラの状態? …いや、僕も最近見てないな。ただ、結構な量の入魂をしているとは聞いているよ。無事なのは確かだ」
「ああ、お前さん、歌姫とレイラのどっちと結婚するか、って話を持ち掛けられたんだって? 年貢の納め時だな!」
「いやいや、他の方々はどうするつもりでござるか。今までは当の本人達が納得しているようだったので口を挟まなかったでござるが、不義理をするようであらば拙者としても見過ごせぬ」
不義理っつーか、少なくともポイ捨てするつもりはないのでご安心を。…仮にそうなるとしたら、死別した時だけですかね。
ブラックジョークはともかく、そもそも賭けを了承してないんですけどね。
と言うか、皆さんどっから情報仕入れたんですか。
「主にフラウ、ティアラ、ナターシャだな。猟団ストライカーの…なんだったか、頭領と密談していたのも見たぞ。割と小知恵が効くこの三人って事は…既成事実と言うか、外堀を埋めようとしているのか?」
「どういう事だい、ギネル?」
「要するに、このままコイツを放っておくと、犠牲者が増えるばかりで、ゴールまで辿り着けないと踏んだんだろ。だから、まず誰でもいいからくっつけて、そこを突破口として自分達も…って事だろう」
甲斐性がなくて、割と真面目に申し訳ない。
「全くでござる。ユウェル殿が……ブツブツ…」
はー、ともかく、結婚をかけた博打をしているって事を周囲に知らしめて、俺の逃げ場を奪おうとしてる訳っすな。
ついでに言えば、ポッと出…でもないにしろ、関係を結んだ訳でもない二人が結婚したのに、自分達を放っておくわけにもいかないだろうという打算もある?
「あくまで推測だ。………なんだ、タイゾー」
「いや、乙女の情熱は、時にそら恐ろしくなると思っただけさ! 熱血してるのに背筋が冷たいよ! それ以上に、ギネルが頭を使ってる事に戦慄したけどね!」
酒が入っているらしく、小競り合いに発展。放っておこう。
ところで、猟団の連中にも同じことを聞いたんですが、今年の入魂祭のモンスターハザードって酷いんですか?
「いや、そうでもないよ。平均に比べると若干モンスターが多くはあるが、過去にはもっと強烈な入魂祭もあったからね。…ああ、モンスターハザードの原因と言うか、異変が起きるんじゃないかと考えてるのかい?」
ええ、そんなところです。レジェンドラスタから見て、どうですか?
「ふむ…拙者達から見ても、事の原因は不明でござる。ただ、1年毎に、同じような時期で発生しているのでござるし…ある意味では、これも大きな調和の中で巡っているのかもしれぬ。分かりやすく例えれば、1年に1度の大繁殖期…といった所か」
「そうだね。増えすぎたモンスターは、淘汰され、結局また元の数に戻る。翌年には、また大繁殖期で増えすぎる。その繰り返しかもしれにあ。ただ、やはり何時バランスが崩れてもおかしくはない」
んー……明確な原因は無いのかもしれない、って事か…。一番厄介なパターンじゃないか。
外から手を加えると、それこそ何が起こるか分からんし。
「その辺を見極めるのも、ハンターの仕事だよ。人が進歩をし、モンスターの領域を少しずつ削り取ろうとするのも、モンスターがそれに反発するのも、大きな意味では自然の流れだ。ハンターの言う『自然との共存』の中に、人間の技術力の進歩が含まれていない筈がない」
「武術の心得にも通じるものがあるでござるな。力は育て、奮わねば持っている意味が無い。しかし無暗に奮えば、敵を作り味方を減らし、突如遭遇したより強い力に潰される、逆鉾となる。だがその基準は常に変動し、明確な正解は無い。その場その場で未来を予測し、判断するしかないのでござるよ」
ハンターや武術家の倫理観って、人倫やモラルがどうのじゃなくて、突き詰めれば自衛の為なんだよなぁ…。自然の怒りや他人からの反感と言ったしっぺ返しで潰されたりしない為の立ち回りっつーか、これもある意味戦術。いや、元々モラルってそういう物かもしれんけど。
その辺をすっ飛ばすと、いつどこで刺されてもおかしくない人生を送る羽目になる訳です。
「正にお前の事じゃないか。何で刺されてないんだ」
むしろあっちが刺されたいと思ってるからじゃね? 何を使ってとは言わないが。
ゲーム用PC月
入魂祭5日目。何だか時間が過ぎるのが早いな。日がな一日、狩りとプレゼント作りに費やしているからだろうか。
勿論、夜にはエロもしっかりやっているが。寝る時間が少なくて済むって言うのは、ホント出来る事が増えるよな。
それはそれとして、ウェストライブ姉妹から相談があった。相談というか確認と言うか…。
正直、こんなに早くバレるとは思っても見なかったと言うか。
とりあえずハッキリした事は、ミキがマキを性的に襲った事だけである。現在、ミキは亀甲縛りにしてあるが、悦ぶだけなのでお仕置きにはなってない。特にする気も無い。
「…で、どういう事なんだ? 一応言っておくが、単なる夢や錯覚ではないのは明らかだぞ」
そらまぁ、そもそも仕組んだ事だし。まーなんだ、一種の張り型みたいなもんでな。俺が居ない時にも楽しめるように、って術を作ってみた。
具体的には、マキに渡したその指輪に、ちょっと霊力籠めて細工して…特定条件を発動させると、俺の分身が出てきてエロい意味で襲ってくる。逆に、外敵が居るならそっちに襲い掛かったりもする。
尤も、まだ試作段階なんだけどな。
現れる分身自体は……そうだな、俺の体で作られた人形みたいなもんかな。
「な・ん・で・そんな物を作った?」
だって、マキっていつもフロンティアに居られる訳じゃないし、体が夜泣きしそうだなーって…。俺が狩りで出かけてる間、棒姉妹同志で慰め合ってるって話もよく聞くし。
ちなみに発動条件は、俺本人が居ない状態でレズプレイする事。今回はミキがマキを襲ったんで、条件を満たしたんだな。
「…お母様までミキに手を貸していたぞ…」
今晩、イキ地獄に叩き込んでおくから許してやれ。……で、俺の判決はどうなる?
「……結婚指輪……とまでは現状では言えないが、プレゼント自体は素直に嬉しい。が、それなら余計な機能は付けるべきではない。乙女として、少々心を踏みにじられた気分だ。実際、これでは指輪に見せかけたアダルトグッズじゃないか…」
むぅ…。そう言われると反論できんし、罪悪感が…。経過はどうあれ、マキに被害が行った訳だし。
……機能、削除するか? そいつを持ってるかどうかは、マキの判断に任せるけど…。
「いやまぁそれはそれどうぐとはぎとりないふはつかいようだしうまくつかえばきょうりょくなごえいになりそうだしはなれていてもきみとふれあうことができるとおもえばぞんがいわるくはないしきもちいいしはつどうじょうけんさえわかっていればそうそうぼうはつもないだろうしっわざわざとりはずすひつようもないんじゃないかなぷれぜんとやきねんひんにてをくわえるのはあんまりよくないことだしなそれに」
ストップストップ、妙に饒舌になるんじゃない。急に建前を用意するのが上手くなりやがって。
んじゃ、この機能は開発続行と。
…ウェストライブに帰ったら、感想くれよ? それまではたっぷり、生身の体で可愛がるから。
「……う、うん。でも…」
ん? もう不満点とか改良点があるか?
「そう…じゃないけど、そうで。…やっぱり、分身ではココロが満たされそうにないと言うか満足感が今一つと言うか、本物がいいと言うか……特に、その、授かる時は」
分かってるよ。種を付けるのは俺自身だ。こればっかりは、他の誰にもやらせねー。…いや、他のと言っても俺には違いないんだが。
待てよ、俺の一部で作られているとは言え、やっぱ俺にフィードバックがある訳じゃないから、思い出を共有する事はできない訳で…。うーん、ここは要改良かな。
「…そもそもからして疑問なんだが、その術の改良とか開発って言うのは、そんなに早く出来るモノなのか?」
普通はできないな。でもエロ関係の技術で俺だし。
「…無駄に説得力があるものだ」
……実際のところ、これってなぁ…。この前のミラルーツの夢を見た辺りで気付いた能力と言うか…。
深く考えると、シャレにならん結論になりそうなんだけどな。
あのミラルーツ、俺の因果を食わせやがった。色んな情報を、まるで昔から知っていたかのように、自分が体験したかのように確信していたのは、ミラルーツの因果から与えられた情報だ。
そして、ミラルーツは恐らく、俺と同様に複数の世界を移動しながら、イヅチカナタを追っていた『何か』。
俺が行きつく先が、あのミラルーツと同様の存在であるなら。そして、因果を『食わせた』という表現がそのままの意味であるなら。
あのミラルーツと、俺と…恐らくはまだ他にも存在する、ループとデスワープの中に居る『誰か』達の行きつく先は…。
「…どうした、随分と無表情になったな。何をそんなに苛立っている」
…いや、何でもない。ちょっと嫌な想像をしただけだ。
さて、折角相談に来てくれたマキには悪いけど、まだまだ入魂祭の途中なんでな。もっと狩りに行かねばならん。
また狩場籠りでもしようかな。
「相談については、後で折檻するから構わんが…狩場籠りしても、入魂の手続きをしなければ意味がないだろう」
…そうだった。
さて、狩りである。猟団のメンバーも意外と活発に参加しているようなので、あっちの統率はデンナーやコーヅィに任せておけばいいだろう。コーヅィも何気に腕を上げてきたらしく、結構な大物を仕留めてきたものだ。
具体的には、いつぞや見たような史上最弱のモスを3頭。しかも同時討伐だったらしい。
マジかよ、と本気で驚いた。アレが野生に、しかも集団で出現したこともそうだが、同時に狩るとは…。
本人は偶然だとか、カウンターで地道に削っていっただけと言ってるが、それが難しいんだよ。
……あのコーヅィがなぁ。飲んだくれて、落ちぶれてたコーヅィが、一端の腕利きハンターになっちゃって…。子供の成長を喜ぶ親心って、こういうもんだろうか。年齢的には、コーヅィが親父でも不思議じゃないくらいだけど。
ついつい俺も張り合って、アノルパティスの同時狩りなんてものに挑戦してしまった。ちなみにランス装備。
心底後悔した。いや何とかなったけども。
こう、左右から同時に突進してくるアノルパティスを、木の葉にて最強の一族の回天よろしく、受け流す感じでやったらね。角と言うか鼻が見事にお互いに突き刺さった。
なんだかなぁ…。任侠映画で「タマ奪ったらぁ!」って同時に突進して、相打ちになったらあんな感じかね?
勿論、それまでに熾烈な戦いがあった。やっぱこいつら、一人で挑むモンスターじゃねぇよ…。
入魂せずに刺身にして食ってやるべきだったかな。
しかし、入魂ポイントに結構な差をつけられちまったかな…。レイラがいよいよ本気出してきたか?
と言うか、一体どこの狩場に居るのやら…。相変わらず、プリズムの元にも、酒場にも顔を出してないらしい。
ふむ……このまま負けるのも癪だな。どうしてくれようか…。
悩みながら入魂祭の試練を見ていると、ふと気づいた。
…これ、殆どが古龍だよな。つまり…。
「私に、古龍を怒らせる…いや、誘き寄せる歌を歌えと?」
頭痛を堪えるような顔で…いや、実際に米神を手で揉みほぐしながら、呆れたように言うプリズム。
…やっぱダメかな? トラウマ抉るかなー、とは思ったんだけど。
「この際、私の過去も、心情も抜きにして言いますが…正気ですか? 貴方はただ、祭りでの勝負に負けたくないがために、古龍の怒りを自ら買い、自然の調和を乱そうとしているのですよ。確かにメゼポルタ広場では古龍の怒りも襲撃も日常茶飯事ですが…」
生憎と、ただ勝つ負けるだけでは済まないもんでな。お前だって、ある意味人生かかってるだろーが。
「そう言えばそんな話も……。ですが、貴方に手を貸すと言う事は」
あー…そうか、俺との結婚が近づくって事だもんな。逆にレイラの結婚が遠のく。俺に力を貸さないのなら、その逆。
まぁ、常識的に考えてゴメン被るよな、こんな漁色男の嫁だなんて。
「あー……ぃぇ、その…そうとは…言い切れないと言いますか…」
…微妙な空気になりそうだから強引に話を戻すが、実際のところ、博打に負けて結婚とか、不誠実どころの話じゃないだろう。それも、プリズムにとっては、妹とは言え別人との賭けだ。勝手に人生をベットされたようなもんだし。
「それはまぁ、確かに。結婚に限った事ではありませんが、やはり自分達の意思で………………………………あら?」
沈黙が長いぞ。どした?
「いえ……あら? あら…え? え? え?」
…どうしたんだよ、本気で。急に慌てだしたと思ったら、頭抱えて座り込んで。
……顔が悪いぞ? や、顔色が青褪めてるとか、わっるい事企んでる表情とかじゃなくて、狼狽のあまりに顔がウチの元タカリ団員みたいになってるんだが。ぐにゃぁ~状態のプリズムとは、また珍しいもん見たな…。
「え、ええ……。いえ、大した事ではありません。ちょっとショッキングな事に思い当たっただけです。…その、申し訳ありませんが、今日のところはこれで…。入魂祭に協力するかどうかは、明日の朝までに決めさせていただきます」
そうか…。ま、無理強いもできんしな。そんじゃ、明日の狩りに行く前に顔を出すわ。
何やら青線背負ったプリズムを残し、泉を出たが…一体何事だろうな?
モービン、分かるか?
「女ココロは、海の天気よりも変わりやすくて深いものニャ。あまり考えても仕方ないニャ。…真面目な話、大丈夫だとは思うニャ。以前までの歌姫様ニャら、一度落ち込むと際限なく落ち込んでいたニャ。何に気付いたのかは分からニャいけど、今はそれでショックを受けるだけじゃニャく、何かしらのリアクションを起こそうとしているのニャ」
ふぅん…。前向きになってるなら、問題は無いか。ショックを受けつつも、協力を引き受けるか検討するって言ってたし。
んじゃ、プリズムの事は猫3匹衆に任せて、俺は入魂祭に行ってきますかね。
「ニャ、あまり頑張らなくてもいいニャ~。アンタは大したオスだけど、歌姫様を任せるにはちょいと不安ニャ。レイラとだったら止めないから、負けてくれると嬉しいニャ」
ダァホ。
アクラ・ジェビア。ノノ・オルガロン。トリドクレス。アルガノス。ドラギュロス。ヒュジキキ。ポカラドン。ガスラバズラ。
これらを狩るのに、約半日。
……あの、なんかいきなり襲ってくるモンスターの量が増えてない?
流石に一筋縄ではいかなかった。俺一人なら、物量に潰されていただろう。偶然同じ狩場に居た、名前も知らないハンター達と協力して、ようやっと切り抜けたのだ。
…気のせいか、桁外れにデカい気配をちょくちょく感じたような気がしたが…分からん。
そう、まるで……地面の下の……そうだ、いつぞやのループで見つけ出した龍脈が、丸ごとドクンと蠢いたかのような。
モンスター達は、アレに怯えていたんだろうか? 今日狩ったモンスター達は、ハンターに遭遇する前から、ひどく傷だらけだった。お互いに攻撃し合ったのは、一目瞭然だ。
そうでなければ、あれだけの開拓地版モンスター達を、たった半日で屠れる筈がない。
……多くのハンターは、ナワバリの大変動によって気が立っており、傷つけ合ったのだろう…と考えているようだが、どうもそうは思えない。
地下の気配の脈動があった(ような気がする)事もそうだが……呼吸器官に、何かがべっとりとこびり付いているような錯覚。
大型モンスター達と大乱闘していても、居合わせたハンターに秘薬をぶっかけられた時も、お返しにタマフリで傷を癒した時も、剥ぎ取りした時も、飯食ってても酒飲んでも散歩しても自然に見惚れても、馴染んできたちんぽケースを失禁するまで弄んでも、この感覚は消えない。
そうだ、これは。これは『不安』だ。
久々に感じた…なんて事は無い。不安なんていつでも感じてる。モンスター達は、次はどんな動きをするのか。陰に潜んだランゴスタを見逃していないか。突然、モンスターや見ず知らずのハンターが乱入してこないか。
そろそろ、ミーシャはともかくマオ辺りが女関係についてキレるんじゃないか。
でも、それらは対処できる。そりゃ100%じゃないが、準備をし、調査をし、観察し、対策を練り、それが破られても次善の策を。そうする事で、リスクを限りなく0に近づける事はできる。
だけど、これは違う。いっそ、『不安』や『心配』ではなく、『確信』…いや、『諦観』と言ってもいいくらいだ。
どんな事をしても、そうなる。絶望的にどうしようもない何かが、俺を潰す為にすぐ近くまでやってきている予感。
…どうやら、俺の死に場所は決まったらしい。
いや死んでも次に行くんだけども。場所と言うか時期だけども。
この分だと、入魂祭が終わった後くらいかなぁ…。集計祭と褒章祭の間位は生きてたいんだけどな。
せめて、レイラとプリズムを手籠めにするまでは。
ところで、真夜中にガルバダオラがメゼポルタ広場に襲来してきて、叩き起こされたんだが。
タマフリとか全バフ乗っけだったとはいえ、ゴルディオン金槌喰らったよーに光にならなかった自分を褒めてやりたい。
猟団員含め、不死身の怪物を見るような目で見られた。