1月までは投稿予約しているので、4日ペースの投稿は続きます。
……こんな時期に転勤なんかなけりゃーよー、また年末年始の連投もあったろうに…。
神逝月
神無月じゃなくて、神逝月だった。むぅ、GE世界の始まりはいつも神無月だったからな…。色々と意識を切り替えねば。
日記を読み返して、色々と思い出してきた。そうだったそうだった、前回は支部長に直接接触して、支部長直属って立場になったんだっけ。で、そんな怪し気な立ち位置の俺だったけど、別の世界から持ち込んだ果実やら何やら振りまいたおかげで、妙に注目されてしまったんだった。
極東地区に至っては、俺が月まで行ってる間に、見事に緑に包まれてしまっていたしなぁ…。最初は個人農園を作れればいいな、って程度だったのに、どんだけ広まってんだよ。
そこを切っ掛けにして、特に関わるつもりもなかった人達とも、顔見知りになってしまったし…。
とりあえず、上田ことエリックさんも無事、シオも地球に居る、ロミオはさっきも会ったけど充分な能力を有していてオナ狂いで初めての彼女と喧嘩分かれ、汚ッサンは俺が手を下すまでもなく羽付きの黒爺猫に喰われ、レアはラケル博士から離反済み、アリサは夢の中で俺に何度も助けられてヒーロー視した挙句自分から食われに来て、アラガミが野菜味になった上に寄植種なんて物まで出てきて、カノンはアサシン式ゼロ距離射撃戦法を習得、レアとアリサが親子(肉体関係あり)になっている。
…あれ? おかしいな。月に行くまでに手を出したのが、アリサとレアだけ…だと?
うぅむ……毎度毎度、チャンスがあれば躊躇いなく手を出しに行く俺らしくないな。二股かけてる時点でアレだけど、そんな常識的な基準を今更語っても仕方ない。
月から戻ってきてからは、シエルを始めとして、また片っ端から食い散らかしたが……今はいいか。そこらはリセットされちまってる訳だし。
……どうせならなぁ…。サクヤさんとの不倫疑惑もリセットされればよかったのによぉ…。ホントにコレだきゃあ…。人妻は二次元なら大好物だけど、リアルは後腐れが…。
そういや、リンドウさんにも気づかれかけてた節があったよな…。当時の俺は月に居た訳だから、アリバイがあるっちゃあるんだが、分身を出現させてもいたしな…。
加えて言えば、リンドウさんの神機にもセクハラしたっけ。現状、レンは俺以外には認識できてないし、リンドウさんとも辛うじて意思疎通が出来るかどうかってレベルだから、暴露される事は無い…と思う。
でも下手な事すると、あっちから噛みついてきそうだな。前回ループで、俺の神機がレンをベロンチョズビズバしまくったら、欲情させちゃって触手プレイみたいに襲われたし。
うむ…。とにもかくにも、前回からの持越しはこれくらいかな? 女関係に関しては、サクヤさんという地雷を抱え込んでしまったものの、現時点で肉体関係があるのはレアとアリサのみ。
思っていたよりも、ややこしい事にならなくて済みそうだ。
さて、そうなると問題になってくるのは、今回のループはどうするかって事だな。いつも通り、GE1の時期から出発だと思ってたから、予定が狂いまくりである。いや、最初から予定らしい予定なんて考えてなかったけど。
最優先事項としては、とにかく生き延びて、ラケル博士を撃破する事………ではない。
現状、個人的感情を抜きにして考えれば、最優先なのは開始時期がズレた理由の調査だろう。これが分かれば、ループから抜け出す手掛かりになるかもしれない。
一番怪しいのは、やっぱりイヅチだが…。仮に何らかの仮説が出来上がったとしても、試せないのが問題だなぁ。だって2回以上死ななきゃ、検証すらできないんだし。
ま、それは追々考えていくとして、どうすっかな。前に死んだ時は、アラガミ達からの一斉攻撃を受けたんだっけ。一斉攻撃と言うか、大多数のアラガミの血の力(のようなもの)を纏め上げて、ぶつけてきた。フライアごと吹っ飛ばされたっけな。
アレを防ぐのは厳しい…。威力もそうだが、飽和攻撃だから逃げ場がない。
…発生させない、と考えると?
条件付きで可能。あの攻撃は、多くのアラガミの意思を纏め上げる……感応種か、寄植種か、それを兼ねた奴が居たからこその現象だ。いくら終末捕食がアラガミ達にとって大迷惑だからと言って、たったそれだけで意思を統一し、更にそれを物理攻撃力に転嫁するなんて真似はできはしない。
意思を物理に現すインターフェイスか、或いはアラガミ達を纏め上げたカリスマが居る筈。そいつらを先に仕留めてしまえば、あの現象は起こせまい。
問題があるとすれば、そのアラガミが何処にいるのか、どんな姿なのか、全く分からない事か。
発生を避けるための手段は、もう一つある。あれはアラガミ達にとっても相当な荒業の筈。そう何度も連射できる物ではない
ある意味、前回ループでの俺の行動は、アラガミ達にとってはとてつもない僥倖だったのかもしれない。終末捕食を起こそうとするラケル先生、その発端となるジュリウス、そして特異点モドキである俺が、一か所に…フライアに集まった事は。
起死回生の一撃で、同時に複数の危険因子を排除できる機会なぞ、そうそうあるまい。
つまりは…俺、ラケル先生、ジュリウスをそれぞれ別の場所に配置していれば、あの現象は起きない…と考えられる。あくまで推論だけども。
ただ、ストーリーを考えると、ジュリウスが黒蛛病にかかったら、ラケル先生と同じ場所に居るのは避けられそうにないんだよなぁ…。
となると、一番有効な手段は、ジュリウスの感染を防ぐ事か。特異点としての覚醒の切っ掛けとする為、ジュリウスの黒蛛病感染は、ラケル先生にとっても最重要事項だろう。それを邪魔するだけでも、戦略上の価値はありそうだ。
問題は、どうやってそれを防ぐか。…前回では、ジュリウスの黒蛛病だけ治せなかったもんなぁ…。ユノはオカルト版真言立川流が使えたから、何とかなったけど。
治療が出来る見込みがないから、感染させないようにしなければならない。
ゲームの時は、ロミオがじーさんばーさん達を助けに行って、やられちまった時に感染したんだよな。赤い雨がタイミングよく降ったが…これは偶然? いや、未必の故意って奴だろう。幾つかの偶然が重なりそうなタイミングを誘導し、予め仕込んでおいた神機兵の停止という伏せ札で逃げ場を奪う。
万一失敗したとしても、ラケル先生にかかる容疑や責任は限りなく低い。そして密かに、次の機会を待てばいい。
今回も同じような手法で仕掛けてくるとなると…厄介だな。何処に何が潜んでいるか、分かったものじゃない。と言うより、何でもない出来事が、ラケル先生が仕掛けた一手によって、最悪の凶手に早変わり…なんて事も有り得る。
かと言って、こちらから仕掛けるのは愚策。獣の巣穴に、自分から突っ込むようなものだ。それでも平然と帰ってくるのがハンターだけども。
……う、ん……。ちょいと楽観的と言うか、他力本願な考えだが…ラケル先生の陰謀を、二つ三つと潜り抜けていけば、その内ジュリウスも怪しいと気づくか?
トラブルが重なるのは世の常だけど、それにしたって原因はある。
既にロミオもラケル先生の背後に気付いて、密かに俺の側に回ってるし、状況証拠・誘導・説得のコンボで、何とか行けるか…。
うん、今回はこのテーマで行ってみようか。まぁ、あくまで現状のテーマって事で、新しい発見や方法が見つかったらそれを試すもよし、その場のテンションに任せて突っ走るもよし。どーせ予定外のトラブルや展開なんて、起きるに決まってるんだ。考えるだけ無駄よ無駄。ダラダラとした日を送るのを防ぐ為の、テーマだけ決めておけばいいさね。
テーマ名は………。
『ジュリエットを死なせるな!』
……フリフリドレス姿のジュリウスを想像しちゃったけど、違和感が無い上に平然と『キリッ』顔してて草不可避w
さて、独白と言うか回想の記述が続いたけど、既にラケル先生を始めとした、フライアのメンバーには顔を合わせている。ナナ、フラン、ジュリウスに……名前を言っても分からないだろうから省略するが、職員の方々。
まー友好的ではあったな。ジュリウスは前回ループ同様、俺を保護する事で妙なトラブル…政争に巻き込まれるんじゃないかと危惧していたようだが、展開が二度目なだけあって、どんな問いかけが飛んでくるかは大体分かっている。
…いや、同じ問に同じ答えを返しても、同じ結果になるとは限らないのが人間関係ってもんだが、とりあえず今回は前回と大差なかった。
ナナとは今回ループでは初対面だし、ラケル先生…もといてんてーは相変わらず何考えてるか分からないし、ロミオは…うん……まぁ、なんだ、その、もう一発くらい殴られてやるべきだったろうか。
と言うかアレだな。ループ開始時期が変わったから、ロミオがオナ狂いになって彼女と喧嘩別れしたのも変わってないんだよな。
………私、気になります! いや前回ちょっと調べて、個人特定までは出来たんだけど、ロミオと寄りを戻せるかとか、そこまではいけなかったんだよな。
今までは、デスワープすればリセットされるから…とある意味気楽に考えられていたが、そうは行かなくなってしまった。今後もこの時期からのループが続くと言うのであれば…俺はロミオの一生を、永遠に狂わせてしまった事になる。
流石にそれは罪悪感がマッハすぎる。せめて、リカバリーの筋道を確保しておかないと…。
神逝月
むぅ………ちょっと困った。
いや、問題があるって訳じゃないんだ。フライアでの生活は、普通に順調だ。ラケルてんてーの腹の中に居るってのは落ち着かないが、いざとなったら腹の中から食い破ればいいだけの話。
今の俺なら、ジュリウス・ナナ・ロミオの連合に加え、ラケルてんてーの『おもちゃ』が加わったとしても、軽く蹴散らしてフライアをぶっ壊せるくらいの力はある。
ナナとの関係も良好。元々人懐っこいもんな、この子は。
前回と違い、俺が『性欲を持て余す』状態になってないから、この年齢に見合わないナイスバディでスキンシップされても、『このままでは俺のおニンニンが爆発してしまうぅぅ!』にはならない。……いや、ムラムラはするし、食べちゃいたいなーとは思うんだけど。
フランにも、前回ほど警戒されていない気がする。
…前回もそこまで手ひどく拒絶されてはいなかったと思うけど、やっぱ視線に欲望が乗ってるのは気づかれてたと思う。ま、元々クールビューティすぎて、あまり人に近寄らせない雰囲気の人だしね。
とにかく、俺はつい先日まで大乱交が日常だった為、前回ループのように性欲を過剰に貯めこんでいたりしない。…その分、ムラッと来た時の耐性が低くなってるっぽいけど。
んじゃ何に困っているかと言うと……狩りの事だ。女狩りじゃない、普通のハンティングの事だ。任務の事だ。
俺はブラッドに属してはいないから、別にミッションに参加する必要はないんだが、そこはそれ、何もせずに居座っているだけなのも気分が悪い。
ナナを鍛えて、信用を得ておく必要だってあるし、手伝いを申し出た訳だ。
そこで発覚した事だが…………。
なんつぅか、敵が脆い。弱い。命と対峙し、それに敬意を持って狩るハンターとしてはあるまじき考えだけど、つまらない。歯応えが無さすぎる。
ある意味仕方ない事かもしれんなぁ。地獄と呼ばれている極東の上級レベルならまだしも、ここはナナの教導にも使えるような素人向けアラガミしか居ない。MH世界のフロンティアからGE世界の最初期じゃ、そりゃ俺TUEEEE!状態にもなるだろう。
事実、神機の装備を一番最初に支給される無改造ナイフのみで戦っていても、手応えがない事夥しい。ナナの教導に協力しようと思っても、「強すぎて参考にできない」と言われる始末。むぅ、オウガテイルやグボログボロに感知されないように近づいて、普通に斬って終わらせただけなんだが。タマフリだって使ってないし、弱点を狙って刃を通したから一撃で両断できるのも当たり前だし。
「グボロ・グボロの聴覚を掻い潜れる時点で、どう考えても普通ではないぞ…。奴は衣擦れの音ですら俺達を察知してくるからな」
「私の武器、ハンマーだから刃を通すってできないんだけど…」
「と言うか教官、なんか滅茶苦茶強くなってないですか? 以前も強かったけど、なんか別次元になってるような…」
あー、まぁ色々あったから。あそこで生きてりゃ、一般人でもこれくらい出来るようになるわ。
と言うか、極東では出来そうな一般人が何人か居るなぁ…。
「はは、その冗談はつまらないな。本当であればゴッドイーターの面目が丸潰れだ」
……うん、ソウダネ。俺も前回見た時は絶句したけど、事実は小説より奇なりって本当だね。
極東には一般人(キチガイ)とか一般人(修羅)が普通に転がってるからな…。超危険アラガミが居る所に平然とバス旅行に出たり、アラガミがウロウロしている場所の奥深くまで何故か入り込めてしまう奴とか。
「あ、そう言えば、教官さんが助けた人達から、お礼が届いてたよ」
…助けた人? 誰の事だ? 極東に居た頃にしたって、直接的に誰かを助けた事は殆ど無かったが。
「あー、空から降ってきてアラガミを叩き潰して、その後殴る蹴るされたんで教官が反撃したって言うアレっす」
ああ、そういやそんな事言ってたな。つーか、ボコッて礼を言われてるのか。
「殴り倒した事はともかく、助けられたのは確かだから、だそうです。殴り倒された人は……まぁ、言っちゃなんだけど自業自得ですね。助けに来た相手に「もっと早く助けなさいよ!」と文句言ったようなもんですし」
そのよーな輩は、助けても助けなくても消えるしリザルトには影響がないから無視して構わん、地球防衛軍的に考えて。
リアル話、ゴッドイーターが一般人を傷つけたって事なら問題に発展しそうだが…いやゴッドイーターでなくても、暴力をふるうとスキャンダラスなトコだけ抜擢されて報道されるな。
「あっちは問題にする気はないようだぞ。むしろ、先に暴力を振るった側だし、その詫びの意味もあるんじゃないか? どうも、何かの会社の一行だったらしくてな。社長が直接頭を下げに来ようとしたらしいんだが、フライアまで来るのは骨だからな…」
「それでも来ようとしたらしいよ。助けてもらっておきながら、恩知らずな真似をして、直接会って頭を下げないと筋が通らないって」
へぇ…。随分気合が入った社長だなー。世の中、相手がゴッドイーターってだけで色眼鏡で見る人も多いのに。ああ、俺ゴッドイーターじゃなかったっけ。
「え、そうなの? でも神機…あ、右腕に腕輪が無い…」
「あー、この人色々と特殊だから。もう腕輪くらいじゃ驚けないね。変身しても空を飛んでも瞬間移動しても不思議はない」
いや流石にそれは……瞬間移動? ………あ。
ロミオ、それイタダキ。悪いけど、ちょっとやる事ができた。
「は? え、あ、何、マジで瞬間移動?」
ロミオに返事をせずに、適当な端末を探す。電脳空間を通じて、レアとアリサの所に出掛けよう。
以前は下手に機材を使うと、何を仕込まれるか分からないと思っていたが、単純な話だ。自分の物じゃない機材なら、壊れた所でダメージは無い。何か仕込まれていたとしても、その端末を使わなければいいだけの話だ。
メールの類を送るにしても、重要な事を書かなければいいだけの話。と言うか、俺自身がデータ化して移動していくんだから、小細工されそうになったらすぐ分かる。あっちでは、データと言うかプログラムと言うか、そう言うのが視覚化されて見えるからな。
ロミオから連絡が行っているので、アリサとレアはこっちに向かっているそうだ。現在は飛行機で移動しているようだ。着陸後は車でフライアに接触するつもりだろう。
と言っても、現在のフライアは無人の荒野を移動しており、二人が戻って来たとしても、接触するのは難しい。普通に考えれば、補給の為、何処かに停泊した時を狙って接触する事になるだろう。
が、正直言ってレアをラケル博士に会わせたいとは思わない。
とゆーか、再会したらまず間違いなく濡れ場一直線だからなー。何処に盗聴盗撮の手が伸びているか分からないフライアで、コトに及ぶ気にはならない。
神逝月
割り当てられた部屋にあった端末から、電脳世界にダイヴ・イン。その状態で見てみると、当然のように端末にバックドアが仕掛けられていた。
フライア内部のネットワークも色々複雑で、予想通りに仕掛けがありそうだ。ただ、それを証明しようにも、俺自身がプログラムとかには詳しくないので、言語化できないんだよな…。普段は無効化されている機能でもあるようなので、管理者権限でのメンテナンス・デバッグ機能だと言われると、反論もできそうにない。
とりあえず、そのままフライアのネットワークを抜け出して空港へ移動する。
ドイツからこっちに向かってる、って言ってたよな。飛行機のデータを調べてみると………お、あったあった。入出国記録によると、今まさに飛行機で飛んでいるようだ。
ふむ…流石に飛行機の中にいきなり出現する訳にはいかんな。発覚したら、密入国者扱いされかねん。
到着を待つか…。プラカードでも掲げるかな?
いつまでも電脳空間の中と言うのも落ち着かないし、普通の世界に戻るかね。
人の目が無いタイミングを見計らって、実体化。騒ぎにならずに済んだようだ。
さて、到着まで何をしているかね。空港なだけあって、時間を潰す設備は多いが、到着まであと半日以上ある。あんまりスピード出せないらしいからね、この世界の飛行機。と言うのも、空にもアラガミの脅威があるので、比較的安全なルートを通る為に迂回し、更にアラガミに遭遇した時の為の自衛武器を積んでいるので機体が重く、速度も出し辛いのだ。
適当に喫茶に入り、コーヒーとパンで腹を満たしつつ、色々と考える。
二人に会ったら、その後フライアに戻るか? …極東でロミオ達に合流するとして、それまでの流れを思い出してみよう。
この後のイベントと言ったら……前回の流れに沿うとしたら、ギルの入隊、上田さんとエミールの襲来。そこで俺が極東緑化の原因だとバラされた訳だが、まぁそれはどうでもいい。
二人が極東に戻った後は、シエルが入ってきて…そう、シエルが血の雨の中で取り残されたんだっけ。…しまった、今回はグレム局長に会ってないし、勲章に細工もしていない。適当に黙らせる手段を考えておかねば。
大きなイベントはそれくらいか…。
大体の事は、今のロミオとジュリウスで充分対処できるだろう。シエルのコミュ力欠損も、ロミオがカバーできる範囲だと思う。…自分の女なんだから自分が、と思う気持ちもあるが、現状じゃ出会ってもいないしな…。いや俺の一方的な感症であっても、動機にはなるけど。
危険なのは、やっぱ赤い雨の中のシエルだな。いや、シエルに限った事じゃない。前回やゲームでは、配置と赤い雨のタイミングで偶然そうなっただけで、誰が赤い雨の中に残ってもおかしくない。
それこそ、万一ジュリウスが雨の中に残る配置になったとしたら?
……そう、そのタイミングで、傘となっている神機兵を暴走させれば。遮蔽物の無い場所で、赤い雨を浴びながら神機兵と戦う事になる。
ジュリウスを黒蛛病に感染させるのを優先事項としているなら、これは非常に有効な手段だ。
俺が居たところで、どれだけ横槍を防げるかは分からんが…とりあえず、今回のテーマはジュリウスの黒蛛病感染阻止と決めたからな。やっぱ離れる訳にはいかないか。
………ん? アナウンス……飛行機の到着が遅れる? アリサ達の便か。トラブルかな?
……空でアラガミに襲われてる!? マジか…。『搭乗していたゴッドイーターが迎撃に当たっている」とも言っていたから、アリサも戦っているんだろうか。
どうする…流石に距離が距離だから、ここから支援はできない。今はまだ、日本海(と言っても大分地形が代わっているが)の上空を飛んでいるらしい。ここからじゃスナイプもできやしない。
トラブル覚悟で、電脳空間から飛行機に飛ぶ…いやこれも駄目だ。通常時ならともかく、迎撃の為にアレコレやっている状態で飛行機に干渉したら、何が起きるか分からない。下手をするとエンジントラブルで墜落なんて可能性も…。
…待つしかないか。こういう、一大事だけど何も出来る事がないってのは色々な意味でキツいなぁ…。
神にでも祈っておくか? いやでも相手アラガミだし。
………よし、ノヴァに祈ってみよう。特に根拠らしい根拠はないが、特別なアラガミである事は事実だし、月で一応3年間一緒に過ごした仲だし、何か融通利かせてくれるかもしれん。今も月に居るんだから、何が出来るって話でもあるが。
とりあえず、昇り始めた月に向かって手を合わせ、祈る。……あ、流れ星。