神逝月
…うん……うん?
いや、別におかしな話じゃない…な。常識的な範囲で収まるレベルだ。
昨日ナナと別れた後、ジュリウス達が居るであろうブリーフィングルームに向かったのだが、その途中でユノとサツキに会った。どうやらジュリウスとの話とやらは終わったらしい。
そこで大したことを話した訳じゃない。エリックさんとエミールに戸惑っている所に助け舟を出した事だって、そう大した事じゃないだろう。会話しにくい相手だったのは確かだが、別に暴漢に襲われていたのでもないのだから。…サツキにとっては、それ以上に厄介だったようだが。
なんだけど……なんか、妙に好意的だったような気が…。別に、MH世界でのフラウのように、グイグイ来る訳じゃない。精々が「良い方ですね」ってくらいだ。
ちなみに明らかに好意的だったのはユノで、サツキは…なんか、複雑な表情してたが。
でも、たったあれだけの助け舟で、そんなに好意的になるかぁ…? 普通は「ありがとう」の一言くらいで済むだろ。いや、あれで礼を言うってのも、エリックさんとエミールに失礼だけど。
普段であれば、そう気にするようなもんでもない。ただ、先日のレアの、因果に関する考察を聞いた後だとな…。
奪われた因果を穴埋めするように、別のよく似た因果が流れ込んでくる、というアレだ。
それが全て正しいかは分からないが…例えばだ。「因果」と一口に言っても、色々あると思うんだ。俺とアリサの因果。俺とレアの因果。その他諸々、色々な人との因果。その中には、当然ユノの因果も入っていて。
それが幾らかでも、クサレイヅチに奪われずに残っていたとしたら…『前回』から持ち越された因果は、またしても同じ人物との間に成立するのではなかろうか?
要するに、前回ループで仲良くなった人物の、好感度変動にプラス補正がかかるって事ね。逆に、険悪になっていればマイナス補正。
ほぼ全てのループでアリサと意味深な仲になっている理由も、これで多少は説明がつくか。
…まぁ、だからってどうなる訳でもないんだけど。それだけで仲の善し悪しが決定される訳じゃないからな。
致命的なまでに敵対した人物と、次回のループでまた敵対するかもしれないってとこだけは注意しておこう。
ちなみに、ユノは暫くしたら極東に向かうらしい。何やらそこで、大掛かりな仕事があるとか。
サツキはあまり乗り気ではないようだが…。
…前回、そんなモンあったっけ? …いや、確かに極東に来てはいたよな。黒蛛病患者達の慰安かな? それって大きな仕事になるのか? いや、重病人がちょっとでも楽になるなら、それは確かに重要な仕事だろうけど…それだとサツキが渋い顔する理由が分からんな。
まぁいいか…。ユノの歌は好きだが、歌手の世界はよーわからん。ついでに言えばアイドルと歌手とタレントの違いも分からん。あまり首を突っ込む必要もないか。
…あれ、今何かピコーンとフラグが立ったような。
それよりも、ミッションの話だ。昨日、ジュリウスとロミオが話し合っていた事なんだが…まず、次のミッションにエミールとエリックさんを加えるかどうか。
普段であれば、間違いなく加える。彼らが来たのは、ある種の交流の為だ。今後、極東に向かう時の為の情報交換という意味合いもある。
…なんでそこで、あの二人が選ばれたのか本気で不可解ではあるのだが。
極東のゴッドイーターのレベルを知る、と言う意味でも、普段であれば二人をチームに入れてミッションを行う。
が、今回は少しばかり話が違った。なんでも、新種らしきアラガミが発見されたのだそうだブラッドの任務はその調査となる。
ここで、戦闘能力未知数の個体を相手にする際、連携どころか動きさえ分かってないゴッドイーターを、チームに組み込むべきか?
「と言う事なんですけど、教官はどう思います? ちなみに俺は入れるべき、ジュリウスは入れないべき、です」
その根拠は?
「相手が未知だから既存のチームで、なんて言ってたら、いつまで経っても編成変更できないじゃないですか。アラガミは、ある程度の動きの共通点はあるとはいえ、何をやってくるのか分からないのが当たり前です。それに、これから向かう極東は、別の地区とは段違いの激戦区です。未知の敵への対処法も、学んでおくに越した事は無い。勿論、学ぶ暇もないと思ったら、全員生還を最優先に切り替えますけど」
「俺が反対しているのは、そもそもあの二人の実力が疑わしいからだ。別に、血の力やブラッドアーツだけで判断している訳ではないが、少なくともあのエミール氏は、ゴッドイーターになって日が浅いと見た。経験不足の者を、調査のような任務に組み込むべきではない」
そうか…。ま、どっちも一理あるから悩んでるんだな。反論しようと思えば、どっちにも反論できるし。
ジュリウスは実力が疑わしいと言ってるが、ある意味それは正解かな。
…ああ、エミールとは昨日初めて会った(事になってる)から断言できないが、3年前のエリックさんは…そうだなぁ、まぁ悪くは無かったよ、正面から戦うのなら…だが。ハッキリ言えば、周囲への警戒が甘い。あの人の真価はどっちかと言うと、人間関係の潤滑剤みたいなもんだった。
「「潤滑剤……アレが…?」」
気持ちは分かるけどハモるなよ。ソーマ…つっても分からんか。腕利きだけどコミュ障のゴッドイーターと絡んでられる程度には、な。
あくまで3年前は、だけど。
だがそれ以外の理由で、俺は今回はパスと断言する。いや今回じゃなくてもだが。
だって、あの二人がアラガミ前にして静かにしてるとは、とても思えねーもの。絶対、騎士道だ華麗だ騒いで、5分もしない内に真正面から突撃していくに決まってるもの。
「「ああ……」」
戦場では人が変わったように…なんて期待すんな。あの連中は日常から戦場から夢の中まであの調子だ。
「極東ってそれでやっていけるんですか…」
行けるやつは行ける。行けなかった死ぬ。普通に考えたら即アウトだが、あいつらは不思議と死なないタイプってだけだ。参考にしたらアカン。
「…そ、そうか。では、二人は別の任務に当たってもらうと言う事で…」
そーだね、誰と組むかは…まぁ、くじ引きでいいか。
「いやいい筈ないだろう。チーム編成と言う物は、ミッションの成功率、それ以上に生還率に大きく関与するものだぞ。それを適当に決めてどうする!」
言いたい事は分かるけどよ…。まぁそれもそうか。
と言うか、俺ってブラッド隊員って訳じゃないから、口を突っ込める立場にないしな。意見を求められたら答えはするけど。
ところで、新種のアラガミってのはどんな奴だ?
「ああ、ガルムみたいな奴だ。…比較的最近確認されたアラガミの一種だが、知っているか?」
名前だけは。まだ遭遇した事は無いな。
そいつは感応種?
「…分からん。少なくとも、現状でそれらしき能力は確認されていない。特徴としては、全身が緑がかっていて、2本の小さ目の角を持ち、体のあちこちに体毛がある。四肢は黄色で、背中が発光しており…強力な電撃を放つ」
……うん。………………うん?
ガルムの体格で、雷…色…何より光る背中…。
ジンオウガ?
何故に? 偶然…とは思えんな…。
…アレコレ考えるのは後にしよう。実物を見て見ないと何とも言えない。単に特徴が似通っているだけなのか、或いはアラガミが何らかの切っ掛けでジンオウガの存在や生体を学習して真似たのか。……或いは、アラガミではない本物のジンオウガなのか。
なぁジュリウス、そのミッション、俺はどうする? ちょいと気になる事があるから、参加したいんだが。
「む? 今回はブラッド隊員のみで行くつもりだったが…何か理由でもあるのか?」
知ってる奴かもしれない。大分前に、一回だけ交戦した覚えがある変わり種だ。俺の知ってる奴なら、氷系統の武器がよく効くな。
「……いいだろう。ただし、その敵の情報を全て提供するように」
はいよ。…予め言っておくが、どこまで同じかは分からないぞ。一度やりあっただけだから、情報も何処まで正確か分からない。
…ブリーフィングで話すか? それとも今ここで?
「ブリーフィングの時でいい。今、画像等の情報を集めて資料にしているところだ。……何か、このアラガミに含みでもあるのか?」
ん? いや、全くないとは言えないが…何で?
「妙に楽しそうに見えてな」
そうか? ……そうかもな。
ああ、こっちに来てから手応えのある敵がいなくて、少々退屈してたからな。
コイツが本当にジンオウガなのかは分からないが、もしもフロンティアのジンオウガに迫るくらいの力を持って居るなら。或いは、それに至る可能性があるのなら。
この世界での難易度は、一気に跳ね上がるだろう。それは、世界各地が極東以上の地獄になる可能性を秘めている事だが……。
触れてみると、口元が少し吊り上がっていた。
「さて、では今回のミッションのブリーフィングを始める。皆も予想していると思うが、今回は極東から来た二人のゴッドイーターと、教官との共同作戦となる」
「改めて自己紹介しよう…。僕はエミール……栄えある極東支部第一部隊所属! エミール・フォン・シュトラスブルクだッ!!」
「そして僕はエリック。華麗なるエリック・デア=フォーデルバイデ。ブラッドの諸君もそうだが、緑の君。共に戦うのは初めてだね。この僕の華麗な動きをよく見ておきたまえ」
とりあえず、上田しないように気を張っとこ。
「…えー、張り切っている二人には申し訳ないんだけど、今回は初めて発見されたアラガミの調査任務になるんで、あんまり積極的に戦闘する事はないよ。ブーストハンマーはかなり大きな音を立てるんで、問題のアラガミからは少し離れて、周囲の敵を掃討してもらう事になる」
「ふむ、護衛任務と言う事だね。安心したまえ! 護る為の戦いにこそ、我が騎士道とポラーシュターンはその真価を発揮するだろう! しかし、そういう理由ならば、ナナ君も僕と一緒かね?」
「え゛」
おいナナ、そんな顔すんなって。一緒におでんパン食ってりゃどうにかなる。
「いや、まだナナは一戦力として扱うには、少々不安がある。周囲の敵の掃討でハンマーの音ともなれば、かなりの敵が集まってくるだろう。今回は隠密行動の基礎を叩き込む為にも、こちら側だ」
「そうか。…む? その理屈で行けば、僕も調査側でいいのではないかね?」
「あー…それは…」
ポラーシュターンは、ハンマーの中でも一際目立つからな。何せポラーシュターンだし。
「そうか、確かに! アラガミを退けるポラーシュターンの光は、確かに隠し通せるものではないな! 承知した。ならば、今回の僕は人々に希望を齎すだけでなく、アラガミを冥府に誘う案内役となろう! ポラーシュターンのように!」
「…おい、ポラーシュターンって確か…」
北極星。気にするなギル。こいつら感性で喋ってるから、理屈は関係ないんだ。
「エミールが掃討なのはいいとして…僕はどうするんだい? 華麗な活躍ができるポジションを頼むよ」
「この状況で最も華麗なのは、やはり敵の掃討だろう。エミールとの息の合ったコンビを見せてくれ。それこそが、貴方が最も華麗に輝ける姿だと思うが?」
「何だか言い包められてる気がするけど、まぁいいか。確かに、エミールとのコンビが一番動きやすいしね。…では、問題のアラガミと言うのは?」
「これが資料だ」
モニターに画像が映し出される。…贅沢だなぁ。紙でも良かろうに。
それはそれとして、そこに映っているのは…。
ジンオウガ。そのものではない。顔付や動きに、ガルムらしき面影がある。
どっちかと言うと、ガルムにジンオウガのコスプレをさせたと言うか、外面をそれっぽく改変しただけのように見えるが…。
「このアラガミが…。こいつ一匹だけなのか?」
「いや、最近になってそこかしこで、同じようなアラガミが出現し出した。ただ、個体によって姿はまちまちだ。色が緑に近付いただけのガルムも居れば、体毛の無い奴も居る。この画像は、変化が特に著しいガルムの画像だな」
モニターの画像が、数回切り替えられる。…やはり、動きもガルムに近いようだ。
じっと見ていると、ジュリウスが「どうだ?」と問うてきた。
ああ…。完全に同じじゃないが、やり合った奴によく似てる。攻略法も、ほぼそのまま当て嵌められそうだ。
「よし、ならその情報を……の前に、ナナ。お前はこいつをどう見る?」
「え、どうって? ……お、美味しくなさそう、とか?」
神機にとって、アラガミって全部マズイらしいぞ。
「アラガミしか食べない偏食なのにか。…茶々はともかく、見た目で敵を判断するのは危険だが、外見から得られる情報は非常に重要だ。生物とは、何かしら必要があってその形をしているものだ。それはアラガミであっても例外は無い。…ナナ、お前はこいつの外見から、どんな情報を読み取れる? 教官の情報で先入観を持つ前に、偵察の基本だと思って考えて見ろ」
「そんな事言われても…」
周囲を見回し、暫し悩んだが、助け船が出てきそうにないと判断して、ナナは仕方なく頭を捻る。
「えっと……ガルムっぽい形なんだよね? まだ戦った事ないけど…犬っぽいって聞いてたから、多分お手みたいなパンチがあるんじゃないかな。爪が鋭そうだし。犬とか猫の基本的な攻撃って言ったら、まず噛み付きと引っ掻きだよね。他には……尻尾は短いから、コレは攻撃にはあんまり使わない気がする」
ほうほう、いい線行ってるな。続けて。
「使うのが雷なんだよね。炎の代わりに雷……? ゴッドイーターはマグマに片足突っ込んでも燃えないって言うけど、電撃はどうなんだろう…。やっぱり痺れたり、中の骨が見えたりするのかな。……あ、そうだ! 炎じゃなくて雷だったら、盾で防げないんじゃないかな!? 感電するんじゃないの?」
ほぉう…。いい着眼点してる。結構頭いいじゃないか。(ナナにしては難しい言葉を知ってるな、感電なんて)
「へへ、そう? 後は……うーん、気になるのはやっぱり、背中の光かなぁ…。何で背中が光るんだろ…。暗い所でも動けるようにする為? でも、それだと背中じゃ意味がないよね」
「ふむ…思った以上に観察出来ているようだな。ナナ、満点だ。…ルーキーにしては、という事だがな」
ジュリウスの考察も聞いてみたいところだが、時間が勿体ないのでそろそろバラすぞ。
以前に戦った奴と同じだとすると、主要な攻撃方法は…ダイナミックお手、ぶっとびワンコボンバーもといサマーソルト、そんで雷かな。
攻撃は強烈だが、本来のガルムに比べると正直隙が多かったな。一発一発に力んで、行動の後に一瞬硬直が出来る。
「いやそれよりもその名前なんだよ。しかも一番メインウェポンらしい雷が雑だし」
ギルの突っ込みを無視。何ならジェネシック静電気とでも呼んだ方がよかったか。
ま、この3つは慣れればどうとでもなるが…それよりも特徴的なのは、活性化がヤバいって事だ。単なる活性化じゃない。全身に電撃を纏って、超パワーアップすんだよ、こいつ。
しかも、俺が知ってるだけでも2段階。…下手するとそれ以上も有り得る。
「電撃を…。…ホールドトラップは?」
効かないだろうな。喰らった電撃を力にするくらいやってのけるぞ。
背中が発光してるのは、そこに別の…小さなアラガミが居て、寄生関係にあるからだ。電撃を作り出すアラガミと、このアラガミ本体で、役割分担しているんだ。だからどれだけ斬りつけて体力を消耗させようと、電撃の出力は落ちる事が無い。背中を直接叩いて、小さなアラガミを潰さない限りはね。ちなみに、こいつの体がフサフサしてるのは、電撃を体に留めておく為だ。……あのフサフサを切り捨てれば、帯電状態防げねぇかなぁ。
ただ、さっきの画像を見る限り……雷光蟲、もとい小さなアラガミは確認できんな。体内に取り込んでいるのか、それとも役割分担は止めたのか…。
とにかく、こいつが電撃を纏い始めたら…動きを止めて充電するような動作をしたら、バレット叩き込みまくって速攻で止めろ。
無理だと思ったら、距離を置いて時間を稼げ。こいつの帯電状態は長くは保たない。時間さえ稼げば、元の状態に戻る。
ただし、一際強い帯電状態になると、強いショックを与えないと、ずーっとその状態が続く。
「その状態で接近戦を挑むメリットは無いのか?」
あるにはある。若干肉質が柔らかくなるんで、攻撃を通しやすいな。
…後は、強いて言うなら、こいつ自身の体力の消耗が激しくなる程度か? 帯電が解けた後、少しの間だけ動きが鈍くなる…かもしれない。確実な事は言えない。
「そもそも、電撃自体の危険性は?」
極めて高いが、俺個人としては肉体を使った攻撃の方がヤバいと思う。
特に帯電状態では。下手に触れると感電するし、そうなったら体が引きつって上手く動けなかったり、意識が飛びそうになってなぁ…。
動けなくなった所にぶっとびニャンコボンバーは即死モノだと思っとけ。
ただ、逆に電撃体勢さえあれば、大分楽になるだろう。俺がやり合った時と違って、剣・盾・銃の3つを好きに使えるから、相手の状態に合わせて切り替えればいい。ゴッドイーターの基本だな。
「私、その基本苦手…」
まだ銃の苦手意識は抜けてないか。
しかし、ガルムが元になっているとなると…あいつの炎を伴う行動が電撃に置き換わった場合も想定すべきか。
「ガルムの炎攻撃って言うと、ガントレットからの爆発と、火炎弾と、突進に…そうだ、ガントレットの爆発を利用して飛び上がるような事もやってましたね。雷で出来るかな、あの動き…」
…こんな塩梅で意見を出し合い、ブリーフィングは過ぎていった。
さて、ブリーフィングは特に問題なく終わり(国会みたいに荒れはしなかったが、エリックさんが机の上に立ってポーズを取ったりした)、実際のミッションである。
騒ぎ立てそうな二人が居ないから…とアカラサマな事を言うのも何だが、静かなもんだ。ナナの隠密行動も予想以上のレベルだったし、調査自体は順調だったと言えるだろう。
暫く観察してみて分かったのだが、あのジンオウガモドキ…やはり根っこはガルムらしい。ただ、好んで雷の力を帯びた物を食べる傾向がある。
偏食を続けた結果、体がそれに適応したのだろうか? それだけで、こうまでジンオウガそっくりになるとは思えないが。
関節の可動範囲を見るに、動きはジンオウガよりもガルムがベース。サマソやぶっとびニャンコボンバーが自然に出来るかは微妙なところだな。
本物のガルムに比べ、視野は広いが視認距離は短く、聴覚は同程度。
放っておくと、完全にガルム亜種でFAだなコリャ。
だが、その戦闘力は他のアラガミとは一線を画していた。タフネス、火力、特殊能力…。原種に比べ、亜種…と言うか墜天種は厄介な属性やられがついてる事が多いが、その典型だなぁ。
ダイナミックお手をガードしようとしたギルは吹っ飛ばされるし、ジェネリック静電気もガード不能でナナの髪の毛が当社比3倍くらいに逆立つし、帯電状態の体当たりに至っては、電撃が神機に誘導でもされたのか、本体を回避しても電撃自体がホーミングしてくると言う、本来のジンオウガ以上に芸達者な真似をして見せた。
ロミオ? 貧乏くじ引いて、騒がしい二人と敵の掃討やってるよ。
…俺? 情報収集目的って事もあって、最初はヘイト集めと足止めに集中してたんだけど……簡単に言えば、パリイ! パリイ! パリイ! マテリアルパリィ! パリィ! かーらーのー、発電器官を狙った致命の一撃(手加減版)! 帯電解除!
大体こんな塩梅だった。パリイっつーか、相手の攻撃に合わせて、重心が狂うように受け流しやらカウンターやら入れまくって、動きを阻害してました。…パリイと言うより、一指拳に近いかな。
で、肝心の手応えはと言うと………うん、極東個体でもないし、ジンオウガつってもフロンティアの遷移種から村クエ下位個体まで居るし、こんなもんだな…。あんまり印象に残ってない。ちょっと期待し過ぎたか。
ただ、今後に(不謹慎ながら)期待はできると考えよう。時期と場所的に考えて、GE世界、GE2シナリオ内でもここは序盤も序盤。それでブラッド達を散々手古摺らせるくらいの力はある訳だ。極東の上位個体が変じたら、どれくらいの力を持つか。
今回の攻撃方法は雷ばかりだったが、変異の度合いによっては雷と炎のハイブリッドになる可能性もある。
G級上位は厳しいとしても、いい手応えを期待できそうだ。
ともあれ、今回のミッションは無事終了である。
…遠くでエミールらしき「騎士道の勝利だぁぁぁぁ!」が聞こえるから、あっちも問題無さそうだ。