発売当日が休日って幸せだなぁ。
と言う訳で、執筆を放り出してプレイ中です。
EDFと交互に、とか考えてたけどそんな余裕無かったぜ。
これは神ゲーですよ…ちょくちょく「バグかな?」ってのがありますが、その内修正されるでしょう。
まだデカブツの手前ですが、何も書かれてないマップを歩き回ってオブジェクトを探していくのがスゴイ楽しい。
あっちこっちに回復やら麻痺やら毒やらの仕掛けがあるから、自然の中を走り回ってる感が凄い。
今までは大体大剣と太刀でやってきましたが、色々試してみたいものです。
神逝月
グレムのオッサンから催促が来た。GKNGとの繋がりはよ、だそうな。
正直言って、すっかり忘れてました。と言うか、行かなきゃならんのかなぁ…。
つーか、そもそもあいつらも俺の事をどれだけ覚えているやら。確かに最初の一人、始まりの人ではあるかもしれないが、そこから発展させてきたのは俺ではなく当人達だ。
無条件に従う筈がない。グレムのオッサンは、繋がりさえできれば後は自分で口説き落とす、と言っていたが…。
何より怖いのが、あいつらが一体どんな団体になってるのか見当もつかないって事なんだよな。
緑を広める、これはいい。
食べられるものを増やす、これもいい。
予言って何だ。
覚えてるぞ、フライアでエリックさんとエミールに会った時、「GKNGの予言は真実だったのか」なんて事を言ってたのを。
予言だよ、予言。何で植物を広める団体で、予言なんてものが出てくるんだよ。どこの宗教団体だよ。
仮に本当に宗教団体だとしたら、シャレにならん立場に居るぞコレ。政教分離の言葉通り、権力は確かに持ってないだろうけど、その気になったら食料事情を大変動させる事ができる立場にある。
極東の胃袋を、直接鷲掴みにしてるようなもんだ。
自覚してるかな…いやしててもしてなくても激ヤバなんですけども。
むぅ……とは言え、やっぱ逃げられんよなぁ…。予言までされてると来ては、少なくとも俺が極東に戻ってくる、或いは戻ってきていると確信している奴が一人以上居るって事だ。
GKNGの組織力と団結力は、(飯によって)極限まで高められているだろう。それこそ、アナグラ内部にまで間者を潜り込ませる事だってできそうだ。
…やっぱり、一回は顔を出さなきゃならんか。場合によっては、無茶なことをしないように釘を刺す必要すらあるかもしれない。
あ、そうそう、もう一つ忘れてる事あったわ。
ロミオの元カノ調査!
前回は軽く調べるだけで終わって、復縁とか全然できなかったからなぁ…。デスワープが今後も同じ時期から始まるのだとしたら、ロミオの性癖を決定的、かつほぼ永遠に拗らせてしまった訳で…。贖罪的な意味でも、何とかしてやらないとな。
優先順位? グレムのオッサンの頼みか、ロミオの彼女かで言えば後者だろ。野次馬根性込みだけど。
さて、前回の記憶もオボロゲながら残ってるから、詳細を調べ上げるのはそう難しい事じゃない。前回は軽いプロフィールくらいしか調べられなかったから、もうちょっと掘り下げて…。
「…誰ですか? この女の人」
うわ、いきなり何だアリサ。誰って…ロミオの元カノ。
「ほほぅ?」
キラリと目が光った。俺の浮気を危惧していたよーだが、こういう話題にも興味はあるようだ。
ロミオの事を何処まで話すか、かなり迷ったが……まぁ、流石に俺にも情けと恥というものはある。俺が狂わせてしまった弟子の人生だ。それをネタに笑いをとるよーな事は、流石にできん。復縁させてからならともかく。
勘付かれる危険はあるが、俺のせいで元カノと大喧嘩をしてしまった事だけ話して、何とか復縁させたいと伝える。
「ふーん…。私達にも構わず何をやってるのかと思いましたが、話は理解しました。そういう話なら、真面目に協力しますよ。アリサの恋愛相談室、スタートです!」
真っ当な相談が出来るよーな経験しとらんだろが…。
………恋愛相談云々を言うなら、ヒバリさんでも連れてくるかな。ガチレズのあの人を連れ込んでも、あまり意味は無さそうだが、少なくとも色恋で悩んだ時間は俺達とは比べ物にならないだろう。
いや、この手の事なら案外レアも…。ポンコツで、真っ当な経験は無いに等しいだろうけど、母性が溢れまくっとるからな。
ま、それはともかく、この嬢ちゃんの詳しいプロフィールを調べる訳だが。
まさかのGKNG関係者かよ。またGKNGかよ!
「仕方ないでしょう。今やGKNGは、極東一帯に多大な影響力を持つ一大組織ですよ。それなりの大きさを持って居る団体の中で、関わりが無い所を探す方が難しいです」
まぁ、今回は本人が所属してるんじゃなくて、GKNGの取引先のお嬢さんみたいだが…。
「詳しい話を聞いたり、協力者を求めるなら、GKNG本部に行った方がいいんじゃないですか? あそこ、まだ貴方を教祖として崇めてますよ。理念に関わる事ならともかく、これくらいなら全面協力すると思いますが…」
だから行きたくないんじゃないか…。お前、どっかの支部に着任したら、『下乳神様の像』とか書かれた自分の銅像があったらどうする。
「壊滅させます。…言いたい事は分かりましたが、それで逃げられる筈もありませんよ。多分、貴方が来るのを今か今かと待ち侘びています」
益々行きたくねぇ…。しかし、嫌な事で、しかも逃げられない事ってのは、さっさと済ませないと益々負担になるんだよなぁ…。待っている時間こそが幸福、と言うが、嫌な事の場合待っている瞬間も、実現した瞬間も不幸である。
とは言え、怖いもの見たさもあるにはあるし、アリサとのデートも兼ねて行ってみるしかないか。
置いていかれるレアに埋め合わせをする事も約束し、二人で街を歩く。話題は色々。他愛もない事だったり、今度のオーディションに関する事だったり。
…今までのループの事だったり。
と言っても、今までのループでここまで来たのって、一回だけだったんだけど。
「ブラッドアーツ…血の力、ですか。まぁ、貴方のはまた別の力…なんでしたっけ?」
根っこは同じだと思うけどね。興味あるの?
「一介のゴッドイーターとして、戦力を上げようとするのは当然の事です。…ヒーローが使う必殺技を、自分も使ってみたい…という考えもありますが」
相変わらずヒーロー扱いされてるのはともかくとして、アリサの場合は目覚めさせるのは簡単だぞ。いつもの手段で。
「いつでもバッチ来い! …と言いたいところですが、それって不味くないですか? いや私はいいんですけど、ブラッド隊が。元々、血の力の為に結成された部隊なのに、全く関係の無い私の方が先に目覚めると言うのは…」
ああ、確かに立場的によろしくないか。でもなぁ…ジュリウスはもう覚醒状態で、ロミオも…ブラッドアーツまでは目覚めてる。
問題なのは、シエル、ナナか。特にシエルは、前回目覚めた時期を逃しちゃったからな…。
「私を目覚めさせるのと同じ方法で…なんて、戯言は言いませんよね?」
正直、最悪のケースを想定すると、使わざるを得ない。
…待て、落ち着け。シエルにとっては、存在意義の危機みたいなもんだ。新世紀福音人造人間の終盤の赤いヒロインみたいに、レイプ目のシエルなんぞ見たくない。
真面目な話、ちゃんとした力の目覚め方を確立するのは急務だよな…。
現状のやり方は、狩人×狩人的に言えば邪道のやり方だ。強引に……なんだ、穴? を抉じ開けて、制御できなきゃ死ぬって奴。
感情の爆発という不安定なトリガー、師匠ポジションの俺の未熟さ、サポートの不十分…。いつ死人が出てもおかしくない。
その中で、比較的安全なやり方が、R-18なオカルト版真言立川流であって…いやホント、真面目に考えてこうなんだって。
「はぁ…。全く、何で私はこんな人を…。しかも、以前の私は、浮気と言うか愛人を有耶無耶の内に認めちゃってるなんて…。ボルシチの刑に…」
ミソペーストのボルシチはヤメテ。一口は喰ってみたいと思わんでもないが、2口目は勘弁。
…で、あそこがGKNGの本部か?
…何と言うか………意外とその、質素だな?
「…確かに」
イヤイヤながら辿り着いてしまったそこは、俺も知っている場所だった。と言うか、俺の記憶が正しければ、前回ループで…つまり3年前に人を集めて、農業やり始めた場所だ。
その場所を囲む柵と、その横に小さな掘っ立て小屋が立っている。掘っ立て小屋と言ってもそれは規模だけで、作りはかなりしっかりしているようだが。
柵の中は農園になっており、色々な植物が茂っている。…丁寧に手入れしているようだ。
そしてその植物のド真ん中に一点だけ、丸く切り取られたような手付かずの場所がある。
…あそこ、俺が最初に立ってた場所だよな…。ひょっとして、聖地扱い…とか?
「…本気で宗教と言うか、カルトっぽくなってきましたね。帰った方がいいかも………? 何だか騒がしくないですか?」
…ああ、手遅れって事ねハイハイ諦めりゃいいんでショ。
遠い目をしている間に、掘っ立て小屋の中から見覚えのある人達がワラワラと沸いて出てくる。
騒ぎが伝わったのか、掘っ立て小屋から意外もどんどん人が集まってくる。
俺とアリサを取り囲むように、円形を作って整列した。
あ、ノゾミちゃんも居る…と言うか、中心人物は最初にやり方を教えたあいつらか。
警戒するアリサに、必要ないと伝える俺。…殴り掛かってきてくれた方が良かったなぁ。
何の合図もない筈なのに、彼らは一糸乱れず踵をぶつけ合う音を立てて姿勢を正し、右手を上にあげる。
…掲げられた手には、それぞれ大根やらニンジンやらジャガイモやらカブトムシやら肥料やら白菜やらシモフリトマトやら…。多分、一番好きな物か、特に熱意を上げて育てている物なんだろう。
まぁ、取り敢えず…。長い間、顔も出せずに済まなかった。
帰って来たぞ。
「「「「「開祖様! 始祖! 開拓者殿! 恵みをもたらすお方!」」」」」
「「「「「開祖様! 始祖! 開拓者殿! 恵みをもたらすお方!」」」」」
…アリサ、無言で引くな。気持ちは分かるが、俺を一人にしないでくれマジで。
……? あれ、あの子ひょっとして、この前会ったドゥーチェことアンチョビじゃないか? …目に見えて動揺しとるな。
何気なく話していた相手が、自分のバイト先の社長どころか、その出資者だったようなもんだし、無理もないかなぁ。あんまり強引に接触すると良くないな。ヒラヒラ手だけ振っておこう。…怯えられたようだ。何故だ。
一頻大騒ぎと言うか…一種のミサ? の後、慣れない超VIP扱いで部屋に通され、持て成しを受ける。
…この後、グレムのオッサンとの話を通さないといけないと思うと、色々な意味で憂鬱である。
…うん、ロミオの元カノの事から行こうか。と、その前に、GKNGの現状を詳しく聞きたいんだが。
正直、俺にとっては最初の立ち上げに一枚噛んで、その後ドタバタしている内に段々距離が離れてしまった…って印象の方が強いんだが。
「はい、開祖様!」
…勘弁して…。頼むから普通に接して…。
「…そうですか? どうしてもと言うなら…」
どうしても!
「はぁ…。ご神託とあらば、仕方ありませんね」
神託…。神託ってアンタ…。そう言えば、俺が戻ってくるのを予言していたとか何とか聞いたが。
「ああ、あれですか? ノゾミ幹部の、よくある夢の話ですよ。大幹部に対して失礼な言い方ですが、夢見がちな年頃ですからね」
ま、確かに。それをエリックとエミールさんが真に受けたって事か…。あの二人なら、如何にもありそうな話だ。
「はは、開祖様がアラガミに変身するとか、人型の友好的なアラガミとチューしてたとか、自然が満載の世界で恐竜と戦ってるとか、大きな角があるオバケを除霊するとか、如何にも年頃って感じですね。いやぁ、アラガミが現れる前に持ってた、特撮映像とかアニメとか見せてあげたいなぁ」
HAHAHAHAHA、そりゃ面白い夢だNA!
…おいアリサ、じっと俺を見つめるな。俺だって予想外だ。何者なんだ、ノゾミちゃん。
コウタの妹で、前回ループで農業を広めようとした時に最初から参加してたのは知ってるが、それ以外は普通のょぅι゛ょだった筈。一体なぜ、そんなピンポイントな夢を見てるんだ。
予知夢か? それとも千里眼の類か? 討鬼伝世界ならどっちもある筈だが、GE世界にまで?
と言う事は、勝手に霊力に目覚めかけているとでも? 隠れた逸材か。
「…考えてみれば、最初期からのメンバーとは言え、コウタの妹くらいの年齢の子が大幹部で居られるって…」
周囲からのバックアップが、問題になるくらいに強いか。周囲が話にならないくらいに阿呆か。本人が実は、超が付くキレモノか…だな。
ああ、何かしら一芸があって、それで認められてるって可能性もあるにはあるか。
何にせよ、一度会ってみた方がいいかもしれん…。
「ノゾミさんなら、今日は家に帰っていますよ。お兄さんが休みで会いに来るそうですから、楽しみにしているそうです」
「コウタ…。妙な所でタイミングの悪い…。顔を出しますか? ちなみに、藤木家の稼ぎ頭はコウタではなく、ノゾミちゃんになっているそうですが」
止めとく。コウタとそれほど接触があった訳じゃないし、家族水入らずに余計な嘴を突っ込むもんじゃない。
そんなに重要な事って訳でもないしな。
「ところで開祖様。本日は、何か用件でも? 勿論、言葉をかけてくださるだけでも、我々としては感動物なのですが」
あー。いやちょっと、GKNGと商売したいから口きいてくれって言われてな。
ここに戻るまで居た施設の大家みたいなもんだから、あんまり無碍にもできんかったんだ。
「開祖様が居た所…と言うと、あのフライアという巨大要塞ですか。かなりの資金を持っている相手、と言う事ですね…。理念上、あまり金銭でのやり取りを挟むのは望ましくありませんが…」
だからと言って、全く無償と言うのも健全ではない。今はまだ何とかなってるだろうが、何れは運営に金が必要になってくる事もあるだろう。
「それは…分かります。幹部勢の中でも、何度か議論された問題ですから。ただ、毎回結論は『時期尚早』だったようです」
…俺も経営に関しちゃ素人だし、グループの状況を全く把握できてない。こんな状態で、まともな指示が出来るとは思ってない。
でも、悪いが一度、話を聞くくらいはしておいてほしい。
あのオッサンは、自分でGKNGを口説き落とすと言っていた。GKNGが求めているのは、金銭ではない事も理解している。なら、それなりの計画と、リターンはあるんだろう。
受けるかどうかの判断は任せるし、俺に気兼ねなんぞしなくていい。強引だが金儲けの嗅覚と手腕は確からしいから、少なくとも今後を考えるのに参考にはなるだろ。
「…分かりました。私も一幹部でしかないので確約はできかねますが、開祖様からお話があった事だけは伝えておきます」
すまんな。その気になった時の為の連絡先は渡しておく。後は好きにしてくれ。
…っと、そうそう、団体の状況、もう少し詳しく聞かせてくれるか? 何がどうなって、こんな大規模な団体になったのか、皆目見当もつかんのだ。
「是非とも! 開祖様を相手に団体の歴史を語れるとは名誉ですな! それでは…」
………歴史とは大げさだなぁ、と思って聞いてたなが………お前ら、頑張り過ぎだ…。