※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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明日は新世界樹の迷宮2の発売日です…って世界樹の迷宮Ⅴ発表となもし!?
明日から暫くアサクリと世界樹でロクに執筆できなくなります。
書き溜めもこれで全部です。

世界樹発売記念という事で、後書きに外伝を載せてます…全く関係の無いゲームが舞台ですが。
SSとは言え、後書きの小説で恐れ多い事書いてしまったなぁ…。
何のゲームが舞台か分かるのか、ちょっと不安です。


にしても、今回のアサクリはよく死ぬな…微妙に操作方法も変わってるから戸惑います。
収集は後回しにして、そろそろストーリー進めるか。


第34話+外伝1

黄昏月オートエイム×速射日

 

 

 

 秋水とちょっと下世話な話をした。

 以前疑問に思った、「神垣の巫女は処女ではないといけないのか」という奴だ。

 無論、桜花や橘花本人は勿論、那木やお頭が近くに居ない事を確認した上で。

 

 

 結論から言ってしまうと、処女でなければならない。

 驚いた事に、処女喪失して力がダウンする事態を防ぐ為、興味を持たせないよう性教育すらしない場合もあるらしい。

 

 

 …やはり巫女という立場にある以上、神聖性は必要な物らしい。

 カリスマとかの理由ではなく、術や能力の行使に明確な影響が出るそうなのだ。

 無論、大抵の場合は悪い方向に。

 

 普通、モノノフの里では神垣の巫女はその一生を、閉じ込められるようにして過ごすらしい。

 護衛付きとは言え、ある程度自由に出歩ける(そして抜け出す術を俺が教えている)この里の方がおかしいらしいのだ。

 

 まぁ、懸念があるのは分からないでもない。

 神垣の巫女などという肩書きがついても、殆どの人は単なる女性。

 しかも、閉じ込められている為、十人中9人くらいは世間知らずのお嬢様だろう。

 

 …もしも悪意を持って接触された場合、どうなるか?

 容易く心を乱され、或いは物理的に『膜』を奪われる事だって考えられる。

 

 実際、秋水が陰陽方の間者として橘花を揺さぶり、この里を瓦解させようとするなら、橘花を襲って色々と尊厳を奪ってしまうのが、最も簡単な方法だろう。

 

 

 

 そうでなくても、世間知らずのお嬢様が、ちょっとした切欠で誰かに惚れてしまったら、どうだろう?

 極論になるが、行き先は二つだ。

 

 Aなんやかんやで結ばれて合体・子作り。

  神垣の巫女の力ダウン。

  子供が生まれる辺りで、陣痛やらつわりやらで集中力が殺がれ、結界が弱って里がアボン

 

 Bフラれる、或いは結ばれる見込みがない事に気づく。

  失恋の痛みで精神力超ダウン。

  結界パリン。

  アボン。

 

 

 …うん、そら波風立てないように閉じ込めもするわ。

 それはそれで色々と積もる物はあるだろうけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、先日橘花が「那木さん達が夜にやっている遊びについて」の本を借りにきたそうなのだが。

 …どーやら那木とのお遊びが見られていたらしい。

 

 橘花は性教育を殆ど受けてないタイプらしく、「あれはどんな遊びなんでしょう?」と首を傾げられた秋水は、気まずいなんてものじゃなかったらしいが…。

 いや、だからって桜花に言いつけるなよ?

 言ったら色々とこっちもバラすからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄昏月生存本能×逆鱗日

 

 

 前にも気付いた事だが、橘花は「巫女っぽくない遊び」に色々と興味を示す傾向がある。

 それが神垣の巫女という立場から開放されたがっているからなのか、それとも単にやってはいけないと言われた事に引かれるタチなのか。

 

 

 

 

 

 

 どっちにしろ、触りだけ知ってしまった子作りに興味津々っぽい。

 

 と言うか、あの隠密技術は一体どうなっとんのだ。

 確かにハンター仕込みの狩りの技術を幾つか教えたし、「中々筋がいいでござるな」って言ってた速鳥も悪ノリ(?)して気配を隠す方法とか教え込んでるのを見た事がある。

 しかし、那木と晩飯~パコパコ中とは言え、俺に全く気付かせないってどういう事?

 先日の秋水の話を聞いて、注意深く外の気配を探って、ようやく橘花に夜の生活を覗かれているのに気がついたぞ。

 

 

 橘花の行動を聞き込みして推理してみるに、こういう流れだ。

 

 

 

 ①俺から隠密技術を学んだので、ちょくちょく抜け出して遊びに出るようになる。

 ②那木と俺が一緒に過ごすようになって、なんか乱入する頻度が増えてきた。

 ③驚かせようと、夜中に抜け出して遊びに来る。目撃。

 ④秋水のところに行って調べてみて、更に興味が沸く。

 ⑤また覗きに来ているうちに、隠密が上手くなる。

 

 

 …好きこそ物の上手なれ、とは言うけどさぁ…。

 これは酷い…。

 

 

 というか、マジな話どうしたものだろうか。

 この際倫理観とか切り離して考えるけど、これってかなりリスクが高い状況だ。

 釣り橋効果に代表されるように、性的なものにせよ生命の危機からのものにせよ、興奮というのは錯覚の元になりやすい。

 

 これが元で、橘花が俺に対して懸想している、と思い込んでしまったら?

 …もう那木とくっついている俺に対して。

 

 

 つまりアレだ。

 先日の日記の、Bルートに進んでアボン!

 

 マジでこの可能性、かなり高い。

 何だかんだで遊びやら色々教え込んでいたから、多分橘花にとって一番親しい異性は俺だ。

 ゲーム的に考えても、討鬼伝のヒロインポジションだったと言える…いや嫁ポジションはともかくとしてさ。

 

 それに、以前あった陽動の際、お守りだといって結界石の欠片を持たされて出撃したが…効果の程はともかく、これってなんだか物語のワンシーンぽい感じがするでしょ。

 つまりヒーロー役=俺、ヒロイン役=橘花。

 

 そういう風に一度自覚してしまえば、実体がどうであれ認識がズルズルと引き摺られ、そして感情はそれに従って芽生えてしまう。

 

 

 

 

 

 

 つまるところ、俺はその辺を上手い事宥めてやらねばならぬ訳だ。

 肉体関係についても興味津々で覗いている橘花を。

 

 

 

 

 

 さとをききにさらさないためだから、ふたまただってしかたないよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え、那木=サン?

 どうしたの……いやこれは浮気とかじゃなくて!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 妾?

 

 

 

 

 マジで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄昏月激運×おみくじ日

 

 

 取り乱した。

 那木がお妾さんOKとか言い出すから、煩悩が暴走しちゃったじゃないか。

 おかげで那木が一日足腰立たなくなってしまったが、それは置いといて。

 

 何処まで都合のいい女みたいな人なんだ、って思ったが、よくよく聞いてみるとそうとも言い切れなかった。

 一応、お妾さんOKなのは事実なのだが、単純に浮気公認とか公認の愛人とか、そーいうのじゃない。

 

 妾というより、側室と表現するのが正しかった。

 流石、戦国時代っぽい価値観の名家である。

 

 ただし、勿論無条件に認められる訳ではない。

 男性側の甲斐性だって重視されるし、誰でもいい訳じゃない。

 那木が教わってきた価値観においては、幾つかのルールがある。

 

 

 特に今回は、側室になる可能性があるのは橘花という形になる。

 そう、神垣の巫女が側室、という訳だ。

 那木の家は名家だったが、神垣の巫女を側室…つまりは第二夫人と考えた場合、その釣り合いは取れるのか?

 

 俺には名家の名や立場の重さとかはよく分からないのだが、それでも神垣の巫女が超重要人物だって事はよく分かる。

 どーも聞いた話だと、一般的な地位としては神垣の巫女>名家なので、正室側室の地位がそれで逆転すると…周りがうるさいっぽい。

 

 地位的な問題に焦点を絞って考えても、俺は単なる一介のモノノフに過ぎない。

 それが名家のお嬢様と神垣の巫女を侍らせるような真似が許されるとでも?

 

 

 

 ……別に許される必要もないけどな。

 桜花が厄介なだけで。

 

 とにかく、色々とルールがあり、正室・側室間では下克上などを防ぐ為か、色々なルールが定められているらしい。

 仮に橘花を妾にするのであれば、それを遵守しないと那木が許してくれそうにない。

 これは下半身で説得、なんて手段は使えそうになかった。

 妙な所でルールに厳しい。

 

 …多分、子供の頃からの教育に加えて、やきもちとか独占欲とかもルールに厳しい理由の一つだろうけど。

 浮気されるよりは妾の方がマシだけど、どっちにしろ気に入らない。(ってレベルじゃないと思う)

 でももしやるのであれば、ちゃんとこのルールに則ってください、って所か。

 

 

  

 

 

 

 

 

 ……面倒だから隠れて関係を持つか?

 

 

 

 

黄昏月罠師×不動金縛日

 

 

 色々と先走りそうになったが、橘花の意思確認が最優先だ。

 エロい事に興味があるだけなら、失恋云々の心配もないから無理に側室にする必要もない。

 

 何も気づいてないフリをして、橘花のところに遊びに行ってみたんだが…むぅ、判断に困るな。

 ちょっと目と顔を赤くしながらも、普段のように振舞っている……寝不足気味なだけのようだ。

 こりゃ昨日も覗きに来てたな…。

 今のところ、精神的ダメージを受けている訳ではなさそうだ。

 

 とりあえず、即座に結界が弱って里アボンはないと思う。

 そんならどうすっかな…。

 俺だって羞恥心はあるし、あんまり隠れて見続けられるのも愉快とは思わない。

 …ジーナさんの時はカノンさんに覗かれてたけども。

 

 だからと言って「覗くな」と直に言うのもな…。

 

 

 

 

 何より、下世話な本心を暴露するが、これはチャンスだ。

 何のチャンスって、そりゃカワイイ子を合法的(?)に手篭めに出来るチャンスだ。

 那木一人で満足してない訳じゃないが、男としてチャレンジ精神が疼く。

 具体的には3Pとかハーレムとかやってみたい。

 

 男なら一度はそう願う……そう思うでしょう、アナタも!?

 

 

 

 しかし切欠をどうしたものか…。

 夜は那木と一緒に居るからチャンスは無い。

 というか那木を弄ぶのに忙しい。

 

 となると、やっぱり狩りから帰ってきてから夕飯の辺りが狙い目か。

 ……禊でも誘ってみるか?

 ゲーム的に言えば、誘うにはまだ好感度が足りないと思うが、そこは好奇心を擽ってやればなんとか補えると思う。

 

 だが一気に押すのは禁物だ。

 今はまだ、性への好奇心が優先されている状態。

 そういう事をしたいと思う程、俺は異性として好かれてないだろうし、何よりまだまだ恐ろしいだろう。

 

 

 

 

 

 よし、『自習』を教えよう。

 

 

 

 

 

黄昏月カリスマ×隠密×忍び足日

 

 

 穢れを清めるための禊場でワイ談というのも中々オツなものだ。

 軽口風にちょっと話題を振ってみたら、結構な勢いで食いついてきた。

 

 で、「人の居る所で話す事じゃないから」と言いくるめて、桜花の目を盗んで二人で禊場へ。

 水で濡れた白装束が目に毒ですなw

 視線を逸らしているフリをしつつ、しっかりと鑑賞させていただきました。

 

 そして決意を新たにしました。

 ゲッスい決意を。

 

 

 

 

 さて、ところで以前、『神垣の巫女は処女でなければならない』と秋水から聞いたワケだが。

 精神的な問題以外でも、『膜』の有無で術の効果が左右されるため、色恋の問題を差し引いてもヤッてしまう訳にはいかない。

 今後のオオマガドキ防衛線もあるし、討鬼伝極のストーリーにも突入するなら、どんな鬼が出てくるか分からない。

 里の結界を弱体化させる訳にはいかないのだ。

 

 

 だが膜さえ無事ならナニしても問題ない訳で。

 

 

 

 

 

 通常の『自習』に加えて、『尻』での行為もある事を教えておきました。

 

 

 

 人によっては、普通の交わりよりも気持ちよくなれる、と。

 多少のトレーニング法も教えてみた。

 

 橘花は仰天してたが、ちょっと想像していたのを見逃さない。

 興味アリのようです。

 まぁ、ソッチ系はちゃんと準備しないと、清潔さに問題があるんだけどね。

 那木で実演して見せてやれればよかったんだけど、流石にそうすぐには受け入れられるくらいにはなってない。

 

 とりあえず、腸内洗浄に必要な薬品は渡しておいた。

 何でそんな物持ってたかって言うと、以前アリサやユニスを相手に色々とやってた時の残りである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 これで『自習』が進んで、快感を覚えれば、いざ事となった時もソレほど抵抗は無いと思う。

 尻穴狂い(処女)の巫女……アリだと思います!

 俺の手で開発していくのもいいけど、自分で開発させて、出来上がったのをいただくのもイイと思います!

 

 よっしゃ、これをご馳走になるまではデスワープする訳にはいかんな!

 最大の敵は那木と桜花である事は言うまでもない。

 

 

 

 

黄昏月騒音×笛吹き名人日

 

 

 ふと今までの日記を読み返して思ったのだが、何で俺はこんなにゲスい思考を平然とするようになっているんだろうか?

 微妙に記憶から薄れつつある、デスワープに巻き込まれる前の世界では、特に特徴も無い一般人だった。

 天然とか人としてどうよ、とか言われた事はあるが、少なくとも異性に対してこれ程積極的というか捕食者的な行動はしてなかった筈。

 

 何が切欠で、こんな風に人を獲物としか見てないような生物に成り果てたんだろうか?

 色事の味を覚えた…というか脱DTしたのは、MH世界での水商売のオネーサンが切欠だった。

 あの頃はまだ、比較的純情な素人チェリー君だったと思う。

 

 次に関係を持ったのは…アリサか。

 しかしアリサをああまで洗脳した時点で、かなーりゲッスい思考になっていた気がする。

 …そうだ、よくよく考えれば素人チェリーだった俺が、アリサの方に下地があったとは言え、あんなに人を支配できるものだろうか?

 

 洗脳紛いの真言立川流オカルトバージョンを身に着けたのは、アリサとくっついた次の討鬼伝世界だったしな…。

 だが真言立川流の技術が、俺を外道に導いた技術の一つなのは間違いなかろう。

 

 

 心当たりがあるとすれば、アレだ。

 

 どこぞの平安時代から続く無手の流派は、その技術を習得する間に精神を作り変えて、修羅と化してしまうと言う。

 これも一種の洗脳なのかもしれんが、同じような事は一定以上の技術を持つ者は必ず通る道だろう。

 例えば武術なら、多少の痛みや緊迫感に耐えられるような精神に。

 例えば芸術なら、雑念を消し飛ばして対象となる何かに集中できるように。

 例えば医術なら、怪我や病気の凄惨とも言える光景を目にしても、冷静な診断ができるように。

 

 その技術に必要な精神の有り様を、必ず何処かで叩き込まれる。

 それと同じ事が起きたんじゃなかろうか。

 つまり、真言立川流のマニュアルを読んだあの時か、それとも自然と狩りを続ける事を考えるようになった、あの頃か。

 

 昔は普通の純情(失笑)ボーイだった俺が、このループや狩りの緊張感に耐えられる精神を得る為、何処かで適応した結果が今の俺なんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だがこんな事はどうでも良かった。

 目の前に据え膳が出来上がりつつあるのだから、出来上がるのを待たないでどうする、出来上がってから食べないでどうする。

 出来上がる前に食べるのも一興。

 

 それに比べれば、俺が生まれつきゲッスい人種なのか、それとも何らかの切欠で歪んでこうなってしまったのかなぞ、どうでもよいわ。

 

 んじゃ何でこんな考察をしてたのかってーと、単にヒマだったからだ。

 

 

 

 

 

 

黄昏月おおげさ×怒日

 

 息吹が中々立ち直らない。

 ちょっと不安になってきた。

 

 何だかんだで普段の討伐(雑魚狩りだが)には、酒気を帯びつつ(どう見ても二日酔いである)もちゃんと出ているみたいなんで、俺達の負担が増える訳じゃないが…動きがどうにもぎこちないし、精彩を欠く。

 やはり精神的に安定していないようだ。

 

 そろそろ、物見班を襲った大型の鬼と遭遇しそうなものだが…。

 結構厄介な奴だったような気がする。

 メンバーが十全な体制なら勝てるだろうが、不安要素があるとな…。

 

 

 代わりと言ってはなんだが、良い(と思われる)知らせもある。

 ここの所、神機に討鬼伝世界の素材とGE世界の素材を食わせ続けていた訳だが、神機が進化しようとしている……ような気がする。

 異界の中、瘴気が宿ったままでも、徐々に動くようになってきているっぽい。 

 もう間もなく、討鬼伝世界で杭君が活躍できるようになるだろう。

 鬼杭千切なら、大抵の鬼を瀕死にまで追い込めると思う。

 ただ、一発撃ったらほぼ行動不能確定だもんなぁ…。

 そこだけはどうにかしないと。

 

 ところで、今日は「古」の領域での任務だった。

 だからどうしたという事もないんだが…なんというか、琴線に触れた。

 あの、転がってるデカい土偶…あれはイイ。

 なんかイイ。

 とても素晴らしいナニカを感じる。

 ハニワ(特にアリスソフト産)もいいけど、土偶もいいよね!

 

 

 

黄昏月オートガード×オートエイム日

 

 大和のお頭から話があった。

 何でも、眠ったまま目を覚まさない人が増えているらしい。 

 その数、何とこの里だけで何十人。

 …労働力が削れる、看病のために人手を割かれる、と考えただけでも、その被害は甚大だ。

 ウタカタの里は、決して大所帯じゃないからな…労働力が減ると、生活に直結する。

 特にメシのクオリティに。

 うむ、それは天地がひっくり返ってでも…否、ひっくり返してオオマガドキを起こしてでも防がねばなるまい。

 

 里の人達に話を聞いて回ったところ、どうやらこれは夢患いなる病気だと知れた。

 名前だけ聞いたところで、原因も対処法も分からんのじゃ意味が無いが。

 那木も、速鳥も過分にして聞いた事がない病だそうだ。

 

 

 

 

 と言うか、オボロゲな記憶の中で、これは初穂イベントだとあるような。

 確か、あのクッソ面倒臭いヘビだかカタツムリだかよーわからん鬼の仕業だった筈。

 あまつさえ、初穂が思いっきり夢わずらいにかかってしまったよーな。

 

 昔の資料を掘り出してきた秋水曰く、百日夢ともいい、やはり鬼によって夢の中に閉じ込められてしまっているらしい。

 取り戻したい過去に囚われていたり、昔に戻りたがったりしていると、この鬼の術にかかってしまうとか。

 

 

 …初穂はキャラエピソードで夢患いになってしまうとして……息吹、まだ立ち直って無いぞ。

 大丈夫なのか?

 流石に息吹と初穂の二人が抜けるのは痛いな。

 

 

 

黄昏月匠×ボマー=クリーパー日

 

 案の定だよ。

 初穂が夢患いにかかってしまった。

 昨日、またちょっと強めにブートキャンプやって、余計な事を考える余裕をなくしておいた方がよかったか?

 息吹もついでに。

 

 …息吹は、ちょっと立ち直り始めたかな?

 やはりと言うかなんというか、目の前で仲間が死にそうになってるのに、平然と不貞腐れるような根性はなさそうだ。

 「何で俺は夢患いにならない」「いつの間にか本当に適当に」とかブツブツ言ってたが、ケツを蹴っ飛ばしてやると意外と動き始めた。

 無理だと思っても無力だと思っても、刻まれた喪失の痛みで嫌でも動いてしまうらしい。

 

 …両肩を掴んで(つまり逃げられないように固定して)、片足をブラブラさせつつ「あんまりしみったれてると、今度はダブルボールを喪失しますよ?ご希望ならスティックの方も」と真顔で言ったのがよかったのだろうか?

 

 …でも本調子には程遠いな。

 

 

 

 

 

 

 

 追記 橘花はしっかりと「自習」に励んでいるようです。

 雰囲気や腰つきがちょっと変わってきました。

 

 




    外伝





 これは夢、かなぁ?
 いつものように狩りを終えてイチャネチョして、家で眠った筈なんだが、気がつけば………なんか…別の世界っぽい所に居るんだが。

 一体何事だ?
 とりあえず落ち着くために日記を書いてはいるが、そもそも周りの景色がおかしい。
 なんというか、荒野だ。
 荒地だ。
 しかも誰も居ない。

 …マインクラフト世界にでも迷い込んだか?と思ったが、地面を何度か蹴ってみても砕けない。
 仕方ないので、誰か居ないか(或いは食える獲物が居ないか)探して歩いてみよう。












 街を見つけて、宿を借りた。
 見つけたのはいいんだが、なんというか……一部の住民がすごく、世紀末です…。

 モヒカンは当たり前、日本人離れした体格で、一見して悪役だと分かる服装、勿論斧だって完備している。
 街中だからか、バイクは無いようだが。

 という事はここはアレか、世紀末なのか。
 北斗無双辺りの世界か。
 それとも世紀末バスケの方か?
 昔はRPGもあったと聞くが。

 もしここで何か学ぶとするなら、北斗神拳よりも南斗の方だな。
 バケモノ相手なら、秘孔を突くより単純な斬撃の方が効果があるだろう。
 いや、討鬼伝世界の鬼の眼で霊脈を見極めて殴れば、そうでもないか?
 それに、目を覚まさせる秘孔とか覚えれば、GE世界のアリサの催眠にも簡単に対処できそうだ。


 ま、とりあえず暴れている野獣達を追っ払うか。
 上手くいけば、恩を売って暫く宿代がタダになるかもしれない。

 …にしても、なんだか腕がウズウズするな。
 狩りに行ってないから、体が疼いてるのか?
 人間狩りでもしたいのかな?







 野獣を追っ払うのは簡単だった。
 意外と強かったが、行動が単純だ。
 ちょっと罠にかけてやれば、すぐ行動不能になる。

 最終兵器・銃と剣の使用も考えたが、流石にウッカリ人間に直撃させたり手加減を間違えると後が面倒になりそうだったから見送った。
 討鬼伝世界の手甲でオラオラしましたよ。








 そしてウッカリしちゃったのは神機に食わせました。
 アラガミ素材と一緒じゃないと、神機は食わないからな…。
 貴重なアラガミ素材が…。

 


 …にしても、北斗世界って女の野獣なんて居たのかな。
 アメリカンコミックスに出てきそうな感じのマッチョ・嬉しくないボンテージ姿だったから、特に躊躇わずにブン殴れたけど。
 おっぴろげジャンプに、赤熱化攻撃をカウンターで当てたりね…何処に当てたかは言うまでもあるまい。
 ばっちぃ。


 ん~~、しかし何か違和感があるな…。







 野獣達が襲撃してきた。
 まぁ、爆弾が大活躍したと言っておこう。

 死んだかな?と思って見に行ったんだが…一体を除いて、全て倒れていた。

 そう、一人ではなく、一体を除いて。
 …なんだったんだ、アレ?
 人型のモンスターが出たよ、人型の。
 GE世界のシユウくらいの大きさか。

 移動スピードが意外と速く、ちょっと梃子摺った。
 まぁ速いのは移動スピードだけで、攻撃に関しては動き回ってりゃまず当たらなかったし、頻繁に動くような奴じゃなかったから後ろに回って惨殺余裕でしたが。

 最終的にはオラオラついでに蹴りまくってトドメを刺したが、北斗世界にあんなモンスター居たかな?
 いや、蒼天の拳の方には妖怪だか神仙だか分からん爺さんが出てきてたり、獣と見紛うような雑魚キャラが居たり、そもそも2メートル3メートルくらいありそうなデカブツが居たりで、モンスターが居たって『放射能の影響だろ』で済ませて誰も文句言いそうにないが。

 と言うか北斗世界じゃ拳法家はそれこそモンスターみたいなもんだしな。

 まぁ、勝ったからいいんだが…その後、街の人からお礼に宝箱を貰った。
 …何故に宝箱?
 というかポケットから出したように見えたんだが。

 くれると言うなら素直に貰おう、と思って宿に戻って開けてみた。


 中に入っていたのは、小さなカードが2枚。
 金になるトレーディングカードとかかな?
 絵柄を見ようとして手に取ったところ、突然そのカードが右腕に吸い込まれてしまった。
 そしたら右腕が何やら光だして、力が漲ってきた。
  
 イベント発生?
 奥義取得イベントですねわかります。

 だが奥義よりヒロインより上手いメシと酒が欲しいです。



















 そして今、俺は謎の幻覚に苛まれている。
 立っていられないくらいの眩暈がして、実際にベッド(に行ったつもりだが多分床だ)で眼を閉じているというのに、幻覚は否応なしに脳裏に浮かんでくる。
 
 さっきブチのめした野獣(男女におデブ)やら、子供くらいの背の高さのシワクチャの爺さん達(5色のヒーロースーツを着ている)やら、弁髪のチャイニーズのカンフー服とか、改造人間っぽいのとか、あまつさえマントを羽織った覆面ゴリラやらが揃いも揃って踊り狂う幻覚が。

 ああ、意識が遠くなる…眩暈もそうだが、この踊りのバカッぽさがSAN値を削る。
 というかロクに動けん状態なのに、俺はどうやって日記を書いてんだ。
 やはりこれは夢なのか。


 ノリのいいコメディチックな音楽の幻聴も聞こえてきた。
 何だか聞き覚えがあるような…。

















 お、おれの……

 俺の





 俺の




 俺の



 俺の


 俺の

 俺の
 俺の右手は……大山倍達…。


 外伝:GOD HAND編
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