どんだけ疑い深いんだよ…。
そんなトコに力を注ぐ暇があったら、設備の一つでも直せよ…。
それはそれとして、やはりリンとの関わりが薄かったなぁ…。
エロする為だけに出したキャラになってしまった感。
いや実際、エロしたいが為に出したんだけど。
神産月
『懇親会』ことリンの入団総受けプレイも無事に済んだ。…無事の定義については、深く考えないでほしい。足腰立たなくなるくらいは、無事の範囲だ。
とりあえず、ライブツアーまで間がない訳だし、会えなくなるまでにレズプレイに抵抗が無いくらいには躾けておかねばなるまい。じゃないと、会えない間は延々と欲求不満に苦しむ事になる。…それはそれで、想像して楽しいが。
話は変わるが、新神機兵のプロトタイプが完成した。人型に拘る事を辞め、動物の形を模したり、或いはバランスを保つ為の補助器具を付け足し、趣味で作った浪漫砲を組み込む為に両腕を排除し…。
設計図を見たレアが、『ゲテモノ』と評したのを覚えている。『カレーを作っていたら、使ってみたい食材が沢山あって、それをどんどん注ぎ込んでいったらざるそばが出来上がってしまった感じ』だそうな。どないやねん。
しかし、ちゃんと動いてはいるんだよなぁ…。
稼働試験も問題なく通過して、今はブラッド隊と一緒に実戦テストに参加しています。
……なんつぅか………うん、この世界では失われた動物達の営みを見ているような気分になります。…縄張り争い、食物連鎖的な意味で。
俺、廃ビルの上に立って、新神機兵の戦いぶりを観察してたんだが……獣型の神機兵が、アラガミに喰い付いています。アラガミはアラガミで、転げ回って神機兵を引きはがそうとするし。
別の神機兵は、逆にアラガミに破壊された挙句、加えられてあっちこっちにぶつけられている…トドメを刺そうとしているのか、それとも武器代わりにしてるつもりなのか。
『いかがですかな、生まれ変わった神機兵は!』
あ、クジョウ博士。テンション高いっすね。
…まぁ、いい調子ではあると思います。ちょくちょく挙動が怪しいところもありますが、極東のアラガミ相手にこれだけ渡り合えれば、他所でも充分通用するでしょ。
『うぅむ…そう言ってくれるのはありがたいですが、やはりまだ無駄や改良が必要な部分が多くありますな。特に鳥型神機兵は、出来ても精々滑空程度ですし』
アレを本当に空を飛ばせようと思ったら、無重力装置でも必要になるんじゃないですかね。
と言うか、壁面を駆けあがって三角飛びからの滑空アタックとか、どんだけ複雑なプログラム組んだらできるんだ…。
…む? 少し離れた場所で、神機兵が一台破壊されたようだ。
クジョウ博士?
『…いえ、ご心配なく。これはアラガミに破壊されたのではないので、このまま監視を続けてください』
アラガミじゃない…? どういう事だ?
『いえ、その……あぁ、壊れた神機兵は、別の神機兵を使って回収しますので…。……ええ、壊れた原因なんですが……………実はその、やっぱり無理だったんだなぁ…と…』
????
『…作ったはいいのですが、あまりの破壊力に砲身が耐え切れない装備がありまして…何とかして使えないものかと首をひねった挙句、神機兵と言うよりは、手足を付けた大砲として運用する事になり…」
……要するに、ロマンを捨てられずに未完成品だか欠陥品だかを無理矢理運用したら、ブッパした途端に暴発して吹き飛んだ、と?
『タハハハハ…いや面目ない…』
いや俺はいいけどよ…気持ちも分からんでもないし、未完成品や欠陥品に浪漫を感じるのはよくある事だ。
でも仕事にそれを持ち込むのはヤバくねーか?
ゴッドイーターにしてみれば、同じ戦場で戦う事になる兵器の信頼度は何よりも重要だし、それ以前に失敗と見做されたら、予算出してるグレム局長に締め上げられるんじゃねーの?
『そこは大丈夫です。仕様書には、不要になったプロトタイプの大砲を再利用した、自爆兵器と書いていますので』
それもどうかと思う。…と言うか、よくその企画が通ったな…。
『使用不能な兵器のリサイクルとして立案したものですからね。嘘は書いていません。…真実からも割と遠いのは認めますが。それに、相応のデータは取れたので、少なくとも無駄ではありませんよ』
性格変わったなぁ、この人…。
…時にクジョウ博士。ちょいと意見を聞きたいんだが…例えば、今作っている神機兵の5~6倍くらい大きな神機兵を作るとしよう。
技術的な物にせよ、予算的な物にせよ、問題は山積みになると思うが、最も大きな問題は何だと思う?
『…これはまた唐突に、興味深いお話が出てきましたな。つまるところ……巨大ロボ、という訳ですな?』
…うん、まぁその認識でいいよ。で、どう思う?
『むぅ……やはり何と言ってもエネルギーゲインでしょう。どれだけ効率的で精巧な機能があったとしても、先立つ物が無ければ意味がありません。そうですな、複数のエネルギーゲインを搭載すれば取り敢えずの解決にはなるでしょう。しかし、そうなると新たな問題が発生します。制御システムの構築です。複数のエネルギー源を、適度な出力に抑え、同時に全体に配分する。加えて、巨体ともなればバランスの制御も一苦労でしょう。…これを行う為の制御装置、つまりはコアですな…これがどれ程大規模な物になるか、私では正直言って想像がつきません。…諸々の問題がまだまだありますが、すぐに上げられるのはこの2点ですな』
解決方法は?
『さて…。制御装置に関しては、いっそ外付け式にしてしまうという手もありますな。まぁ、そこを破壊されたら沈黙か、悪ければ暴走して野良アラガミ一直線ですから、とても実現はできませんが。後は………はは、巨大ロボともなれば、合体がお約束ですかな?』
ロマン溢れるお話だねぇ。
…合体、合体…か。制御装置が必要ないと仮定すれば……?
『む、もう時間ですな。これにて神機兵のテストは終了です。引き上げますので、護衛をお願いします』
はいはい。…やっぱ専門家だけの事はあるな。ヒントがあっさり出てきたぜ…。
とは言え、ちょっと不用意だったか? クジョウ博士が、影でラケルてんてーと繋がってるとしたら、さっきの会話を話される恐れもある。
『お人形さん』の正体に気付かれている、と取られかねんし…。
「…さっきの会話は、どういう事だ?」
…ジュリウスにも聞かれてたし。
まぁ、ジュリウスも俺とラケルてんてーが敵対してる事は、とっくに気付いてるけども…。
どうもこうも、言葉の通りだよ。ライオンやら鳥やらを模したロボットがあるなら、合体させたいのが男の子だろ。
「そこら辺は俺にはよく分からん感覚だ…。何かまた新種のアラガミの話でもしているのかと思ったぞ。…いつぞやのライブで現れたような」
結局、アレも正体不明のままなんだよな。どうにかしておきたい所だが…俺、もうライブツアー間近なんだよな…。
大抵の相手なら、ブラッドなり極東所属のゴッドイーターなりで対処できるだろうけど、単純に正体が気になる。
「それらしい情報があったら、お前にも連絡してやる。…まぁ、何だ、気をつけてな」
そっちこそな。…誰が、とは言わないが、多分俺が居ない間に面倒事が起こるぞ。注意しろよ、特に赤い雨と黒蛛病患者に。
…これは非公式な実験と言うか治療の結果だが、稀に俺の力でも治せない黒蛛病がある事が分かった。どうにも体質によるもののようなんだが、詳細はまだ分からん。
万一ジュリウスがそれにかかったら(と言うか確実にそれになるけど)、ブラッド隊の崩壊も有り得るんだからな。
「ああ。…………」
ジュリウスの返答は、意外と静かなものだった。治療できない黒蛛病の事とか、もっと突っ込んで聞いて来ると思ったんだが…何やら思案しているようにも見えた。
さて、レアよ。
クジョウ博士に相談した所、このよーな意見が出てきた訳だが、『お人形さん』についてどう思う?
「流石は専門家、といったところね。合体か…その発想は無かったわ。いやある意味合体させて作ったようなものだけど」
外見見ると、ロボの合体よりもメガテン式悪魔合体っぽいけどな。
と言う事は、零號神機兵は、実は合体ロボだった可能性が濃厚な訳で?
「……どう…かしら…。確かにそうすればエネルギー源の問題は解決すると思うけど、他に山ほど問題が…。クジョウ博士が言っていた、制御装置は…どういう訳だか、あの子は制御装置無しでも零號神機兵を操れるっぽいから、度外視するとしてもね。一番大きな問題は…人間に例えていうけど、免疫的な問題ね」
免疫? ……?
「合体じゃなくて、移植手術と考えてみなさい。血液型を始めとして、拒絶反応が出る理由は沢山あるわ。しかも、あの零號神機兵のサイズと容量からして、大型アラガミの2体3体じゃない筈…」
成程。全く違う体を複数繋ぎ合わせれば、問題が起きる確率は跳ね上がるよな。
「イイ線行ってるとは思うんだけどね。もうちょっと、何かが…閃きが足りなくて、正体に到達できてない気が…」
むぅぅぅ…。しかも物凄く簡単な見落としをしてる気がする。冒険に出た直後、チュートリアルで説明される初歩の初歩の情報を見落としてるせいで、途中のボスが攻略できないような…。
多分、気付いたら自分で自分に鬼杭千切カマしたくなるくらいに間抜けな見落とし何だろうが…。
「あれは武器じゃなくてどう見ても自爆よ。今でも、加減無しで放ったら暫く動けない傷を負うんでしょ? ゴッドイーターも大概だけど、あなたから聞いたハンターやモノノフ、鬼でもそうなるんだから…」
まぁ、トンデモな代物使ってるって自覚はある。
と言うか、それくらいの反動が無いと鬼杭千切使ってるって気にならないんだよなー。自爆装置呼ばわりもむべなるかな。
つぅか、なんか…元気ないな。ここ数日、妙に疲れてるみたいだ。
「…ま、誤魔化せないわよね。最近仕事が立て込んでてね…。ちょっと気苦労が…」
ふむ…。夜(に限らないが)の回数減らして、少し休むか?
「そ・れ・は・ダ・メ! むしろ、そのおかげで好調でいられるんだから。スッキリ朝には起きられるってありがたいわよ」
あー、レアって割と低血圧だもんな。気怠そうな朝の雰囲気もソソられるけど…。
話が逸れてきたけど、まぁいいか。一度頭をスッキリさせた方が、閃きも掴み取れるってもんよ。
さて、レアの事も合体アラガミの事も気になるが、とりあえず俺もライブツアーの準備をしなくちゃならんな。
と言っても、大事な物は大体ふくろに入っているので、精々が着替えくらい。日用品は、宿泊先のホテルで準備されているので、ほぼ手ブラでOK。
他の準備と言えば……暫く会えなくなる彼女達を、事前にしっかり満足させておくくらいだろうか。
いや、やろうと思えばネットワーク経由で毎晩帰ってこれるんだけどね。
他にやる事と言えば……ああ、そうだな。準備じゃないが、話しておかなきゃならんか。
と言う訳で、ミカ。とりあえずライブツアー参加おめでとう。
「来るのが遅いって。そういうのは発表直後に来るもんじゃない?」
悪い悪い、こっちも色々と仕事が忙しくてな。で、気分はどうだ?
「んー……よっしゃ!ってのが殆どだけど、ちょっとスッキリしない部分もあるかな。リンが心配だし…本当に実力で勝ったのかな、って疑問もある。あのステージのリンは凄かったから…。私だって負けてたつもりはないけど」
運よく勝っただけ、とでも?
「運もある、とは思う。でもそれを言い出したら、運や背景が絡まない勝負なんてこの世の何処にあるの、って話だし。そこは割り切ってるよ」
…その運はきっと、成績表の形をしているんだろう。そんなもんが決定打になったリンの気持ちは、察するに余りある。…本人的には、俺とくっつけたから結果オーライ、と語っていたが。
「形はどうあれ、負けた方が勝った方から心配されても、屈辱でしかないんだろうけどね…。それでも、落ち込んでないか心配なんだよ。メッチャ闘志燃やしてたし…」
一時期落ち込んでたが、もう立ち直ってるぞ。この辺の切り替えが出来なきゃ、アイドルなんてやってられないとさ。
「へぇ、直接会って来たんだ?」
…ちょっと声にトゲが出た、気がする。確かに不義理だったかもな。
両方教え子、二人とも俺に接近する為にライブツアーを狙い、そして勝者への祝福よりも先に敗者へのフォローに行ったんだ。腹に据えかねても仕方ない。
ふむ…ここは一つ、古典的な手法を使うとするか。
あぁ、会ってちょっと話をしたな。コレ、買いに行かなきゃいけなかったし。
「…花?」
ああ。結局、ピンと来る物が無くて、買うんじゃなくて採取してきた奴だけど。
「…あたしに?」
勿論。祝いと言えば花だろう。他にも記念品とか送れればよかったんだが、気が利いた物が思いつかなくってね。
「……あ、そ、そっか、リンの実家って花屋だったっけ…。…うん、ありがと。うれしい…」
普段のカリスマギャル(最近、自称ではなくなってきたらしい)ぶりは何処へやら。少女漫画のヒロインのように受け取った花を胸元で抱きしめ、顔を赤らめて礼を言うミカ。
…本当に乙女チックだなこの子。このままキャラ付けを維持できるのか、心配になってくる。
ちなみに、贈り物として花束と言うのはあまりおススメできない。デート中なら邪魔になるし、どこぞのロッカーにしまっておくのも風情が無い。持って帰ったら持って帰ったで、捨てるのも躊躇われる。となると世話をしなければならない手間がある。
………今回送った花は、食えるけど…それこそやりそうにないなぁ、この子…。
リカに頼んで、出来る限り世話をするつもりかもしれない。…リカもGKNG幹部だから、植物の育成はお手の物だろうしな。
…ドライフラワーが一番いい選択かな?
まぁ、これで機嫌が取れたチョロ可愛いちゃんだが…。
話は変わるが、ツアーの準備は出来てんの?
「ぇへへ…へ? あ、あぁうん、もういつでも行けるよ。会社の準備はどっちが勝っても大丈夫なように進めてたし、私自身は最初からツアーの準備してたし。リカも準備は出来てるよ」
負ける気一切無しだったって事か。その気合は買うが………いや、止そう。プロフィールによって票数操作されて勝ったなんて言っても、色んな意味で複雑になるだけだろう。
まー準備できてるってんならいい。いざ向こうに行って、パンツが無いシャツが無いなんて騒ぎにならなきゃな。
…そんな顔するなよ、俺にもそんな時期があったってだけだよ。なかったのは回復薬とかクーラードリンクホットドリンクとかだけど。…マイセットがなぁ、アイテム足りない時とか補充を忘れてさぁ…。
「よく分からないけど、何度も失敗したって事は伝わってくる…。戻ったら、もう一回確認しとくよ」
それがいい。出来れば、出発当日の朝にもな…。自分じゃなくて、リカの分と交換して確認するのもいいぞ。自分の目だと、どうしたって主観のせいでミスを見逃すから。
…話はちょっと変わるが、一緒にライブツアーに行くタカネやカエデさんとは付き合いあったっけ?
「んー、そこそこかな。レッスンの時に一緒になるのと、時々食堂とかで一緒になったくらい。仲がいいか悪いかって言われると…正直、どっちでもないかな。特にタカネさんは。…変な言い方になるけど、私達に大した興味を持ってない気がする。人当たりはいいんだけど」
あー…まぁ、アイツにも色々あるんだよ。
…興味を持ってないんじゃなくて、小動物程度にしか見てないんだよな…。どうにかするべきかと思ってはいるんだが、それこそ人間に対して、羽虫を自分と同等に扱えって言ってるようなもんだからな。
人間に興味は無くても、人間の文化には興味津々だから、そう無下にはしない筈だが。特に食文化。
……あ。
…ミカ、唐突で悪いが頼みがある。世界の為に協力してくれ。
「い、いきなり何よ、妙に真剣な顔してスケールの大きい話を…」
…ライブツアー、イギリスにも行くんだ。…タカネに妙な物を食わせないよう、協力してくれ。
奴がマジギレしたら、色んな意味で食料難待った無しだ。