※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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第366話

 

神産月

 

 

 花畑の状態が、よっぽど気に入らなかったんだろうなぁ。リカは夜中になるまで、花畑の中で色々作業をしていた。具体的に言うと、眠気に負けるまで。

 そんな時間まで好きにさせておいた俺も俺だけど、ライブを見る為の元気だけは残しておけよ…。まぁ、朝になったら元気に飛び起きて、また泥だらけになりながら作業してたけど。

 

 俺も多少は植物育成のノウハウはあるが、リカ程じゃないんだよなぁ。特にMH世界産以外のモノは…。

 ちなみに、作業していたのはリカだけではない。何故かアンチョビも黙って手伝っていた。

 

 …らしくない、と思う。

 いつものアンチョビの場合、大変そうだから手伝うよりも、『もう遅いんだから明日にしろ』くらいは言うだろう。

 GKNGの一員として、植物の管理に物申したくなるのも分かるし、上司でもあるリカが仕事(?)しているのに、放っておいて休めないと思ったのも分かる。

 しかし、それを差し引いても何かを振り払うように黙々と作業してる姿は、ちょっとおかしいと言わざるを得ない。

 

 

 おかしい、分からない、らしくないと言えばタカネもそうだ。元々よく分からんヤツではあったが、それに輪をかけておかしい。何処がと言われると…うん、人間に対する態度かな。

 タカネはノヴァだ。人に見えても、人間社会に馴染んでいるようでも、その本質は変わらない。人、或いはこの星そのものにとって、捕食者である事は変わらない。

 ハッキリ言ってしまえば、食料でしかないのだ。

 

 例外は極一部。育ての親(?)であり伴侶(タカネ談)である俺。地球に落下してきた時、拾って世話をしたアイドル会社の社長。後は……タカネが関心を寄せる技術(代表的なのはラーメン)に深く関わる職業の人?

 ああ、支部長もギリギリで例外に入るかな。本当の意味での育ての親だし。

 それ以外の人間は、精々が…まぁ、愛玩動物かな。しかも、特に思い入れの無い。

 

 そのタカネが、妙に興味深そうに、アンチョビやチームアンツィオを眺めているのだ。俺とのスキンシップよりも優先するくらいに。

 

 …地球で再会(俺に再会って意識は薄かったが)してから、タカネは付かず離れず…と言うには少々くっつく感じのスキンシップを度々図って来た。アリサ達に阻まれる事も多かったが、『本番』に至らない程度には触ったり触られたりもした訳よ。

 ライブツアーも、ある種の新婚旅行と捉えている節があったくらいだ。そのタカネが、俺より優先する…。

 

 アンチョビ個人を見るなら、まぁ分かる。先日の、結果的にアンチョビが中心となったライブの一体感は、タカネにも何かしらの新しい衝動や感情を植え付けただろう。単なる子犬から、芸達者な貴重な子犬くらいには認識が変わっていそうだ。

 が、チームアンツィオまで見る理由が分からない。

 

 別にヤキモチ妬いてるつもりはない…いやちょっとはあるけど、それ以上にヤバい予感が先に立つ。なぁんかあるなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてここで様子見する奴は……勝てねぇ! 

 

 

 …何にって? パチンコにかな。金使った博打は好きじゃないが。命使った博打は、呼吸するレベルでやって勝ってんだけど。あれ、それもう博打って言わなくね?

 まぁとにかく、経験から言わせてもらうと、物事と言うのは放置する事で好転する事なんか、殆ど無いんだ。

 俺が首を突っ込むと絶対ややこしい事になる、或いはR-18の沼に嵌っていくという自覚はある。そう主張して、無理に何事かに介入して、やっぱりややこしい事や底なし沼に引き摺り込んだ自覚はある。

 が、やっぱりそれは何もしないよりもいい選択肢だったのだ。

 

 

 

 うん、いい選択肢だったんだ。欲望に流されて刺されたって、一大決戦の中で修羅場発生させてざっくり刺されたって、何もしないよりはマシだったんだ。

 あの後の事を想像すると、どの口で抜かすと自分でも思うけど。

 

 と、とにかくだ、今取るべきなのは突撃の一択。今後のツアーでも、アンチョビに歌ってもらうというか歌わせる可能性は大いにあるのだ。ノリに特化しているアンチョビに陰が出来るのは致命的だし、とにかくスピード解決を目指すのだ。

 

 

 

 

 

 

 …と言う訳で、開祖様権限で、アンチョビを俺の部屋に呼び出した。俺という生物の女癖の悪さを知っているだけに、ちょいと警戒されたが…。

 とりあえず呼び出し、何か引っ掛かりでもあるのか問い詰めてみた。

 

 普通なら、悩みを吐けと言われても簡単に吐かないだろうけど、今回の件はアンチョビでも持て余し、誰かに相談したがっていたようだった。

 その悩みの内容とは。

 

 

 

 

「…………せ、性的行為と言うのは、初めて行った国で、知らない人を相手に行うものなんでしょうか!?」

 

 

 

 

 …お前は何を言ってるんだ。なんだ、思春期の悩みか? だったらえらくデリケートな所に首突っ込んじゃったな…。

 

 

「いや違います。そうじゃないです。そういう意味じゃないです。実は……」

 

 

 

 アンチョビはポツポツと語り始める。

 事の始まりは、アメリカ出国の前の事。もうちょっと言えば、アンチョビを一晩甘やかした(意味深ではない)翌朝。

 出国の為の準備が出来ていないカエデさんを筆頭に、アンチョビは皆の荷物の点検を行った。

 

 実際には、大方の準備は出来ていて、後は日用品…歯磨きとか…を詰め込む程度だったんだが、アレはカエデさんなりの構ってくださいアピールだったんだろうか。…一人にしておけない人だと思わせておけば、アンチョビが世話しに来てくれるしなぁ…。

 

 …その真偽はともかくとして、荷物の点検と、立つ鳥後を濁さずの精神で、部屋が散らかってないかも一通りチェックした訳だよ。ホテルからタオルを持っていくのが許されるかは微妙な所だし、よく分からない土産らしき荷物があったのも問題はない。

 だが、アンチョビは見つけてしまった。

 

 

 

 

 ゴミ箱に捨てられていた、複数の使用済みの避妊具を。

 

 

 そして、『そういう事』によって汚れたと思われる下着や衣服を。

 

 

 言っておくが、俺ではない。その日の夜、俺は一晩アンチョビに膝枕+頭ナデナデしていた。前日には、訪れた子達の相手をしてたけど。

 ついでに言えば、オカルト版真言立川流で避妊+消毒できるので、いつでも生だ。…プレイ用に避妊具を使う事はあるけども。

 

 では誰が? 誰と、誰が?

 

 チームアンツィオは女性のみ。ライブツアーについてきている身内も女性のみ。出すモノ出した形跡がある以上、少なくとも男の影が一つ。…避妊具の数を聞いてみると、一般的な男性なら3人くらい…かな。

 悪いとは思いつつ更に荷物を改めていくと、避妊具を持っていたのは一人ではない。

 …そして、持っていた子は全員、一際眠そうにしていた。

 

 別に、性行為自体を咎めているのではない。チームアンツィオに、恋愛禁止なんて規則はない。…意味を為している規則自体が殆ど無いが。

 異国の地でテンションが上がって、偶然出会った男性と一夜のアバンチュールをした所で、ペナルティがある訳ではない。ペナルティがある訳ではないが……アンチョビはひどく動揺している。

 

 性行為を、そんな気軽に行うものなのか、という少女らしい葛藤もある。

 だが、それ以上にアンチョビは疑いを持っていた。気づいてしまった。

 

 

 売春、という行為の可能性に。

 

 

 …大当たりなんだよなぁ…。しかも今に始まった事じゃない。多分、も 言えば、世界的に見て左程珍しい事でもない。世界最古の職業云々ではなく、単純にそれくらいしか糊口を凌ぐ手段がない人も多い。

 未成年との淫行を禁じる法律はあるが、機能しているとは言い辛い。機能したら機能したで、代わりにどうやって飯を食えという話にもなってしまう。しかも世界規模で。

 

 

 …もしも本当にそういう行為をしていたとして、アンチョビはどう感じる?

 

 

「……分かりません。本当に、分かりません…。そういう行為を否定する事はできません。今の極東はともかく、3年前までの極東じゃ、食事にも仕事にも殆どありつけませんでしたから。孤児が生き残る為に取れる、数少ない選択でした。私だって、体を売ろうかと思った事は、一度や二度じゃありません。…しなかったけど」

 

 

 経済的にも食糧事情的にも破綻してたもんな。

 

 

「ええ…。ウチの子達にもチームを作る前に、それで…その、本当にやってしまった子が何人か居るだろう、とは思ってました。そういう事をしなくてもいいように、ちゃんとした仕事で食べていけるようにって、チームアンツィオを結成したのに…」

 

 

 実際には、まだ隠れてやっている子がいる。自分のチームで。

 …厄介な事になったなぁ。ドジ踏みやがって…。

 

 誰がヤッたのかは検討がつく。移動中に特に眠そうだった、R-18チームの数名。

 俺ともヤッた事がある子達だ。名前は……聞いてないな。

 

 誰を相手にしたのかは予想するしかないが、大方ホテル近辺でスクープの機会を伺っていた記者か何かだろう。あいつらの売春は、あくまで商売、生きる為、或いはチームアンツィオの為の手段だ。単なる小遣いや小金欲しさに行っているのではない。…生活資金という意味では、金目当てなのは確かだが。

 以前、俺に逆夜這いをかけて、アンチョビを目にかけてもらうように要請したのと同じだ。今回は、記者を篭絡して、アンチョビを持ち上げるような記事を書いてもらおうとしたんだろう。

 

 

 …言ってはなんだが、あまりよろしくないな。倫理的に、という意味ではない。このまま続ければ…いや、この事実が明るみに出れば、アンチョビの足を引っ張りかねない。

 急成長中の注目のアイドル、アンチョビが率いる……売春集団。そういう意図のチームではなくても、一部は実際に売春をやっているのだし、そのようなレッテルは避けられない。

 

 加えてアンチョビ自身も、自分の知らない所で、チームメンバーが自分の力になる為に売春を行っていた、と知ったら…。

 

 

 

 

 だが、どうする? 精神的にも物理的にも、ノーダメージで乗り切る手段が思い浮かばない。

 …どう考えたって、アンチョビに真実を知らせないという事はできないんだから。

 隠し事は、いつかはバレる。彼女達が今まで活動してきた極東で暮らしていくなら、猶更。何より、チームのリーダーとして、『知らなかった』の一言で済ませられない。

 

 

 葛藤しながらも、俺は平静を装ってアンチョビの疑問に答えていた。

 女性側の価値観に一致するかは分からないが、売春にしろ、意気投合した人と対面して一時間でコトに及ぶにしろ、本人の意思でやってるなら、問題はないと思う。あとは、病気にだけ気をつければな。

 俺だって、そういう商売にお世話になった事はあるし、逆に出会った当日にベッドインってのもあったし。

 

 

「…改めて聞くと酷いですね」

 

 

 そうか? 少なくとも俺の場合、口説いたか、なんかその場の流れでそうなっちゃったかだったけど…。

 ともかく、初めて会った人と…ってのは別におかしい事じゃない。セックスの価値や気安さは人それぞれで、目的も違う。金や食料を目当てにする人も居れば、快楽目的の場合もある、子供が欲しいからって時もある、単なる気分の時もある。

 

 …話が逸れたが…いきなり売春と決めつけるのはよろしくない。

 コトがあったのは確かにしても、あいつらの泊ってた部屋に不届き者が入ってくるのは難しい。全員、乱暴された形跡も見当たらなかったから、合意の上の可能性が高い。

 

 まずは何を目的にそういう事を行ったのか、そこを知らなきゃ話にならんだろ。

 それこそ、気が合う相手を見つけて、旅行先のテンションも合間って一夜のアバンチュールしただけなのか。

 それとも、何か目的があって取引として体を差し出したのか。

 

 世の中全てが綺麗な物で出来ていると思う程、頭がお花畑でもあるまい。いきなり否定はせずに、まず知る事だ。

 

 

「……そう、かぁ…。そうですね。…まず何よりも知らなきゃいけない事は………誰だったのか、ですね」

 

 

 そうなるな。…と言っても、目星はついてるんだったか。乱れた服を持ってた子。

 いきなり呼び寄せて話をするのは止めておけ。せめて、本当にそういう行為をしようとしている所を抑える事だ。

 

 

「…あの、それって割とドギついシーンに突入しろって言ってるんですが…」

 

 

 直前に割り込めば?

 

 

 

 

 

 

 

 さて。アンチョビを何何の解決にもならない一時しのぎの論法で、一時的にでも納得させたはいいものの、どうしたものか。

 正直言って、チームアンツィオが売春から足を洗うなら、潮時だと思う。これ以上続けても、アンチョビの足を引っ張りかねない。

 

 …これは、俺一人で考えるべきじゃないな。うん、あの子を呼ぶか。

 

 

 

 

 周囲がライブの準備に向けて忙しく動く中、俺はこっそりと抜け出し、チームアンツィオの副長を呼び出した。別に正式に副長の地位に居る訳じゃないが、R-18に関わっている子達の元締めのようなものだ。

 この子とも、レアを連れてきた時の乱交でセックスしたもんだ。結構なテクの持ち主だった事を覚えている…独学にしては、だけど。

 

 

「ご用命ですか? いくら開祖様とは言え、対価は必要ですよ。…もう一度、あんな風に無茶苦茶にされると言うのは魅力的ですけど」

 

 

 こら、股間をサワサワするんじゃありません。生憎と、今回はそういう話じゃない。ちょっとヤバい事になった。

 

 

「…聞きましょう」

 

 

 カクカクシカジカ。

 

 

「……あのバカ共…。あれ程、後始末は徹底的にと言ったのに…」

 

 

 頭をかかえる副長。ちなみに、アメリカでヤってたのは知ってたのか?

 

 

「ええ。引き込めそうで、後腐れの無い『相手』を見繕って、宛がったのは私ですから。お察しの通り、ドゥーチェを持ち上げるような記事を書く事を約束に、一晩。…一晩どころか数時間で終わり、本人達は不完全燃焼だとブツブツ言っていましたが。大きいけど柔らかい、何より下手だって。その後、開祖様にスッキリさせてもらおうって逆夜這いをかけようとしたのを止めてました」

 

 

 その場合、眠るアンチョビの横で、声を押し殺しながらになるな。

 それはともかくとして、これからどうする気だ? 水商売が悪い事とは言わんが、外聞が悪い事には変わりない。特に、未成年の集団なんだからな。

 

 

「…このままだと、スキャンダルと言う形でドゥーチェの足を引っ張る恐れがある…という事ですか。しかし、今やめたとしても、今までしてきた事は変わりません。また私達の『世話』になりたい客も居ますし、何より食べていく術がない」

 

 

 アンチョビの稼ぎも結構なものになり始めてるけど、人数が人数だからな…。

 しかし下手に足を洗って供給を断てば、バカな事考える奴が出ないとも限らんか。

 

 

「…いえ、それでも止めるべきなんでしょうね。最悪、売春に関わっていたメンバーだけでも、チームアンツィオから離れるか…」

 

 

 却下だ。それこそ、アンチョビがショックを受けるどころの話じゃない。

 それにお前さん、チームアンツィオ運営の補佐役でもあるだろ。アンチョビのカリスマで集団を纏め続けられるとしても、遠からず破綻するぞ。

 

 …今から隠し通すのはほぼ無理、アンチョビがショックを受ける事は避けられん。むしろ、チーム頭領として傷ついてでも対峙すべき問題なのは確か…。

 

 

 

「…力技になりますが、案はあるにはあります」

 

 

 え、マジで? だったら最初からそう言えばいいのに。

 …何か問題でもあるのか?

 

 

「問題と言うか、言い張る事はできてもそれを受け入れられるかが問題で…。以前から、ドゥーチェにバレた時の為の次善の策として考えていました。簡単に言ってしまえば、組織立った売春ではなく、個人で行った事にするのです」

 

 

 個人…? いやでもどっちにしろ…。

 

 

「売春ではなくて、あくまで……そう、好きになった相手と『そういう事』を行うのは、おかしな事ではないでしょう。そして相手も好きになってくれた子の為に何かしてあげたいから、こちらのお願いを聞いてくれる…」

 

 

 …それこそ風俗店の言い分だな。体を洗ってもらってる最中に、急に恋愛感情が芽生えてゴールイン、それが終わったら冷めてサヨナラ…。

 金銭のやりとりに関するコメントは?

 

 

「デートの時は男性が奢る、というのは珍しい風習でもないですから。ともかく、これは組織立った売春ではなく、恋の多い女性が集まって、出会いと別れを繰り返しただけの話。或いは、個人的に付き合いのある、所謂セックスフレンドが多かっただけです。チームアンツィオには恋愛に関する規則はないので…まぁ、そうですね。そういうレッテルを張られるのであれば、今後の対策は必要でしょうか」

 

 

 …成程、受け入れられるかはともかくとして、一応の主張は出来るか。受け入れられるかはともかくとして。

 

 

「2度言わなくても、強引な話だと自覚はしています」

 

 

 いや、案外いけるんじゃね? 俺だって、『お相手』は沢山居るし。恋人、愛人、セフレ、ペット、その他諸々のどの呼び方が適切かは微妙だけど。

 俺の場合は極端な例だとしても、今までの人脈を…売春じゃなくて、ペパロニに恩を感じてる人の人脈を上手く使えば、世間から隠し通す事はできるかもしれん。

 

 

「となると…やはり、最期はドゥーチェにどう教えるか…ですね」

 

 

 そうだよなぁ。結局はそこに辿り着く。なるべくダメージを負わせない知らせ方を…。

 

 

「…いえ、この際ダメージは度外しすべきかもしれません。勿論、無用に傷つけるのは論外ですが…これまでずっと、ドゥーチェを誤魔化し続けてきた、その報いと思えば…」

 

 

 真実は口に苦い物、か。賛同できる方法ではないが、しかし代案も無し。

 …無責任な事を言うが、結局はアンチョビとチームアンツィオの問題なんだよな…。俺は関係ないって意味じゃなくて、君達にしか決定権はないって事だ。

 

 

「そういう事です。…とは言え、ドゥーチェを慰める人、拠り所になる人は必要ですので…その時はお願いします」

 

 

 …俺でいいのか? お前らの事を知ってて黙ってた上に、ヤッた…買った事もある俺だぞ。

 むしろ、アンチョビの方が嫌がるんじゃないか? もう誰も信じられない、とか言って。

 

 

「そこはそれ、開祖様の女ったらしっぷりに期待します」

 

 

 マジか…。どうにか出来る目はあるけどさ。あいつ、甘えさせられるのに弱いと言うか、慣れてないみたいだし。ずーっと甘えさせる方に居たからかねぇ。

 まー一度マジギレされるのは覚悟しとかんとな…。

 

 

 

 結局、コレという案は出なかった。アンチョビにいつ話すかも、悩みどころのままだ。

 …ステージに影響が出るくらいならまだしも、人間関係に亀裂が入るのだけは避けたい所だ…。

 

 

 

 

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