※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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感想返しが滞ってて申し訳ないです。
気力とか時間とか色々あって、気が付けば自由時間が終わってしまっています。
リアル大事にとは言いますが、リアル程投げ捨てたくなるものもありません…。


仕事から自由になりたい…シフト関連のトラブルが連続して起きて、もう泣きたいっシュ…。
櫛の歯が欠けるように、ってこういうのを言うのかなぁ…。
トラブル起こして一人抜け、本業の都合で一人抜け、怪我の長期休みで一人抜け、これによって生じた負担がプライベートで非常に忙しい時期に直撃して一人抜け、今度病院で検査をした結果によっては一人抜け…。
こんな状態でシフトなんか作ってらんねーよ!
心が折れて、合わないとか気に入らないとか思ってた上司に縋りつきました…情けなくて泣きたい。

もうすぐ休暇で実家に帰る事ができますので、多分その辺でリフレッシュして感想返しできると思います…。
書き溜めはエロゲ脳も含めて、全然できてないけどな!


第368話

神変月

 

 

 ライブは大盛況、黒蛛病に関しては患者は回復。水の汚染に関しては効果なし、が昨日のライブの顛末だった。うむむ、今一つ…だなぁ。

 冷静に考えれば、歌で水を綺麗しろだなんて、熱気バサラでも呼んでこいとしか言えない無茶振りをしているのはこっちなのだが。

 

 そんな事を考えていたところ、メールで連絡が入った。アメリカで一緒に調査した学者さんからだ。

 その前に届いていた、『食べられるのはどっち?』と題されたバニーと狼のスカートたくし上げ画像に惹かれつつ、本文を開いてみた。

 

 あの時の調査の結果で、学会(?)から大きな注目を集めるのに成功し、研究の為の予算が取れてヘブン状態らしい。その切っ掛けをくれた俺に、お礼のメールを送って来た。

 …まぁ、そうだよなー。まさか、地下水脈が石油になるなんて超常現象、誰が想像するかって話だよ。見つけたら否応なく、注目も集まるわ。

 

 

 で、返信をする時にこの際だからとヴェネツィアでの状態を相談してみたんだが………『詳しい事は現地を見て見ないと断言できないが』という前置きと共に、物凄く根本的な疑問が提示された。

 

 

 

 

 

 何で黒蛛病のエネルギーは、海に流れていかないの?

 

 

 

 

 …考えてみりゃ、確かにそうだよ!

 

 黒蛛病のエネルギーは、汚染された水源から溢れ、川に流されてヴェネツィアに流れ込むと考えられている。つまり、水に流されるか、H2Oその物に引っ付いてる可能性もある訳だ。

 だったら、水と一緒に移動しないとおかしくない? ベネツィアに流れ込んだ川は、流れに流れて海に向かうものでしょ? いや、海に出たら海に出たで、海が汚染されるような気もするけども。

 少なくとも、水が少なくなったヴェネツィアでは、川の流れはそうなっている。

 なのに、どういう訳だか黒蛛病エネルギーは、ヴェネツィアにこびり付いたように留まり続けている。

 

 これを受けて、俺はこう考えた。ヴェネツィアには、黒蛛病エネルギーを引き付けるような『何か』があるのだと。

 

 

 が、学者さんの見解は違った。そもそも、黒蛛病エネルギーが水と一緒に移動すると言うのが間違いなのだ、と。

 もしも水と一緒に流れる性質があるなら、アメリカでも地下水脈に乗り、もっと広範囲の土地を汚染していた筈…と言うのが学者さんの見解。

 

 うむぅ、確かに…。でも噴水の水と一緒に動いてたよな…。しかしそうなると、この汚染の原因は一体…? 

 

 何れにせよ、次のライブまでに汚染源を突き止め、そこを浄化しなければならない。さて、どうしたものか…。

 

 

 

 

 

 

 なんて考えたら、ビッグニュースが飛び込んできた。

 

 

 最近ちょっと…と言うか、割と真面目に存在を忘れていた…いや忘れてない、忘れてないよ俺は。黒蛛病治療できるアイドルブームに沸いてた世間がって事だよ…葦原ユノが、このライブツアー中に対バンしたいと申し出てきたのだ。

 …いやすまん、対バンは言い過ぎた。セッションって言うのかな。とにかく、一緒にライブしたいそうなのだ。

 

 少なくとも、ユノ自身に裏は無いだろう。あの子は超が付く程の善人だ。………うん、抑え込んできたモノを噴き出させた時は、余波で精神的にマネージャーのサツキが死んだけど、それはそれとして。

 黒蛛病を抑えられる唯一の歌姫という立場が失われたとしても、奮起はしそうだが、焦ったりライバル意識を持ったりするのは考えにくい。

 

 サツキは…うん、多少はありそうだな。

 前に会った時…前回ループの話じゃなくて、今回のループで一度会ったけど、相変わらずフェンリルに対して突っかかる癖があるようだしね。

 フェンリルが出資したアイドルが、ユノの立場を脅かすとなれば、色んな意味で穏やかではいられまい。

 

 何で今更…とは思うけどな。黒蛛病を抑えられる第二のアイドル、タカネが出た時点でもっとリアクションがあると思ってたんだけどなぁ。アイドル募集の謳い文句からして、『第二の葦原ユノを探せ』だったし。

 

 まぁ、別に特に問題はないか。

 ユノの方にどんな意図があるにせよ、やる事は変わらない。仮に勝ち負けを決める思惑があったとしても、ユノのネームバリューで得られる効果の方がずっと高いだろう。何だかんだ言って、元祖歌姫は未だに根強いファンを持っている。

 

 

 差し当たり、今のうちに解決しておかなければならない問題は幾つかある。上記の黒蛛病汚染の事もそうだし、アンチョビの舞台は明らかに何かあったのが分かるくらいにぎこちなかったし、ミカだって昨日も結局体力を使い果たして倒れてしまった。場面転換まで辛うじて保ったからいいものの、いつ舞台の上でぶっ倒れてもおかしくない。

 本当に、どこから手を付けたものやら。

 

 

 やはり、一番最初に手を付けるべきはミカだろうか。自分の状態に問題があると自覚していて、尚且つ他者に関わる問題でもない。

 彼女にブレーキをつけさせる? …いや、ブレーキは既にある。ただ、自分で踏む事を忘れてしまうだけだ。アクセルを常にフルスロットルにしているのだ。

 

 

 となると……そう、付けるべきはブレーキではない。首輪だ。リードだ。

 散歩にテンションが上がって、とにかく突っ走ろうとするワンコを飼い主の元に留めるリードだ。

 

 

「…で、そのリード役が私?」

 

 

 適任だと思うけどな、リカが。何だかんだで、ミカにとって一番大事な子だしさ。

 

 

「そう言ってくれるのは嬉しいけど、大事なのに一番とか二番とか無い気がするな。それに、その例えで言えば、開祖様の足元にジャレつくようにした方がいいんじゃない?」

 

 

 そうなるとミカの持ち味が消えちゃうんだよなぁ…。ジャレついてくる子犬ミカとかすっごい魅力的だけど。ニャンコっぽいけど。

 テンションのままに走りながらも、しっかり飼い主の示す方向に歩くようにしてやりたいんだ。いつまでも散歩を続けるんじゃなくて、道を示してやれば自然と帰り道に向かうように。

 

 

「…それって、開祖様じゃダメなの? お姉ちゃん、首輪つけてあげるって言ったら、絶対内心では喜んで首を差し出してくるよ」

 

 

 そういうプレイの話をしてるんじゃ………あれ、真面目にアリな気がする。フルスロットルになってる時にも、忘れない重石があればいいんだから。

 ご主人様ロールしながらミカの首輪をつけてやれば…チョーカーとでも言い張ればいい…悦んで絶対服従してくる気がする。

 

 

「気がするじゃなくて、絶対そうだってばー。ご主人様が出来たら、何もかも投げうって尽くすタイプだよ、お姉ちゃん。顔真っ赤にしながら」

 

 

 内心で乙女チックな妄想に浸りながらな。うん…上手く行くかは試してみないと分からないが、ありがとうリカ。予想外に簡単に、1件が片付きそうだ。

 

 

「じゃ、今夜はご褒美ちょーだい♪ ナナ達から、毎晩エッチな写真が送られてきてるんでしょ。今日のお返しは、私とのハメ撮りにしようよ」

 

 

 ええぞええぞ。問題が一つ片付いて気分もいいし、サービスするぞ。

 何だったら今からでも……と思ったが、今はちょっとヤバいな。アンチョビの問題が片付いてない。

 

 あの子の運命力だと、安全を確認して短時間で済ませたとしても、何かの切っ掛けで感知されかねない。

 

 

「ああ、アンチョビってそういう所あるよね。仕方ないかぁ…。それで、そのアンチョビの事はどうするの? 手伝える事があれば手伝うけど」

 

 

 うーん…こればっかりは、アンチョビ自身が納得するかどうか、だからな…。GKNGの上司命令なら、俺も出せるし。

 ……何か思いついたら頼むよ。多分、マッチポンプ的な方式になると思うけど。

 

 

「わかったー。じゃ、今日は私はペパロニと一緒に、街を見て回ってくるよ。ペパロニは新しいレシピ、私は珍しい花とかの種が欲しいの」

 

 

 護衛を撒くような事をするんじゃないぞ。時の人の身内なんだから、妙な事を企む輩が出ないとも限らん。

 

 

 …行ったか。元気だなぁ、リカは…。まだゴンドラは残ってるらしいし、多分乗る気だな。

 水上市場とか、俺も行ってみたいな。調査のついでに行ってみるのもいいか。

 

 次のライブまで、まだ日数がある。極東出国→アメリカでライブ、1日休んでもう一回ライブ→出国してイタリアへ→翌日にライブと言う、かなりの強行軍で皆疲れているだろう、と考えたイタリア政府の気遣いである。

 本当に、女性に対しては色々と気を遣う国だなぁ…。俺も見習った方がいいんだろうか…。いや直接的かつ親密な扱いにかけては負けてないと思うけど、心配りという点ではね…。

 

 まぁ、黒蛛病に関する調査や、諸々の問題解決のタイムリミットが伸びたと思おう。

 …そうだな。アンチョビの事は本人同士で話さないといけないから、それまではどうにもならないとして……調査にタカネを誘ってみるか。

 あいつにとってはこのライブツアーも、ペット付の新婚旅行みたいなもんだからな。ペットにばっかり構ってちゃ、タカネも面白くないだろう。

 彼女がノヴァでアラガミで、人とは一線を画する生物だとしても、俺を慕ってくれているのは事実なんだから。

 

 

 

 そういう訳で、タカネを誘って街に出てみた。

 

 

 

「あなた様からのお誘いを受けるのは、考えてみれば初めてですね」

 

 

 そうだったか? 何だかんだで、飯は一緒に喰ってた気がするが。

 まぁ、悪いとは思ってるよ。タカネが嫌いな訳じゃないし、一緒に居て楽しいとも思うし。

 

 

「私としては、楽しいと言うよりは、半身が戻って来た、という感じですね。月では常に一緒に居たのですし」

 

 

 俺はそーゆー意識はなかったけどな…。

 さて、何か麺でも食いに行くか?

 

 

「いえ、むしろ今は船に乗りたいと思います。…実のところ、私にとって河川は珍しいものですから」

 

 

 あー…確かに、あっち側には無かったもんなぁ。ノヴァの枝や葉に、僅かに水滴が集っていたが…そうか、自分の体を持ち上げられるような船だって、タカネにとっては初めてか。

 

 

「そういう事です。ああ、やはりあなた様を追いかけて、この星までやってきて正解でした。楽しい事が沢山あります」

 

 

 満喫しているようで何よりだ。じゃ、新しい楽しみを探しに行こうか。

 

 タカネと一緒に、どぶらこっこと川を渡る。半分は調査目的であったが、これはこれでいいものだ。

 何となく、荒んだ心が癒されていくような気がする。時には廃墟と見紛うような場所を船で通ったが、それも味か。夕日に照らされた廃墟は、まるで映画のワンシーンのようだった。

 途中で船が集まっている市場に寄り、適当な果物を買って、それを摘まみながら波に揺られる。

 

 ああ、平和だなぁ…。

 俺にしては珍しく、普通の海外デートだったと思う。エロまで行かなかったし。

 …いや、タカネもね、ここまで焦らされたおかえしなのか、それなりにシチュエーションに拘りたいみたいなのよ。ま、俺としても異論はない。ノヴァであろうとアラガミであろうと、タカネは極上の女で、俺に好意を寄せてくれる大事な子だ。それをいただくなら、それなりの準備が必要だ。

 …その準備の間に、色々他の人に手を出してしまいそうだが。

 

 とりあえず、皆の土産に、色々買っていこう。

 

 

 

 

 

 うん、思えばここで、結構な量の酒を…このご時世には珍しい、上質な酒を沢山買ってきたのが、いつもの展開の元になったんだ。

 

 

 

 

 明日はライブもなく、完全な自由時間。つまり、どれだけ夜更かししても問題ない訳だ。

 とは言え、年少組(精神的な意味でもね)は電池切れでバタンキュー。何だかんだで疲れや心労が溜まっていたミカやアンチョビも、素直に眠った。

 ある意味夜が活動時間である、チームアンツィオR-18組も、アンチョビが目を光らせている今は迂闊な行動がとれず、やっぱり眠った。

 

 タカネはあと10年くらい寝なくても平気とか言ってたが、地球に来た時に拾ってくれた人に「ちゃんと夜は寝なさい」と言われているので、それに従うようにしている。…夜這いはいかんな。昼から夕方にかけてが勝負か。

 

 さて、そうなりますと暇を持て余すのは、我らが25歳児カエデさんでございます。この人とは、俺はあんまり絡んでない。

 血の力のトレーニングで先生として接していた程度だ。意外と、プライベートはきっちり区切るタイプらしい。その割には、アンチョビはどんどん踏み込ませているが…あの人望の塊と俺を同列に扱っちゃいかんな。

 

 

 さて、そのカエデさんだが、このツアーに来て心底良かったと思う事が、2つあるそうだ。

 一つは、各国の銘酒をどんどん呑める事。流通が壊滅寸前のこの世界では、アイドルの収入程度の小金があったって、通販は出来ない。それが現地で、本場の雰囲気を楽しみながら飲めるのだ。酒飲みなら、誰だってテンションが上がる。

 

 もう一つの嬉しかった事は。

 

 

「ほらぁ、もう一杯…『いっぱい』注いでくださいね」

 

 

 …一応言っておくが、今のは俺に向けたセリフでもないし、下ネタでもない。酒ネタだ。

 

 

「はいはい…おっと、ツマミがもうありませんね。おかわり」

 

 

 ほれ。…ったく…遠慮ないなぁ。いつぞや、ユウェルが作った蟲料理でも出してやろうか。

 …いかんな、ハンターでさえあんなに体調に変化が出たのに、一般ピープル相手に出すもんじゃない。

 

 っとに、どんだけ飲むんだ、こいつら…。

 お土産にと思って買って来た酒の存在を嗅ぎつけて、二人が押しかけて来たのだ。正確に言うなら、押しかけて来たのはカエデさんで、フラウは連れてこられたようだったが。

 

 フラウも元々酒好きだ。年齢は見なかった事とする。カエデさんと同じくらいの酒飲みで、とにかく量を呑む、酒の味も分かる、翌日にもまず残らない。

 更に、性格は違うようだが、不思議とカエデさんと馬が合う。

 飲み友達としては、運命の出会いレベルだろう。彼女と巡り合った事が、何よりも幸運だったとカエデさんは語る。酒の席で語る。と言うか今も語っている。

 

 つき合わされると面倒になるかも、とは思ったんだが……フラウとは、以前に呑もうと約束したしな。文字通り、この世界では手に入らない秘蔵の酒で度肝を抜いてやろうと計画もしていた。

 だからまぁ、軽い気持ちで付き合ったんだ。

 

 正直言えば、己惚れていたんだろう。ハンターでゴッドイーターでモノノフでアラガミな俺が、酔い潰れる筈がないと。

 そんな訳ないよなぁ。ハンターだって、ある程度飲めばフラフラになるんだ。その気になれば急速に酔いを醒ます事はできるが、だからって酔わない訳じゃない。

 大体、今まで何度も酒飲んでは前後不覚になったり、酔い潰れたりしてたじゃないか。だと言うのに、酔いはしないという謎の自信…。失敗を繰り返すタイプだね、俺。実際繰り返してるもんね。

 

 …メッチャ頭フラフラします。うーむ、チャンポンしまくったのが悪かったか? それともペースが速すぎたか。 酒のツマミとの相性か?

 

 

 いやまだいけるまだいける、よってない、よってないもんね。

 

 

 よってないけど、ちょっとやすむわー。

 

 

「えー、おつまみはー?」

 

 

 てきとうにだしとくから、すきなものつまめー。

 

 

 

 

 あー。美味い酒は酔っても美味いな。寝落ち一つとっても気分いいわ。

 ずっと飲み続けるのも楽しいけど、適当な所で切り上げて、酔いに任せて眠りの国に落ちていくのが心地よい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 んで気が付けば剥かれてましたよ。しかも実に楽しそうなフランに。カエデさんでなくて良かったと思うべきなんだろうか。

 まぁカエデさんも、興味津々だったようですが。

 

 

 いや、そこまでこの際いいんだよ。似たような事は経験済みだし、男女逆でない上に俺としても特に問題はないので、逆レでも犯罪にはならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 サバト風味でした。うん、これフランの趣味だね!

 何で断言できるかと言うと、彼女の私室の本棚に、ソッチ系の資料が揃ってるから。文学的(?)な資料から、エロ漫画まで。どちらかと言うと、後者の方が多い。

 いつぞや、酔っているフランを部屋に届けたのを覚えているだろうか? その時、フランの私生活が駄目駄目だと判明したのと同時に、彼女の本棚にも目を通してね…。

 

 いやはや、ヨーロッパ系…特にイギリス人がオカルト大好きだと聞いていたが、そっち由来の趣味だろうか? でもイタリア人。らしい。

 どっから出してきたのやら、火をともしてないキャンドルで俺の体を囲い(屋内だからね)、ベッドを中心にした魔法陣、何故か俺の顔にはヤギの仮面が被されていて、その辺の飾りつけに使われていた十字架は逆様に立てかけられてその他諸々の怪しい道具。

 …いや待て、これアロマか? アロマにしては、なんか妙な匂いだ。

 

 どうしたものかと眠ったふりを続けていると、フランが何やら妙な呪文を唱えながら俺の体を愛撫してきた。黒ミサか? 少なくとも、呪文から霊力的な力は感じない。完全にゴッコ遊びだ。

 どうにか止めてくれないかな、とヤギの被り物越しにカエデさんを見てみたが、雰囲気にのまれているのか、単に関わりたくないだけなのか、とりあえずボーッと眺めているだけだった。

 

 どうしよう…このまま18禁に突入してしまっても(既に18禁だが)、俺のせいじゃない。酔って寝ている俺に、妙な細工までしてちょっかいをかけてきたのはフランだ。

 裁判にかけられたとしても、多分勝てる。「寝惚けて夢だと思った」の一言だけでも、充分勝てるレベルだと思う。

 

 迷っている内に、カエデさんが見ているにも関わらず、フランは服を脱ぎ捨て、俺に覆いかぶさった。…つくづく思うが、未成年の体じゃないな、こいつ…。この年齢で黒下着とこのスタイルは許されざるよ。

 許されざるので…悪魔として、この魔女にオシオキします。

 

 

 

 被り物はそのままに、俺のが挿入される手前で動かなかった…多分、処女を捨てるのに躊躇いがあったんだろう…彼女を、掴んで引きずり倒す。

 ベッドに押し付けられて慌てるフランに構わず、獣のような唸り声を意図的にあげながら、乱暴に…オカルト版真言立川流を使っていたので、痛みは感じさせない…貫いた。

 悪魔が魔女を犯すように、悦びの悲鳴をあげるフランを力任せに抑えつけ、蹂躙する。

 屈辱的で、背徳的な交わりだが、フランが悦んでいるのは明らかだった。破瓜の血を流しながら、人に非ざる快楽に翻弄されるフラン。その蕩けた顔は、普段の澄ました姿が仮面に過ぎず、本性は淫蕩極まりない雌犬だと言う事を明らかにするものだった。

 

 最終的には、望み通りに背徳的に、失禁しているフランの中におしっこ注ぎ込んで、気絶させて終了。…初めてがコレだもんなぁ。今後の人生歪むんじゃないかしら。自業自得だけど。

 

 

 うーむ、敬虔なカトリック…なのかは知らんけど、人の趣味は見た目によらないもんだなぁ。育った家で抑圧されていた反動とかだろうか? 抑圧とまでは言わないまでも、躾けに厳しそうな家の印象はある。…その割には、私生活はダメダメだが。

 黒ミサとかサバトも、元はキリスト教とかの教えに反発した物だと聞いた事がある。

 そう言えば、今日の呑みの間に、実家が名家だけど、その考え方に反発して家を飛び出して、フライアに収まったとか言ってたような言わなかったような…。

 

 

 

 

 ところで、さっきから妙に期待した目で見てくる、相変わらず酒は飲み続けている25歳児はどうするべきじゃろうか。

 え、いいの? これ食っちゃっていいの? なんでそんな反応に?

 

 …よくよく考えたら、カエデさんもリン達と同じように、因果の光浴びてたな。それで好感度補正がかかるのはいいとして……こんな一気に、体を許すまでになるか?

 ………なるなぁ、俺の場合…。元々カエデさんも、『そうなる事』に抵抗が少ない人みたいだし。いや誰もいいって意味じゃなくて、性欲を生理的にあって当然、解消する方法として本番も割り切っていると言うか。

 アイドルとして、スキャンダルにならないように自分を律していた………いや違うな、性欲解消より酒だったなこの人。

 

 まぁカエデさん本人もご無沙汰らしいし、関わりが少なかったとは言え好感度は高め。

 サバトの空気の中で淫気に当てられて、その気になっちゃってるらしいし……いただいちゃいますか。これもメンタルケアの一環って事で。

 

 

 

 

 

 …コトの最中、カエデさんがとある人の名前を呟いた時は、「忘れさせてやる!」と思って最高に滾ってしまいました。誰の名前だったかは伏せておくが、もう届かぬ人…いや届かせようと思えば届きそうだけど、不倫になるから。何度か関係を持った事はあるようだったが、詳しくは聞かない。忘れさせるから。

 悪魔だからね。不道徳なのは仕方ないね。

 

 結局、途中で起きてきたフランを黒ミサの続きだと丸め込んで、朝まで愉しみました。尚、体感時間操作も使っていた為、二人にとっては恐らく数日間ぶっ通しレベルだった事を追記しておく。

 

 

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