※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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失敗続きで仕事が心底嫌になる今日この頃…。
何やっても失敗しかしないなら、さっさと辞めて実家に帰った方がいいかなぁ。
嫁さんも居ない寂しい生活だし、家賃さえなければ気楽なアルバイト暮らしの方がいい気がしてきた。
しかし、この年で親の脛を齧ってばかりなのも…。


世界樹の迷宮X、ワイバーンまで撃破。
いつものパターンなら、もう一つくらい超えた辺りでサブクラス解禁かな?

ダクソリマスターは、デーモンの助祭の手前まで到達。
でっかい虫に何度も食われて、久しぶりに殺意が湧きました。
適当に進んでいたら、太陽虫も撃破。
太陽さんも無事が確定したようです。
エロゲ脳の方だと、このイベントをどういう扱いにするか大体決めています。
辿り着くまで、どれくらいかかるか分からないけど…。



P.S.
む…仁王2、作成中か…。
ウィリアムが主人公じゃなさそうなのは残念ですが、これは鬼化がありそうですな。


第376話

神呑月

 

 

 タカネに声をかける事もできず、一路空港へ。極東行の便は少なく、これを逃したら数日待たされる事になりかねない。これを逃したら、電脳空間経由だな…。

 人目が無くなった辺りで、アラガミ化して鬼疾風で駆け抜ける。無人の荒野を駆ける、と言えばなんか恰好いいが、実際はヒマなんだよなぁ。ジョギングするにしたって、周囲の景色の変化くらい欲しいものだ。廃墟ばっかりだもの。

 

 面白そうなアラガミを見つける事も出来ず(見つけたとしても、相手をしている暇はないが)、ただ移動するだけだ。程なくして、空港に到着。

 席の手配は既に済んでいるらしく、特別扱いで通された。

 

 …一応、どこ行きなのか、飛行機に何か仕掛けられてないかも調べておくか。以前、支部長にハメられて、事前に知らせられてるのと違う所に送り込まれたし。フライアは外部と繋がりを断っているようだが、ラケルてんてーが独自の連絡手段を持っていたり、事前の仕込をしていたとしてもおかしくない。

 

 

 特に問題はなし。杞憂だったか。極東に到着するまで、大体半日ちょっと。到着時間を確認し、レア達に連絡しておく。迎えに来てください。いや別に普通に走って戻れるけども、やっぱり出迎えが居ると嬉しい。

 

 さて、到着するまで出来る事はないが…幾つか考えておかないといけない事はある。

 ジュリウスの捜索・奪還方法とか、終末捕食への対策とかな。

 

 ゲームシナリオでは終末捕食を抑え込む鍵だったユノが、今は極東から遠く離れた場所に居る。これもラケルてんてーの策略だろうか? それとも単なる偶然?

 ラケルてんてーの性格なら、遠ざけるなんて中途半端な事はせず、さっさと暗殺…いや、謀殺しそうなものだ。 

 

 色々と考察すべき事はあるが、俺としてはどうにもこの辺りが引っ掛かるんだよなー。

 

 

 

 ラケルてんてーが、らしくない。ような気がする。

 随分長く顔を合わせてないし、合わせていたとしてもあの無表情から何かを読み取るのは至難の業だが、とにかく行動に違和感があるのだ。

 考えてみれば、極東に居た頃も、動きらしい動きは全く見せなかった。陰謀という意味だけではなく、本当に人前に姿を現す事すら稀だった。

 

 ジュリウス誘拐の事だって、随分と性急だ。失敗すれば、大きな損害を伴う事になる。

 神機兵零號機と、それを構成するアバドンの情報。その場で討伐されてしまう可能性すらあった。

 また、色々と怪しまれているのはラケルてんてーだって知ってるだろうに、このタイミングでフライアを孤立させるなんて、何かあると言っているようなもの。

 ハッタリやミスリードの可能性も考えはしたが、それにしたって何かおかしい。目的達成直前だから、後の事を考える必要が無い………ん?

 

 

 

 …後の事を考えない…。つまりその時の事しか考える必要が無い。

 その場その場に、効果が出る手段を……。

 

 

 

 その場。

 

 

 そうだ、これが違和感の正体だ。多分。

 直接的すぎるんだ。ラケルてんてーのやり口は、いつも陰に隠れていた。何かの策謀で被害が出ても、それに目が行かないように覆い隠していた。

 例え、自分が手を下したように見えないくても、更にそれを用心深くカモフラージュしていた。そもそもからして、他人を誘導して、その先でトラブルを起こさせるのが常套手段。その為、策謀が果たされるまで、時間がかかるのが常だった。

 

 なのに、今回は自分の手を下した。正確には自分の手駒のアラガミだが。

 隠密最優先で動いていたラケルてんてーが、拙速を優先した。ラケルてんてーなら、極東に居る間に幾らでも仕込みが出来たろうに。

 

 

 

 …ラケルてんてーに、異変が起こっている?

 

 

「…隣、座るぞ」

 

 

 

 ん? あぁ、はいどうぞ。と言うか指定席だし。

 …む、腕輪。ゴッドイーターか…。チラリと目をやって……危うく戦闘態勢に入りかけた。

 彼女もそれを感じ取ったのか、俺に鋭い目を向けている。

 

 …失礼。

 

 

「…………」

 

 

 軽く謝罪して視線を窓の外にやると、隣に座ったゴッドイーターも無言で席に座り直す。

 戦闘態勢こそ治めたものの、お互い観察し合っているのが分かる。

 

 褐色の肌、薄桃がかった銀の髪、黒い目。一瞬スクール水着かと思ったが、普通に紺色のワンピース。スカートは極めて短いが、GE世界の中では落ち着いた方だ。

 ちっぱい…に目を向けたら、なんか視線が冷たくなった気がするので、そーいう方面での観察は無しにする。

 凄腕と言っていいゴッドイーターだな。極東でも充分やっていける程に。何処の所属の誰だか知らんが、これ程の逸材が転がってるとは。居る所には居るもんだなぁ。

 

 …そして、何人か殺ってる。それも、今からそう前ではない。

 ゴッドイーターとしての腕もそうだが、雰囲気で分かる。だから、一目見るなり戦闘態勢に入りかけたのだ。

 こんなご時世だから、強盗だの殺人だのは珍しくない。正当防衛した結果も含めて。ゴッドイーターの中にも、過去には何らかの理由で人間を手に掛けた人は珍しくない。

 しかし、ゴッドイーターになってからは話は別だ。民間人に対する傷害行為は、激しく禁止されている。正当防衛であっても、処罰、下手をすると『行方不明』を免れない程に。

 

 そんな状況なのに、何人か手に掛けてるって事は…。

 

 

 

 

 ……ああ、そうか。介錯か。…俺、中身が半分アラガミだけど、襲い掛かってこないよね?

 まぁ、飛行機の中でドンパチやるなんて、自殺行為を通り越してテロもいい所だが。

 

 とりあえず、美少女としてはともかくとして、ゴッドイーターとして興味を抱く相手ではない。早々に観察を切り上げた。

 …が、何故か彼女は俺を観察し続けている。いつか『介錯』する時に備え、情報収集でもしているんだろうか?

 

 …いや、違うな。よくよく見れば、何やら俺に話しかけようとして、躊躇っているようだ。

 ふむ…まぁ、到着するまで暇だし、あれこれ考えるのも飽きたか。

 

 

 …極東に行くのか?

 

 

 

「…ああ」

 

 

 アンタなら、そうそう後れを取る事はないと思うが…ちょいとややこしい揉め事が起こりそうだ。気をつける事だな。

 (外見に反して、声が野太い…)

 

 

「そのようだな。…あなたの事は、聞いている。血の力の最初の使い手、黒蛛病を完治させる数少ない奇跡、ブラッド隊の教導員。…今は何故か、アイドルのトレーナーのような事をやっているそうだが」

 

 

 まぁ、世の中色々あるもので。

 

 

「そうか…。………………あなたは…。………あなたは、ロミオを鍛えたと聞いているが」

 

 

 ロミオ? ブラッド隊のロミオなら、確かに俺が鍛えたが。知り合いか?

 

 

「……友人だ。孤児院に居た頃、彼だけが私と話してくれた。…元気にしているだろうか? よいゴッドイーターになれたか?」

 

 

 元気っちゃ元気だな。死亡フラグもヘシ折れる程度には仕込んだし、血の力も上手く使えてる。

 戦闘力はジュリウスには一歩劣るけど、新人達の世話とかさせるといい手本になる。まぁ、気配りの男…かな。

 

 

「……そうか」

 

 

 彼女は何だか喜んでいるように見えた。…昔の友人らしいし、相変わらずだと思ってるのかね。

 極東に行くなら、案内くらいするけど?

 

 

「いや…故あって、私はあまりゴッドイーターとは接触できない。今回は…例外だ」

 

 

 …偶然って意味なのか、誰かに命じられて接触してきたのかは聞かないでおく。目的はロミオの話みたいだしな。

 あと、ロミオの絡んだ話って何かあったかな…。何だかんだで、アリサ達と一緒に居る事の方が多かったし。

 

 …戦いの戦果はそこそこあるけど、面白いもんじゃないし…。精々、彼女が出来た一件くらいしか…。

 

 

「……………………」

 

 

 いやでもアレをあまり赤裸々に語るのは…できたのはともかく、そこからのゴタゴタについてはかなり罪悪感が…。

 

 

「…………………………………………か、彼女!? ガールフレンドと言う事か!?」

 

 

 

 あ? あ、あぁ………あれ、この子ひょっとして?

 え、マジで? そりゃ展開的にお約束ではあるけど、あのロミオにそんな? 

 ひょっとして、この子が本来のロミオのヒロイン役?

 しかし、本来ならも何も、ロミオはシナリオでは………続編が出たのだとしたら、何らかの大逆転ロミオ生存的なストーリーもあったのか? そこでの登場ヒロインなのか?

 いや、人との繋がりはゲームシナリオ内に限った事じゃないし、普通にそういう話があっても全くおかしくは…。

 

 

「…す、すまない、取り乱した。そうか、あのロミオが…」

 

 

 意外と早く落ち着いた彼女は、何やら感慨深そうだった。失恋のショック…じゃなさそうだが。

 

 

「失恋? ……いや、私にとって、ロミオはたった一人の友人だった。特別な相手ではあったが、男女の感情を持った事は無い…と思う。幼かったし、そもそも今もそういうのには縁が無い」

 

 

 本心かどうかは微妙な所だ。恐らく、自分でも本心かどうか判断しかねている。 

 

 

 …ん? そこはともかくとして、ロミオの古い友人って事は……。

 

 

 …ところで、極東に行くならラケルてんてーには会いに行かんの? 恩師なんじゃね?

 

 

「…………」

 

 

 問いかけると、薄く目が細められた。さっきまでのロミオの彼女発言に驚いている様子は完全に消え去り、俺を推し量るような視線を隠さず投げてきている。

 …少なくとも、友好的な仲ではないらしいな。

 

 

「…探りを入れてくると言う事は、あなたもな」

 

 

 ああ、安心しろよ。ロミオはこっち側だ。ラケルてんてーの本性にも気づいている。敵対するのにも、躊躇いは無い。…どこまで割り切れてるかは別としてな。

 

 

「そうか……ん? うん?」

 

 

 フライアに完全に引き籠ったようだし、遠からず正面衝突になるだろうな。何が起こるか分からんし、できればあんたにも手を貸してもらいたいもんだが。

 

 

「…少し待て。ラケル先生の本性が、非常に酷薄で利己的だと言うのは分かるが、敵対とはどういう事だ?」

 

 

 

 ……ん? うん?

 

 

「外面に反して非常に勝手な人ではあるが、ゴッドイーターと敵対する理由は無い筈だ。犯罪が発覚したとしても、対人相手にゴッドイーターが動くなど、フェンリルを揺るがす醜聞になりかねない。極東で何が起ころうとしている?」

 

 

 …………あっるぇー?

 

 

 

神呑月

 

 

 ドジッた。そりゃそうだ、ラケルてんてーの本性に気付いている人はそこそこ居ても、その企みまで看破しているとは限らなかった。

 いや、人工的(ラケルてんてーを人と称していいかは微妙だが)に終末捕食を起こそうとしているなんて、普通は考えない。というか、終末捕食自体、限られた人しか知らない事だ。知っていても、精々ヨタ話としか思われてない。

 

 にも関わらず、私から話を聞き出した彼女……リヴィは、それを信じた。全面的にではなく、ラケルてんてーが画策していた色々な事を、だが。

 

 

 

 …ええまぁ、色々と吐かされてしまいまして。仕方ないじゃん、この子妙に迫力があるんだよ。

 話していて怖いという訳じゃないんだが、こう、この人に逆らったらアカンと思わせるような……目上の人間に相対している気分になるような……何と言うか、お姉ちゃんパワー?

 あと、ロミオにも関わる一件だから、それも合わさってブーストしていた気がしなくもない。

 

 何にせよ、根掘り葉掘り聞かれた俺は、色々と知られると面倒くさそうな事を吐いてしまった訳だ。場所が飛行機の中だったから、逃げ場が無かったんだよ…。

 下手に隠れたりすると、俺を炙り出す為だけに飛行機をハイジャックしたり、沈めたりしかねない迫力だったし。

 

 飛行機が着陸した直後、彼女は俺から目を離さずにしながら、慌しく誰かに連絡を取っていた。恐らく上司なんだろうが、仮にさっきの話をそのまま伝えたとして、どれだけ相手にされるもんかね…。

 彼女を撒いてさっさと逃げる事も考えたが、どっちにしろ行き先は極東だ。自分で言うのもなんだが、俺はその筋の人には割と有名人だから居場所の特定はそう難しくないだろう。

 

 ま、上司に何か進言して、却下されるのがオチかな……と思っていたら。

 

 

 

「…許可が出た。私は一時的に隊を離脱し、お前と共に極東に赴く」

 

 

 

 …なんですと?

 

 

「極東行は最初からだが…少し事情が変わった。私は本来、他ゴッドイーターとの接触を最小限に抑えなければならないが、今回ばかりは例外だ」

 

 

 おいおい、アレをそのまま報告して、しかも信じさせたのかよ…。

 

 

「元より、ラケル先生は要注意人物として度々名前が挙がっていた。…終末捕食については…私の隊は、フェンリル本部情報管理局局長・アイザック・フェルドマンの直属だと言えば分かるか?」

 

 

 分からん。

 

 

「……極東支部の、シックザール支部長の兄だ。3年前の事は、色々と聞き及んでいる」

 

 

 …あのおっさん、兄なんて居たのか。さぞや腹黒い美形オジサマなんだろうな。

 

 

「…誤解されやすい見た目ではあるが、腹黒くはないと思うが…」

 

 

 

 はぁ…ま、仕方ないか。良かったんじゃないか? これで堂々とロミオにも会えるんだし。

 あいつの彼女と鉢合わせした時、修羅場が展開されない事を祈るばかりだが。

 

 

「それは…大丈夫だと思う。私にとって、さっきも言ったがロミオは友人なんだ。その彼女とやらが、余程問題のある相手でもなければ、事を荒立てる気はない」

 

 

 そう願う。もし揉め事になったら、俺にもとばっちりが来る気がしてならない。…復縁するのを取り持ったとも言えなくもないからな。

 さて、もう迎えが来ている筈だが………ああ、居た居た。

 

 地味に見えながらも、しっかりと自己主張する気配の持ち主。…フミカだ。

 おーっす、お待たせ。

 

 

「…お久しぶりです。寂しかったですよ」

 

 

 寄ってきて、躊躇わずに俺の手を握るフミカ。いつになく行動的……いや、そうでもなかった。大人しく見えて、思い募れば猪突猛進なのがフミカである。

 思わずこの場でキスしたくなったが、それをやったらレアとアリサに再会した時の焼き直しだ。…アレって放映されてたらしいからなぁ…。また同じ事したら、もっと大きな騒ぎになりかねない。

 

 手を握り返す事で気持ちを伝えると、フミカは連れ…つまりリヴィに目を向けた。

 

 

「…こちらの方は?」

 

「極東に同行する事になった、リヴィ・コレットだ。機密の為、所属は明かせない」

 

「同行者? そのような事は、彼からもフェンリルからも伺っていませんが…」

 

「諸事情あって、つい先ほど急遽決まった事だ。異動の為の手続きも、同時進行で行われている。…仮に手続きを先に行っていたとしても、私はあまり他者と接触をする訳にはいかないので、通達は無かっただろうが」

 

 

 あー…とりあえず、リヴィが極東行なのは確かで、元々だ。俺に同行するのがさっき決まったってだけなんで、連れて行っても特に問題はない。

 ついでに言うと、俺がナニかした訳じゃないから。

 

 

「…そうですか。失礼しました」

 

 

 …一番疑ってたのは、俺がリヴィを手籠めにしたんじゃないかって事だな。

 飛行機の中の数時間でも、口説いてヤれない事は無い…かどうかは微妙だが、そう思われる実績だけは無駄にある。

 仮にそうなっていた場合、俺が隠す理由も無いので、逆にヤッてないと信じてくれたようだが。

 

 ところで、迎えに来たのはフミカ一人か? 仮にも貴重な血の力の使い手なんだし、あまり一人で出歩くのは感心できないが。

 

 

「いえ、シエルさんも一緒です。…他にも連れが居て、今は…お花摘みに…」

 

「ロミオは来てない…か」

 

「? お知り合いですか? ロミオさんなら、今は極東でジュリウスさん捜索の指揮をとっています」

 

 

 来るって知ってたならともかく、現場を離れられないのは仕方ないな。ま、1日もせずに会えるんだし、素直に楽しみにしてなよ。

 ところで、他の連れって誰が…。

 

 

「あら、トレーナーちゃま! ちゃんと帰っていらしたのですね!」

 

「ご無事のお帰り、何よりです」

 

「お疲れ様でした。…そちらの方は?」

 

 

 

 …連れって、この子達か。セリフの順に、アイドル候補生のモモカとアリス。そして保護者役が何気に板についてきたシエル。

 おーう、久しぶりー…って程でもないけど、まぁ気分的にはそんな感じで。

 

 とりあえず、リヴィの事も、車に向かいながら話そうか。

 つーか、何でこのメンバー?

 

 

「単純に、現在ミッションやレッスンが入って居ない中で、くじ引きの結果です。…まぁ、モモカちゃんはアリスちゃんが引っ張って来たんですけど」

 

 

 …今更なんだが、この組み合わせって…ライブツアー中に贈られてきた写真の…。

 そんな事を考えていると、シエルにちょっと袖を引かれ、耳元で囁かれた。

 

 

「本当はくじ引きではなく、あなたが送り返してきた写真の中で、一番…その、大きくなっていた写真の人が迎えに来る事になったんです。……小さいのが好きなんですか?」

 

 

 小さいのに限定する程、心は狭くない。ただ単に、極端に背徳的な写真だったから、つい思いっきり反応してしまっただけだ。

 というか……今のモモカって。さっきのお花摘みって…。

 

 

「…同じ個室に入っていたのは確かです」

 

 

 先導する二人を後ろから見る。…うん、やっぱりモモカ、ノーパン状態だ。見ればわかる。しかも。

 背後の俺を視線だけで振り返ったアリスが、ポケットの中で何かを動かすような動作をする。隣のモモカがビクリと震えた。  

 

 はいローター入り確定ですね! 下手すると極太(彼女の体基準だが)バイブであっても驚かない。よく見れば、モモカの目は霞がかっているし、体も紅潮している。入れられてからあまり時間が経ってないだろうから、よく見ないと分からないけど…。

 写真でも、「帰ってきたら挨拶させる」ってアリスのコメント付きだったもんな…。本気で調教しやがった、この中身がミナミ級痴女の小娘。

 

 まぁ、挨拶されたらしっかり『お返事』するけどね。男性経験はまだ無いようだが、これだけ調教されてりゃ強引にヤッても抵抗はしないでしょ。

 

 一応、リヴィに目をやるが、気付いた様子はない。彼女がいなければ、極東まで移動する間に適当なホテルにシケ込んで、彼女達の欲求不満を解消しておくんだけど…ま、それは今夜の大乱交の為にとっておくか。

 

 

 

 

 何にせよ、ロミオ…何とか隠し通したぜ、お前の性癖…というか、そうなった原因が俺にあると言う事を。マジでブッコロされかねん。

 

 

 

 

 

 

追記

 

 夜の乱交はこれでもかと盛り上がった。アリスに調教されつくしたモモカも、美味しくいただきました。

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