うん、信用したらアカン。
と言うか、いっそ「客を見たら泥棒と思え」って社訓に入れてしまえと思う。
それはそれとして難産です(現在進行形で)。
神怒月
どこに行こうか、割と悩んだ。何せ、俺とタカネである。
走って海を渡る事だって出来る俺達だから、行こうと思えば何処へでも行ける。行きたい場所の近くに電脳空間に繋がるPCがあれば、移動時間も短縮できる。
そもそも人に興味を持たないタカネだから、歴史的な建造物などの観光所にだって興味が無い。
旅行はライブツアーに行ってきたばかりだから、新鮮味がない。
いっそ各地のラーメン屋巡りでもしようかと思ったが、まともにラーメン屋を営業できている店など数える程度。それならば、ペパロニ嬢ちゃんの店にでも行った方が余程満足できるだろう。
考えあぐねて、何処か行きたい所はないかとリクエストを聞いてみた結果。
現在、(元)試される大地の猛吹雪の中で、絶賛ビバーク中であります。
何でそんな事にって?
タカネのリクエストが、『人間もアラガミも居ない所』だったんだよ。
人間はともかく、アラガミが居ない所ってなぁ…。今の世界じゃ、宇宙空間にでも行かなきゃならん。
或いは深海とか、太平洋のど真ん中を漂流するとかね。
試される大地も、随分と様変わりしたと言うかなんというか…。もう雪と吹雪しかないんですが。そこまで食い荒らされたんだな…。
それだけアラガミが居たと言う事なんだろうが、今は食べる物がほぼ無くなったのか、数える程度のアラガミしか残っていなかった。小物の割には結構強力なヤツが。
…それだけしか居ないと、逆に禁足地のようにとんでもない『何か』が居るんじゃないかと思えてくるが…俺とタカネの感覚には、何も引っ掛からなかった。
どっちかと言うと、脅威だったのはアラガミよりも自然の猛威だ。本当にここは日本なのかと疑うくらいのブリザードが吹き荒れている。
アラガミによって地形が食い尽された結果、遮る物が無い強風が思う存分吹き荒れている。ウカムルバスが居た凍土でさえ、ここまで吹雪にはならなかったぞ。
そんな中、俺とタカネはテントを張って、寄り添って暖を取っている。小さなコンロで沸かしたコーンスープとコーヒーを飲みながら、大して話もせず、ずっと寄り添っている。
…不思議なものだ。泣き叫ぶように吠える吹雪の中、防音処置もされてないテントの中なのに、静寂すら感じる。
俺とタカネ以外には何の気配もなく、人工物は持ち込んだ物のみ。
寒さを感じるくらいには温度が低いが、俺もタカネもそれを振り払おうとは思わなかった。ホットドリンクを飲むなり、血の力を使うなり、体を調節して体温を上げるなり、やりようは幾らでもあるのに。
理由は分かり切っている。それくらい温度が低い方が、互いの体温を強く感じられるから。
月も見えないブリザードが、全く別の世界の事のように感じる。静かで、安らかな、テント一つ分の無限の空間。
「……静か、ですわね…」
…あぁ。ちょっとは、気が晴れたかな。
「ええ、おかげ様で。…思えば、あなた様とこうして過ごすのは如何ほどぶりか…」
…月での暮らしの事を言ってるのか? 月から俺が離れて、たった数か月程度しか経ってないのにな。
でも、考えてみればタカネはそういった暮らししか経験した事が無かったんだよな。
「そうですね…。あそこは、私とあなた様以外には誰も居ませんでしたから。この星に降り立ってからの目まぐるしい日々も嫌いではありませんが、やはり何事もない静かな場所が好きですね」
華やかなのも好きだけど、ワビサビ効いてる方がいいのかね。
「そう考えると、人の身の不便さも、そう悪いモノではありませんね。以前の体であれば、吹雪の中であろうと、潜んでいるモノに簡単に気付けてしまいます。そうすると、食べかけのらぁめんをそのまま放置しているような心持になりまして…落ち着かないのです。ですが、この体であれば…『見えないから存在しない』と、考える事ができます。ここに居るのは、私とあなた様だけだと、想像できるのです」
見えないから『居ない』と信じられる、か…。おかしな話だね。人間は普通、逆なんだけど。
…なぁ、タカネは月に帰りたいのか?
「いいえ。あなた様の事を差し引いても、私はこの星の暮らしが気に入っています。らぁめんの無い生活など、もはや考えられません。ただ、時折懐かしくなるだけです。あなた様と最も長く過ごした、安寧の場所ですので」
実家の安心感を時々感じたくなる訳ね。ま、分からなくもないな。
……タカネ?
タカネは不意に立ち上がると、俺の正面に向き直った。そのまま服のボタンに手をかけ、躊躇いなく上着を脱ぎ落した。
「あなた様…はしたないと思わないでくださいませ。随分と遅くなってしまいましたが、ここであなた様のお情けをいただきとうございます」
小さなテントの中、女神のような素肌が浮かび上がる。月光を連想させる白い肌を堂々と晒し、ダイヤモンドバストを体現した胸を突き出した。
いっそ神々しささえ感じる姿だが、僅かに恥じらう気配もある。
服を、下着をゆるゆると手に掛け、くびれたウェスト、見た目よりも豊かなヒップ、そして髪の毛と同じ銀の恥毛まで。
今まで色々な女を抱いてきたが、文句なしにトップクラスの美女である。
だが、俺が感じているのは、欲望よりも愛おしさだった。
勿論、今までの女達にだって愛情は持っているし、同じような感覚を持った事はある。だけど、それらとは何処か違う気がした。
黙ってタカネを抱き寄せると、その感覚は一層顕著になった。抵抗もなく身をゆだね、恥じらうのではなく安心したような吐息を漏らすタカネ。
…ああ、そうか。
これは、保護欲だ。小さな子供を安心させようと、頭を撫でたり、抱きしめたりするのと同じ事だ。
或いはその逆に、母を安心させようと抱き着いて慰める子供と同じだ。
欲望よりも先に、『同族』を宥めようとしているのだ。
こうして抱き合うと、互いの体温と共に、タカネの心の底にある震えが伝わってくる。絶対の捕食者である筈のノヴァ、タカネが、初めて感じたその恐怖は如何ほどか。
初めて炎に触って火傷した子供のように、タカネは心の底の怒りに恐怖している。自分でないモノが、さも自分のように居座っているのだ。無理も無かろう。
…この『怒り』は、何なのだろうか。抱き合っていても、今一つ伝わってこない。
タカネが見せたくないのか、それとも単に繋がりが浅くてそこまで感じ取れないのか。………なんだか、気になる感情だが…今はそれを探るのが目的ではない。
抱き寄せられ、俺の肩に顔を埋めていたタカネの顎を摘まみ、顔を前に動かす。見つめ合う形となって、自然と互いの唇を合わせた。
初めてなのは確かなのに、スムーズに舌が絡み合う。右。左。奥。前。唇同士を擦りつけ合い、もっと深く、深くと求めてくる。
…覚えのある動きだな。
「アリサ、と申しましたか…。彼女が私の前で、あなた様と唇を重ねたのを見ていましたので。真似てみましたが…いかがでしょうか」
ああ、器用なもんだな。あいつのテクとそっくりだ。
気持ちいいけど…見せるべきものは、そうじゃない。
「? はて、ものの本によると、まずは接吻からとの事でしたが…何か至らぬ点でもあったでしょうか」
いや、初めてなんだから当たり前の事さ。こういうのは他人のやり方を真似るもんじゃない。
技術を取り込むのはいいけど、自分のやり方を見つけるもんさ。んで、相手のやり方に合わせて、変えたり変わらせたりするもんなの。
ま、簡単に言えば…タカネのやりたい事と、俺のやりたい事を一致させる為の手順だね。
「…それは……ええ、素敵な事ですね」
小さく笑い、タカネはもう一度俺に口付けた。今度はアリサのテクを参考にしたのではなく、自分のやりたい事、好む行為を探す為のものだ。
タカネの舌は、存外長い。人間としての機能をフル活用できるのは、彼女の舌も同じ事。自在にうねりくねり、蛇が獲物に絡みつくように、或いは植物が猛烈な勢いで木々に絡みつくように、俺の口内を蹂躙する。
この舌の長さは、俺の願望から読み取ったものだろうか? 短い舌でも楽しみ方はあるが、より多くの行為が出来るのは確かだからな。
長く、深く、単体でみれば異形とも思える程に舌を伸ばし、俺の喉の奥へと入り込もうとするタカネ。
躊躇わずにそれを受け入れる俺。何も知らずに受け入れれば喉を塞がれ、呼吸困難に陥るだろうが、どっちもそんなヘマはしない。オカルト版真言立川流は、受けの技術だってあるのだよ。
イラマチオを受けるのと同じ感覚だ、多分。喉の奥を目指して蠢くタカネの舌を、口と喉と舌で愛撫する。
いくら生物として驚異的なポテンシャルを持つタカネ…ノヴァでも、知らない事には対応のしようが無い。初見でも予測で対処できる事はあるが、スペックだけで対処できる程、俺もオカルト版真言立川流も甘くはない。
タカネの好きに動かせながら、舌を扱き、涎を啜り、キスだけで絶頂できる程にタカネの体を翻弄していく。
夢中になって…とまではいかない。快楽に翻弄される体、舌とは裏腹に、タカネは余裕尺尺だった。
甘イキする程度の快感を噛み締めながら、蚊に刺された痒みを無視する程度の負担でしかない。
「…なるほど、これは……ノヴァの体では味わえぬ快楽ですね。生物の体とは、面白いものです」
多分、ノヴァでも出来なくはないと思うんだが、デカすぎてリアクションが分かりにくいからな。後はまぁ、俺の好みの問題か。何だかんだで、人間の体の方が好みだからね。…シッポとか角とか羽もいいけど。
「ふふ、作れなくはありませんわ。ですが、今はこの体のままで…んっ」
キスした直後の向かい合った状態のままお尻に触れる。ピクリと動くその体。目を閉じ、唇を噛み締めるその様は、キスで感じていた時とは少し違っていた。
俺の肌との間で圧し潰されている豊かな乳房からも、少し動悸が早くなったのが伝わってくる。柔らかさに熱がこもったのが分かった。
…そうか、こっちがタカネの体の弱点か。
俺の願望を読み取って体を作ったとしたら、俺ってば、胸よりも尻派だった? …アホらし。俺は女体派だ。上の口と下の口と後ろの口と花弁、どの穴がいいかと言われれば女の子ならなんでもオッケーと答えるのだ。……醜女が相手の場合は、好感度次第だ。
単純に、パイズリよりアナル責めしたい気分だったってだけだろう。あれ、穴を触った訳じゃないから、ケツズリの方かな? …でも今は、どっちかと言うとおヘソな気分。
思いっきり反り返らせたナニの先端を、タカネの腹に当てる。スベスベとした、しかししっかりとした中身を感じさせる肉体。
…筋肉フェチの気持ちが分かるな。美しく、手弱女とすら表したくなる皮の中に、こうまで見事な肉が詰まるか。そう設計された体で、作り上げるまでの鍛錬を感じられない事が残念かな?
だけど、この柔らかさとしなやかさに比べれば些細な事だ。
先端がタカネの腹を愛撫し、先走りによりその痕跡を残す度に、俺自身にも言いしれない安堵が浮かび上がる。
それと同じ安堵をタカネに齎し、それを掻き乱しているという実感も。
むぎゅむぎゅと尻を握って捏ね回し、ビクンと震えるタカネの反応を堪能する。
だが、流石は俺と共にあった存在と言うべきか、天然の捕食者と称するべきか。いいようにされる事を、タカネは良しとしなかった。
臀部を愛撫されながら、タカネは俺の昂ぶりに手を伸ばす。
「…知識でしか存じませんが、こうすれば、殿方を悦ばせる事ができると聞いています。事前に実物を拝見し、予習できなかったのは不覚ですが…ご堪能くださいまし」
拙くも、優雅な手つきで俺のモノを握り込む。繊細な力加減と、若干低めの体温が絡みつく。
技術らしい技術は無く、ただ上下に手を動かして扱くだけ。それだけでも充分気持ちよかった。
経験が無く、予習もできなかったというのは本当らしい。何というか、教科書通りに刺激しているだけだ。男性の性感の場所を理解して、そこに触れるだけ。
「…もの足りませんか? では、あなた様がどのようにしたいか、されたいのか…お互いのしたい事を一致させる為に、教えてくださいまし」
淫らな行為をしているとは思えないくらいに、涼やかな声で囁かれる。意味もなく、声を上げるのを堪えてしまう。
周囲には誰も居ない、居たとしても吹雪の為に声など聴かれる筈もないのに。
静かな空間に、シコシコにちゅにちゅと音が響いている。聞き慣れた音なのに、もっと淫らな音と声を何度も聞いているのに、妙に気恥ずかしかった。
タカネに、俺の肉棒の性感の場所を教えていく。それに合わせて手コキの動きや指の位置を調整し、最適化させていくタカネ。
彼女の動きが変わるのに合わせるように、俺も尻への愛撫を徐々に変えていく。揉み、捏ねる手付きを、よりタカネの反応を引き出せる動き。弱点を把握し、文字通り手中にする。
タカネの尻の弱点は……ふむ、アナルの素質もあるが、尻肉を解されるのが好みのようだ。大き目の尻の真ん中の芯を鷲掴みにしてやると、声を上げて仰け反った。これだと、初手からケツドラムしてやっても悦んだかもしれない。
ビクビクと体を震わせながらも、彼女は肉棒を扱く手を止めない。乱れこそあったが、それはむしろスパイスにしかならない。
肩に顔を埋めてみると、明かにフェロモンが立ち上っている。タカネ自身の体も、発情してきていた。
「…なるほど…。このような愛撫がお好みなのですね。知っていた知識とは、似ているようで違う…。このような触れ方は如何ですか…?」
熱が籠った声で俺に囁きながら、タカネは新しい愛撫を施してきた。
これは……まるで、オカルト版真言立川流…? 手に宿した血の力を俺のモノに浸透させて、快楽神経を直接愛撫してくる。更に感覚を敏感にし、より強い快楽を得られるようにしている。
「あなた様が使う術を、拙くも真似てみました…。やはり、あなた様のようには参りませんね」
いやいや、充分気持ちいいさ。この手の力を明確に応用できる相手は珍しいしな。
おお、滾ってくる…。
「ふふふ…私の手で、意中の殿方を悦ばせる…。不思議と昂揚するものですね。人がこの行為に夢中になるのも、分かる気がします。ああ、なんと逞しい…。竿の部分だけでなく、先端も、玉袋も、ずっしりと重くなって…。私を愛でたくて、このようになったのですね」
ああ、その通り。タカネに撫でられて、綺麗な肌で擦り寄られて、こんなに興奮してるんだ。今日は誰も抱いてないしな。
「今日一日で、こんなに溜まってしまうとは…。あなた様の性欲は、アラガミの食欲以上ですね。少しは我慢を覚えないと…本来の私のように、世界を飲み干してしまいますよ」
我慢を覚えろとでもいうように、タカネは触れそうで触れない愛撫に切り替える。先端の穴に爪先で、或いは指の腹で、フェザータッチの愛撫。優しく、優しく施される愛撫は、刺激を与えるのではなく明らかに焦らす為の愛撫だった。
溜まらず肉棒をビクンビクンさせると、不意にカリ首が引っ掛けられる。これまた触れるか触れないかの愛撫だったが、敏感な部分に鋭い刺激が走る。
翻弄されている。肉体スペックこそ最上級だが、全く経験が無く、知識も浅い小娘に。
情けないという恥ずかしさとMっ毛が混ざり合い、もっともっと翻弄されたくなる。
タカネが相手なら、いっそそれでもいいかな、と思えてくる。
それを察して、タカネはより大胆に手を動かし始めた。いや、手だけではない。裸で抱き合っている状態のまま、全身を上下にゆるゆると動かす。
柔らかいバストが俺の胸板に押し付けられ、先端の突き出た乳首が俺の乳首に当たって弾かれる。
流れるように体位を何度も変えながら、全身で絡み合い、口で吸い付き、太腿で挟み…しかし器用な事に、肉棒に触れるのは指先だけ。
タカネの体の全身を、強制的に堪能させられながら、いきり立った股間は小さな刺激しか与えられない。
しかし、絶え間なく注がれる快楽は萎える事を許さず、注がれた快感が薄まる事もなく、決壊する程の強さでもない。肉棒という器に、一滴ずつ快楽が満たされていく。
意図して焦らしているのか、俺のやり方を真似取った結果なのか。イキそうになれば根本を掴んで止め、抵抗しようとすれば全身で覆いかぶさって俺の自由を奪う。
「いかがですか…? と、言われるまでもありませんね…。あなた様の逞しい肉棒が、私に食らいつきたいとイキりたっております…。ですが、私とてこれまで散々に焦らされたのです。これくらいの事は、甘んじて受けていただきませんと」
や、やっぱ自分を放っておいて、人間達とばかり戯れていたのは気に入らなかったか。
「ええ。肌と肌の触れ合いが、これ程に甘美なものだと知らされた以上、猶更そう感じます。さぁ、もっと感じて、もっと焦れてくださいまし。代わりに、あなた様の為なら、どのような事でもしてさしあげましょう」
ん、今何でもするって言ったよね。だったら、射精…。
「それはまだまだでございます。もっと身悶えるさまを、見せてくださいませ」
何でもするって言ったのにぃ!
苛立ち交じりに、絡みついて来るタカネの唇を奪い、乱暴に胸や尻を鷲掴みにする。
それだけでタカネは嬌声をあげ、熱い吐息を漏らすが、囁かれる声はあくまで冷静。体は肉欲に狂っているのに、相変わらず精神だけは余裕綽々なのだ。
それがまた一方的に嬲られているという実感を引き起こし、掌で転がされている事を自覚させる。
どれくらい時間が経っただろうか? 俺の肉棒は我慢汁でドロドロ。射精だけはさせられてないが、小便を漏らしたと言われても反論できない有様だ。
タカネの手も、粘着質の液体で汚れ切っている。それでも、白く美しい手の印象は消えてない。
汚れているのは、タカネの秘部も同じ。乱暴に弄られ、吸い付かれ、指と舌に蹂躙されたそこは、女神のような体とは裏腹に生々しい匂いと、浅ましい液体で満たされている。
相変わらず、タカネは俺のモノにはゆるゆるとした刺激しか与えておらず、射精にまで至っていない。対して、タカネの体は何度か小さな絶頂を迎えていた。
「さて…このまま夜明けまで、というのも中々に趣深く思いますが、やはりあなた様に押し倒されて満たされる、という体験をしとうございます。愉しませていただいた事ですし、そろそろイかせて差し上げます…。その後は、存分に私を蹂躙し、鬱憤を晴らしてくださいませ」
は、初めてから逆転蹂躙を希望とは、何処からそんな性癖を持ってきたんだ…。
「あの子達が、嬉々として自慢げに『尤も気持ちいいやり方』として語っておりましたが。いつもあなた様と一緒に居た、アリサとレアという子達です」
熱が籠っているのに冷静な声で囁くと、タカネは最初と同じ体位…正面から抱き合う状態に戻る。
そして、焦らされに焦らされ、限界を超えていきり立っている俺のモノに手を当てた。最初と同じ…いや、それよりも刺激が少ない、ただ添えるだけの行為。
だと言うのに、俺の性感と呼吸を学習したタカネの手は、添えただけなのに決定的な快楽を送り込んできた。
添えた手と対になるように、もう一方の手を亀頭の前に置く。
っ、出るっ……!
「どうぞっ…!」
冷静な声に、肉欲だけでない熱が籠っている。俺を射精させることで、タカネ自身も昂揚しているのだ。
その顔を見ながら、下半身の熱を全て解き放つ。
添えられている手が、あっという間に真っ白に染まり、続けて放たれた2射、3射は勢いの余りに飛び散っていく。手から飛び出し、真っ白な腹に濁った白を叩きつけ、胸の谷間に染み込んで、飛びに飛んで口元まで。
タカネの美貌を汚し、解放された快楽に酔う。
長いようで短いようで、気力の半分以上を吐き出したような射精が終わった。
俺を抱きしめたままのタカネに、ちょっとだけ寄りかかる。
微笑みながら頬を赤く染めているタカネ。…やはり、精神的にも俺と同時に達したらしい。流石俺の為に作った体だけあって、相性がどこまでもピッタリなようだ。
至近距離で見つめ合った後、タカネは見せ付けるように舌を伸ばす。俺にキスをするのではなく、口元に飛び散った精液を拭い取る為に、
舌先で拭い取った白濁が気に入ったのか、今度は俺の精を受け止めた手を掲げる。鈴口の正面で、射精をまともに浴びた手は余すところなく汚濁に塗れ、粘着質の糸を垂らしている。
タカネは躊躇いも無く舌を這わせ、精の塊をこそぎ取り、浅ましい音を立てて指をしゃぶり、残滓一つ残さず取り込もうとする。腹と胸元に飛び込んだ汚濁を愛しげに掬い取り、これも指に舌を這わせてじっくりと味わった。
元の白くしなやかな姿を取り戻した指を、まだいきり立っている肉棒に寄り添わせて、僅かに精の匂いが残る口元で小さく囁いた。
「…ご堪能いただけましたか、あなた様…?」
それはもう。
ただし、まだまだ満足はしてないから……タカネの望み通り、今度は俺が押し倒す!
「ああっ、ご無体な…!」
精神的・肉体的絶頂を得て、昂っているタカネの体を、強引に押し倒す。
形ばかりの抵抗をするタカネは、それこそ外見に相応しい力しか発揮しなかった。率直に言ってしまえば、彼女がこの程度の力でどれだけ抵抗しようと、男の腕力で簡単に抑え込める。
何より、強引に組伏される事そのものに、タカネの体は愉悦していた。
このまま捻じ込んで、欲望の赴くままに白濁を注ぎ込むだけで、タカネは容易く絶頂を迎えるだろう。本人も、それを望んでいる。
だが、それでは不十分だ。
これはタカネとのセックスであると同時に、彼女に楔を打ち込む為の行為でもある。
楔と言うと大げさに聞こえるだろうが、やろうと思えば幾らでも好き勝手に行動できてしまうタカネを、夫として躾けるのだ。体だけでなく、精神まで、俺の命令に従う事に快楽を感じるように染めてしまうのだ。
そうする事で、タカネの暴走の危険は減るし、肉体と精神の隷属願望が一致し、より深い悦びを得る事が出来るだろう。
別に、タカネを泥沼に引き摺り込もうとか、命令してみたいという訳ではないぞ。結果的には同じだが。
最初はタカネのリクエスト通り、強引にコトを進める。既に準備が出来上がっているタカネの体を強引に開かせ、股座に肉棒を突き付ける。
対するタカネは、怯える演技も見事なもの。泰然自若とした表情を投げ捨て、襲い掛かられる乙女というシチュエーションを満喫していた。
タカネ。
「はい…どうぞ、私の奥まで…」
最後の一言だけ素に戻り、意思を示す。
肉棒をゆっくりと、しかし確実に押し進めた。
激しくしなかったのは、そうでもしないと耐えられそうになかったからだ。余程念入りに作り込んだのだろう。今まで数えるのも面倒なくらいの処女を食い散らしてきたが、その中でもタカネの膣内は間違いなく超一級品だった。
凄まじい締め付けと圧力に、肉棒が圧し負けて中折れするかと思ったくらいだ。
だが単にきついだけでなく、同時に絡みついて来る肉ヒダ。先程までのタカネの愛撫を、数百倍繊細で複雑にしたような、いっそ冒涜的とさえ言える肉穴。
犯している筈なのに、逆に誘い込まれ犯されているような感覚。普通の男であれば、処女貫通の前に確実に果ててしまうだろう。
歯を食いしばって、射精感を堪える。これだけの体を前にして、三擦り半など認められない。
じわじわと腰を勧め、抵抗に突き当たる。
これだけ強い抵抗を押し退けているのなら、タカネの痛みも相当なものの筈。しかし、タカネは苦痛に構わず内部に侵入した俺の肉棒を感じ取るのに集中しているようだ。
俺もじっくり堪能したいところだが、時間をかければそれだけ射精…暴発の危険が高くなる。出すのは一番奥と決めていた。
負けじと、俺も一際強い抵抗を突き破った。
処女を貫いた先にあったのは、更なる悦楽と搾精の楽園。俺の弱点にピッタリ合わせて設計された、凶悪極まりない雌穴。
あられもない嬌声をあげて仰け反るタカネに、一突き、二突き。
それだけで、タカネの体がどう作られたのか理解できた。
タカネの弱点は、俺の弱点だった。奥の奥まで一度押し込んでしまえば、互いの弱点が密着し、俺もタカネも強制的に高められてしまう。弱点と弱点を触れ合わせる事で、耐える事すらできない快楽を作り出す。いや、耐えれば耐える程快楽は大きくなっていくのだ。
更に、現在進行形でタカネの膣は変質している。奥まで捻じ込まれる事だけを想定していた膣は、ピストン、グラインドなどの動きに合わせ、形と性感帯の位置が徐々に変わっていく。
が、甘い。やはり経験不足故か。弱点をぶつけ合う事だけが、快楽を得る手法ではないのだ!
弱点に対して弱点を当ててどうする。弱点にこそ強い力を叩きつけるのが戦の常道と言う物だ。
「ひっ、あっ、あっ、ああぁっ……! あ、あなた様…?」
快楽に酔うタカネの体をひっくり返し、バックの態勢。丸くて大きなヒップと、その真ん中な窄みが丸見えだ。そんな所まで神々しく美しいのだから、タカネの設計も徹底している。
繋がったまま立ち上がらせ、足を真っ直ぐにさせる。両手は広げて地面についたままなので、Y字のポーズで尻を高く掲げる事になった。
このまま体を支えているんだ。腰を振るから、それに合わせてマンコを締め付けろ。分かりやすいように、尻も叩いてやるよ。
一方的に命令を伝え、有無を言わせず律動を再開する。ペチペチと、大きな尻を手で叩いて音を立てた。
勝手極まりない上、屈辱的な命令を受けても、タカネは従う。屈辱を感じていない訳でもないのに、健気に締め付ける膣。
尻を叩く強さは一定ではない。時には赤く腫れあがりつつある尻を労わるように撫で、強い締め付けを行った時にはご褒美に大きな音を叩き、気が向いたら適当な理由でオシオキとして強く叩く。
そんな状態でも、タカネの体は律動に対応しようとしている。一突きする度に性感帯が変わる。
それは、一秒一秒違った快感が発生していると言う事だ。何度も同じ刺激を受ければタカネは順応してしまうだろうが、それすら許されない。高すぎる順応性と学習能力が、タカネを逆に追い詰めている。
体が覚えてきたのか、それとももう精神が変わり始めたのか。
タカネの反応が、明かに違う。
尻を叩かれた時、催促するように突かれた時、そして新たな命令を受けた時。自らそれらに耽溺し始める。
犯される事以外に酔っている。屈辱的な命令に従う事に、もう悦びを見出したのか。…タカネが意識してそう務めたのか、それともノヴァ自体にそういう性質があったのか。
或いは、かなり本気で使っているオカルト版真言立川流が、タカネの意識を都合のいいように変えてきたのか。
何れにせよ、精を受けるという目的も忘れ、今のタカネはただただ肉体的にも精神的にも快楽に酔い耽る。
そこにノヴァという超ド級アラガミの面影は何一つ無く、ただただ男の手で翻弄される女の姿があるだけだった。
いつしか、体を支えていた手も脱力し、地面にへたり込んで、背後からのピストン運動を受ける事しかできなくなっていたタカネ。
白痴とさえ言える表情で犯され続け、天上の歌を作り出す喉を、喘ぎ声の為だけに使う。
無尽蔵ともいえるタカネの体力を削り取るように、欲望・野生・理性・技術をフル活用して責め立てた。
いつまでもこうして、タカネの肉を堪能していたかった。やろうと思えば、かつてない回数と量の射精が出来る確信があった。
しかし、これ以上はタカネが保たない。快楽と興奮だけに溺れ、肝心の瞬間を……初めて、俺の精を最奥で受け止める瞬間を記憶できなくなってしまう。
完全に理性が吹っ飛んでいるタカネを、一時だけでも引っ張り戻そうと尻を叩き…ますます興奮するだけだったので、尻穴を指で抉る。
流石に驚いて振り返るタカネだが、この分だとちょっと弄るだけで、またしても受け入れてしまうだろう。
そうなる前に、強く宣言。
一番奥に注ぎ込んでやる! 孕めッ!
「は、はいっ、はいっ! ああっ、嬉しゅうござ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁ!!!!」
灼熱の塊が、タカネの中に、俺の根本に生じる。洪水のようなソレは、肉棒を一回り大きくして、肉壺を更に侵食しながら、火山から飛び出すマグマのように吹き上がる。
それがついに先端に達し、俺はタカネの中で快楽の象徴を思いっきりブチまけた。
吐き出す傍から、タカネの子宮はそれを片っ端から飲み干していく。尿道に残った精をバキュームしようと、絶頂した後まで扱き上げる膣。
散々小突き回されて、俺に都合のいいように変えられた膣が、その総仕上げとばかりに蠕動する。
暫くそのまま硬直し、二人同時に脱力した。荒い息を吐きながら、タカネに覆いかぶさる俺。
タカネはと言うと、荒い息と言うよりも、か細い息になっている。それだけ、初めての性行為で追い詰められたのだろう。
手を回して顔を横に向かせ、軽いキスをする。
流石のタカネも、息も絶え絶えな状態でディープキスはまずいだろう…と思っていたが、そうでもなかった。すぐに離れた唇を追って、タカネの方からキスをしてくる。
ヌルヌルと舌が絡み合い、俺の肉棒もタカネの膣も、次の快楽を期待して蠢き始める。
「……あなた様…情けをいただき、ありがとうございます…。もしも満足されてないのであれば、お好きなように私をお使いくださいませ」
穏やかにそう言うタカネの目には、新しい命令を受ける事への期待が浮かび上がっていた。