古いエロゲですが、CronusのBrightiaが箱ごと出てきました。
多分、分かる人には分かるゲームだと思います。
あの頃、このエロゲにどんだけお世話になったか…。
リメイク版もなー、嫌いじゃないんだけど色の塗り方が神が勝ってると言うか、♡の破壊力が違うと言うか。
明日奈や神夜の濡れ場に腕力入りますなぁ!
と言いつつ、濡れ場に突入するシーンが実家に帰って執筆しにくかった状況なんで、そこだけ飛ばしているという状況で…。
どうにも筆が乗らずに手古摺っています。ネタはあるので、後は書くだけなのですが。
早い所煩悩を高めねば…。
鼻風邪ひいたので、しょうが湯呑んで寝ます。
凶星月二十五日
神夜大歓喜。
偵察に終わっていた異界での戦闘が、ようやく解禁となった。
恋する乙女がデートに出掛けようとするかのように、斬冠刀を振り回したり、刃の切れ味を確かめたり、衣服が乱れてないか気にしたり…。……最後のはアレだな、死して尚桜色のノリだな。敵対する鬼達に対し、倒れた時に見苦しい姿では相手に失礼とか。
まー元気そうで何よりだわ。一緒にいる明日奈は、ちょっとウンザリした顔をしているが。
やっぱり、先日の模擬戦で散々に打ち負かされたのが堪えているんだろうか…。
「…そんな無言で心配した顔しなくても、未熟を突き付けられたくらいで圧し折れたりしませんよ。ちょっと自信無くしたのは事実ですけども」
…バレてたか。真面目に心配なのは確かだぞ。妙に気負ってたりするんじゃないかって。
神夜も、なんか浮かれて地についてないし。
「あれは素です。本当に、あれさえなければ完璧な子なのに、どうしてあんなに戦狂いなんだろ…」
…寒雷の旦那から聞いた話は黙っておこう。血筋と気質と美貌の結晶だからこそ、ああまで極端なんだろう。
明日奈は…普段の行動だと、イマイチ話と印象が結びつかないが。
「ともかく、未熟で経験不足なのは元々自覚してましたし、明確な目標がすぐ傍にあって、それが味方だって事でむしろ安心したくらいです。こんな事を言うのもなんですけど、快進撃の連続で、本当に戦いってこんなものなのかって錯覚しそうでしたし」
快進撃? …言われてみれば、確かにそうか。鬼との闘いは向かう所敵無し、誰もついて来れない敵陣深くに平然と斬り込んで生還、しかも前代未聞の大手柄を引っ提げて戻ってくる。
とは言え、これからはそうも言っていられなくなるだろう。鬼が強くなるのもあるが、いつもの経験からすると、もっと面倒な事になってそうだしな。
「? …ちょっと神夜、なんだかこの人意味深な事言ってるわよ。敵が強くなるっぽい」
「感激極まりないです! もっと強くなって、先日の意趣返しをさせていただきます!」
それ本人の前で言うかよ。何気に根に持ってやがる…。
それはともかく、異界での戦いが激しくなるのは間違いない。
ここらの鬼は、先日までの異界の鬼よりも強力だ。縄張りを確保しようとした奴らが押しかけて、それをほぼ返り討ちにして内紛は一段落したようだが、それらの傷が癒えた訳じゃない。
そんな絶妙な時期を見極めた牡丹の戦略眼は本当に大したものだが、逆を言えば手負いの獣があちこちに居る状態だ。争いの残滓と傷の痛みで気が立っている鬼達が、理性的に行動する筈もない。
気を引き締めて行こうか。
先日の異界と違い、先導は明日奈に任せてみる。
今の彼女の考えとしては、無理に奥に進むより、この近辺の敵の強さや性質を知る事を優先すべき…らしい。俺も特に異論はない。
神夜も、積極的に鬼と戦えるので特に問題はなかった。
見かける鬼達はそう珍しい連中でもなく、牡丹の予想通りに縄張り争いによって傷を負っている者が多かった。戦い始めた最初からタマハミ状態だった奴も居る。
そういう奴は確かに弱ってはいたんだが、鬼千切・廻が使えなかったのが面倒だったな。通常状態からタマハミ状態に変化する一瞬の隙に最大攻撃を叩き込む技なので、最初からタマハミだとどうも使いにくい。
まぁ、代わりに鬼千切・極で真っ二つにしたからいいんだけど。
ちなみに鬼千切・極を使ったのは、俺ではなく明日奈である。なんかこう、スッゴイ突きを繰り出していた。
ぶっつけ本番で使ったのか?と聞いてみたところ、
「流石にそれはないですよ。教わった時から、どういう場面でどう使えば有効か考えてましたし、先日の負け以来、まず手札を増やそうと思って色々とやってみってたんです」
…負けん気が強くて結構だ。あんまり気負い過ぎないようにな。
ま、そこまではいいさ。この子達が上達するならそれに越した事は無いし、鬼達の強化だって予測の範囲内。
変異もそうだな。鬼達の姿が、MH世界のモンスターに似ていたり、斬った感触が「あれ、こいつアラガミじゃね?」って思うような奴もいたけど、似ているだけでそのものではない。
龍殺しの実ならぬ、鬼殺しの実なんてものも見つかったが、これはいい道具でしかないので問題ない。
一際高い丘に行って、周囲の景色を見回す事ができたんだが……まー異界の景色って実にカオスよなぁ。
ある意味MH世界よりイカれてるわ。空を飛んでる鬼、鬼と鬼との戦いで怒る地響き、地割れ、ちょっと遠くには竜巻と城が並び立ち…。
…いや、やっぱMH世界の方がイカれてるな。こっちは外見は無茶苦茶だけど、近くまで寄ればその原因は分かるし。MH世界だと、原因は分かってもどうしようもないからな。具体的には、一見平和に見える景色の中に潜む古龍とか古龍とか古龍とか何故な古龍に分類されてない飛竜とか。
うん、話が逸れた。とにかく、ちょっと高い所から見下ろしてみたんだが、一つ問題が発生。
寒雷の旦那から見せてもらった資料には、少し離れた所に結界石の像があった筈なのだが、これが全く見当たらない。ぶっ壊されたのか、それともどこかに流動していったのか。
今回の異界の探索は、思っていたより時間が取られるかもしれない。
凶星月二十六日
異界探索の前に腹ごしらえし、ついでに白浜屋に寄って暇潰しの本でも…と思っていたら、何だか里が賑わっているのに気が付いた。
お汁粉を作ってくれた風華に何事なのか問いかけてみると、不思議そうに首を傾げ、すぐに納得された。
「そ、そう言えば…外の方でした…。今日から、練武戦の受付があるんです…」
練武戦?
あー、何だっけ、ちょくちょく話を聞いてはいたが…モノノフ同志の試合だったよな?
「はい……総当たり戦で…装備は自由、です」
自由? 同じ模造刀を使うとか、防具も同じとか、そういうのも無し?
「ええ、そうです」
「あ、雪華姉さま…」
「こうして直接話すのは久しぶりですね。壮健そうで何よりです」
こりゃどうも、神垣の巫女さん。
…名前でよかったっけ?
「ええ、様も付けない方が嬉しいですね」
「姉さま、それは…」
じゃ遠慮なく。公の場でも、本人から許可貰ったって言うぜ。
そう言うと、雪華は面食らったように押し黙り、クスクスと笑い出した。
「ええ、勿論。ああ、そんな風に話してもらえるのは久しぶりです」
ま、仕方なかろ。神垣の巫女の扱いとしちゃ破格だべ。ウタカタの里がまだ近いが、マホロバの里はなぁ…。ちっこい神垣の巫女候補が、抜け道見つけたら全力で抜け出そうとするんだぞ。
まま、座りなせい座りなせい。
風華、もう一杯お汁粉お願い。俺の奢りって事で。
「…雪華姉さまから、ハクなんてとりません」
ちょっと膨れ面になりながら、風華はお汁粉を取りに戻った。
で、練武戦が何だっけ?
「? …ああ、そういう話でしたね。練武戦とは、里のモノノフの評価を決める催しでもあります。武器、防具、ミタマも何でもありです。ただ勝った者が上を行く…」
装備が全てとは思わんけど、不公平だって声は出なかったのか?
「それを踏み越えてこその評価、だそうです。相応の力を持ったモノノフであれば、自力で装備も整えられる。また、格上の相手に突然ぶつかる事も珍しくはない。事前に作った装備と準備で勝ち上がるなら真っ当に強く、それらを踏み越える力があるなら運と逆境を乗り越える底力がある…と言うのが、前お頭の言い分です」
ほーう、中々分かっていらっしゃる。
しかし、評価ってのは? 給料に差でも出るのか。この里の場合、給料っつーより配給かもしれんが。
「そんな所ですね。評価と言うか…モノノフであるならご存知でしょうが、階級には一般兵、精鋭級、十鬼長 、百鬼長、千鬼長とありまして……熱…でも甘い…風華、腕を上げましたね。…そのどれに値するのか、練武戦の結果で決まるのです。無論、練武戦のみで決める訳ではありませんが」
まーそうだな。戦う事しか頭にない脳筋が統率者についたら、惨劇の未来しか見えねぇよ。
ん? と言うかそれじゃある程度以上は統率者の役割になる訳か?
「ええ、百鬼長以上でしたら。本来なら、十鬼長の時点で隊を統率する者となるそうですが、何分この里は小さいですから」
まぁ、全部合わせて百人いるかどうかって人数だしな。
ふーん、そんな制度になってるんだ。
と言う事は、つまり俺が次の練武戦とやらで優勝したら、一気に千鬼長になると?
「…それはないでしょう。出世の道が開けはしますが、流石に事務能力が分からないのにそういう方面に抜擢されるとは…。しかし、評価は大きく高まると思います・…………風華は、もう暫く戻ってきませんね。でしたら、伝えておきたい事がございます」
うん?
「…異界の浄化、それ以上に結界石に宿るミタマによる神垣の巫女の負担の軽減…。私は…それに、何よりも感謝したい。この立場にある者として、許されざる言葉だと思いますが……本当に、ありがとうございます。おかげで、私は生き延びる事ができそうです」
…あー……アレか、結界石が多く成れば、それだけ負担が大きくなる…。
ミタマが結界石に留まったおかげで、負担も軽減されてるんだっけ。正直、予想外だった。
どの道、じわじわと異界は侵食してきていたし、結果が同じなら…と思って雪華に負担をかけるのを承知で浄化したんだが…。
「そう言われると複雑なものがありますが…ここは、結果良ければ全て良しと言う事で。……ふふ、少しは気が晴れました。代々神垣の巫女は短命ですが、『助かった』と思ってしまった事に、少し引け目を感じていたのです。『どうして自分が』と密かに嘆いた事も、少なからずあります」
身近な人間やモノノフには、猶更言えないな、それは…。
とは言え、神垣の巫女の内心なんて、大体そんなものだけど。
「………そうなのですか?」
俺の知る限りはね。重要な使命だって言っても、それだけで死の恐怖を克服できるもんじゃない。
何度か神垣の巫女の内心を聞く機会があったんだけど、死にたくないとかもっと外に出たいとか、自分で自分の運命を切り開きたいとか、窮屈だから抜け道が欲しいとか……あまりに思いつめ過ぎて、気晴らしになればと教え込んだ『あまり良くない遊び』に病み付きになってしまった事もあったな。
…流石に例が極端すぎるけど…。
何だか呆然としている雪華。…神垣の巫女としては、異端の考えだと思っていたんだろうか?
「だって、牡丹様も、氷華姉さまも…」
氷華とやらは知らんけど、牡丹はあれ、明かに神垣の巫女としては異端だからな? 戦場に実際に出て、ゴウエンマを叩き斬る神垣の巫女ってなんじゃい、ホンマに。
と言うか、牡丹が鬼に喰われたって事は、その後の里は……あまり想像したくはないな。
まー何にせよ、そういう愚痴くらい吐いても俺は責めはしないよ。むしろ、雪華は「貴方に何が分かるんですか!」って怒ってもいいくらいだ。
ばったり二人で会った時くらい、話には付き合うから、あんまり貯めこみすぎるなよ。
…で、話は戻るが、練武戦が何だっけ?
「…あ、はい…。ええと、どこまで話しましたっけ…」
暫く話していたら、集合場所にやってこない俺を探して明日奈がやってきた。そういや、お役目に行くんだったっけ…。遅刻と欠勤はよろしくないな。スマヌ。
凶星月二十七日目
今日は異界探索は休みなので、練武戦の参加申し込みに行く。
……結構な騒ぎになってるなぁ。里のモノノフが一気に押しかけたみたいだ。近くに貼りだされている参加者一覧の中には、泥高丸、明日奈、神夜の名前もある。他にもちょくちょく顔を合わせるモノノフ達…道場で里には無い武器の使い方を教えてくれと頼まれた、あのモノノフも居る。…あ、白浜君の名前もあるな。
登録作業は、用紙に名前と階級を記入し、参加料を払うのみ。
装備の登録は必要ない。試合直前のその場で変更してもいいくらいらしい。
試合の組み合わせも当日発表。これは買収を防ぐと言う目的もあるようだ。
ふと視線を感じて振り返ると、受付場の曲がり角の近くに、見知った顔が居た。素早く隠れたつもりのようだが、影が見えている。
……何してんの、白浜君。
「あ、あはは…ばれましたか…」
隠れ方が素人そのものだったぞ。
白浜君も練武戦に参加するんだっけか。登録した帰りかな?
「いえ、僕は昨日済ませましたので。…実はその、偵察に。誰が参加するのかって…」
偵察するようなもんかぁ? 堂々と貼り出されてるじゃないか。家で素振りでもしてた方が、余程有意義だろうに。
「それは僕も考えたんですけど、教官が『できる事はやったから、後は本番に備えて体を休めておけ』って。実際、筋肉痛のまま試合に臨んでもいい結果が得られるとは思えませんし…でも居ても立っても居られなくなって、つい来ちゃいました」
ふーん…。
ところで疑問なんだが、何で皆揃って練武戦に参加しようとするんだ? モノノフとしての評価が、これで大きく上下されるとは聞いたが、何か褒章でも出るの?
「は? …いえ、改めて冷静に言われても困るんですが……褒章と言うか景品とかは無いですね。強いて言うなら、神垣の巫女様に直接お褒めの言葉をいただけるくらいでしょうか」
それは、モノノフとしては名誉と言えば名誉だな。名誉だけとも言うけど。
それが欲しくて、皆騒いでんのか?
「あー……僕は…少なくとも、僕は違います。そりゃ名誉だって欲しくない訳じゃありませんけど、僕は……ただ強くなりたくて。勝ちたくて。だから出ています」
…言っちゃ悪いが、勝てると思ってる? 助言した俺が言うのもなんだけど、筋力の鍛錬は半年くらい続けないと効果が出ないぞ。
「勝ちの目が限りなく低い事なんて、自分で嫌と言う程分かっています。でも、負けるから戦わない、なんて選択はできません。無謀だろうと無意味と言われようと、これだけは曲げる事はできません。……挑み続ける事も出来なくなったら…負けるからすら逃げ出してしまったら……僕は僕で居られなくなってしまう」
……おい? おい、白浜君?
しっかりしろって。何か裏事情とかがあるのは分かったから、自分の世界に沈み込むなって。
「え? あ、あぁはい、すみません。僕の事はともかく、モノノフってほら、基本的に血気盛んですから。『我こそ一番』って言いたいから、参加するんじゃないですかね。勝ち目が低くても、もしかしたら…訓練を積んできた自分なら、って思って」
そういうものかな。お祭り気分で参加してるようなものなのかねぇ。
或いは、単に他の皆が参加してるから自分もってノリなのか。考えてみれば、俺も思いっきりそのタイプだ。ぶっちゃけ、俺が里から評価されたって、どうこうなる訳じゃないし。
ありがとう、参考になったよ。
「あはは、これくらいでいいならいつでも。代わりと言ってはなんですけど、練武戦で当たったら手加減してくださいね。じゃないと勝ち目が無さそうです」
手加減しても勝ち目ゼロに近いのは、黙っておいてあげるべきだろうか。
思っていた程厳粛な戦いって訳じゃなさそうだ。詳しい事を聞いてみると、弁当や酒を持ち寄り、影では博打も行われるらしい。里の人達への元気付けって感じも強いようだ。
それでも、負けてもいいと思って戦う気にはならないけども。
追記
折角の休みだから、いつもの二人と飲みに行こうと思ったら、明日奈は仕事、神夜は練武戦に向けての鍛錬中だった。
寂しい。
神夜の鍛錬に付き合おうかと思ったんだけど、俺と戦う事になった時の秘策を準備しているらしく、また今度と言われてしまった。
……暇だな。
討鬼伝世界登場人物表兼コメント
Q.異界浄化をやってのけた事に対する考えは?
討鬼伝モノノフからの登場人物
・牡丹……里長をやっているミタマの女の子。
A…永く生きてたけど、初めてみた…いや死んでるんだけど。
・寒雷…元モノノフ、現在は万事屋の店主。体格のいい、豪快なオッサン。
A…最悪、里が全滅したとしてもこいつだけは生き延びさせて、異界浄化方法を伝えなければいけない。
・雪華…シノノメの里に所属する神垣の巫女。
A…里の希望。色々複雑な思いはあるけど、今後も期待している。
・練…勝気で姉御肌、褐色美女の鍛冶師。
A…バカみたいに笑って喜んで大泣きした。未来に希望がでてきた!
・風華…祭祀堂の巫女。
A…ぜひともやり方を教えてください!
他作品からの登場人物
・明日奈…ソードアートオンラインより。
A…これって現実? 未だに信じられない。
・神夜…無限のフロンティアより。
A…流石極まりないです! あなたこそ真のモノノフ!
オリキャラ(と言うよりネタバレ防止の為、バレバレだとしても引用元を黙秘するキャラ)
・白浜屋の店主…落ちこぼれのモノノフ。
A…唖然。
・泥高丸…でいこうがん。
A…恩が出来てしまった。危険な任務なので、自分が代わりに行くべきだと思う。