※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

408 / 611
三が日も明けないのにこれか…。
今年も独身で、妄想一筋で終わりそうだなぁ…。


第408話

 

 

魔禍月 十肆日目

 

 

 枕が破れてしまったので、神夜に補修を頼んだ。自分でできないこともないけど、折角だし神夜の腕前も見てみたかった。

 器用なもんだわ。むしろ、直す前よりいい具合に仕上げてくれた。

 外に干してある布団も、全て神夜のお手製らしい。最近では、新しい試みも考えているとかいないとか。

 …ミタマ用の寝具? え、何それ。

 

 

「だって、ミタマだって寝転んで休みたい時くらいあると思うんです。ゆっくり休める場所があるなら、それに越した事はないじゃないですか」

 

 

 まぁ、祭祀堂だけあっても、何にもない家屋を与えられてそこで寝ろって言われるようなものかもしれないが…。

 

 ……? 

 何となく部屋を見まわしたら、妙なものを見つけた。いやこれ自体は別におかしくもなんともないんだけど…竹刀だ。

 斬冠刀とは違う、普通のサイズの竹刀。その隣には、斬冠刀を模したらしき竹刀。

 どちらも小ぶりで、お子様用のサイズだと思う。両方ともしっかり手入れされているが、随分古いし、長く振るわれていないようだ。

 

 

「ああ、その竹刀ですか? 斬冠刀の竹刀は練習用に作ってもらった特別性ですけど、もう一つの竹刀は預かり物…というか、友達の忘れ物なんです。もう忘れていった事も忘れてるかもしれませんけど」

 

 

 どういう…ああ、里人の物じゃないのか。

 

 

「はい、昔一緒に剣を習っていた、直葉ちゃんっていう子の物です。オオマガトキが起こる一年くらい前に、一家で里に滞在してたんですよ。詳しい事は知りませんけど、お家のお役目の事で、明日奈さんの家に用事があったとか」

 

 

 明日奈の家…。警察みたいな役割を持ってたな。犯罪者でも追ってたんだろうか。しかしそれなら、子供を連れてくるとも思えない。

 

 

「お兄さんも居て、明日奈さんといい感じになっていましたね」

 

 

 へぇ…付き合ってたのか?

 

 

「…気になりますか?」

 

 

 割と野次馬根性で。つっても、初めて会った時にも出会いがほしいとかボヤいてたくらいだし、結局は…。

 

 

「お察しの通り、直葉ちゃんもお兄さんも、霊山に帰っていっちゃいました。元々短期滞在の予定だったそうですし、仕方ありませんね。……帰ると聞いた明日奈さんが、ちょっと暴走しましたけど…」

 

 

 暴走って…何やったんだよあの子。別れたくないって泣きついたとか? ご両親に直談判したとか?

 神夜が戦場で暴走するのは割といつもの事だけど、明日奈が…というのは珍しい。

 

 

「私に言わせると、明日奈さんこそ暴走癖があるんですが…おかげで直葉ちゃんのお兄さん、帰るときには怯えてましたし。いい感じに仲良くなれていたというのに、あれで一気に距離が開いちゃったんですよねぇ…未だに後悔しているようです」

 

 

 本当に何したし。

 …でもそれ、俺に矛先が向く可能性が非常に高いんだよなぁ…。何だかんだで距離が縮んできてる。

 何かの切欠で暴走したら……暴走したら………何か問題あるか? どういう方向に暴走するかはわからんけど、今更刺された程度じゃ死なないし、監禁されたらぶち破るし、薬の類もほぼ効かない。逆レ? 俺を相手に? いやされるのも嫌いじゃないが。

 

 

「えーと…なんです、悪い人じゃありませんから、何かあっても出来るだけ今まで通りに接してあげてください。気を強くもってくださいね! 多分、時期や日程的に考えてももうすぐですから」

 

 

 何がもうすぐだと言うのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 で、その帰り道。

 超ガチガチに緊張してる明日奈に声を掛けられました。

 

 

 

 

 

 

「ふ、冬籠り空いてますかっ!?」

 

 

 

 

※冬籠り

 

① 冬の間、動物が巣の中に入りじっとしていること。冬眠と異なるが、睡眠状態に近い。

 

 

 ………うん? え、明日奈って熊だった? アオアシラ? 紅兜?

 

 

② 冬の間、寒さを避けて家にこもっていること。 [季] 冬。 《 薪をわる妹一人- /正岡子規 》

 

 

 …ああ、こっちか。

 …これが空いてるって、どういう事?

 

 

 

 

魔禍月 十伍日目

 

 

 

 ふぅ………スッキリした日の朝日は綺麗に見えるな。

 部屋の中は物凄い事になっているが、匂いだけはない。久々の消臭玉大活躍だ。明日奈が力尽きて眠っているのは言うまでもない。

 

 いやー堪能した堪能した。防音結界がなかったら、雪崩でも起きてたんじゃないかってくらい鳴きよって…ケケケ、愛い奴よのぉ。ちゅーか、術の類はあまり得意でない俺だけど、こればっかり上手くなってるな。静まり返った葬式会場でスピーカー付きのズンズンチャ!ズンズンチャ!しても全く耳目を集めないレベル。

 さぁて、約一か月半ぶりの玩具…もとい愛奴…ペット…………素直に恋人という表現を出さないあたり、俺って本当に救いがないと思うが、まぁあの子をどう染め上げていこうかな。

 

 おっと、計画を考える前に、何がどうなったのかを書いておかなければなるまい。

 そうさな、まずは昨日の明日奈からのお誘いについて話しておこう。

 

 

 

 「冬籠りは空いてますか」と、微妙によくわからないお誘いだったが、これ、簡単に言えば「クリスマスを一緒に過ごしませんか」的な話だった。

 シノノメの里の冬は非常に長く、そして早い。先日も言っていたが、あまりに酷い積雪であれば春先まで全く行動できなくなってしまう。下手に外に出れば、里の中で遭難の危険がある程だ。

 なので、できる限りの蓄えを備え、『お相手』が居る者は一つの屋根の下で寄り添い合って温めながら冬を越す。

 ついでに言えば、雪が解ける頃には女の方の腹の中に新しい命が宿っている事が多い。

 これが明日奈の言う冬籠りだった。

 

 エロゲみたいな話ではあるが、かつては冗談抜きで越冬に失敗した死人が出まくっていたらしい。

 とはいえ、それも昔の話。住宅環境が改善され、風雨を冷気を防ぐ方法が広まり、何がどう影響したのか気候はずいぶんと穏やかになった。最近では、先日話していたような異変でもない限りそこまで厳しい冬ではなく、冬籠りも形式だけ残っている風習となったらしい。

 つまりは、恋人や夫婦とイチャイチャして過ごす一日に。

 

 …ここ最近、里がソワソワしてると思ってたけど、原因コレかぁ。思い返してみれば、お役目時の鎧から日常の私服まで、微妙に着飾った奴らが多かった。

 これはアレだ、クリスマスのお誘いを期待したり、逆にお誘いをかけるべきかの葛藤の現れだ。あるいは、バレンタインに下駄箱とか机の中とか何度も確認しちゃうような。

 尤も、この里の男女は9割以上はお相手がいるので、半ば出来レースというか結末が見え切ったラブでコメディチックなお話でもあるのだが。

 

 

 しかし、里にそのような風習があるなんぞ、俺が知っているハズもない。冬籠りと言われても、家の中で閉じこもるくらいのイメージしかない。

 冬籠りの『お相手』なんて、それこそ発想すら思い浮かばなかった。そりゃそうだろ、冬籠りって言っても、要は家の中で暖かくしてるだけなんだから。

 

 

 戸惑っていると、明日奈が一歩踏み込んできて、もう一度「空いてますか!?」と聞いた。

 

 でもやっぱり理解ができず、首を傾げている間に、なんか明日奈がキレていた。

 まぁ、無理もないけども。これ、女の側から誘うって事は、求婚、或いは『私を好きにしていいからズッコンバッコンして子供作って家族になろうよ』的な意味だもの。

 これをスルーされたり、首をかしげて『何言ってんだお前は』的な反応をされれば、理性なんぞ即崩壊するレベルで女のプライドに洒落にならないダメージが入る。

 

 

 …うん、首を傾げちゃったんだよ俺。知らなかったという免罪符があるにしても。

 

 

 

 気が付けばさ、迫る明日奈に追い詰められて……家と家との間の角に追い詰められて。

 あれが蝉ドンという奴か…。うんまぁ、凄い迫力だったよ。行為よりも、明日奈の『何が何でもモノにする』って表情が。

 想像がつかない人は、AAとかでググッた方が早いんじゃないかな。いい表情してたよ。

 うーむ、成程。神夜がなんか意味深な事言ってたけど、これか。前に仲良くなったお兄さんとやらも、これを喰らったんだろうな。

 成程、慣れてない人なら恐怖を感じるだろうし、女性に対する幻想を見事にぶっ壊してくれそうな勢いだ。

 

 俺を袋小路に追い詰め、四肢を壁が抉れる程の力で壁ドン×4して、「冬籠り空いてますよね? 開いてるって言え!」とばかりに迫ってくる明日奈に、冷静にモノ申す。

 

 

「空いてる以外の返答は聞いてません!」

 

 

 標的の目の前で、大っぴらに急所を曝け出すとは何事か。淑女としてもモノノフとしても減点にござる。

 

 

 

 と言う訳で、一本抜き手とぅりゃー!

 

 

 

「はぅ!?」

 

 

 どこを突いたかは、言うまでもない。ただし、ダメージを与える、人体を壊す、武の本来の抜き手ではない。

 オカルト版真言立川流の知識を豪勢に使用し、痛みは与えず、だが敢えて快楽も与えず、しかし自分の体に異物があるという感覚を疑似的に与えるという、無駄に器用なテクニックである。

 

 いつの間にか雪が降り始めている(この程度の雪なら、あまり珍しくない)里の片隅で、ミニスカートの中に手を捻じ込まれて壁からへたり堕ちる明日奈を抱き留める。

 スカートの中の手を蠢かせながら、明日奈をちゃんと立っている状態に持っていく。と言っても、いきなり文字通り手を出されるとは思っていなかったのか、動揺して自力で真っ直ぐ立つことはできないようだ。

 俺の腕に縋りついて何とか立っている状態で、一見すると抱き着いているようにも見えるだろう。…俺の背後の、割れた壁さえなければ。後で謝って直しておかんとな…。

 

 それはともかく、明日奈を立ち直らせないよう、本人を除き誰も触れた事の無い秘部を、指先だけで愛撫する。

 卑猥な行為を行いながら、口先だけは尤もらしく。

 

 

 あのな明日奈、俺はこの里の風習の事はよく知らない。そうやって誘ってくる事で大体の見当はついたが、突然冬籠りが空いてるかって言われても理解できん。冬眠するのかって聞かれたのかと思ったぞ。

 

 

「あ……ぁ、ぅ……さ、触られて…る…」

 

 

 まだ下着(と言うか褌)越しだぞ~。そういう覚悟決めて来たんだろうに。

 とりあえず、お誘いは了承した。冬籠りって何日から? …でもいいか。とりあえず部屋行こうか。どんな行事なのか、詳しい事も聞きたいし。

 …ナンパして即ラブホに向かう最低男のような行動だが、この場合は問題ない。明日奈の方から迫ってきたんだしね~。

 

 

 コクコクと…いや、ガクガクと頭を上下に振る明日奈。混乱から立ち直る前に、一気にトドメを刺してしまうべきだな。

 ほら、明日奈。俺の家に行くから、しっかり立って歩いて。

 

 

「だ、だったらその、手を、指を」

 

 

 だぁめ。このまま行くの。

 相変わらず俺の腕に全力で抱き着いている(そしてその腕でセクハラされている)明日奈。両腕で俺の腕を抱きしめているので、中々のサイズのおっぱいが強く圧しつけられている。神夜のを見てると麻痺しそうになるけど、この子も結構大きい。着痩せするタイプだ。

 そしてフトモモで俺の手を挟んで、動きを止めようとしているようだが…言うまでもなく逆効果である。ワキワキ動かす度に、さっきまでの威勢は何処へやら。ビクビクと小動物が怯えるように縮こまってしまう。

 

 拒みはしていないが、あまり強い刺激はまだ時期尚早。そう判断して、愛撫の質を切り替えた。

 直接触れる事はせず、下着越しの、更にフェザータッチで秘部を撫で回す。

 顔がどんどん赤くなる明日奈を見ないフリして、強引に歩き出した。俺に抱き着いている明日奈も、当然引っ張られるようにして歩き出す。明日奈が歩く度に、俺の手を挟んでいるスベスベの足が擦りつけられる。

 

 ああ、いい感触だ。触っただけでよく分かる。明日奈の体は気持ちいいな。

 それに何より、敏感だ。ほら、優しく、羽毛のように撫でているだけなのに、もう濡れてきた。背筋に電流が走って、まともに立つ事もできないか? なら、もっと俺に抱き着いてくれればいい。尤も、そうなるともっと弄り回されるだけだけどな。

 恥ずかしがる事はない。それはちゃんとした、女の体の反応だ。子供だって産める、大人の女と言う事の証明なんだ。

 

 

 耳元で囁いてやるだけで、明日奈の目がトロンとなっていく。

 それでも、家屋の外で男に抱き着き、しかも秘部を弄られているという異常な恥ずかしさが、そう簡単に消えてなくなる筈がない。それでも離れようとしないのは、それだけ腹を括っているからか、それとも思いつきもしない程に混乱している為か。

 

 恍惚と羞恥と理性で頭が回ってない明日奈だったが、進む道を見てふと我に返った。

 

 

「あ、あのっ、この先、誰か…! それに家までの道…」

 

 

 うん、ついでだからちょっと散歩して行こうと思って。

 明日奈もやってみたいって前に言ってたろ、彼氏と腕を組んで散歩とか。前に誰かいる? 見せ付けてやればいいじゃないか。狭い里だからなぁ、あっという間にくっついたって広まるぞ。

 

 

「き、気付かれたら別の事広まっちゃう…!」

 

 

 ダイジョーブダイジョーブ、明日奈が我慢してれば気付かれないから。明日奈がこんな所で触られて悦ぶ、倒錯趣味だなんて広めるつもりはないよ。

 いきなり強く刺激したりせず、柔らかい愛撫でじっくりじっくり高めて行って、ちゃんと我慢できるギリギリの境界線まで追い詰めてあげるから。

 ただし、ちゃんといい子にしてればね。

 今みたいに、足を踏ん張って無駄な抵抗しようとすると………ほら。

 

 

「っ! そ、そこっ、汚っ」

 

 

 触られたくないなら、いい子にして進んでおいで。抵抗すると…お尻に指、入っちゃうぞ。ほら、おいで。

 ツンツンと指先で、布越しに不浄の窄まりを突き回してやると、明日奈は観念したように足を踏み出した。

 

 進む道は、家への最短ルートではない。鷹の目を使って、里の道の何処に誰が居るか把握し、人が少ない…ただし、普段は誰が居てもおかしくない道を連れ回す。

 うーん、何という好都合。日も堕ちてきた時間だからか、表通りに居るのは一人二人程度。これなら、少し離れて歩いていれば気付かれる事はないだろう。

 尤も、明日奈にそんな事が分かる筈もない。異常な行為に晒されて判断力は激減しているし、どの道に誰が何人いるのかなんて、全く分からない。

 表通りに進もうとしているのを察した時は、流石に血相を変えて抵抗しようとした。脅すように尻穴に触れてやると、観念して歩き出したが。

 

 

「っ~~~~~~!!!」

 

 

 顔を俺の腕に圧しつけ、声にならない声を必死で噛み殺しながら、明日奈と俺は道を歩く。予め見ていた通り、表通りには数える程しか人は居らず、夕闇の暗がりもあってお互いの顔も見えづらい程。燃料を節約する為か、各家から漏れる灯りも非常に少なかった。

 それでも、個人特定が出来ない訳ではない。一般人ならともかく、この里の殆どはモノノフでもあるのだ。鬼との闘いの為、夜目も効くように鍛えられている。

 何より、人目も憚らずに腕を組んで歩いている。セクハラ行為が無くても、そりゃ目立つ。事実、連れだって歩く俺達を見つけて目を凝らし、軽く口笛を吹くモノノフだって居た。

 それを認識できているのか居ないのか…微妙なところだ。

 

 何せ、宣言通りに、我慢できるギリギリの所にちょっとずつ追い詰めていってたんだから。

 足を止めれば尻穴を、歩いている時には内股と秘部を。早く通り過ぎようと早足になったら、それを止めるように軽く陰核…クリトリスを弄り回す。弄ると言っても、これまた直接的な物ではない。そこまでやったら、明日奈が堪え切れずに大声を出すか、崩れ落ちてしまうのが目に見えている。

 

 今もまた、通りすがりのモノノフが冷やかす口笛が聞こえたのか、早足になろうとする。させないとばかりに、探り当てた陰核に爪先を当て、抉るように弾いてやる。それだけでビクリと体を震わせ、小走りになろうとしていた足腰が砕けて崩れ落ちそうになる。

 片腕でそれを支えて、何でもないかのように歩いて行く。

 

 

 見られてたなぁ。ああ、大丈夫、気付かれてない…筈だよ。珍しいくらいにひっついてるな、と思われてるくらいだろう。

 明日には、明日奈と俺がそんな事してたって触れ回ってるかもしれないね。ひょっとしたら…気付かれてて、人目も憚らずに卑猥な事をする変態として広まってるかもしれないけど。

 

 …こらこら、男ってのは美女に泣きそうな顔をされると、もっと虐めたくなるんだよ。特に、自分の手で泣かせてる時には。

 

 

 とは言え、流石にいつまでも外を歩き回る気はない。本格的に明日奈が限界に近付いてきたし、体が冷える。何より、久方ぶりの女の体温で、俺自身がもう溜まらんですたい。

 明日奈の昂る体温を感じながら歩き、こっそり背後を振り返ってみれば、薄っすら積もった雪の中に、雫の後が見える。それくらいにビショビショになっていた。

 しかし、明日奈も結構アレな素質を持っているようだなぁ。そうでなければ、キスもしてない相手にここまで弄られて、逃げようとする素振りさえ無いなど考えられまい。

 

 

 時折愛でるように、励ますように頭を撫で、恨めし気な視線にゾクゾクしながらも家に到着。

 帰るまでに数人途中ですれ違ったが、バレてはいない。……ただ、俺達の姿を見て咄嗟に隠れた神夜の姿もあったので、そこは気になる。セクハラしてるのに気付いているか、或いはこれから何を始めるのか気付いているのか…。

 何にせよ、家に入って扉を閉めた途端、明日奈はへたり込んでしまった。真っ赤な顔で俺を見上げて、涙目になって口を尖らせる。

 

 

「……け、けだもの…」

 

 

 そのケダモノに自分から迫った挙句、今から逆に食われるんだぞぉ。

 涙目になりながらも、随分気持ちよさそうだったじゃないか。何度気をやったのか言ってみな。

 

 

「た、達しそうになったら、毎回指を止めてたのに、そんな事言うなんて…」

 

 

 ふふ、生殺しはまだキツかったかな? そんなに酷い物じゃなくて、もどかしくて気持ちいいのが続くくらいにしたつもりだけど。

 それにしても、よく我慢したな。いきなり指を突き入れた時点で、頬を張られる覚悟はしてたんだが。

 

 

「だって、その前の人達には、これくらいの事してたんでしょ。…負けたくないから」

 

 

 前の人…レアとアリサの事、ちょっと話してたっけ。…他の男が相手なら、絶対に話さないレベルの事まで。

 ああ…そりゃあの話に対抗しようとしたら、ちょっとやそっとの事じゃ逃げないくらいに腹を括ってくるか。だからと言って、本当に一切逃げの姿勢を示さなかったのは驚きだけど。

 前カノに負けたくないが為に、ナニをされても受け入れようとする…か。

 

 心意気と言うか覚悟は見上げたものだけど、生憎ながら戦力の差は明らかだ。特にアリサなんぞ、今までの殆どのGE世界で関係を持ってるからなぁ。何処をどう仕込めばどう反応するのか隅々まで知ってるので、ついつい…。

 いやいや、今は他の女の事は関係ない。後がどうなるとか考えるべきでもない。据え膳食わぬ俺は俺じゃない。今は明日奈の事だけ考える。

 …他の女と比較して、嫉妬と闘志を燃え上がらせるなら、もっと徹底して調整しないといけないし。

 

 安堵の反動もあって腰が砕けて…いや、全身が性感になっている明日奈は、呼吸をするだけでも体にビリビリと電流が走り、立ち上がる事もできない状態になっている。

 軽く片手で抱え上げて、敷きっぱなしだった布団の上に下す。敷布団に染みができたが気にしない。どうせこれからもっとグチャグチャになるのだ。

 

 

 が、これだけは事前に宣言しておかないといかん。

 座り込んで動けない明日奈の体を強引に起こし、正面から向き合う。

 

 

 明日奈。これからお前を俺のモノにする。

 

 

「…は、はい…」

 

 

 顔を真っ赤にして俯きそうになる明日奈に萌えるが、顔をまっすぐ向けさせた。

 

 前にも少し話したけど、俺には里の外にも恋人がいる。当分会う事はできない相手だが、明日奈を俺の物にしても別れる気はない。

 ウタカタの里に行こうとしてるのも、鬼を追いかけてるのもあるがそれが主な理由だ。

 

 

「っ…!」

 

 

 だから、明日奈を丸ごと奪っていく。掻っ攫う。拒否もさせない、それじゃ嫌だと言っても無理矢理強奪する。

 逃げる事なんて絶対できない。俺から離れる事は許さない。お前は永遠に。

 

 

 

 俺の物だ。

 

 

 

 

 トン、と指先を喉元に軽く突きつける。送り込むイメージは、犬に首輪をつけるシーン。

 

 

「……ぁ……」

 

 

 答えは無かったが、送り込んだイメージは想像以上にピッタリ嵌ったようだ。

 明日奈の性質は、犬だ。淫猥なメス犬って意味じゃない…それはこれから仕込む。群れの主に喜んで従い、縄張りを守り、逃げるモノを追う猟犬だ。

 本人の性質もあるが、血筋の影響も強いんだろう。寒雷の旦那に聞いた話では、それこそ猟犬、警察犬のように犯罪者を追い回していた血筋らしいし。

 あの蝉ドンも、逃げるものを追いかけようとした結果だろう。

 

 だから、俺が主だと刷り込んでしまえばいい。俺が格上のリーダーで、頼れる主、飯をくれて遊んでくれる飼い主だと。

 一匹だけで寂しがっていた子犬が、ようやく抱きしめてくれる飼い主を見つけたら。

 

 

 明日奈の中にあった、独占できないという不満や、他の女と別れる気が無い事に対する苛立ちが、真夏の氷のように溶けていくのが分かった。犬は集団で生活する動物だ。明日奈は自分で思っている程、独占欲が強い訳ではない。ひどく寂しがり屋なだけである。

 

 精神、或いは魂に形の無い首輪をつけられた明日奈は、夢の中で更に寝惚けているような朦朧とした…恍惚とした表情で、俺を見つめている。

 顔を寄せると、抵抗もなく目を閉じて、そっと唇を突き出した。

 

 最初は軽く触れ合わせる。次はもう少し強く、長く。顔を離すと、薄く目を開けた明日奈が追いかけるように迫ってくる。犬に顔を舐められるような気分で…勿論、もっと心地よかったが…明日奈からの接吻を受け入れる。

 力の入ってない体を引き寄せると、全身で抱き着いてくる。背中をゆったりと撫で回し、緊張を解しながら唇に舌を這わせる。

 明日奈も恥ずかしがりながら、躊躇いなく舌を伸ばしてきた。唇の間で軟体が絡み、唾液の音が響く。ヌルヌルとした唾液の感触は、明日奈がそれだけ感極まっている事を教えてくれた。

 

 首筋に口を付け、香りを堪能しながら押し倒す。残った衣服を剥ぎ取られる事にも、抵抗はない。

 紅く染まる肌に手を這わせ、徐々に明日奈の昂ぶりに方向性を与えていく。

 

 改めて見ると、鬼と斬った張ったしているとは思えないくらいに細い体。豊満と言うよりスレンダー、スマートな機能美を連想させる体。

 か細くすら見える体は、しかし女性としての弾力を充分に備えていた。丁度手に収まるくらいの乳房も、女の機能が充分に整っている事を教えてくれる。

 片手でゆっくりと揉みこみながら、もう片方の乳房に口をつける。薄っすら見える血管に吸い付いた。

 

 

「んっ…それ、ちょっと…痛い…」

 

 

 代わりに印が出来た。

 

 

「印? ………あ…」

 

 

 心臓の上に刻まれた唇の後。キスマーク。マーキングされた明日奈は、痛みを忘れてゾクゾクと背中を震わせる。

 あぁ、やっぱりこうやって印と言うか首輪みたいなの付けられるのが好きなんだな。…服で隠れるギリギリの所に付けたけど、もっとよく見える場所にやった方が良かったか。まぁそれは次回として。

 

 明日奈の体を舐め回しながら、徐々に下に向かっていく。

 乳首を指先でコリコリ虐めながら、下乳、あばら、ヘソ、鼠径部…そして期待でドロドロになっている、未踏の聖地。

 

 舌による愛撫を一度止め、指も乳首から話して両足を軽く抑える。

 一番大事な場所を抑え込まれ、隠す事すら許されず、無遠慮な男の目に蹂躙される。そんな状況にも関わらず、自分の秘裂がヒクヒクと物欲しげに蠢いているのを自覚しているだろうか?

 フーッと言いを吹きかけると、それだけでもう溜まらないとばかりに全身を緊張させる。

 

 可愛いよ、と小さく呟き、優しく口付けた。ピクピクと動き、小さく声を漏らす明日奈。

 ゆっくりと舌を這わせると、「あっ、あっ」と小さく呻く。表面に唾液を刷り込むように舐め続け、明日奈の体液を舐めとり、味を堪能する。決して美味と言う訳ではないのに、美少女の体液だと思うと急に甘露に感じるものだ。特に、それを俺の手で分泌させているのなら。

 

 言うまでも無い事だが、このまま文字通りの舌先三寸で、明日奈を忘我の領域までもっていくのは朝飯前だ。ワンコ系処女を狂わせるくらい、今まで散々やってきた。

 しかし、今回はそこまで激しい快楽は与えない。出し惜しんでいるのではなく、これが明日奈には最適と判断したからだ。

 主に従う事を悦びとするワンコ系でも、怯えは感じる。激しすぎる快楽の中に放り込むのは、水に浸かった事もない犬をシャワーに連れ込むようなものだ。

 

 まずは快楽に慣れさせる事。恥ずかしい姿を晒す事に、嫌悪感を無くさせる事。

 その為、今は処女でも 余裕を持って受け止められるような快楽を送り続けている。抵抗できない程ではない、少しだけ怖いけどもまだ自分を保っていられる。

 体から引き出される反応も、何もかもが無茶苦茶になるようなものではない。近い感覚を上げるなら、弱めのマッサージを受けているようなものか。

 

 事実、上目で明日奈の表情を伺ってみると、自分の股間に顔を埋めて卑猥な音を立てている俺を見て、奇妙な笑みを浮かべて恍惚としていた。飼い主に構ってもらっている犬のようでもあり、自分に甘える幼子を見る母親のようでもあり。

 何となく、上から目線で楽しまれているようで、ちょっとだけ女王様に奉仕している気分になった。…別に嫌いじゃないが、あまり図に乗られても面白くない。

 焦らすように愛撫を弱めると、もぞもぞと腰を動かす。もっとして、と無言の催促。

 今度はお望み通りに一段強めに吸い付くと、悲鳴のような嬌声を上げて股を閉じようとした。だがそれはフトモモで俺の顔を挟むだけ。心地よい柔らかさと雌の香りに包まれて、俺の股間に更なる力が入る。

 

 

 今更、自分の服が鬱陶しくなってきた。全身で明日奈を感じたい。手早く服を脱ぎ捨てるが、火照った体は寒さなど全く感じない。

 むしろ肌からも明日奈の香りと温かさと、何よりも強い欲望を感じられて、頭も体もナニもカッカしていた。

 

 裸になってから明日奈を抱きしめ、布団の上に倒れ込む。布団よりもずっと柔らかく、温かく、清らかな体に、俺の肉棒が擦りつけられる。

 

 

「っ……ま、待って…」

 

 

 うん? 怖気づいた? まだ前戯を終えるつもりはないが、布団に寝転がった事で、本番が始まると思われただろうか。

 しかし、明日奈の表情には恐怖は無い。恥ずかしさや躊躇いはあるが、むしろ行為には積極的な様子だった。

 

 

「私からも……その、してもいい? これ…」

 

 

 恐る恐る、そっと触れるのは言うまでもなく俺の剛直。欲望によってビキビキと膨れ上がり、なんかもう妙なオーラすら放っているような………いや、一か月ぶりだし、俺のナニだし、これがデフォかな。

 白魚のような指でそっと触れられて、ゾクゾクと甘い悪寒が走る。焦らしているつもりはないのだろうけども、たどたどしい手付きはフェザータッチのようにもどかしい感触を与えてくれる。

 

 …ああ、いいよ。好きなようになってみな。やり方、分かるのか?

 

 

「一応…。神夜の家の資料を見せてもらって、勉強したの」

 

 

 ああ…。あの家の性質上、そういう技法は伝わってるわな。戦場で一番活躍したモノノフと、一夜を共にする…。そうなると、いくら美人だったとしてもマグロじゃ大した褒美にならないだろう。男を一晩で虜にする、或いは満足させる技術が練り上げられている筈だ。

 家の価値を下げない為にも、門外不出だろうな…。ああ、そう言えば神夜の家に一晩泊って、何やら見せてもらったって言ってたっけ。

 つまり、これからやろうとしているのは、神夜の家に伝わっていた専門技術でもある訳で…。

 

 

 いいね、楽しみになって来た。どうしたい?

 

 

「えっと…まず、横になって。それから……」

 

 

 言い淀んだ明日奈を他所に、言われたように仰向けに寝そべる。期待で漲るナニが天井を向いた。

 それを見てゴクリと喉を鳴らし、覚悟を決めた明日奈が俺の上に圧し掛かってくる。ただし、明日奈と俺の向きは逆。シックスナインの体勢に、自らもっていった。

 俺の視界が、明日奈の下半身で埋め尽くされた。目の前に美麗な尻と足、割れ目とアンダーヘアが突き出される。

 

 自分から秘部を男の前に差し出すという恥ずかしさを誤魔化すように、明日奈は俺の欲棒に集中した。

 体勢と角度の為、明日奈の顔面に向かっていきり立つ欲棒。もしもこのまま射精すれば、明日奈の顔面にネバネバする白く濃い白濁が着弾するだろう。

 そんな体勢だと自覚があるのか無いのか、明日奈は宝石に触れるような力加減で、男の象徴に触れ始めた。

 

 

「こ、これが……おちんちん…」

 

 

 恥ずかしい言葉を口にして、自分のやっている事の卑猥さを再認識したらしい。明日奈の体の体温が上がるのが、素肌で感じられる。

 肉棒から立ち上る、欲望のオーラに充てられたのか、明日奈は積極的に奉仕を始める。

 

 

「えっと、確かまずは……指でさきっちょと、もう一方の手で…」

 

 

 鈴口を優しく撫でる指。

 それとは逆に玉袋を纏めて掴む掌。

 特に敏感な部分に走る優しい刺激と、緊張を解そうとする…と言うよりは、睾丸の働きを高めようとするマッサージ。

 

 自分の愛撫がどんな効果を齎しているのか、痛くしてはいないかと不安げに見つめる明日奈の視線。

 もっともっとと、ピクピク肉棒を動かして主張すると、その動きの意味を正しく受け取ったらしい。少し力を強め、亀頭を撫で回していた指先が根本に絡みつく。

 ゆっくりと上下する手に合わせるように、俺も明日奈の下半身を愛撫してやる。指が一往復する度に、秘部を一撫で。明日奈の動きを阻害しない程度に、下半身が甘く痺れて動けなくなるように、快楽のトロ火であぶり続ける。

 明日奈が手の動きを速めれば、同じように俺も動きを速める。喘いで動きを止めるなら、同じように止める。新しい動きをすれば、同じく新しい愛撫を返す。

 奉仕すれば、その分自分に快楽として返ってくると教え込む。

 

 

 弄ばれながらも、明日奈は聡明な子だった。俺がどのような動きを好んでいるのか察知し、何を狙っているのかも理解している。

 積極的な行為は、更なる愛撫を強請る事だと理解した。それでも止めようとしないのは、俺を気持ちよくしたいのか、それとも自分の欲望を認めているからか。両方だね。

 

 ゆっくりとした愛撫を続けられ、先走りが滲み出ているのが分かる。それを見た明日奈は、指先で液体を拭い取り、指とナニに塗り付けて潤滑剤にしようとした。

 

 

「あ、あれ? 塗り付けられる程量が…」

 

 

 そりゃまだ序盤だもの。我慢汁ってくらいだし、もうちょっと気持ちよくしないと中々出てこないよ。

 

 

 

「それじゃ…えーと、こう…ね」

 

 

 身を乗り出し、ナニの上で口を開く。まさかもうフェラ? と思ったが、残念。ぬるりとした液体の感触はするが、口や舌が触れてはこなかった。

 どうやら唾液を垂らしたらしい。是非とも見てみたいシーンだが、流石にクンニしながらだと見える筈もない。

 我慢汁とは比べ物にならない量を垂らしただけあり、絡み付く潤滑油のおかげで明日奈の手の動きがスムーズになる。当然、俺に注がれる刺激も段違いだ。

 

 腕を動かすのではなく指の圧力で肉棒を扱き、ニチャニチャと卑猥な音を立てる。リズムよく上下する手に思わず呻き声を上げてしまう。

 

 

「あっ……これ、いいんだ…。もっと、ひぅ!?」

 

 

 何やらもっとやってみようとしたようだが、忘れてないか? 明日奈が気持ちよくしてくれるなら、俺も明日奈も気持ちよーくしてあげる事。

 クリトリスに舌を這わせ、しかし激しすぎないようにゆっくりとヌルヌルと刺激する。足の指先が閉じては開かれ、新しい刺激に悶えている事がよく分かった。

 それでも卑猥な音を立てながら手コキを辞めないのだから、明日奈も大したスキモノのようである。

 

 さて、ここからどうしてくれようか。

 久しぶりだから…と言い訳をするのも恰好悪いが、溜まりまくってるおかげで色々と堪え切れそうにない。このまま唾液ローション手コキを続けられると、本当に出してしまいそうだ。

 このままイカされるのを待つのもいいが、それではちょいと味気ない。約一か月ぶりの女の体。一発目を吐き出すなら、やはり胎内がいい。

 

 しかし、そう思っている事を察しているかのように、明日奈の手コキは益々激しくなる。

 半ば悦楽から逃れるように行っているのだろうが、イかされそうなのを察知して、猟犬の本能で仕留めに来ているような気もする。

 好きにさせてやりたいとも思うけども…………。

 

 

 

 

 うん、やっぱワンコには誰がリーダーか教え込まないといけませんな。

 今すぐ発射して明日奈の顔面をドロドロにしてやりたいと叫ぶ愚息を抑え込み、舌先を秘部に捻じ込んでいく。

 ついに手コキも止まり、明日奈は必死に口を抑えて声を押し殺している。お構いなしに嬲ってやれば、侵入した舌を拒むようにキュウキュウと締まりが強くなった。

 

 一際大きく呻き声を上げ、絶頂を迎える…寸前に舌先を止める。

 突如なくなった刺激に戸惑い、明日奈は困惑したような、助かったような、或いは期待を外されたような顔になった。両手をついて荒い息を吐き、朦朧とした目で俺を振り返る。

 下手に触れれば、それだけで絶頂しそうなくらいに昂った体を入れ替え、組み伏せる。

 明日奈の唾液と我慢汁が交じり合い、最高硬度まで漲ったイチモツの照準を合わせると、明日奈はこちらの状態を察したようだった。

 

 

 

 

 

 遂に、少女から女になる。

 

 一生に一度のその瞬間を心と体に刻もうとする明日奈の唇を塞ぐ。舌を絡めてくる明日奈を抱きしめ、ゆっくりと腰を勧めた。

 初めての、しかし慣れ親しんだ熱さと抱擁感。処女特有の抵抗と緊張を蹂躙しながら、明日奈のナカを突き進む。

 

 テクニックも緩急も何もない、ただ只管にキツく堅い締め付け。しかし熱い。

 絡めていた舌を引っ込めて歯を食いしばり、未踏の地を蹂躙される感覚に耐える。だが、生憎とその備えは無用のもの。何度も処女を破って来た俺としては、痛みを最小限に抑えるのも、逆に快感と誤認させるのも朝飯前だ。

 今回は痛みを消す事無く、しかし最小限に留める事にした。処女の証を突き破る瞬間の痛みは消さないが、それ以外はまだ異物感があるだけだろう。

 …快楽を注いで善がり狂わせるのは、最奥まで到達してからだ。

 

 

「っ……はっ……し、幸せぇ…」

 

 

 僅かとは言え、痛みを感じている筈の明日奈は、満ち足りた表情で呟いた。

 ギュッと抱き着いて来る明日奈に、愛おしさが膨れ上がる。同時に、この女を徹底的に染め上げて、自分の物にしてしまいたい独占欲も。 

 欲望が膨れ上がるのと同調するように、腰元から熱い感覚が込み上げる。久方ぶりの女体に、条件反射的に射精したくなっている自分が情けない。でも気持ちいいからよし。

 

 可愛い子だ、愛しているよと囁けば、嬉しそうに腕に籠る力を強くしてくる。胸元に押し付けられる乳房の感触と、漂う体臭が心地よい。

 顎を持ち上げ、顔を上向きにさせてキスをすれば、目を閉じて大人しく応じてくる。…少なくとも、痛みらしい痛みは治まっているようだ。

 

 突然大きなグラインドはしない。ピクピクと明日奈のナカで肉棒を痙攣させ、ナカで動く感触に慣れさせていく。

 明日奈の体は、想像以上に敏感だった。破瓜を迎えたばかりだと言うのに、中で蠢く肉棒の動きに合わせ、キュッキュッと締め付ける。オカルト版真言立川流を使うまでもなく、弱点が何処なのか自分から教えてくるような締め付け。自覚はないだろう。自分の体が、自ら犯されに来ている事は。

 肉棒を楔として深く打ち込んだまま、全身を撫で回す。

 

 …こうして抱く前から思っていたが…明日奈は下半身エロだな。乳より尻が、尻より足が魅力的。足は性器とはよく言ったものだ。性感体も、それに準じるように配置されている。

 尻を撫で回し、指先で内腿をなぞってやれば、堪え切れない喘ぎ声を漏らし、膣の締め付けで催促される。

 加減をしていたのを察しているのか、思いっきり突いてほしいとばかりに、膣の奥が卑猥な熱を伝えてくる。

 

 俺ももうそろそろ、本格的に吐き出したくなってきた。

 欲望を開放する事を決め、明日奈の顔を覗き込む。

 

 動くよ、明日奈。

 

 

「…はい。私を…貫いてください…」

 

 

 まるで信者が神に信仰を誓うように、万感の思いを込めて囁かれる声。

 それに応えて、ゆっくりと体重をかける。奥の奥まで一気に貫く事はできない。ピストン運動の幅を徐々に広げ、内側を解し、少しずつ奥に進んでいく。

 

 少し動く度に、明日奈の喉から声が漏れる。言葉にならない小さな喘ぎだが、彼女が性感を感じている事は明白だった。

 熱とぬるぬるした感触を増す膣を前後しながら、少しでも助けとなるように、体の外側を愛撫する。

 

 乳房を弄んでいた時、ふと目についた俺の体を抱きしめる腕と、その付け根。

 

 

 …さっき、明日奈が下半身エロだと考えた事は訂正する。上半身にもエロはある。おっぱいだけじゃなくて、うなじとか、鎖骨とか、頤とか………脇とか。

 目についてしまった以上、衝動に抗う事は出来なかった。腕を掴んで頭の上に持っていき、抑えつける。急に力強く動かされた明日奈が目を見開くが、本気で驚いたのはその後だ。

 

 大きく開いた、真っ白い脇に舌を這わす。汗の香りとフェロモン、僅かに残る剃り跡が興奮を掻き立てる。

 

 

「やっ、そん、そんなところ! あぅっ!?」

 

 

 予想外の行為により羞恥に歪む明日奈の顔。逃げようと体を捻るが無駄な事。腕は完全に抑え込まれている上に、一番大事な部分を征服されて、初めての異物感と性感で力を入れる事もできない。

 明日奈の無駄な抵抗を蹂躙するのを楽しみながら、ゆっくりと性感を探して舐め上げる。

 弱い部分を見つけると、そこを舌先で弄り回すと同時に、腰を小刻みに突き込んで堪え切れない快楽を覚えさせる。

 

 

「あっ、だめっ、そこだめっ、くる、きちゃうの! がまんできない…!」

 

 

 我慢なんかしなくていいよ。

 脇で気をやっちゃうなんて恥ずかしい事だけど、当たり前の事なんだよ。女の体は、どこもかしこも男を悦ばせるように、悦ばせてもらえるようにできてるんだよ。

 ほら、脇と乳首と女陰の3点責め。

 

 

「はっ……! く、ああぁぁぁぁ!!!」

 

 

 羞恥の感情を振り切れないまま、明日奈は言い訳もできないくらいに、高く深く絶頂に至った。

 当然だ。いくら恥ずかしい思いを感じていても、全く経験のない感覚の波、胎の異物感の為に力を籠める事もできやしない。もうされるがままである。

 

 全身をピンと張りつめさせ、一瞬の硬直の後にガクリと崩れ落ちる。

 羞恥と快楽と脱力感がないまぜになり、呆然として虚空を見る明日奈。

 

 が、まだまだ攻め手を緩める筈もない。

 さらにしつこく脇に吸い付き、徐々に律動と胸を探る手の動きを大きくする。

 

 

「っ、ま、またぁ…」

 

 

 嫌がるような、呆れているような声だが、明かに甘い響きが混じっている。

 激しすぎる動きは行わず、明日奈がしっかりと感覚を受け止められるように性感を引き出す事に徹底する。

 その為か、羞恥はあっても恐怖は無く、本来ならまだ辛いであろう絶頂直後の更なる行為も受け止められた。

 

 明日奈の膣も本格的に解れて、最奥まで突き進んだ感触がある。これ以上奥を求めようとするなら、もっと時間をかけて体を作り替えなければいけない。…明日奈も多分、そっちの方が楽しいし。

 

 把握した全身の弱点を撫で回し、奥まで突っ込んだ肉棒をグラインドさせ、キツくヌルヌルした締め付けを堪能する。

 ただでさえキツい締め付けは、俺のモノが発射寸前にまで膨れ上がる事で、更なる悦楽を送り込んできた。

 初めて咥え込んだオスの限界が近い事を察知したのか、明日奈はラストスパートとばかりに締め付け、更なる喘ぎ声を上げる。

 

 このままだと、明日奈が一番高く上り詰める前に、俺が暴発してしまいかねない。そう判断して、体位を変える。

 足を絡めて動かし、股を大きく広げた格好を強制。胸だけではなく秘部にも手を伸ばす。

 体位が変わった事でピストンの角度が変わり、今までと違う場所を抉られ悲鳴を上げる明日奈。心地よい、オスに許しを求める声を楽しみながら、最後の律動を開始する。

 既に股座に籠る熱は、火傷をしそうなくらいに昂ぶり灼熱となっていた。

 

 

 容赦なく貫かれ、初めての筈なのに犯されて快楽に酔い、心に繋がれた首輪で従属する少女。

 避妊の事くらい先に教えておけばよかったか? と過ったが、飼い主は俺だ。俺の欲望の赴くままに可愛がるべきだ。

 

 キャインキャインと可愛い泣き声を上げる女の体に、一か月ぶりの欲望の塊を叩きつける。

 

 

「っ、あ、あつぃ………!」

 

 

 同時に絶頂を迎え、最奥にオスの欲望を叩きつけられた明日奈は、歯を食いしばるようにして意識を必死に保っている。

 股座から、熱の塊が抜けていく。先端部分は明日奈の体と溶け合っているかのように、心地よい熱さが留まっている。

 明日奈の膣がビクビクと震えて、尿道に残る精液を絞り出そうとしてきた。

 

 

 まだ男を気持ちよくさせようとしている体とは裏腹に、流石に二連続絶頂で限界だったようだ。

 今度こそ全身から力が抜けて、俺の体にもたれかかってきた。

 

 

「しゅ、しゅごかったぁ…お腹があっつぃ…」

 

 

 呂律の回ってない口で感想を言いながら、少しでも俺の肉薄しようと擦り寄ってくる。

 昂り切った体に、美少女の体温が寄り添ってついついまた元気になりそうに。

 

 ははは、満足してくれて光栄だけど、男女の色の道はまだまだ奥が深いぞ。これで力尽きてちゃ大変だ。

 

 

「……もっと凄いのがあるって事?」

 

 

 そりゃもう。

 明日奈の口元がヒクついている。想像してしまったらしい。ちょっと体温が上がっている。…興奮してるな。

 

 

「手加減されたんだと思うと複雑だけど…優しくしてくれたんだと思っておくわ。…あぅ」

 

 

 ピクリと体を震わせる。俺は何もしてないが…ああ、注ぎ込んだ精液がちょっと垂れてきたのか。思いっきり注ぎ込んだもんなぁ…。最後の奴なんて、白濁通り越して個体になりかけてるんじゃないかと思うくらい濃かった。これが蓋をして、精子が流れ出てこないんじゃないかと思うくらいに。

 後始末もしてあげようかと思ったけど、やめておいた。…どーせまたヤる事になりそうだったからだ。

 

 

「…あの……私の体って、どうなのかな」

 

 

 うん? どうって言われても、綺麗だし可愛いし敏感だしいやらしいし、文句なしだけど。

 

 

「いやらしいは余計よ。…でも、要するにそういう事か。……亜里沙さんと比べてどうだったとか…そうでなくても、他の人の…ほら、こういう事って分からないし」

 

 

 女抱いてる途中に、他の女の事思い浮かべる趣味は無いよ。妙な対抗意識持っちゃってるみたいだな。あと当て字…。

 …正直、比較対象としては極端すぎるな。経験値が違い過ぎる。

 気質はある意味似通ってる所はあるが、だからこそ積み重ねの差が浮き彫りになる。

 

 それ以外、他の人と比べて? そうだなぁ……。体毛は薄め、性感は背中から脇近辺が多い。

 出るトコ出てると言うよりも、引っ込めるところを徹底して引き締めた、無駄を極限まで切り落とした美しさ…の、素質だな、まだ。

 

 

「素質って何ですか、素質って…」

 

 

 女の子に向かって失礼な事言うけど、極めてるとはまだ言えんよ。…それこそ、比較対象がレジェンドラスタ級だから、無茶言うなって話だけど。

 少なくとも言える事は、明日奈の体にいやらしい所はあっても、おかしな所なんてないよ。

 

 うん、体に分からせた方が早いかな? アリサに対抗したいなら、経験を積むに越した事は無いしね。

 

 

「いやらしい所は余計よ! …でもいいわ。望むところよ。さっきは折角予習してきた技術を、全然発揮できなかったからね。今度は私が気持ちよくしてあげるわ」

 

 

 

 落ち着いてきた体を動かし、明日奈は俺のいきり立ったモノに手を伸ばす。見つめ合いながら指を絡めて扱き上げ、好戦的な笑みを零す。既に行為への恐怖は無いようだ。

 俺としても望むところだ。久々だからって、つい調子に乗って明日奈の準備してきたテクを堪能せずに欲望発散に走ってしまった。

 一発ヌいてスッキリしたのだし、今度は明日奈のテクを存分に味わうのも楽しみだ。いぢめるのはその後でいい。

 

 覆いかぶさってくる明日奈の唇を求めながら、ゆっくりと……そう、オカルト版真言立川流の体感時間操作を使うくらいにゆっくりと夜は更けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういう訳で、明日奈は見事に大人の階段を登りました。真っ当な性癖からは半歩くらい踏み外しているような気がするけど、何も問題はないな。

 その明日奈は、朝日を浴びても全く微動だにせずに睡眠中。気絶してるんじゃないから、そこは勘違いしないように。

 

 とりあえず、昨晩の名残がこびりついている上、布団も色々な液体で汚れまくっている。…赤く染まった部分だけ、記念に切り取っておこうか?

 とにかく、眠っている明日奈の体を綺麗にして、予備の服と布団で安静にさせて……そうだ、今日も異界調査に向かう予定だったから、神夜には臨時の休みだって事を伝えておかないと。

 

 意識がない明日奈の体を拭いていく間に、ついつい睡姦に及びそうになったけど、それはおいといて。少なくとも昼頃までは目を覚ましそうにない。

 ちょっとだけ一人にしてしまうことになるが、神夜のところに行って来よう。こういう時メールや電話のありがたさを実感するな。

 安らかに寝息を立てる明日奈に、いい塩梅に加減ができたなと自画自賛しながら外に出る。

 

 朝の爽やかな空気とスッキリした股間を感じながら、頭に浮かぶのはこれから明日奈をどう染めていくか………ではない。

 いやそれもあるんだけど、里から出ていく時、明日奈が一緒に来るかという問題だ。俺無しではいられない中毒にしてしまえばそれで終わりではあるが、恐らく行く先は激戦区。ウタカタ自体が最前線な上に、クサレイヅチとやり合う事になる決戦舞台。流石に、シモの世話をさせる為だけに連れて行こう、とは言えない。

 戦力的に考えても、まだまだ半人前なのだ。連れていくなら、鍛え上げなければならない。

 

 となると…やはりオカルト版真言立川流によるドーピングが必要か。気持ちよくなればなる程効果が上がる傾向がある術だから、しっかりとヒィヒィ楽しませてやらなければ。

 

 

 

 

 

 結局エロい考えに行きつく俺の頭はともかくとして、集合場所にやってきた神夜は非常に眠そうだった。異界探索を休みと聞いた時、戦えないとブーたれるよりも先に、ゆっくり寝られるという言葉が出てきたくらい。

 ……なんだ、昨日寝てなかったのか?

 

 

「寝てないと言いますか、目が冴えたり頭の中に変な考えが浮かんだりして、眠るに眠れなかったと言いますか…。布団の中でじっとしていようにも、どうにも体が落ち着いてくれず…」

 

 

 体が落ち着かない…。神夜のボディでいうと、なんかエロいな。…いや流石に口には出してない。

 まぁ、そういう事なら渡りに船か。本来なら、明日が休みだったけど、一日予定をずらすから。

 

 

「承知いたしました。…ふぁ…」

 

 

 …朝早くから悪かったな。仮眠でもいいから、寝てな。

 力なく頷いて、神夜は家の中に戻った。

 

 

 

 ………暫く、神夜は不調になるかもしれんな。単に眠いだけの不調を装っていたつもりのようだが…見え見えだ。

 神夜が眠れなかった理由は簡単だ。明日奈と俺が同じ部屋で夜を過ごしている事を想像して、それに囚われてしまったからだ。

 どういう意味かは…まぁ、言うまでもないな。色恋に対する興味が暴走したのか、幼馴染が一人だけ大人の階段を登る事に歯ぎしりしたのか、或いは俺に対する好意を持ちながらも明日奈に奪われたと感じたか…。

 とりあえず確かなのは、神夜が昨晩、何度も自慰を行った事である。残り香でわかる。

 

 …ふむ…あの天真爛漫で我儘ボディの神夜が、俺と明日奈の夜を想像して自慰…好きな人(どちらとは言わないが)を掻っ攫われたような感覚だとしたら、鬱勃起ならぬ鬱濡れからの自慰か…。

 ……すげぇ、背徳感が半端ない。神夜を寝取られ性癖に目覚めさせてしまったか?

 

 冗談はともかくとして、暫く注視しておいた方がよさそうだ。男を挟んで人間関係がクラッシュしたら溜まらない。いや当の俺が言う事じゃないけども。

 

 

 色々と不安が残るものの、とりあえず俺も一眠りしよう。家に戻って、まだ眠っている明日奈の隣に滑り込んだ。

 

 

 

 昼頃に起きたら、好奇心全開の明日奈がナニを弄り回していたのでオシオキした。

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。