Y豚ちゃんとか出したくなってきた…。
現状、明日奈、神夜、雪華。
これで霊山編やってマホロバの里編やって完結の予定ですが、何人になるかなぁ…。
ゲストとして出すのがあの子で、原作から出すのがあの子とあの子とあの子と……うん、普通に人数多いわ。
……チョイ役と言うか、本格描写が無い空気参戦的なキャラとして出すのってありかなぁ…。
魔禍月 弐拾玖日目
里が割と大人しく、来月頭の練武戦は無いのかな? と思っていたら、すっかり忘れていた。一か月=30日前後と言うのは西暦の話であって、モノノフが使ってる暦には関係ないんだった。
前月は31日くらいだったけど、今の月はもうちょっと続く。
まぁ、この状況で練武戦やろうとしても難しいのは確かだが。
話は変わるが、よく風華に恨めし気な目で見つめられる。本人としては睨んでいるつもりかもしれないが、迫力が足りない。
やはり、雪華を喰った事が気に入らないらしい。惚気話にでもつき合わされたか? 流石にR-18部分をお子様に赤裸々に話てはいないだろうけど。
雪華に会いに行こうとすると、阻止しようとしてくる。…と言っても、『雪華姉さまは忙しいから』とか、『用事があるなら私が伝えます』とか、何とか会わせまいとするだけだ。
そしてその騒ぎを聞きつけた雪華がやってきて、その努力は無駄に終わる。
風華を放置して…と言う訳ではないが、やっぱり雪華は主に俺と話をする事が多い。…で、風華は敬愛する姉さまを取られたと、また俺を睨みつける訳だ。
そんな顔するなよ。虐めたくなるじゃないか。
なんちゅーか、小動物を弄りたくなるような加虐心が湧いてくるんだ。
そんな風華の前で、密会の約束なんかしちゃってるんだけどね。
明確に口にした訳じゃなくて、目で『お待ちしています』って伝えられた。
急激に増した力のコントロールの習練を行う為、雪華は夕方から夜にかけて、自室で瞑想を行う事を牡丹に命じられた。集中を乱す原因になりかねない為、部屋には誰も入れない。
…つまり、そこでナニをやっていても、誰にもバレない訳で。
瞑想と称して自慰に耽ろうと、こっそり忍び込んだ俺とパコパコしていようと、誰にも分からないのである。
牡丹も、修行と言うよりは一緒に居られる時間を作ってやろうとして命じたようだった。
オッケーオッケー、場所は分かってるから、早速今日にでも夜這い…時間的に夕這い?…しに行くとしましょう。
さて、前日と同様に異界の谷の探索に来た。昨日ある程度鬼達を掃討しているので、大した敵は居ない。
…うーん、やっぱりおかしい。何匹かの鬼を配置するだけ配置して、後は放置。後から様子を見に来た感じもしない。
…単に、鬼達が狩りをしやすい場所として住み着いただけだったのか? その可能性もあるにはあるが…。
悩んでいる俺を見て、神夜が袖を引っ張る。
「気になる事があるようですが、まずは周辺の探索から行いませんか? 今重要視すべきなのは、鬼達の意図が何処にあるかではなく、異界を浄化する事ですし」
…そうか。そうだな。相手の思考形態も分からないのに、悩んでもドツボに嵌るだけか。
考え無しは論外だが、下手な考え休むに似たりともいう。
とりあえず先に進んでみるか。
殺し間となっている谷を、警戒しながら進む事暫し。大型鬼と何度か遭遇したが、思っていた程の危険はなかった。
ただ、この地形にヒノマガトリはいかんな。空を滑空しながら、火を吐かれるとな…。正面から飛び道具で攻撃してくるだけなら、駆け寄って斬ればいいだけなんだが。
鬼の手で引きずりおろしてやったけど、普通のモノノフだと攻撃が届かん。
谷は思ったよりも長かったが、それ以上に面倒だったのは崩落した場所だ。鬼が崩したのか、自然とそうなったのかは知らないが、何か所かで道が塞がれていた。
回り道しようにも分かれ道さえ無い為、土砂崩れを退かすなり乗り越えるなりしなければならない。
しかも、そういう場所に限ってミフチとかが巣を作ってるんだよなぁ…。
何だかんだで、鬼は多く居たな。
進むのに手間がかかるが、これが意図して配置されたものだとすると、やはりこの先に何かあるのかもしれない。
暫く進むと、珍しい鬼に出くわした。黄金狢…コガネムジナだ。………考えてみると、あまり珍しくない気もする。
キンキラキンで、行動したり部位破壊したりする度に宝石っぽいのをばら蒔く、成金趣味な鬼。
明日奈が目の色変えてたな。やっぱり光物とか好きなんだろうか。
いつかプレゼントする時、参考にするとしよう。
神夜? 神夜は黄金狢よりも、追いかけて行った先で待ち構えていた千山王に興味津々だったよ。
なんでこいつがこんな所に居るんだろうか。神夜も明日奈も、見た事も聞いた事もない鬼だった。俺も、マホロバの里で資料を読んだだけだったが…最後の逆立ち回転、なんだありゃ? カポエラでもしてくるのかと思ったじゃないか。いや、追い詰められると逆立ちする鬼なら、タケイクサって前例もあるけどさ。
こいつがボスと言うか、谷の番人…なのかなぁ。それにしては中途半端な扱いだ。
神夜一人で、半分くらい片付けちまったからな。最近はメキメキと腕を上げ、オカルト版真言立川流の恩恵もあって保有霊力量も急激に上昇しているとは言え、一方的な戦いだった。
一応、センザンオウを倒してから、周辺をくまなく探してみた。こいつが番人だとしたら、結界石の石像はこの辺にある可能性が高い……と思ったのだが、残念ハズレ。特に何もなかった。
鷹の目、鬼の目まで使って調べたから、隠し通路とかがあるって事も無さそうだった。
その辺で活動時間が限界に近付いたので、一旦終了。
多分、もうちょっとで谷を抜けられると思うんだけどなぁ…。
里に帰って身を清めた後は、早速瞑想という名目で一人切りになっている雪華の所に忍んでいきました。
魔禍月 参拾日目
本日の探索はお休み。
神夜も明日奈も、昼頃までは個人的な用事で別行動だ。
さて、俺は何をするかな。昼以降なら3人で居られると言う事だけど、盛ってばかりと言うのも芸がない。
偶には真っ当に、デートのお誘いでもしようかな…と考えていると、その前に里人の一人に、緊急かつ誰にも気付かれずに来てほしいと呼び出しを受けた。
何かやらかしたか? 明日奈と神夜を囲ってる上、神垣の巫女様に手を出すとかいい度胸だって話か? と思ったが、そういう傾倒の呼び出しではなかった。
俺を呼び出したのは、里で唯一の医者であるオッサンだ。美人女医ではないんだ、スマヌ。
肝心の話だが……先日の吹雪の為に、ある備蓄が壊滅的な打撃を受けてしまったのだ。それを急いで入手してほしい、と言う。
……別に依頼を受けるのは構わんけど……何でそれを秘密にするんだ? そもそも、どういった備蓄なんだ。
「一言で言えば、薬の材料だ。元より、あまり多くは貯えていなかったんだが…先日の酷い寒さで、使い物にならなくなってしまった。里の近辺に植生していて、普段であればモノノフの皆が任務ついでに採ってきてくれるんだが、雪が積もりすぎて全く見つからないようでね。…元々、寒さに強いとは言い辛い植物だ。考えたくはないが、全滅してしまったのかもしれん」
雪国にどうしてそんな植物が生えてるんだよ。元から生えていた植物なら、そうそう全滅するとは思えんな。
…あまり多く貯えが無かったのは、どうしてだ?
「用途が限られているからさ。…とある事情から、この里には一人だけ、この薬を常時必要としている人が居る。決して備蓄を切らさないように注意していたが、あまり大量に抱え込んでも腐らせるだけだったんだ」
ああ、賞味期限が短くて、使用料も一定しかないと。そりゃ仕方ないわな。
…秘密にする理由は? 自分の失態を隠す為…じゃないな。
「無論だ。そんな事をしている暇があったら、他のモノノフに頭を下げに行くさ。少しでも多く、これを採ってきてほしいとな。……とは言え、基本的には似たようなものだ。この薬が足りなくなっていると分かれば、里の男達に動揺が走る。この里近辺に生えていないと知れば、まだ浄化されてない異界にまで探しに行きかねん」
薬が足りなくなると知っただけで?
…里にこの薬の使用者は一人だけ。つまりそいつが危ないと分かっただけで、そうまで動揺すると?
「…事情があるのさ。悪いが、私からはこれ以上は言えない。患者の情報を漏らす訳にはいかないからね」
……色々誤魔化されているようだが、まぁ、いいだろ。依頼は依頼だ。
異界探索のついでに探してみるさ。
…医師の元を後にして、改めて集めてほしいと言われた材料に目を通す。
恐らくは鎮静剤の類…。それもかなり強力な。…こんな物を、常時必要としているのか? 使用量を誤れば、副作用でえらいことになるぞ。
痛み止めの類……いや、俺がこの里に来てから、そこまで酷い怪我人は出ていない筈。
そもそも一体誰が薬を必要としているのやら。
うーむ…明日奈や神夜に聞いてみるか? しかし他言無用と言われているしな。寒雷の旦那…もあかんよな。
とりあえず、採取してから考えるか。今調査している谷の近辺にも、確かこいつらもあった筈だ。あそこは地形的に雪の影響を受けにくい場所だったし、それで生き残ったのかな。
話は変わるが、風華が何やら必死になって甘味を作っているのを見かけた。
鬼気迫る顔付で味見をしてはウンウン唸っている。…新作の考案かな?
何もそこまで思い詰めなくても…。
…って、ああそうか。新しい甘味を作って、雪華の目を惹こうってつもりか。
何と言いますか、健気よのぅ…。その雪華と昨晩、人に隠れてズッコンバッコンやっていた俺が言うのもなんだけど、もうちょっと風華を構ってやれと言うべきか。
…今の雪華にそれを言うと、風華を床にまで連れ込んで来そうだな。
とりあえず、一人で採取に向かう。……寒雷の旦那に、「絶対に一人で行動させないように!」と言いつつ、まず俺が単独行動しとるな…。
里近辺を探索したところ、目当ての植物を4つを見つける事できた。
雪の下に埋まっているので普通のモノノフなら気付けないだろうが、鷹の目なら一発よ。
…とは言え、これが使えるかどうかはまた別の話。一本は見るからに枯れているし、2本は雪に潰されてぺったんこ。辛うじて元気そうなのは1本だけだ。
医者に持って行ったところ、予想通り材料として使えるのは1本だけだった。やっぱり、谷間で採取に行かなきゃならんか?
と思ったが、使用量自体は少ないので、数日分はその1本だけで何とかなるらしい。タカが数日程度なので、どっちにしろ採取はしなければならないが。
で、医師のおっちゃんは手早く薬を調合してしまった。…そんなお手軽でいいのか、と不安になるくらいだ。
それはいいとして………何で俺に持っていかせるの?
自分で行けばいいじゃないのよ。いや別にお遣いイベントが気に入らないって訳じゃなくて、純粋な疑問として。
病人が居るなら、医者本人が持って行った方がいいって。その方が安心するだろうに。
「…その通りだ。だが、私は行けない。里の男では、今はいかんのだ…」
? ? ?
俺も男だけど、昔からの里の住人じゃなければいいと? と言うか女の子に持って行ってもらえば?
「…同性でも異性でも、見知った相手に見られたくはない姿だろう。君ならいい、と言う訳ではないが……まだいいかもしれない、というだけさ」
比較論と言うか消去法? 何がなんだかよく分からんが…まぁ、行くか。
で、届け先は?
はい?
薬を懐に入れて、里を歩く。
大分雪も解けてきており、日差しの暖かさもあって心地よい気温だ。
その中を、頭の中であれこれ想像しながら歩く。
薬を届ける先と言うのは、鍛冶屋…つまりは練の姉御の店だった。独り暮らしだし、別の人宛てと言う事はない。
つまり、練の姉御がこの特性鎮静剤っぽい薬を常時飲んでいる人?
思い返せば心当たりはある。初めて里に訪れて紹介された時も、何やら薬を飲んでいた覚えがある。
あの時は…訪れた寒雷の旦那が、返事がない事を心配に思って入り込んだんだっけ。そして薬を飲むところを目撃して、お互いに何やら気まずくなっていた。
他にも、練の姉御は男と距離を置こうとしている節があった。まだモノノフに専念できずに仕事を探していた頃、手伝えること(と言うかバイト)は無いかと聞いたが、やたらと拒絶されたし。
そもそもからして、練の姉御は女性な訳で、基本的に鍛冶屋は女人禁制だった筈。例外はあると聞いていたが…。
ふむ…薬を常時服用しなければならない事情持ち。
だと言うのに頑なに独り暮らし、仕事の助手も居ない。
男性を遠ざけ、里の皆は何やら遠慮したような…悪い言い方をすると、腫物に触るような程度をする事がある。
…改めて考えてみると、相当な厄ネタのような気がする。
「あ」
ん? おう、明日奈か。もう用事は済んだのか?
「ええ、私はもう終わったわ。給仕の仕事は午前中だけって約束だったしね。神夜は、まだまだ終わってそうにないけど」
ふーん。何やってるんだ、あの子?
「ベッドの作り直しをするつもりみたい。あー、まぁその、ほら、色々と酷使したから。布団を退けて全体を検査してみたら、色々と壊れかけている所が見つかったんだって」
ああ…まぁ、あれだけ派手にやればなぁ。長時間酷使しまくったし、今思うとその場で壊れてなかったのが凄いわ。
今度はもっと大きくて、頑丈で、柔らかいのを作らないと。
「言うだけなら簡単よね…。頭がこんがらがる前に、様子見に行きましょう。…ところで、どこに行こうとしてたの?」
練の姉御の所。いや鍛冶仕事じゃないんだ。ちょっと用事を頼まれてね。
…明日奈に相談……いや、秘密秘密。無理に首を突っ込んでもロクな事にならん。
と思っていたのだが、明日奈は結構鋭かった。
「…練さんの所に、男の人が仕事以外で…? …………ひょっとして、薬を届けに行く?」
…バレたか。
つっても、どういう事情があるのか、今一つよく分からないんだが。練の姉御に何か事情がある事、異性を近付ける事が望ましくない事までは分かってるんだが…そこで何で俺を使いに出すのか、背後関係がどうなってるのか、漠然と想像するしかできん。
あまり愉快でない想像なら幾つか出来るけど、正直この里の気風と合わないと思うんだけどなぁ…。
「……………」
明日奈は俺のボヤキを聞いて考え込んだ。
この子も、理由については知ってるんだろう。話すべきなのか、そうでないのか迷っている。
暫し考え込んだ明日奈は、小さく一つ問いかけた。
曰く、人肌は心の傷を癒す事はできるのか?
……何でそこで人肌に限定するかね。正直な話、やり方と心の傷の内容次第としか言えない。
人肌の温もりは精神安定に多大な効果を発揮する事が多いが、無条件ではない。
返答を聞いて、益々明日奈は考え込む。
…が、結局俺と一緒に姉御の所まで行く事を選んだ。…異性を近付けない方がいいと言うのは、明日奈も知っている筈。何か考えがあるんだろうか。
素直に話す気は無いようなので、仕方なく連れだって鍛冶屋の前へ。
中を覗き込むと、姉御の姿は無かった。それどころか、普段であれば日中は常に燃えている炉は燃え尽きており、人が居た気配が全くない。
…少なくとも、朝から一度も人が立ち入っていないのは明らかだった。
鍛冶場の扉も閉められた状態だったし、家の周りの雪も手付かず。
鍛冶場から生活空間に続くと思われる扉は、内側から閂がかかっているようだ。
外出している訳でもない。気配を探ってみれば、家の中に一人分だけ、ぽつんと人の気配が感じられる。これは……寝そべっているのか? 或いは倒れている?
要は、吹雪が止んだ頃から全く活動していた痕跡が無い訳だ。
…おい明日奈、こりゃ一体…?
「…声をかけて、返事が無ければ突入しましょう。事情は分かってるけど、思っていたより症状が悪いのかも」
症状、ね。薬を欲するくらいだから、何かしらの病気なり発作なりがあるのは予想してたが。
明日奈は大きな声で練の姉御を呼び、ドンドンと乱暴に扉を叩く。何度か繰り返し、返答が全くない事を確認すると、躊躇いなく扉に刃を突き入れた。
見事に分断された扉を蹴り破り、律儀に靴だけ放り出して駆け込んでいく。
…どういう訳だか、扉は内側から外す事もできないように細工をされていた。閉じこもってるのか、閉じ込められているのか。
迷いなく寝室…と思われる、練の姉御の気配がある場所へ。俺も追いかけていく。
そこで目にした光景は…………その、色々と予想外だったのは間違いない。あまり良くない意味で。
刺激的な光景ではあったが、眼福とはとても思えない。
練の姉御が、ハイライトが消えたレイプ目で、汗だくになりながら延々と自慰に耽っていたなんて。ちなみに突っ込まれていたのは、普段鍛冶仕事に使われている槌の柄。
切符のいい褐色高身長巨乳美女の濡れ場なのに、そんな事言ってられなかった。
しかも練の姉御は、俺の姿を見た途端に表情を変えた。飢えた狼、いやタマハミ状態にまで追い込まれた鬼のような勢いで俺に飛び掛かろうとする。
明日奈が隙をついて抑えつけて「薬お願い!」 お、おう。
懐から取り出した薬剤を、無理矢理流し込む。水、水は………あった。
放置されていた湯呑に、僅かに残っていた水を注ぎ込む。
明日奈が顎と喉を上手く圧迫し、強引に呑み込ませた。そしてそのまま、流れるように頸動脈を絞めて落とす。
元より戦闘能力が無いし、正気を失っている姉御はあっさりと気を失った。