騒ぐし走るし注意しても聞かないし我儘だし。
自分にもあんな頃があったんだろうけど、あんなに走り回ってたら親に叱られてたと思うんだが。
3連休はマジできつかった…。
そして子供以上にムカつくのが、何度も勝手にリジェクトするPS4。
静電気のせいらしいけど、縦置きにしても周囲を掃除しても中々直らない。
静電気除去用の道具を買うか、いっそ買い替えるか…。
でもPS4を新調するくらいなら、PC買い替えたい。
歯医者にも行きたいし、シャツがボロボロになってきてるから買い替えなきゃならんし、携帯電話の修理もしたいし、最近は休みの日が曇りで寒い日ばかりでバイクに乗ってない。
うーむ、不満が貯めこまれてるからか、閉塞感を感じるなぁ。
魔禍月月 参拾壱日目
一晩語りあかしてぐっすり眠り、明日奈はすっかり元気になった。納得した訳じゃないだろうけど、本人の意思に委ねるって事で妥協案としたらしい。
「昨晩は我慢させちゃったから、出掛ける前に…ね?」って、朝っぱらからヌキヌキしてくれました。舐め方が上手くなったなぁ。
とりあえず、練の姉御がどうするにせよ、発作を抑える為の薬は必要だ。材料は峡谷近辺で見かけたので、今日はそれと取りに行く。
神夜との待ち合わせ場所に行こうとしたら、その前に鉢合わせした。風華と一緒に、甘味を食べている。
…俺を見た時の表情の変化が対照的だな。風華は相変わらず、恨めしそうな顔になる。
別に気にしている訳じゃないが……いや、仲を改善するに越したことはないと思っちゃいるが、性格や立場的に合う合わないはどうしたって生じる。そんなに俺が嫌なら、あまり近付こうとは思わないんだが……流石にちょっとうんざりするな。
敬愛する姉が、俺のよーなチャラ男に誑かされてるとあれば、こんな関係になるのも無理はないと思うが。
「おはようございまーす。昨晩はお楽しみでしたね!」
「どちらかと言うと、今朝だったわ。話すだけでも楽しいけども」
「…どうも」
一度は言われてみたい台詞、ありがとう。何でそんな言葉知ってるのかは知らないが。
ところで何食ってんの?
「新しい甘味です。何といいましたか………は、覇笛?」
「ぱへ、と言うそうです。伝え聞いた話を元に再現しただけですから、何とも言えませんけど」
覇笛…ぱへ…パフェ? よくそんな物、再現できたな。
「…知っているんですか?」
実際の物を喰った事はないなぁ。似たような物なら何度か…。
「むぅぅ……」
「何でそんな不満そうなのよ。風華、私も食べていい? この人の分も」
「………わかりました。材料が足りないので、少なくなりますけど」
明日奈も甘いものには目が無いようだ。残念そうではあったが、食べられるので良しとする。
……持ってこられたパフェっぽい物を見る。
………風華…。俺の分、なんか少なくないか…? いや別にいいんだけどさ。甘いものより、酒のつまみになる塩辛い物が好きだし。
和風パフェ(仮)はそこそこ美味かった。雪華に食べさせる為の物なんだろうなーと思っていたが、まだ当の本人には秘密にしているらしい。
…予め新作を作りたいと相談した方が、一緒に居られる時間は増えると思うんだが…。そこら辺は俺がどうこう言う事でもないか。
サプライズされるのも悪くはないだろうし。
俺に言われても気に入らないだけだと思うけど、食わせるなら早めにしとけよー。
拗れると話がややこしくなるぞ。雪華、基本的に甘味ジャンキー……もとい、甘味中毒なのは、お前の方がよく知ってるだろ。
何で自分に食べさせてくれないのかって、拗ねて泣きわめくぞ。
「ぱへに限らず、甘味を出せばすぐに掌を返すので大丈夫です。言われるまでもありません」
よく分かっておられる。流石、雪華のお守として色々食わせてきただけの事はある。
さて、予想外に美味い物食えたし、気力は充分。出発しますか!
パフェがよっぽど気に入ったのか、明日奈も神夜もハイテンション状態だ。まるで間宮のアイスを食ったレディ(笑)のようだ。
つっても、今は採取を優先したいところなので、あんまりハイテンションになってもらっても困るんだが。
峡谷近辺を探し回ってみたが、薬の素材は充分確保できた。やはり、この近辺は吹雪の影響をあまり受けていないようだ。
「ねえねえ、これ見た事ないんだけど! 何かに使える?」
…代わりに、珍しい物が見つかったけど。
落ち着けよ明日奈…。使える云々はともかくとして、量が足りないって。
さてこいつは…………………あの、世界観が違うんですが? いやある意味近いっちゃ近いが。
一見すると普通の植物なんだが、こうして手にしていると色々な意味でヤバさが伝わってくる。うん、こりゃ食ったらおかしくもなるわ。何考えてあの二人は、こんな物を食べようと思ったんだ。漫画の話だが。
うーん、どうしよ。
折角見つけたものだと、明日奈は何かに使いたいようだが、使いどころがな…。いやある意味毒として使えはするか。
今日は採取をメインとした為、峡谷の奥には進まずに終了。
今夜は神夜の番なので、早速遊ぼう…と思ったが、何やら準備があるので夜まで待ってほしいとの事。何をするつもりか分からんが、楽しみにしておこう。
夜までは…そうだな、白浜君と軽い猥談でもしようかな。強くなる為にエロで焚きつけたとは言え、あまり長くは保つまい。具体的な技術の一つも教えてやらねば。
…あんまりディープと言うかエロい事はまだ教えるつもりはないけどね。だって、それを神夜明日奈を相手にやってます、と言ってるようなものだし。
まずはお近づきになる方法や口説き方。…口説き方についてはあまり詳しく教えるつもりはない。だって白浜君、下手に喋らせると地雷を踏むタイプだからネ! しかも態々地中深くに埋まっている地雷と言うか不発弾を引っ張り出して、その上でタップダンス…できる程器用じゃないから、震脚の練習とかしちゃうタイプだ。
人間関係の一番の基本は誠意だし、そこについては良くも悪くも白浜君は俺以上だ。そういう意味では下手なテクニックを教えるより、好意や意思を伝えるタイミングを見極める事だけを教えておけばいいだろう。
土産に酒持って来たんだが…。
あれ、泥高丸? 何で白浜君の所に?
「何故って、そりゃ本を借りに来たからだ」
「お得意様ですよ。うちの本の半分近くは読みつくしてますから」
…読書家だったのか。意外や意外。
「鬼纏の研究の為に、何かいい案が無いかと本を読み漁っていた時期があったからな。そうするうちに、読書の楽しさにも目覚めた訳だ。麗亜との話の種にもなるしな」
…白浜君、こういう所は見習いなさい。女を楽しませる為に新しい話題の種を仕入れる事、これはいい男の必須条件だ。
俺? …新しい業の考案とかはしてるけどね。いや冗談冗談、俺もそれなりに情報収集とかはしてるよ。日頃から面白そうな事を探して挑戦してれば、それなりに話題の種は集まるし、それらを組み合わせれば話の持って行き方にも幅は出来るしね。
男女の楽しみ方は、卑猥な事だけじゃないんだよ。その他もきっちりこなしてこそ、行きつくところまで行った時のカタルシス…開放感がだな。
「なんの話かよく分からんが、日中から離す事ではないのは気のせいか?」
「いえ、おっしゃる通りです。…僕はいい機会だから、しっかり聞かせてもらいますけど」
はっはっは、助平心が顔に出てるぞ、白浜君。
「ふむ…助兵衛云々はともかくとして、お前らが特に喧嘩もせずに仲良くやっているのには、俺も多少は興味があるな。別に浮気だ妾だの話をする気はないんだが、麗亜であれば他に女が居るとしったら確実に斬りかかってくるぞ」
あの人の腕前でか。白浜君くらいなら即死だな。
「相変わらず雑魚っちぃが、多少は改善されてきてるようだな。…ところで、下半身が妙に重点的に鍛えられているように見えるんだが、何か考えでもあるのか? 足腰は武の基本で基礎だが、それにしたって偏りが半端じゃないように見える」
男女の神秘的に考えて、腰が特に重要だからって程度だなぁ。そこだけ重視してても意味ないけど。
……うん、偶には野郎だけで馬鹿話もいいか。
白浜君には前からちょっとだけ教えるって話をしたけど、泥高丸もついでに聞いてけ。夫婦円満の秘訣ってヤツだ。
「待ってまし……ゲフンゲフン」
「……何となく何の話かは分かった。まぁ、この際だし聞かせてもらおうか。麗亜が不機嫌だと、色々恐ろしくてな…。ご機嫌取の方法が多いに越した事はない」
相変わらず尻に敷かれてるな。夫婦仲がいいとも言うが。
そうだなぁ…白浜君だけなら初歩の初歩、お近づきになる所だけのつもりだったけど、ちょいと踏み込んだ例を出してみるか。
泥高丸、晩飯は精が付く物にしとけよ。
小一時間ほど話し込んだ。
帰りを見送ってくれる時、白浜君はちょっと前かがみになっていて、泥高丸は、何やら妄想しては頭を振っていた。頑張れ二人とも。
程よい時間になったので、神夜の家に向かう。
神夜にせよ明日奈にせよ、彼女達に家に行くか、俺の家に来るかはその日次第だ。雪華はと言うと、あまり動くと目立ってしまうので、専ら彼女の家に行く事が多い。
今日は神夜の家に招かれた訳だが、何やら趣向を凝らしてくれるらしく今から非常に楽しみである。
雪はほぼ溶けたとは言え、まだまだ夜風は寒い。今日は神夜を湯たんぽ&枕代わりにしようと決意しつつ、夜道を急ぐ。
…ちょい待ち。今何か感じたような。
具体的にどうとは言葉に出来ないが、こうニュータイプばりにピキキーン!と我がセブンセンシズに訴えかけるものが。
特に確信もなく素早く振り返り、「貴様ッ! 見ているなッ!」なんて言ってみる。
……道端で丸くなっていた天狐が、チラリと目を寄越してそのまま二度寝に入った。
…せめて、人類の革新なのか聖闘士なのか吸血鬼なのか統一しろよ、くらいの突っ込みは欲しかった。天狐にそれを言うのが無茶な話か。
ん? …………式神? ふよふよと飛んできた、折り紙で作った凧みたいな式神がやってきて。
『ごめんなさい覗いてました』
……お前雪華かよ…何やってんだ…。
『いえその、もうすぐ楽しい時間なんだろうなと思うと、気になって気になって…千里眼が容易く発動できるようになったものですから、その、制御の訓練も兼ねて』
そういや歴代神垣の巫女の中にも、千里眼の術でデバガメやってたのが居たっけな。余計な所を学びよって…。
まぁいい。覗きをするのは、この際構わん。ただし神夜に『見られてるぞ』って教えるし、後でどんな自慰をしたのかちゃんと告白する事ね。
『…はい』
命令を受けただけで、ゾクゾクしている表情が目に浮かぶ。こいつも見事に変態性に開花したなぁ…。
…しかし、今の感覚は雪華だったんだろうか? 周囲を見回すが、天狐以外は人っ子一人居ない。
雪華以外に候補は居ないんだが……周囲にそれらしい気配もない。我が霊感も特に騒ぎ立ててはいない。
うーん……確実にフラグだと思うんだが、分からない物は分からない。疑い始めたらキリがないし、疑心暗鬼でこの後の楽しい時間をすり減らすのもバカバカしい。
下手な事は考えず、目の前に来たモノを叩き潰すつもりで行くとしよう。結局のところ俺に出来るのはそれだけで、それが最大効率なのだ。
ただし慢心駄目絶対。中破進撃も、油断からの頭タイマニンも論外である。
さて、雪華に覗かれながら神夜の家にやってきたのだが………何と言うか、神聖な衣装を汚すのっていいよね。
なんの話って、神夜が練武戦の前夜祭で舞に使ったあの衣装だよ。やはり男を魅了する為に作られている。更には夜のコスチュームとして使う事すら視野に入れられているようだった。むしろ服でシコシコしてきた。すっごい肌触りがいい。半端ねぇな、神夜の家。日本人は食とエロの追及に昔っから血道を挙げとるからのー。
思わず肌から生地から染め上げまくってしまったわい。
魔禍月 参拾弐日目
泥高丸から礼を言われた。何についてって? …まぁ、麗亜さんが期限良さそうにしているからお察しね。
驚いた事に、泥高丸はオカルト版真言立川流の本来の使い方…互いの霊力を増幅させる行為の一端を会得したらしい。それを鬼纏に使用する事で、更なる術の飛躍を考えているそうな。…そこでエロい事に意識が行かずに、鬼纏の事を考える辺り、つくづく筋金入りだ。
また続きを教えてほしいと言われたが、それは白浜君の強化進捗次第としておいた。…これで、泥高丸も白浜君を鍛えるのに積極的になってくれるだろう。
それはそれとして、今日こそはあの峡谷を抜けてしまいたい。調査だ採取だと、何だかんだで酷く長引いてしまったからな。
出発の準備を整えていると、武装した白浜君にあった。牡丹も憑いているし、他にもそこそこ腕のいいモノノフが数人。
おう、白浜君。出陣か。
「あ、師匠。昨日は為になる話をありがとうございました」
為になるのかな…。
と言うか、結局牡丹の力を借りて戦う事にしたのか。モノノフに憑いてる状態だと、上手く言葉が聞こえないな。
「ええ…現状、手を貸してくれるミタマも他には居ませんし。牡丹様が知恵を貸してくれるなら、これ以上ない程助かります」
「まぁ、最近強くなってきたとは言え、白浜に里長の牡丹様が憑くってのは、俺達からするとちょっと複雑だけど…」
新兵の為に、全軍の総大将がわざわざやって来たようなものだしな。
ちょいと微妙な気分になると思うが、白浜君を助けてやってくれ。
「分かってるさ。俺達だって、こいつが…その、成果が出なかったとしても、長年努力し続けてるのは見てたからな」
「最近では、あんたが提案したとんでもない修行法を必死でこなしてるのもな…」
「そうそう、あれを見て文句はつけられねぇって…」
口々に周囲のモノノフが余計な事を口にしよる。まぁ、白浜君との関係は悪くないようだし、事を荒立てる必要はないか。
まぁ、何だ。何と戦う事になるのかは分からんが、そうそう足を引っ張らない程度には鍛えたつもりだ。先達として、上手く使ってやってくれ。
「分かってらぁ。…こいつに何かあったら、牡丹様まで消えちまいかねないしな」
「…あ、ちょっと待ってください。牡丹様が話があるそうです」
うん?
白浜君に引っ張られ、近くの物陰へ。…聞かれるとまずい話か?
「えっと……? …………はい。はい。 …牡丹様は、以前から目撃されていた、塔についてだそうです」
消えては現れる、あの塔か。前から俺も気になってたが、何か心当たりでも?
「超界石に、何か関係があるかもしれないと言っています」
…超界石? あの石に? 世界を超える力があると言われている石。
…そして、宝玉を放り込んだら何故かコスチュームが出てくる謎の石。あの現象については、雪華に難く口留めしている。寒雷の旦那や、牡丹にも秘密にさせているくらいだ。
かく言う俺も、下手に近付くと新しいコスチューム目当てにガチャってしまいそうなので、極力近付かないようにしていた。
「えーっと………はい…分かりました。そもそも、足がある訳でもあるまいし、城が自分で動く筈も無い。と言う事は、移動させているのは『他の何か』です。城があった痕跡を見る限り、こう……引き摺って動かしたとか、そういうものでもありません。突然消えて、突然現れたとしか言いようがない」
ふむ…つまり牡丹としては、超界石が城を別の世界に転移させてるんじゃないかと思ってるのか。
「或いは……ええと、牡丹様、もうちょっと簡潔に………はい。成程。あの城は影のような物かもしれないそうです。本体が何処か別の場所にあり、何らかの切っ掛けでそれが僕達が居るこの世界に映し出された、と」
有り得る話だが、ちょいと話が飛躍し過ぎてるな。
仮にこれが当たりだとすると、超界石を調べなきゃならんのか…。ガチャ沼に嵌りそうだと戦慄するべきか、それとも公認の経費扱いでガチャを回せそうだと思うべきか。
…いずれにせよ、超界石に何かありそうだと言うのは同感だな…。考えてみれば、あからさまにフラグだったのぅ…。
さて、それはそれとして峡谷を探索。
狭い道を抜ける事自体は出来た。ただ、そこから先も異界が続いており、他所の里との接触はできそうにない。
それに、活動限界時間を考えても、これ以上の深入りは危険だ。まずはこの近辺の異界を晴らさなければならない。
この峡谷に、結界石の彫像があると思っていたんだが…どうにも、当てが外れたようだ。或いは単に、隠されていて見つけられていないだけなのか。
はてさて、これからどこを探したものか。峡谷近辺をより細かく探すか、ここには無いと割り切ってまだ見ぬ場所を探すか。
とりあえず、今日だけは峡谷近辺の探索に専念したが……成果らしい成果は得られなかった。
…それ自体が成果、とも言える…か? 土砂崩れやら配置された鬼やら、どれもこれも俺達の足止めを狙うようなものばかりだった。これが自然に生じた結果とは、正直ちっと思えない。
となると、俺達をここに釘付けにして、その間に…多分、指揮官級の鬼は…何かしらの工作を仕掛けるつもりだったんだ。
…ま、後になって、事が起こった後に思い返して、ようやくそう思い当たったんだけども。
と言う訳で、思いっきりやらかしました。
ただいま絶賛軟禁中です。